JPH0838134A - 解凍装置 - Google Patents

解凍装置

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JPH0838134A
JPH0838134A JP17730094A JP17730094A JPH0838134A JP H0838134 A JPH0838134 A JP H0838134A JP 17730094 A JP17730094 A JP 17730094A JP 17730094 A JP17730094 A JP 17730094A JP H0838134 A JPH0838134 A JP H0838134A
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JP
Japan
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steam
thawing
chamber
water
temperature
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JP17730094A
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English (en)
Inventor
Yoshio Yoshida
義雄 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍食品等の被解凍物を解凍する際に、食品
等の被解凍物に品質劣化を生じさせない解凍装置を得
る。 【構成】 蒸気発生用の水を霧化する霧化手段と、霧化
した水を加熱する加熱手段により低温の水蒸気を発生さ
せ、この低温の水蒸気を送風手段によつて流動させて被
解凍物に接触させ水蒸気が凝縮する際の潜熱により解凍
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低温の水蒸気潜熱を
利用して、凍結した被解凍物を解凍する解凍装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】低温の水蒸気を発生させ潜熱を利用し
て、凍結した被解凍物を解凍する方法は、既に特開昭6
2ー130675号、特開昭55ー54884号公報等
により知られている。
【0003】図16は、特開昭62ー130675号公
報に開示された真空解凍装置であり、101は凍結した
被解凍物、102は真空ポンプ、103は加熱ヒータ、
104は水温測定用のサーミスタ、105は電子冷却素
子、106は制御回路、107は真空容器、108は排
気管、109は排気バルブ、110はリークバルブ、1
11は電子冷却素子冷却ファン、112は蒸気発生用
水、113は真空ポンプ排気管である。
【0004】次に、このように構成された従来装置の動
作について説明する。真空容器107内に被解凍物10
1を置き、蒸気発生用水112を供給して、排気バルブ
109を開き、リークバルブ110を閉にして、真空ポ
ンプ102で真空容器107内の空気を排除する。
【0005】この装置において、真空容器107内の水
蒸気分圧を上げ、かつ加熱ヒータ103で蒸気発生用水
112を沸騰させて、低温の水蒸気を発生させて、被解
凍物101の表面でこの水蒸気の潜熱により被解凍物1
01を低温に保ちながら高品質な解凍を行うものであ
る。
【0006】なお、電子冷却素子105は被解凍物10
1の表面温度が上がり過ぎたとき、高品質解凍を保つた
め、被解凍物101の表面温度を冷却するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来の解凍装置
は、非常に高品質な解凍を行うことができるが、真空度
が数Torrは得られる高性能な真空ポンプが要求され、か
つ真空容器も気密度の高いものが必要となる。さらに真
空容器の開放に対する安全装置が必要である等複雑かつ
高価な装置となり一般家庭における解凍装置には導入し
にくいという問題点があった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、単純かつ簡単な構成で、安全
性が高く使い勝手のよい高品質な解凍が行える解凍装置
