JPH0839830A - インクジェット装置及びその操作方法 - Google Patents

インクジェット装置及びその操作方法

Info

Publication number
JPH0839830A
JPH0839830A JP11720795A JP11720795A JPH0839830A JP H0839830 A JPH0839830 A JP H0839830A JP 11720795 A JP11720795 A JP 11720795A JP 11720795 A JP11720795 A JP 11720795A JP H0839830 A JPH0839830 A JP H0839830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ejection port
suction
cap
inkjet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11720795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3387691B2 (ja
Inventor
Hisao Yaegashi
尚雄 八重樫
Hidehiko Kanda
英彦 神田
Masao Kato
真夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11720795A priority Critical patent/JP3387691B2/ja
Publication of JPH0839830A publication Critical patent/JPH0839830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387691B2 publication Critical patent/JP3387691B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクの経路においてインクの固着が発生し
ない或いは発生しても即座に除去でき、故に安定的な記
録状態を長期間維持することが可能なインクジェット装
置の操作方法を提供する。 【構成】 キャップを介した吸引回復を行った後、キャ
ップの内部に対してインクを予備吐出することによって
キャップを含む回復機構の内部のインク固着を予防或い
は除去し、しかる後、回復機構の内部に残留したインク
を空吸引によって排出することによってインク固着の原
因たるインクそのものを回復機構の内部から排除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙、プラスチックシー
ト、布、物品等を包含する記録保持体(以下、代表的に
「紙」と称する)に対してインク、機能性液体等(以
下、代表的に「インク」と称する)を吐出することによ
り文字、記号、画像等(以下、代表的に「画像」と称す
る)の記録、印刷等(以下、代表的に「記録」と称す
る)を行うインクジェットヘッドや、該インクジェット
ヘッドに対して供給されるインクを貯溜するためのイン
ク貯溜部を含むインクジェットペン、が装着されるイン
クジェット装置に関する。また、本発明は、インクジェ
ット装置の操作方法に関するものでもある。
【0002】本発明において言うインクジェットペン
は、インクジェットヘッドとインク貯溜部とを一体とし
たカートリッジ形態も、それらを互いに別体として取り
外し可能に組み合わせた形態も包含するものを意味す
る。このインクジェットペンは、装置本体側のキャリッ
ジ等の搭載手段に対して着脱自在である。また、本発明
において言うインクジェット装置は、ワードプロセッサ
やコンピュータ等の情報処理機器の出力端末として一体
的にまたは別体として設けられるものの他、情報読取機
器等と組み合わされた複写装置、情報送受信機能を有す
るファクシミリ装置、布への捺染を行う機械等の種々の
形態を包含するものを意味する。
【0003】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、装
置が長時間使用されずにいた場合などに、ノズル(以
下、「吐出口」とも称す)内のインクの水分や他の揮発
性成分が蒸発するなどしてインクの粘度が上昇したり、
気泡がノズル内やインク路に混入するなどして、インク
が良好に吐出するのが困難な状態となることがある。こ
のような状態を元の良好なインク吐出状態に回復させる
ために、インクジェット記録装置には何らかの回復手段
が設けられていることが多い。そのような回復手段の一
つとして、キャップがノズルを覆っているときにノズル
からインクを吸引しインクタンク側から新しいインクを
ヘッドの方へ供給するための吸引機構を挙げることがで
きる。このような吸引機構を構成する代表的な要素とし
て、シリンダとピストンとの相対移動を利用して圧力変
化を発生するシリンダポンプや、チューブをしごくこと
によって圧力変化を発生するチューブポンプ等を挙げる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかるインクジェット
記録装置においては、吸引機構の内部、すなわちキャッ
プ、ポンプ、キャップからポンプに至るインク吸引路、
或いはポンプから廃インク貯留部に至る廃インク流路等
の内部においてインクが乾燥してしまい、インクの通路
が閉塞してしまう不都合が発生する恐れがあった。例え
ば、インクがポンプ内部において固まってしまうと、ポ
ンプが動かなくなる恐れがあった。或いは、インクが廃
インク流路中で固まり、本来廃インク貯留部へ向かうべ
きインクが流れなくなると、インクがヘッド側へ逆流し
て吐出特性を悪化させ記録品位に悪影響を及ぼしたり、
インクが思わぬところから装置内へと溢れ出て装置内を
汚したり装置内の電気回路に悪影響を及ぼす、などの恐
れがあった。
【0005】また、この様な技術課題は、インクジェッ
トヘッドの側においても存在する。例えば、前述したイ
ンクジェットペンの代表例としては、インクジェットヘ
ッドとこのヘッドに供給されるインクを貯留するための
インク貯留部とが接合/分離可能に一体化された形態の
ものを挙げることができる。インクジェットヘッドは、
インクを吐出する吐出口が設けられており、吐出口から
インクを吐出するために利用されるエネルギーとして例
えば熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有する。イ
ンク貯留部は、インクを貯留するための多孔質吸収体を
内蔵するものが多い。インクジェットヘッドとインク貯
留部とを連絡するためのインク供給路には、インク中の
ごみなどの異物をトラップするためのフィルターが設け
られるのが一般的である。
【0006】かかるインクジェットペンを用いるに際し
インクジェットヘッドに対してインク貯留部を長時間装
着しない場合、インク供給路のフィルター部や吐出口な
どからインクの成分が蒸発してインクが固化し、インク
の通路の壁面などにインクが固着することがあった。こ
のようなインクの固着が一旦生じると、インクジェット
ヘッドにインク貯留部を再度装着しても、固着したイン
クによってインクの供給が阻害されてインクの吐出が不
良となることがある、という課題があった。
【0007】以上述べた技術的課題は、乾燥後に水不溶
性となる耐水性インクを使用する場合に顕著となる。乾
燥後に水不溶性となる耐水性インクは、記録画像の耐水
性を向上させるという近年の技術的要求に応えることが
できる反面、装置内部において固着しやすいという新た
な技術的課題を発現せしめたわけである。すなわち、か
かる耐水性インクは、回復機構の内部やインクジェット
ヘッドのインク通路の内部において固着しやすいという
技術的課題である。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的の一つは、上述した技術的
課題を解決でき、インクの経路においてインクの固着が
発生しない或いは発生しても即座に除去でき、故に安定
的な記録状態を長期間維持することが可能なインクジェ
ット装置及びその操作方法を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、回復機構の内部にお
いてインクの固着が発生しない或いは発生しても即座に
除去でき、故に安定的な記録状態を長期間維持すること
が可能なインクジェット装置及びその操作方法を提供す
ることである。
