JPH0842488A - 冷却ファン装置 - Google Patents

冷却ファン装置

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JPH0842488A
JPH0842488A JP19907994A JP19907994A JPH0842488A JP H0842488 A JPH0842488 A JP H0842488A JP 19907994 A JP19907994 A JP 19907994A JP 19907994 A JP19907994 A JP 19907994A JP H0842488 A JPH0842488 A JP H0842488A
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circuit
voltage
reference voltage
failure
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JP19907994A
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Hidemi Iwai
秀美 岩井
Jun Kubota
純 久保田
Yukihiro Mashio
幸浩 真塩
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却ファン装置の故障または熱源の異常過熱
を検出し、熱源(例えば電子部品等)の保護を図る。 【構成】 モータによって駆動されるファン3を有し、
ファン3によって発生する空気流中にホットフィルム素
子5を設ける。これにより、空気流による風量または温
度をホットフィルム素子5の抵抗値変化として検出し、
風量が所定風量よりも低下したとき、または温度が所定
温度よりも上昇したときに、報知器25を動作させる。
これにより、ファンの故障を検知し、電子部品等の熱源
が異常過熱するのを検知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気機器や制御
機器等の冷却に用いて好適な冷却ファン装置に関し、特
にファンモータの故障等を報知できる冷却ファン装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスクトップ型のコンピュー
タ,ワードプロセッサ,電子式測定器、各種制御盤等に
は内蔵されたIC等の電子部品の熱破壊を防止するため
に、モータと、該モータによって回転されるファンとか
らなる冷却ファン装置が装着されている。
【0003】このため、冷却ファン装置の故障はすぐに
電子部品の温度上昇となり、該電子部品に損傷を引起こ
すことになり、該冷却ファン装置の故障診断は必要不可
欠なものとなっている。
【0004】そして、冷却ファン装置の故障診断方法と
しては、第1にモータに印加される電流値を検出する方
法、第2にファンの回転数を検出する方法、第3に温度
センサを外壁に装着して電子部品の雰囲気温度を検出す
る方法等がある。
【0005】これらの方法のうち、第1,第2の方法に
おいては、ファンの異常、モータの焼き切れを検出して
冷却ファン装置が故障していることを報知し、第3の方
法においては、電子部品の雰囲気温度が高温になる前に
冷却ファン装置の故障を報知するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による第1〜第3の方法においては、次のような
問題がある。
【0007】まず、モータの印加電流値を検出する第1
の方法、またファンの回転数を検出する第2の方法は、
応答性が速いものの、ファンの異常、モータの焼き切れ
が発生した状態で報知器を動作させるため、ファンの異
常を発生する前の段階での故障診断を行うことができな
いという問題がある。
【0008】また、温度センサを用いる第3の方法で
は、空気温度を検出しているために、応答性が遅く、フ
ァン自体の異常を迅速に検出することができないという
問題がある。
【0009】このように、従来技術による冷却ファン装
置では、迅速な故障診断を行うことができないばかり
か、別途に設けるセンサおよび処理回路が高価なものに
なってしまうという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は故障を迅速かつ正確に報知でき
ると共に、その処理回路を安価にできる冷却ファン装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による冷却ファン装置は,モー
タによって回転されるファンと、該ファンによって発生
する空気流中に設けられた発熱測温抵抗と、該発熱測温
抵抗からの信号に基づいて、風量が減少または温度が上
昇したときに故障時として故障信号を出力する故障判定
手段と、該故障判定手段から故障信号が出力されたとき
に故障を報知する報知手段とから構成したことにある。