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる請求項
1の解凍装置は、低温の水蒸気で被解凍物の解凍を行う
解凍装置において、蒸気発生用の水を霧化する霧化手
段、霧化した水の蒸発を促進する加熱手段、発生した水
蒸気を流動させる送風手段を有する水蒸気発生手段を備
えたものである。
【0010】請求項2に係わる解凍装置は、上記霧化手
段を、超音波振動子により構成したものである。
【0011】請求項3に係わる解凍装置は、上記霧化手
段を、排出口が小さく絞られた加圧ポンプにより構成し
たものである。
【0012】請求項4に係わる解凍装置は、低温の水蒸
気を被解凍物に接触して、水蒸気の凝縮に伴う潜熱によ
って被解凍物の解凍を行う解凍装置において、蒸気発生
用の水を加熱する水加熱手段、蒸気発生用の水に微細な
気泡を発生させる気泡発生手段を有する水蒸気発生手段
を備えたものである。
【0013】請求項5に係わる解凍装置は、上記水蒸気
発生手段を制御するため、水蒸気を含む空気の状態を検
出する検出手段を備えたものである。
【0014】請求項6に係わる解凍装置は、蒸発を促進
する加熱手段が、対流、輻射あるいは伝導、加熱の何れ
か一つの方式を備えてなるものである。
【0015】請求項7に係わる解凍装置は、解凍室から
外部へ排出する空気孔に温度検出器を設け、この温度検
出器の検出温度が所定値以上になったとき、解凍完了と
し、上記水蒸気発生手段を停止するものである。
【0016】請求項8に係わる解凍装置は、水蒸気発生
手段を有する蒸気発生室と被解凍物を解凍する解凍室を
分離して設け、蒸気発生室で発生した水蒸気を解凍室に
導入する導入口に、この水蒸気温度を検出する第1の温
度検出器を設け、この第1の温度検出器の情報に基づ
き、解凍室に導入する水蒸気の温度を所定範囲内に上記
加熱手段を制御する制御手段を備えたものである。
【0017】請求項9に係わる解凍装置は、排出水が霧
状となるよう排出口が小さく絞られた加圧ポンプで加圧
し、この加圧ポンプで霧化され散布され霧を、通孔を有
する板状の霧加熱板で加熱した後解凍室に導入するよう
にしたものである。
【0018】請求項10に係わる解凍装置は、水蒸気発
生手段を有する蒸気発生室と被解凍物を解凍する解凍室
を分離して設け、蒸気発生室で発生した水蒸気を解凍室
に導入する導入口を、上部に配設、かつ蒸気発生室に上
記導入口に対抗し、かつ導入口より下方に位置して排気
孔を設けたものである。
【0019】請求項11に係わる解凍装置は、被解凍物
の重量を検出する重量検知機構を備えたものである。
【0020】
【作用】請求項1の解凍装置においては、蒸気発生用水
を所定量入れ被解凍物をセットして、電源を投入すれ
ば、霧化手段が蒸気発生用の水を霧化し、加熱手段が霧
化した水の蒸発を促進して、低温の水蒸気を多量に発生
させる。そして送風手段が、低温の水蒸気を被解凍物の
表面に導き、被解凍物表面で水蒸気が凝縮する。この凝
縮に伴う潜熱によって、被解凍物の解凍が促進される。
【0021】請求項2に係わる解凍装置においては、超
音波振動子が蒸気発生用の水を霧化する。
【0022】請求項3に係わる解凍装置においては、排
出口が小さく絞られた加圧ポンプが蒸気発生用の水を霧
化する。
【0023】請求項4に係わる解凍装置においては、水
加熱手段が蒸気発生用の水を加熱し、気泡発生手段が加
熱された蒸気発生用の水に微細な気泡を発生させて低温
の水蒸気を発生させる。
【0024】請求項5に係わる解凍装置においては、検
出手段が水蒸気を含む空気の状態を検出して、この検出
信号により水蒸気発生手段を制御して、空気状態に対応
する水蒸気を発生させる。
【0025】請求項6に係わる解凍装置においては、対
流、輻射あるいは伝導、加熱の何れか一つの方式を備え
た加熱手段が、蒸発を促進する。
【0026】請求項7に係わる解凍装置においては、解
凍室から外部へ排出する空気孔に設けられた温度検出器
の検出温度が所定値以上になったとき、上記水蒸気発生
手段を停止して、水蒸気の発生を止める。
【0027】請求項8に係わる解凍装置においては、解
凍室とは分離して配設された蒸気発生室で発生した水蒸
気を解凍室に導入する導入口に設けられた第1の温度検
出器で水蒸気温度を検出し、制御手段で、この第1の温
