JPH0841594A - 伸び特性に優れる2相ステンレス鋼板とその製造方法 - Google Patents
伸び特性に優れる2相ステンレス鋼板とその製造方法Info
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Abstract
を、常温で行うことにより、製品の加工コストを低減す
ることを目指し、特に、常温での伸び特性を向上させ
る。 【構成】 C:0.02wt%以下、 Si:2.0 wt%以
下、Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt%、N
i:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、B:0.0
005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、S:0.005 wt
%以下 を含み、かつW:0.03〜2.0 wt%、 V:0.0
3〜2.0 wt%から選ばれるいずれか1種または2種を含
有し、残部はFe及び不可避的不純物からなる鋼スラブ
を、熱延開始温度1200〜1270℃、圧下率10〜50%/パ
ス、パス間時間1秒以上、パス数2パス以上、全圧下率
90%以上および熱延終了温度 850〜1100℃からなる条件
で熱間圧延し、得られた熱延板を焼鈍し、その後、冷間
圧延ならびに冷延板焼鈍を行う。
Description
その製造方法に関し、特に、良好な伸び特性を示す2相
ステンレス鋼板およびその製造方法について提案するも
のである。
ともに、高い強度を有するために、各種化学工業用装
置、機器などとして用いられている。このように、2相
ステンレス鋼は、優れた特性を有しているが、SUS3
04あるいはSUS430などような汎用のステンレス
鋼に比べて常温の伸びが低いという問題があった。この
ような2相ステンレス鋼の伸び特性は、一般に、オース
テナイト(γ)量の影響をうけるとされ、ちなみに、従
来の伸び特性のレベルは、例えば、γ量40%の材料で
25%程度、γ量50%の材料で28%程度の値しか得
られていなかった。したがって、従来の2相ステンレス
鋼は、伸びが低く、成形性・加工性に劣るために、複雑
な形状の加工製品などへの適用が困難であった。
れまでの研究の焦点は、どちらかといえば耐食性の向上
や強度の向上に向けられ、上記のような加工性について
は余り関心が払われなかったのが実情である。最近、そ
の加工性、なかでも、超塑性についての研究が盛んに行
われてきた。しかし、そもそも、超塑性は1000℃程度の
高い温度で起こる現象であることから、仮にこの超塑性
現象を利用して成形加工するとしても、加工時には高温
に維持する必要がある。このことは、製品価格の高騰を
招くのみならず、量産にも適しないという問題があっ
た。
温における成形性や加工性が改善できれば、2相ステン
レス鋼がもっている高耐食性や高強度と言った長所をそ
のまま生かしたうえで、従来は加工が困難であったよう
な製品を、安価に加工することができるようになる。
ステンレス鋼板の複雑な加工を、常温で行うことができ
るようにして、製品の加工コストを低減させることにあ
り、特に、常温での伸び特性を向上させる技術を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、2相ステンレス鋼
板の常温での伸び特性を、γ量40%で27%以上、γ
量50%で30%以上まで高める製造技術を提供するこ
とにある。
レス鋼板についての常温での伸び特性におよぼす集合組
織および熱間圧延条件の影響に着目し、上記目的の実現
に向け鋭意検討を行った。その結果、発明者らは、以下
に述べる内容を要旨構成とする手段を採用することが、
上記課題解決のために有効であるとの知見を得て、本発
明方法を完成させるに到ったのである。
3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt%、Ni:3.0 〜
10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、B:0.0005〜0.01
wt%、 N:0.08〜0.30wt%、S:0.005 wt%以下 を
含み、かつW:0.03〜2.0 wt%、 V:0.03〜2.0 wt
%から選ばれるいずれか1種または2種を含有し、残部
はFe及び不可避的不純物からなり、板面において、フェ
ライト相の(110)面が10%以上配向していること
を特徴とする伸び特性に優れる2相ステンレス鋼板であ
る。
%以下、Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt
%、Ni:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、
B:0.0005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、S:0.
005 wt%以下、 Cu:2.0 wt%以下を含み、かつW:
0.03〜2.0 wt%、 V:0.03〜2.0 wt%から選ばれる
いずれか1種または2種を含有し、残部はFe及び不可避
的不純物からなり、板面において、フェライト相の(1
10)面が10%以上配向していることを特徴とする伸
び特性に優れる2相ステンレス鋼板である。
%以下、Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt
%、Ni:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、
B:0.0005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、S:0.