【0012】請求項2の発明では、前記発熱測温抵抗
を、絶縁材料によって筒状に形成された筒体と、該筒体
の外周面に螺旋状に設けられた抵抗体とからなるホット
フィルム素子によって構成したことにある。
【0013】請求項3の発明では、前記故障判定手段
を、前記発熱測温抵抗と固定抵抗を含んで構成され、故
障時には該発熱測温抵抗からの電圧が変化するような検
出電圧として出力する検出電圧出力回路と、所定の基準
電圧を分圧することにより判定基準電圧を設定する判定
基準電圧設定回路と、前記検出電圧出力回路から出力さ
れる検出電圧と該判定基準電圧設定回路によって設定さ
れた判定基準電圧とを相互に減算する減算回路と、該減
算回路からの出力電圧と前記所定の基準電圧とを比較す
ることにより、前記報知手段に故障信号を出力する比較
回路とから構成したことにある。
【0014】請求項4の発明では、前記判定基準電圧設
定回路によって判定基準電圧を設定するとき、当該判定
基準電圧は、風量または温度が所定値となったときに前
記減算回路から出力される出力電圧と前記所定の基準電
圧とが等しくなるような電圧値として設定する構成とし
たことにある。
【0015】
【作用】請求項1の発明のように構成することにより、
故障判定手段では、ファンによって発生する空気流の風
量が減少した場合、または温度が上昇した場合を、発熱
測温抵抗からの電圧によって判定できる。これにより、
ファンが故障し、または熱源が異常過熱によって故障し
たものとして、報知手段によってこれを報知することが
できる。
【0016】請求項2のように、前記発熱測温抵抗を、
ホットフィルム素子によって構成することにより、風量
または温度を迅速に検出することができる。
【0017】請求項3の発明のように、前記故障判定手
段を構成することにより、検出電圧出力回路からの検出
電圧と判定基準電圧との差を減算回路で増幅し、この減
算回路からの出力電圧を基準電圧と比較回路で比較し、
ファンの故障、または熱源の異常過熱を判定し、これを
報知手段によって報知する。
【0018】請求項4の発明のように、判定基準電圧を
設定することにより、ファンから送られる風量が所定値
よりも減少し、または温度が所定値よりも上昇したとき
には、ファンが故障し、または熱源が異常過熱したこと
を正確に判定することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7に基
づき説明する。
【0020】まず、第1の実施例を図1ないし図6に示
す。
【0021】図中、1は本実施例による冷却ファン装置
の外形を構成する装置本体を示し、該装置本体は例えば
ディスクトップ型のコンピュータやワードプロセッサ等
の外形(図示せず)に装着され、中央部には貫通する大
径穴1Aが形成されている。また、該大径穴1A内には
直流モータが梁(いずれも図示せず)を介して取付けら
れ、該モータの回転軸2には後述するファン3が装着さ
れている。
【0022】3は回転軸2に装着されたファンを示し、
該ファン3は4枚羽根によって形成されている。また、
該ファン3はモータ駆動によって回転され、図1中の矢
印で示すような空気流を発生させる。
【0023】4は前記装置本体1の上側に一体形成され
た回路ケーシングを示し、該回路ケーシング4内には後
述する故障診断回路10等が内蔵されている。
【0024】5は発熱測温抵抗としてのホットフィルム
素子を示し、該ホットフィルム素子5(以下、H/F素
子5という)は図2に示すように、L字状に形成された
ステー6を介して装置本体1に装着し、ファン3から発
生する空気流中に配設することにより該風量Qの変化を
抵抗値RH の変化として迅速に検出する。
【0025】ここで、該H/F素子5は図3に示すよう
に、絶縁性のセラミック材料によって円筒上に形成され
た筒体7と、該筒体7の軸方向両端側に固着されたリー
ド線7A,7Aと、該各リード線7Aを前記筒体7内に
接合させる接合用ペースト7B,7Bと、前記筒体7の
外周面に螺旋状のカット部8Aを有して螺旋状に伸び
て、長尺の抵抗体となる白金層8と、該白金層8を覆う
保護膜9とから構成され、前記白金層8の両端8B,8
B側は各リード線7Aの外周面に接続される。
【0026】また、該H/F素子5には、後述する固定
抵抗12によって設定された一定電流Iが印加され、該
H/F素子5は例えば240℃前後に維持されている。
【0027】このように、前記H/F素子5を空気流中
に配設することにより、該H/F素子5は空気流によっ
て冷却され、この冷却量に対応して抵抗値RH が変化す
る。即ち、ファン3によって発生する風量Qが多いとき
には抵抗値RH は低下し、少ないときには上昇する。さ
らに、H/F素子5は空気温度に対しても、温度が高い
ときには抵抗値RH は上昇し、低いときには低下するよ
うになっている。
【0028】次に、図4中の10は回路ケーシング4内
に内蔵された故障判定手段としての故障診断回路を示
し、該故障診断回路10は、後述する検出電圧出力回路