度検出器の情報に基づき、上記加熱手段を制御して解凍
室に導入する水蒸気の温度を所定範囲内に制御する。
【0028】請求項9に係わる解凍装置においては、排
出水が霧状となるよう排出口が小さく絞られた加圧ポン
プで蒸気発生用の水を加圧して霧化し、板状の霧加熱板
で、この霧を加熱して蒸発を促進させる。
【0029】請求項10に係わる解凍装置においては、
蒸気発生室と分離して設けられた解凍室の上部に配設さ
れた導入口が、蒸気発生室で発生した低温の水蒸気を解
凍室に導入する。排気孔が被解凍物の表面に接触しなが
ら落ちてくる水蒸気を解凍室外に排出する。
【0030】請求項11に係わる解凍装置においては、
重量検知機構が被解凍物の重量を検出し、この検知結果
により制御回路が被解凍物の容量に合致した送風量や霧
化量に制御する。
【0031】
【実施例】
実施例1.図1はにおいて、1は庫内に蒸気発生用の水
2を貯溜する水槽3を有する蒸気発生室4、およびこの
蒸気発生室4の上部空間と連通する被解凍物5を保持す
る解凍室6を有する外箱、7はこの外箱1の上面に設け
られ、上記蒸気発生用の水2および被解凍物5を出し入
れする開口部8を塞ぐ蓋、
【0032】9は上記水槽3の底面中央に設けられ、上
記蒸気発生用の水2を数10KHzで加振し、霧化する
超音波振動子、10は上記外箱1の一方の側方底面に設
けられた吸気孔11から空気12を吸い込み上記解凍室
6へ霧を送るファン、13は上記空気12を加熱するヒ
ータ、14は上記空気12が上記解凍室6を経て上記外
箱1外へ排出される蓋7に設けられた排気孔、15は上
記解凍室6内で被解凍物5を保持し、かつドリップを受
け、および被解凍物5を回転させムラなく解凍を促進す
るためのターンテーブル、16はこのターンテーブル1
5を駆動するターンモータである。
【0033】上記ターンテーブル15は、通気性のある
目皿17を介して被解凍物5を保持し、上記ターンモー
タ16の回転軸16’に着脱自在に取り付けられてい
る。
【0034】18は上記蒸気発生用の水2の水位レベル
が所定高さ以上あるか否かを判定する水位センサ、19
は上記解凍室5と上記蒸気発生室4との連通部分に設け
られ、連通部分の空気温度を検出する第1の温度セン
サ、20は上記排気孔14の近傍空気温度を検出する第
2の温度センサ、21は上記解凍室6内の下方に位置し
て設けられ、上記の第1の温度センサ19と第2の温度
センサ20および水位センサ18の情報に基づき上記超
音波振動子9、ファン10、ヒータ13、ターンモータ
16を制御し、被解凍物5を高品位に解凍する制御回路
である。
【0035】図2はこの制御回路21と関連する部品間
の関係を示す制御ブロック図である。この制御回路21
は、水位センサ18の検出水位レベルが所定高さ以上で
あれば動作を開始し、第1の温度センサ19の情報が被
解凍物5に蛋白質の変成が起きない温度の約30℃以下
であればヒータ13をONし、第1の温度センサ19と
第2の温度センサ20の検出温度差により解凍の進み具
合を予測し、かつ解凍終了判定を行う。
【0036】次に動作について説明する。蓋7を開け、
所定水量(水位レベルが水位センサ18をはるかに越え
る高さ)の蒸気発生用の水2を水槽3に入れる。この実
施例1では水温は約10℃であった。次に目皿17の上
に約−20℃に冷凍され、解凍しようとするマグロの被
解凍物5を載せて蓋7を閉めて、電源(図示せず)を投
入する。
【0037】制御回路21は図3の動作フローに従って
動作する。ステップ301でスタートし、ステップ30
2で水位センサ18が水位レベルを判定する。水位レベ
ルYESであればステップ303で超音波振動子9を、
ステップ304でファン10を、ステップ305でター
ンモータ16をそれぞれ順次ONさせる。超音波振動子
9によって水は加振され、蒸気発生用の水2は霧化さ
れ、煙の如く発生する。
【0038】この霧化された水の多くはファン10の働
きにより吸気孔11より吸気され、ヒータ13により加
熱された空気によって気化して、空気と混合し多湿の空
気、つまり水蒸気分圧の高い空気となり、蒸気発生室3
の上方に溜まり、解凍室6に送られる。ステップ306
で第1の温度センサ19の検出により空気温度が所定値
(この実施例では30℃)を越えているか否かを判定す
