JPH084577B2 - 指用血圧計 - Google Patents

指用血圧計

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JPH084577B2
JPH084577B2 JP3151834A JP15183491A JPH084577B2 JP H084577 B2 JPH084577 B2 JP H084577B2 JP 3151834 A JP3151834 A JP 3151834A JP 15183491 A JP15183491 A JP 15183491A JP H084577 B2 JPH084577 B2 JP H084577B2
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cuff
sphygmomanometer
tightening belt
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
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    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/022Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers
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    • A61B5/02241Occluders specially adapted therefor of small dimensions, e.g. adapted to fingers

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血圧計本体の指挿通孔
に指カフが配置されており、加圧前に指カフの指への巻
締めを調整する指用電子血圧計(以下「指用血圧計」と
略称する。)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型、軽量で、測定し易い指用血
圧計が製品化され、話題になっている。この指用血圧計
は、人指し指を血圧計本体の指挿通孔に挿入して血圧の
測定を行なうものであり、指を挿入するだけで血圧測定
できること、指カフが血圧計本体の側面にある指挿通孔
内に配置され、全体としてコンパクトであることを特徴
としている。
【0003】一方、指用血圧計は、マイクを小さい動脈
に当てることの困難さから、オシロメトリック方式が採
用されている。この方式の指カフは上腕用のカフと同
様、指への適確な巻付け、加圧による動脈の阻血、カフ
圧の変化を逐次検出することが要求される。特に、指は
同様な太さの動脈を複数有しており、小さい指カフで動
脈の全てに密着して巻き付かなければならないことが課
題になっている。
【0004】従来の指用血圧計は、かかる課題の解決手
段として加圧前に指カフの指への巻付力を調節する、い
わゆる指カフ調節機構を採用している。この指カフ調節
機構は、例えば、実開平3−2302号考案において
は、図15に示すように、血圧計本体101の上側にス
ライド摘み135を設け、このスライド摘み135
動することにより締付ベルト134を介して指カフ12
5を内側に付勢して指Aに巻き付くようにしている。一
方、指カフ125が巻き付く指Aは、断面が楕円形であ
るばかりか、爪Bのある上側とない下側とではその柔ら
かさが相違している。
【0005】一方、指カフ125が巻き付く指Aは、断
面が楕円形であるばかりか、爪Bのある上側とない下側
とではその柔らかさが相違している。また、指カフ12
5は指挿通孔128内に配置される関係上、小さい帯状
のものであるが、これで成人男子などの太い指に巻き付
かなければならない。更に、指Aの指挿通孔128への
挿入角度によって動脈D1,D2の位置が異なってしま
う。指カフ125は、これらの条件下においても、隙間
なく指Aに巻き付かなけれならない。これを充足しない
と、例えば、空気袋126のしわによる指カフ125へ
の給気不足がそのまま指Aへの阻血不良となり、最初か
ら血流圧を含むカフ圧を検出し、血圧測定の誤差や測定
不良を招くこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の指用血
圧計は、図15に示すように締付ベルト134が挿通孔
128の周壁に沿って「の」字状に配置されているもの
の、指Aに対し上側の一部が開口している。このため、
空気袋126の合わせ部に位置する動脈D2には、締付
ベルト134の巻締力が空気袋126に作用せず、巻締