11,判定基準電圧設定回路14,差動増幅回路17お
よび比較回路20等から構成されている。
【0029】11は検出電圧出力回路を示し、該検出電
圧出力回路11は、前記H/F素子5と抵抗値R1 を有
する固定抵抗12とを直列に接続することにより形成さ
れ、所定の基準電圧VS (例えば、8V)を有する基準
電源13とアースとの間に接続されている。また、H/
F素子5と固定抵抗12との接続点aからは検出電圧V
1 が差動増幅回路17の非反転入力端子に出力され、該
検出電圧V1 はH/F素子5がファン3から発生する空
気流によって冷却される冷却量を示している。これによ
り、H/F素子5に当たる風量Qと検出電圧V1 の関係
は、風量Qが多いときに検出電圧V1 は小さくなり、風
量Qが少ないときに検出電圧V1 は大きくなるという逆
比例の関係にある。
【0030】14は所定の基準電圧VS を有する基準電
源13とアースとの間に接続された判定基準電圧設定回
路を示し、該判定基準電圧設定回路14は抵抗値R2 を
有する可変抵抗15と抵抗値R3 を有する固定抵抗16
とを直列に接続することにより形成され、抵抗15,1
6間の接続点bと差動増幅回路17の反転入力端子とが
接続され、該接続点bからは判定基準電圧V2 が出力さ
れる。
【0031】また、前記判定基準電圧V2 は可変抵抗1
5の抵抗値R2 を調整することにより適宜設定すること
ができ、本実施例では、判定基準電圧V2 は、風量Qが
所定風量Q0 のときに、前記差動増幅回路17からの出
力電圧V3 と基準電圧VS とが等しくなるように設定さ
れている。
【0032】さらに、前記基準電源13の所定の基準電
圧VS は、後述するバッテリ電源23からの電圧VB を
3端子レギュレータ、DC−DCコンバータ等を用いて
降圧することにより形成されている。
【0033】17は減算回路としての差動増幅回路を示
し、該差動増幅回路17はオペアンプ18と、該オペア
ンプ18の出力端子と反転入力端子との間に接続された
負帰還抵抗19とから形成されている。また、該オペア
ンプ18の非反転入力端子には検出電圧出力回路11の
接続点aが、反転入力端子には判定基準電圧設定回路1
4の接続点bがそれぞれ接続され、出力端子は比較回路
20の非反転入力端子に接続される。
【0034】また、該差動増幅回路17からの出力電圧
V3 は、下記数1となる。
【0035】
【数1】V3 =(V1 −V2 )×K 但し、K:定数
【0036】20は比較回路を示し、該比較回路20は
オペアンプ21によって構成され、該オペアンプ21の
非反転入力端子には前記差動増幅回路17の出力端子
が、反転入力端子には基準電源13が接続され、出力端
子は抵抗22を介して後述のスイッチングトランジスタ
24のベースに接続されている。また、前記オペアンプ
21の電源ラインは電圧VB (例えば、12V)を有す
るバッテリ電源23とアースとの間に接続されている。
そして、該比較回路20においてはV3 >VS のときに
のみ故障電圧V4 を出力するようになっている。
【0037】24はNPN型のスイッチングトランジス
タを示し、該スイッチングトランジスタ24のベースは
前記比較回路20の出力端子に、エミッタはアースに、
コレクタは後述する報知器25を介してバッテリ電源2
3にそれぞれ接続されている。そして、該スイッチング
トランジスタ24は比較回路20から故障電圧V4 が出
力されたときにのみON状態となり、コレクタ,エミッ
タ間を通電する。
【0038】25は前記回路ケーシング4に取付けられ
た報知手段としての報知器を示し、該報知器25はラン
プ,ブザー,LED,音声合成装置,液晶表示器等によ
って形成され、前記比較回路20からの故障電圧V4 が
出力されたときにのみ作動するようになっている。
【0039】本実施例による冷却ファン装置は上述の如
く構成されるが、次に図5に基づいて故障診断回路10
の動作を説明するに、図5は風量Qに対する出力電圧V
3 ,故障電圧V4 の特性を示したもので、実線は差動増
幅回路17から出力される出力電圧V3 の特性、一点鎖
線は比較回路20から出力される故障電圧V4 の特性を
それぞれ示している。
【0040】まず、ファン3から発生する空気流が熱源
に正常に供給されている場合には、該ファン3による風
量Qは所定値となる所定風量Q0 よりも多いから、H/
F素子5は冷やされて該H/F素子5の抵抗値RH は小
さくなる。これにより、検出電圧出力回路11から出力
される検出電圧V1 も小さくなり、差動増幅回路17か
らの出力電圧V3 は基準電圧VS よりも小さい値とな
る。そして、比較回路20ではV3 <VS となっている
から、該比較回路20からはOFF状態となった故障電
圧V4 をスイッチングトランジスタ24に出力すること
になり、報知器25の動作を禁止する。
【0041】一方、ファン3が故障して該ファン3の回
転が低下した場合には、該ファン3から供給される空気