る。この時点ではヒータ13はまだONされていないの
で、空気温度は所定値以下であるから、ステップ307
に進みヒータ13がONされる。次にステップ308で
制御回路21によって、第1の温度センサ19と第2の
温度センサ20の検出温度差を演算し、この温度差が所
定値(この実施例では5℃)以下か否かを判定する。
【0039】この温度差が所定値を越えているとステッ
プ302に戻り、水位レベルを判定し、次のステップに
進む。超音波振動子9、ファン10、ターンモータ16
はそれぞれONされているので、これ等のステップをス
ルーする。この状態では超音波振動子9によって霧化さ
れた水の多くはファン10により吸気孔11から吸気さ
れヒータ13で加熱された空気によって気化が促進さ
れ、水蒸気となり解凍室6に送られる。
【0040】ステップ306で第1の温度センサ19の
検出により空気温度が所定値(この実施例では30℃)
を越えているか否かを判定し、空気温度が所定値(この
実施例では30℃)を越えている場合はステップ309
に進みヒータ13は制御回路21によってOFFされる
ので、常に30℃近傍の多湿の空気となって被解凍物5
の表面に触れ、水蒸気は被解凍物5の表面で凝縮し、潜
熱が被解凍物5に奪われる。
【0041】この潜熱により−20℃の被解凍物5は表
面より徐々に解凍が進む。潜熱を奪われ低温になった空
気は第2の温度センサ20に温度が検出されて排気孔1
4から外箱1より排出される。この実施例1では、ステ
ップ308で制御回路21によって、第1の温度センサ
19と第2の温度センサ20の検出温度差を常時演算
し、解凍の進み具合を予測している。
【0042】解凍が進むと、被解凍物5の表面での潜熱
移動が少なくなるため、徐々に第1の温度センサ19と
第2の温度センサ20の検出温度差が小さくなり、解凍
終了近くなるとこの温度差が急激に小さくなり、温度差
が5℃になると解凍が終了と判断して、ステップ310
で制御回路21によって、超音波振動子9、ファン1
0、ヒータ13、ターンモータ16への通電をOFF
し、ステップ311で全ての動作を終了する。
【0043】図4に第1の温度センサ19と第2の温度
センサ20の検出温度差の特性を示す。被解凍物5の解
凍開始時は、排気孔14から排出される空気温度は低く
第1の温度センサ19と第2の温度センサ20の検出温
度差は大きく変化が少ないが、解凍終了近くなると第2
の温度センサ20の検出温度が高くなり温度差が急激に
小さくなる。
【0044】また、ターンテーブル15がターンモータ
16によって常に回転しているので、被解凍物5の表面
は多湿の空気にムラなく触れ、被解凍物5の解凍はムラ
なく行われる。
【0045】実施例2 図5は、この発明の実施例2を示すもので、上記実施例
1と同一のもの、または同一機能のものは同一符号で示
し、説明を省略する。
【0046】この図において、51はエアポンプ、52
は水槽3の底部に配設された蒸気発生用の水2を加熱す
る水加熱ヒータ、53は上記エアポンプ51からの空気
をエアーホース54を介して導入される気泡発生板で、
連通性のある微小な孔を多数有して、エアポンプ51に
より導入される空気を微細な気泡とする機能を持つ。
【0047】電源を投入すればエアポンプ51がON
し、吸気孔11より吸入された空気は水加熱ヒータ52
で加熱された蒸気発生用の水2の中で、微細な多数の気
泡となり、かつ水蒸気を多く含んだ多湿空気となって水
槽3から吹き出され、解凍室6に導かれる。第1の温度
センサ19は多量の水蒸気を含有した多湿空気温度を解
凍室6に流入するときに検出する。以降は上記実施例1
と同様の動作をする。
【0048】図6は、この実施例2の制御回路21と関
連する部品間の関係を示す制御ブロック図である。
【0049】実施例3 図7は、この発明の実施例3を示すもので、上記実施例
1及び実施例2と異なる部分のみ図示している。71は
加圧ポンプであり、水槽3底部より給入ホース72より
導入した蒸気発生用の水2を小さく絞られた霧化口73
より加圧して霧状に散布する。散布された霧の多くはフ
ァン10の働きにより、吸入口11より吸気されヒータ
13により加熱された空気によって気化する。以降実施
例1と同様の動作を行い、同様の効果を得ることができ
る。
