JPH0843323A - 缶の画像処理装置 - Google Patents

缶の画像処理装置

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JPH0843323A
JPH0843323A JP6183164A JP18316494A JPH0843323A JP H0843323 A JPH0843323 A JP H0843323A JP 6183164 A JP6183164 A JP 6183164A JP 18316494 A JP18316494 A JP 18316494A JP H0843323 A JPH0843323 A JP H0843323A
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英夫 坂田
Takayuki Nakada
孝之 仲田
Kazuhisa Harima
和久 播磨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、缶および内部を撮影した画像をも
とに検査する缶の画像処理装置に関し、照明光をリング
光および同軸落射光の両者で缶内を完全に明るく照射す
ると共に缶がカメラの所定位置(例えば直下)に正確に
きたときに撮影し、良質な画像をもとに缶および缶内の
検査を正確に自動的に行うことを目的とする。 【構成】 缶1の軸の周りから内部を照射するリング光
源12および缶1の軸上から内部を照射する同軸落射光
源13と、缶1の軸方向から内部を撮影して画像を生成
するカメラ11と、このカメラ11によって撮影した画
像をもとに、缶1の内部の部品の装着状態および異物の
付着を検査する画像処理手段17とを備えるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶および内部を撮影し
た画像をもとに検査する缶の画像処理装置に関するもの
である。
【0002】一般に画像処理装置において、ラベル文字
検査などで2次元画像としてとらえ、装置内ソフトにて
自動位置補正を行う機能を有することは周知である。U
字缶などの立体構造物内の部品の装着状態やゴミの有無
を高速判定することが行われている。U字缶が深くなっ
たりするとその底のゴミなどの検出ができなく、高速か
つ正確に判定し難いのでこれを解決することが望まれて
いる。
【0003】
【従来の技術】従来、カメラのレンズの外周に設けたリ
ング状光源で缶の内部を照明し、缶内の部品の装着およ
び缶底のゴミの有無などの検査は、図4に示すような構
成のもとで行っていた。
【0004】ワーク(缶)23を加工組立するラインの
搬送途中にリングファイバー22による照明を有するC
CDカメラ21を置き、画像処理開始SW25がONに
されると、ワーク23は定速移動しつづけ、所定の遅れ
の後にCCDカメラ21の真下になったときに画像を取
り込む。この取り込んだ画像中から缶の縁の部分や缶の
底の部分を抽出し、缶に部品が正常に取り付けれている
か、あるいは缶の底にゴミが存在しないかなどを検査す
るようにしていた。以下図4の構成を簡単に説明する。
【0005】図4は、従来技術の説明図を示す。図4の
(a)は、全体の側面図を示す。図4の(a)におい
て、CCDカメラ21は、搬送ライン24上をここでは
左から右方向に移動するワーク(缶)23を上部から撮
影し、画像を取り込むものである。
【0006】リングファイバー22は、CCDカメラ2
1のレンズの外周にドーナツ状に設けたものであって、
フラッシュ光源である。ワーク23は、搬送ライン24
上を左から右方向に搬送し、当該ワーク23である缶お
よび内部の状態を検査する対象である。
【0007】搬送ライン24は、ワーク23を左から右
方向に搬送するラインである。図4の(b)は、CCD
カメラ21によってワーク(缶)23の内部を撮影した
CRT上の画像例を示す。外形の円の部分が缶の縁の画
像であり、中の小さい円部分が照明光の届かない缶の底
の暗い画像である。
【0008】図4の(c)は、搬送ライン24上のワー
ク23の停止時の移動速度を示す。通常は、搬送ライン
24上のワーク23の移動速度は、定速であるが、停止
時に図示のようにスローダウンする。このため、画像処
理開始SW25の位置から所定時間(定速時の所定時
間)後にワーク23が丁度、CCDカメラ21の真下に
来ると予想してCCDカメラ21で撮影すると、ワーク
