JP2835892B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2835892B2
JP2835892B2 JP11155892A JP11155892A JP2835892B2 JP 2835892 B2 JP2835892 B2 JP 2835892B2 JP 11155892 A JP11155892 A JP 11155892A JP 11155892 A JP11155892 A JP 11155892A JP 2835892 B2 JP2835892 B2 JP 2835892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料、更に詳細に
は毛髪に対して良好な感触を付与し、また毛髪の損傷抑
制効果を有し、かつ頭皮の白化を防止しフケの抑制効果
を有する、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアト
リートメント等の毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
毛髪化粧料には毛髪の感触を良好にする目的で、モノ又
はジ直鎖型長鎖アルキル第4級アンモニウム塩、モノ又
はジ分岐型長鎖アルキル第4級アンモニウム塩等のカチ
オン性界面活性剤が配合されてきた。また、近年では、
毛髪にしなやかさ、しっとり感を付与する目的で、これ
らのカチオン性界面活性剤に高級アルコール、グリセリ
ド、流動パラフィン、エステル油等の油脂類を併用する
ことも行われている。
【0003】しかしながら、これら従来の毛髪化粧料は
毛髪の感触、すなわちコンディショニング効果である柔
軟性、しっとり感、平滑性及び帯電防止効果が不充分で
あるという欠点があった。
【0004】そこで、毛髪の感触を向上させる目的で、
油剤の配合量を増加することも行われてきたが、これも
油剤の残留感、すなわち油っぽいべたつき感が生じると
いう欠点があり、また頭皮においてもさっぱり感が得ら
れず、かゆみの原因となっていた。更に、毛髪に対する
損傷防止効果も充分なものではなかった。
【0005】一方、特開昭57−50911号公報には
毛髪に対し、光沢及びなめらかさを付与する目的で第4
級アンモニウム塩とコレステロールを含有した、毛髪化
粧料が開示されており、また特開昭61−249912
号公報にはカチオン界面活性剤、コレステリン類、アル
カノール等の溶剤を含有した、カチオン性界面活性剤組
成物が開示されている。
【0006】しかしながら、これらの化粧料も毛髪の感
触は向上するものの、毛髪の損傷防止効果は充分でな
く、また頭皮の白化防止に対しても効果は認められず、
フケの抑制効果に劣るものであった。
【0007】従って、べたつき感及び油っぽさがなく、
しっとり感等のコンディショニング効果に優れ、かつ充
分な毛髪の損傷防止効果を有し、更には頭皮に対してべ
とつかずに、かさつきを抑え、白化を防止し、フケを抑
える効果を発揮する毛髪化粧料の開発が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、モノ又はジ長鎖アル
キル第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤と、
コレステロール誘導体と特定のジアルキレングリコール
モノアルキルエーテルとを特定量配合すれば、上記課題
が解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は次の成分(A)、
(B)及び(C): (A)モノ又はジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤 0.1〜20.0重量%; (B)コレステロール誘導体 0.1〜10.0重量%; (C)次の一般式(1)
【0010】
【化2】
【0011】 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素数1〜5のアルキル基を 示す〕 で表わされるジアルキレングリコールモノアルキルエーテル 0.5〜30.0重量%; を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0012】本発明で用いる(A)成分のモノ又はジ長
鎖アルキル第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性
剤としては、例えば次の一般式(2)又は(3)で表わ
される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R3、R4、R5及びR6のうち、少
なくとも1個は総炭素数8〜28の、アルコキシル基、
アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケ
ノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基又は
アルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。R7
炭素数2〜3のアルキレン基を示し、X1 -及びX2 -はハ
ロゲンイオン又は有機アニオンを示し、v及びv′は1
〜20の整数を示し、R8及びR9のうち少なくとも1個
は総炭素数8〜28の、アルコキシル基、アルケニルオ
キシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケノイルアミノ
基で置換されていてもよいアルキル基又はアルケニル基
を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基
又はヒドロキシアルキル基を示す) 斯かるカチオン性界面活性剤の中でも一般式(2)で表
わされる第4級アンモニウム塩が好ましく、特に好まし
いものとして、例えば次の一般式(4)〜(6)で表わ
される分岐第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0015】
【化4】
【0016】一般式(4)で表わされる分岐第4級アン
モニウム塩は、例えば通常炭素数8〜16のオキソアル
コールを原料として合成されるものであり、その例とし
ては、オキソアルコールから導かれるアルキル基を有す
るジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチル
ベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0017】本発明では、(4)式中のR10の分岐率
が、通常10〜100%のものが用いられるが、特に1
0〜50%のものが好ましい。また、R10の合計炭素数
が8〜16のものが用いられるが、一定の分布を持った
ものが好ましく、特に以下に示す分布を有するものが好
ましい。 C8 〜C11:5%以下 C12 :10〜35% C13 :15〜40% C14 :20〜45% C15 :5〜30% C16 :5%以下 斯かる分岐第4級アンモニウム塩(4)の具体例として
は、炭素数8〜16で分岐率10〜50%のアルキル基
を有するジアルキルジメチルアンモニウムクロリドが挙
げられる。また、一般式(5)で表わされる分岐第4級
アンモニウム塩は通常、炭素数8〜28のゲルベアルコ
ール
【0018】
【化5】
【0019】(式中、R13及びR14は前記と同じものを
示す)を原料として合成されるものである。この分岐第
4級アンモニウム塩の好ましい例としては、ゲルベアル
コールから導かれるアルキル基を有するアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアル
キルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキ
ルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。更に
これらのうちで特に好ましい具体例としては、2−デシ
ルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、2−
ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロ
リド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモニウム
クロリド等を挙げることができる。一般式(6)で表わ
されるメチル分岐第4級アンモニウム塩としては、sと
tの和が15となるものが挙げられる。
【0020】また、一般式(2)、(3)、(4)、
(5)及び(6)で表わされる第4級アンモニウム塩の
対イオンであるX1 -〜X5 -の具体例としては、塩素、ヨ
ウ素、臭素等のハロゲンイオン;メトサルフェート、エ
トサルフェート、メトフォスフェート、エトフォスフェ
ート等の有機アニオンが挙げられる。
【0021】これら(A)成分のモノ又はジ長鎖アルキ
ル第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、単
独で用いても2種以上の混合物として用いてもよく、そ
の配合量は組成物中0.1〜20.0重量%、特に0.
5〜15.0重量%が好ましい。配合量が0.1重量%
より少ないと本発明の効果が得られなくなり、20.0
重量%を超えるとべたついて感触が悪化するため好まし
くない。
【0022】本発明で用いる(B)成分のコレステロー
ル誘導体としては、コレステロールやステアリン酸コレ
ステリル、オレイン酸コレステリル、ヒドロキシステア
リン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル等
の脂肪酸コレステリルが挙げられるが、特に好ましいも
のとしては、次の一般式(7)で表わされる分岐脂肪酸
コレステリルエステルが挙げられる。