【0050】実施例4 図8は、この発明の実施例4を示すもので、上記実施例
1、実施例2及び実施例3と異なる部分のみ図示してい
る。81は霧化した水滴を伝導あるいは輻射により気化
させる防水性構造で、かつ通気性を有する板状の霧加熱
板である。散布された霧の多くはこの霧加熱板81に接
触することにより、熱エネルギを受け気化するととも
に、かつ霧加熱板81に触れなかった霧も霧加熱板81
からの輻射により熱エネルギを受け気化する。以降実施
例1と同様の動作を行い、同様の効果を得ることができ
る。
【0051】実施例5 上記実施例は何れも蒸気発生室と解凍室とを分離してい
るが、これは同じ室でもよい。但しその場合は被解凍物
5の載置用ターンテーブル15が蒸気発生用の水2に浸
からないように蒸気発生用の水2の水位よりも上方に配
置し、かつターンモータ16等ターンテーブル15の駆
動機構部は水密構造にされる。また、第1の温度センサ
19は霧発生部の近傍に設けられる。
【0052】実施例6 実施例1では解凍終了判定を第1の温度センサ19と第
2の温度センサ20の検出温度差の絶対値としている
が、これに限定するものではなく、図9に示すような差
の傾きの変化あるいは図10に示すような第2の温度セ
ンサ20の検出温度に基づき、図11に示す温度変化量
の絶対値あるいは図12に示す温度変化の傾き等により
解凍終了判定するものでも同様な効果が得られる。
【0053】実施例7 図13はこの発明の実施例7を示すもので、上記実施例
1〜実施例6と異なる部分のみを図示している。82
は、解凍室6の側壁83の下部で、かつ蒸気発生室4と
上部空間で連通する導入口84と対抗する位置に設けら
れた排気孔、85はこの排気孔82を本体1に設けられ
た本体排気孔86に連通する排気管である。
【0054】多湿空気つまり水蒸気分圧が高い空気ほど
単位体積当たりに含まれる水蒸気比率が高いため、密度
が小さく軽い。そのため図13において、蒸気発生室4
と解凍室6空間上方ほど水蒸気の多い空気が充満する。
そして解凍室6の側壁83の下部に設けられた排気孔8
2に上記多湿空気が被解凍物5に触れながら導かれ、本
体排気孔86により排出される。従って、被解凍物5の
表面はより水蒸気分圧の高い多湿空気にムラなく触れる
ので、より効率よく解凍ムラのない高品質な解凍を行う
ことができる。
【0055】実施例8 図14、15はこの発明の実施例8を示すもので、上記
実施例1〜実施例7と異なる部分のみを図示している。
87は、ターンモータ16をターンテーブル15、回転
軸16′とともにスラスト方向に変位可能に弾性支持
し、ターンテーブル15上に置かれた被解凍物5の重量
を検出する重量検知機構である。
【0056】この重量検知機構87で検出された情報は
制御回路21に取り込まれ、制御回路21によって加熱
手段のヒータ13、送風手段のファン10や霧化手段の
超音波振動子9や加圧ポンプ61等のそれぞれ発熱量、
送風量や霧化量等の容量を空気湿度が所定値内において
制御する構成となっている。
【0057】従って、被解凍物5の大きさ、つまり被解
凍負荷の大きさが検出され、その大きさに基づいて、ヒ
ータ13の発熱量、ファン10の送風量あるいは超音波
振動子9や加圧ポンプ61の霧化量を設定された量にな
るように制御されるので解凍時間が被解凍物の大きさに
よって大きく変動しないように適正な速度で解凍が行
え、動作中品質劣化のない高品質な解凍が行える。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、単純かつ簡単な構成であり、安価で安全性が高く、
使い勝手の良い高品質な解凍が行える解凍装置を得られ
る効果がある。
【0059】請求項2に係わる解凍装置は、霧化手段
を、超音波振動子により構成しているので、微細な霧を
容易に得ることができ、かつ霧発生量の制御も容易であ
り、所望する低温水蒸気が容易かつ安価な構成で得られ
る。
【0060】請求項3に係わる解凍装置は、霧化手段
を、排出口が小さく絞られた加圧ポンプにより構成して
いるので、超音波振動子により安価でかつ簡単に所望す
る低温水蒸気が得られる。
【0061】請求項4に係わる解凍装置は、蒸気発生用
の水を加熱する水加熱手段と蒸気発生用の水に微細な気
泡を発生させる気泡発生手段を有する水蒸気発生手段を
