JPH0845342A - 絶縁ゴム材料 - Google Patents
絶縁ゴム材料Info
- Publication number
- JPH0845342A JPH0845342A JP20286294A JP20286294A JPH0845342A JP H0845342 A JPH0845342 A JP H0845342A JP 20286294 A JP20286294 A JP 20286294A JP 20286294 A JP20286294 A JP 20286294A JP H0845342 A JPH0845342 A JP H0845342A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coupling agent
- rubber material
- insulating rubber
- silane coupling
- treated
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 充填剤に表面処理されたクレーを用いるより
もより高い耐電圧特性を有する絶縁ゴム材料を提供す
る。 【構成】 エチレンプロピレンゴムに、端部に２重結合
をもつシランカップリング剤又はチタネート系カップリ
ング剤で表面処理された平均粒径が５μｍ以下のタルク
又は平均粒径が0.10μｍ以下の炭酸カルシウムを添加し
た絶縁ゴム材料。
もより高い耐電圧特性を有する絶縁ゴム材料を提供す
る。 【構成】 エチレンプロピレンゴムに、端部に２重結合
をもつシランカップリング剤又はチタネート系カップリ
ング剤で表面処理された平均粒径が５μｍ以下のタルク
又は平均粒径が0.10μｍ以下の炭酸カルシウムを添加し
た絶縁ゴム材料。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高電圧用電力ケーブルの
中間接続部や端末接続部等を形成するゴム成形品に用い
られる絶縁ゴム材料に関するものである。
中間接続部や端末接続部等を形成するゴム成形品に用い
られる絶縁ゴム材料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
ＤＵ ＰＯＮＴ社のエチレンプロピレンゴム（商品名Ｎ
ＯＲＤＥＬ）に関する資料によると、ＭＥＤＩＵＭ Ｖ
ＯＬＴＡＧＥ（35KV級）の絶縁材料として、充填剤に表
面処理したクレーを用いることが紹介されている。
ＤＵ ＰＯＮＴ社のエチレンプロピレンゴム（商品名Ｎ
ＯＲＤＥＬ）に関する資料によると、ＭＥＤＩＵＭ Ｖ
ＯＬＴＡＧＥ（35KV級）の絶縁材料として、充填剤に表
面処理したクレーを用いることが紹介されている。
【０００３】しかし、このような絶縁材料は35KV級であ
り、より高い電圧、例えば 154KV、275KV級の絶縁ゴム
材料としては最適かどうか不明であった。
り、より高い電圧、例えば 154KV、275KV級の絶縁ゴム
材料としては最適かどうか不明であった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、充填剤に表面処理されたクレーを用いるよりも
より高い耐電圧特性を有する絶縁ゴム材料を提供するも
ので、その第１の特徴は、エチレンプロピレンゴムに、
端部に２重結合をもつシランカップリング剤又はチタネ
ート系カップリング剤で表面処理された平均粒径が５μ
ｍ以下のタルクを添加した絶縁ゴム材料である。又本発
明の第２の特徴は、エチレンプロピレンゴムに、端部に
２重結合をもつシランカップリング剤又はチタネート系
カップリング剤で表面処理された平均粒径が0.10μｍ以
下の炭酸カルシウムを添加した絶縁ゴム材料である。
解消し、充填剤に表面処理されたクレーを用いるよりも
より高い耐電圧特性を有する絶縁ゴム材料を提供するも
ので、その第１の特徴は、エチレンプロピレンゴムに、
端部に２重結合をもつシランカップリング剤又はチタネ
ート系カップリング剤で表面処理された平均粒径が５μ
ｍ以下のタルクを添加した絶縁ゴム材料である。又本発
明の第２の特徴は、エチレンプロピレンゴムに、端部に
２重結合をもつシランカップリング剤又はチタネート系
カップリング剤で表面処理された平均粒径が0.10μｍ以
下の炭酸カルシウムを添加した絶縁ゴム材料である。
【０００５】
【作用】本発明におけるベースゴムとしては、非極性で
電気特性にすぐれたエチレンプロピレンゴムが適してい
る。耐電圧特性には充填剤が重要な役割をしていると考
え、各種充填剤及びその表面処理について検討した結
果、端部に２重結合をもつシランカップリング剤又はチ
タネートカップリング剤で表面処理された平均粒径が５
μｍ以下のタルク又は平均粒径が0.10μｍ以下の炭酸カ
ルシウムを用いることによって、表面処理したクレーを
用いるよりも高い耐電圧特性を有する絶縁ゴム材料が得
られることを見出した。
電気特性にすぐれたエチレンプロピレンゴムが適してい
る。耐電圧特性には充填剤が重要な役割をしていると考
え、各種充填剤及びその表面処理について検討した結
果、端部に２重結合をもつシランカップリング剤又はチ
タネートカップリング剤で表面処理された平均粒径が５
μｍ以下のタルク又は平均粒径が0.10μｍ以下の炭酸カ
ルシウムを用いることによって、表面処理したクレーを
用いるよりも高い耐電圧特性を有する絶縁ゴム材料が得
られることを見出した。
【０００６】タルクの平均粒径が５μｍを超えると耐電
圧特性が劣り、炭酸カルシウムの平均粒径が0.10μｍを
超えると同様に耐電圧特性が劣る。これはタルクはリン
片状の形状、炭酸カルシウムは微粉末を用いることによ
り、エチレンプロピレンゴムに分散された時に耐電圧特
性のすぐれたものになるものと考えている。
圧特性が劣り、炭酸カルシウムの平均粒径が0.10μｍを
超えると同様に耐電圧特性が劣る。これはタルクはリン
片状の形状、炭酸カルシウムは微粉末を用いることによ
り、エチレンプロピレンゴムに分散された時に耐電圧特
性のすぐれたものになるものと考えている。
【０００７】このようなタルク又は炭酸カルシウムに、
端部に２重結合をもつビニルシランカップリングの如き
シランカップ剤又はチタネート系カップリング剤で表面
処理を行ったものを用いると耐電圧特性が飛躍的に向上
することがわかった。これは、ゴムの加硫時にカップリ
ング剤とエチレンプロピレンゴムが化学結合し、性能が