23がCCDカメラ21の真下に来ない状態で撮影する
ため、図4の(e)のように撮影される。
【0009】図4の(d)は、ワーク23を定速搬送し
たときの画像例を示す。この定速搬送のときは、ワーク
23が画像処理開始SW25のON後、所定時間経過後
にCCDカメラ21の画像を取り込むため、丁度、CC
Dカメラ21の真下にきたワーク(缶)23を上部から
撮影し、そのときの画像である。
【0010】図4の(e)は、ワーク23を図4の
(c)に示すようにスローダウンして停止させたときの
画像例を示す。このスローダウンのときは、ワーク23
が画像処理開始SW25のON後、所定時間経過後にC
CDカメラ21の画像を取り込むために、CCDカメラ
21の真下にこない手前の位置にあるワーク(缶)23
を上部から撮影してしまうので、そのときの画像であっ
て、缶の縁に対して缶の底の画像がここでは左側によっ
てしまっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した図4に示すよ
うに、従来の手法によれば、以下の問題があった。 (1) U字缶が深く、CCDカメラ21のレンズの外
周に装着したリング状の光源で搬送ライン24上を搬送
するワーク(缶)23の内部を照明したときに底の部分
が照明できず、暗くなってゴミの付着などを正確に画像
として撮影できず、その結果、画像処理によっても底部
のゴミなどの検査ができないという問題があった。この
際、リング状の光源を可及的に小さくしても、CCDカ
メラ21のレンズの外径より小さくできず、どうしても
深い缶の底を照明できず、缶の底の良好な画像を撮影し
てゴミなどの有無の状態を正確に検査できない限界があ
る。
【0012】(2) ワーク23の缶の縁の画像で位置
補正を行った後に画像処理で当該縁の状態を検査(缶加
工時のカッター刃の切れ具合いなど)を行っているた
め、縁の画像のニジミ、カスレなどで正確な縁が予測つ
かず、位置補正によって逆に位置誤差が大きくなってし
まう場合が発生するという問題があった。
【0013】(3) 図4の(c)の搬送ラインのスロ
ーダウン時に、画像処理開始SW25がONになると、
缶がCCDカメラ21の真下にくる以前に撮影して図4
の(e)のような画像が取り込まれてしまい、缶底がセ
ンタずれし、このずれた状態で位置補正するため、画像
マージンが狭くなり(画像中の缶の底と思われる部分を
切り出すマスクのサイズを、当該缶底のセンタがずれる
ことを予想してマージンを取ると結果として狭くな
り)、検査精度が悪くなってしまうという問題があっ
た。
【0014】本発明は、これらの問題を解決するため、
照明光をリング光および同軸落射光の両者で缶縁および
缶内を完全に明るく照射すると共に缶がカメラの所定位
置(例えば直下)に正確にきたときに撮影し、良質な画
像をもとに缶および缶内の検査を正確に自動的に行うこ
とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、缶1は、
内部などを検査する対象の缶である。
【0016】カメラ11は、缶1の内部を撮影し、画像
を生成するものである。リング光源12は、缶1の軸の
周りから内部を照射する光源である。同軸落射光源13
は、缶1の軸上から内部を照射する光源である。
【0017】ハーフミラー14は、光を反射および透過
するミラーである。搬送ライン15は、缶1を搬送する
ラインである。処理開始SW16は、搬送ライン15上
を缶1が搬送されてきたことを検出するスイッチであ
る。
【0018】画像処理手段17は、撮影した画像をもと
に缶底の異物の付着などを検査するものである。
【0019】
【作用】本発明は、図1に示すように、搬送ライン15
上を缶1が搬送され、処理開始SW16がONとなって
から所定時間経過後にリング光源12および同軸落射光
源13を発光させて缶1の軸の周りおよび軸上から照射
すると共にカメラ11によって缶1の内部の画像を撮影
する。この撮影した画像から画像処理手段17が缶1の
内部の部品の装着状態および異物の付着を自動検査する
ようにしている。
【0020】この際、同軸落射光源13とカメラ5と
を、缶1の軸上と缶1の軸上に配置したハーフミラー1
4によって屈折された後の軸上とのいずれかにそれぞれ
配置するようにしている。
【0021】また、搬送ライン上を搬送されてきた缶1
