JP2688304B2 - 建物ユニット - Google Patents
建物ユニットInfo
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Description
ユニット建物の構成要素である建物ユニットの主要構造
材に耐火材を被覆する場合に好適な建物ユニットに関す
る。
は、法律上の規制等から建物の主要構造材である柱及び
梁等の主要構造材を耐火材によって被覆することが要求
される。このような耐火材は、火災時に発生する熱から
主要構造材を保護する役割があり、例えば珪酸カルシウ
ム板が使用されている。
うになってきたユニット工法は、建物を構成する多様な
部品を組み付けた居室ユニット、屋根ユニット等のモジ
ュール化された建物ユニットを予め工場生産し、建設現
場にて基礎上の所定位置に複数の居室ユニットを配置す
るとともに、これらの居室ユニット上に複数の屋根ユニ
ットを積層配置することによりユニット建物を建設す
る。かかるユニット工法には、建設現場での作業を簡略
化し、工期の短縮につながる利点がある。
材に耐火材とパネル材を取付けるには、先ず、耐火材を
柱又は梁に治具を介して所定のおさまり位置に保持し、
次いで、この状態で耐火材の上からビスを打ち込んで耐
火材を主要構造材に被覆していた。そして、耐火材の被
覆後、建物ユニットの内壁をなすパネルを主要構造材に
固定金具を介して取付けていた。
構造材に取付ける際に治具を一々使用するのは、その取
付け、取外しに手間がかかり、建物ユニットの生産効率
の低下を招くという問題がある。また、耐火材用の保持
金具を予め主要構造材に取付けておくことも考えられる
が、これでは部品点数が増加し、コスト高の要因とな
る。
たもので、耐火材を建物ユニットの主要構造材に被覆す
る場合に、耐火材を主要構造材に対して治具等を使用す
ることなく保持させることができ、建物ユニットの構造
を簡略化することのできる建物ユニットを提供すること
を目的とする。
主要構造材が耐火材で被覆されているとともに、前記主
要構造材にパネルが取付けられている建物ユニットにお
いて、直角をなす一端側の片と他端側の片とからなるL
字状のパネル取付け用金具の一端側の片が前記主要構造
材の第1表面に固定されているとともに、このパネル取
付け用金具の他端側の片が前記耐火材の厚さ分の隙間を
開けて前記主要構造材の第1表面と直角をなす第2表面
と対向配設され、挿入片とこの挿入片に対して直角の直
交片とを有する前記耐火材の挿入片が前記隙間に挿入さ
れ、前記直交片が第1表面とは反対側で前記主要構造材
に固定され、前記パネル取付け用金具の前記他端側の片
における前記挿入片側とは反対側の面に前記パネルが取
付けられていることを特徴としている。
が主要構造材の第1表面に固定されると、パネル取付け
用金具の他端側の片は主要構造材の第2表面と隙間を開
けて対向配設されることになる。このため、この隙間に
耐火材の挿入片を挿入すると、主要構造材とパネル取付
け用金具とによって耐火材を保持させることができて、
この耐火材の直交片を第1表面とは反対側で主要構造材
に固定する作業を行うことが可能になり、これにより、
治具等を使用することなく耐火材を主要構造材に保持さ
せ且つ位置決めすることができる。また、パネル取付け
用金具の他端側の片における耐火材の挿入片側とは反対
側の面にパネルが取付けられるため、この金具を耐火材
の保持用とパネルの取付け用とに兼用できる。
ニットの実施例について詳説する。
ットの斜視図、図2は、耐火材と図1の建物ユニットと
の関係を示す要部斜視図、図3は、耐火材を図1の建物
ユニット内部に取付けた場合の側断面図である。
び梁14の主要構造材から構成される。四隅に立設され
た柱12の上端間及び下端間には、Cチャンネル材の梁
14が架設され、これにより箱状の建物ユニット10が
構成されている。また、柱12の外面12A及び梁14
の外面14Aの所定位置には、パネル取付け用金具18
の一端側の片18Aがスポット溶接によって柱12に3
個、梁14に2個ずつ取付けられている。
金具18は、直角をなす一端側の片18Aと他端側の片
18BとからなるL字状であり、この他端側の片18B
は、下梁14の上面15A及び上梁14の下面17Aに
対して耐火材16の厚み分Lの隙間をあけて位置してい
る。即ち、パネル取付け用金具18の一端側の片18A
は、他端側の片18Bが、これらの上面15A及び下面
17Aに対して厚み分Lの隙間を有するように下梁14
の外側面15B及び上梁14の外側面17Bに溶接され
ている。上面15A、下面17A及び外側面15B、外
側面17Bは上下の梁14の外面14Aの一部であり、
本実施例では外側面15B、外側面17Bが第1表面
で、上面15A、下面17Aが第1表面と直角をなす第
2表面である。尚、図1に示すように、柱12に取付け
られたパネル取付け用金具18についても、その他端側
の片18Bが柱12の内側面12Bに対して耐火材16
の厚み分Lの隙間を有するように一端側の片18Aが柱
12に溶接されている。
Bには、耐火材16を固定するためのCチャンネル材の
補助金具20がパネル取付け用金具18と対応する位置
にスポット溶接されている。この補助金具20は、梁1
4の肉厚よりも薄い肉厚に形成されており、例えば厚さ
2.3mmのものが使用される。また、耐火材16は、図
3に示すように、挿入片16Aと、挿入片16Aに対し
て直角な直交片16Bとを有し、断面がL字状に形成さ
れている。更に、建物ユニット10の壁面をなすパネル
22は、木材等を材料に枠状に形成され、その内側に石
膏ボード等の壁材23が取付けられている。
ニット10の主要構造材である柱12及び梁14に耐火
材16とパネル22を取付ける場合の作用は以下の通り
である。
造材にパネル取付け用金具18及び補助金具20を予め
取付けておく。そして、図3に示すように耐火材16の
