JPH0843512A - ホール素子の特性補正回路 - Google Patents

ホール素子の特性補正回路

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JPH0843512A
JPH0843512A JP6201495A JP20149594A JPH0843512A JP H0843512 A JPH0843512 A JP H0843512A JP 6201495 A JP6201495 A JP 6201495A JP 20149594 A JP20149594 A JP 20149594A JP H0843512 A JPH0843512 A JP H0843512A
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JP
Japan
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hall element
voltage
operational amplifier
output
output voltage
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JP6201495A
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Seiya Okubo
盛也 大久保
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Philips Japan Ltd
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Philips Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホール素子の特性を自動的に補正することが
できるホール素子の特性補正回路を提供する。 【構成】 ホール素子と、ホール素子を駆動する電力を
供給する定電圧源と、ホール素子の駆動電流を制御する
電流制御回路と、ホール素子の出力電圧に依存して、当
該ホール素子の所望の検出感度が得られる駆動電流が流
れるように電流制御回路を駆動する第1駆動手段と、ホ
ール素子の出力電圧のオフセット電圧を設定する電圧制
御回路と、ホール素子の出力電圧に依存して、所望のオ
フセット電圧が得られるように前記電圧制御回路を駆動
する第2駆動手段とを備える。第1駆動手段の制御で、
ホール素子の磁界検出感度を、第2駆動手段の制御で、
ホール素子のオフセットを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ホール素子の特性のバラツキを補
正するホール素子の特性補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気的な変化を検出して電気信号を出力
する素子として、ホール素子を挙げることができる。ホ
ール素子は、同一規格の素子であっても特性にバラツキ
を持っている。従って、ホール素子は、ホール素子の特
性を補正する補正回路と対で使用される。
【0003】図2乃至図4を参照して、ホール素子の従
来の特性補正について説明する。図2乃至図4は、ホー
ル素子の動作を示す第1乃至第3の波形図である。各図
の横軸はホール素子に加えられる磁界Bの強度を示し、
縦軸はホール素子の出力電圧Vを示す。
【0004】ホール素子が望ましい動作を行なうと、図
2に示すように磁界B1〜B2の印加にともなって、出力
電圧V1〜V2が出力される。
【0005】例えば、ホール素子が−ΔVのオフセット
を持っていると、図3に示すように、磁界B1〜B2の印
加にともなって、望ましい値よりもΔV低い出力電圧V
3〜V4が出力される。このような出力電圧V3〜V4を出
力するホール素子の場合、波形W2を位置P1(波形W1
の位置)に移動する補正が必要である。即ち、オフセッ
ト電圧の補正が必要である。
【0006】また、ホール素子の磁界検出感度(ゲイ
ン)が所望の値と異なると、例えば図4に示すように、
磁界B1〜B2の印加にともなって、望ましい値よりもΔ
θ大きい傾斜を持った出力電圧V1〜V5が出力される。
このような出力電圧V1〜V5を出力するホール素子の場
合、波形W3を位置P1(波形W1の位置)に移動する補
正が必要となる。
【0007】図5に、従来のホール素子の特性補正回路
のブロック図を示す。図に示した特性補正回路1は、オ
ペアンプ2、可変抵抗(VR)3、ディジタル/アナロ
グ(D/A)コンバータ4、プロセッサ5、そして抵抗
Ra,Rb,Rcを備えている。
【0008】オペアンプ2のプラス入力端子2bには、
抵抗Rcを介してD/Aコンバータ4が接続されてい
る。可変抵抗3は、一方の端子がオペアンプ2のマイナ
ス入力端子2aに、他方の端子が出力端子2cに接続さ
れている。オペアンプ2の出力電圧Voutは、プロセ
ッサ5に入力する。プロセッサ5からは、D/Aコンバ
ータ4に向けてディジタルデータD0が出力される。オ
ペアンプ2のマイナス入力端子2aには、抵抗Raを介
してホール素子Hのマイナス出力端子Haが、プラス入
力端子2bには、抵抗Rbを介してプラス出力端子Hb
が接続されている。このホール素子Hのプラス入力端子
Haには、定電圧Vcが印加され、マイナス入力端子H
bは接地されている。
【0009】以上の構成の特性補正回路1において、オ
ペアンプ2の出力電圧Voutのオフセットは、D/A
コンバータ4が出力する電圧、即ちオペアンプ2のプラ
ス入力端子2bに印加する電圧(バイアス電圧)を変更