【0010】本発明の更に他の目的は、少なくとも一つ
のインクが乾燥後に水不溶性となる耐水性インクを使用
するインクジェットヘッドの回復を行うための回復機構
の内部においてインクの固着が発生しない或いは発生し
ても即座に除去できるインクジェット装置及びその操作
方法を提供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、少なくとも一色
のインクが乾燥後に水不溶性となる耐水性インクを使用
するインクジェットヘッドの回復を行うための回復機構
の内部においてインクの固着が発生しない或いは発生し
ても即座に除去でき、しかも混色が発生しづらいカラー
インクジェット装置及びその操作方法を提供することで
ある。
【0012】本発明の更に他の目的は、乾燥後に水不溶
性となる耐水性インクを使用するインクジェットヘッド
に対してインク貯留部が長時間装着されていない場合で
も、インクジェットヘッドのインクの通路においてイン
クの固着が発生しづらく、インク貯留部の装着後速やか
に安定的なインク吐出が可能となるインクジェット装置
及びその操作方法を提供することである。
【0013】本発明の更に他の目的は、インクを吐出す
る吐出口を覆うためのキャップと、該キャップが前記吐
出口を覆っているときに前記吐出口から吸引を行うため
の吸引手段と、を有するインクジェット装置の操作方法
であって、前記キャップが前記吐出口を覆っているとき
に前記吸引手段を駆動することによって前記吐出口から
吸引を行う吸引工程と、前記キャップに対して前記吐出
口からインクを吐出する吐出工程と、前記キャップ内の
インクを排出する排出工程と、を順次行うことを特徴と
するインクジェット装置の操作方法を提供することであ
る。
【0014】本発明の更に他の目的は、乾燥後は水不溶
性となる耐水性インクを吐出する吐出口が設けられたイ
ンクジェットヘッドと、該インクジェットヘッドに供給
される前記インクを貯留するためのインク貯留部と、が
装着されるインクジェット装置の操作方法であって、前
記インク貯留部が装着されていないときには前記インク
ジェットヘッド内の前記インクを排出する排出工程を含
むことを特徴とするインクジェット装置の操作方法を提
供することである。
【0015】本発明の更に他の目的は、インクを吐出す
る吐出口を覆うためのキャップと、該キャップが前記吐
出口を覆っているときに前記吐出口から吸引を行うため
の吸引手段と、前記キャップが前記吐出口を覆っている
ときに前記吸引手段を駆動することによって前記吐出口
から吸引を行わせ、前記キャップに対して前記吐出口か
らインクを吐出させ、前記キャップ内のインクを排出さ
せる様に制御を行うための制御手段と、を有することを
特徴とするインクジェット装置を提供することである。
【0016】本発明の更に他の目的は、乾燥後は水不溶
性となる耐水性インクを吐出する吐出口が設けられたイ
ンクジェットヘッドと、該インクジェットヘッドに供給
される前記インクを貯留するためのインク貯留部と、前
記インク貯留部が装着されていないときには前記インク
ジェットヘッド内の前記インクを排出させる様に制御を
を行うための制御手段と、を有することを特徴とするイ
ンクジェット装置を提供することである。
【0017】
【作用】本発明は、回復機構の内部におけるインクの固
着という上述した技術的課題、中でも乾燥後に水不溶性
となる耐水性インクを用いた場合の一層顕著な技術的課
題を解決すべく、本発明者らの鋭意なる研究の結果なさ
れたものである。すなわち、本発明の要旨とするところ
は、キャップを介した吸引回復を行った後、キャップの
内部に対してインクを予備吐出することによってキャッ
プを含む回復機構の内部のインク固着を予防或いは除去
し、しかる後、回復機構の内部に残留したインクを空吸
引によって排出することによってインク固着の原因たる
インクそのものを回復機構の内部から排除する、という
ものである。この場合、乾燥後に水不溶性となる耐水性
インクと通常の非耐水性インクとの双方を用いるインク
ジェット装置においては、耐水性インクによってインク
の固着が発生しても、予備吐出によって非耐水性インク
が混じるので、インクの固着の予防或いは除去という本
発明の効果が一層顕著なものとなる。
【0018】また、乾燥後に水不溶性となる耐水性イン
クと通常の非耐水性インクとして互いに異なる色のイン
クを用い、それらを吐出する吐出口を一括して覆うキャ
ップを介して吸引を行うと、キャップ内において異なる
インクが混じり合ってそれが吐出口内に逆流して混色と
いう技術的課題が発生することがある。しかし、本発明
によれば、吸引後に予備吐出を行うことによって混色イ
ンクを各吐出口から排出させることができるので、混色
という技術的課題も解決することが可能である。
【0019】本発明によれば、乾燥後に水不溶性となる
耐水性インクを使用するインクジェットヘッドに対して
インク貯留部が長時間装着されていない場合でも、イン
クジェットヘッド内のインクを排出してしまうので、イ
ンクジェットヘッドのインクの通路においてインクの固
着が発生しづらく、インク貯留部の装着後速やかに安定
的なインク吐出が可能となる。
【0020】本発明において言う「吸引」は、キャップ
が吐出口を覆っているときに、ポンプに代表される吸引
手段を駆動してキャップを介して吐出口から吸引を行う
ことを意味する。本発明において言う「空吸引」は、キ
ャップが吐出口を開放しているとき、或いはキャップが
吐出口を覆っていてもキャップに連通する弁を開くなど
してキャップ内を大気に連通させているときに、ポンプ
に代表される吸引手段を駆動してキャップを介して回復
機構の内部に大気を引き込む吸引を行うことを意味す
る。排出されたインクは、最終的に例えば本体内に設け
られた廃インク貯留部に導かれ、外部へ漏れないように
保持される。本発明において言う「予備吐出」は、キャ
ップなどのインク受け手段に対して、記録に無関係なイ
ンク吐出を行うことを意味する。本発明において言う
「ワイピング」は、インクジェットヘッドの吐出口が設
けられた吐出口面に付着したインク滴やごみなどの異物
を、通常は弾性体からなるワイパーブレードによってふ
きとることを意味する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を詳細に説明す
る。
【0022】図1は、本発明を適用するのに好適なイン
クジェット記録装置(IJRA)の一例の要部を示す斜
視図である。
【0023】図1において、5001はインクタンク
(IT)であり、5012はそれに結合されたインクジ
ェット記録ヘッド(IJH)である。インクタンク50
01と記録ヘッド5012とで一体型の交換可能なイン
クジェットカートリッジ(IJC)を形成する。501
4は、インクジェットカートリッジ(IJC)を搭載し
て移動するキャリッジ(HC)であり、5003はキャ
リッジ(HC)を主走査方向に案内するためのガイドで
ある。
【0024】5000は、符号Pで示す被記録部材を副
走査方向に走査させるためのプラテンローラである。5
024は、装置内の環境温度を測定するための温度セン
サである。キャリッジ5014には、記録ヘッド501
2に対して駆動用のパルス信号電流やヘッド温度調整用
電流を供給するためのフレキシブルケーブル(図示せ
ず)が接続されている。フレキシブルケーブルは装置を
コントロールするための電気回路を具備したプリント板
(図示せず)に接続されている。このプリント板上には
例えばサーミスタ等の温度センサ5024が取り付けら
れていて、環境温度を測定したり、その温度を踏まえて
ヘッドの温度を推定したりすることを可能としている。
【0025】キャリッジHCは、駆動モータ5013の
正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009
を介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5
004に対して係合するピン(不図示)を有し、リード
スクリュー5005の回転に伴って矢印aまたはb方向
に往復移動される。5002は紙押え板であり、キャリ
ッジ移動方向にわたって被記録部材Pをプラテン500
0に対して押圧する。5007およひ5008はフォト
カプラであり、キャリッジHCのレバー5006のこの
域での存在を確認してモータ5013の回転方向の切換
等を行うためのホームポジション検知手段をなすもので
ある。5016は記録ヘッドの吐出口面をキャッピング
するためのキャップ部材5022を支持する部材であ
