JPH083854Y2

JPH083854Y2 - 産業用空気調和機

Info

Publication number: JPH083854Y2
Application number: JP1991098651U
Authority: JP
Inventors: 清瀧多門
Original assignee: 木村工機株式会社
Priority date: 1991-11-29
Filing date: 1991-11-29
Publication date: 1996-01-31
Anticipated expiration: 2006-01-31
Also published as: JPH0547720U

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

【０００１】この考案は工場、作業所、倉庫、競技場等
高所の天井又は空間箇所に設置し、所定の冷暖気を必要
とする方向、特に遠距離に亘たって効果的且つ確実に配
風行わしめんとする産業用空気調和機に関するものであ
る。

【従来の技術】

【０００２】通常、工場、作業所、競技場等広域な室内
を冷暖房する手段として地上に設置せる冷暖房機からの
冷暖気をダクトを通して高所に設置せる吹出グリルより
室内の必要とする箇所に冷暖気の送供が行われている。

【０００３】しかるにかかる構造による場合において該
送風の手段としてダクトが使用されているがために送風
中における熱ロスが非常に多く不経済であった。

【発明が解決しょうとする課題】

【０００４】近時、上記の問題点を解決する手段として
機内に送風機、熱交換コイル等の諸機構を一体的に収容
してなる所謂、産業用空気調和機の開発が行われている
がこれら空調機の殆どが吹出口が単なる形状の吹出グリ
ル口にて形成されているがために上記送風を必要とする
遠方にまで送供することが困難である等の欠点を有して
いたのである。この考案は上記、欠点を根本的に解決行
わしめんとするものであって吹出口部分を何らの手数を
も要することなくきわめて簡単な形状に形成することに
よって必要とする風量の冷暖気を相当の遠距離にまで確
実に送供することが出来得、以て室内を短時間にて効率
的に空調行わしめんとするをその主な目的としている。

【課題を解決するための手段】

【０００５】上記の目的を達成する手段として、この考
案の概略は機体（１）の一方に吸込口（２）を開設し、
且つ内部に送風通路（３）を形成すると共に該送風通路
内に電動機（６），送風機（７），熱交換コイル
（８），ドレンパン（９）等の諸機構を各配置せる産業
用空気調和機において、該機体（１）の前部または下部
等の適宜箇所に上記送風通路（３）と直角に連通し、且
つ先端部分を狭窄し全体形状を方形形状に形成してなる
方形型吹出グリル（４）を一体的に凸出設けたことを特
徴とする産業用空気調和機を汎く提供しようとするもの
である。また上記の方形型吹出グリル（４）の吹出口
（５）に多数の風向変更翼板（１０）、（１０）を風向
方向変更自在に配設することや、更に上記送風通路内に
整流兼集合板（１２）を凸出設けることによって、必要
とする方向に所定の冷暖風を確実且つ能率的に送供行わ
しめることが出来得るのである。

【作用】

【０００６】この考案に係る空気調和機を工場等の天井
に設置するか、高所に吊設し必要時に送風機（７）を運
転操作を開始することによって室内の空気は吸込口
（２）より機内に流入し、熱交換コイル（８）にて適当
温度に熱交換され、これが先端部分を稍狭窄し、且つ方
形形状に形成してなる数個の方形型吹出グリル（４）に
よる作用にて自然的に狭窄した冷暖気を相当の遠距離に
まで確実に送供することが出来得るのである。また上
記、吹出口（５）に多数の風向変更翼板（１０）を取付
け行わしめることによって必要とする任意の方向に必要
量の冷暖風を極めて確実容易に送風を行わしめることが
出来得る。更に、この考案においては請求項第４項記載
の如く方形型吹出グリル（４）の内部、送風機（７）の
送風通路内に先端部を狭窄して空気通風路（１３）を開
口形成した整流兼集合板（１２）を延出設けることによ
って上記送風を自然的に狭窄すると同時に整流作用も求
め得られ、より遠方距離にまで良好な送風機能を確実に
期待求めることが出来得るのである。

