JPH084022A - オープンケーソンの沈設工法 - Google Patents

オープンケーソンの沈設工法

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JPH084022A
JPH084022A JP16324394A JP16324394A JPH084022A JP H084022 A JPH084022 A JP H084022A JP 16324394 A JP16324394 A JP 16324394A JP 16324394 A JP16324394 A JP 16324394A JP H084022 A JPH084022 A JP H084022A
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caisson
water
skeleton
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JP16324394A
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Yoshiyuki Hamada
良幸 浜田
Koji Kato
公司 加藤
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KATO KENSETSU KK
Kato Construction Co Ltd
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KATO KENSETSU KK
Kato Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 沈設後に躯体の内容積を拡張して、躯体内が
立体駐車場その他に有効に利用できるようにする。 【構成】 円筒状をなす躯体1は内壁5と外壁2とを下
端部で閉塞した二重構造とし、該各内壁5と外壁2との
間に空洞室11を形成し、該空洞室11を設けることで
躯体1の浮力を大きくし、ケーソンの刃先荷重を小さく
させ、前記空洞室11内に水を順次注入し、躯体1の自
重を増加・刃先荷重を増大させ、ケーソンを地盤に徐々
に貫入・沈下させるようにしたオープンケーソンの沈設
工法において、前記内壁5は鋼管からなり、躯体1の沈
設後には該内壁5を取外しできるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、躯体内に貯水可能な空
洞室を設けて、該空洞室の貯水量を調節して躯体の自重
と浮力とをバランスさせ躯体を徐々に沈下させるように
したオープンケーソンの沈設工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の沈設工法には、例えば特
開昭61−207726号公報に記載のものが有る。こ
の工法はオープンケーソンの軽量化を図ることにより取
扱いを容易にし、また急激に沈下する不等沈下を防止す
るために採用されたものであり、下端部で閉塞される内
壁と外壁とはコンクリートにより一体に形成した二重殻
構造とされ、該各内壁と外壁との間に躯体の自重を浮力
より小さくさせるための空洞室が形成される。
【0003】そして、前記空洞室内に自重と浮力の差に
ほぼ見合った重量の水を沈設深さに応じて順次注入さ
せ、前記円筒状躯体を浮力とバランスさせながら徐々に
沈設するようにしている。また、沈設後のオープンケー
ソンは、例えば、地下鉄の坑道を掘削する時の縦孔や、
地下の立体駐車場などに利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記オ
ープンケーソンは内壁と外壁の二重殻構造からなるの
で、勢い内部空間が狭くなり、前記縦孔や立体駐車場な
どとして利用する場合に内部を有効に活用しにくいとい
った課題が有った。
【0005】また、内壁が外壁とコンクリートで一体に
成形されるので、これら成形用型枠が複雑になり、これ
ら組立作業上多くの時間や手間を要し、引いては工費も
高くなるという課題が有った。それ故本発明の目的は、
このような従来技術に見られる課題をすべて解決すべく
なされたもので、躯体内が広く有効に利用できると共
に、その躯体の成形も容易となし得るオープンケーソン
の沈設工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明に係るオープンケーソンの沈設工法は、円筒
状をなす躯体は内壁と外壁とを下端部で閉塞した二重構
造とし、該各内壁と外壁との間に空洞室を形成し、該空
洞室を設けることで躯体の浮力を大きくし、ケーソンの
刃先荷重を小さくさせ、前記空洞室内に水を順次注入
し、躯体自重を増加・刃先荷重を増大させ、ケーソンを
地盤に徐々に貫入・沈下させるようにしたオープンケー
ソンの沈設工法において、前記内壁は鋼管からなり、躯
体の沈設後には該内壁を取外しできるようにした。
【0007】
【作用】オープンケーソンの躯体内に形成した空洞室の
貯水量を増減することにより、ケーソン刃先地盤の支持
力に見合った刃先荷重を設定することができ、該空洞室
内に貯留される水量を増加することによりケーソン刃先
地盤の支持力より刃先荷重を大きくしケーソンを順次沈
下させる。そして、沈設後は内壁を取外して内部空間を
拡張する。これにより、その内部を例えば立体駐車場な
どとして有効に活用できる。また、内壁は鋼管からなる
と共に取外し可能に立設するようにしたので、内壁の成