る。5015はキャップ内を吸引する吸引ポンプであ
り、キャップ内の開口を介して記録ヘッド5012の吸
引回復を行う。
【0026】5017はクリーニングブレード、501
9はこのブレード5017を前後方向に移動可能にする
部材であり、これらは本体側の支持板5018に支持さ
れている。5012は吸引回復を開始するためのレバー
であり、キャリッジHCと係合するカム5020の移動
に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切
換等の公知の伝達手段で移動制御される。これらのキャ
ッピング、ブレードクリーニング、吸引回復は、キャリ
ッジHCがホームポジション側領域にきたときに、リー
ドスクリュ5005の作用によってそれらの対応位置で
所望の処理が行えるように構成されている。
【0027】図3は、本発明の実施例において用いられ
るシリンダポンプを示す断面図である。
【0028】図3において、124はシリンダであり、
円筒状のシリンダ部124aと、後述するピストン軸を
ガイドするガイド部124bとを有しており、ガイド部
124bには軸方向に一部を切欠くことによりインク流
路124cを形成してある。124dはキャップレバー
受けであり、後述するレバーシールが嵌入されるように
形成されている。また、124eはインク流路であり、
シリンダ部124a内の所定の位置に開口している。1
24fは回転レバーであり、シリンダ124に一体に形
成され、適宜の手段により回転力が与えられる。124
gは廃インク管であり、シリンダ124に一体に形成さ
れるとともに、その先端部を鋭角状にカットすることに
より後述する廃インク吸収体に挿入し易くしてある。1
24bは廃インク管124g内に形成されたインク流路
である。
【0029】125はシリンダキャップであり、シリン
ダ124の端部に圧入される。125aはレバーガイド
であり、前述したシリンダ124のキャップレバー受け
124dと対向した位置に配置される。126はシリン
ダ124に嵌入されるピストンシールであり、その内径
を若干小として後述するピストン軸と所定の圧接力が得
られるようにする。また、表面に潤滑塗装を施して、ピ
ストン軸の摺動力を低減するようにしてもよい。
【0030】127はピストン軸であり、動作軸127
a、ピストン押え127b、ピストン受け127c、連
結軸127dおよびガイド軸127eが形成されてお
り、さらにインク流路となる溝127fが連結軸127
dおよびガイド軸127eに沿って形成されている。1
27gは回り止めであり、動作軸127aに溝として形
成される。また、動作軸127aの端面には、軸受部1
27hが設けられている。128はピストンであり、シ
リンダ摺動部側からみた内層をなす本体は弾性体で形成
する。その外径はシリンダ124の内径より所定量大き
く形成されて、シリンダ124に挿入されたときは適度
に圧縮された状態となる。
【0031】132はキャップ部材5022(図1参
照)を支持するキャップレバーであり、キャップ部材5
022をヘッドの吐出口面に対して接合・離隔させるた
めの部材であるとともに、内部にインク吸引経路を有し
ている。
【0032】図4(A)〜(D)は、本発明の実施例に
係るシリンダポンプを用いて行う吸引回復工程を説明す
るための断面工程図である。
【0033】起動するときには、キャップ部材5022
(図1参照)を適宜の機構により吐出口面に圧接させ
る。吐出口が密閉されてキャッピングが終了した後、吸
引回復動作に入る。
【0034】まず、不図示の部材がピストン軸127に
取り付けられたピストン押圧ローラ129を押すと、ピ
ストン軸127は図4(A)及び(B)に示される様に
H方向に移動する。ピストン128はピストン押え12
7bにより押圧されてH方向に移動し、ポンプ室142
は負圧状態となる。シリンダ124のインク流路124
eはピストン128により閉塞されているので、ポンプ
室142の負圧が高まるのみでピストン128は移動可
能である。
【0035】インク流路124eが開くと、キャップを
介してヘッドのインクが吸引される。吸引されたインク
はキャップレバー132の内部に形成されたインク流路
132fを通り、レバーシール133の連通穴を通り、
さらにシリンダ124のインク流路124eを通って、
ポンプ室142に流入し、ポンプ室142内の負圧は緩
和される。
【0036】次に、適宜の機構によりピストン軸127
をJ方向に引張ると、図4(C),(D)に示されるよ
うに矢印J方向にピストン軸127のピストン受け12
7cが接してから移動するので、ピストン128の端面
128b(図3参照)とピストン押え127との間に間
隙Δ1が生じる。しかし、ピストン軸127およびピス
トン128の移動により、ポンプ室142内に吸引され
ている廃インクは、前記した間隙Δl、ピストン軸の溝
127f、そしてシリンダ124のインク流路124c
を通って、廃インク吸収体137の中央付近に排出され
る。
【0037】図2は、本発明の実施例に係るインクジェ
ット記録装置に搭載される多色一体型のインクジェット
記録ヘッドの一例を示す斜視図である。
【0038】このヘッドを用いれば、4個の別々の記録
ヘッドを使用してカラー記録を行う場合と異なり、小型
の装置でカラー記録を行うことができる。このような多
色一体型の記録ヘッドの利点、すなわち小型化を達成で
きること、を十分に生かすためには、吸引などのインク
ジェット記録方式特有の回復操作を行う場合にも、単色
のヘッドに対する場合と同様の回復操作を施すことがで
きることが好ましい。すなわち、1色のノズルずつ複数
回にわけて吸引せずに、1回の吸引によってすべてのノ
ズルのインクを吸引して回復できることが望ましい。し
かしながら、多色一体型の記録ヘッドのノズルから一括
してインクを吸引すると、キャップ内でインクの不規則
な流れなどが発生し、吸引によってノズルから吸い出さ
れたインクが他の色のノズルへ侵入するという問題が生
じることがある。これは、回復後の各色の書き始めの部
分の変色(以下、混色ともいう)となって画像上に現れ
ることとなる。
【0039】この混色を防ぐためには、混色した分のイ
ンクは印字前の予備吐出でノズルから吐き出しておくこ
とが必要であるが、この予備吐出に使用されるインク
は、印字には使用されない、いわば無駄なインクである
から、極力少なくすることが望ましい。従って、この混
色自体を最低限に押さえることが望ましい。
【0040】図2においては、イエロー、マゼンタ、シ
アンインク用ノズル(各々200Y、200M、200
C)が各24ノズル、黒インク用ノズル(200B)が
64ノズルで、それぞれの色間が8ノズル相当、ノズル
ピッチ(解像度)360dpiで吐出口面201に一列
に配列されている。このインクジェット記録ヘッドは、
吐出口に連通するインク路に沿って設けられた電気熱変
換体(ヒーター)が発生する熱エネルギーを利用してイ
ンクを加熱することにより、インクに発泡を生じさせて
インクを吐出する。カラーインクについては約40p
l、黒インクについては約80plの体積のインク滴を
約6kHzで吐出することができる。
【0041】黒色インクとしては、表1に示す成分を混
合して十分撹拌した後、ポアサイズ0.45μmのフロ
ロポアフィルター(住友電工社製)にて加圧濾過して得
た。このインクは、乾燥後は水不溶性となる尿素含有の
耐水性インクである。カラーのインクについては、BJ
C−600プリンター(キヤノン(株)製)用の通常の
非耐水性インクを使用した。
【0042】
【表1】
【0043】図5は、本発明の実施例1を説明するため
のフローチャートである。
【0044】本実施例は、前述したインクジェット記録
装置において、吸引回復シーケンスとして、図5のフロ
ーチャートに示すように、キャッピング状態(S1)で
の吸引(S2)後、直ちにキャップを開いて(S3)ワ
イピング(S4)を行い、全色の全ノズルから2kHz
で5000発の予備吐出(S5)を行った後、空吸引動
作(吸引機構内のインク排出動作)を5回(S6)行な
った。
【0045】しかる後、記録紙に印字を行う試験を20
0回繰り返したが、書き始め部分においても変色(混
色)は一度も発生しなかった。その後60℃の環境下に
1カ月間保存し、再度同様の試験を行ったが、その場合
にも装置の動作に異常はなく、混色も発生しなかった。
【0046】図6は、本発明の実施例2を説明するため
のフローチャートである。
【0047】この実施例2でも実施例1で用いたインク
