JPH0840110A - 車両用定速走行制御装置 - Google Patents

車両用定速走行制御装置

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JPH0840110A
JPH0840110A JP6302150A JP30215094A JPH0840110A JP H0840110 A JPH0840110 A JP H0840110A JP 6302150 A JP6302150 A JP 6302150A JP 30215094 A JP30215094 A JP 30215094A JP H0840110 A JPH0840110 A JP H0840110A
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target vehicle
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throttle opening
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速走行時や登降坂路走行時の加速操作ある
いは減速操作による車速のアンダーシュートやオーバー
シュートを防止する。 【構成】 定速走行制御中にアクセラレートスイッチ2
3が操作されると、走行時の走行抵抗が小さい場合には
一定の割合で目標車速を増加し、走行抵抗が大きい場合
には実車速と目標車速との偏差が所定値を越えないよう
に目標車速を設定する。定速走行制御中にコーストスイ
ッチ24が操作されると、走行抵抗がある程度以上の場
合には一定の割合で目標車速を減少させ、走行抵抗が小
さい場合には実車速と目標車速との偏差が所定値を越え
ないように目標車速を設定する。また、目標車速を一定
の割合で増減するか、あるいは実車速と目標車速との偏
差が所定値以下になるように制御するかをスロットル開
度に基づいて切り換えるようにすれば、加速性能および
減速性能も向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の実車速を乗員に
よって設定された目標車速に維持して走行を行う車両用
定速走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の車両用定速走行制御装置
として、例えば特開昭60−56639号公報に開示さ
れたものが知られている。これは、定速走行用のセット
スイッチの操作に伴ってそのときの実車速を目標車速と
して記憶し、それ以降は実車速が目標車速に追従するよ
うスロットル開度をフィードバック制御する定速走行制
御を行う。この定速走行制御装置は、例えば図14,図
17に示すように、定速走行制御中にアクセラレートス
イッチまたはコーストスイッチが操作されると(時点T
1)、その操作の間は目標車速を一定の割合で増減さ
せ、その目標車速の増減に追従するよう実車速を増減さ
せる。実車速が希望する速度に達してアクセラレートス
イッチまたはコーストスイッチの操作が解除されると
(時点T2)、そのときの実車速が目標車速として記憶
され、再度その目標車速に実車速が追従するよう定速走
行制御が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような定速走行制
御で用いられるフィードバック制御手法としては、実車
速が予め設定された規範モデルの応答特性に沿うように
スロットル開度を制御する、いわゆるモデルマッチング
手法や、周知のPI制御などがある。これらの手法を用
いることにより車速追従性に優れた定速走行制御が行え
るが、その反面、アクセラレートスイッチやコーストス
イッチを操作した場合に次のような問題が発生する。
【0004】図21に示すように、例えば高速走行や登
坂路走行などの際にアクセラレートスイッチが操作され
ると(時点T1)、走行抵抗が大きいために実車速が目
標車速に追従できず両者の偏差が次第に大きくなること
がある。このようなときに実車速が希望する速度に達し
て運転者がアクセラレートスイッチの操作を解除すると
(時点T2)、目標車速がそのときの実車速に設定され
るため、目標車速はそのときの偏差ΔVだけ大きく減少
することになる。例えばモデルマッチング制御では、目
標車速の変化に追従するよう実車速を変化させるので、
時点T2における目標車速の減少に追従して実車速も落
込む、いわゆるアンダーシュートが発生する。この実車
速の落込みは、時点T2での目標車速の減少量ΔVが多
いほど大きくなり、場合によっては乗員に不信感を与え
る。
【0005】また同様に、図22のように例えば降坂路
走行などの際にコーストスイッチが操作された場合は、
走行抵抗が小さいために実車速と目標車速との偏差が次
第に大きくなり、実車速が希望する速度に達して運転者
がコーストスイッチの操作を解除した際に目標車速がΔ
Vだけ大きく増加する。このため、例えばモデルマッチ
ング制御を用いると、目標車速の増加に追従して実車速
が上昇する、いわゆるオーバーシュートが発生し、場合
によっては乗員に不信感を与える。
【0006】本発明の目的は、高速走行時や登降坂路走
行時の加速操作あるいは減速操作にによる車速のアンダ
ーシュートやオーバーシュートを防止して、実車速を目
標車速にスムーズに追従させることが可能な車両用定速
走行制御装置を提供することにある。また、本発明の他
の目的は、車速のアンダーシュートやオーバーシュート
を防止するとともに、加速性能および減速性能の向上を
図った車両用定速走行制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
づけて本発明を説明すると、本発明は、実車速を検出す
る車速検出手段31と、定速走行開始指令に応答して目
標車速を設定した後、所定の加減速操作に応じて目標車
速を増減し、加減速操作が解除されると、そのときの実
車速を目標車速として設定する目標車速設定手段と、検
出された実車速と目標車速とに基づいて、実車速が目標
車速に追従するようスロットル開度を制御する制御手段
10,34とを備えた車両用定速走行制御装置に適用さ
れ、加減速操作に応じて目標車速と実車速との差の絶対
値が予め設定された基準値を超えないよう目標車速を増
減する目標車速設定手段11を設けることにより、上記
目的は達成される。請求項2に記載の発明は、加速操作
がなされている間は所定周期ごとに目標車速を一定量だ
け増加し、減速操作がなされている間は所定周期ごとに
目標車速を一定量だけ減少する増減手段と、この増減手
段によって目標車速が増加されるたびに、増加された目