形が極めて容易になる。
【0008】
【実施例】以下に本発明に係るオープンケーソンの沈設
工法の一実施例を図面と共に説明する。図1はオープン
ケーソンを地盤中に沈設する状態を示し、Sは地盤の表
面、Wは水位を示す。図中、1はコンクリートにより形
成され、上下端面が開放された円筒状の躯体であり、外
壁2の下端部内周面に、鍔部3が一体に周設されると共
に、該鍔部3の中央に開口4が貫設されている。
【0009】また、鍔部3の上面に、上下端が開放し前
記開口4と連通する円筒状の内壁5が立設される。該内
壁5は鋼管により形成され、図3に示すように下端外周
にフランジ6が設けられると共に該フランジ6には複数
のボルト挿通孔7が開設されている。一方、前記鍔部3
における開口4の周縁に複数のボルト8が立設される。
そして、該ボルト8に前記各ボルト挿通孔7を嵌着し、
更に鍔部3とフランジ6間にパッキン9を介在させ、ナ
ット10締めすることにより内壁5が取着される。
【0010】前記外壁2と内壁5との間に空洞室11が
形成される。該空洞室11は浮力が躯体1の自重より大
きくならない範囲で設定され、その中に貯水するように
して躯体1の自重を大きくするようにしている。前記空
洞室11内には、ポンプ12を介して水源に接続された
配管13が備えられ、ポンプ12を作動することにより
貯水量の増減が行なわれる。また、躯体1の自重と刃先
反力とのバランス、貯水量の増減並びに躯体1の下降位
置は総て制御装置(図示せず)により制御されるように
なっている。
【0011】次に、前記オープンケーソンの沈設工法を
説明する。まず、地盤の表面Sに所定長さの躯体1を立
設し、次いで、その下端部に取着される掘削装置(図示
せず)により地盤を掘削しつつ、自重にまかせて躯体1
を沈下させる。そこで、自重と浮力とのバランスが釣り
合った位置で躯体1が停止する。この状態で、ポンプ1
2を作動して空洞室11内に貯水し、ケーソンの刃先荷
重と刃先地盤の極限支持力の差にほぼ見合った重量の水
を沈設深さに応じて順次注入する。そして、地盤を掘削
しつつ躯体1を所定位置まで沈下させる。
【0012】所定位置とは、躯体1上端に次の躯体を接
合できる、すなわち、地盤の表面Sより躯体1の上端部
が所要長さ上方へ突出している位置である。そして、図
4に示すように内壁5の上端に次の内壁5aを接合する
が、内壁5の上端外周に周設したフランジ14と内壁5
aの下端外周に周設したフランジ6aの各ボルト挿通孔
15,7aを合致させ、パッキン9を介在させると共に
ボルト8を挿通してナット10締めする。以後同様な作
業を繰り返す。このようにして、内壁5,5aが取外し
自在に接合される。
【0013】所定の深さにオープンケーソンを沈設した
後、鍔部3より下方にコンクリートを打ち、空洞室11
及び内壁5内の水を抜き取る。そして、各ボルト8及び
ナット10を外すことにより、内壁5を取り外す。これ
により、図5に示すようにオープンケーソン内に広い空
間が得られ、その中を例えば、立体駐車場、地下鉄の坑
道を掘るための縦孔または地下構築物などを構築するた
めのスペースとして有効に利用できる。
【0014】なお、取外した内壁5は次のオープンケー
ソンの沈設工事の際に再利用することができる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明のオープンケー
ソンの沈設工法は、内壁を取外し可能に形成するように
したので、沈設後に内壁を取外すことで躯体内を広く拡
張することができ、これにより立体駐車場や地下鉄坑道
を掘る時の縦孔としての有効な活用が可能となる。
【0016】また、内壁と外壁とは別部材として形成す
るようにしたので、内壁用の型枠を組む必要がなく、オ
ープンケーソンの成形が用意となり、これにより工期の
短縮・工費の節減が可能となる。しかも、沈設後は内壁
を取外すことからオープンケーソンの自重が非常に軽く
なり、基礎として使用する場合は無用な沈下が少なく極
めて有利となるという利点も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオープンケーソンの沈設工法を示
す縦断面図。
【図2】図1におけるX−X線断面図。
【図3】内壁下端の接合部の拡大断面図
【図4】内壁上端の接合部の拡大断面図
【図5】沈設後のオープンケーソンの縦断面図
【符号の説明】
1 躯体 2 外壁 5 内壁 11 空洞室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状をなす躯体は内壁と外壁とを下端
    部で閉塞した二重構造とし、該各内壁と外壁との間に空
    洞室を形成し、該空洞室を設けることで躯体の浮力を大
    きくし、ケーソンの刃先荷重を小さくさせ、前記空洞室
    内に水を順次注入し、躯体自重を増加・刃先荷重を増大
    させ、ケーソンを地盤に徐々に貫入・沈下させるように
    したオープンケーソンの沈設工法において、前記内壁は
    鋼管からなり、躯体の沈設後には該内壁を取外しできる
    ようにしたことを特徴とするオープンケーソンの沈設工
    法。
JP6163243A 1994-06-21 1994-06-21 オープンケーソンの沈設工法 Expired - Fee Related JP2767021B2 (ja)

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