を処理開始SW16によって検出し、当該処理開始SW
16がONとなってからカメラ11の軸の真下にくると
予め測定して求めておいた所定時間経過後に当該カメラ
11によって缶1の画像を撮影して取り込むようにして
いる。
【0022】また、搬送ラインを停止(あるいは起動)
させるときに搬送ライン上を搬送されてきた缶1が処理
開始SW16をONにする前に停止(あるいは一定速度
に搬送)させ、搬送ラインの搬送速度を一定として所定
時間経過の値を一定とするようにしている。
【0023】また、缶1を電池缶としている。従って、
リング光および同軸落射光の両者で缶内を明るく照射す
ると共に缶1がカメラ11の所定位置(例えば直下)に
正確にきたときに撮影することにより、良質な画像をも
とに缶内の検査を正確に自動的に行うことが可能とな
る。
【0024】
【実施例】次に、図1から図3を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1の(a)は、構成図を示す。図1の(a)におい
て、缶1は、搬送ライン15上を搬送して検査する対象
の缶である。
【0026】カメラ11は、CCDカメラなどであっ
て、缶1の軸方向から当該缶1および内部を撮影して画
像を生成するものである。リング光源12は、カメラ1
1のレンズの周りに配置し、搬送ライン15上の缶1の
軸の周りから斜めにフラッシュ光を照射するものであ
る。
【0027】同軸落射光源13は、搬送ライン15上の
缶1の軸上から落射光線を照射するものであって、ここ
では、ハーフミラー14によって反射して缶1の軸上か
ら当該缶1の内部、特に深い缶1の底を明るく照射する
ものである。尚、他の構成として、カメラ11と、同軸
落射光源13との位置を相互に逆の位置に配置してもよ
い。
【0028】ハーフミラー14は、横からの同軸落射光
源13からの光を缶1の軸の方向に反射すると共に、缶
1の底などで反射した光を透過させてカメラ11に入射
させるものである。、このハーフミラー14は、缶1の
軸に例えば45°で配置したものであって、横からの同
軸落射光源13からの光を反射し、缶1の軸上から当該
缶1の内部、特に底を照射するようにするものである。
【0029】搬送ライン15は、缶1を搬送するライン
である。処理開始SW16は、搬送ライン15上を缶1
が搬送されてきたことを検出するスイッチであって、機
械的なスイッチ、光電スイッチ、近接スイッチなどであ
る。
【0030】画像処理手段17は、プログラムに従って
画像を処理するものであって、ここでは、カメラ11に
よって撮影した画像をもとに缶1、および缶内の部品の
装着の良否、異物の有無を検査するものである(図2を
用いて詳述する)。
【0031】図1の(b)は、缶1の斜視図を示す。缶
1は、例えば電池缶であって、ここでは、上を開放し、
上端のリングが縁2であり、内部に部品3としてセパレ
ータ(絶縁紙)が挿入され、底4がある。ここでは、部
品3の装着状態の良否、底4のゴミの残留の有無などを
画像上から検査する(図2を用いて詳述する)。
【0032】図1の(c)は、CRT上の画像を示す。
これは、リング光源12および同軸落射光源13からの
フラッシュ光によって照明された缶1の縁および内部か
ら反射した光を、カメラ11によって撮影した画像であ
る。外側のリングが缶1の縁であり、内部の小さい円が
缶1の底である。
【0033】図1の(d)は、搬送速度を示す。缶1
は、通常は一定の搬送速度(例えば500mm/s)で
ここでは、左から右方向に移動する。この搬送ライン上
を搬送された缶1は、処理開始SW16の位置にきたと
きにONとなって検出され、カメラ11の真下にきた一
定時間T後に、リング光源12と同軸落射光源13をフ
ラッシュ発光させてカメラ11で缶1の縁および内部を
撮影し、図1の(c)の画像を得る。一方、搬送ライン
をスローダウンする場合(例えば搬送ラインに障害が発
生して停止させる必要が生じた場合)、処理開始SW1
6がONとなる手前で搬送ラインを停止させる。もし、
従来のように処理開始SW16がONとなってから搬送
速度を低下させると、缶1がカメラ11の真下の手前の
位置で一定時間が経過して撮影され、斜め画像となって
位置補正ができない、あるいは検出するマスク範囲が狭
くなって正確に検査できなくなってしまう欠点を無くす
ようにしている。
【0034】図1の(e)は、定速時の画像を示す。こ