ジェット記録装置を用いた。吸引回復シーケンスとし
て、図6に示すように、キャッピング状態(S11)で
の吸引(S12)後、直ちにキャップを開いて(S1
3)ワイピング(S14)を行い、全色の全ノズルから
6kHzで3000発の予備吐出(S15)を行った
後、空吸引動作を5回(S16)行なった。すなわち、
予備吐出の周波数を実施例1よりも高め、実施例1より
も少ない予備吐出の発数で回復シーケンスを行った。
【0048】回復シーケンス終了後、記録紙に印字を行
う試験を2000回繰り返したが、書き始め部分におい
ても変色(混色)は一度も発生しなかった。その後60
℃の環境下に1カ月間保存し、再度同様の試験を行った
が、その場合にも装置の動作に異常はなく、混色も発生
しなかった。
【0049】図7は、本発明の実施例3を説明するため
のフローチャートである。
【0050】この実施例3でも実施例1で用いたインク
ジェット記録装置を用いた。吸引回復シーケンスとし
て、図7に示すように、キャッピング状態(S21)で
の吸引(S22)後、キャップを半開にした状態(S2
3:キャップの吐出口面接触部の一部のみがヘッドの吐
出口面と接した状態)で吸引動作(S24)を行うこと
により、ヘッドの吐出口面に残留したインクを吸い取っ
た後、キャップを開いて(S25)ワイピング(S2
6)を行い、全ノズルから6kHzで3000発の予備
吐出(S27)を行った後、空吸引動作を4回(S2
8)行なった。
【0051】吸引シーケンス終了後、記録紙に印字を行
う試験を200回繰り返したが、書き始め部分において
も変色(混色)は一度も発生しなかった。その後、60
℃の環境下に1カ月間保存し、再度同様の試験を行った
が、その場合にも装置の動作に異常はなく、混色も発生
しなかった。
【0052】尚、実施例2と実施例3のどちらが混色を
より少なくでき、すなわち予備吐出の量を少なくできる
かは、ヘッドの吐出口面の撥水性、インクの性質(表面
張力、接触角など)などの条件に依存し、最終的には耐
久試験を含む実験によって決定する必要があるが、ヘッ
ドの吐出口面へのインクの残留が多い場合には実施例3
の方が好ましい。
【0053】図8は、本発明の実施例に係る他のインク
ジェット記録装置の要部を示す斜視図である。
【0054】インクを吐出する吐出口が列状に設けられ
たインクジェットヘッド(インクジェットユニットとも
称す)11がキャリッジ13に設置してある。用紙やプ
ラスチック薄板等からなる被記録部材Pは搬送ローラ
(不図示)を経て排紙ローラ17に挟持され、不図示の
搬送モータの駆動に伴い矢印方向に送られる。ガイドシ
ャフト12及びエンコーダ(不図示)により、キャリッ
ジ13が案内支持されている。キャリッジ13は、駆動
ベルト14を介したキャリッジモータ15の駆動により
ガイドシャフト12に沿って往復移動する。
【0055】インクジェットユニットのインク吐出口に
連通するインク路には、インクを吐出するために利用さ
れる熱エネルギーを発生する発熱素子である電気・熱エ
ネルギー変換体が設けられている。エンコーダ(不図
示)の読み取りタイミングに従って発熱素子を記録信号
に基づいて駆動し、被記録材P上にインクを液滴として
飛翔、付着させることで画像を形成することができる。
【0056】記録領域外に選定されたキャリッジのホー
ムポジション(HP)には、キャップ部16をもつ回復
ユニットが配設されている。記録を行わない時には、キ
ャリッジ13をホームポジション(HP)へ移動させて
キャップ部16によりインクジェットユニットのインク
吐出口面を密閉し、インク溶剤蒸発に起因するインクの
固着、あるいは埃、紙粉等の異物の付着等による目詰ま
りを防止する。キャップ部16は、記録頻度の低いイン
ク吐出口のインク増粘、固着等による吐出不良や目詰ま
りを解消するために、インク吐出口から離れた状態にあ
るキャップ部16へインクを吐出させる予備吐出モード
に利用されたり、キャップした状態で不図示のポンプを
動作させ、インク吐出口からインクを吸引し、吐出不良
を起こしたインク吐出口の吐出機能の回復に利用された
りする。また、キャップ部に隣設する位置にプレードを
配設することにより、インクジェットユニットのインク
吐出口面をクリーニングすることが可能である。
【0057】図9は、インクジェット記録ヘッドのイン
ク吐出口列を被記録部材側から示す模式的斜視図であ
る。図10は、インクジェット記録ヘッドのインク吐出
部の構造を示す模式的部分斜視図である。
【0058】この記録ヘッドには開口した複数の吐出口
23が設けられた吐出口面22があり、その吐出口23
に連通した液路部分31にインクを吐出するために利用
されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子32が
各々配設されている。矢印yは前記キャリッジ13の走
査方向を示している。図10の33は記録ヘッド温度を
検知するためのセンサであり、本実施例においては、サ
ーミスタ33を吐出口列の両端に設けてある。温度検知
手段としてはこのほか、ダイオードセンサ等の他のセン
サを用いてもよいし、印字ドットのデューティからヘッ
ド温度を演算してもよい。34は共通インク室である。
【0059】図11は、本発明の実施例に係るインクジ
ェット記録装置のブロック図である。
【0060】図11に示されるように、メインバスライ
ン405に対してそれぞれアクセスする画像入力部40
3、それに対応する画像信号処理部404,中央制御部
CPU400といったソフト系処理手段と、操作部40
6,回復系制御回路407,インクジェットヘッド温度
制御回路414,ヘッド駆動制御回路415といったハ
ード系処理手段とに構成は大別される。CPU400
は、通常リードオンリメモリ(ROM)401とランダ
ムアクセスメモリ(RAM)402を有し、入力情報に
対して適正な記録条件を与えて記録ヘッド413を駆動
して記録を行う。
【0061】RAM402内には、前記したホームポジ
ション(HP)に移動させて実施する吐出機能回復タイ
ミングチャートを実行するプログラムが保存されてお
り、必要に応じて予備吐出条件等の回復条件を回復系制
御回路407,記録ヘッド413,保温ヒータ等に与え
る。回復系モータ408は、前記した記録ヘッドとこれ
に対向離間するクリーニングブレード409やキャップ
410,吸引ポンプ411を駆動する。ヘッド駆動制御
回路415は、記録ヘッドのインク吐出用電気熱変換体
の駆動条件を実行するもので、予備吐出や記録用インク
の吐出を記録ヘッドに行わせる。
【0062】記録ヘッド413には、インク吐出用の電
気熱変換体が設けられている基板に保温ヒータが設けら
れており、記録ヘッド内のインク温度を所望する設定温
度に加熱調整することができる。また、サーミスタ41
2は、同様に上記基板に設けられており、記録ヘッド内
部のインク温度を測定するためのものである。なお、サ
ーミスタ412も保温モータも、基板上ではなく基板外
部に設けられていても、記録ヘッドの周囲近傍にあって
も良い。
【0063】図12は、本発明の実施例に係るインクタ
ンクが交換可能なインクジェットペンを示す模式的断面
図である。
【0064】このインクジェットペンは、インクと大気
とを交換する大気連通口58を備え、インクを保持する
吸収体59を包含したインクタンク57が、タンクガイ
ド56に沿ってヘッドと交換可能な構成になっている。
インクタンク57内のインクは、インク中のゴミをトラ
ップするためのフィルター54を通してインク供給路5
1を介し、共通インク室34からヒーターが配設された
インク路31に供給されて吐出口23に至る。
【0065】インクタンク57が交換可能なので、イン
クタンクがヘッドに装着されていない場合、フィルター
54の箇所やインク吐出口23からインクが蒸発を起こ
し、インクの通路においてインクが固化して固着する現
象が発生することがある。特に、これから述べる実施例
において用いるインクは乾燥後に水不溶性となる耐水性
インクであるので、インクの固着という技術的課題は顕
著である。
【0066】図13は、インクタンクがヘッドに装着さ
れていない時間と、インクタンクを装着した後の全イン
ク吐出口からインクが吐出するまで機能を回復させるに
要する吸引回数を調査した結果を示すグラフである。図
13によれば、インクタンクが装着されていない時間が
長いほど、全インク吐出口からインクが吐出するまでに
要する吸引回数が多くなる傾向であることがわかる。
【0067】図14は、本発明の実施例4に係るインク