標車速から実車速を差し引いた値が基準値を超えるか否
かを判定するとともに、増減手段によって目標車速が減
少されるたびに、実車速から減少された目標車速を差し
引いた値が基準値を超えるか否かを判定する判定手段
と、増加された目標車速から実車速を差し引いた値が基
準値を超えると判定された場合には、その値が基準値以
下となるように目標車速を補正し、実車速から減少され
た目標車速を差し引いた値が基準値を超えると判定され
た場合には、その値が基準値以下となるように目標車速
を補正する補正手段とを含む目標車速設定手段11を設
けるものである。請求項3に記載の発明は、増加された
目標車速から実車速を差し引いた値が基準値を超えると
判定された場合には、実車速に基準値を加えた値に目標
車速を補正し、実車速から減少された目標車速を差し引
いた値が基準値を超える場合には、実車速から基準値を
差し引いた値に目標車速を補正する補正手段を設けるも
のである。請求項4に記載の発明は、スロットル開度を
実測するスロットル開度計測手段32を備え、加速操作
がなされている間は、実測されたスロットル開度が第1
の設定角度以下であれば所定周期ごとに目標車速を一定
量だけ増加し、実測されたスロットル開度が第1の設定
角度を上回ってから目標車速と実車速との差の絶対値が
基準値を越えないように目標車速を増加し、その後に実
測されたスロットル開度が第1の設定角度よりも小さい
第2の設定角度を下回ると所定周期ごとに目標車速を一
定量だけ増加する目標車速設定手段11を設けるもので
ある。請求項5に記載の発明は、スロットル開度を実測
するスロットル開度計測手段32を備え、減速操作がな
されている間は、実測されたスロットル開度が第3の設
定角度以上であれば所定周期ごとに目標車速を一定量だ
け減少させ、実測されたスロットル開度が第3の設定角
度を下回ってから目標車速と実車速との差の絶対値が基
準値を越えないように目標車速を減少させ、その後に実
測されたスロットル開度が第3の設定角度よりも大きい
第4の設定角度を上回ると、所定周期ごとに目標車速を
一定量だけ減少させる目標車速設定手段11を設けるも
のである。請求項6に記載の発明は、モデルマッチング
手法を用いることにより、実車速が予め設定された規範
モデルの応答特性に従って目標車速に追従するようスロ
ットル開度をフィードバック制御する制御手段10,3
4を設けるものである。請求項7に記載の発明は、PI
制御則を用いることにより、実車速が目標車速に追従す
るようスロットル開度をフィードバック制御する制御手
段10,34を設けるものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、定速走行制御中に加減速
操作が行われると、目標車速と実車速との偏差が予め設
定された基準値を超えないよう目標車速が増減される。
これによれば、高速走行時や登降坂路走行時に加速操作
または減速操作が行われた場合でも、例えば図7,図8
に示すように実車速が目標車速から大きく離れることが
ない。したがって、実車速が希望する速度に達して運転
者が加速操作または減速操作を解除した場合の目標車速
の増減量ΔVが基準値以下に抑えられ、モデルマッチン
グ手法やPI制御を用いた場合でも実車速のアンダーシ
ュートやオーバーシュートが最小限に抑制される。請求
項2の発明では、加速操作がなされている間は所定周期
ごとに目標車速が一定量だけ増加され、そのたびに増加
された目標車速から実車速を差し引いた値が基準値を超
えるか否かが判定される。そして、増加された目標車速
から実車速を差し引いた値が基準値を超えると判定され
た場合には、その値が基準値以下となるように目標車速
が補正される。また、減速操作がなされている間は所定
周期ごとに目標車速が一定量だけ減少され、そのたびに
実車速から上記減少された目標車速を差し引いた値が基
準値を超えるか否かが判定される。そして、実車速から
上記減少された目標車速を差し引いた値が基準値を超え
ると判定された場合には、その値が基準値以下となるよ
うに目標車速が補正される。請求項3の発明では、増加
された目標車速から実車速を差し引いた値が基準値を超
えると判定された場合には、実車速に基準値を加えた値
に目標車速が補正される。また、実車速から減少された
目標車速を差し引いた値が基準値を超える場合には、実
車速から基準値を差し引いた値に目標車速が補正され
る。請求項4の発明では、加速操作がなされると、実測
されたスロットル開度が第1の設定角度以下の間は一定
の割合で目標車速を増加し、第1の設定角度を上回って
から第2の設定角度を下回らない間は実車速と目標車速
との偏差が基準値を越えないように目標車速を増加す
る。その後、第2の設定角度を下回ると一定の割合で目
標車速を増加する。これにより、加速操作解除時のアン
ダーシュートの発生を抑えるとともに、スロットル開度
が開ききらないうちに目標車速を補正ししてしまわない
ようにし、加速性能の向上を図る。請求項5の発明で
は、減速操作がなされると、実測されたスロットル開度
が第3の設定角度以上の間は一定の割合で目標車速を増
加し、第3の設定角度を下回ってから第4の設定角度を
上回らない間は実車速と目標車速との偏差が基準値を越
えないように目標車速を減少させる。その後、第4の設
定角度を上回ると一定の割合で目標車速を減少させる。
これにより、減速操作解除時のオーバーシュートの発生
を抑えるとともに、スロットル開度が閉じきらないうち
に目標車速を補正してしまわないようにし、減速性能の
向上を図る。請求項6の発明では、モデルマッチング手
法により、実車速が予め設定された規範モデルの応答特
性に従って目標車速に追従するようスロットル開度が制
御される。請求項7の発明では、PI制御則を用いるこ
とにより、実車速が目標車速に追従するようスロットル
開度がフィードバック制御される。
【0009】
【実施例】
−第1の実施例− 図1〜図9により本発明の第1の実施例を説明する。図
1は本発明に係る定速走行制御装置の第1の実施例の全
体構成を示すブロック図である。符号10で示す定速走
行コントロールユニットは、例えばCPU,ROM,R
AM,デジタルポート,A/Dポート,各種タイマを内
蔵するワンチップマイクロコンピュータ(以下、マイコ
ン)11と、後述する負圧式スロットルアクチュエータ
34を駆動制御するスロットルアクチュエータ駆動回路
12とを有している。
【0010】21〜25はいずれも乗員によって操作さ
れるスイッチであり、各スイッチの操作状態が定速走行
コントロールユニット10のマイコン11に入力され
る。21は定速走行制御のメインスイッチ、22は定速