れは、図1の(d)の搬送速度が定速時の画像であっ
て、処理開始SW16によって搬送ライン上の缶1を検
出してから一定時間経過後に丁度カメラ11の真下にく
るように実験して一定時間が求められているので、図示
のように缶1の縁と、底が同軸上に常になると共に、縁
はニジミが見えるが位置はいつも一定となり、部品(こ
こでは電池缶の絶縁紙)の破れや折れ曲がって正常に挿
入されていないなどを画像上で容易に検査したり、しか
も缶底は同軸落射光源13からほぼ平行なフラッシュ光
によって照射されるため深い缶の底でも充分に明るく照
明されて良質な画像が得られ、ゴミの付着を正確に検査
したりできる(図2を用いて詳述する)。
【0035】図1の(f)は、スローダウン時の画像を
示す。これは、図1の(d)の搬送ラインの速度スロー
ダウンしたときの画像である。本発明の場合には、図1
の(d)の搬送ラインのスローダウン時には、缶1が処
理開始SW16をONにした後一定時間経過してカメラ
11の真下にきて撮影された以降であって、かつ缶1が
処理開始SW16をONにする手前で停止させるように
スローダウン制御している。このため、従来の処理開始
SW16をONにしてから搬送速度が低下して一定時間
後にカメラ11によって斜めから缶1を撮影してしまう
事態が発生しない。これにより、搬送ラインをスローダ
ウンしても常に図示のように、缶1がカメラ11の真下
にきたときに撮影した画像のみが得られることとなる。
同様に、搬送ラインを起動するときも、缶16が処理開
始SW16の位置に到達したときに定速になるように起
動している。これにより、搬送ラインのスローダウンの
とき、および起動のときに缶1を斜めからカメラ11が
撮影して画像を得ることが無く、画像処理手段17は、
常に図1の(e)あるいは(f)の缶1の真上からの画
像のみを対象に画像処理して缶1の内部の部品の装着状
態の検査および底のゴミの付着の有無などを検査すれば
よく、特に検査範囲をマスクする際に広くでき、正確に
検査することが可能となる。
【0036】次に、図2のフローチャートに示す順序に
従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。図2は、本
発明の動作説明フローチャートを示す。
【0037】図2において、S1は、缶を搬送する。こ
れは、図1の(a)の搬送ライン15を左から右方向に
搬送し、缶1をカメラ11の真下の方向に移動する。S
2は、カメラの直下検出か判定する。これは、例えば図
1の(a)の搬送ライン1上を左から右方向に搬送され
てきた缶1を処理開始SW16で検出し、一定時間T経
過してカメラ11の真下に缶1がきたと判定する。YE
Sの場合には、S3に進む。一方、NOの場合には、S
2を繰り返し、待機する。
【0038】S3は、S2のYESでカメラ11の真下
に缶1がきたと判明したので、リングファイバー(リン
グ光)と同軸落射光を照射する。これは、図1の(a)
のリング光源12および同軸落射光源13を同時にフラ
ッシュ発光させ、缶1の軸の周りから照射およびハーフ
ミラー14で反射させて缶1の軸方向から照射し、缶1
の底まで充分に明るく照射する。
【0039】S4は、CCDカメラで撮影する。これ
は、図1のカメラ11(CCDカメラ)で真下の缶1の
縁および内部を撮影し、図1の(e)の画像を得る。S
5は、S4で撮影した画像を取り込む。
【0040】S6は、画像上に検査枠(セパレーター紙
部上と、缶底部)を載せる。これは、後述する図3の
(b)に示すように、画像上に検査枠として、セパレー
ター紙部(缶内面部)を抽出する検査枠34、および缶
底部を抽出する検査枠35を載せる。
【0041】S7は、缶内面部の判定を行う。これは、
S6で画像上に載せた缶内面部の検査枠34(図3の
(b)参照)内の画素の例えば黒の画素数を数える。そ
して、数えた黒の画素数が、判定基準以下、判定基準
内、判定基準以上のいずれかによってS9、S8、S1
0と判定する。
【0042】S8は、判定基準内の場合、即ちS7の缶
内面部の検査枠の地肌(正常なセパレータの地肌)の例
えば予め測定しておいた黒画素の総数から現在の画像の
黒画素の総数を減算した値が判定基準内の場合、正常と
判定し、図1の(b)の缶の内部にセパレーター(部品
2である絶縁紙)が挿入され、正常と検査されたことと
なる。
【0043】S9は、判定基準以下の場合、即ちS7の