タンクが装着されていないときの動作を示すフローチャ
ートである。
【0068】インクタンクの交換動作をSTARTとし
て、インクタンクの有無検知においてタンク無しを検知
(S71)すると、キャップによって記録ヘッドのイン
ク吐出口をキャッピング(S72)し、吸引(S73)
を1回ないし複数回行い、印字待機状態をENDとす
る。
【0069】図15は、インクタンクが装着されている
か否かを検知するための検知手段が設けられたインクジ
ェットペンを示す模式的断面図である。
【0070】図15に示されたインクジェットペンは、
タンクガイド56に電極81を2つとインクタンク57
に導電板82を設ける等の検知用スイッチ機構を備えて
いる。図15においてインクタンク57が装着されてい
る時は、インクタンク57に取り付けられた導電板82
とタンクガイド56に取り付けられた2つの電極81が
接触し、導電板82を通して導通状態になり、この導通
状態をタンク有りと検知する。インクタンクが装着され
ていないときは、導電板82と2つの電極81が接触し
ないため導通が起こらず、この導通しない状態をタンク
無しと検知する。
【0071】図14の吸引(S73)において、吸引力
を最大負圧0.5atm以下の流速の遅い低い吸引力に
することで、記録ヘッド内の液路31,共通液室34及
び供給路51のインクを途中で切らすことなく吸引で
き、空にすることができる。
【0072】また、図14の吸引(S73)の動作を1
回行うだけで、記録ヘット内の液路31,共通液室34
及び供給路51のインクを空にできるが、複数回行うこ
とにより更に確実に空にすることができる。
【0073】上記したように、実施例4では、図14に
示す動作を行うことでインクタンク57がヘッドに長時
間装着されていない場合でも、記録ヘッド内の液路3
1,共通液室34及び供給路51のインクを除去でき、
インクの固着が防止される。また、たとえ固着が起きた
としても、供給路51,共通液室34,液路31内全て
を固化されたインクで覆われることはなく、必ず連通し
たインク吐出口が存在している。そのため、インクタン
クを装着した後に吸引動作を行うと該インクタンクより
新鮮なインクが供給路51,共通液室34,液路31内
に導かれるので、固着を起こした部分が再溶解しやす
く、短時間で回復可能となり、常に安定した記録を行う
ことができる。
【0074】図16は、本発明の実施例5に係るインク
タンクが装着されていないときの動作を示すフローチャ
ートである。
【0075】インクタンクの交換動作をSTARTとし
て、インクタンクの有無検知においてタンク無しを検知
(S91)すると、ホームポジションにおいて予備吐出
A(S92)、予備吐出B(S93)を1回ないし複数
回行い、印字待機状態をENDとする。インクタンクの
有無を検知するための手段としては、図15に示すよう
なスイッチ機構を用いればよい。
【0076】図16の予備吐出ステップにおいて、イン
ク物性やインク吐出口の形状に合わせて条件が設定され
るが、インク吐出口列の中央部と端部とでヘッドの駆動
周波数を異なる周波数にすることで更に効果が高いこと
がわかった。中央部を予備吐出A(S92)、端部を予
備吐出B(S93)として、図16に示してある。具体
的には、ヘッドの駆動周波数をインク吐出口列の中央部
は3KHz以下の低い周波数にし、端部は中央部の周波
数より高く、具体的には3〜8KHzにすることが好ま
しい。これにより、記録ヘッド内の液路,共通液室及び
供給路のインクを途中で切らすことなく吐出でき、空に
することができる。図16の予備吐出A,予備吐出Bの
動作を各々1回行うだけで、記録ヘッド内の液路,共通
液室及び供給路のインクを空にできるが、複数回行うこ
とにより更に確実に空にすることができる。
【0077】上記したように、実施例5では、図16に
示す動作を行うことにより、インクタンクがヘッドに長
時間装着されていない場合でも、記録ヘッド内の液路,
共通液室及び供給路でのインクの固着現象を防止するこ
とができる。しかも、インクタンクを装着したときに新
鮮なインクが導かれるため、たとえ内部に固着現象を起
こした部分があっても、短時間で再溶解できる。これに
より、短時間で回復可能となり、常に安定した記録を行
うことができる。
【0078】図17は、本発明の実施例6に係るインク
タンクが装着されていないときの動作を示すフローチャ
ートである。
【0079】インクタンクの交換動作をSTARTとし
て、インクタンクの有無検知においてタンク無しを検知
(S101)すると、キャップによって記録ヘッドのイ
ンク吐出口をキャッピング(S102)し、吸引(S1
03)を1回ないし複数回行うか、吸引(S103)、
予備吐出(S104)の2動作を1回ないし複数回行
い、印字待機状態をENDとする。インクタンクの有無
を検知するための手段としては、図15に示されたスイ
ッチ機構を用いればよい。
【0080】図17の吸引(S103)において、最大
負圧が0.5気圧より弱い吸引力によって流速の遅い吸
引を1回ないし複数回行い、その後予備吐出において、
実施例5に示した予備吐出のように、ヘッドの駆動周波
数をインク吐出口列の中央部より端部を高くして予備吐
出を行うか、ヘッドの駆動周波数は同じにしてインク吐
出口列の中央部より両端部の予備吐出数を多く行うこと
で、吸引後に共通液室の端部の壁面に残りやすいインク
を確実に除去でき、記録ヘッド内の液路,共通液室及び
供給路中のインクを途中で切らすことなく確実に空にす
ることができる。具体的には、ヘッドの駆動周波数をイ
ンク吐出口列の中央部より端部を高くして予備吐出を行
う場合、インク吐出口列の中央部は3KHz以下の低い
周波数にし、端部は中央部の周波数より高く具体的には
3〜8KHzにすることが望ましい。ヘッドの駆動周波
数は同じにしてインク吐出口列の中央部より端部の予備
吐出数を多く行う場合、ヘッドの駆動周波数を0.5〜
8KHzの範囲で中央部は1000〜5000ドット
分、端部は5000〜20000ドット分の予備吐出を
行うことが良い。図17の吸引(S103)、予備吐出
(S104)の2動作を1回行うだけで、記録ヘッド内
の液路,共通液室及び供給路のインクを空にできるが、
複数回繰り返し行うことにより更に確実に空にすること
ができる。
【0081】上記したように、実施例6では、図17に
示した動作を行うことにより、インクタンクがヘッドに
長時間装着されていない場合でも、記録ヘッド内の液
路,共通液室及び供給路のインク固着現象を防止するこ
とができる。また、インクタンクを装着したときに新鮮
なインクが導かれるため、たとえ内部に固着現象を起こ
した部分があっても、短時間で再溶解できる。これによ
り、短時間で回復可能となり、常に安定した記録を行う
ことができる。
【0082】図18は、本発明の実施例7に係るインク
タンクが装着されていないときの動作を示すフローチャ
ートである。
【0083】インクタンクの交換動作をSTARTとし
て、インクタンクの有無検知においてタンク無しを検知
(S111)すると、キャップによって記録ヘッドのイ
ンク吐出口をキャッピング(S112)し、吸引A(S
113)、予備吐出A(S114)の動作を行い、続い
て吸引B(S115)、予備吐出B(S116)の動作
を交互に1回ないし複数回行い、印字待機状態をEND
とする。インクタンクの有無を検知するための手段とし
ては、図15に示すようなスイッチ機構を用いればよ
い。
【0084】図18の吸引A(S113)において、最
大負圧が0.5気圧より弱い吸引力によって流速の遅い
吸引を行い、続いて図18の予備吐出A(S114)に
おいてヘッドの駆動周波数を3KHz以下の通常の記録
時よりも低い周波数で予備吐出を行うことで、記録ヘッ
ド内の液路,共通液室及び供給路中のインクを途中で切
らすことなく空にすることができる。その後、図18の
吸引B(S115)において、吸引Aの吸引力より強い
吸引力で具体的には負圧が0.5気圧以上で吸引を行
い、引き続き図18の予備吐出B(S116)におい
て、予備吐出Aのヘッドの駆動周波数より高い周波数で
具体的には3〜8KHzで予備吐出を行うことで、記録
ヘッド内の液路,共通液室及び供給路中の壁面に残った
インクを確実に除去し、空にすることができる。図18
の吸引A(S113)、予備吐出A(S114)、吸引
B(S115)、予備吐出B(S116)の動作を1回
行うだけで、記録ヘッド内の液路,共通液室及び供給路
のインクを空にできるが、複数回繰り返し行うことによ
り更に確実に空にすることができる。