不良を招く虞がある。また、締付ベルト134の巻締力
は、均等でなく、スライド摘み135から遠ざかるにつ
れて弱くなる欠点がある。
【0007】本発明は上記した指用血圧計個有の課題を
解決するためになされたものであり、指カフが複数ある
動脈の全てに密着して巻き付き、阻血不良を招かない指
用血圧計を提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係わる指用血圧計においては、表側に数値
表示部をもつ偏平な本体ケースの先端部寄りに左右の側
面を貫通する指挿通孔が設けられた血圧計本体と、前記
指挿通孔を形成する円筒部の周壁に沿って配置された三
日月形の指カフと、前記本体ケースの表面にスライドす
るように設けられ、前記指カフの指への巻付力を調節す
るスライド摘みと、該スライド摘みと前記指カフとの間
介装されて、前記スライド摘みの移動により指カフの
指への巻きつきをリ−ドする締付ベルトとを備え、加圧
前にスライド摘みを移動して指に指カフを巻き付ける指
用血圧計であって、前記本体ケースを、人差指を指挿通
孔に挿通した際に、親指が本体ケースの表側に、中指が
本体ケースの裏側にそれぞれ添った状態となって手の平
内に収まる卵型に形成し、 前記指カフを、円弧の略中央
部が円筒部に固定されて本体ケース先端側に向けて開口
する形態に配置し、 前記締付ベルトを、指カフの円筒部
への固定位置から円筒部内周に沿って周回後、円筒部の
指カフ固定位置近傍に設けられた切欠から円筒部外周に
沿って導出させるようにしたものである。
【0009】また請求項2では、請求項1記載の指用血
圧計において、指挿入孔を形成する円筒部の切欠から導
出した締付ベルトを、円筒部の外周を周回させて指挿通
孔の真上位置に設けたスライド摘みに結着させるように
したものである。
【0010】
【作用】締付ベルトの締付けによって三日月形の指カフ
の先端部が互いに突き当たるが、指カフが重合しないた
め、締付ベルトによる指カフの締付力は周方向において
略一定である。即ち、指カフの全面に締付ベルトの締付
力が均等に作用し、指の形状に関係なく密着して巻き付
く。さらに指カフを周回した締付ベルトは、カフ外側に
配置された円筒部の切欠から円筒部外周に沿って導出す
るため、締付ベルトによる指カフの円滑な締め付けが可
能となる。 また指挿入孔に人差指を挿入すると、人差指
における左右一対の動脈が三日月形指カフの三日月先端
から内側に十分入った部位によって左右対称に圧迫され
るので、左右一対の動脈に作用する圧迫力は等しい。
【0011】また請求項2では、指カフを周回した締付
ベルトが指カフの外側に配置された円筒部を周回し、締
付ベルト同志が確実に重合しないように配設されてスラ
イド摘みに結着されているため、ケース本体の表側に添
えた親指でスライド摘みを操作するだけで、即ち、片手
だけで指カフの円滑な締め付け動作を行うことができ
る。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1〜14に基づいて説明
する。図1は卵形指用血圧計の使用状態を示す斜視図、
図2は図1の内部構成を示すブロック図、図3は図1の
要部横断面図、図4は図1の分解斜視図、図5〜11は
カフ収容部材の組立工程を示し、図5はスライド摘みと
スライダーの斜視図、図6は巻締ベルトとスライダーの
斜視図、図7は巻締ベルトが連結したスライダーの斜視
図、図8はスライド摘みとスライダ−の斜視図、図9は
カフ収容部材の構成を示す斜視図、図10はカフ収容部
材とベルトカバ−の斜視図、図11はカフ収容部材の斜
視図である。
【0013】図12〜14は締付ベルトの動作を示し、
図12は指を挿入した状態の断面図、 図13は指カフ
の巻締状態を示す断面図、図14は指カフの圧泊状態を
示す断面図である。図1で示す血圧計本体1は、ドーム
形をした上ケース2と下ケース3とのはめ合わせにより
形成され、外形がほぼ卵形になっている。このため、底
面4が手の平に載置され易く、また湾曲した側面5が指
内側にフィットし、血圧計本体1が持ちやすくなって
いる。この血圧計本体1はオシロメトリック方式を採用
しており、その構成を図2に示す。
【0014】前記下ケース3は、内側中央に起立した電
池ボックス6が設けられており、該電池ボックス6の周
囲にエア系部品を位置決めするためのコーナー枠7、8
と取付棒9、10が設けられている。このコーナー取付
枠7、8は配置する物の外形に合わせて断面が「L」字
になっており、後方の取付枠7には後述する指カフ25
に空気を給送する電動ポンプ11が、また前方の取付枠
8には指カフ25内の空気を排気する排気弁12がそれ
ぞれはめ込まれて位置が固定する。