缶内面部の検査枠の地肌(正常なセパレータの地肌)の
例えば予め測定しておいた黒画素の総数から現在の画像
の黒画素の総数を減算した値が判定基準以下の場合、紙
ヤブレ、折れ等と判定し、図1の(b)の缶の内部にセ
パレーター(部品2である絶縁紙)がヤブレたり、折れ
などして不良と検査されたこととなる。
【0044】S10は、判定基準以上の場合、即ちS7
の缶内面部の検査枠の地肌(正常なセパレータの地肌)
の例えば予め測定しておいた黒画素の総数から現在の画
像の黒画素の総数を減算した値が判定基準以上の場合、
紙なし、他色紙(例えば白紙)と判定し、図1の(b)
の缶の内部にセパレーター(部品2である絶縁紙)が無
かったり、他の色紙(白紙)であり、不良と検査された
こととなる。
【0045】S11は、缶底部の判定を行う。これは、
S6で画像上に載せた缶底部の検査枠35(図3の
(b)参照)内の画素の例えば黒の画素数を数える。そ
して、数えた黒の画素数が、判定基準以下、判定基準
内、判定基準以上のいずれかによってS13、S12、
S14と判定する。
【0046】S12は、判定基準内の場合、即ちS11
の缶底部の検査枠の地肌(正常な缶底部の地肌)の例え
ば予め測定しておいた黒画素の総数から現在の画像の黒
画素の総数を減算した値が判定基準内の場合、正常と判
定し、図1の(b)の缶の底部に異物、汚れがなく、正
常と検査されたこととなる。
【0047】S13は、判定基準以下の場合、即ちS1
1の缶底部の検査枠の地肌(正常な缶底部の地肌)の例
えば予め測定しておいた黒画素の総数から現在の画像の
黒画素の総数を減算した値が判定基準以下の場合、汚れ
と判定し、図1の(b)の缶の底部に汚れがあり、不良
と検査されたこととなる。
【0048】S14は、判定基準以上の場合、即ちS1
1の缶底部の検査枠の地肌(正常な缶底部の地肌)の例
えば予め測定しておいた黒画素の総数から現在の画像の
黒画素の総数を減算した値が判定基準以上の場合、テー
プ等の異物有りと判定し、図1の(b)の缶の底部にテ
ープ等の異物有り、不良と検査されたこととなる。
【0049】S15は、メッセージ(判定結果)をライ
ンに送る。S16は、不良缶を排出する。これらS15
およびS16は、S5からS14によって画像上で缶の
内面部に部品であるセパレータが正常に挿入されていな
い(セパレータのヤブレ、セパレータ挿入なし、他の色
の紙など)、および缶底部に異物が有り(缶底の汚れ、
テープ等の異物が有り)が画像処理手段16によって検
査されたので、その缶1を搬送ラインから排出して不良
品を取り除く。
【0050】以上によって、搬送ライン上を高速に移動
する缶1がカメラ11の真下にきたときにリング光源1
2および同軸落射光源13からフラッシュ光によって照
射して缶1の缶内面部および缶底部の明るい画像を得た
後、この画像をもとに缶内面部および缶底部に検査枠3
4、35を載せて、当該検査枠34、35内の画素数が
正常なときの地肌の画素数と比較して判定基準内のとき
に正常、判定基準以下および判定基準以上のときに不良
と判定する。これらにより、搬送ライン上を高速移動す
る缶1を自動的に真下にきたときに深い缶1であっても
その底まで明るい良質が画像を撮影し、検査枠を可及的
に広くして正確な検査を行うことが可能となった。
【0051】図3は、本発明の缶およびCCDカメラ撮
影された画像と検査枠との関係説明図を示す。図3の
(a)は、缶の側面をカメラを通して見た時の模擬断面
図を示す。缶1は、電池缶であって、図示のように上方
が開放し、側面と底部を持つ容器であり、その内部にセ
パレータ31という部品を挿入する。ここでは、缶内面
のセパレータ31が正常に挿入され、紙ヤブレ、紙折
れ、紙なしがないかを検査し、缶底に異物が無いか検査
する。
【0052】図3の(b)は、画像と検査枠例を示す。
これは、図3の(a)の缶1(電池缶)を真上からCC
Dカメラで撮影した画像である。この画像上に、ここで
は、検査枠(缶内面部)34および検査枠(缶底部)3
5を載せる。
【0053】・検査枠(缶内面部)34は、図3の
(a)の缶の側面図から判明するように、セパレータが
缶1に挿入される部分の画像を抽出するための枠であ
る。 ・検査枠(缶底部)35は、図3の(a)の缶の側面図
から判明するように、缶底の異物の有無を検査するため
に、当該缶底の画像を抽出するための枠である。
【0054】これら検査枠(缶内面部)34および検査