流の風量Qは減少し、これに伴って、H/F素子5は温
められ、抵抗値RH が高くなる。これにより、検出電圧
出力回路11から出力される検出電圧V1 も大きくな
り、差動増幅回路17から出力される出力電圧V3 は基
準電圧VS よりも大きい値となる。そして、比較回路2
0ではV3 >VS となっているから、該比較回路20か
らはON状態となった故障電圧V4 をスイッチングトラ
ンジスタ24に出力することにより、該スイッチングト
ランジスタ24がON状態となり、これにより、光,
音,音声等の媒体を介して報知することができる。
【0042】このように、H/F素子5を用いることに
より、ファン3によって発生する風量Qの低下を迅速に
検出して故障か否かを判定することにより、例えばコン
ピュータ,ワードプロセッサ等を使用しているオペレー
タは冷却ファン装置が異常となったことを即座に知るこ
とができ、該オペレータが電源を切ることによって、電
子部品等の熱源が熱破壊するのを防止し、該電子部品等
の保護を図ることができる。
【0043】また、本実施例によるH/F素子5は空気
流による冷却量を検出して風量Qを検出しているから、
図6に示すようにH/F素子5の抵抗値RH は風量Qに
比例し、温度Tに逆比例している。これにより、本実施
例による冷却ファン装置は、ファン3およびモータの故
障を検出するだけでなく、熱源(例えば電子部品等)が
異常過熱した場合においても検知することができ、該熱
源の保護を図ることができる。また、このときの温度T
における特性も図5と同様になる。
【0044】然るに、本実施例による冷却ファン装置
は、ファン3によって発生する空気流の風量Qまたは温
度TをH/F素子5で検出し、該H/F素子5からの検
出電圧V1 に基づいて報知器25を動作させるようにし
たから、ファン3の風量が低下、または熱源が異常過熱
したことを検知でき、熱源となる例えば電子部品等の保
護を図ることができる。
【0045】また、故障診断回路10を簡単に構成する
ことができ、高精度の故障診断を低廉安価に行うことが
できる。さらに、故障診断回路10は回路ケーシング4
内に収容することができ、消耗品となるファン3,モー
タとは独立して設置することができ、メンテナンス性を
向上でき、保全費が確実に安くなる。
【0046】次に、図7に本発明による第2の実施例を
示すに、本実施例の特徴は、検出電圧出力回路から出力
される検出電圧を、H/F素子5に当たる空気流の風量
が多くなったときに検出電圧V1 を大きくし、少なくな
ったときに小さくなるようにしたものである。
【0047】図中、31は本実施例による検出電圧出力
回路を示し、該検出電圧出力回路31は前記第1の実施
例で述べた検出電圧出力回路11中のH/F素子5と固
定抵抗12との接続を逆にしたもので、これにより、該
検出電圧出力回路31から出力される検出電圧V1 ′は
H/F素子5の抵抗値RH に対して逆比例し、風量Qに
対しては比例するようになる。
【0048】32は比較回路を示し、該比較回路32は
前述した比較回路20とほぼ同様に構成されるものの、
オペアンプ21に入力される信号の接続が異なり、オペ
アンプ21の非反転入力端子には基準電源13が接続さ
れ、反転入力端子には差動増幅回路17の出力端子が接
続されている。そして、該比較回路32においては、V
3 <VS のときにのみ故障電圧V4 を出力するようにな
っている。
【0049】本実施例における故障診断回路10におい
ても、その検出動作は前述した第1の実施例とほぼ同様
に作動するものの、検出電圧出力回路31から出力され
る検出電圧V1 ′が風量Qに比例(温度Tに逆比例)す
るようにしたもので、風量Qが所定風量Q0 よりも低下
した場合、または温度Tが所定温度T0 よりも上昇した
場合には、差動増幅回路17からの出力電圧V3 は低下
し、比較回路32に入力される電圧はV3 <VS の関係
となる。そして、該比較回路32ではON状態の故障電
圧V4 をスイッチングトランジスタ24に出力し、報知
器25を動作させる。この結果、ファン3の風量の低
下、または熱源の異常過熱を検知でき、熱源となる例え
ば電子部品等の保護を図ることができる。
【0050】なお、前記実施例では、冷却ファン装置を
コンピュータ,ワードプロセッサ等に用いるものとして
述べたが、本発明はこれに限るものでなく、熱源に対し
て空気冷却を行うものについて適用できることは勿論で
ある。
【0051】また、前記実施例中では発熱測温抵抗にH
/F素子5を用いたものについて述べたが、白金測温抵
抗,サーミスタ等の他の発熱測温抵抗を用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、モータによって回転されるファンと、該ファン
によって発生する空気流中に設けられた発熱測温抵抗
と、該発熱測温抵抗からの信号に基づいて、風量が減少
しまたは温度が所定温度よりも上昇したときに故障時と
して故障電圧を出力する故障判定手段と、該故障判定手
