JPH0839824A - インクカートリッジ及び該インクカートリッジを用いた記録装置 - Google Patents

インクカートリッジ及び該インクカートリッジを用いた記録装置

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JPH0839824A
JPH0839824A JP17795094A JP17795094A JPH0839824A JP H0839824 A JPH0839824 A JP H0839824A JP 17795094 A JP17795094 A JP 17795094A JP 17795094 A JP17795094 A JP 17795094A JP H0839824 A JPH0839824 A JP H0839824A
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ink
ink cartridge
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JP17795094A
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Teruo Arashima
輝雄 荒島
Haruyuki Matsumoto
治行 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクカートリッジの正確なインク消費量を
得る。 【構成】 インクカートリッジIJCをキャリッジHC
に装着し、そのキャリッジHCが案内レール5003に
添って移動するとき、インクカートリッジIJCの側面
に貼り付けられたバーコードシート1に描かれたバーコ
ードをセンサ5から読み取り、バーコードが表すインク
カートリッジIJCの固有情報をMPUは得る。以降、
記録動作が発生する度毎に、インク吐出回数や吸引動作
回数からインク消費量を計算し、装着されているインク
カートリッジに関する累積インク消費量を求め、これが
所定の閾値を越えているかどうかを調べる。もし、累積
インク消費量が所定の閾値を越えたならば、LEDを点
灯してインクカートリッジの交換を促す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクカートリッジ及び
該インクカートリッジを用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式に従う記録装
置において、インクカートリッジのインク残量を検知す
る方法には、次に示すいくつかの方法がある。 (1)インクタンク内に電極ピンを2本挿入し、その2
つの電極間の電気抵抗の変化によってインク残量を検知
する方法で残検ピン方式と呼ばれ、最も広く一般的に使
われている。 (2)インク残量に従って、形状が変形するインクタン
クを用い、その変形量からインク残量を推定する方法で
インクタンク変形検知方式と呼ばれる。 (3)記録装置本体側で、インク吐出量や、印字不良発
生時に操作する吸引回復回数をカウントし、合計して、
インク使用量を算出する方法で吐出量カウント方式と呼
ばれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、次のような欠点があった。
【0004】(1)残検ピン方式の場合、インクタンク
に電極ピンを2本(各色インクあたり)挿入する為、イ
ンクカートリッジのコストが高くなり、また、ピン配線
のスペースも考慮しなければならない。特にカラー記録
用の記録ヘッド一体式カートリッジでは、ピン数が多く
なりコスト、カートリッジのサイズの点から実用的とは
言えない。
【0005】(2)インクタンク変形検知方式の場合、
インクタンクの構造が複雑となり、コスト高となる。ま
た、残検ピン方式と同様に、カラー記録用の記録ヘッド
一体式タイプのカートリッジではサイズ的にかなり実用
化が困難である。
【0006】(3)吐出量カウント方式の場合、インク
カートリッジ個別にインク使用量を把握しているわけで
はないので、使用中のインクカートリッジが他のものと
途中で交換された場合、正確にそのインクカートリッジ
に関するインク使用量を算出できない。また、インク使
用量のリセット操作がマニュアル操作に依存する場合に
は、古いインクカートリッジを新品のインクカートリッ
ジと交換したときのリセット操作を忘れるとインク使用
量を正確に測定することができない。また、インクカー
トリッジ交換時のインク使用量リセット動作をインクカ
ートリッジ或いはインクタンクの着脱で自動的に行なう
装置の場合、使用途中または空になったインクカートリ
ッジ或いはインクタンクを一旦抜いて再び装着すると新
品と認識しインク使用量をリセットしてしまう。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、インクジェット方式の記録装置において、そのイン
ク残量或いはインク使用量を正確に測定することができ
るインクカートリッジ及び該インクカートリッジを用い