向上するものと考えている。表面処理はタルクや炭酸カ
ルシウムをカップリング剤で直接処理してもよく、又エ
チレンプロピレンゴムとタルクや炭酸カルシウムを混合
する際に添加してもよい。
端部に２重結合をもつビニルシランカップリングの如き
シランカップ剤又はチタネート系カップリング剤で表面
処理を行ったものを用いると耐電圧特性が飛躍的に向上
することがわかった。これは、ゴムの加硫時にカップリ
ング剤とエチレンプロピレンゴムが化学結合し、性能が
向上するものと考えている。表面処理はタルクや炭酸カ
ルシウムをカップリング剤で直接処理してもよく、又エ
チレンプロピレンゴムとタルクや炭酸カルシウムを混合
する際に添加してもよい。
【０００８】タルク、炭酸カルシウムは絶縁ゴム材料中
に20重量％以上、40重量％以下添加するのが好ましい。
20重量％未満では耐電圧特性が劣り、40重量％を超える
と材料の粒度が高くなって成形加工が出来なくなる。
に20重量％以上、40重量％以下添加するのが好ましい。
20重量％未満では耐電圧特性が劣り、40重量％を超える
と材料の粒度が高くなって成形加工が出来なくなる。
【０００９】
【実施例】エチレンプロピレンゴムとして住友化学エス
プレン301 を用い、端部に２重結合をもつシランカップ
リング剤として信越化学KBE-1003、チタネート系カップ
リング剤として味の素（株）製プレンアクトKR55を用い
た。表１及び表２に示すゴム材料を混合、加硫した１mm
をシートを作成し、JISK6911に従って耐電圧試験を行い
破壊値を求めた。40KV／mm以上を良好とした。他の配合
剤として、プロセスオイル、加工助剤、加硫剤等を添加
した。
プレン301 を用い、端部に２重結合をもつシランカップ
リング剤として信越化学KBE-1003、チタネート系カップ
リング剤として味の素（株）製プレンアクトKR55を用い
た。表１及び表２に示すゴム材料を混合、加硫した１mm
をシートを作成し、JISK6911に従って耐電圧試験を行い
破壊値を求めた。40KV／mm以上を良好とした。他の配合
剤として、プロセスオイル、加工助剤、加硫剤等を添加
した。
【００１０】
【表１】
【００１１】
【表２】
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐電圧特性にすぐれた絶縁ゴム材料が得られる。従っ
て、高電圧で使用される電力ケーブルの中間接続部や端
末接続部に使用されるゴム成形品に利用すると効果的で
ある。
耐電圧特性にすぐれた絶縁ゴム材料が得られる。従っ
て、高電圧で使用される電力ケーブルの中間接続部や端
末接続部に使用されるゴム成形品に利用すると効果的で
ある。
Claims (2)
- 【請求項１】 エチレンプロピレンゴムに、端部に２重
結合をもつシランカップリング剤又はチタネート系カッ
プリング剤で表面処理された平均粒径が５μｍ以下のタ
ルクを添加したことを特徴とする絶縁ゴム材料。 - 【請求項２】 エチレンプロピレンゴムに、端部に２重
結合をもつシランカップリング剤又はチタネート系カッ
プリング剤で表面処理された平均粒径が0.10μｍ以下の
炭酸カルシウムを添加したことを特徴とする絶縁ゴム材
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20286294A JPH0845342A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 絶縁ゴム材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20286294A JPH0845342A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 絶縁ゴム材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0845342A true JPH0845342A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16464433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20286294A Pending JPH0845342A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 絶縁ゴム材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0845342A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6051642A (en) * | 1997-09-15 | 2000-04-18 | General Electric Company | Silicone composition with improved high temperature tolerance |
| JP2021017530A (ja) * | 2019-07-23 | 2021-02-15 | 古河電気工業株式会社 | ゴム組成物 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP20286294A patent/JPH0845342A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6051642A (en) * | 1997-09-15 | 2000-04-18 | General Electric Company | Silicone composition with improved high temperature tolerance |
| US6395815B1 (en) | 1997-09-15 | 2002-05-28 | General Electric Company | Silicone composition with improved high temperature tolerance |
| JP2021017530A (ja) * | 2019-07-23 | 2021-02-15 | 古河電気工業株式会社 | ゴム組成物 |
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