することにより、所望の値に設定できる。
【0010】プロセッサ5は、オペアンプ2から出力さ
れる出力電圧Voutを監視すると同時に、監視値に依
存したディジタルデータD0を生成し、D/Aコンバー
タ4に向けて出力する素子で、アナログ/ディジタル
(A/D)コンバータ、ゲート回路等を備える。具体的
には、例えば、ホール素子Hに磁界B1を加える。この
際、プロセッサ5は、オペアンプ2から出力される出力
電圧Voutの値が電圧V1になるようにD/Aコンバ
ータ4に供給するディジタルデータD0の値を変更す
る。出力電圧Voutが電圧V1に一致した場合、プロ
セッサ5は、D/Aコンバータ4に供給するディジタル
データを固定する。
【0011】図3に示したように、出力電圧Voutと
して電圧V3が出力された場合、プロセッサ5は、ディ
ジタルデータD0の値を増加する。そして、出力電圧V
outが電圧V1に一致したとき、プロセッサ5はディ
ジタルデータD0の増加を停止して固定する。
【0012】以上のような処理によりホール素子Hのオ
フセットを補正し、図2に示した波形W1の特性を得
る。
【0013】一方、オペアンプ2の磁気検出感度(出力
電圧の変化率)は、可変抵抗4の値を調整することによ
り所望の傾斜に設定できる。具体的には、例えばホール
素子Hに加える磁界をB1とB2との間で変化させ、オペ
アンプ2から出力される出力電圧Voutの変化率(傾
斜)を調整する。即ち、出力電圧Voutの傾斜が、波
形W1に一致するように可変抵抗4の値を変更する。こ
の可変抵抗4の値を変更する作業は、オペアンプ2の出
力電圧Voutを監視しながら人手により実施される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明のように従来
の特性補正回路は、ホール素子の磁界検出感度、即ち出
力電圧の変化率(傾斜)を調整する場合、可変抵抗4を
人手により調整する作業が必須であった。即ち、ホール
素子Hの特性補正を完全に自動化することができなかっ
た。
【0015】本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、ホール素子の特性を自動的に補正することができる
ホール素子の特性補正回路を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】ホール素子と、ホール素
子を駆動する電力を供給する定電圧源と、ホール素子に
流れる駆動電流を制御する電流制御回路と、ホール素子
の出力電圧に依存して、当該ホール素子の所望の検出感
度が得られる駆動電流が流れるように電流制御回路を駆
動する第1駆動手段と、ホール素子の出力電圧のオフセ
ット電圧を設定する電圧制御回路と、ホール素子の出力
電圧に依存して、所望のオフセット電圧が得られるよう
に前記電圧制御回路を駆動する第2駆動手段とを備え
る。
【0017】
【作用】第1駆動手段が、ホール素子の出力電圧に依存
して、当該ホール素子に所望の磁界検出感度が得られる
駆動電流が流れるように、電流制御回路を駆動する。第
2駆動手段が、ホール素子の出力電圧に依存して、所望
のオフセット電圧が得られるように、電圧制御回路を駆
動する。第1駆動手段が電流制御回路を駆動することに
より、ホール素子の磁界検出感度に関する補正が実現す
る。さらに、第2駆動手段が電圧制御回路を駆動するこ
とにより、ホール素子のオフセットに関する補正が実現
する。
【0018】
【実施例】図1に、本発明のホール素子の特性補正回路
のブロック図を示す。図に示した特性補正回路11は、
オペアンプ12,13,14、抵抗(R)15、ディジ
タル/アナログ(D/A)コンバータ16,17、プロ
セッサ18、そして抵抗Rd,Reを備えている。
【0019】オペアンプ12のプラス入力端子12bに
は、定電圧Vcが印加され、マイナス入力端子12aに
は、ホール素子Hのマイナス出力端子Hcが接続されて
いる。オペアンプ12の出力端子12cは、ホール素子
Hのプラス入力端子Haに接続されている。
【0020】オペアンプ12のマイナス入力端子Hb
は、トランジスタTのコレクタに接続されている。トラ
ンジスタTのエミッタは、抵抗Rdを介して接地され、
べースにはオペアンプ13の出力端子13cが接続され
ている。オペアンプ13のマイナス入力端子13aは、
トランジスタTのエミッタに接続されている。オペアン
プ13のプラス入力端子13bには、D/Aコンバータ
17が接続されている。
【0021】ホール素子Hのプラス出力端子Hdは、オ
ペアンプ14のプラス入力端子14bに接続されてい
る。オペアンプ14のマイナス入力端子14aには、抵
抗Reを介してD/Aコンバータ16の出力端子が接続
されている。オペアンプ14のマイナス入力端子14a
と出力端子14cとは、抵抗15を介して相互接続され
ている。出力端子14cは、プロセッサ18に接続され
ている。
【0022】プロセッサ18からは、第1及び第2のデ
ィジタルデータD1,D2が出力される。第1のディジタ
ルデータD1は、D/Aコンバータ16に供給され、第
2のディジタルデータD2は、D/Aコンバータ17に
供給される。抵抗15をマイナス入力端子14aと出力
端子14cとの間に配置することにより、オペアンプ1
4の増幅率を一定に設定することができる。
【0023】以上の構成の特性補正回路11において、
オペアンプ12が定電圧源を、トランジスタ及びオペア
ンプ13が電流制御回路を、そして、オペアンプ14及
び抵抗15が電圧制御回路を構築する。また、プロセッ
サ18の機能とD/Aコンバータ17との組み合わせが
第1駆動手段を、プロセッサ18の機能とD/Aコンバ