た記録装置を提供することを目的としている。
【0008】
【発明が解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクカートリッジは、以下のような構成か
らなる。即ち、インクを吐出して記録を行なう記録ヘッ
ドと、前記記録ヘッドが記録動作を行なう際に用いるイ
ンクを貯溜するタンクとを有し、前記インクカートリッ
ジの外面に前記インクカートリッジを識別する情報を表
す識別情報が描かれたシートを貼付したインクカートリ
ッジを備える。
【0009】また他の発明によれば、インクを吐出して
記録を行なう記録ヘッドと、前記記録ヘッドが記録動作
を行なう際に用いるインクを貯溜するタンクとを有し、
前記インクカートリッジの外面に前記インクカートリッ
ジを識別する情報を表す識別情報が描かれたシートを貼
付したインクカートリッジを用いた記録装置であって、
前記インクカートリッジに貼付したシートに描かれた識
別情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取られた識
別情報が表す前記インクカートリッジを識別する情報を
格納する第1記憶手段と、前記情報に基づいて識別され
たインクカートリッジの累積インク消費量を格納する第
2記憶手段と、記録動作の度毎にインクの吐出回数をカ
ウントする計数手段と、前記計数手段によってカウント
されたインクの吐出回数に基づいてインク消費量を算出
する算出手段と、前記インク消費量に基づいて、前記累
積インク消費量を累積更新する更新手段と、前記更新手
段によって更新された累積インク消費量を所定の閾値と
比較する比較手段と、前記比較結果に基づいて、インク
カートリッジの交換を促す警告手段とを有することを特
徴とする記録装置を備える。また本発明においては、識
別情報として光学的に認識可能にコード化されたバーコ
ードを用いることを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明は、インクカートリッ
ジに貼付したシートに描かれたバーコードを読み取り、
そのインクカートリッジを識別する情報を格納してお
く。そして、記録動作の度毎にインクの吐出回数をカウ
ントして、そのカウントされたインクの吐出回数に基づ
いてインク消費量を算出し、そのインク消費量に基づい
て、識別されたインクカートリッジの累積インク消費量
を累積更新する。さらに、その更新された累積インク消
費量を所定の閾値と比較して、その比較結果に基づい
て、インクカートリッジの交換を促すよう動作する。
【0011】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0012】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施例であるインクジェットプリンタIJRA
の構成の概要を示す外観斜視図である。図1において、
駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギ
ア5011,5009を介して回転するリードスクリュ
ー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッ
ジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復
移動される。キャリッジHCには、インクジェットカー
トリッジIJCが搭載されている。5002は紙押え板
であり、キャリッジの移動方向に亙って紙をプラテン5
000に対して押圧する。5003はキャリッジHCが
矢印a,b方向に往復移動するための案内レールであ
る。5007,5008はフォトカプラで、キャリッジ
のレバー5006のこの域での存在を確認して、駆動モ
ータ5013の回転方向切り換え等を行うためのホーム
ポジションを検知する。5016は記録ヘッドの前面を
キャップするキャップ部材5022を支持する部材で、
5015はこのキャップ内を吸引する吸引器で、キャッ
プ内開口5023を介して記録ヘッドIJHの吸引回復
を行う。5017はクリーニングブレードで、5019
はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材であ
り、本体支持板5018にこれらが支持されている。ブ
レードは、この形態でなく周知のクリーニングブレード
が本例に適用できることは言うまでもない。又、501
2は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャ
リッジと係合するカム5020の移動に伴って移動し、
駆動モータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の
伝達機構で移動制御される。
【0013】なお本実施例のインクジェットカートリッ
ジIJCは、記録ヘッドIJHとインクタンクITとを
内蔵した記録ヘッド一体型のインクジェットカートリッ
ジであり、インクタンクIT内のインクがなくなるとイ