005 wt%以下 を含み、かつW:0.03〜2.0 wt%、
V:0.03〜2.0 wt%から選ばれるいずれか1種または2
種を含有し、残部はFe及び不可避的不純物からなる鋼ス
ラブを、熱延開始温度1200〜1270℃、圧下率10〜50%/
パス、パス間時間1秒以上、パス数2パス以上、全圧下
率90%以上および熱延終了温度850 〜1100℃からなる条
件で熱間圧延し、得られた熱延板を焼鈍し、その後、冷
間圧延ならびに冷延板焼鈍を行うことを特徴とする2相
ステンレス鋼板の製造方法である。
%以下、Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt
%、Ni:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、
B:0.0005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、S:0.
005 wt%以下、 Cu:2.0 wt%以下を含み、かつW:
0.03〜2.0 wt%、 V:0.03〜2.0 wt%から選ばれる
いずれか1種または2種を含有し、残部はFe及び不可避
的不純物からなる鋼スラブを、熱延開始温度1200〜1270
℃、圧下率10〜50%/パス、パス間時間1秒以上、パス
数2パス以上、全圧下率90%以上および熱延終了温度 8
50〜1100℃からなる条件で熱間圧延し、得られた熱延板
を焼鈍し、その後、冷間圧延ならびに冷延板焼鈍を行う
ことを特徴とする2相ステンレス鋼板の製造方法であ
る。
の焼鈍を1000〜1050℃、冷延板の焼鈍を1000〜1070℃で
行う製造方法である。
工程のうち特に熱間圧延条件について、詳細な実験を行
った結果、冷延鋼板の常温における伸びが、熱間圧延
条件の制御によって著しく改善されること、このよう
な改善の効果は、主として、熱延鋼板の段階で形成され
たフェライトの(110)集合組織が、最終的に冷延鋼
板の(110)集合組織の発達をもたらすことによるも
のであること、を見出した。図1は、C:0.013wt %、
Si:0.63wt%、Mn:0.64wt%、P:0.026wt %、S:0.
001 wt%、Cr:24.99 wt%、Ni:6.24wt%、Mo:3.26wt
%、B:0.0005wt%、N:0.108 wt%、Cu:0.06wt%、
W:0.14wt%からなる鋼スラブを、種々の条件で熱間圧
延し、次いで焼鈍、冷間圧延、焼鈍を行った鋼板の伸び
に及ぼす冷延後の(110)集合組織の影響を示したも
のである。これから、冷延鋼板の伸びは、冷間圧延後の
(110)面強度と強い関係があり、フェライトの(1
10)集合組織を高めることにより改善されることがわ
かる。
板の製造条件を、上記要旨構成のとおりに限定した理由
について説明する。
確保が困難になり、端部での耳割れ発生を引き起こしや
すく、一方、高すぎると、かみ込み時に圧延材が座屈し
てしまう。したがって、熱延開始温度は、1200〜1270℃
の範囲とする。
に重要な役割をもっている。その値が、10%/パス未満
では再結晶が不十分であり、一方、50%/パスを超える
と、再結晶に必要なパス数が確保できなくなるので、圧
下率は、10〜50%/パス、好ましくは、20〜40%/パス
の範囲とする。
要件であり、その値が小さすぎると再結晶が十分に進ま
ず多パスにする意味がなくなる。したがって、パス間の
時間は、1秒以上、好ましくは5秒以上とする。
要な結晶配向を得る上から必要な要件であり、その値が
小さすぎると、加工−再結晶の繰り返しによる結晶の再
配列が十分進行せず、所望の結晶配向が得られない。し
たがって、パス数は、2パス以上、好ましくは、5〜1
0パスの範囲とする。
得る上から重要な要件であり、その値が小さすぎると不
均一な素材になる。したがって、全圧下率は、90%以
上、好ましくは、95%以上の範囲とする。
る上から必要な要件であり、温度が低すぎると再結晶が
短時間で進まなくなり、一方、高すぎると強度が低く操
業困難となる上、詳しい原因は明らかではないが、結晶
配向の傾向が変化し十分な(110)面配向が得られな
くなってしまう。したがって、熱延終了温度は 850〜11
00℃の範囲とする。
ら必要であり、温度が低すぎると軟化が不十分になり、
しかも、σ相が析出する可能性がある。一方、温度が高
すぎると強度低下により操業が困難となる上、スケール
の発生形態が変化し、後の工程で疵が発生しやすくな
る。したがって、熱延板の焼鈍温度は、1000〜1070℃の
範囲とする。
ら必要な要件であり、温度が低すぎるとσ相が発生し、
一方、高すぎるとフェライト相の増加により、伸びが低
下する。したがって、冷延板の焼鈍温度は、1000〜1050
℃の範囲とする。
限定理由について説明する。 C:0.02wt%以下 Cは、その含有量が0.02wt%を超えると、粒界腐食感受
性を増大させ、耐孔食性を劣化させるとともに、炭化物
の析出により、またγ相が高温域まで安定して存在する
ため熱間加工性を低下させる。しかも、冷間圧延に際し
て硬化を増すため、その後の加工等を困難にする。従っ
て、Cの含有量は、0.02wt%以下とする。
相による脆化を高める懸念がある。したがって、Siは、
2.0 wt%以下、好ましくは、0.5 〜1.0 wt%とする必要