挿入 片16Aを、他端側の片18Bと梁14の上面15
A及び下面17Aとによって形成された隙間に挿入し、
耐火材16の直交片16Bを前記外側面15B,17B
とは反対側で梁14に設けられた補助金具20に当接さ
せる。そうすると、耐火材16は、パネル用取付け金具
18によって挿入片16Aが保持されるとともに、耐火
材16の図示しない端面が両側の柱12の内側面12B
に当接して位置規制され、所定のおさまり位置に導かれ
る。
火材16の上から補助金具20に向かってビス24を打
ち込み、耐火材16を梁14に被覆する。また、梁14
に耐火材16を被覆したのと同様な方法で、図示しない
耐火材が柱12に被覆され、耐火材の被覆作業が終了す
る。これらの耐火材16は、火災時の熱から建物ユニッ
ト10の主要構造材である柱12と梁14とを保護する
役割がある。ここで、補助金具20は、梁14の肉厚よ
りも薄い肉厚を有しているので、ビス24を補助金具2
0に対して容易に打ち込むことができる。
を上下の梁14に取付けられたパネル取付け用金具18
の間に配置し、パネル22の内側からビス26をパネル
取付け用金具18に向かって打ち込み、これによりパネ
ル取付け用金具18の他端側の片18Bにおける挿入片
16A側とは反対側の面にパネル22を取付け、パネル
22をパネル取付け用金具18を介して主要構造材に対
して取付ける。即ち、パネル取付け用金具18は、耐火
材16を被覆時に保持して位置決めする役割と、パネル
22を主要構造材に取付ける取付け金具としての役割が
ある。
た耐火材16の位置決め用の治具が不要となる他、パネ
ル22を主要構造材に取付けるための金具を別個に設け
る必要がない。このため、耐火材16の被覆作業が迅速
化されるとともに、部品点数の削減が図られ、建物ユニ
ット10の構成を簡略化できる。
の薄い補助金具20及びパネル取付け用金具18にそれ
ぞれビス24,26を打ち込むことにより固定している
ので、従来の柱12及び梁14にビスを打ち込んで取付
けた場合に比較して、ビスの打ち込みに要する時間を短
縮することができる。これにより、建物ユニット10の
生産効率が向上する。
字状に形成しているが、コの字状にする等、その形状は
どのようなものでもよい。更に、本実施例では、ユニッ
ト工法によって建設されるユニット建物に適用した場合
について説明したが、これに限らず鉄骨軸組によって建
設される建物に適用することも可能である。
パネル取付け用金具によって耐火材を主要構造材に保持
させるようにしているので、治具等を使用することなく
耐火材の保持及び位置決めが可能となる。これにより、
耐火材を主要構造材に対して容易に被覆することができ
る。また、パネルを主要構造材に取付けるための金具を
別個に建物ユニットに設ける必要がないので、建物ユニ
ットの構造を簡略化できる。
である。
部斜視図である。
合の側断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 柱、梁による主要構造材が耐火材で被覆
されているとともに、前記主要構造材にパネルが取付け
られている建物ユニットにおいて、直角をなす一端側の
片と他端側の片とからなるL字状のパネル取付け用金具
の一端側の片が前記主要構造材の第1表面に固定されて
いるとともに、このパネル取付け用金具の他端側の片が
前記耐火材の厚さ分の隙間を開けて前記主要構造材の第
1表面と直角をなす第2表面と対向配設され、挿入片と
この挿入片に対して直角の直交片とを有する前記耐火材
の挿入片が前記隙間に挿入され、前記直交片が第1表面
とは反対側で前記主要構造材に固定され、前記パネル取
付け用金具の前記他端側の片における前記挿入片側とは
反対側の面に前記パネルが取付けられていることを特徴
とする建物ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6830692A JP2688304B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 建物ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6830692A JP2688304B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 建物ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05272178A JPH05272178A (ja) | 1993-10-19 |
JP2688304B2 true JP2688304B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=13369983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6830692A Expired - Fee Related JP2688304B2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | 建物ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2688304B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP6830692A patent/JP2688304B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05272178A (ja) | 1993-10-19 |
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Legal Events
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