ンクジェットカートリッジ全体を交換する。また、記録
ヘッドIJHにはインクを吐出するノズルが記録用紙P
の搬送方向に複数個(64個或いは128個)設けられ
ている。
【0014】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0015】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御回路の構成について説明
する。
【0016】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700は記録信号を入力するインタ
フェース、1701はMPU、1702はMPU170
1が実行する制御プログラムを格納するROM、170
3は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記
録データ等)を保存しておくDRAMである。1704
は記録ヘッドIJHに対する記録データの供給制御を行
うゲートアレイであり、インタフェース1700、MP
U1701、RAM1703間のデータ転送制御も行
う。1710は記録ヘッドIJHを搬送するためのキャ
リアモータ、1709は記録紙搬送のための搬送モータ
である。1705は記録ヘッドIJHを駆動するヘッド
ドライバ、1706,1707はそれぞれ搬送モータ1
709、キャリアモータ1710を駆動するためのモー
タドライバである。
【0017】また、5は後述するインクカートリッジI
JCの側面に貼り付けられるバーコードラベル1のバー
コード情報を読み取るバーコード読み取りセンサ、6は
読み取ったバーコード情報や後述のインク残量警告処理
に必要な情報を格納するEEPROM、7はインクカー
トリッジIJCに内蔵されたインクタンクITのインク
残量が所定以下となったときに点灯してユーザに警告を
発するLED、8はEEPROM6の情報をクリアする
リセットボタンである。尚、リセットボタン8は不用意
な押下を避けるためプリンタの背面に設けられている。
【0018】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJH
が駆動され、記録が行われる。
【0019】図3はインクジェットプリンタIJRAの
インクカートリッジIJCとキャリッジHCの近傍のみ
を、図1とは異なる方向から視た拡大斜視図である。図
3に示すように、インクカートリッジIJCの側面(紙
押え板5002に対面する面)にはそのインクカートリ
ッジに固有の識別情報(例えば、製造シリアル番号)を
バーコード化したバーコードラベル1が貼ってある。そ
して、バーコードラベル1に対面するようにかつキャリ
ッジHCの移動方向に平行にバーコード読み取りセンサ
(以下、センサという)5が設けられている。センサ5
はキャリッジHCがインクカートリッジIJCを搭載し
図1に示す矢a、b方向に移動し、センサ5の直前にき
たときにバーコードラベル1のバーコードを読み取り、
その読み取った情報をMPU1701に転送する。
【0020】次に以上の構成のプリンタを用いて、本実
施例の特徴であるインク残量警告処理について、図4に
示すフローチャートを参照して説明する。尚、本実施例
ではインク残量を測定するために、従来例で説明したイ
ンク吐出量や、記録不良発生時に操作する吸引回復回数
をカウントし合計して、インク使用量を算出する吐出量
カウント方式を用いることとし、この方式に関する詳細
な説明は省略する。
【0021】まずステップS10ではインクカートリッ
ジIJCを装着する。次にステップS15では、センサ
5が装着したインクカートリッジIJC側面のバーコー
ドラベル1からバーコード情報(インクカートリッジ製
造シリアル番号:Sno)を読み取って、EEPROM6
に格納する。EEPROM6には読み取ったSno各々に
対応して、現在までに消費した累積インク消費量(Cac
(Sno))が保存されている。
【0022】ステップS20では記録動作が行なわれ
る。このとき、処理はステップS25において、ホスト
(不図示)から入力された画像信号に基づき、記録ヘッ
ドIJHのどのノズルからインクを吐出しなければなら
ないかを知ることができるので、インク吐出を行なうノ
ズル数(Nin)をカウントする。次に、処理はステップ
S30において、記録ヘッドIJHの吸引回復を行なう
必要があるかどうかを調べる。ここで、吸引回復の必要
がないと判断された場合には処理はステップS40に進
み、吸引回復の必要がある場合には処理はステップS3
5に進んで、吸引回復を行なう。このとき、実行した吸
引回復の回数(Bn)はDRAM1703に記憶する。
【0023】さて、1回の吸引回復に要するインク消費
量(Cb)や1回の記録動作で1つのノズルから吐出す
るインク消費量(Cin)は、予め知ることができるの
で、処理はステップS40において、インク吐出を行な
うノズル数(Nin)、吸引回復の回数(Bn)、1回の
吸引回復に要するインク消費量(Cb)、1回の記録動
作で1つのノズルから吐出するインク消費量(Cin)に
