JPH0842106A - 建築用パネル構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】パネルの施工を簡素化し、現場における施工の
自由度を向上させ、さらに雨水の回り込みを防ぐ建築用
パネル構造を提供する。 【構成】パネル本体２，３と取付具４の２部材からな
り、連結用部分に断面略凹条溝を有したパネル本体を、
垂直な固定辺と固定辺下端を直角に延長した仕切辺と仕
切辺のほぼ中間から仕切辺に対し各々垂直上下に突出し
た突条辺と仕切辺端部を垂直下方に延長した水切辺とか
らなる取付具により固定することを特徴とする建築用パ
ネル構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は建築用パネル構造に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のパネル本体は両側端の嵌合部を雄
雌の異なる形状とし、嵌合させて連結するものであっ
た。したがって、以下のような不具合があった。 １）パネル表面からビスで固定するので、美観に劣る。 ２）ビス頭を覆うカバーを取り付けたりすると、施工手
間が増大する。 ３）断面における表裏形状が相違しているため、表裏を
反転させて使用できず、施工上の不便があった。 ４）断面における表裏形状を同一なものにすると、屋内
側に雨水が廻り込み、雨仕舞が悪い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、施工手間を増大させることなく、パネル表
面にビス頭が見えないものとすること。表裏を反転させ
ても使用ができ、デザイン的に自由度を向上させたもの
とすること。また、連結用部分での雨水の廻り込みの防
止である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、パネル構造をパネル本体と取付具の２つの部材とし
たものである。さらに、パネル本体の両端辺の連結用部
分に断面凹条の溝を設け、また取付具は下地に取り付け
るための固定辺と上下のパネルを仕切る仕切辺と仕切辺
のほぼ中間から上下に突出した突条辺とパネルの屋外面
を押さえる水切辺とからなるものとした。パネル本体の
断面凹条溝に前記の突条辺を挿入して固定する。

【０００５】

【実施例】図１は本発明による建築用パネル構造の断面
図である。詳述すれば、上下両端辺の連結用部分に断面
凹条の同形状の溝を設けたパネルと、断面形状におい
て、下地に取り付けるための平坦な固定辺と該固定辺下
端から直角に延長した仕切辺と該仕切辺ほぼ中間から仕
切辺に対し各々垂直に上下に突出した突条辺と、さらに
該仕切辺端部を垂直下方に延ばした水切辺とからなる取
付具を使用するものであり、以下のように施工する。下
段のパネル本体を下地に配置し、パネル上端の凹条溝に
取付具の下部突条辺を挿入し、水切辺でパネル本体の屋
外面を押さえ、固定辺を下地に固定し、上部突条辺に上
段のパネル本体の下端の凹条溝を装着させて施工する。

【０００６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による建築
用パネル構造は、パネル本体の両端辺の連結用部分に断
面凹条の溝を設け、上下に突出した突条辺を有した取付
具を使用することで、パネルの施工を簡素化でき、パネ
ル本体に上下、表裏の概念がなくなるため、施工現場で
の自由度が大幅に広がる。さらに取付具に水切辺を設け
ることで、パネル本体のあばれや雨水の廻り込みを防ぐ
ことができるものである。

【０００７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施例を示す断面図。

【図２】本発明によるパネル本体の例を示す斜視図。

【図３】本発明による取付部材の例を示す断面図。

【符号の説明】

１ 下地 ２ パネル本体 ２１ 断熱材 ３ パネル本体 ４ 取付具 ４１ 固定辺 ４２ 仕切辺 ４３ 上部突条辺 ４４ 下部突条辺 ４５ 水切辺 ５ 固定具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パネル本体と取付具の２部材からなり、
   パネル本体は２枚の金属板の間に断熱材を発泡充填さ
   せ、一様の断面が左右に連続するのもで、上下両端辺の
   連結用部分がともに断面略凹条溝の同形状のものであ
   り、取付具は断面形状において、下地に取り付けるため
   の平坦な固定辺と該固定辺下端から直角に延長した仕切
   辺と該仕切辺ほぼ中間から仕切辺に対し各々垂直に上下
   に突出した突条辺と、さらに該仕切辺端部を垂直下方に
   延ばした水切辺とからなるもので、上下段の各々のパネ
   ル本体の凹条溝と該取付具の上下の突条辺とが嵌合し固
   定辺をもって下地に固定されてなることを特徴とする建
   築用パネル構造。