がある。
Sと化合して硫化物を形成し、熱間脆性の発生を防止す
るのに有効であるが、3.0 wt%を超えると耐食性、耐酸
化性を劣化させる元素である。従って、Mnは、3.0 wt%
以下、好ましくは、0.5 〜2.0 wt%とする必要があ
る。
り、かつσ相構成元素でもある。Cr含有量が20.0wt%未
満では、鋼の耐食性、耐酸化性が不足し、一方、Crの含
有量が35.0wt%を超えると、鋼の靱性を劣化させる。従
って、Crは、20.0〜35.0wt%、好ましくは、23.0〜27.0
wt%とする必要がある。
なると、他のフェライト形成元素やオーステナイト形成
元素によって調整しても、γ相の比率が少な過ぎ、一
方、10wt%を超えると、逆に必要量以上のγ相比率とな
るばかりでなく、コストの上昇をも招く。従って、Ni
は、3.0 〜10.0wt%とする必要がある。
また固溶強化にも寄与する元素である。Mo含有量が、
0.5wt%未満では、その効果がなく、一方、6.0wt %を
超えると靱性を劣化させ、製造コストの上昇を招く。し
たがって、Mo添加量は、0.5 〜 6.0wt%、好ましくは、
1.0 〜4.0 wt%とする必要がある。
向上させる元素である。その量が、0.0005wt%未満で
は、SやCを低減しても熱間加工性は十分ではなく、一
方、0.01wt%を超えると、粒界偏析量が過多になり、熱
間加工性の劣化を招く。したがて、Bの添加量は、0.00
05〜0.01wt%とする。
ためN含有量は、他のフェライト形成元素との兼ね合い
のもとで組織バランスから定める必要がある。このN
は、耐孔食性を向上させるという効果もあり、Nの添加
量は、少なくとも0.08wt%を添加する必要があるが、0.
30wt%を超えると熱間加工性を悪化させるため、0.08〜
0.30wt%の範囲に限定する。
た、耐食性にも悪影響を及ぼす元素であり、低いほどよ
い。S量が、0.005 wt%を超えると特に影響が顕著にな
るので、S含有量は、0.005 wt%以下に抑制する必要が
ある。
腐食性の向上、高温におけるγ相の安定な存在の防止、
熱間加工性の向上に有用な元素である。このWとVのい
ずれも、0.03wt%未満ではその改善効果が少なく、一
方、2.0 wt%を超えると、靱性の劣化により、熱間加工
性を低下させ、製造コスト上不利となる。したがって、
WとVの添加量は、いずれも0.03〜2.0 wt%、好ましく
は0.05〜0.24 wt %の範囲とする。
などの耐食性の向上に寄与する元素であるが、多く添加
しすぎると熱間加工性を劣化させる。そのため、上記の
効果を期待する場合、 2.0wt%を上限として添加する。
なお、好ましい添加範囲は、 1.0〜2.0 wt%である。
けるフェライト相の(110)面の強度が10%以上配
向していることを必要とする。図1で説明したように、
常温の伸び特性は、この(110)面の強度が増すにし
たがい上昇し、とくに、(110)面の強度が10%以
上になると、その影響が顕著に現れるので、(110)
面強度は10%以上とする。ここで、(110)面強度
とは、X線回折法により測定したフェライト相の(11
0)面強度の積分値の相対比を表すものである。この比
は、まず、回折チャートの(110)面の回折位置にお
いて、この回折ピーク強度の1/2の強度に相当する、
回折角を挟む2つの角(2θ)を上下限とする積分強
度、すなわち、回折角を挟む2つの2θ、回折強度曲線
およびバックグランド強度を示す基準線とで囲まれる面
積(A)を求め、次に、同様にして、角(2θ):20
°、100°を上下限とする積分強度、すなわち、2
θ:20°、100°、回折強度曲線およびバックグラ
ンド強度を示す基準線とで囲まれる面積(B)を求め、
(A/B)×100によって算出したものである。
ラブを、表2に示す各条件で熱間圧延して4〜9mmの厚
さの熱延板とした。その後、この熱延板を焼鈍(1分
間)し、さらに、脱スケール処理してから冷間圧延し、
焼鈍(1分間)を施し、板厚1.5 mmの供試鋼板を作製し
た。これらの、各熱間圧延条件、焼鈍温度などを表2に
示す。上記製造工程において、冷延板の一部から、圧延
面に平行にX線回折用試料を採取し、その中央部のX線
回折強度を2θ:20°〜100°にわたって測定し
た。得られたチャートから、前述の定義に従う(11
0)面強度を求めた。また、伸びを測定するための試験
片は、JIS Z2201 13B号とし、引張速度
は、0.2 %耐力まで3mm/min、その後30 mm/min にて行
った。
の表2に示す結果から明らかなように、本発明によって
製造した2相ステンレス鋼は、従来の製造方法によって
製造される超塑性2相ステンレス鋼に比べて、γ量が同
じレベルで比較した場合、伸びが著しく大きいことが判
った。とくに、γ量40%では27%以上、γ量50%
では30%以上という高い伸びが得られることが判っ
た。
れば、2相ステンレス鋼板の常温における伸び特性を、
一段と向上させることができる。さらに、本発明の方法
によれば、2相ステンレス鋼板の常温での伸び特性を、
γ量40%で27%以上、γ量50%で30%以上まで
高めることができる。従って、本発明の方法は、2相ス
テンレス鋼板を用いた複雑な加工を、常温で行うことに
より、加工製品のコストダウンを図ることを可能とする