枠(缶底部)35の内部の画像を取り出し、この取り出
した検査枠内の例えば黒の画素数が正常なときの地肌の
画素数の所定範囲内(=判定基準内)のときに正常で検
査合格とし、それ以外のときに異常で検査不合格と自動
判定する(詳細は図2の説明参照)。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リング光および同軸落射光の両者で缶縁および缶内を完
全に照射すると共に缶1がカメラ11の所定位置(例え
ば直下)に正確にきたときに撮影する構成を採用してい
るため、缶1の底部まで明るく照明した高画質の画像を
もとに缶の縁および缶内の検査を正確に自動的に行うこ
とができるようになった。これらにより、 安定した画像の取り込みが可能となった 検査基準のより明確、安定化した。
【0056】 缶内の部品3の装着の良否および缶内
の異物の有無の検出が高精度となり、缶を用いた製品
(例えば電池)の品質が安定化した。 缶内の部品3および異物の有無の検査が正確にミス
なく正確かつ高速に行うことができ、検査工数が削減で
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の缶およびCCDカメラ撮影された画像
と検査枠の関係説明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:缶 2:缶の縁 3:部品 4:底 11:カメラ 12:リング光源 13:同軸落射光源 14:ハーフミラー 15:搬送ライン 16:処理開始SW 17:画像処理手段 31:セパレータ 32:缶底の異物 34:検査枠(缶内面部) 35:検査枠(缶底部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶(1)の軸の周りから内部を照射するリ
    ング光源(12)および缶(1)の軸上から内部を照射
    する同軸落射光源(13)と、 上記缶(1)の軸方向から当該缶(1)の内部を撮影し
    て画像を生成するカメラ(11)と、 このカメラ(11)によって撮影した画像をもとに、上
    記缶(1)の内部の部品の装着状態および異物の付着を
    検査する画像処理手段(17)とを備えたことを特徴と
    する缶の画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記同軸落射光源(13)と上記カメラ
    (11)とを、上記缶(1)の軸上と上記缶(1)の軸
    上に配置したハーフミラー(14)によって屈折された
    後の軸上とのいずれかにそれぞれ配置したことを特徴と
    する請求項1に記載の缶の画像処理装置。
  3. 【請求項3】搬送ライン上を搬送されてきた上記缶
    (1)を検出する処理開始SW(16)を設け、 この処理開始SW(16)がONとなってから上記カメ
    ラ(11)の軸の真下にくると予め測定して求めておい
    た所定時間経過後に当該カメラ(11)によって缶
    (1)の画像を撮影して取り込むことを特徴とする請求
    項1あるいは請求項2に記載の缶の画像処理装置。
  4. 【請求項4】搬送ラインを停止(あるいは起動)させる
    ときに当該搬送ライン上を搬送されてきた上記缶(1)
    が上記処理開始SW(16)をONにする前に停止(あ
    るいは一定速度に搬送)させ、搬送ラインの搬送速度を
    一定として上記所定時間経過の値を一定としたことを特
    徴とする請求項3に記載の缶の画像処理装置。
  5. 【請求項5】上記缶(1)を電池缶としたことを特徴と
    する請求項1から請求項4に記載の缶の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005165602A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Yamatake Corp 照明装置
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CN108037132A (zh) * 2017-12-25 2018-05-15 华南理工大学 一种用于干电池浆层纸卷绕缺陷检测的视觉传感器系统及方法

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