走行制御の開始および設定車速のセットを行うためのセ
ットスイッチであり、マイコン11は、メインスイッチ
21のオン後にセットスイッチ22がオフからオンされ
ると、そのときの車速で定速走行制御を開始する。23
は定速走行制御中に目標車速をアップするためのアクセ
ラレートスイッチ、24は目標車速をダウンするための
コーストスイッチ、25は定速走行制御を解除するため
のキャンセルスイッチである。26は、フットブレーキ
が操作されるとオンされるブレーキスイッチであり、そ
のオン・オフ状態もマイコン11に入力される。
【0011】マイコン11にはまた、リードスイッチを
用いた車速センサ31と、ポテンショ型のスロットルセ
ンサ32とが接続されている。車速センサ31は、スピ
ードメータケーブルに接続された永久磁石を有し、この
永久磁石が回転することによりリードスイッチの接点が
開閉し、実車速に対応した数のパルス信号をマイコン1
1に入力する。マイコン11は、そのパルスをカウント
することにより実車速を計測する。スロットルセンサ3
2は、実スロットル開度に対応したアナログ信号をマイ
コン11に入力し、マイコン11は、そのアナログ信号
をA/D変換して実スロットル開度を計測する。
【0012】33はクランク角センサであり、その出力
に基づいてマイコン11がエンジン回転速度を計測す
る。34は負圧式スロットルアクチュエータであり、周
知の如くモータで駆動される負圧発生用バキュームポン
プと、大気開放用のソレノイドバルブとを備え、コント
ロールユニット10から出力されるPWM信号のデュー
ディ比でバキュームポンプとソレノイドバルブとを制御
してスロットル弁の開度(以下、スロットル開度)を調
節する。このスロットル開度に応じて車速が決定され
る。
【0013】次に、図2〜図4のフローチャートに基づ
いて定速走行コントロールユニット10のマイコン11
による第1の実施例の定速走行制御の手順を説明する。
このルーチンは、メインスイッチ21のオンに伴って1
00msごとに周期的に実行されるものである。ステッ
プS1では、100msの間に車速センサ31から入力
されたパルス数のカウント値から100ms間における
平均実車速Vspを演算する。また、100msの間にク
ランク角センサ33から入力されたパルス数のカウント
値から100ms間における平均エンジン回転速度Ne
を演算する。さらに、スロットルセンサ32からのアナ
ログ信号をA/D変換してスロットル開度Tvoを演算す
る。
【0014】ステップS2では、キャンセルスイッチ2
5およびブレーキスイッチ26のオン・オフを判定し、
いずれもオフであれば、ステップS3に進む。ステップ
S3では、セットスイッチ22のオン・オフを判定し、
オンであれば定速走行制御の開始が指令された判断して
ステップS4に進む。ステップS4では、現在の実車速
Vspを目標車速Vsprとして記憶する。ステップS5で
は、定速走行制御中か否かを判定するためのASCD制
御中フラグをセットし、その後、リターンする。
【0015】一方、ステップS3でセットスイッチ22
がオフと判定された場合には、ステップS6に進む。ス
テップS6ではASCD制御中フラグを判定し、セット
されていれば定速走行制御中であると判断してステップ
S7に進む。ステップS7では、アクセラレート制御ル
ーチンを実行する。
【0016】アクセラレート制御ルーチンの詳細は図3
に示される。図3において、ステップS21ではアクセ
ラレートスイッチ23のオン・オフを判定し、オンであ
ればアクセラレート制御を行うべくステップS23に進
む。ステップS23ではアクセラレート制御中フラグを
セットし、ステップS24では、一制御周期前の目標車
速Vsprに所定値(例えば、2km/h)を加えて新た
な目標車速Vsprとする。ステップS25では、目標車
速Vsprと実車速Vspとの差(Vspr−Vsp)が所定値
(ここでは、3km/h)を超えるか否かを判定する。
Vspr−Vsp≦3km/hの場合にはそのままリターン
し、Vspr−Vsp>3km/hの場合にはステップS2
6に進み、目標車速Vsprを実車速Vsp+3km/hに
設定してリターンする。
【0017】なお、ステップS21でアクセラレートス
イッチ23がオフと判定された場合にはステップS22
に進み、アクセラレート制御中フラグがセットされてい
るか否かを判定する。セットされていなければ(クリア
されていれば)そのままリターンし、セットされていれ
ばステップS27で現在の実車速Vspを目標車速Vspr
に設定するとともに、ステップS28でアクセラレート
制御中フラグをクリアしてリターンする。この図3の制
御によれば、いかなる状況においてアクセラレートスイ
ッチ23を操作し続けても目標車速Vsprが実車速Vspr
より3km/hを超えて高くなることはない。
【0018】その後、図2のステップS8では、コース
ト制御ルーチンを実行する。このコースト制御ルーチン
の詳細は図4に示される。図4において、ステップS3
1ではコーストスイッチ24のオン・オフを判定し、オ
ンであればコースト制御を行うべくステップS33に進
む。ステップS33ではコースト制御中フラグをセット
し、ステップS24では、一制御周期前の目標車速Vsp
rから所定値(例えば、2km/h)を差し引いて新た
な目標車速Vsprとする。ステップS35では、実車速
Vspと目標車速Vsprとの差(Vsp−Vspr)が所定値
(ここでは、3km/h)を超えるか否かを判定する。
Vsp−Vspr≦3km/hの場合にはそのままリターン
し、Vsp−Vspr>3km/hの場合にはステップS3
6に進み、目標車速Vsprを実車速Vsp−3km/hに
設定してリターンする。
【0019】なお、ステップS31でコーストスイッチ
24がオフと判定された場合にはステップS32に進
み、コースト制御中フラグがセットされているか否かを
判定する。セットされていなければ(クリアされていれ
ば)そのままリターンし、セットされていればステップ
S37で現在の実車速Vspを目標車速Vsprに設定する
とともに、ステップS38でコースト制御中フラグをク
リアしてリターンする。この図4の制御によれば、いか
なる状況においてコーストスイッチ23を操作し続けて
も目標車速Vsprが実車速Vsprより3km/hを超えて
低くなることはない。
【0020】図2のステップS9では、目標車速Vspr
と実車速Vspとに基づいて両者を一致させるための目標
駆動力補正値を演算する。ここでは、公知の線形制御手
法であるモデルマッチング手法と、近似ゼロイング手法