【0015】前記取付棒9、10は、下ケース3の左右
両側にそれぞれ対向して設けられており、前方の取付棒
10に圧力センサ−13が、また後方の取付棒9にプリ
ント配線基板14がビス止めされる。これらエア系部品
の取付は、最初に電動ポンプ11と排気弁12を電池ボ
ックス6上に配置し後、その上に圧力センサ−13、
プリント配線基板14を順次固定する。これにより、取
付作業の工程化と配置スペースを有効に利用することが
できる。なお、図4で示す電動ポンプ11には振動を吸
収するすめのクッション材11Aが巻いてあり、圧力セ
ンサ−13は分解能が高い静電容量式のものである。
【0016】図2に示すコントロ−ル回路15は、電動
ポンプ11、排気弁12、圧力センサ−13を制御して
阻血やカフ圧の検出、また最高、最低血圧を検出するも
のであるが、この点は既存のオシロメトリック方式血圧
計と同様であり、その詳細な説明は省略する。図4に示
す16は前記したエア系部品の相互接続を介在する円筒
型のエアソケットである。このエアソケット16は、円
筒の側面には縦一列の三つボス17A、17B、17C
と単一のボス17Dとが設けられている。下段のボス1
7Aには電動ポンプ11からのエアチュ−ブ19Aが接
続され、中段のボス12Bには排気弁12からのエアチ
ュ−ブ19Bが接続され、上段のボス17Cには圧力セ
ンサー13からのエアチューブ19Cが接続され、ボス
17Dには指カフ25の口金27が直接接続される。こ
れらのエアチューブ19A〜Cは、その差込接続に伴な
って下ケース3内に整列して配置され、その整列作業の
簡略化が図れる。
【0017】また、前記エアソケット11の下端には起
立用の脚18となる板が左右に設けられており、この脚
18、18が下ケース3の上面に設けられた把持爪3
A、3A(図12〜14参照)に掛け止められる。これ
によりエアソケット11は直立したまま下ケース3に装
着し、前記エアチューブ19A〜19Cのボス12A〜
12Dへの差込作業が容易となる。なお、図4で示すプ
リント配線基板14の上面には、電源用スイッチ20
A、加圧用スイッチ20B、液晶板21が固定され、ま
た前記上ケース2にはこれらに対応して押しボタン22
A、22B、液晶カバー23、取付板24が配置される
ようになっている。
【0018】図4、9〜14に示す指カフ25は空気袋
26と口金27とからなり、指挿通孔28の周壁に沿っ
て三日月形に配置されている。この指挿通孔29は前記
下ケース3の後方の側面に対向して形成された筒枠3B
と、該筒枠3Bと同径で、筒枠3B,3B、の間に挿入
配置される円筒30とから形成され、左右いずれの指A
でもそれぞれの側面5から挿入できるようになってい
る。
【0019】前記円筒30は、その内壁30Aに前記指
カフ25と締付ベルト34を配置し、カフ収容部材29
の一部を構成している。このカフ収容部材29は、後述
するスライダー36を支持する断面「コ」字形の支持枠
29Aと、スライド摘み35をクリック動作させるラッ
ク32Aを下面に有するスライド板32と、側板33と
が一体に成形されている。このため、これらカフ巻締調
節部品を血圧計本体1の組立工程とは別に、カフ収容部
材29に取り付けておくことができる。
【0020】前記円筒30の外壁30Bには、締付ベル
ト34が内壁30Aに配置された指カフ25の外面から
連続し、渦巻状に配置されている。この締付ベルト34
は、指カフ25の指Aへ巻き締めを外側から内側に付勢
するものあり、図示例では内壁30Aに沿って1巻、外
壁30Bに沿って1巻、合計2回巻回されているが、要
するに内壁30Aに沿って1巻されておれば良い。
【0021】図5〜11はカフ収容部材29の組立工程
を順に示すものであり、図5はスライド摘み35と該ス
ライド摘み35の移動を誘導するスライダー36を示
す。それぞれに端子35D、36Dが設けられており、
この端子35D、36Dはスライド摘35の移動による
指カフ25の指Aへの巻締力を検出するものである。
【0022】通常、二つの端子35D、36Dは非接触
状態(図11、12参照)であり、指カフ25が指Aを
過剰に巻き締めしたときに接触するよう構成されてお
り、コネクタCを介して前記プリント配線基板14の指
令回路(図示しない)を介して過剰巻き締めであること
を液晶板21で表示するようになっている。図6は締付
ベルト34とスライダー36の関係を示すものであり、
締付ベルト34の先端に設けられた挿入駒34Aがスラ
イダー36の中央に設けられたフック36Aに挿入する
と、挿入駒34Aがフック36Aに掛け止められてベル
ト34の先端がスライダー36に固定される。図7はこ
の固定状態を示す。
【0023】図8はスライダー摘み35とスライダー3
