JPH0839872A - プラテンローラとその製造方法 - Google Patents
プラテンローラとその製造方法Info
- Publication number
- JPH0839872A JPH0839872A JP6175622A JP17562294A JPH0839872A JP H0839872 A JPH0839872 A JP H0839872A JP 6175622 A JP6175622 A JP 6175622A JP 17562294 A JP17562294 A JP 17562294A JP H0839872 A JPH0839872 A JP H0839872A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- platen roller
- carbon particles
- outer peripheral
- peripheral surface
- hardness
- Prior art date
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- Pending
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】
【構成】 この発明に係わるプラテンローラの製造方法
は、プラテンローラの外周部表面に突出したカーボン粒
子を、潤滑剤を含浸した研磨部材で研磨して除去するよ
うにしたものである。また、レーザ光を照射することに
より蒸散させて除去するようにしたものである。 【効果】 プラテンローラ外周部表面の硬度ばらつきを
小さくすると共に、凹凸を低減することができ、印画の
際の濃度ムラが低減される効果がある。
は、プラテンローラの外周部表面に突出したカーボン粒
子を、潤滑剤を含浸した研磨部材で研磨して除去するよ
うにしたものである。また、レーザ光を照射することに
より蒸散させて除去するようにしたものである。 【効果】 プラテンローラ外周部表面の硬度ばらつきを
小さくすると共に、凹凸を低減することができ、印画の
際の濃度ムラが低減される効果がある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、熱転写方式カラープ
リンタ等に使用されているプラテンローラとその製造方
法に関するもので、特にその表面処理に係わるものであ
る。
リンタ等に使用されているプラテンローラとその製造方
法に関するもので、特にその表面処理に係わるものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】図３は、例えば実開昭６０−１９４５４
０号公報に示されたものと同様の、従来のプラテンロー
ラを示す断面図であり、外周研削後の断面形状を示す。
図において、１０はプラテンローラであり、例えばシリ
コンゴム材料からなるゴム被覆層３と、芯金２で構成さ
れている。４はカーボン粒子であり、プラテンローラと
印画用紙、及び印画用紙とインクシート等の摩擦により
発生する静電気を除去する静電気対策として導電性を持
たせるために、ゴム被覆層３の中に混練されている。ま
た、プラテンローラ１０は、芯金２の周囲にゴム被覆層
３を加硫形成により形成した後、外周部が真円になるよ
うに研削加工（研磨砥石により潤滑剤を使わずに乾式加
工）されている。図４は、図３に示すプラテンローラの
部分拡大断面図である。図に示すように、プラテンロー
ラ１０の外周面は、研削加工後においてもゴム被覆層に
混練されたカーボン粒子４が、４ａのように表面に突出
している。図５は熱転写方式カラープリンタの印画動作
を行う主要機構部を示す説明図である。図において１０
は上記プラテンローラ、５はサーマルヘッド、６はサー
マルヘッド５を押圧するバネ、７は印画用紙、８はイン
クシートである。
０号公報に示されたものと同様の、従来のプラテンロー
ラを示す断面図であり、外周研削後の断面形状を示す。
図において、１０はプラテンローラであり、例えばシリ
コンゴム材料からなるゴム被覆層３と、芯金２で構成さ
れている。４はカーボン粒子であり、プラテンローラと
印画用紙、及び印画用紙とインクシート等の摩擦により
発生する静電気を除去する静電気対策として導電性を持
たせるために、ゴム被覆層３の中に混練されている。ま
た、プラテンローラ１０は、芯金２の周囲にゴム被覆層
３を加硫形成により形成した後、外周部が真円になるよ
うに研削加工（研磨砥石により潤滑剤を使わずに乾式加
工）されている。図４は、図３に示すプラテンローラの
部分拡大断面図である。図に示すように、プラテンロー
ラ１０の外周面は、研削加工後においてもゴム被覆層に
混練されたカーボン粒子４が、４ａのように表面に突出