とを用いて目標駆動力補正値Tfbを演算する。制御対象
の伝達特性をパルス伝達関数P(z-1)とおくと、補償
器の部分は図5のようになる。zは遅延演算子であり、
-1を乗ずると1サンプル前の値となる。C1
(z-1),C2(z-1)は、近似ゼロイング手法による
補償器であり、外乱やモデル化誤差による影響を抑える
ためのものである。C3(z-1)はモデルマッチング手
法による補償器であり、制御対象の応答特性を規範モデ
ルH(z-1)の特性に一致させるためのものである。
【0021】目標加速度を入力、実車速を出力とする部
分を制御対象とおくと、制御対象の伝達特性であるパル
ス伝達関数P(z-1)は、積分要素P1(z-1)と、無
駄時間要素P2(z-1)=z-2との積でおくことができ
る。積分要素P1(z-1)は、
【数1】P1(z-1)=T・z-1/(1−z-1) ただし、Tはサンプル周期(100ms)で表される。
このとき、C1(z-1),C2(z-1)は次式で演算され
る。
【0022】
【数2】 C1(z-1)=(1−γ)・z-1/(1−γ・z-1) C2(z-1)=(1−γ)・(1−z-1)/{T・(1
−γ・z-1)} ただし、C2=C1/P1,γ=exp(−T/Tb),Tbは
時定数 ここで、制御対象の無駄時間を無視して規範モデルを時
定数Taの一次ローパスフィルタとすると、C3は下記の
定数となる。
【数3】C3=K={1−exp(−T/Ta)}/T
【0023】以上から、ステップS9では、次式により
図5に示すy2,y3,y1の演算を行う。ただし、デー
タy(k-1)は、y(k)に対する1サンプル周期前のデータ
を示している。
【数4】y2(k)=γ・y2(k-1)+(1−γ)・y1(k-1) y3(k)=γ・y3(k-1)+(1−γ)/T・Vsp(k)−
(1−γ)/T・Vsp(k-1) y1(k)=K・(Vspr(k)−Vsp(k))−y3(k)+y2(k-
2) y1(k)は目標加速度であり、マイコン11は、y1(k)に
基本車重Mを乗じて、
【数5】For(k)=y1(k)・M により目標駆動力Forを演算する。
【0024】ステップS10では、目標エンジントルク
Terを次式により演算する。
【数6】Ter=(For・Rt)/(Gm・Gf) ただし、Gmはミッションギア比、Gfはファイナルギ
ア比、Rtはタイヤの有効半径 また、予めメモリに記憶された図6に示すようなエンジ
ン非線形特性データマップを用いて、目標エンジントル
クTerとエンジン回転速度Neとから目標スロットル開
度Tvorを演算する。
【0025】次いでステップS11では、例えばPID
制御などの公知の制御手法を用いて、スロットル開度偏
差Δ(目標開度Tvor−実開度Tvo)に基づいて負圧式
スロットルアクチュエータ34のバキュームポンプおよ
び大気開放用ソレノイドバルブへの各出力パルス幅(T
vac,Tvent)を演算する。そして、マイコン11内の
パルス出力レジスタにバキュームポンプ出力パルス幅T
vacと、大気解放用ソレノイドバルブ出力パルス幅Tven
tを書き込む。
【0026】なお、ステップS6でASCD制御中フラ
グがオフと判定された場合、およびステップS2でキャ
ンセルスイッチ25またはブレーキスイッチ26がオン
された場合には、定速走行制御を解除すべくステップS
12に進む。ステップS12ではASCD制御中フラグ
を「0」にクリアし、次いでステップS13で目標スロ
ットル開度をリセットしてリターンする。
【0027】次に、第1の実施例の動作を説明する。上
述した図2〜図3の手順によれば、車両走行中にメイン
スイッチ21がオンされ、次いでセットスイッチ22が
オンされると、そのときの実車速Vspが目標車速Vspr
に設定され、定速走行制御が行われる。その際、本実施
例ではモデルマッチング制御により、実車速Vspが予め
設定された規範モデルの応答特性に沿って目標車速Vsp
rに追従するようにスロットル開度Tvoが制御される。
【0028】図7において、定速走行制御中に時点T1
でアクセラレートスイッチ23が操作されると(加速操
作がなされると)、その操作中は100ms周期ごとに
目標車速Vsprが2km/hづつ増加される。目標車速
Vsprが増加されるたびに増加された目標車速Vsprから
実車速Vspを差し引いた値が3km/h(基準値)を超
えるか否かが判定され、超える場合には、目標車速Vsp
rが実車速Vspに3km/hを加えた値に補正される。
そして、上述したモデルマッチング制御により、目標車
速Vsprの増加に追従するよう実車速Vspが増加する。
【0029】この制御によれば、いかなる場合でも目標
車速Vsprと実車速Vspとの偏差が3km/hを超える
ことがない。すなわち、例えば高速走行時や登坂路走行
時にアクセラレートスイッチ23を操作すると、従来制
御では図7に一点鎖線で示すように目標車速Vsprが実
車速Vspから次第に離れてゆくような場合でも、本実施
例の制御では破線で示すように目標車速Vsprと実車速
Vspとの差がほぼ3km/hの状態を保つように目標車
速Vsprが増加する。これによれば、時点T2でアクセ
ラレートスイッチ23の操作が解除されたとき、すなわ
ち目標車速Vsprを実車速Vspに設定する際の目標車速
Vsprの落込みΔVを最大でも3km/hに抑えること
ができるので、上述したモデルマッチング手法を用いた
場合でも、時点T2における目標車速Vsprの落込みに
起因する実車速Vspのアンダーシュートは発生しない。
【0030】一方、図8に示すように、定速走行制御中
にコーストスイッチ24が操作された場合(減速操作が
なされた場合)、その操作中は100ms周期ごとに目
標車速Vsprが2km/hづつ減少する。目標車速Vspr
が減少するたびに実車速Vspから目標車速Vsprを差し
引いた値が3km/h(基準値)を超えるか否かが判定
され、超える場合には、目標車速Vsprが実車速Vspか
ら3km/hを差し引いた値に補正される。そして、上
述したモデルマッチング制御により、目標車速Vsprの
減少に追従するよう実車速Vspが減少する。
【0031】この制御によれば、いかなる場合でも目標
車速Vsprと実車速Vspとの偏差が3km/hを超える
ことがない。すなわち、例えば降坂路走行時にコースト
スイッチ24を操作すると、従来制御では図8に一点鎖
線で示すように目標車速Vsprが実車速Vspから次第に
離れてゆくような場合でも、本実施例の制御では破線で
示すように目標車速Vsprと実車速Vspとの差がほぼ3
km/hとなる状態を保つように目標車速Vsprが減少
する。これによれば、コーストスイッチ24の操作が解