6の関係を示すものであり、スライド摘み35の下側に
設けられた挿入棒35A、35Aがスライダー36の前
側に設けられた挿入孔36B、36Bに挿入することに
よりスライダー摘み35がスライダー36に搭載され
る。コイルバネ37、37は,前記挿入棒35A、35
Aが貫通しており、スライド摘み35をスライダー36
後方の壁に付勢してスライド摘み35をスライダー36
に装着させるものである。
【0024】なお、スライダー36の上側中央に固定さ
れた板バネ38は、その上端がスライド板32下面のラ
ック32A(図12〜14参照)に接触してスライダー
36とスライド摘み35をクリック動作せしめるもので
ある。図9は指用カフ25と締付ベルト34の配置と、
スライド摘み35のスライド板32への填め入れを示
す。
【0025】締付ベルト34は、前記円筒30の外壁3
0Bを1回巻いた後、先端から第1開口部30Cを通し
て内壁30Aに挿入し、内壁30Aに沿って巻回する。
スライド摘35は、前記締付ベルト34の円筒30への
巻き付け配置に伴ない、締付ベルト34に引っ張られて
後方へ移動する。この際、スライド摘35の下側左右に
設けられた断面「コ」字型のアーム35Bがスライド板
32を把持するように位置合わせするとともに、スライ
ダー36の左側面に設けられた凸部36Cが前記側板3
3の支持枠29Aに挿入するよう位置合わせをし、これ
らを同時に挿入するとともに、スライダー36に設けら
れた板バネ38がスライド板32のラック32Aに隔時
接触し、クリック動作する。これによりスライド摘み3
5は支持枠29Aに支持されたスライダー36とともに
前後方向に移動する。
【0026】指カフ25の位置決めは、例えば次の工程
でなされる。まず内壁30B内にある締付ベルト34の
切欠溝34Bにあわせ、口金27を側面から内側に入
れ、次に、該切欠溝34Bを円筒30の第2開口部30
Dにあわせる。次に、口金27のフランジ27Aをカフ
収容部材29の受爪29Bに合わせて側面から差し込
む。これにより指カフ25と締付ベルト34が円筒30
に仮止めされる。前記切欠溝34Bに合わせて挿通し、
前記エアソケット16のボス17Dに差し込む。これに
より、指カフ25とエアソケット16が接続されるとと
もに、指カフ25がエアソケット16に、締付ベルト3
4が円筒30にそれぞれ仮止めされる。
【0027】図10の左に示すカフ収容部材29は、指
カフ25と締付ベルト34の仮止め状態を示す。図10
はベルトカバー39のカフ収容部材29への取付前の状
態を示す。ベルトカバー39は、カフ収容部材29の側
面にビス止めするものであり、締付ベルト34の側面を
遮蔽する遮蔽部39Aと、前記円筒30より大径で、内
側に締付ベルト34を配置する複数の保持枠39B、3
9Bと、該下側の保持枠39Bに設けられ、カフ収容部
材29の横転を防止する支持脚39Cと、前記スライダ
ー36右側面の凸部36Cが挿入する断面「コ」字形の
支持枠39Dと、前記受爪29Bに係合している口金2
7を受爪29Bとともに挟持する押え爪39E、スライ
ド摘みの前後動を規制するストッパ39Fなどが一体に
成形されており、それぞれを位置合わせした後、カフ収
容部材29の固定棒29Cにビス止めされる。
【0028】これにより、指カフ25は口金27が前記
受爪29Bと押え爪39Eに挟持されて円筒30に装着
し、またベルト34は円筒30に渦巻状に2回巻かれた
状態で装着し、また、スライダー36は、その両側面に
ある凸部36Cがカフ収容部材29の支持枠29Aとベ
ルトカバー39の支持枠39Dに支持されて前後動し、
スライド摘み35は該スライダー36上にあって、ベル
トカバー39のストッパー39Fに当接するまでに移動
する。前記指挿通孔28は、前記下ケース3の筒枠3
B,3B間に前記カフ収容部材29の円筒30が挿入さ
れて形成される。その後、指カフの口金27を前記エア
ソケット16のボス17Dに差し込み、指カフ25をエ
アソケット16に接続する。
【0029】次に、締付ベルト34の作用を図12〜1
4に基づいて説明する。図12は指挿通孔28内に指A
を挿入した状態の断面図であり、阻血すべき動脈D1、
D2を破線で示す。この状態は電動ポンプ11が加圧す
る前であり、空気袋26は萎んでおり、またスライド摘
み35は後方にあって締付ベルト34が指Aの指挿通孔
28への挿入を阻止しないようにしてある。
【0030】図13は指カフ25が指Aを巻き締めた状
態を示しており、この巻き締めはスライド摘み35を手
前側に移動することによりなされる。締付ベルト34は
スライド摘35の移動により円筒31の外壁に沿って引
っ張られ、まず指Aを空気袋26に引き寄せ、次に引き
寄せた指Aを中心にして外面から空気袋26を指Aに向
