JPH0840841A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH0840841A
JPH0840841A JP17811694A JP17811694A JPH0840841A JP H0840841 A JPH0840841 A JP H0840841A JP 17811694 A JP17811694 A JP 17811694A JP 17811694 A JP17811694 A JP 17811694A JP H0840841 A JPH0840841 A JP H0840841A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
alkyl
groups
alkyl group
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JP17811694A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kasuga
健一 春日
Kazuhiro Tashiro
和宏 田代
Kazuyuki Yahagi
和行 矢作
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐
アルキル又はアルケニル基及び少なくとも3個の水酸基
を有し、25℃及び50℃を超える温度においてラメラ
状液晶を保持する非イオン性両親媒性化合物、(B)薬
効剤、(C)式(1)〜(3)で表わされるカチオン性
界面活性剤、及び(D)油脂類を含有する毛髪化粧料。 【化1】 【効果】 べたつき感や油っぽさがなく、優れたコンデ
ィショニング効果を付与することができ、しかも充分な
薬効を持続的に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料に関し、更に
詳細には、薬効剤の効果が充分に発揮され、しかも毛髪
に対してべたつかずに良好な感触を付与することができ
る毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
毛髪化粧料には、毛髪の感触を良好にしコンディショニ
ング効果を与えるため、高級アルコール、グリセリド、
流動パラフィン等の油脂類やカチオン性界面活性剤など
が配合され、また、各種薬効成分の薬効を期待して、薬
効剤が配合されている。
【0003】しかしながら、充分なコンディショニング
効果を得るためには、油脂類を多量に配合する必要があ
り、そうした場合には、頭皮などに油っぽいべたつき感
を生じたり、フケや痒みの原因になるなどの欠点があっ
た。また、薬効剤は毛髪への残留性が低いため、薬効の
持続性が充分でなく、しかも油脂類等を多量に配合した
場合には、薬効剤の効果が減少されてしまう。
【0004】従って、本発明の目的は、薬効剤の効果が
充分に発揮され、しかもべたつかず優れたコンディショ
ニング効果が得られる毛髪化粧料を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定の非イオン性両
親媒性化合物と、薬効剤、カチオン性界面活性剤及び油
脂類を組合わせて用いることにより、べたつき感や油っ
ぽさがなく、しっとり感などのコンディショニング効果
に優れ、しかも薬効剤の毛髪への残留性が高まり、充分
な薬効が得られる毛髪化粧料が得られることを見出し、
本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)、
(B)、(C)及び(D): (A)1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル基
又はアルケニル基及び少なくとも3個の水酸基を有し、
25℃及び50℃を超える温度においてラメラ状液晶構
造を保持する非イオン性両親媒性化合物、(B)薬効
剤、(C)一般式(1)〜(3)で表わされるカチオン
性界面活性剤、
【化3】 (D)油脂類を含有する毛髪化粧料を提供するものであ
る。
【0007】本発明で用いられる(A)成分の非イオン
性両親媒性化合物は、25℃及び50℃を超える温度に
おいてラメラ状液晶構造を保持することが必要である。
ここで、ラメラ状液晶構造の確認は、例えばザ・ジャー
ナル・オブ・セル・バイオロジー(The Journ
al of Cell Biology)、第12巻、
第207〜209頁及び表面、第11巻、第10号、第
579〜590頁に記載の方法でX線回折及び示差走査
熱量計(DSC)を用いて行うことができる。このよう
な性質を有する化合物としては、例えば以下に示す(A
−1)〜(A−5)が挙げられる。
【0008】(A−1)次の一般式(6)で表わされる
グリセリル化ポリオール類。 Aa(G) (6) 〔式中、Gはペンタエリスリトール、ソルビトール、マ
ルチトール、グルコース、フルクトース及びアルキルグ
リコシドから選ばれるポリオールよりa個の水酸基を除
いた残基を示し、Aは
【0009】
【化4】
【0010】を示し(ここでR11は炭素数10〜36の