除されたとき、すなわち目標車速Vsprを実車速Vspに
設定する際の目標車速Vsprの上昇ΔVを最大でも3k
m/hに制限することができるので、上述したモデルマ
ッチング手法を用いた場合でも、目標車速Vsprの上昇
に起因する実車速Vspのオーバーシュートは発生しな
い。
【0032】以上の実施例の構成において、車速センサ
31が車速検出手段を、マイコン11が目標車速設定手
段(増減手段,判定手段,補正手段)を、定速走行コン
トロールユニット10およびスロットルアクチュエータ
34が制御手段をそれぞれ構成する。
【0033】以上では、モデルマッチング手法を用いて
目標スロットル開度Tvorを演算する例を示したが、図
9はPI制御を用いて目標スロットル開度Tvorを演算
する例を示している。PI制御の場合、伝達関数は周知
の如く、
【数7】G(s)=Kp(1+1/sTi) ただし、Kpは比例ゲイン、Tiは積分時間 で表される。この制御則を用いて、目標車速Vsprと実
車速Vspとの偏差から目標エンジントルクTeを演算
し、上述したと同様のエンジン非線形特性データマップ
から目標スロットル開度Tvorを求める。
【0034】あるいは、PI制御を用いて直接目標スロ
ットル開度Tvorを演算してもよい。この場合は、車速
フィードバックゲインKp,Kiを用いて次式により目
標スロットル開度Tvorが演算される。
【数8】Tvor=Kp×(Vspr−Vsp)+Ki×Vspi ただし、Vspi=Vspi(old)+(Vspr−Vsp) 添字oldは、100ms前に演算された値を示してお
り、したがってVspiは、車速偏差の累積値に相当す
る。
【0035】このようなPI制御手法を用いた場合もモ
デルマッチング制御の場合と同様に、アクセラレートス
イッチ23あるいはコーストスイッチ24の操作を解除
したときの目標車速Vsprの変化ΔVが大きいと、実車
速のアンダーシュートあるいはオーバーシュートが発生
するおそれがある。しかし、上記図3,図4に示した制
御を行うことにより、アクセラレートスイッチ23ある
いはコーストスイッチ24の操作解除時の目標車速変化
量ΔVを最大でも3km/hに抑えることができるの
で、目標車速Vsprの変化に起因する実車速Vspのアン
ダーシュート,オーバーシュートを防止できる。
【0036】なお、アクセラレートスイッチ23あるい
はコーストスイッチ24の操作による1周期あたりの車
速変化量は2km/hに限定されない。また、実車速と
目標車速との偏差の上限も3km/hに限定されない。
さらに以上では、スロットル開度制御に負圧式スロット
ルアクチュエータを用いた例を示したが、例えばDCモ
ータを用いたスロットルアクチュエータや、その他の方
式のアクチュエータを用いてもよい。
【0037】−第2の実施例− 第1の実施例では、目標車速Vsprと実車速Vspとの偏
差が所定値以内になるように制御しているが、このよう
な制御を行うと、スロットル開度およびエンジントルク
を変更できる範囲が狭くなる場合がある。
【0038】図10は目標車速と実車速との偏差に伴っ
てスロットル開度とエンジントルクがどのように変化す
るかを示す図である。図10の破線は従来からの定速走
行制御を行った場合を示し、実線は第1の実施例の制御
を行った場合を示す。アクセラレートスイッチ23が操
作されてから、そのスイッチの操作に応じてスロットル
開度およびエンジントルクが変化するまでにはある程度
の時間がかかるため、アクセラレートスイッチ23を操
作してもすぐには実車速は変化しない。ところが、第1
の実施例は、実車速と目標車速との偏差が小さくなるよ
うに車速制御するため、実車速が上がりきらないうちに
目標車速を下げることになり、スロットル開度が所定角
度以上にならず、かつエンジントルクも最大値よりもか
なり小さくなる。このため、エンジンの本来の性能を発
揮できないという問題がある。
【0039】逆に、コーストスイッチ24が操作された
場合も、その操作に応じてスロットル開度およびエンジ
ントルクが変化するまでにはある程度の時間がかかるた
め、第1の実施例の場合は、実車速が下がりきらないう
ちに目標車速を上げてしまうことになる。このため、ス
ロットル開度は所定角度以下にはならず、かつエンジン
トルクも所定値以下にはならないため、十分なエンジン
ブレーキ力が得られないという問題がある。
【0040】そこで、以下に示す第2の実施例では、目
標車速と実車速との偏差を抑えるとともに、加速時には
エンジンの最高出力を得られるようにし、かつ減速時に
は十分なエンジンブレーキ力が得られるようにしたもの
である。第2の実施例は、図2のステップS7,S8の
処理を除いて第1の実施例と共通するため、以下ではア
クセラレート制御ルーチン(図2のステップS7)とコ
ースト制御ルーチン(図2のステップS8)の処理を中
心に説明する。
【0041】図11は第2の実施例におけるアクセラレ
ート制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
図11において、ステップS101では、アクセラレー
トスイッチ23のオン・オフを判定し、オンであればア
クセラレート制御を行うべくステップS102に進む。
ステップS102では、アクセラレート制御中フラグを
セットする。ステップS103では、一制御周期前の目
標車速Vsprに所定値、例えば、0.2km/hを加え
た値を新たな目標車速Vsprとする。
【0042】ステップS104では、アクセラレートリ
ミッタ許可フラグがセットされているか否かを判定す
る。ここで、アクセラレートリミッタ許可フラグとは、
第1の実施例と同様の制御、すなわち実車速と目標車速
との偏差が所定値以下になるような制御(以下、アクセ
ラレートリミット制御と呼ぶ)を行っている最中か否か
を示すためのフラグであり、このフラグがセットされて
いる場合は、アクセラレートリミット制御を行っている
最中であることを示す。
【0043】ステップS104の判定が否定されるとス
テップS105に進み、スロットル開度が所定角度、例
えば50度を越えたか否かを判定する。なお、スロット
ル開度は、スロットルセンサ32の出力によって検出す
る。判定が肯定されるとステップS106に進み、アク
セラレートリミッタ許可フラグをセットする。一方、判
定が否定されるとリターンする。このように、スロット
ル開度Tvoが50度以下の場合は、ステップS103で
一定の割合で増加させた目標車速Vsprによって車速制
御を行う。ステップS104の判定が肯定されるとステ
ップS107に進み、スロットル開度Tvoが所定角度、