基づいて、インク消費量(C)を計算する(Cb×Bn+
Cin×Nin)。さらに、ステップS45ではそのインク
消費量(C)を現在使用中のインクカートリッジのイン
クカートリッジ製造シリアル番号に対応する累積インク
消費量(Cac(Sno))に加算し、累積インク消費量
(Cac(Sno))を更新する。
【0024】そして、ステップS50では更新された累
積インク消費量(Cac(Sno))と所定の閾値(Th)
とを比較する。ここで、Cac(Sno)>Thであるなら
インク消費量が所定値を越え、インク残量が少なくなっ
たと判断し、処理はステップS55に進み、LED7を
点灯し、ユーザにインクカートリッジの交換を促す。こ
れに対して、Cac(Sno)≦Thであるなら、処理はス
テップS55をスキップしてステップS60に進む。
【0025】最後にステップS60では記録動作終了が
どうかを調べ、記録動作継続なら処理はステップS20
に戻り、記録動作終了なら処理を終了する。
【0026】なお、一度点灯したLED7は、新たに交
換したインクカートリッジが新品のものであるか(EE
PROM6に累積インク消費量に関する情報がない)、
或いは、依然に使用したインクカートリッジであっても
累積インク消費量が所定の閾値以下であることが判別さ
れた場合に消灯する。
【0027】また、EEPROM6の情報はユーザがリ
セットボタン8を押下することによりクリアされる。
【0028】従って本実施例に従えば、インクカートリ
ッジがプリンタに装着されたときにそのインクカートリ
ッジ固有の識別情報をインクカートリッジ側面に貼り付
けたバーコードラベルのバーコードから読み取ってイン
クカートリッジ1つ1つを認識し、そのインクカートリ
ッジごとにインク使用量を算出するので、使用途中の別
のインクカートリッジを何回かプリンタより着脱して
も、正確にそのインクカートリッジごとにインク使用量
を算出することができる。
【0029】また、本実施例に従えば、インクカートリ
ッジの側面にバーコードラベルを貼るだけで1個1個の
インクカートリッジを区別でき、インクカートリッジの
コストアップは最小限に抑えることができるとともに、
インクカートリッジのサイズに何ら影響を与えることが
ないという利点がある。また、プリンタ本体側の制御回
路の構成をそれほど複雑にすることなく、1個1個のイ
ンクカートリッジを区別できる。またプリンタの使用寿
命をインクカートリッジ1個あたりのランニングコスト
と比較すれば、このような回路構成の追加に伴う生産コ
ストは十分に見合うものである。特に、インクカートリ
ッジ内に複数のインクタンクを内蔵するカラー記録用の
インクカートリッジでは、そのサイズが相対的に大きな
ものとなるので、そのサイズを変えることなく正確にイ
ンク使用量や残量を測定できる効果は著しいと言える。
【0030】なお、本実施例ではインクカートリッジ固
有の識別情報として製造シリアル番号を表すバーコード
情報を用いたが本発明はこれによって限定されるもので
はない。光学的に認識可能なようにコード化された情報
に限らず、例えば、特定の数字、文字、抵抗の抵抗値
等、他のインクカートリッジと識別できる情報なら何で
も良い。また、そのインクカートリッジ固有の識別情報
は完全な唯一の固有情報でなくても実用上問題ない範囲
であれば良く、例えば、0001〜1000までの数を
固有情報としてインクカートリッジ1つ1つに割り当て
れば、ユーザは少なくとも1000個のインクカートリ
ッジを管理することができる。これには、完全な唯一の
固有情報を保持する場合と比較して、より単純な番号等
の情報を用いればよいという利点がある。
【0031】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0033】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0035】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0036】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0037】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0038】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0039】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0040】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0041】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0042】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクカートリッジに貼付したシートに描かれたバーコー
ドを読み取り、そのインクカートリッジを識別する情報