備えているので、加熱された水の中で、微細な気泡を水
槽の断面広く発生させることができ、多湿な気泡、つま
り低温水蒸気が加熱エネルギーの無駄なく、効率よく得
られる。
【0062】請求項5に係わる解凍装置は、水蒸気を含
む空気の状態を検出する検出手段の出力で水蒸気発生手
段を制御するため、被解凍物に接触する水蒸気を所定の
温度保つことができ、高品質な解凍が行える。
【0063】請求項6に係わる解凍装置は、蒸発を促進
する加熱手段が、対流、輻射あるいは伝導、加熱の何れ
か一つの方式を備えてなるものであるため、発生した霧
は熱エネルギーが充満する雰囲気にさらされ、加熱エネ
ルギーの無駄なく気化して、効率よく水蒸気になる。
【0064】請求項7に係わる解凍装置は、解凍室から
外部へ排出する空気孔に温度検出器を設け、この温度検
出器の検出温度が所定値以上になったとき、解凍完了と
し、上記水蒸気発生手段を停止するので、解凍進行工程
が予測でき、最適な解凍状態することができる。
【0065】請求項8に係わる解凍装置は、水蒸気発生
手段を有する蒸気発生室と被解凍物を解凍する解凍室を
分離して設け、蒸気発生室で発生した水蒸気を解凍室に
導入する導入口に、この水蒸気温度を検出する第1の温
度検出器を設け、この第1の温度検出器の情報に基づ
き、解凍室に導入する水蒸気の温度を所定範囲内に上記
加熱手段を制御する制御手段を備えたので、解凍室に導
入する水蒸気温度を正確に測定することができ、その水
蒸気温度の制御が正確にできるので、被解凍物の解凍
が、さらに高品質にすることができる。
【0066】請求項9に係わる解凍装置は、排出水が霧
状となるよう排出口が小さく絞られた加圧ポンプで加圧
し、この加圧ポンプで霧化され散布され霧を、通孔を有
する板状の霧加熱板で加熱した後解凍室に導入する構成
にし、霧化され散布された後加熱することで、加熱に要
するエネルギーの無駄を少なくし、加熱エネルギーの消
費を小さくすることができる。
【0067】請求項10に係わる解凍装置は、水蒸気発
生手段を有する蒸気発生室と被解凍物を解凍する解凍室
を分離して設け、蒸気発生室で発生した水蒸気を解凍室
に導入する導入口を、上部に配設、かつ蒸気発生室に上
記導入口に対抗し、かつ導入口より下方に位置して排気
孔を設けているので、湿度が高いほど湿り空気は水蒸気
分圧が高いため密度が低く、上方ほど高湿度の空気が集
まる。従って上方空間上部ほど水蒸気が多くなり、この
水蒸気が多い空気が被解凍物の上方から接触して、下方
の排気孔から排気され、より効率よく解凍ムラのない高
品質な解凍を行うことができる。
【0068】請求項11に係わる解凍装置は、被解凍物
の重量を検出し、その検出値により制御回路を制御する
重量検知機構を備えたことにより、被解凍物の大きさに
基づいて、発熱量、送風量あるいは霧化量を設定された
量になるように制御されるので解凍時間が被解凍物の大
きさによって大きく変動しないように適正な速度で解凍
が行え、動作中品質劣化のない高品質な解凍が行える。
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による解凍装置の実施例1を示す概略
断面図である。
【図2】その制御ブロック図である。
【図3】図1に示す実施例1の動作フロー図である。
【図4】この発明による解凍装置の温度特性図である。
【図5】この発明による解凍装置の実施例2を示す概略
断面図である。
【図6】その制御ブロック図である。
【図7】この発明による解凍装置の実施例3を示す主要
部を切欠いた正面図である。
【図8】この発明による解凍装置の実施例4を示す主要
部を切欠いた正面図である。
【図9】この発明による実施例6の解凍装置の温度特性
図である。
【図10】この発明による実施例6の解凍装置の別な温
度特性図である。
【図11】この発明による実施例6の解凍装置のさらに
別な温度特性図である。
【図12】この発明による実施例6の解凍装置のまたさ
らに別な温度特性図である。
【図13】この発明による解凍装置の実施例7を示す主
要部を切欠いた正面図である。
【図14】この発明による解凍装置の実施例8を示す主
要部を切欠いた正面図である。
【図15】その制御ブロック図である。