けて付勢し、最後に空気袋26が指Aを巻き締める。
【0031】ここで、締付ベルト34は、指Aと指カフ
25の外周を1回転しているため指Aが空気袋26に接
触するまで引き寄せるとともに、その巻締力が空気袋2
6全面に均等に加わる。このため空気袋26は、図13
に示すように動脈D1,D2がどこにあろうともこれに
密着して巻きつく。なお、指カフ25の巻き締めが強す
ぎる場合、加圧すると指Aを過剰に圧迫することとな
る。本実施例では上記したようにスライド摘み35の端
子35Tとスライダー36の端子36Tの接触を通じて
過剰巻きを締めを検出し、これと液晶などで表示するよ
うになっている。
【0032】指カフ25の巻き締めを適切にするには、
前記液晶表示する手前にスライド摘み35を少し戻し、
これにより指カフ25の過剰巻き締めと不足巻き締めを
同時に回避することができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係わる指用電子血圧計によれば、締付ベルトの締付力
が指カフ全面に均等に作用し、指カフは指の形に関係
なく指に密着して巻き付き、さらに、指挿入孔に挿入さ
れた人差指の一対の動脈は三日月形の指カフによって略
同じ圧迫力を受けるので、空気袋のしわによる給気不足
を緩和して確実な阻血が可能となって、測定誤差のない
血圧測定が可能となる。
【0034】また請求項2によれば、円筒部の内周を周
回した締付ベルトは、切欠から導出して円筒部の外周を
周回しているので、締付ベルトは互いに接触せず、指カ
フの円滑な締め付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である指用血圧計の斜視図
【図2】同指用血圧計の内部構成を示すブロック図
【図3】同指用血圧計の横断面図
【図4】同指用血圧計の分解斜視図
【図5】同指用血圧計におけるスライド摘みとスライダ
ーの斜視図
【図6】同指用血圧計における締付ベルトとスライダー
の斜視図
【図7】同指用血圧計におけるスライダーの斜視図
【図8】同指用血圧計におけるスライド摘みとスライダ
−の斜視図
【図9】同指用血圧計におけるカフ収容部材の構成を示
す斜視図
【図10】同指用血圧計におけるカフ収容部材とベルト
カバーの斜視図
【図11】同指用血圧計におけるカフ収容部材の斜視図
【図12】同指用血圧計における指を挿入した状態を示
す血圧計本体の断面図
【図13】同指用血圧計における指カフを巻き締めした
状態を示す血圧計本体の断面図
【図14】同指用血圧計における指カフを加圧した状態
を示す血圧計本体の断面図
【図15】従来の指用血圧計の断面図
【図16】従来の指用血圧計における指カフを巻き付け
た状態を示す断面図
【符号の説明】
1 指用血圧計本体 2 上ケース 3 下ケース 3B 筒枠 25 指カフ 26 空気袋 28 指挿通孔 29 カフ収容部材 30 円筒 32 スライド板 34 締付ベルト 35 スライド摘み 36 スライダー 39 ベルトカバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表側に数値表示部をもつ偏平な本体ケー
    スの先端部寄りに左右の側面を貫通する指挿通孔が設け
    られた血圧計本体と、前記指挿通孔を形成する円筒部の
    周壁に沿って配置された三日月形の指カフと、前記本体
    ケースの表面にスライドするように設けられ、前記指カ
    フの指への巻付力を調節するスライド摘みと、該スライ
    ド摘みと前記指カフとの間に介装されて、前記スライド
    摘みの移動により指カフの指への巻きつきをリ−ドする
    締付ベルトとを備え、加圧前にスライド摘みを移動して
    指に指カフを巻き付ける指用血圧計であって、前記本体ケースは、人差指を指挿通孔に挿通した際に、
    親指が本体ケースの表側に、中指が本体ケースの裏側に
    それぞれ添った状態となって手の平内に収まる卵型に形
    成され、 前記指カフは、円弧の略中央部が円筒部に固定されて本
    体ケース先端側に向けて開口する形態に配置され、 前記締付ベルトは、指カフの円筒部への固定位置から円
    筒部内周に沿って周回後、円筒部の指カフ固定位置近傍
    に設けられた切欠から円筒部外周に沿って導出する こと
    を特徴とする指用血圧計。
  2. 【請求項2】 前記切欠から導出した締付ベルトは、円
    筒部の外周を周回して指挿通孔の真上位置に設けられた
    スライド摘みに結着されたことを特徴とする指用血圧
    計。
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