分岐アルキル基又はアルケニル基を示す)、aは1以上
の数であり前記ポリオール水酸基の総数を超えない数を
示す〕
【0011】一般式(6)中、Gで示されるアルキルグ
リコシドとしては、メチルグルコシド、エチルグルコシ
ド、プロピルグルコシド、オクチルグルコシド、メチル
マルトシド、エチルマルトシド等が挙げられる。また、
11としては、炭素数16〜36、特に18〜24の分
岐アルキル基が好ましい。かかる分岐アルキル基R11
しては、次の一般式(7)又は(8)
【0012】
【化5】
【0013】(式中、b及びcはそれぞれ0〜20の整
数を示し、bとcの和は6〜20であり、d及びeはそ
れぞれ0〜18の整数を示し、dとeの和は4〜18で
ある)で表わされる基が好ましい。これらの分岐アルキ
ル基の好ましい例としては、メチルペンタデシル基、メ
チルヘキサデシル基、メチルヘプタデシル(イソステア
リル)基、メチルオクタデシル基、メチルベヘニル基、
エチルヘキサデシル基、エチルオクタデシル基、エチル
ベヘニル基、ブチルドデシル基、ブチルヘキサデシル
基、ブチルオクタデシル基、ヘキシルデシル基、ペプチ
ルウンデシル基、オクチルドデシル基、デシルドデシル
基、デシルテトラデシル基、ドデシルヘキサデシル基、
テトラデシルオクタデシル基等が挙げられる。また、一
般式(6)中、aは1又は2が特に好ましい。
【0014】かかるグリセリル化ポリオール類(6)
は、例えば特開平5−984号公報記載の方法により、
次式に従い、ポリオールと対応する分岐アルキルグリシ
ジルエーテル(9)とを、塩基性触媒の存在下で反応さ
せることにより製造される。
【0015】
【化6】
【0016】〔式中、R11は前記と同じ意味を示す〕
【0017】グリセリル化ポリオール類(6)は、通
常、ポリオール1分子に分岐アルキルグリシジルエーテ
ル(9)が1分子付加した1モル付加体、2分子付加し
た2モル付加体のほかにポリオール1分子に3分子以上
の分岐アルキルグリシジルエーテル(9)が付加した多
モル付加体の混合物として得られる。このようにして得
られたグリセリル化ポリオール類(6)は、通常これら
1モル付加体、2モル付加体、あるいは多モル付加体の
混合物として使用されるが、性能や製品への配合上の理
由等で問題がある場合、シリカゲルカラムや溶媒抽出等
の公知の精製方法を用いて精製することができる。ま
た、グリセリル化ポリオール類(6)には、目的とする
1モル付加体、2モル付加体、あるいは多モル付加体の
他に、未反応のグリコシドが含有される場合がある。こ
のような未反応グリコシドは、実用上問題がなければ含
有したまま使用することができるが、問題がある場合に
は、例えば酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、クロロホルム等の有機溶媒を用いた2
層の抽出溶媒系を用いる方法や、スミス薄膜蒸留などの
公知の精製方法により除去することができる。
【0018】(A−2)次の一般式(10)で表わされ
るメチル分岐脂肪酸エステル
【0019】
【化7】
【0020】〔式中、f及びgはそれぞれ0〜20の整
数を示し、fとgの和は6〜20である〕
【0021】一般式(10)においてfとgの和は6〜
20であるが、好ましくは10〜16、特に好ましくは
14である。また、分岐メチル基はアルキル主鎖の中心
近くにあるものが特に好ましい。
【0022】メチル分岐脂肪酸エステル(10)は、例
えば特開平4−89450号公報記載の方法により、次
の反応式に従って、メチル分岐脂肪酸の低級アルキルエ
ステル(11)にペンタエリスリトール(12)を反応
させることにより製造される。
【0023】
【化8】
【0024】〔式中、f及びgは前記と同じ意味を有
し、R12は炭素数1〜18のアルキル基、好ましくは炭
素数1〜3のアルキル基を示す〕
【0025】(A−3)次の一般式(13)で表わされ
る分岐脂肪酸グリセロ糖脂質
【0026】
【化9】
【0027】一般式(13)において、R13のhとi
は、その和が10〜16、特に14であるのが好まし
く、jとkは、その和が6〜14、特に8〜12である
のが好ましい。
【0028】分岐脂肪酸グリセロ糖脂質(13)は、例
えば特開平4−103595号公報記載の方法により、
次の反応式に従って、化合物(14)に脂肪酸(15)
を反応させることにより製造される。
【0029】
【化10】
【0030】〔式中、X1 はハロゲン原子を示し、Mは
水素原子又は陽イオン基を示し、R13は前記と同じ意味
を示す〕
【0031】(A−4)次の一般式(16)で表わされ
るトリメチロール誘導体
【0032】
【化11】
【0033】(式中、R14は炭素数12〜22の分岐鎖
のアルキル基又はアルケニル基を示す) このトリメチ
ロール誘導体(16)のうち、次の一般式(17)で表
わされるトリメチロール誘導体が好ましい。
【0034】
【化12】
【0035】(式中、l及びmはそれぞれ0〜19の整
数を示し、lとmの和は9〜19である) 更に、一般式(17)中のlとmの和が11〜15のも
のが好ましく、特にlとmの和が13のトリメチロール