【実施例】

【０００７】以下この考案の実施の態様を図面に付いて
説明すると、全体形状を略横長箱形状状に形成してなる
機体（１）の背面に吸込口（２）を開設し、内部に送風
通路（３）を形成し該送風通路内に機能に応じて必要数
の電動機（６），送風機（７）を各設置すると共に該送
風通路（３）内に横長型の熱交換コイル（８），ドレン
パン（９）等の諸機構を各配置して機内を通流する空気
を所定の温度に熱交換する。上記、構造を有した機体
（１）の下方に先端部分を狭窄し、且つ全体形状を方形
形状に形成せる方形型の吹出グリル（４）を上記送風通
路に対して略直角に凸出設け、更に該吹出グリル口
（４）の下方に開口せる吹出口（５）に多数の風向変更
翼板（１０）、（１０）を風向方向変更自在に配設す
る。

【０００８】また上記風向変更翼板（１０）に代えて吹
出口（５）にパンカルーバー（図示省略）を取付け設け
風向方向を任意方向に変更可能とすることも一考であ
る。

【０００９】更に他の実施例として上記、方形型吹出グ
リル（４）の内部で送風機（７）の送風口前方に先端部
を狭窄して空気通風口（１３）を開口し恰も梯形形状の
整流兼集合板（１２）を延出設け、送風機（７）よりの
送風を吹出口（３）方向に自然的、円滑に流入するよう
に形成する。また上記は例示図による説明であって方形
型吹出グリル口（４）を機体（１）の下方に連設するの
みに限定されるものでなく前部、両側等いかなる箇所に
設置出来得ることは勿論、該方形型吹出グリル口（４）
の下方吹出口（５）に設置された多数の風向変更翼板
（１０）、或いはパンカルーバーを電動式、ワイヤレス
等の遠隔操作方式とすることによって風向方向をより至
便に変更操作を行わしめることも出来得る。なお図示
中、符号（１１）は加湿器、（１３）はフィルターであ
る。

【考案の効果】

【００１０】この考案は、上記の如く方形型吹出グリル
（４）を機体内の送風通路に対して略直角に取付けする
と共に該グリル先端を狭窄したことによって下方吹出口
（５）より吹出す空気が狭窄送風し、これが機体１の直
下方向に最も強力な集中送風として相当の遠距離範囲に
まで送達が可能となり、以て工場作業所、倉庫、競技場
等いかなる高所であっても所定の冷暖気をきわめて確実
容易に送給行わしめることが出来得、しかも吹出グリル
辺の形状が単調な平面形状と異なり方形形状の先細形状
であるがために意匠的においても斬新な効果がある。

【００１１】また請求項４項の方形型吹出グリル（４）
の内部に先端部を狭窄して空気通風路（１３）を開口形
成すると共に該方形型吹出グリル（４）の送風通路内に
逆ハ形の整流兼集合板（１２）を延出設けることによっ
て送風機（７）からの送風が自然的に整流し円滑に導流
する等、より良好な送風効果が期待求め得られることは
謂うまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る産業用空気調和機の正面図、

【図２】同上、底面図、

【図３】同上、内部機構を示す中央部分の縦断面図であ
る。

【符号の説明】

２吸込口３送風通路４方形型吹出グリル５吹出口１０風向変更翼板１２整流兼集合板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】機体（１）の一方に吸込口（２）を開設
し、且つ内部に送風通路（３）を形成すると共に該送風
通路内に電動機（６），送風機（７），熱交換コイル
（８），ドレンパン（９）等の諸機構を各配置せる産業
用空気調和機において、該機体（１）の前部または下部
等の適宜箇所に上記送風通路（３）と直角に連通し且つ
先端部分を稍狭窄して全体形状を方形筒状に形成してな
る方形型吹出グリル（４）を凸出設けたことを特徴とす
る産業用空気調和機。
【請求項２】上記請求項１項記載の空気調和機におい
て、方形型吹出グリル（４）の吹出口（５）に多数の風
向変更翼板（１０）、（１０）を風向方向変更自在に配
設せしめたことを特徴とする産業用空気調和機。
【請求項３】上記、請求項１項記載の空気調和機にお
いて、方形型吹出グリル（４）の吹出口（５）に風向方
向変更自在のパンカルーバーを取付け設けたことを特徴
とする産業用空気調和機。
【請求項４】上記、請求項各項記載の空気調和機にお
いて、方形型吹出グリル（４）の内部、送風機（７）の
送風通路前方に先端部を狭窄して空気通風口（１３）を
開口形成してなる整流兼集合板（１２）を延出設けたこ
とを特徴とする産業用空気調和機。