例えば20度未満か否かを判定する。判定が肯定される
とステップS108に進み、アクセラレートリミッタ許
可フラグをクリアしてリターンする。したがって、この
場合も、ステップS103で設定した目標車速Vsprに
基づいて車速制御を行う。
【0044】ステップS107の判定が否定されるとス
テップS109に進み、目標車速Vsprと実車速Vspと
の差が所定値、例えば3km/hを越えるか否かを判定
する。判定が肯定されるとステップS110に進み、実
車速Vspに3km/hを加えた値を目標車速Vsprとし
てリターンする。ステップS109の判定が否定される
とリターンする。このように、ステップS109,S1
10では、第1の実施例と同様に、実車速と目標車速と
の偏差が所定値以下になるように制御する。ステップS
101の判定が否定されるとステップS111に進み、
アクセラレート制御中フラグがセットされているか否か
を判定する。セットされていなければそのままリターン
し、セットされていればステップS112に進む。ステ
ップS112では、目標車速Vsprを実車速Vspに設定
する。ステップS113では、アクセラレート制御中フ
ラグとアクセラレートリミッタ許可フラグをともにクリ
アしてリターンする。
【0045】この図11の処理によれば、スロットル開
度が50度を越えるまでは一定の割合で目標車速を増加
し、50度を越えると第1の実施例と同様の処理を行う
ため、目標車速と実車速との偏差を小さくできるととも
に、スロットル開度およびエンジントルクを大きくでき
るため、第1の実施例よりも加速性能が向上する。
【0046】図12は、第2の実施例におけるコースト
制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。図1
2において、ステップS201では、コーストスイッチ
24のオン・オフを判定し、オンであればコースト制御
を行うべくステップS202に進み、コースト制御中フ
ラグをセットする。ステップS203では、一制御周期
前の目標車速Vsprから所定値、例えば0.2km/h
を差し引いた値を新たな目標車速Vsprとする。ステッ
プS204では、コーストリミッタ許可フラグがセット
されているか否かを判定する。ここで、コーストリミッ
タ許可フラグとは、第1の実施例と同様の処理、すなわ
ち、実車速と目標車速との偏差が所定値以下になるよう
な制御(以下、コーストリミット制御と呼ぶ)を行って
いる最中か否かを示すためのフラグであり、このフラグ
がセットされている場合は、コーストリミット制御を行
っている最中であることを示す。
【0047】ステップS204の判定が否定されるとス
テップS205に進み、スロットル開度Tvoが所定角
度、例えば1度未満か否かを判定する。判定が肯定され
るとステップS206に進み、コーストリミッタ許可フ
ラグをセットしてリターンする。ステップS205の判
定が否定された場合もリターンする。このように、スロ
ットル開度Tvoが1度以上の場合は、ステップS203
で一定の割合で減少させた目標車速Vsprによって車速
制御を行う。ステップS204の判定が肯定されるとス
テップS207に進み、スロットル開度Tvoが所定角
度、例えば5度より大きいか否かを判定する。判定が肯
定されるとステップS208に進み、コーストリミッタ
許可フラグをクリアしてリターンする。
【0048】ステップS207の判定が否定されるとス
テップS209に進み、実車速Vspと目標車速Vsprと
の差分が3km/hより大きいか否かを判定する。判定
が否定されるとリターンし、判定が肯定されるとステッ
プS210に進み、実車速Vspから3km/hを引いた
値を新たな目標車速Vsprとしてリターンする。このよ
うに、ステップS209,S210では、第1の実施例
と同様に、実車速と目標車速との偏差が所定値以下にな
るように制御する。ステップS201の判定が否定され
るとステップS211に進み、コースト制御中フラグが
セットされているか否かを判定する。判定が否定される
とリターンし、判定が肯定されるとステップS212に
進む。ステップS212では、現在の実車速Vspを目標
車速Vsprとして設定する。ステップS213では、コ
ースト制御中フラグとコーストリミッタ許可フラグをと
もにクリアしてリターンする。
【0049】この図12の処理によれば、スロットル開
度が1度以上の間は一定の割合で目標車速を小さくし、
スロットル開度が1度未満になると第1の実施例と同様
の処理を行うため、目標車速と実車速との偏差を小さく
できるとともに、スロットル開度およびエンジントルク
をより小さくできるため、十分なエンジンブレーキ力が
得られ、第1の実施例よりも減速性能が向上する。
【0050】以上に説明したアクセラレート制御ルーチ
ンおよびコースト制御ルーチンの処理が終了すると図2
のステップS9に進み、第1の実施例と同様の演算によ
って目標駆動力Forを演算する。次に、ステップS10
では、予めメモリに格納されている図13に示すような
エンジン非線形特性データマップに基づいて、目標スロ
ットル開度Tvorを演算する。そして、ステップS11
では、第1の実施例と同様の演算によって負圧式スロッ
トルアクチュエータ34のバキュームポンプおよび大気
開放用ソレノイドバルブへの各出力パルス幅を演算す
る。
【0051】次に、第2の実施例の動作を説明する。定
速走行制御中にアクセラレートスイッチ23が操作され
ると、アクセラレートスイッチ23の操作が解除される
まで一定の割合(例えば0.2km/h)で目標車速を
増加する。低速で走行したり平坦路を走行する場合のよ
うに走行抵抗が小さい場合には、図14に示すように、
実車速は目標車速にほぼ追従するため、アクセラレート
スイッチ23の操作を解除した瞬間に、その時点の実車
速を新たな目標車速とすることで、運転者の希望する速
度に迅速に収束させることができる。
【0052】一方、高速で走行している場合や登坂路を
走行している場合のように走行時の走行抵抗が大きい場
合には、スロットル開度が所定開度、例えば50度を越
えるまでは目標車速を一定の割合で増加させ、スロット
ル開度が50度を越えると実車速と目標車速との偏差が
所定値以下になるように目標車速を設定する。その後、
スロットル開度が変化しても、スロットル開度が10度
以上であれば、同様の制御を行う。一方、スロットル開
度が10度未満になると、実車速を一定の割合で増加さ
せる。
【0053】図15,16は、それぞれ第1および第2
の実施例において、アクセラレートスイッチ23がオン
のときの目標車速、実車速およびスロットル開度の関係