イソヘプタデカンが好ましい。また、分岐メチル基はア
ルキル主鎖の中心近くにあることが好ましい。
【0036】トリメチロール誘導体(16)は、例えば
特開平1−283235号公報記載の方法により、対応
するアルデヒドに適当な溶媒中、塩基の存在下にホルム
アルデヒドを反応させることにより製造することができ
る。
【0037】(A−5)次の一般式(18)で表わされ
るトリメチロール誘導体
【0038】
【化13】
【0039】(式中、R15は炭素数11〜27の分岐鎖
のアルキル基又はアルケニル基を示す)
【0040】このトリメチロール誘導体(18)のう
ち、式中のR15が次の一般式(19)及び(20)で表
わされる基であるものが好ましい。
【0041】
【化14】
【0042】(式中、r及びsはそれぞれ0〜24の整
数を示し、r及びsの和は8〜24であり、R16及びR
17はそれぞれ炭素数2〜12のアルキル基を示す)
【0043】また、特に好ましいR15としては、炭素数
13〜19の分岐鎖のアルキル基が挙げられ、更に好ま
しいR15としては一般式(19)中、rとsの和が10
〜16のものが挙げられるが、最も好ましいものはrと
sの和が14のイソステアリル基である。
【0044】一般式(18)で表わされるトリメチロー
ル誘導体は、例えば特開平4−211640号公報記載
の方法により、次の反応式に従って、分岐脂肪酸(2
0)にトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(2
1)を反応せしめて化合物(22)となし、これを加水
分解することにより製造される。
【0045】
【化15】
【0046】(式中、R15は前記と同じ意味を示す)
【0047】これらの非イオン性両親媒性化合物(A−
1)〜(A−5)は、前記の如く広い温度範囲でラメラ
状液晶構造を保持するサーモトロピック液晶であり、水
と混合するとほとんど均一にラメラ状液晶として分散す
る等の良好な性質を有する。これらの非イオン性両親媒
性化合物のうち、特に一般式(6)で表わされるグリセ
リル化ポリオール類が好ましく、更に、一般式(6)中
のGがペンタエリスリトールであるものが好ましい。
【0048】これら(A)成分の非イオン性両親媒性化
合物は、1種又は2種以上を組合わせて用いることがで
き、全組成中に0.1〜20重量%(以下、単に%で示
す)、特に0.1〜5%配合するのが好ましい。
【0049】本発明で用いられる(B)成分の薬効剤と
しては、通常の毛髪化粧料に使用されるものであれば特
に制限されず、例えば抗フケ剤、抗菌剤、抗炎症剤、ビ
タミン類等が挙げられ、以下のものを好適に使用するこ
とができる。 (1)抗フケ剤:公知の抗フケ剤を用いることができ、
具体的には2−メルカプトピリジン−N−オキシド多価
金属塩、コロイドイオウ、特開昭58−183614号
公報記載の含硫アミノ酸及びその塩、次式(4)
【0050】
【化16】
【0051】で表わされる2,2′−ジチオビスピリジ
ン−1,1′−ジオキシド及びこれらの硫酸マグネシウ
ム等の金属塩水和物、次の一般式(5)
【0052】
【化17】
【0053】〔式中、R9 は炭素数1〜17のアルキル
基、炭素数2〜17のアルケニル基、炭素数5〜8のシ
クロアルキル基、炭素数7〜9のビシクロアルキル基、
アルキル基が炭素数1〜4であるシクロアルキル−アル
キル基(シクロアルキル残基は炭素数1〜4のアルキル
基により置換されていてもよい)、アリール基、アルキ
ル基が炭素数1〜4であるアラルキル基、アルケニル基
が炭素数2〜4であるアリールアルケニル基、アルキル
基が炭素数1〜4であるアリールオキシアルキル基若し
くはアリールメルカプトアルキル基、ベンズヒドリル
基、アルキル基が炭素数1〜4であるフェニルスルホニ
ルアルキル基又はフリル基若しくはアルケニル基が炭素
数2〜4であるフリルアルケニル基を示し(以上の各基
におけるアリール残基は、炭素数1〜4のアルキル基若
しくはアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又はハロゲン
原子により置換されていてもよい)、R10は水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル
基若しくはアルキニル基、ハロゲン原子、フェニル基又
はベンジル基を示し、X′は有機アミン残基を示す〕で
表わされる特公昭58−39805号公報記載の1−ヒ
ドロキシ−2−ピリドン誘導体、サリチル酸及びその誘
導体、特開昭58−180417号公報記載のクエン酸
トリエチルエステル、西ドイツ特許DE3142296
号公報記載の如きインドール誘導体、西ドイツ特許DE
3022799号公報記載の如き2−オキソ−テトラヒ
ドロ−1,3,5−チアジアジン誘導体、ベルギー特許
BP2085728号公報記載のω−(アミノチオカル
ボニルメルカプト)−アルカン酸及びその塩、キノン誘
導体、二硫化セレン、フェノール誘導体、コールタール
などが挙げられる。
【0054】これらの抗フケ剤の中でも安全性及び有効
性の面で2−メルカプトピリジン−N−オキシド多価金