【0085】上記したように、実施例7では、図18に
示した動作を行うことにより、インクタンクがヘッドに
長時間装着されていない場合でも、記録ヘッド内の液
路,共通液室及び供給路のインク固着現象を防止するこ
とができる。また、インクタンクを装着したときに新鮮
なインクが導かれるため、たとえ内部に固着現象を起こ
した部分があっても短時間で再溶解できる。これによ
り、短時間で回復可能となり、常に安定した記録を行う
ことができる。
【0086】図19は、本発明の実施例8に係るインク
タンクの有無を検知するための手段を備えていない場合
でのインクタンク交換時の動作を示すフローチャートで
ある。
【0087】装置にはタンク交換ボタンが設けてあり、
タンク交換ボタンをONしたかどうかの検出(S12
1)をし、“Yes”だとインクジェット記録ヘッドを
搭載したキャリッジがホームポジションからガイドシャ
フト中央部のタンク交換ポジションに移動する(S12
2)。インクタンクの交換作業(S123)を行い、再
度タンク交換ボタンをONしたかどうかの検出(S12
4)がある。“Yes”を検出したとき、または“N
o”を検出して最初のタンク交換ボタンONからT時間
経過(S125)したときには、キャリッジがホームポ
ジションに移動する(S126)。インクタンクの交換
作業を行っている環境温度によりインクの固着速度が異
なるため、環境温度に応じてS125におけるT時間を
可変することもできる。
【0088】キャリッジがホームポジションに移動(S
126)され、インクタンクが装着されていない場合に
は、実施例6,7と同様の吸引及び予備吐出による回復
動作を、ステップS127,S128,S129で行う
ことで、記録ヘッド内の液路、共通液室及び供給路のイ
ンクの固着現象を防止できる。また一方、インクタンク
が装着されている場合には、吸引動作(S128)後の
予備吐出(S129)を行うときに、記録ヘッド内部の
インク温度を測定できるサーミスタ等によりインクの有
無による昇温の違いを検出することで、インクタンクが
装着されていることを判断することができる。このよう
なときには、インクの無駄をなくすために吸引,予備吐
出を中止するか抑制すればよい。
【0089】上記したように、実施例8では、図19に
示す動作を示すことにより、インクタンクの有無を検知
するための手段を備えることなく、インクタンクがヘッ
ドに長時間装着されていない場合でも、記録ヘッド内の
液路,共通液室及び供給路のインクの固着現象を防止す
ることができる。また、インクタンクとヘッドが装着さ
れている場合には、回復動作によるインクの無駄をなく
し、常に安定した記録を行うことができる。
【0090】
【発明の効果】この様な本発明によれば、回復機構の内
部におけるインクの固着という上述した技術的課題、中
でも乾燥後に水不溶性となる耐水性インクを用いた場合
の一層顕著な技術的課題を解決することができる。
【0091】また、本発明によれば、カラー記録を行う
場合であっても、吸引後に予備吐出を行うことによって
混色インクを各吐出口から排出させることができるの
で、混色という技術的課題も解決することが可能であ
る。
【0092】更に、本発明によれば、乾燥後に水不溶性
となる耐水性インクを使用するインクジェットヘッドに
対してインク貯留部が長時間装着されていない場合で
も、インクジェットヘッド内のインクを排出してしまう
ので、インクジェットヘッドのインクの通路においてイ
ンクの固着が発生しづらく、インク貯留部の装着後速や
かに安定的なインク吐出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するのに好適なインクジェット記
録装置の一例の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係るインクジェット記録装置
に搭載される多色一体型のインクジェット記録ヘッドの
一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例において用いられるシリンダポ
ンプを示す断面図である。
【図4】(A)から(D)は、本発明の実施例に係るシ
リンダポンプを用いて行う吸引回復工程を説明するため
の断面工程図である。
【図5】本発明の実施例1を説明するためのフローチャ
ートである。
【図6】本発明の実施例2を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】本発明の実施例3を説明するためのフローチャ
ートである。
【図8】本発明の実施例に係る他のインクジェット記録
装置の要部を示す斜視図である。
【図9】インクジェット記録ヘッドのインク吐出口列を
被記録部材側から示す模式的斜視図である。
【図10】インクジェット記録ヘッドのインク吐出部の
構造を示す模式的部分斜視図である。
【図11】本発明の実施例に係るインクジェット記録装
置のブロック図である。
【図12】本発明の実施例に係るインクタンクが交換可
能なインクジェットペンを示す模式的断面図である。
【図13】インクタンクがヘッドに装着されていない時
間と、インクタンクを装着した後の全インク吐出口から
インクが吐出するまで機能を回復させるに要する吸引回
数を調査した結果を示すグラフである。
【図14】本発明の実施例4に係るインクタンクが装着
されていないときの動作を示すフローチャートである。
【図15】インクタンクが装着されているか否かを検知
するための検知手段が設けられたインクジェットペンを
示す模式的断面図である。
【図16】本発明の実施例5に係るインクタンクが装着
されていないときの動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施例6に係るインクタンクが装着
されていないときの動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施例7に係るインクタンクが装着
されていないときの動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施例8に係るインクタンクの有無
を検知するための手段を備えていない場合でのインクタ
ンク交換時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
23 吐出口 31 インク路 34 共通インク室 51 インク供給路 54 フィルター 56 タンクガイド 57 インクタンク 59 吸収体 124 シリンダ 125 シリンダキャップ 126 ピストンシール 127 ピストン軸 128 ピストン 2000 制御部 2025 シリンダポンプ 5013 モータ 5022 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/165 B41J 3/04 102 N

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口を覆うためのキ
    ャップと、 該キャップが前記吐出口を覆っているときに前記吐出口
    から吸引を行うための吸引手段と、を有するインクジェ
    ット装置の操作方法であって、 前記キャップが前記吐出口を覆っているときに前記吸引
    手段を駆動することによって前記吐出口から吸引を行う
    吸引工程と、 前記キャップに対して前記吐出口からインクを吐出する
    吐出工程と、 前記キャップ内のインクを排出する排出工程と、を順次
    行うことを特徴とするインクジェット装置の操作方法。
  2. 【請求項2】 前記インクとして、乾燥後に水不溶性と
    なる耐水性インクと非耐水性インクとの双方が用いられ
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット装
    置の操作方法。
  3. 【請求項3】 前記キャップは前記耐水性インクを吐出
    する吐出口と前記非耐水性インクを吐出する吐出口とを
    一括して覆うことができることを特徴とする請求項2に
    記載のインクジェット装置の操作方法。
  4. 【請求項4】 前記耐水性インクと前記非耐水性インク
    とは、互いに色が異なることを特徴とする請求項2に記
    載のインクジェット装置の操作方法。
  5. 【請求項5】 前記耐水性インクは、尿素を含有するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のインクジェット装置の