ータ16との組み合わせが第2駆動手段を構築する。
【0024】オペアンプ12は、マイナス出力端子Hc
の出力電圧を定電圧Vcに等しい値に保つ。トランジス
タTは、オペアンプ13の制御の基で、マイナス入力端
子Hbを流れる電流iを制御する。トランジスタTを制
御するオペアンプ13の出力は、D/Aコンバータ17
から出力されるアナログ信号(電圧)に依存して変化す
る。
【0025】オペアンプ14のオフセットは、マイナス
入力端子14aに印加する電圧を基に決定される。従っ
て、D/Aコンバータ16から出力されるアナログ信号
(電圧)を変更することにより、オペアンプ14のオフ
セットを所望の値に設定することができる。D/Aコン
バータ16,17に供給するディジタルデータD1,D2
は、プロセッサ18から出力される。プロセッサ18
は、ホール素子Hに加えられる磁界Bの値と、オペアン
プ14から出力される出力電圧Voutとの関係から、
ディジタルデータD1,D2の値を決定する。
【0026】プロセッサ18は、A/Dコンバータやゲ
ート回路等を備える素子である。具体的には、例えば、
まずホール素子Hから出力される出力電圧Vの傾きを補
正する場合、プロセッサ18は、ホール素子Hに加える
磁界を磁界B1から磁界B2に変化させながら出力電圧V
outの変化を監視する。プロセッサ18は、出力電圧
Voutの変化率(傾斜)を特定し、変化率が所望の値
よりも低い場合、出力するディジタルデータの値を増加
させる。これにより、オペアンプ13の出力電圧が上昇
して電流iが増加する。電流iが増加すると、ホール素
子Hの出力電圧V、即ち出力電圧Voutの変化率を上
昇させることができる。逆に、出力電圧Voutの変化
率が所望の値よりも高い場合、プロセッサ18は、ディ
ジタルデータD2の値を減少させる。これにより、電流
iが減少し、ホール素子Hの出力電圧V、即ち出力電圧
Voutの変化率を降下させることができる。プロセッ
サ18は、出力電圧Voutの変化率が所望の値に到っ
たとき、出力するディジタルデータD2の値を固定し、
ホール素子Hを流れる電流iを一定に保つ。
【0027】一方、プロセッサ18は、ホール素子Hの
オフセットを補正する場合、例えばホール素子Hに磁界
1を加え、出力電圧Voutの値を監視する。出力電
圧Voutが所望の値よりも低い場合、プロセッサ18
は、ディジタルデータD1の値を増加させる。これによ
り、オペアンプ14のオフセット(バイアス電圧)を上
昇させることができる。逆に、出力電圧Voutのオフ
セットが所望の値よりも高い場合、プロセッサ18は、
ディジタルデータD1の値を減少させる。これにより、
オペアンプ14のオフセットを降下させることができ
る。プロセッサ18は、出力電圧Voutのオフセット
が所望の値に到ったとき、出力するディジタルデータD
1の値を固定し、オペアンプ14のオフセットを一定に
する。
【0028】
【発明の効果】本発明のホール素子の特性補正回路によ
れば、ホール素子の特性、即ちホール素子の磁界検出感
度及びオフセットの特性を人手によらず自動的に補正す
ることができ、ホール素子を利用した装置の製造工程の
自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホール素子の特性補正回路のブロック
図である。
【図2】ホール素子の動作を示す第1の波形図である。
【図3】ホール素子の動作を示す第2の波形図である。
【図4】ホール素子の動作を示す第3の波形図である。
【図5】従来のホール素子の特性補正回路のブロック図
である。
【符号の説明】
12,13,14 オペアンプ 15 抵抗 16,17 ディジタル/アナログ(D/A)コンバー
タ 18 プロセッサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール素子と、 前記ホール素子を駆動する電力を供給する定電圧源と、 前記ホール素子の駆動電流を制御する電流制御回路と、 前記ホール素子の出力電圧に依存して、当該ホール素子
    の所望の検出感度が得られる前記駆動電流が流れるよう
    に、前記電流制御回路を駆動する第1駆動手段と、 前記ホール素子の出力電圧のオフセット電圧を設定する
    電圧制御回路と、 前記ホール素子の出力電圧に依存して、所望のオフセッ
    ト電圧が得られるように前記電圧制御回路を駆動する第
    2駆動手段とを備えたことを特徴とするホール素子の特
    性補正回路。
JP6201495A 1994-08-03 1994-08-03 ホール素子の特性補正回路 Withdrawn JPH0843512A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005292796A (ja) * 2004-03-08 2005-10-20 Pentax Corp 像ブレ補正装置
JP2013072849A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Alps Green Devices Co Ltd 電流センサ
JP2014183725A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Hitachi Ltd ディジタル保護制御装置の入力変換基板
JP2016161276A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 日本セラミック株式会社 電流センサ回路

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