している。図５は熱転写方式カラープリンタの印画動作
を行う主要機構部を示す説明図である。図において１０
は上記プラテンローラ、５はサーマルヘッド、６はサー
マルヘッド５を押圧するバネ、７は印画用紙、８はイン
クシートである。
【０００３】次に動作について説明する。印画用紙７と
インクシート８をサーマルヘッド５とプラテンローラ１
０の間に挟み込み、次にプラテンローラ１０を回転する
ことによって印画用紙７を送ると同時にインクシート８
を巻き取り、周知の印画を行う。
インクシート８をサーマルヘッド５とプラテンローラ１
０の間に挟み込み、次にプラテンローラ１０を回転する
ことによって印画用紙７を送ると同時にインクシート８
を巻き取り、周知の印画を行う。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のプ
ラテンローラでは、静電気対策として導電性を持たせる
ために、ゴム被覆層３の中にカーボン粒子４を混練して
いるが、プラテンローラ１０表面のカーボン粒子４の分
布が一定でない。しかも、プラテンローラ１０の外周部
表面にカーボン粒子４ａが露出しているために、ゴム部
分は硬度が低く、カーボン粒子突出部は硬度が高くな
り、プラテンローラ１０の外周部表面の硬度のばらつき
が大きくなると共に、表面に凹凸が生じて、印画面に濃
度ムラが生じるという問題があった。
ラテンローラでは、静電気対策として導電性を持たせる
ために、ゴム被覆層３の中にカーボン粒子４を混練して
いるが、プラテンローラ１０表面のカーボン粒子４の分
布が一定でない。しかも、プラテンローラ１０の外周部
表面にカーボン粒子４ａが露出しているために、ゴム部
分は硬度が低く、カーボン粒子突出部は硬度が高くな
り、プラテンローラ１０の外周部表面の硬度のばらつき
が大きくなると共に、表面に凹凸が生じて、印画面に濃
度ムラが生じるという問題があった。
【０００５】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、プラテンローラ外周部表面の
カーボン粒子を除去することにより、プラテンローラ外
周部表面の硬度ばらつき及び凹凸を少なくし、印画面の
濃度ムラを低減することを目的とする。
るためになされたもので、プラテンローラ外周部表面の
カーボン粒子を除去することにより、プラテンローラ外
周部表面の硬度ばらつき及び凹凸を少なくし、印画面の
濃度ムラを低減することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるプラテ
ンローラの製造方法としては、プラテンローラの外周部
表面に突出したカーボン粒子を、潤滑剤を含浸した研磨
部材で研磨して除去する工程を有して製造するようにし
たものである。また、プラテンローラ外周部表面に露出
したカーボン粒子を、レーザ光を照射することにより蒸
散させて除去する工程を有して製造するようにしたもの
である。
ンローラの製造方法としては、プラテンローラの外周部
表面に突出したカーボン粒子を、潤滑剤を含浸した研磨
部材で研磨して除去する工程を有して製造するようにし
たものである。また、プラテンローラ外周部表面に露出
したカーボン粒子を、レーザ光を照射することにより蒸
散させて除去する工程を有して製造するようにしたもの
である。
【０００７】また、この発明に係わるプラテンローラ
は、外周部表面に突出したカーボン粒子を潤滑剤を含浸
した研磨部材で研磨して除去するか、あるいはレーザ光
を照射することにより蒸散させて除去して形成したもの
である。
は、外周部表面に突出したカーボン粒子を潤滑剤を含浸
した研磨部材で研磨して除去するか、あるいはレーザ光
を照射することにより蒸散させて除去して形成したもの
である。
【０００８】
【作用】この発明におけるプラテンローラの製造方法
は、プラテンローラ外周部表面に露出したカーボン粒子
を除去する工程を有するので、プラテンローラ外周部表
面の硬度ばらつきを小さくすると共に、凹凸を低減す
る。
は、プラテンローラ外周部表面に露出したカーボン粒子
を除去する工程を有するので、プラテンローラ外周部表
面の硬度ばらつきを小さくすると共に、凹凸を低減す
る。
【０００９】
実施例１．図１はこの発明の一実施例であるプラテンロ
ーラを示すもので、図において、１は本発明によるプラ
テンローラ、２〜４は従来のプラテンローラと同様のも
のであり、説明を省略する。プラテンローラ１の外周部
表面は、一定の表面粗さを必要とするために、従来のプ
ラテンローラと同様に研削される。さらに外周部表面に
露出または突出しているカーボン粒子を除去するため
に、例えばフェルト材料にアルコール等の潤滑剤を含浸
した研磨部材をプラテンローラ外周部表面に当てて回転