    操作方法。
  6. 【請求項6】 前記吐出工程は、前記キャップが前記吐
    出口を開放しているときになされることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット装置の操作方法。
  7. 【請求項7】 前記排出工程は、前記キャップが前記吐
    出口を開放しているときに前記吸引手段を駆動して前記
    キャップから大気を導入することによってなされること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェット装置の操
    作方法。
  8. 【請求項8】 前記吸引工程と前記吐出工程との間に、
    前記吐出口が設けられた面をワイパーブレードによって
    清掃する清掃工程を更に含むことを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット装置の操作方法。
  9. 【請求項9】 前記吸引工程と前記清掃工程との間に、
    前記吐出口が設けられた面に前記キャップの一部が接触
    しているときに前記吸引手段を駆動する工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項8に記載のインクジェット装置
    の操作方法。
  10. 【請求項10】 前記吐出工程は、前記吐出口に連通す
    るインク路に沿って設けられ前記吐出口からインクを吐
    出するために利用されるエネルギーを発生するためのエ
    ネルギー発生手段を駆動することによってなされること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェット装置の操
    作方法。
  11. 【請求項11】 前記エネルギー発生手段が前記エネル
    ギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体である
    ことを特徴とする請求項10に記載のインクジェット装
    置の操作方法。
  12. 【請求項12】 乾燥後は水不溶性となる耐水性インク
    を吐出する吐出口が設けられたインクジェットヘッド
    と、 該インクジェットヘッドに供給される前記インクを貯留
    するためのインク貯留部と、が装着されるインクジェッ
    ト装置の操作方法であって、 前記インク貯留部が装着されていないときには前記イン
    クジェットヘッド内の前記インクを排出する排出工程を
    含むことを特徴とするインクジェット装置の操作方法。
  13. 【請求項13】 前記排出工程の前に、前記インク貯留
    部が装着されているか否かを検知する検知工程を更に含
    むことを特徴とする請求項12に記載のインクジェット
    装置の操作方法。
  14. 【請求項14】 前記排出工程は、前記吐出口から前記
    インクを吸引することによってなされることを特徴とす
    る請求項12に記載のインクジェット装置の操作方法。
  15. 【請求項15】 前記排出工程は、前記吐出口に連通す
    るインク路に沿って設けられ前記吐出口からインクを吐
    出するために利用されるエネルギーを発生するためのエ
    ネルギー発生手段を駆動することによってなされること
    を特徴とする請求項12に記載のインクジェット装置の
    操作方法。
  16. 【請求項16】 前記排出工程は、前記吐出口から前記
    インクを吸引することと、前記吐出口に連通するインク
    路に沿って設けられ前記吐出口からインクを吐出するた
    めに利用されるエネルギーを発生するためのエネルギー
    発生手段を駆動することと、によってなされることを特
    徴とする請求項12に記載のインクジェット装置の操作
    方法。
  17. 【請求項17】 前記エネルギー発生手段が前記エネル
    ギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体である
    ことを特徴とする請求項15または16に記載のインク
    ジェット装置の操作方法。
  18. 【請求項18】 前記排出工程における前記エネルギー
    発生手段の駆動の周波数は、前記吐出口からインクを吐
    出して記録を行う際の前記エネルギー発生手段の駆動の
    周波数より低いことを特徴とする請求項15または16
    に記載のインクジェット装置の操作方法。
  19. 【請求項19】 前記排出工程は、前記エネルギー発生
    手段の互いに異なる周波数での複数の駆動工程を含むこ
    とを特徴とする請求項15または16に記載のインクジ
    ェット装置の操作方法。
  20. 【請求項20】 前記排出工程における前記エネルギー
    発生手段の駆動の周波数は、前記吐出口が複数並んだ吐
    出口列の中央部と端部とで異なることを特徴とする請求
    項15または16に記載のインクジェット装置の操作方
    法。
  21. 【請求項21】 前記排出工程における前記吸引は、
    0.5負気圧より弱い吸引力でなされることを特徴とす
    る請求項14または16に記載のインクジェット装置の
    操作方法。
  22. 【請求項22】 前記排出工程は、互いに異なる吸引力
    での複数の吸引工程を含むことを特徴とする請求項14
    または16に記載のインクジェット装置の操作方法。
  23. 【請求項23】 インクを吐出する吐出口を覆うための
    キャップと、 該キャップが前記吐出口を覆っているときに前記吐出口
    から吸引を行うための吸引手段と、 前記キャップが前記吐出口を覆っているときに前記吸引
    手段を駆動することによって前記吐出口から吸引を行わ
    せ、前記キャップに対して前記吐出口からインクを吐出
    させ、前記キャップ内のインクを排出させる様に制御を
    行うための制御手段と、を有することを特徴とするイン
    クジェット装置。
  24. 【請求項24】 前記インクとして、乾燥後に水不溶性
    となる耐水性インクと非耐水性インクとの双方が用いら
    れることを特徴とする請求項23に記載のインクジェッ
    ト装置。
  25. 【請求項25】 前記キャップは前記耐水性インクを吐
    出する吐出口と前記非耐水性インクを吐出する吐出口と
    を一括して覆うことができることを特徴とする請求項2
    4に記載のインクジェット装置。
  26. 【請求項26】 前記耐水性インクと前記非耐水性イン
    クとは、互いに色が異なることを特徴とする請求項24
    に記載のインクジェット装置。
  27. 【請求項27】 前記耐水性インクは、尿素を含有する
    ことを特徴とする請求項24に記載のインクジェット装
    置。
  28. 【請求項28】 前記制御手段は、前記キャップが前記
    吐出口を開放しているときに前記キャップに対するイン
    クの吐出を行わせることを特徴とする請求項23に記載
    のインクジェット装置。
  29. 【請求項29】 前記吐出口が設けられた面を清掃する
    ためのワイパーブレードを有することを特徴とする請求
    項23に記載のインクジェット装置。
  30. 【請求項30】 前記吐出口に連通するインク路に沿っ
    て設けられ前記吐出口からインクを吐出するために利用
    されるエネルギーを発生するためのエネルギー発生手段
    を有することを特徴とする請求項23に記載のインクジ
    ェット装置。
  31. 【請求項31】 前記エネルギー発生手段が前記エネル
    ギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体である
    ことを特徴とする請求項30に記載のインクジェット装
    置。
  32. 【請求項32】 乾燥後は水不溶性となる耐水性インク
    を吐出する吐出口が設けられたインクジェットヘッド
    と、 該インクジェットヘッドに供給される前記インクを貯留
    するためのインク貯留部と、 前記インク貯留部が装着されていないときには前記イン
    クジェットヘッド内の前記インクを排出させる様に制御
    をを行うための制御手段と、を有することを特徴とする
    インクジェット装置。
  33. 【請求項33】 前記インク貯留部が装着されているか