を示す図である。図示のように、図16に示す第2の実
施例によれば、アクセラレートスイッチ23をオンから
オフにしたときに実車速がアンダーシュートを起こさな
くなるという第1の実施例の効果に加えて、スロットル
開度を十分に大きくできるという効果があり、これによ
り加速性能が向上する。
【0054】一方、定速走行制御中にコーストスイッチ
24が操作されると、コーストスイッチ24の操作が解
除されるまで一定の割合(例えば0.2km/h)で目
標車速を減少する。走行時にある程度の走行抵抗がある
場合は、図17に示すように、実車速は目標車速にほぼ
追従するため、コーストスイッチ24の操作を解除した
瞬間に、その時点の実車速を新たな目標車速とすること
で、運転者の希望する速度に迅速に収束させることがで
きる。
【0055】一方、走行時の走行抵抗が小さい場合に
は、スロットル開度が所定開度、例えば例えば1度以上
の間は目標車速を一定の割合で減少させ、スロットル開
度が例えば1度未満になると実車速と目標車速との偏差
が所定値以下になるように目標車速を設定する。その
後、スロットル開度が変化しても、スロットル開度が5
度以下であれば同様の処理を行う。一方、スロットル開
度が5度を越えると、実車速を一定の割合で減少させ
る。
【0056】図18,19は、それぞれ第1および第2
の実施例において、コーストスイッチ24がオンのとき
の目標車速、実車速およびスロットル開度の関係を示す
図である。図示のように、図19に示す第2の実施例に
よれば、コーストスイッチ24の操作を解除したときに
実車速がオーバーシュートを起こさなくなるという第2
の実施例の効果に加えて、スロットル開度を十分に小さ
くできるという効果があり、これにより十分なエンジン
ブレーキ力が得られ、減速性能が向上する。なお、第2
の実施例においても、モデルマッチング手法を用いて目
標スロットル開度Tvorを演算する代わりに、第1の実
施例と同様に図20に示すようなPI制御を用いて目標
スロットル開度Tvorを演算してもよい。
【0057】以上に説明した第2の実施例において、ス
ロットルセンサ32がスロットル開度計測手段に対応す
る。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、定速走行制御
中に加減速操作が行われると、目標車速と実車速との偏
差が予め設定された基準値を超えないよう目標車速を増
減させるようにしたので、高速走行や登降坂路走行中に
加速操作または減速操作が行われた場合でも、実車速が
目標車速から大きく離れることがなく、加速操作または
減速操作が解除されたときに目標車速の増減量を基準値
以下に抑えることができる。したがって、加速操作や減
速操作の解除に伴う実車速のアンダーシュートやオーバ
ーシュートを最小限に抑制でき、乗員が不信感を抱くこ
とがなくなる。請求項2の発明によれば、目標車速から
実車速を差し引いた値が基準値を超えると判定された場
合には、その値が基準値以下となるように目標車速を補
正するとともに、実車速から上記減少された目標車速を
差し引いた値が基準値を超えると判定された場合には、
その値が基準値以下となるように目標車速を補正するよ
うにしたので、いかなる条件下であっても加速操作また
は減速操作が解除されたときに目標車速の増減量を確実
に基準値以下に抑えることができる。請求項3の発明に
よれば、増加された目標車速から実車速を差し引いた値
が基準値を超えると判定された場合には、実車速に基準
値を加えた値に目標車速を補し、実車速から減少された
目標車速を差し引いた値が基準値を超える場合には、実
車速から基準値を差し引いた値に目標車速を補正するよ
うにしたので、上述したように加速操作または減速操作
が解除されたときに目標車速の増減量を確実に基準値以
下に抑えることができるとともに、加速操作または減速
操作時に必要以上に目標車速の増加あるいは減少が抑え
られることがなく、上述とは別の意味で乗員に不信感を
与えることがない。請求項4の発明によれば、スロット
ル開度が第1の設定角度を上回った時点から第2の設定
角度を下回らない間だけ、実車速と目標車速との差の絶
対値が基準値を越えないようにしたため、加速操作を解
除したときに車速がアンダーシュートを起こさなくなる
とともに、スロットル開度およびエンジントルクをより
大きくでき、加速性能が向上する。請求項5の発明によ
れば、スロットル開度が第3の設定角度を下回った時点
から第4の設定角度を上回らない間だけ、実車速と目標
車速との差の絶対値が基準値を越えないようにしたた
め、減速操作を解除したときに車速がオーバーシュート
を起こさなくなるとともに、スロットル開度およびエン
ジントルクをより小さくでき、減速性能が向上する。請
求項6,7の発明では、モデルマッチング手法あるいは
PI制御則を用いて定速走行制御を行うようにしたの
で、高精度の車速応答性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用定速走行制御装置の第1の実施
例の全体構成を示すブロック図。
【図2】定速走行制御の手順を示すメインのフローチャ
ート。
【図3】第1の実施例におけるアクセラレート制御ルー
チンの詳細を示すフローチャート。
【図4】第1の実施例におけるコースト制御ルーチンの
詳細を示すフローチャート。
【図5】目標駆動力を求めるためのフィードバック制御
手法を説明する図。
【図6】第1の実施例におけるエンジン非線形特性デー
タマップを示す図。
【図7】アクセラレートスイッチ操作時の実車速に対す
る目標車速の変化を示す図であり、走行抵抗が大きい場
合を示す。
【図8】コーストスイッチ操作時の実車速に対する目標
車速の変化を示す図であり、走行抵抗が小さい場合を示
す。
【図9】第1の実施例においてPI制御則を用いた場合
の制御内容を示す図。
【図10】目標車速、実車速、スロットル開度およびエ
ンジントルクの関係を示す図。
【図11】第2の実施例におけるアクセラレート制御ル
ーチンの詳細を示すフローチャート。
【図12】第2の実施例におけるコースト制御ルーチン
の詳細を示すフローチャート。
【図13】第2の実施例におけるエンジン非線形特性デ
ータマップを示す図。
【図14】アクセラレートスイッチ操作時の実車速に対
する目標車速の変化を示す図であり、走行抵抗が小さい
場合を示す。
【図15】アクセラレートスイッチ操作時の第1の実施
例における目標車速、実車速およびスロットル開度の関
係を示す図。
【図16】アクセラレートスイッチ操作時の第2の実施
例における目標車速、実車速およびスロットル開度の関
係を示す図。