【図16】従来の解凍装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1:外箱 2:蒸気発生用水 3:水槽 4:蒸気発生室 5:被解凍物 6:解凍室 7:蓋 9:超音波振動子 10:ファン 13:ヒータ 15:ターンテーブル 16:ターンモータ 18:水位センサ 19:第1の温度センサ 20:第2の温度センサ 21:制御回路 51:エアポンプ 53:気泡発生板 54:エアーホース 71:加圧ポンプ 72:給入ホース 73:霧化口 81:霧加熱板 82:解凍室排気孔 84:導入口 86:本体排気孔 87:重量検知機構 なお、図中、同一符号は同一または相当部分で示す。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温の水蒸気を被解凍物に接触して、水
    蒸気の凝縮に伴う潜熱によって被解凍物の解凍を行う解
    凍装置において、蒸気発生用の水を霧化する霧化手段、
    霧化した水の蒸発を促進する加熱手段、発生した水蒸気
    を流動させる送風手段を有する水蒸気発生手段を備えた
    ことを特徴とする解凍装置。
  2. 【請求項2】 上記霧化手段が、超音波振動子により構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の解凍装置。
  3. 【請求項3】 上記霧化手段が、排出口が小さく絞られ
    た加圧ポンプにより構成されたことを特徴とする請求項
    1記載の解凍装置。
  4. 【請求項4】 低温の水蒸気を被解凍物に接触し、水蒸
    気の凝縮に伴う潜熱によって被解凍物の解凍を行う解凍
    装置において、蒸気発生用の水を加熱する水加熱手段、
    蒸気発生用の水に微細な気泡を発生させる気泡発生手段
    を有する水蒸気発生手段を備えたことを特徴とする解凍
    装置。
  5. 【請求項5】 水蒸気を含む空気の状態を検出する検出
    手段、この検出手段の情報に基づき、上記水蒸気発生手
    段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    何れかに記載の解凍装置。
  6. 【請求項6】 上記蒸発を促進する加熱手段が、対流、
    輻射あるいは伝導、加熱の何れか一つの方式を備えてな
    ることを特徴とする請求項1記載の解凍装置。
  7. 【請求項7】 解凍室から外部へ排出する空気孔に温度
    検出器を設け、この温度検出器の検出温度が所定値以上
    になったとき、解凍完了とし、上記水蒸気発生手段を停
    止する請求項5記載の解凍装置。
  8. 【請求項8】 水蒸気発生手段を有する蒸気発生室と被
    解凍物を解凍する解凍室を分離して設け、蒸気発生室で
    発生した水蒸気を解凍室に導入する導入口に、この水蒸
    気温度を検出する第1の温度検出器を設け、この第1の
    温度検出器の情報に基づき、解凍室に導入する水蒸気の
    温度を所定範囲内に上記加熱手段を制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
    に記載の解凍装置。
  9. 【請求項9】 排出水が霧状となるよう排出口が小さく
    絞られた加圧ポンプで加圧し、この加圧ポンプで霧化さ
    れ散布され霧を、通孔を有する板状の霧加熱板で加熱し
    た後解凍室に導入する請求項1記載の解凍装置。
  10. 【請求項10】 水蒸気発生手段を有する蒸気発生室と
    被解凍物を解凍する解凍室を分離して設け、蒸気発生室
    で発生した水蒸気を解凍室に導入する導入口を、上部に
    配設、かつ蒸気発生室に上記導入口に対抗し、かつ導入
    口より下方に位置して排気孔を設けたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の解凍装置。
  11. 【請求項11】 被解凍物の重量を検出し、その検出値
    により制御回路を制御する重量検知機構を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の解凍
    装置。
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