属塩、前記式(4)で表わされる2,2′−ジチオビス
ピリジン−1,1′−ジオキシド、前記一般式(5)で
表わされる1−ヒドロキシ−2−ピリドン誘導体が好ま
しく、特に2−メルカプトピリジン−N−オキシド亜鉛
塩(ジンクピリチオン)、1−ヒドロキシ−4−メチル
−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2(1
H)−ピリドントリエタノールアミン塩(ピロクトンオ
ーラミン)及び2,2′−ジチオビスピリジン−1,
1′−ジオキシドが好ましい。また、2−メルカプトピ
リジン−N−オキシド亜鉛塩を用いる場合には、特に特
開昭60−16972号公報、特開昭60−16973
号公報、特開昭60−224676号公報に記載の粒径
0.2μm以下の粒子が50重量%以上で平均粒径0.
2μm以下の微粒子化化合物を用いるのが好ましい。
【0055】(2)殺菌、抗カビ剤:例えば、ニトロフ
ラゾン、ナイスタチン、クロトリマゾール、ナフチオメ
ート、ピロールニトリン、アムホテリシンB、エキサラ
ミド、塩酸クロルヘキシジンなど。
【0056】(3)抗炎症剤:例えば、グリチルリチン
酸ジカリウム等のグリチルリチン酸誘導体、アラントイ
ン、アズレン、グアイアズレン、ε−アミノカプロン
酸、ヒドロコルチゾンなど。
【0057】(4)ビタミン類:ビタミンA、エルゴカ
ルシフェロール、コレカルシフェロール、ビタミン
12、酢酸トコフェロール、トコフェロールなど。
【0058】(5)抗生物質類:例えば、β−ラクタム
系抗生物質(ペニシリン類、セファロスポリン類な
ど)、オキシテトラサイクリン、硫酸フラジオマイシ
ン、エリスロマイシン、クロラムフェニコールなど。
【0059】(6)抗ヒスタミン剤:例えば、塩酸ジフ
ェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、クロ
タミトンなど。
【0060】(7)局所麻酔剤:例えば、塩酸ジブカイ
ン、リドカイン、ベンゾカイン、アミノ安息香酸エチル
など。
【0061】(8)冠血管拡張剤:例えば、ニトログリ
セリン、ニフェジピン、ジピリダモールなど。
【0062】(9)コルチコステロイド類:例えば、ハ
イドロコーチゾン、プレドニゾロン、パラメタゾン、ベ
クロメタゾンプロピオネート、フルメタゾン、デキサメ
サゾン、酢酸デキサメサゾン、ベーターメサゾン、吉草
酸ベーターメサゾン、トリアムシノロン、トリアムシノ
ロンアセトニド、フルオシノロン、フルオシノロンアセ
トニド、プロピオン酸クロベタゾールなど。
【0063】(10)非ステロイド類:例えば、アセト
アミノフェン、アセチルサリチル酸、サリチル酸メチ
ル、サリチル酸グリコール、メフェナム酸、フルフェナ
ム酸、インドメタシン、イブプロフェン、ジクロフェナ
ック、アルクロフェナック、ブフェキサマック、オキシ
フェンブタゾン、フェニルブタゾン、1−メントール、
カンファー、グリチルレチン酸、塩酸チノリジンなど。
【0064】(11)その他:5−フルオロウラシル、
シクロホスファミド、ブスルファン、アクチノマイシン
などの抗悪性腫瘍剤、モルヒネ、コデイン、ナロルフィ
ン、ペンタゾシンなどの麻薬性鎮痛薬、プロスタグラン
ジン類製剤、バルビタール、チオペンタールなどの睡眠
剤、クロルプロマジン、レセルピンなどの向精神薬、エ
ストラジオール、メチルテストステロンなどのホルモン
剤など。
【0065】これらのうち、抗フケ剤、殺菌剤、抗炎症
剤、ビタミン剤が好ましく、特に抗フケ剤を用いるのが
好ましい。また、これらの薬効剤は、1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜2
0%、特に0.1〜2%配合するのが好ましい。
【0066】本発明で用いられる(C)成分のカチオン
性界面活性剤は、前記一般式(1)〜(3)で表わされ
るものから選ばれる。これらのうち、一般式(1)で表
わされる分岐第4級アンモニウム塩は、例えば通常炭素
数8〜16のオキソアルコールを原料として合成される
ものであり、その例としては、オキソアルコールから導
かれるアルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニ
ウム塩、ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウ
ム塩、ジアルキルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙
げられる。
【0067】本発明においては、(1)式中のR1 の分
岐率が、通常10〜100%のものが用いられるが、特
に10〜50%のものが好ましい。また、R1 の合計炭
素数が8〜16のものが用いられるが、一定の分布を持
ったものが好ましく、特に以下に示す分布を有するもの
が好ましい。
【0068】C8 〜C11:5%以下。 C12 :10〜35%。 C13 :15〜40%。 C14 :20〜45%。 C15 :5〜30%。 C16 :5%以下。
【0069】斯かる分岐第4級アンモニウム塩(1)の
具体例としては、炭素数8〜16で分岐率10〜50%
のアルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニウム
クロリドが挙げられる。また、一般式(2)で表わされ
る分岐第4級アンモニウム塩は、通常炭素数8〜28の
ゲルベアルコール
【0070】
【化18】
【0071】(式中、R4 及びR5 は前記と同じ意味を
示す)を原料として合成されるものである。この分岐第
4級アンモニウム塩の好ましい例としては、ゲルベアル
コールから導かれるアルキル基を有するアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアル
キルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキ
ルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。更に
これらのうちで特に好ましい具体例としては、2−デシ
ルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、2−
ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモニウム
クロリド等を挙げることができる。
【0072】一般式(3)で表わされるメチル分岐第4
級アンモニウム塩としては、xとyの和が15となるも
のが好ましい。
【0073】また、一般式(1)、(2)及び(3)で
表わされる第4級アンモニウム塩の対イオンであるX-
の具体例としては、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲンイ
オン;メトサルフェート、エトサルフェート、メトフォ
スフェート、エトフォスフェート等の有機アニオンが挙
げられる。
【0074】(C)成分のカチオン性界面活性剤は、1
種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成
中に0.1〜20%配合するのが好ましく、特に0.5
〜15%、更に0.8〜3%配合すると、べたつかずに
充分な効果を得ることができるので好ましい。
【0075】本発明で用いられる(D)成分の油脂類と
しては、通常の毛髪化粧料に使用されるものであれば特
に制限されず、例えば、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又
はアルケニル基を有する高級アルコール類;流動パラフ
ィン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素類;液状
ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体;高級脂
肪酸エステル類、高級脂肪酸類、アルキル基又はアルケ
ニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂類;ミンクオ
イル、オリーブ油等の動植物性油脂類;ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性
シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シ
リコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエー
テル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素
変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコ
ーン等のシリコーン誘導体等が挙げられる。
【0076】これらのうち、炭素数12〜24の飽和又
は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のモノグリセリ
ド、炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又
はアルケニル基を有する高級アルコールが好ましく、具
体的にはオレイン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノ
グリセリド、ベヘニン酸モノグリセリド、イソステアリ
ン酸モノグリセリド等の脂肪酸モノグリセリド及びセチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、アラキンアルコ
ール、ベヘニルアルコール、カラナービルアルコール、
セリルアルコール等の高級アルコールが挙げられる。更
に、炭素数14〜22の直鎖アルキル基を有する高級ア
ルコールが好ましい。
【0077】(D)成分の油脂類は、1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜2
0%配合するのが好ましく、特に0.5〜15%、更に
1〜5%配合するのが好ましい。
【0078】本発明の毛髪化粧料には、前記必須成分の
ほか、通常の化粧料、医薬品、食品等に配合される成
分、例えばパラベン等の防腐剤;プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール、パンテノール、グリシ
ンベタイン、次の一般式
【0079】
【化19】
【0080】〔式中、R18は炭素数10〜26の直鎖又
は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R19
炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭
化水素基を示し、X′は−(CH2t−(ここでtは2
〜6の整数を示す)を示す〕で表わされるアミド誘導体
等の保湿剤;水溶性高分子等の増粘剤;染料、顔料等の
着色剤;パーフルオロポリエーテル、カチオン性ポリマ
ー等のコンディショニング剤;グリコールエステル等の
パール化剤;ヒドロキシプロピルキトサン等のキトサン
誘導体、アクリル樹脂液等の毛髪セット用ポリマー;各
種調合香料;その他エンサイクロペディア・オブ・コン
ディショニング・リンス・イングレディエンツ〔ENC
YCLOPEDIA OF CONDITIONING
RINSE INGREDIENTS(MICELL
E PRESS 1978年)〕に記載されている成分
等を、本発明の効果を損なわない範囲において適宜配合
することができる。
【0081】本発明の毛髪化粧料は、常法に従って製造
することができ、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、
ヘアトリートメント等とすることができ、特に毛髪に塗
布した後洗い流して使用する剤型とするのが好ましい。
【0082】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、べたつき感や油
っぽさがなく、均一に塗布することができ、毛髪に対し
てしっとり感などの優れたコンディショニング効果を付
与することができ、しかも薬効剤の毛髪への残留性が高
く、充分な薬効を持続して得ることができる。
【0083】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0084】実施例1 表1に示す組成のヘアリンス剤を製造し、その性能を評
価した。結果を表1に示す。 (製造方法)70℃に熱した水に、同温度に加熱して溶
解した他の成分を加え、攪拌して混合した後、攪拌しな
がら室温まで冷却し、ヘアリンス剤を得た。
【0085】(評価方法)比較的フケ発生量の多い20
名の成人パネラーに対し、アニオン性界面活性剤を主成
分とする市販のシャンプー(抗フケ剤非配合品)で毛髪
を洗浄処理した後、ヘアンス剤2gを均一に塗布し、次
いで30秒間流水ですすぎ洗いした後、タオルドライを
行い、湿潤状態の髪の平滑性を評価した。この後、ドラ
イヤーで毛髪を乾燥し、べたつき、柔軟性及び保湿性に
ついて評価した。更に、この試験を一か月行った後のフ
ケ防止効果及び痒み防止効果について、パネラー自身に
よる評価を行った。なお、これらの官能評価は以下の基
準に従って行った。
【0086】(1)潤滑時の平滑性; ◎:非常にある。 ○:ある。 △:どちらとも言えない。 ×:ない。 (2)乾燥後のべたつきの少なさ; ◎:まったくべたつかない。 ○:ほとんどべたつかない。 △:ややべたつく。 ×:べたつく。 (3)柔軟性; ◎:非常に柔らかい。 ○:柔らかい。 △:柔らかいとも硬いとも言えない。 ×:硬い。 (4)保湿性; ◎:非常にしっとりする。 ○:しっとりする。 △:どちらとも言えない。 ×:しっとりしない。 (5)フケ防止効果、痒み防止効果; ◎:顕著な効果があった。 ○:効果があった。 △:どちらとも言えない。 ×:効果がなかった。
【0087】
【表1】
【0088】表1に結果から明らかなように、本発明の
ヘアリンス剤は、いずれも湿潤時の平滑性に優れ、べた
つかず、柔軟性、保湿性にも優れ、しかもフケや痒みを
防止する効果を充分に得ることができた。
【0089】実施例2(ヘアリンス剤) 以下に示す組成のヘアリンス剤を常法により製造した。
得られたヘアリンス剤は、毛髪にたいしてべつたきが少
なく、平滑性、保湿性などの優れたコンディショニング
効果を付与することができ、しかもフケ、痒みを持続的
に抑えることができるものであった。
【0090】
【表2】 (成分) セチルトリメチルアンモニウムクロリド 2.0(%) セチルアルコール 2.5 プロピレングリコール 3.0 非イオン性両親媒性化合物*1 1.5 ピロクトンオーラミン 0.3 ジメチルポリシロキサン(500cSt) 0.5 ワセリン 0.5 水 バランス 100.0 *1:実施例1と同じ
【0091】実施例3(ヘアトリートメント) 以下に示す組成のヘアトリートメントを常法により製造
した。得られたヘアトリートメントは、毛髪に対してべ
たつきが少なく、平滑性、保湿性などの優れたコンディ
ショニング効果を付与することができ、しかもフケ、痒
みを持続的に抑えることができるものであった。
【0092】
【表3】 (成分) 2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム (%) クロリド 1.5 ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0 ジメチルポリシロキサン(500cSt) 1.0 セトステアリルアルコール 3.0 非イオン性両親媒性化合物*2 2.0 ジンクピリチオン 0.5 流動パラフィン 1.0 ヒドロキシエチルセルロース (1%水溶液粘度8000cp) 0.5 ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル 0.5 メチルパラベン 0.2 香料 0.4 水 バランス 100.0 *2:特開平5−124921号公報の合成例3に記載のメチルグルコシド ・イソステアリルグリシジルエーテルの1モル付加体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)、(C)及び
    (D): (A)1分子中に少なくとも1個の長鎖分岐アルキル又
    はアルケニル基及び少なくとも3個の水酸基を有し、2
    5℃及び50℃を超える温度においてラメラ状液晶構造
    を保持する非イオン性両親媒性化合物、(B)薬効剤、
    (C)一般式(1)〜(3)で表わされるカチオン性界
    面活性剤、 【化1】 (D)油脂類を含有する毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)を0.1〜20重量%、成分
    (B)を0.1〜2重量%、成分(C)を0.1〜20
    重量%及び成分(D)を0.1〜20重量%含有する請
    求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 (B)薬効剤が、抗フケ剤、抗菌剤、抗
    炎症剤及びビタミン類から選ばれるものである請求項1
    又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 (B)薬効剤が、2−メルカプトピリジ
    ン−N−オキシド多価金属塩、次式(4) 【化2】 〔式中、R9 は炭素数1〜17のアルキル基、炭素数2
    〜17のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルキル
    基、炭素数7〜9のビシクロアルキル基、アルキル基が
    炭素数1〜4であるシクロアルキル−アルキル基(シク
    ロアルキル残基は炭素数1〜4のアルキル基により置換
    されていてもよい)、アリール基、アルキル基が炭素数
    1〜4であるアラルキル基、アルケニル基が炭素数2〜
    4であるアリールアルケニル基、アルキル基が炭素数1
    〜4であるアリールオキシアルキル基若しくはアリール
    メルカプトアルキル基、ベンズヒドリル基、アルキル基
    が炭素数1〜4であるフェニルスルホニルアルキル基又
    はフリル基若しくはアルケニル基が炭素数2〜4である
    フリルアルケニル基を示し(以上の各基におけるアリー
    ル残基は、炭素数1〜4のアルキル基若しくはアルコキ
    シ基、ニトロ基、シアノ基又はハロゲン原子により置換
    されていてもよい)、R10は水素原子、炭素数1〜4の
    アルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基若しくはアル
    キニル基、ハロゲン原子、フェニル基又はベンジル基を
    示し、X′は有機アミン残基を示す〕で表わされる1−
    ヒドロキシ−2−ピリドン誘導体から選ばれる抗フケ剤
    である請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 (D)油脂類が、炭素数14〜22の直
    鎖アルキル基を有する高級アルコールである請求項1〜
    4のいずれか1項記載の毛髪化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008532962A (ja) * 2005-03-12 2008-08-21 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ ビスナジンを含む頭髪および/または頭皮ケア組成物
JP2009040687A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Kao Corp 毛髪化粧料

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JP2008532962A (ja) * 2005-03-12 2008-08-21 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ ビスナジンを含む頭髪および/または頭皮ケア組成物
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