させることにより研磨する。この実施例によれば、潤滑
剤を含浸した研磨部材によりプラテンローラ外周部表面
のカーボン粒子が機械的に除去され、表面の硬度ばらつ
きが少なくなると共に、表面の凹凸が減少したプラテン
ローラを得ることができる。
ーラを示すもので、図において、１は本発明によるプラ
テンローラ、２〜４は従来のプラテンローラと同様のも
のであり、説明を省略する。プラテンローラ１の外周部
表面は、一定の表面粗さを必要とするために、従来のプ
ラテンローラと同様に研削される。さらに外周部表面に
露出または突出しているカーボン粒子を除去するため
に、例えばフェルト材料にアルコール等の潤滑剤を含浸
した研磨部材をプラテンローラ外周部表面に当てて回転
させることにより研磨する。この実施例によれば、潤滑
剤を含浸した研磨部材によりプラテンローラ外周部表面
のカーボン粒子が機械的に除去され、表面の硬度ばらつ
きが少なくなると共に、表面の凹凸が減少したプラテン
ローラを得ることができる。
【００１０】なお、上記実施例の一実験結果によれば、
研磨加工方法としてアルコールを少量含ませたフェルト
を用いて、プラテンローラの両端を支持し、回転速度５
００〜２０００ｒｐｍ及び送り速度１０〜５０ｍｍ／ｓ
ｅｃにて、１〜５回往復させてプラテンローラの外周部
表面を研磨することにより、表面の凹凸が加工前に１０
μｍのものが加工後に５〜６μｍと平滑になる。
研磨加工方法としてアルコールを少量含ませたフェルト
を用いて、プラテンローラの両端を支持し、回転速度５
００〜２０００ｒｐｍ及び送り速度１０〜５０ｍｍ／ｓ
ｅｃにて、１〜５回往復させてプラテンローラの外周部
表面を研磨することにより、表面の凹凸が加工前に１０
μｍのものが加工後に５〜６μｍと平滑になる。
【００１１】実施例２．実施例１では、プラテンローラ
１の外周部表面を潤滑剤を含浸した研磨部材により研磨
加工したものであるが、この実施例ではレーザ加工機
（図示せず）によりレーザ光を照射することにより、外
周部表面に露出しているカーボン粒子を除去するもので
ある。すなわち、プラテンローラ外周部表面に露出して
いるカーボン粒子にレーザ光を照射すると、レーザ光の
熱エネルギーにより、カーボン粒子が酸化してＣＯある
いはＣＯ2 となって、蒸散して減少、または除去される
と同時に、表面の凹凸も減少する。レーザ加工機として
は例えばエネルギーが大きく、大容量の炭酸ガスレーザ
を用いたレーザ加工機が用いられる。また、レーザ光の
照射方法としては、レーザ光の集光スポット径の大きさ
を制御して、カーボン粒子を蒸散させ得る限界まで大き
くするか、巾を持ったもので順次重複させて照射するこ
とにより、プラテンローラ外周部表面の全周にわたって
均一に加工することができる。
１の外周部表面を潤滑剤を含浸した研磨部材により研磨
加工したものであるが、この実施例ではレーザ加工機
（図示せず）によりレーザ光を照射することにより、外
周部表面に露出しているカーボン粒子を除去するもので
ある。すなわち、プラテンローラ外周部表面に露出して
いるカーボン粒子にレーザ光を照射すると、レーザ光の
熱エネルギーにより、カーボン粒子が酸化してＣＯある
いはＣＯ2 となって、蒸散して減少、または除去される
と同時に、表面の凹凸も減少する。レーザ加工機として
は例えばエネルギーが大きく、大容量の炭酸ガスレーザ
を用いたレーザ加工機が用いられる。また、レーザ光の
照射方法としては、レーザ光の集光スポット径の大きさ
を制御して、カーボン粒子を蒸散させ得る限界まで大き
くするか、巾を持ったもので順次重複させて照射するこ
とにより、プラテンローラ外周部表面の全周にわたって
均一に加工することができる。
【００１２】なお、この実施例の一実験結果によれば、
プラテンローラの両端を支持し、回転速度約３５００ｒ
ｐｍで回転させながら、レーザ加工機によりプラテンロ
ーラの外周部表面にレーザ光を照射することにより、表
面の凹凸が加工前に１０μｍのものが、加工後に０．５
〜５μｍと平滑になる。
プラテンローラの両端を支持し、回転速度約３５００ｒ
ｐｍで回転させながら、レーザ加工機によりプラテンロ
ーラの外周部表面にレーザ光を照射することにより、表
面の凹凸が加工前に１０μｍのものが、加工後に０．５
〜５μｍと平滑になる。
【００１３】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、プラ
テンローラ外周部表面に露出したカーボン粒子を除去す
る工程を有するので、プラテンローラ外周部表面の硬度
ばらつきを小さくすると共に、凹凸を低減することがで
き、印画の際の濃度ムラが低減される効果がある。
テンローラ外周部表面に露出したカーボン粒子を除去す
る工程を有するので、プラテンローラ外周部表面の硬度
ばらつきを小さくすると共に、凹凸を低減することがで
き、印画の際の濃度ムラが低減される効果がある。
【図１】 この発明の一実施例を示すプラテンローラの
断面図である。
断面図である。
【図２】 この発明の一実施例を示すプラテンローラの
部分拡大断面図である。
部分拡大断面図である。
【図３】 従来のプラテンローラを示す断面図である。
【図４】 従来のプラテンローラの部分拡大断面図であ
る。
る。
【図５】 熱転写方式カラープリンタの印画動作を行う
主要機構部を示す説明図である。
主要機構部を示す説明図である。
１ プラテンローラ、２ 芯金、３ ゴム被覆層、４
カーボン粒子、４ａゴム被覆層表面に突出したカーボン
粒子、５ サーマルヘッド、６ バネ、７印画用紙、８
インクシート、１０ 従来のプラテンローラ。
カーボン粒子、４ａゴム被覆層表面に突出したカーボン
粒子、５ サーマルヘッド、６ バネ、７印画用紙、８
インクシート、１０ 従来のプラテンローラ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 21:00 507:04 (72)発明者 深沢 啓一 福山市緑町１番８号 三菱電機株式会社福 山製作所内 (72)発明者 山林 博 福山市緑町１番８号 三菱電機株式会社福 山製作所内
Claims (3)
- 【請求項１】 芯金を覆い、カーボン粒子が混練された
ゴム被覆層の外周部表面に突出したカーボン粒子を、潤
滑剤を含浸した研磨部材で研磨して除去することを特徴
とするプラテンローラの製造方法。 - 【請求項２】 芯金を覆い、カーボン粒子が混練された
ゴム被覆層の外周部表面に露出したカーボン粒子を、レ
ーザ光を照射することにより蒸散させて除去することを
特徴とするプラテンローラの製造方法。 - 【請求項３】 芯金と、この芯金を覆い、カーボン粒子
が混練されたゴム被覆層とを備え、請求項１または請求
項２記載の製造方法によって上記ゴム被覆層表面に露出
したカーボン粒子を除去したことを特徴とするプラテン
ローラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6175622A JPH0839872A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | プラテンローラとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6175622A JPH0839872A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | プラテンローラとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0839872A true JPH0839872A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=15999312
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6175622A Pending JPH0839872A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | プラテンローラとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0839872A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008226854A (ja) * | 2008-05-07 | 2008-09-25 | Sony Corp | 非水電解液二次電池および負極材料の製造方法 |
| JP2012089531A (ja) * | 2012-01-30 | 2012-05-10 | Sony Corp | 非水電解液二次電池および非水電解液二次電池用炭素材料 |
-
1994
- 1994-07-27 JP JP6175622A patent/JPH0839872A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008226854A (ja) * | 2008-05-07 | 2008-09-25 | Sony Corp | 非水電解液二次電池および負極材料の製造方法 |
| JP2012089531A (ja) * | 2012-01-30 | 2012-05-10 | Sony Corp | 非水電解液二次電池および非水電解液二次電池用炭素材料 |
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