ものである。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】C:0.02wt%以下、 Si:2.0 wt%以
下、 Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt%、 Ni:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、 B:0.0005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、 S:0.005 wt%以下 を含み、かつW:0.03〜2.0 wt
%、 V:0.03〜2.0 wt%から選ばれるいずれか1種
または2種を含有し、残部はFe及び不可避的不純物から
なり、板面において、フェライト相の(110)面が1
0%以上配向していることを特徴とする伸び特性に優れ
る2相ステンレス鋼板。 - 【請求項2】C:0.02wt%以下、 Si:2.0 wt%以
下、 Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt%、 Ni:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、 B:0.0005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、 S:0.005 wt%以下、 Cu:2.0 wt%以下を含み、か
つW:0.03〜2.0 wt%、 V:0.03〜2.0 wt%から選
ばれるいずれか1種または2種を含有し、残部はFe及び
不可避的不純物からなり、板面において、フェライト相
の(110)面が10%以上配向していることを特徴と
する伸び特性に優れる2相ステンレス鋼板。 - 【請求項3】C:0.02wt%以下、 Si:2.0 wt%以
下、 Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt%、 Ni:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、 B:0.0005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、 S:0.005 wt%以下 を含み、かつW:0.03〜2.0 wt
%、 V:0.03〜2.0 wt%から選ばれるいずれか1種
または2種を含有し、残部はFe及び不可避的不純物から
なる鋼スラブを、熱延開始温度1200〜1270℃、圧下率10
〜50%/パス、パス間時間1秒以上、パス数2パス以
上、全圧下率90%以上および熱延終了温度850 〜1100℃
からなる条件で熱間圧延し、得られた熱延板を焼鈍し、
その後、冷間圧延ならびに冷延板焼鈍を行うことを特徴
とする2相ステンレス鋼板の製造方法。 - 【請求項4】C:0.02wt%以下、 Si:2.0 wt%以
下、 Mn:3.0 wt%以下、 Cr:20.0〜35.0wt%、 Ni:3.0 〜10.0wt%、 Mo:0.5 〜 6.0wt%、 B:0.0005〜0.01wt%、 N:0.08〜0.30wt%、 S:0.005 wt%以下、 Cu:2.0 wt%以下を含み、か
つW:0.03〜2.0 wt%、 V:0.03〜2.0 wt%から選
ばれるいずれか1種または2種を含有し、残部はFe及び
不可避的不純物からなる鋼スラブを、熱延開始温度1200
〜1270℃、圧下率10〜50%/パス、パス間時間1秒以
上、パス数2パス以上、全圧下率90%以上および熱延終
了温度850 〜1100℃からなる条件で熱間圧延し、得られ
た熱延板を焼鈍し、その後、冷間圧延ならびに冷延板焼
鈍を行うことを特徴とする2相ステンレス鋼板の製造方
法。 - 【請求項5】熱延板の焼鈍を1000〜1070℃、冷延板の焼
鈍を1000〜1050℃で行う請求項3または請求項4記載の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17239994A JP3370441B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 伸び特性に優れる2相ステンレス鋼板とその製造方法 |
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0841594A true JPH0841594A (ja) | 1996-02-13 |
JP3370441B2 JP3370441B2 (ja) | 2003-01-27 |
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ID=15941228
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17239994A Expired - Lifetime JP3370441B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | 伸び特性に優れる2相ステンレス鋼板とその製造方法 |
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