を格納しておき、一方、記録動作の度毎にインクの吐出
回数をカウントして、そのカウントされたインクの吐出
回数に基づいてインク消費量を算出し、そのインク消費
量に基づいて、識別されたインクカートリッジの累積イ
ンク消費量を累積更新し、その更新された累積インク消
費量を所定の閾値と比較して、その比較結果に基づい
て、インクカートリッジの交換を促すので、たとえイン
クカートリッジが取り外し、他のインクカートリッジを
装着して用い、さらにその後で一度取り外したインクカ
ートリッジをもう一度装着して用いるようなことがあっ
ても、それぞれのインクカートリッジについて別々にイ
ンク消費量を累積することができ、インクカートリッジ
毎に正確なインク消費量を把握することができるという
効果がある。
【0044】また、上記のようなインクカートリッジ毎
に正確なインク消費量を把握は、インクカートリッジの
構成から言えば、インクカートリッジの構成を複雑にし
たり、そのサイズを大きくすることなく、インクカート
リッジの外面にそのインクカートリッジを識別する情報
を表すバーコードが描かれたシートを貼付するだけで安
価に実現できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるインクジェット
プリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図であ
る。
【図2】インクジェットプリンタIJRAの制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】インクジェットプリンタIJRAのインクカー
トリッジIJCとキャリッジHCの近傍のみを、図1と
は異なる方向から視た拡大斜視図である。
【図4】インク残量警告処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 識別情報(バーコード) 5 バーコード読み取りセンサ 6 EEPROM 7 LED IJC インクカートリッジ IJH 記録ヘッド IH インクタンク HC キャリッジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録を行なう記録ヘッ
    ドと、 前記記録ヘッドが記録動作を行なう際に用いるインクを
    貯溜するタンクとを有し、 前記インクカートリッジの外面に前記インクカートリッ
    ジを識別する情報を表す識別情報が描かれたシートを貼
    付したインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記識別情報は、光学的に認識可能にコ
    ード化されたバーコードであることを特徴とする請求項
    1に記載のインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインク
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のインクカートリッジを
    用いた記録装置であって、 前記インクカートリッジに貼付したシートに描かれた識
    別情報を読み取る読み取り手段と、 前記読み取られた識別情報が表す前記インクカートリッ
    ジを識別する情報を格納する第1記憶手段と、 前記情報に基づいて識別されたインクカートリッジの累
    積インク消費量を格納する第2記憶手段と、 記録動作の度毎にインクの吐出回数をカウントする計数
    手段と、 前記計数手段によってカウントされたインクの吐出回数
    に基づいてインク消費量を算出する算出手段と、 前記インク消費量に基づいて、前記累積インク消費量を
    累積更新する更新手段と、 前記更新手段によって更新された累積インク消費量を所
    定の閾値と比較する比較手段と、 前記比較結果に基づいて、インクカートリッジの交換を
    促す警告手段とを有することを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 警告手段はLEDを含み、前記LEDを
    点灯させてインクカートリッジの交換を促すことを特徴
    とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記識別情報は、光学的に認識可能にコ
    ード化されたバーコードであることを特徴とする請求項
    4に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記バーコードに描かれたインクカート
    リッジを識別する情報は、前記インクカートリッジの製
    造シリアル番号、特定の数字、特定の文字を含むことを
    を特徴とする請求項6に記載の記録装置。
JP17795094A 1994-07-29 1994-07-29 インクカートリッジ及び該インクカートリッジを用いた記録装置 Withdrawn JPH0839824A (ja)

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