【図17】アクセラレートスイッチ操作時の実車速に対
する目標車速の変化を示す図であり、走行抵抗が小さい
場合を示す。
【図18】コーストスイッチ操作時の第1の実施例にお
ける目標車速、実車速およびスロットル開度の関係を示
す図。
【図19】コーストスイッチ操作時の第2の実施例にお
ける目標車速、実車速およびスロットル開度の関係を示
す図。
【図20】第2の実施例においてPI制御則を用いた場
合の制御内容を示す図。
【図21】従来制御におけるアクセラレートスイッチ操
作時の実車速に対する目標車速の変化を示す図であり、
走行抵抗が大きい場合を示す。
【図22】従来制御におけるコーストスイッチ操作時の
実車速に対する目標車速の変化を示す図であり、走行抵
抗が小さい場合を示す。
【符号の説明】
10 定速走行コントロールユニット 11 マイコン 12 スロットルアクチュエータ駆動回路 21 メインスイッチ 22 セットスイッチ 25 キャンセルスイッチ 26 ブレーキスイッチ 31 車速センサ 32 スロットルセンサ 33 クランク角センサ 34 負圧式スロットルアクチュエータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実車速を検出する車速検出手段と、 定速走行開始指令に応答して目標車速を設定した後、所
    定の加減速操作に応じて前記目標車速を増減し、加減速
    操作が解除されると、そのときの実車速を目標車速とし
    て設定する目標車速設定手段と、 前記検出された実車速と前記目標車速とに基づいて、実
    車速が目標車速に追従するようスロットル開度を制御す
    る制御手段とを備えた車両用定速走行制御装置におい
    て、 前記目標車速設定手段は、前記加減速操作に応じて前記
    目標車速と実車速との差の絶対値が予め設定された基準
    値を超えないよう前記目標車速を増減することを特徴と
    する車両用定速走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標車速設定手段は、 前記加速操作がなされている間は所定周期ごとに前記目
    標車速を一定量だけ増加し、前記減速操作がなされてい
    る間は所定周期ごとに前記目標車速を一定量だけ減少す
    る増減手段と、 この増減手段によって目標車速が増加されるたびに、増
    加された目標車速から実車速を差し引いた値が前記基準
    値を超えるか否かを判定するとともに、前記増減手段に
    よって目標車速が減少されるたびに、実車速から前記減
    少された目標車速を差し引いた値が前記基準値を超える
    か否かを判定する判定手段と、 前記増加された目標車速から実車速を差し引いた値が前
    記基準値を超えると判定された場合には、その値が前記
    基準値以下となるように前記目標車速を補正し、前記実
    車速から前記減少された目標車速を差し引いた値が前記
    基準値を超えると判定された場合には、その値が前記基
    準値以下となるように前記目標車速を補正する補正手段
    とを含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用定速
    走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記増加された目標車
    速から実車速を差し引いた値が前記基準値を超えると判
    定された場合には、実車速に前記基準値を加えた値に目
    標車速を補正し、実車速から前記減少された目標車速を
    差し引いた値が前記基準値を超える場合には、実車速か
    ら前記基準値を差し引いた値に目標車速を補正すること
    を特徴とする請求項2に記載の車両用定速走行制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スロットル開度を実測するスロット
    ル開度計測手段を備え、 前記目標車速設定手段は、前記加速操作がなされている
    間は、前記実測されたスロットル開度が第1の設定角度
    以下であれば所定周期ごとに前記目標車速を一定量だけ
    増加し、前記実測されたスロットル開度が前記第1の設
    定角度を上回ってから前記目標車速と実車速との差の絶
    対値が前記基準値を越えないように前記目標車速を増加
    し、その後に実測された前記スロットル開度が前記第1
    の設定角度よりも小さい第2の設定角度を下回ると所定
    周期ごとに前記目標車速を一定量だけ増加することを特
    徴とする請求項1に記載の車両用定速走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スロットル開度を実測するスロット
    ル開度計測手段を備え、 前記目標車速設定手段は、前記減速操作がなされている
    間は、前記実測されたスロットル開度が第3の設定角度
    以上であれば所定周期ごとに前記目標車速を一定量だけ
    減少させ、前記実測されたスロットル開度が前記第3の
    設定角度を下回ってから前記目標車速と実車速との差の
    絶対値が前記基準値を越えないように前記目標車速を減
    少させ、その後に実測された前記スロットル開度が前記
    第3の設定角度よりも大きい第4の設定角度を上回る
    と、所定周期ごとに前記目標車速を一定量だけ減少させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両用定速走行制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、モデルマッチング手法
    を用いることにより、実車速が予め設定された規範モデ
    ルの応答特性に従って前記目標車速に追従するよう前記
    スロットル開度をフィードバック制御することを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の車両用定速走行制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、PI制御則を用いるこ
    とにより、実車速が前記目標車速に追従するよう前記ス
    ロットル開度をフィードバック制御することを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれかに記載の車両用定速走行制御
    装置。
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