段から故障電圧が出力されたときに故障を報知する報知
手段とから構成したから、該報知手段によってファンの
故障または熱源の異常過熱を報知することができ、前記
ファンによって本来冷却されるべき電子部品等の熱源が
熱破壊するのを防止することができる。
【0053】請求項2の発明では、前記発熱測温抵抗に
ホットフィルム素子を用いることにより、風量および温
度の検出を迅速に行うことができ、冷却ファン装置の信
頼性を向上できる。
【0054】請求項3の発明では、前記故障判定手段
を、検出電圧出力回路から出力される検出電圧と判定基
準電圧設定回路から出力される判定基準電圧との差を減
算回路で検出し、この減算回路からの出力電圧を所定の
基準電圧と比較回路で比較して故障時に故障電圧を報知
手段に出力するようにしたから、ファンの故障、または
熱源の異常過熱を報知することができ、熱源の熱破壊を
防止できる。
【0055】請求項4の発明では、前記判定基準電圧設
定回路によって判定基準電圧を設定するとき、当該判定
基準電圧は、風量または温度が所定値となったときに減
算回路から出力される出力電圧と所定の基準電圧とが等
しくなるような電圧値に設定することにより、ファンか
ら送られる風量が所定風量よりも少なくなったとき、ま
たは温度が所定温度よりも高くなったときを正確に判定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による冷却ファン装置を示す斜視
図である。
【図2】図1中のホットフィルム素子およびステーを拡
大して示す斜視図である。
【図3】ホットフィルム素子を示す縦断面図である。
【図4】冷却ファン装置内に内蔵された故障判定回路を
示す回路図である。
【図5】ファンから発生する風量Q(温度T)に対する
差動増幅回路および比較回路から出力される電圧を示す
特性線図である。
【図6】ホットフィルム素子の抵抗値RH と風量Q,温
度Tの関係を示す特性線図である。
【図7】第2の実施例による冷却ファン装置内に内蔵さ
れた故障判定回路を示す回路図である。
【符号の説明】
3 ファン 5 ホットフィルム素子(発熱測温抵抗) 10 故障診断回路(故障判定手段) 11,31 検出電圧出力回路 14 判定基準電圧設定回路 17 差動増幅回路(減算回路) 20,32 比較回路 24 スイッチングトランジスタ 25 報知器(報知手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって回転されるファンと、該
    ファンによって発生する空気流中に設けられた発熱測温
    抵抗と、該発熱測温抵抗からの信号に基づいて、風量が
    減少または温度が上昇したときに故障時として故障信号
    を出力する故障判定手段と、該故障判定手段から故障信
    号が出力されたときに故障を報知する報知手段とから構
    成してなる冷却ファン装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱測温抵抗は、絶縁材料によって
    筒状に形成された筒体と、該筒体の外周面に螺旋状に設
    けられた抵抗体とからなるホットフィルム素子によって
    構成してなる請求項1記載の冷却ファン装置。
  3. 【請求項3】 前記故障判定手段は、前記発熱測温抵抗
    と固定抵抗を含んで構成され、故障時には該発熱測温抵
    抗からの電圧が変化するような検出電圧として出力する
    検出電圧出力回路と、所定の基準電圧を分圧することに
    より判定基準電圧を設定する判定基準電圧設定回路と、
    前記検出電圧出力回路から出力される検出電圧と該判定
    基準電圧設定回路によって設定された判定基準電圧とを
    相互に減算する減算回路と、該減算回路からの出力電圧
    と前記所定の基準電圧とを比較することにより、前記報
    知手段に故障信号を出力する比較回路とから構成してな
    る請求項1記載の冷却ファン装置。
  4. 【請求項4】 前記判定基準電圧設定回路によって判定
    基準電圧を設定するとき、当該判定基準電圧は、風量ま
    たは温度が所定値となったときに前記減算回路から出力
    される出力電圧と前記所定の基準電圧とが等しくなるよ
    うな電圧値として設定してなる請求項3記載の冷却ファ
    ン装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8142027B2 (en) 2007-07-04 2012-03-27 Seiko Epson Corporation Electronic device and method for controlling the same
CN109424574A (zh) * 2017-09-04 2019-03-05 广东石油化工学院 组合式风机复合故障诊断试验方法

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