    否かを検知するための検知手段を有することを特徴とす
    る請求項32に記載のインクジェット装置。
  34. 【請求項34】 前記吐出口に連通するインク路に沿っ
    て設けられ前記吐出口からインクを吐出するために利用
    されるエネルギーを発生するためのエネルギー発生手段
    を有することを特徴とする請求項32に記載のインクジ
    ェット装置。
  35. 【請求項35】 前記エネルギー発生手段が前記エネル
    ギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体である
    ことを特徴とする請求項34に記載のインクジェット装
    置。
JP11720795A 1994-05-19 1995-05-16 インクジェット装置及びその操作方法 Expired - Fee Related JP3387691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11720795A JP3387691B2 (ja) 1994-05-19 1995-05-16 インクジェット装置及びその操作方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-105298 1994-05-19
JP10529894 1994-05-19
JP10940694 1994-05-24
JP6-109406 1994-05-24
JP11720795A JP3387691B2 (ja) 1994-05-19 1995-05-16 インクジェット装置及びその操作方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0839830A true JPH0839830A (ja) 1996-02-13
JP3387691B2 JP3387691B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=27310447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11720795A Expired - Fee Related JP3387691B2 (ja) 1994-05-19 1995-05-16 インクジェット装置及びその操作方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3387691B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1669199A1 (en) 2004-11-19 2006-06-14 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
US7185970B2 (en) 2003-01-31 2007-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus
JP2010042592A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Mimaki Engineering Co Ltd プリンタ装置およびプリンタヘッドのメンテナンス方法
US8118394B2 (en) 2008-05-13 2012-02-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Droplet ejecting device
JP2013252696A (ja) * 2012-05-07 2013-12-19 Canon Inc 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2015030174A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7185970B2 (en) 2003-01-31 2007-03-06 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus
EP1669199A1 (en) 2004-11-19 2006-06-14 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus
US8118394B2 (en) 2008-05-13 2012-02-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Droplet ejecting device
JP2010042592A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Mimaki Engineering Co Ltd プリンタ装置およびプリンタヘッドのメンテナンス方法
JP2013252696A (ja) * 2012-05-07 2013-12-19 Canon Inc 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2015030174A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3387691B2 (ja) 2003-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6854826B2 (en) Discharge recovery method for ink jet apparatus using waterproof ink and ink jet apparatus employing the method
US7673959B2 (en) Inkjet printing apparatus, method for setting recovery operation in inkjet printing apparatus, and ink tank
EP0674996B1 (en) Capping method for ink jet recording apparatus
US6796633B1 (en) Ink-jet recorder and method for cleaning restoring system
US6447096B1 (en) Ink jet recording apparatus and recovery method therefor
JPH10278299A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US6193355B1 (en) Ink jet recorder
JP3387691B2 (ja) インクジェット装置及びその操作方法
JP2007038656A (ja) インクジェット記録装置、回復動作条件決定方法、インクタンク、プログラム及び記憶媒体。
JP3029163B2 (ja) 液体噴射装置
JP2000062213A (ja) インクジェット記録装置の動作方法
US6312089B1 (en) Ink jet recorder
US6312117B1 (en) Ink jet printer pen with extra fluid dispenser
JP3160425B2 (ja) インクジェット記録装置の記録ヘッド回復方法
JP2750620B2 (ja) 記録装置
JP3432089B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3241183B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2816902B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4210983B2 (ja) 液体噴射装置
JP2009072970A (ja) インクジェット記録装置および回復方法
JP3248544B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002137417A (ja) インクジェット記録装置
JP3162794B2 (ja) インクジェット記録装置および回復方法
JP2004330749A (ja) 液体噴射装置
JP2000289214A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees