JPH0842017A - 耐火被覆の取付部材及び耐火被覆の取付構造 - Google Patents

耐火被覆の取付部材及び耐火被覆の取付構造

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JPH0842017A
JPH0842017A JP17384394A JP17384394A JPH0842017A JP H0842017 A JPH0842017 A JP H0842017A JP 17384394 A JP17384394 A JP 17384394A JP 17384394 A JP17384394 A JP 17384394A JP H0842017 A JPH0842017 A JP H0842017A
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piece
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JP17384394A
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Masashi Sato
昌志 佐藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鋼製の梁に耐火被覆を取り付ける際に用いる取
付部材の構造を簡単とし施工の簡易化,コストの低減を
はかる。 【構成】所定の幅を持った帯状の板を梁31〜33の被覆す
べき面に沿って折り曲げて被覆材を支持する支持面1
a,2aを有する支持片1,2を形成すると共に端部に
梁に固定される固定片3,4を形成する。支持片1と固
定片3を起立片5で接続し、支持片2と固定片4を起立
片6で接続して取付部材A〜Fを構成する。梁31に所定
のピッチで該梁を横断する方向に複数の取付部材Aを取
り付けることで耐火ボード12の支持面1a,2aを構成
する。各支持面にタッピングビス13によって耐火ボード
12を固定する。耐火ボード12を固定する際に、同時に梁
下に壁を構成する部材を取り付けるランナー状の壁取付
用部材14を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼製の梁に耐火被覆を
取り付ける際に用いて有利な取付部材と、この取付部材
を用いた耐火被覆の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨耐火構造の建築物では梁に耐火ボー
ド等による耐火被覆がなされる。梁に耐火被覆を取り付
ける場合、露出した梁に中間部材を固定し、この中間部
材に耐火ボードを取り付けるのが一般である。
【0003】例えば、特公平4-38260号公報に開示され
た技術は、鉄骨の複数箇所に固定手段によって取付部材
を固定し、この取付部材の嵌合部にバー材を嵌合させて
鉄骨の長手方向に配置すると共に該バー材を鉄骨の横断
方向に配置された接続部材によって接続し、前記バー材
及び接続部材の外周面に平面状の耐火ボードを取り付け
るように構成したものである。
【0004】上記技術では、耐火ボードは鉄骨に対する
取付面毎に長手方向に配置されたバー材及び横断方向に
配置された接続部材に取り付けられ、これ等バー材,接
続部材は取付部材を介して鉄骨に固定される。即ち、鉄
骨に対する耐火ボードの取付面には複数のバー材,接続
部材が配置されることとなり、強度が充分に確保され、
且つ内装仕上げを容易に行うことが出来るという特徴を
有する。
【0005】また実願平1−141091号(実開平3-80810
号)の願書に添付された明細書及び図面に開示された技
術は、梁のフランジに弾性保持力によって取付金具を取
り付けると共に該取付金具にたる木取り付けることで、
該たる木をフランジの長手方向と平行に配置し、このた
る木に耐火被覆材を固定するものである。この技術で
は、取付金具が自身の有する弾性力によって梁のフラン
ジに取り付けられるため、作業を容易に実施することが
出来るという特徴を有する。
【0006】上記各技術に共通する思想は、梁の長手方
向に沿って連続させた部材(バー材,たる木)を複数本
配置し、この部材を耐火被覆を取り付ける際の下地とし
て機能させるものである。従って、耐火被覆を取り付け
る際に釘やビスを刺す場合、梁の横断方向に対する位置
が規制されるが、梁の長手方向に対する位置は何等規制
されることがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記各技術は鋼製の梁
に耐火被覆を行う際に有効ではあるが、完璧なものでは
なく、幾つかの解決すべき課題を有している。
【0008】即ち、前者の技術では各部品の構造が複雑
で且つ部品点数が多く、施工に多くの時間が必要となり
施工コストが上昇し且つ部品コストが高いという問題が
ある。
【0009】また後者の技術では、耐火被覆材を取り付
ける作業を容易に実施し得るとしても、取付金具の一部
が耐火被覆から露出することとなり、内装仕上げを行う
際に不具合が生じるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、鋼製の梁に耐火被覆を取
り付ける際に用いる構造の簡単な取付部材と、この取付
部材を用いた耐火被覆の取付構造を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る耐火被覆の取付部材は、鉄骨構造体の鋼
製梁に耐火被覆を取り付ける取付部材であって、所定の
幅を持った帯状の板を梁の被覆すべき面に沿って折り曲
げて被覆材を支持する支持面を形成すると共に端部に梁
に固定される固定片を形成したものである。
【0012】上記取付部材に於いて、固定片を梁に固定
する手段がボルトであり、該固定片と被覆材を支持する
支持面とを前記ボルトに対応する長さを持った起立片を
介して接続することが好ましい。
【0013】また本発明に係る耐火被覆の取付構造は、
耐火被覆すべき鋼製梁に所定の幅を持った帯状の板を梁
の被覆すべき面に沿って折り曲げて被覆材を支持する支
持面を形成すると共に端部に梁に固定される片を形成し
た取付部材を所定の間隔で梁を横断する方向に取り付
け、前記取付部材の支持面に所定の厚さを持った平面状
の耐火ボードを固定手段によって取り付けたことを特徴
とするものである。
【0014】上記耐火被覆の取付構造に於いて、取付部
材の支持面に平面状の耐火ボードを固定するに際し、前
記耐火ボードと共にランナー状の壁取付用部材を固定手
段によって取り付けることが好ましい。
【0015】
【作用】上記耐火被覆の取付部材(以下、単に『取付部
材』という)では、所定の幅を持った帯状の板(帯板)
を梁の被覆すべき面に沿って折り曲げることで被覆材を
支持する支持面を形成すると共に、帯板の端部に梁に固
定される固定片を形成したので、固定片を梁に固定した
とき、支持面が梁の被覆すべき面であって且つ梁を横断
する方向に配置される。従って、前記支持面に被覆材を
取り付けることで鋼製の梁を耐火被覆することが出来
る。
【0016】また固定片と支持面をボルトに対応する長
さを持った起立片を介して接続することで、固定をボル
トによって梁に固定する際に、該ボルトと支持面とが干
渉することがない。
【0017】また上記耐火構造では、上記取付部材を所
定の間隔を持って梁に取り付けることで梁の周囲に該梁
を横断する方向の支持面を形成し、この支持面に対し固
定手段によって平面状の耐火ボードを取り付けること
で、梁の周囲を耐火ボードによって被覆することが出来
る。
【0018】また取付部材の支持面に耐火ボードを取り
付ける際にランナー状の壁取付部材を同時に固定手段に
よって取り付けることで、一度の作業で梁の耐火被覆と
壁材を取り付けるための部材を取り付けることが出来
る。
【0019】
【実施例】以下、上記取付部材の構成と、取付構造につ
いて図を用いて説明する。図1は第1実施例に係る取付
部材の構成を説明する斜視図、図2は第2実施例に係る
取付部材を説明する図、図3は梁の四周を耐火被覆する
場合に用いる取付部材を説明する図、図4はボックス
型,C型の梁に用いる取付部材を説明する図、図5はは
耐火被覆の取付構造を説明する図であり、梁に取付部材
を取り付けた状態を説明する図、図6は取付部材に耐火
被覆を取り付けた状態を説明する断面図、図7は壁取付
用部材の例を説明する断面図、図8は梁を耐火被覆する
と共に壁取付用部材を取り付けた構造を説明する一部断
面斜視図である。
【0020】図1〜図6に示す取付部材は、所定の幅を
持った帯状の板を梁の被覆すべき面に沿って折り曲げる
ことで、被覆材を支持する支持面と梁に固定される固定
片を形成したものであり、耐火被覆すべき梁に対し該梁
を横断する方向に取り付けられるものである。この取付
部材は所定のピッチ(例えば、1枚の耐火被覆材の長さ
に対応するピッチ)で梁に取り付けられたとき、支持面
が梁の被覆すべき面に沿って該梁を囲うように配置され
る。従って、耐火被覆を取り付ける際の作業を容易にす
ることが可能となり且つ部品コストを低減することが可
能となる。
【0021】図1に示す取付部材Aは、H形鋼,I形鋼
或いは2本のリップ溝形鋼をウエブで接続して構成した
形鋼等の断面が略H型の梁に対し、ウエブの両面及び下
フランジの3面に耐火被覆を取り付ける際に、両端に形
成された固定片の一方をウエブに他方を下フランジに固
定して用いるように構成されたものである。
【0022】取付部材Aは、所定の幅と厚さを有する鋼
板等の帯状の薄板を素材とし、この板を梁の被覆すべき
面に沿って折り曲げて支持面1a,2aを有する支持片
1,2を形成すると共に、両端に固定片3,4を形成し
て構成されている。取付部材Aの幅寸法は、耐火被覆と
なる耐火ボードを2枚突き合わせ、夫々の耐火ボードを
タッピングビスによって取付部材に取り付ける際に、該
タッピングビスを並列させることが可能な寸法(約30mm
〜50mm程度)であることが好ましく、また厚さは、下穴
を形成することなく前記タッピングビスを螺合させるこ
とが可能な寸法(約 0.8mm〜 1.0mm程度)であることが
好ましい。
【0023】支持面1a,2aは、支持片1,2の外側
に露出する面によって構成されており、支持面1aは梁
の側面に配置される耐火被覆を取り付ける支持面として
構成され、支持面2aは梁の下面に配置される耐火被覆
を取り付ける支持面として構成されている。
【0024】固定片3,4は梁を構成するウエブ,フラ
ンジに固定される片であり、夫々の固定片3,4は該片
3,4を取り付ける手段に応じた形状を持って形成され
ている。即ち、固定片3,4をスポット溶接等の手段に
よって梁に取り付ける場合、各片3,4には特別な加工
がなされることはなく、取付部材Aに作用する耐火ボー
ドの荷重を支承するのに必要な溶接点を確保し得る寸法
を持って折り曲げられる。また各固定片3,4を溶接ス
タッドを含むボルト,ナットによって取り付ける場合、
各片3,4にはボルトを挿通する穴3a,4aが形成さ
れる。前記穴3a,4aは、取り付けの際の自由度を向
上させることを目的として長穴であっても良い。
【0025】固定片3は起立片5を介して支持片1と接
続されている。本実施例に於いて、固定片3は梁のウエ
ブに取り付けられる。このため、起立片5は少なくとも
取り付けるべき梁に於けるウエブからフランジの端部ま
での寸法と等しい長さを持って構成され、且つ前記長さ
にタッピングビスによって耐火ボードを取り付けたとき
支持片2から突出したタッピングビスがフランジの端部
に干渉することのない寸法を加えた長さを有している。
【0026】固定片4は起立片6を介して支持片2と接
続され、且つ支持片2に重なるように折り曲げて形成さ
れている。本実施例に於いて、固定片4は梁の下フラン
ジに取り付けられる。このため、起立片6は、固定片4
をボルト,ナットによって梁に取り付ける場合は該ボル
ト,ナットと支持片2との干渉を回避し、且つタッピン
グビスによって耐火ボードを取り付けたとき支持片2か
ら突出したタッピングビスの梁に対する干渉を回避し得
る長さを持って構成されている。
【0027】上記の如く構成された取付部材Aは2個を
1組として用いられ、梁の同一箇所であって両側面にウ
エブから下フランジに渡って該梁を横断する方向に取り
付けられる。従って、夫々の取付部材Aに形成された支
持面1aは互いに独立して梁の側面に対する耐火被覆の
支持面を構成し、支持面2aは互いに協働して梁の下面
に対する耐火被覆の支持面を構成する。
【0028】尚、取付部材Aがピース状に形成されるた
め、取付部材Aを梁のウエブ,フランジに取り付けるに
際し、ボルト,ナットを挿入して締結する作業に悪影響
を与えることはない。
【0029】上記取付部材Aは、所定の幅と厚さを有す
る帯状の素材をプレス加工によって所定の長さに切断
し、所定位置に穴明けし、所定の折曲部位から折り曲げ
ることで製造することが可能である。このため、材料の
歩留りが向上し且つ加工が簡単であるため、部品コスト
を低減することが可能となる。
【0030】上記の如く、本発明に係る取付部材は、帯
状の素材を梁の被覆すべき面に沿って折り曲げることで
支持片及び固定片を形成するものであるため、被覆すべ
き梁の形状や面の数に応じた形状を設定することが可能
である。このことは、取付部材の形状設定に対する自由
度が高いということを意味し、梁の断面形状に限定され
ることなく、異なる形状を持った多くの梁に適用するこ
とが可能であることを意味するものである。
【0031】以下、取付部材の複数の実施例について図
を用いて説明する。尚、以下説明する実施例に於いて、
前述の第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0032】図2は、断面がH型或いはI型の梁31の両
側面と下面に耐火被覆を取り付ける際に用いる取付部材
B,Cを示している。これ等の取付部材B,Cの基本的
な機能は前述の取付部材Aと同一である。然し、取付部
材Aの固定片4が支持片2と重なっているのに対し、取
付部材Bでは支持片2に対し重なることなく、延設状に
配置した固定片7が形成されている。
【0033】同図(a)に示すように、取付部材Bは梁
31の一方の側面と下面に対応する支持面1a,2aを有
している。固定片3はウエブ31aに取り付けられ、また
固定片7は下フランジ31bに取り付けられる。
【0034】従って、梁31の両側面であって同一箇所に
2個の取付部材Bを取り付けることで、支持面1a,2
aからなる三面の耐火被覆の支持面を構成することが可
能である。
【0035】同図(b)に示す取付部材Cは、2個の取
付部材Bを対向させた形状を1個の部材で構成したもの
である。即ち、取付部材Cは2個の取付部材Bを対向さ
せると共に夫々の支持片1を予め設定された間隔に保持
した形状を有しており、取付部材Bに於ける固定片7に
対応する固定片8の長さを支持片1の間隔を保持し得る
ように設定して構成されている。
【0036】上記の如く構成された取付部材Cでは、固
定片3をウエブ31aに取り付けると共に固定片8を下フ
ランジ31bに取り付けることで、支持面1a,2aから
なる三面の耐火被覆の支持面を構成することが可能であ
る。また取付部材Cを梁31に取り付ける作業が容易とな
り、且つ各支持面1a,2a相互の位置関係,寸法精度
を保証することが容易である。
【0037】図3は、断面がH型,I型の梁31の四周に
耐火被覆を取り付ける際に用いられる取付部材D,Eを
示している。これ等の取付部材D,Eであっても基本的
な構造は前述の取付部材A,B,Cと同一であり、且つ
同一の機能を有している。
【0038】同図(a)に示すように、取付部材Dは梁
31の下フランジ31bと上フランジ31cに取り付けられ
る。このため、本実施例では両端に取付部材Aの固定片
4と同一の固定片4を形成し、該固定片4を起立片6を
介して支持片1の両端であって梁31の上下面に沿って形
成された支持片2と接続している。
【0039】上記の如く構成された取付部材Dでは、固
定片4を梁31の上下フランジ31b,31cに取り付けるこ
とで、該梁31の両側面に支持面1aを構成すると共に上
下面に2個の取付部材Dの支持面2aからなる支持面を
構成することが可能である。
【0040】尚、取付部材Dの固定片4は必ずしも支持
片2と重ね合わせたものである必要はなく、梁31の上下
フランジ31b,31cのサイズに応じて取付部材Bの固定
片7と同一の形状で形成しても良い。
【0041】同図(b)に示す取付部材Eは、2個の取
付部材Dを対向させた形状を1個の部材で構成したもの
である。即ち、取付部材Eは2個の取付部材Bを対向さ
せると共に夫々の支持片1を予め設定された間隔に保持
した形状を有しており、取付部材Dの一方の固定片4に
代えて前述した取付部材Cの固定片8を形成することで
構成されている。
【0042】上記の如く構成された取付部材Eでは、固
定片4を上フランジ31cに取り付けると共に固定片8を
下フランジ31bに取り付けることで、支持面1a,2a
からなる四面の耐火被覆の支持面を構成することが可能
である。また取付部材Dを梁31に取り付ける作業が容易
となり、且つ各支持面1a,2a相互の位置関係,寸法
精度を保証することが容易である。
【0043】図4に示す取付部材Fは、同図(a)に示
すボックス型の梁32、或いは同図(b)に示すC型断面
の梁33の三面に耐火被覆を取り付ける際に用いられるも
のであり、基本的に前述した取付部材Aと同一の機能を
有している。
【0044】取付部材Fの形状は取付部材Aと類似して
いる。然し、対象となる梁32,33がボックス型或いはC
型であるため、固定片3と支持片1を接続する起立片9
は起立片6と略等しい長さを有している。
【0045】上記取付部材Fでは、図に示すように、2
個を1組として梁32の両側面、或いは梁33のウエブとリ
ップフランジに夫々の固定片3を取り付けると共に下面
に夫々の固定片4を取り付けることで、梁32,33の両側
面に支持面1aからなる耐火被覆の支持面を構成すると
共に下側面に各取付部材Fの支持面2aからなる耐火被
覆の支持面を構成することが可能である。
【0046】次に、耐火被覆の取付構造について図5,
図6により説明する。尚、以下取付部材A〜Fを代表し
て取付部材Aを用いた取付構造について説明するが、他
の取付部材B〜Fを用いた場合であっても基本的に異な
る点はない。
【0047】図に示すように、梁31の上部に天井を構成
する耐火性を持った部材、例えばコンクリートパネルが
配置される場合、梁31に対する耐火被覆は上面の除く三
面、即ち、ウエブ31aに沿った両側面と下フランジ31b
に沿った下面に取り付けられる。このため、前記三面に
沿って耐火被覆の支持面が形成される。
【0048】梁31のウエブ31a及び下フランジ31bに
は、予め梁31を被覆する耐火ボードの長さと対応させた
ピッチを持って複数のボルト穴31dが形成されている。
そしてウエブ31aの両側に2個の取付部材Aを配置し、
夫々の固定片3,4に形成された穴3a,4aを夫々対
応するボルト穴31dに一致させ、ボルト11aを挿通して
ナット11bによって締結することで、取付部材Aをウエ
ブ31aから下フランジ31bに渡って取り付ける。
【0049】上記作業を梁31の長手方向に順に実施する
ことで、図5に示すように、梁31には複数の取付部材A
が該梁31を横断する方向に取り付けられ、梁31の両側面
には取付部材Aの支持面1aからなる耐火ボート12の支
持面が形成され、且つ下面には2個の取付部材Aの支持
面2aからなる耐火ボード12の支持面が形成される。
【0050】耐火ボード12としては、石膏ボードや珪酸
カルシウム板或いはロックウール板等の耐火性を有し且
つ平面状の板を選択的に用いることが可能である。
【0051】本実施例では耐火ボード12として石膏ボー
ドを用いている。この石膏ボードはアスベストを含まな
い上に安価であり、表面に紙等のシートが接着されてい
るため、一方の面側から他方の面側に向けてV字状の溝
を形成して該溝から折り曲げることが可能であり施工上
有利である。
【0052】梁31の長手方向に複数の取付部材Aを取り
付けた後、この取付部材Aに所定位置にV溝を形成した
耐火ボード12を取り付ける。この作業は、耐火ボード12
の長手方向の両端を一方の取付部材Aによって構成され
る支持面1aに当接させ、固定手段となるタッピングビ
ス13を工具によって回転させつつ、耐火ボード12,支持
片1を貫通させてネジ部を支持片1に螺合させることで
行われる。
【0053】上記の如くして耐火ボード12を梁31の一方
の側面から下面,他方の側面にわたって順次取付部材A
の支持片1,2,1に固定し、次いで、他方側の端部を
同様にして取付部材Aに固定することで、梁31の三面に
耐火被覆を取り付けることが可能である。
【0054】上記耐火ボード12の取り付けに際し、取付
部材Aの支持面1aは梁31を横断する方向に幅寸法の約
半分が露出することから、現在取付中の耐火ボード12に
新たな耐火ボード12を容易に連続させて取り付けること
が可能である。
【0055】次に、第2実施例に係る耐火被覆の取付構
造について図7、図8により説明する。本実施例は、梁
31に耐火ボード12を取り付ける際に、同時に梁下に構成
される壁面用の部材を取り付ける壁取付用部材14を固定
するものである。
【0056】壁取付用部材14は、図7に示すように、壁
材を嵌合する複数の溝又は窪みからなる取付部14aを有
するランナー状の部材として形成されている。
【0057】上記壁取付用部材14を耐火ボード12と同時
に取付部材Aに取り付ける場合、予め梁31に取り付けた
取付部材Aの支持片1に梁31の両側面を被覆する耐火ボ
ード12を固定しておき、その後、梁31の下面に壁取付用
部材14を当接して位置決めを行いつつ、タッピングビス
13を取付部14a,耐火ボード12,取付部材Aの支持片2
に貫通させてネジ部で固定することが可能である。また
取付部材Aに耐火ボード12を固定する際に、この作業と
同時に壁面の端部側から順次壁取付用部材14を取り付け
ることも可能である。
【0058】上記壁取付用部材14の耐火ボード12に対す
る取付方法、即ち、耐火ボード12の両側面を固定した後
壁取付用部材14を取り付けるか、取付部材Aに対する耐
火ボード12の固定と同時に壁取付用部材14を取り付ける
かは、構成すべき壁面の長さ等に応じて選択すれば良
く、如何なる方法で取り付けるとしても、壁取付用部材
14を固定するタッピングビス13と耐火ボード12を固定す
るタッピングビス13を共用することが可能である。
【0059】尚、上記耐火被覆の取付構造に於いて、取
付部材Aに耐火ボード12を取り付ける際に、厚さ12mmの
耐火ボード12を二重に取り付けることが可能であり、ま
た厚さ21mmの耐火ボード12を取り付けることも可能であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
取付部材は、帯状の素材を梁の耐火被覆すべき面に沿っ
て折り曲げることで支持面を形成すると共に固定片を形
成したので、材料費が安く且つ歩留り率が高く製作が簡
単である。このため、部品コストを低減することが出来
る。
【0061】また、取付部材が帯状の素材を折り曲げる
ことで形成されるため形状の変化に対する自由度が高
く、梁の耐火被覆すべき面の形状が複雑であっても、対
応することが出来る。
【0062】本発明に係る耐火被覆の取付構造では、取
付部材を梁を横断する方向に所定のピッチで取り付ける
ことで、梁の周囲に耐火被覆を支持する支持面を形成す
ることが出来る。従って、耐火被覆を取り付ける下地加
工が極めて容易となり、専門の職種を不要として施工の
簡素化をはかると共に、施工時間を短縮してコストの低
減をはかることが出来る。
【0063】また取付部材に耐火被覆を取り付ける際に
タッピングビスを用いた場合、該ビスの頭部が耐火被覆
に埋没して表面が平面となる。このため、内装仕上げを
行う際に有利である。
【0064】また個々の取付部材が薄い鋼板を用いて構
成されるため極めて軽量となり、作業員の負担を軽減さ
せると共に作業能率の向上をはかることが出来る。
【0065】また耐火被覆と同時に壁取付用部材を取り
付けた場合には、改めて壁取付用部材を取り付ける際の
工程及び固定用の部品を削除することが可能となり、施
工の簡素化をはかると共に施工時間を短縮してコストの
低減をはかることが出来る等の特徴を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る取付部材の構成を説明する斜
視図である。
【図2】第2実施例に係る取付部材を説明する図であ
る。
【図3】梁の四周を耐火被覆する場合に用いる取付部材
を説明する図である。
【図4】ボックス型,C型の梁に用いる取付部材を説明
する図である。
【図5】耐火被覆の取付構造を説明する図であり、梁に
取付部材を取り付けた状態を説明する図である。
【図6】取付部材に耐火被覆を取り付けた状態を説明す
る断面図である。
【図7】壁取付用部材の例を説明する断面図である。
【図8】梁を耐火被覆すると共に壁取付用部材を取り付
けた構造を説明する一部断面斜視図である。
【符号の説明】
A〜F 取付部材 1,2 支持片 1a,2a 支持面 3,4,7,8 固定片 3a,4a 穴 5,6,9 起立片 12 耐火ボード 13 タッピングビス 14 壁取付用部材 14a 取付部 31〜33 梁 31a ウエブ 31b 下フランジ 31c 上フランジ 31d ボルト穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨構造体の鋼製梁に耐火被覆を取り付
    ける取付部材であって、所定の幅を持った帯状の板を梁
    の被覆すべき面に沿って折り曲げて被覆材を支持する支
    持面を形成すると共に端部に梁に固定される固定片を形
    成したことを特徴とした耐火被覆の取付部材。
  2. 【請求項2】 前記固定片を梁に固定する手段がボルト
    であり、該固定片と被覆材を支持する支持面とを前記ボ
    ルトに対応する長さを持った起立片を介して接続したこ
    とを特徴した請求項1に記載した取付部材。
  3. 【請求項3】 耐火被覆すべき鋼製梁に所定の幅を持っ
    た帯状の板を梁の被覆すべき面に沿って折り曲げて被覆
    材を支持する支持面を形成すると共に端部に梁に固定さ
    れる固定片を形成した取付部材を所定の間隔で梁を横断
    する方向に取り付け、前記取付部材の支持面に所定の厚
    さを持った平面状の耐火ボードを固定手段によって取り
    付けたことを特徴とした耐火被覆の取付構造。
  4. 【請求項4】 取付部材の支持面に平面状の耐火ボード
    を固定するに際し、前記耐火ボードと共にランナー状の
    壁取付用部材を固定手段によって取り付けたことを特徴
    とした請求項3に記載した耐火被覆の取付構造。
JP17384394A 1994-07-26 1994-07-26 耐火被覆の取付部材及び耐火被覆の取付構造 Pending JPH0842017A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016176264A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 旭化成ホームズ株式会社 断熱下地部材及び断熱下地構造

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JP2016176264A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 旭化成ホームズ株式会社 断熱下地部材及び断熱下地構造

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