【0023】
【化6】
【0024】〔式中、R22は合計11〜27個の炭素原
子を有し、カルボキシル結合位から主鎖の中央までに、
少なくとも1つのアルキル置換基を有する飽和脂肪族炭
化水素基を示す〕
【0025】一般式(7)で表わされる分岐脂肪酸コレ
ステリルエステルは、分岐脂肪酸又はその誘導体とコレ
ステロールから通常のエステルを製造する方法によって
製造される(特公昭59−23320号公報)。分岐脂
肪酸とコレステロールをそのまま反応させてエステル化
することもできるし、またいずれか一方をより反応性の
高い誘導体に導き、次いでエステル化することもでき
る。
【0026】分岐脂肪酸コレステリルエステルの製造原
料である分岐脂肪酸(R22COOH)は炭素数12〜2
8(R22としての炭素数11〜27)のものが使用でき
るが、炭素数14〜22(R22としての炭素数13〜2
1)のものが好ましく、特に炭素数18のものが最も好
ましいものとして挙げられる。分岐脂肪酸は、カルボキ
シル基結合位から主鎖の中央までに少なくとも1つのア
ルキル置換基を有する飽和分岐脂肪酸であることが必要
である。このような飽和分岐脂肪酸は、石油化学工業原
料又は油脂化学工業原料より容易に得られる。
【0027】石油化学工業原料より得られるこのような
分岐脂肪酸の例としては、α位に側鎖を有する分岐脂肪
酸があり、これは次の一般式(8)で表わされる。
【0028】
【化7】
【0029】〔式中、R23及びR24はそれぞれ直鎖又は
分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基を示し、R23及びR24
炭素原子数の和は、12〜18である〕上記一般式
(8)で表わされるα位の側鎖を有する分岐脂肪酸は、
例えば炭素数7〜10の直鎖又は分岐鎖のアルデヒドの
アルドール縮合によりα−分岐不飽和アルデヒドとし、
次いでこれを水素添加、酸化させて分岐飽和脂肪酸とす
る方法によって製造することができる。
【0030】α位に側鎖を有する飽和分岐脂肪酸の好ま
しい具体例としては、5,7,7,−トリメチル−2−
(1,3,3−トリメチルブチル)−オクタン酸、2−
ヘプチルウンデカン酸、2−ヘキシルデカン酸等が例示
される。
【0031】油脂化学工業原料より得られる飽和分岐脂
肪酸の例としては、次の一般式(9)で表わされるメチ
ル分岐鎖を有する脂肪酸がある。
【0032】
【化8】
【0033】(式中、mとnの和は14であり、m=n
=7を中心とする分布を有する)このようなメチル分岐
鎖脂肪酸は、例えばオレイン酸のダイマー製造時の副産
物として得られ〔例えば、ジャーナル・オブ・アメリカ
ン・オイル・ケミスツ・ソサイエティー(J.Ame
r.Oil Chem.Soc.)51,522(19
74)〕、本明細書中では、メチル分岐イソステアリン
酸と称する。メチル分岐イソステアリン酸は、例えばそ
のイソプロピルエステルとして市販されている(米国エ
メリー社など)。
【0034】また、コレステロールは種々の方法で製造
したもののほか、天然物質から抽出又は抽出精製により
得られたもの、例えば乾燥した牛の脳、脊髄等から得た
ものも使用できる。
【0035】これらの分岐脂肪酸コレステリルエステル
の内でもメチル分岐イソステアリン酸コレステリルエス
テルが最も好ましい。
【0036】本発明において、これら(B)成分のコレ
ステロール誘導体は、単独で用いても2種以上の混合物
として用いてもよく、その配合量は組成物中、0.1〜
10.0重量%、特に0.2〜2.0重量%が好まし
い。配合量が0.1重量%より少ないと本発明の効果が
充分奏されず、10.0重量%を超えると系がゲル化す
るため好ましくない。
【0037】また本発明における(C)成分は前記一般
式(1)で表わされるものであるが、具体的には例え
ば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノペンチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピル
エーテル、及びジプロピレングリコールモノt−ブチル
エーテル等が挙げられる。これらの(C)成分のうち、
特に、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテルが好ましい。
【0038】これら(C)成分のジアルキレングリコー
ルモノアルキルエーテルは単独で用いても2種以上の混
合物として用いてもよく、その配合量は組成物中0.5
〜30.0重量%、特に1.0〜20.0重量%が好ま
しい。配合量が0.5重量%より少ないと本発明の効果
が得られず、30.0重量%を超えると系の安定性が悪
くなるため好ましくない。
【0039】また、本発明の毛髪化粧料には通常の毛髪
剤に使用される抗フケ剤、殺菌剤、抗炎症剤等の薬効成
分を配合することができる。
【0040】抗フケ剤としては、公知の抗フケ剤を用い
ることができ、具体的には2−メルカプトピリジン−N
−オキシド多価金属塩、コロイドイオウ、特開昭58−
183614号公報記載の含硫アミノ酸及びその塩、次
の式(10)
【0041】
【化9】
【0042】で表わされる2,2′−ジチオビスピリジ
ン−1,1′−ジオキシド及びこれらの硫酸マグネシウ
ム等の金属塩水和物、次の一般式(11)
【0043】
【化10】
【0044】〔式中、R25は炭素数1〜17のアルキル
基、炭素数2〜17のアルケニル基、炭素数5〜8のシ
クロアルキル基、炭素数7〜9のビシクロアルキル基、
アルキル基が炭素数1〜4であるシクロアルキル−アル
キル基(シクロアルキル残基は炭素数1〜4のアルキル
基により置換されていてもよい)、アリール基、アルキ
ル基が炭素数1〜4であるアラルキル基、アルケニル基
が炭素数2〜4であるアリールアルケニル基、アルキル
基が炭素数1〜4であるアリールオキシアルキル基若し
くはアリールメルカプトアルキル基、ベンズヒドリル
基、アルキル基が炭素数1〜4であるフェニルスルホニ
ルアルキル基又はフリル基若しくはアルケニル基が炭素
数2〜4であるフリルアルケニル基を示し(以上の各基
におけるアリール残基は、炭素数1〜4のアルキル基若
しくはアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又はハロゲン
原子により置換されていてもよい)、R26は水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル
基若しくはアルキニル基、ハロゲン原子、フェニル基又
はベンジル基を示し、X6は有機アミン残基を示す〕で
表わされる特公昭58−39805号公報記載の1−ヒ
ドロキシ−2−ピリドン誘導体、サリチル酸及びその誘
導体、特開昭58−180417号公報記載のクエン酸
トリエチルエステル、西ドイツ特許DE3142296
号公報記載の如きインドール誘導体、西ドイツ特許DE
3022799号公報記載の如き2−オキソ−テトラヒ
ドロ−1,3,5−チアジアジン誘導体、ベルギー特許
BP2085728号公報記載のω−(アミノチオカル
ボニルメルカプト)−アルカン酸及びその塩、キノン誘
導体、二硫化セレン、フェノール誘導体、コールタール
などが挙げられる。
【0045】これらの抗フケ剤の中でも安全性及び有効
性の面で2−メルカプトピリジン多価金属塩、前記式
(10)で表わされる2,2′−ジチオビスピリジン−
1,1′−ジオキシド、前記一般式(11)で表わされ
る1−ヒドロキシ−2−ピリドン誘導体が好ましく、特
に2−メルカプトピリジン亜鉛塩(ジンクピリチオ
ン)、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4
−トリメチルペンチル)−2(1H)−ピリドントリエ
タノールアミン塩(ピロクトンオーラミン)及び2,
2′−ジチオビスピリジン−1,1′−ジオキシドが好
ましい。また、2−メルカプトピリジン亜鉛塩を用いる
場合、特に特開昭60−16972号公報、特開昭60
−16973号公報、特開昭60−224676号公報
記載の粒径0.2μm以下の粒子が50重量%以上で平
均粒径0.2μm以下の微粒子化化合物を用いるのが好
ましい。
【0046】また、殺菌剤としては、トリクロサン、ト
リクロロカルバン等が挙げられ、抗炎症剤としてはグリ
チルリチン酸ジカリウム、酢酸トコフェロール等が挙げ
られる。
【0047】本発明の毛髪化粧料には、これらの薬効成
分のうち、特に抗フケ剤を配合するのが好ましく、これ
らは単独で用いても2種以上の混合物として用いてもよ
い。
【0048】また、本発明の毛髪化粧料には、更に毛髪
や皮膚の感触を向上させるために、ジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリ
コーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコ
ーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル
変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性
シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン
等のシリコーン誘導体の1種又は2種以上を配合するこ
とができる。斯かるシリコーン誘導体は、それぞれ単独
であっても、また特公昭56−38609号公報等に記
載の方法に従って乳化重合されたラテックス組成物であ
ってもよい。
【0049】これらシリコーン誘導体のうち、ジメチル
ポリシロキサン(重合度500以上)、ポリエーテル変
性シリコーン、アミノ変性シリコーン、環状シリコーン
等が毛髪に対してよい感触を付与するため、特に好まし
い。
【0050】本発明の毛髪化粧料には、シリコーン誘導
体は0.01〜20.0重量%、特に0.05〜10.
0重量%配合されることが好ましい。
【0051】更に、本発明の毛髪化粧料には、毛髪化粧
料に通常使用される油脂類を配合することができ、斯か
る油脂類としては、例えば直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基を有する高級アルコール類;流動パラ
フィン、ワセリン、固型パラフィン等の炭化水素類;液
状ラノリン、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体;高級
脂肪酸エステル類、高級脂肪酸類、アルキル基又はアル
ケニル基を有する長鎖アミドアミン等の油脂類;ミンク
オイル、オリーブ油等の動植物性油脂類等が挙げられ
る。これらのうち、炭素数12〜24の飽和又は不飽和
の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のモノグリセリド及び炭
素数12〜26の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基を有する高級アルコールが特に好ましく、具体
的には、オレイン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノ
グリセリド、ベヘニン酸モノグリセリド、イソステアリ
ン酸モノグリセリド等の脂肪酸モノグリセリド及びセチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、アラキンアルコ
ール、ベヘニルアルコール、カラナービルアルコール、
セリルアルコール等の高級アルコールが挙げられる。
【0052】また、更に本発明の毛髪化粧料には、必要
に応じて通常、化粧料、医薬品、食品等に配合される成
分、例えばパラベン等の防腐剤;プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール、パンテノール、グリシ
ンベタイン、次の一般式(12)
【0053】
【化11】
【0054】〔式中、R27は炭素数10〜26の直鎖又
は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R28
炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭
化水素基を示し、X′は−(CH2)f−(ここでfは2
〜6の整数を示す)を示す〕で表わされるアミド誘導体
等の保湿剤;水溶性高分子等の増粘剤;染料、顔料等の
着色剤;パーフルオロポリエーテル、カチオン性ポリマ
ー等のコンディショニング剤;グリコールエステル等の
パール化剤;ヒドロキシプロピルキトサン等のキトサン
誘導体、アクリル樹脂液等の毛髪セット用ポリマー;各
種調合香料;その他エンサイクロペディア・オブ・コン
ディショニング・リンス・イングレディエンツ〔ENC
YCLOPEDLA OF CONDITIONING
RINSE INGREDIENTS(MICELL
E PRESS 1978年)〕に記載されている成分
等を、本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配
合することもできる。
【0055】本発明の毛髪化粧料は、上記成分を用いて
常法に従って混合等することにより製造することがで
き、毛髪をシャンプーした後、毛髪に塗布し、洗い流し
て使用するタイプの剤型、例えばヘアリンス、ヘアコン
ディショナー、ヘアトリートメント等として好適に利用
することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、(C)成分のジ
アルキレングリコールモノアルキルエーテルが毛髪内部
に浸透・吸着し、更に(B)成分のコレステロール誘導
体も毛髪に効果的に吸着するため、洗髪時の毛髪の膨潤
による傷みを防ぐばかりでなく、毛髪内部に取り込まれ
てからの保湿効果により、乾燥状態においても、髪のし
っとり感、柔軟性、平滑性等の優れたコンディショニン
グ効果を与え、べたつき、油っぽさのない優れた感触を
持続させる。
【0057】また、(C)成分のジアルキレングリコー
ルモノアルキルエーテル(B)成分のコレステロール誘
導体の頭皮に対する浸透を促進し、(B)成分の残留に
より、(C)成分の保湿効果を高め、べたつくことな
く、かさつきを抑え、頭皮の白化を防止し、フケを抑え
る効果を有する。
【0058】従って、本発明の毛髪化粧料は、毛髪に対
する感触が良好で、毛髪の損傷抑制効果に優れると共
に、頭皮の白化を防止し、優れたフケ抑制効果を有する
ものである。
【0059】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1〜2及び比較例1〜2 表1に示す組成のヘアリンス剤を下記製法により調製
し、そのリンス性能について、下記官能評価方法により
調べた。結果を表1に示す。
【0060】官能評価方法:今までにコールドパーマ、
ブリーチ等の美容処理を行ったことのない日本人女性の
毛髪(平均60μm、細い髪)20g(長さ15cm)を
束ね、すすぐタイプの毛髪化粧料についてはこの毛髪束
に2gの剤を均一に塗布し、次いで30秒流水ですすぎ
洗いをし、タオルドライを行った後ドライヤーで乾燥し
た。また、すすがないタイプの毛髪化粧料についてはこ
の毛髪束に所定量の剤を塗布した後、風乾した。この毛
髪束についてそのべたつきのなさ、しっとり感、平滑
性、柔軟性、枝毛発生度について、下記の基準に従って
官能評価した。 べたつきのなさ ◎:まったくべたつかない。 ○:ほとんどべたつかない。 △:ややべたつく。 ×:べたつく。 しっとり感 ◎:非常にしっとりする。 ○:しっとりする。 △:どちらともいえない。 ×:しっとりしない。 平滑性 ◎:非常にある。 ○:ある。 △:どちらともいえない。 ×:ない。 柔軟性 ◎:非常に柔らかい。 ○:柔らかい。 △:硬いとも、柔らかいともいえない。 ×:硬い。 枝毛発生度(一定回数ブラッシングした後の枝毛発生度
をブラッシング前と比較) ◎:枝毛の増加が認められない。 ○:枝毛の増加がほとんど認められない。 △:枝毛の増加がやや認められる。 ×:枝毛の増加が多い。 製法:70℃まで加熱した(8)に、同温度に加熱して
溶解した成分(1)〜(7)の混合物を加え、攪拌して
乳化させ、攪拌しながら室温まで冷却し、ヘアリンス剤
を得た。
【0061】
【表1】
【0062】実施例3及び比較例3 次の配合組成の実施例3及び比較例3のヘアコンディシ
ョナー剤を夫々下記方法により調製した。これらの性能
を15名の女性パネラーにより一対比較法により評価し
た。なお、比較基準は非常に良い場合を+2、良い場合
を+1、どちらとも言えない場合は0として、その人数
で示した。この結果を表2に示す。
【0063】
【表2】 実施例3のヘアコンディショナーの組成: (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロ リド 1.0(重量%) (2)ジセチルジメチルアンモニウムクロリド 0.5 (3)セタノール 4.0 (4)イソステアリン酸コレステリル 0.5 (5)ピリチオン亜鉛水性懸濁液(50%)*1 0.6 (6)ヒドロキシエチルセルロース 0.3 (7)ジエチレングリコールモノエチルエーテル 5.0 (8)香料 0.4 (9)水 バランス *1:トミサイドZ−50(吉富製薬(株))
【0064】調製法:70℃まで加熱した(9)に、同
温度に加熱して溶解した成分(1)〜(7)の混合物を
加え、攪拌して乳化させた後、攪拌しながら40℃まで
冷却し、(8)を加えて更に攪拌、室温まで冷却し、ヘ
アコンディショナー剤を得た。
【0065】
【表3】 比較例3のヘアコンディショナーの組成: (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロ リド 1.0(重量%) (2)ジセチルジメチルアンモニウムクロリド 0.5 (3)セタノール 4.0 (4)ヒドロキシエチルセルロース 0.3 (5)プロピレングリコール 5.0 (6)香料 0.4 (7)水 バランス
【0066】調製法:70℃まで加熱した(7)に、同
温度に加熱して溶解した成分(1)〜(5)の混合物を
加え、攪拌して乳化させた後、攪拌しながら40℃まで
冷却し、(6)を加えて更に攪拌、室温まで冷却し、ヘ
アコンディショナー剤を得た。
【0067】
【表4】
【0068】実施例4 ヘアトリートメント
【0069】
【表5】 組成: (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.8(重量%) (2)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.2 (3)セタノール 5.0 (4)12−ヒドロキシステアリン酸コレステアル 1.0 (5)ピリチオン亜鉛水性懸濁液(50%)*1 0.6 (6)パルミチン酸イソプロピル 1.0 (7)ジプロピレングリコールモノエチルエーテル 6.0 (8)ジメチルポリシロキサン(1000cs) 0.5 (9)メチルパラベン 0.2 (10)色素 適量 (11)香料 適量 (12)精製水 バランス *1:トミサイドZ−50(吉富製薬(株))
【0070】製法:70℃に加熱した(9)、(10)
及び(12)の混合物に、同温度まで加熱溶解した
(1)〜(7)の混合物を加え、撹拌して乳化させた
後、撹拌しながら45℃まで冷却し、(8)及び(1
1)を加えて、更に撹拌しながら室温まで冷却して、目
的とする組成物を得た。このヘアトリートメントは仕上
がり時において、毛髪をべたつかせることなくしかもパ
サつかず毛髪にしっとり感、柔らかさ及びなめらかさを
付与し、かつフケの防止効果に優れるものであった。
【0071】実施例5 ヘアリンス
【0072】
【表6】 組成: (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.8(重量%) (2)ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド*1 0.2 (3)パルミチン酸モノグリセリド 0.5 (4)ステアリルアルコール 2.5 (5)オクトピロックス 0.2 (6)イソステアリン酸コレステリル 0.5 (7)流動パラフィン 0.3 (8)ジエチレングリコールモノエチルエーテル 5.0 (9)防腐剤 適量 (10)色素 適量 (11)香料 適量 (12)精製水 バランス *1:炭素数12〜15の市販オキソ法アルコール(ド
バノール23とドバノール45との等量混合物、三菱油
化社製)に由来する分岐第4級アンモニウム塩で、その
分岐率は20%である。
【0073】製法:70℃に加熱した(9)、(10)
及び(12)の混合物に、同温度まで加熱溶解した
(1)〜(8)の混合物を加え、撹拌して乳化させた
後、撹拌しながら45℃まで冷却し、(11)を加え
て、更に撹拌しながら室温まで冷却して、目的とする組
成物を得た。このヘアリンスは仕上がり時において、毛
髪をべたつかせることなくしかもパサつかず毛髪に、し
っとり感、柔らかさ及びなめらかさを付与し、かつフケ
防止効果に優れるものであった。
【0074】実施例6 ヘアトリートメント
【0075】
【表7】 組成: (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 3.0(重量%) (2)セトステアリルアルコール 5.0 (3)ブチリルリチン酸ジカリウム 0.1 (4)オレイン酸モノグリセリド 2.0 (5)コレステロール 0.2 (6)アミド誘導体*1 1.0 (7)ステアリン酸 0.5 (8)コレステロールイソステアレート 0.3 (9)ジエチレングリコールモノエチルエーテル 10.0 (10)防腐剤 適量 (11)色素 適量 (12)香料 適量 (13)精製水 バランス *1:式(12)において、R27=C1633、 R28=C1531のもの
【0076】製法:70℃に加熱した(10)、(1
1)及び(13)の混合物に、同温度まで加熱溶解した
(1)〜(9)の混合物を加え、撹拌して乳化させた
後、撹拌しながら45℃まで冷却し、(12)を加え
て、更に撹拌しながら室温まで冷却して、目的とする組
成物を得た。このヘアトリートメントは仕上がり時にお
いて、毛髪をべたつかせることなく、しかもパサつかず
毛髪にしっとり感、柔らかさ及びなめらかさを付与し、
かつフケ防止効果に優れるものであった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)モノ又はジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤 0.1〜20.0重量%; (B)コレステロール誘導体 0.1〜10.0重量%; (C)次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素数1〜5のアルキル基を 示す〕 で表わされるジアルキレングリコールモノアルキルエーテル 0.5〜30.0重量%; を含有する毛髪化粧料。
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