JPH083767Y2 - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JPH083767Y2
JPH083767Y2 JP1992048069U JP4806992U JPH083767Y2 JP H083767 Y2 JPH083767 Y2 JP H083767Y2 JP 1992048069 U JP1992048069 U JP 1992048069U JP 4806992 U JP4806992 U JP 4806992U JP H083767 Y2 JPH083767 Y2 JP H083767Y2
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JP
Japan
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jacket
shaft sealing
shaft
liquid
casing
Prior art date
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JP1992048069U
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English (en)
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JPH068869U (ja
Inventor
満 下里
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばボイラ給水ブ
ースタポンプなどのように100〜200℃位の高温水
を取り扱い、1,500〜3,600rpm程度の中高
速で回転する機器のシール機構として使用される軸封装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、この種の従来一般の軸封装置を
示すものであり、同図において、101はケーシング、
102はケーシング101を貫通する回転軸であり、こ
の回転軸102側と上記ケーシング101側との間の軸
封空間109内には、静止密封環104や回転密封環1
03などを備えたメカニカルシール105が配置されて
いる。
【0003】上記ケーシング101には、メカニカルシ
ール105に対する軸封液(フラッシング液)Qを上記
軸封空間109内に供給する入口ポート106が設けら
れている。107はケーシング101の外部に設置され
て上記軸封液Qを冷却水Wとの熱交換により冷却させ
のち、上記軸封空間109内に供給するための外部設
型の冷却装置(クーラ)である。108は上記メカニカ
ールシール105の周辺部に対応して上記ケーシング1
01に形成されたジャケットであり、ここにはジャケッ
ト用冷却液Lが供給循環される。
【0004】上記軸封液Qは、冷却装置107において
冷却水Wとの熱交換によって70°C以下に冷却された
後、3〜4リットル/分が入口ポート106から軸封空
間109内に供給されてメカニカルシール105の周辺
部での軸封作用に寄与して帰環される。一方、高温流体
の使用によってケーシング101などが高温になるの
で、ジャケット用冷却液Lをジャケット108に流通し
循環させることで、ケーシング101などが冷却される
ことになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来の軸封装置では、軸封液Qの冷却を、外部設置型
冷却装置107に委ねているので、その設置スペースを
確保する必要がある。しかも、ジャケット冷却液Lの
配管とは別に、冷却装置107で使用する熱媒体として
の冷却水Wを流通させるための配管を設けねばならない
ので、配管構造などの複雑化を招き、設備コストが高く
つくという問題があった。
【0006】本考案は上記のような従来の問題点を解消
するためになされたもので、軸封液に対する冷却作用を
司る熱媒体としてジャケット用冷却水を利用することに
より、構成の簡素化コンパクト化および低コスト化を
図りつつ、軸封液を十分に冷却することができる軸封装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係る軸封装置は、ケーシング側とこのケー
シングを貫通する回転軸側との間に配置されたメカニカ
ルシールの周辺部に軸封液を供給・循環させる一方、上
記ケーシングの軸心周りに形成された環状のジャケット
に冷却液を流通させるように構成された軸封装置におい
て、上記メカニカルシールの周辺部を経た後の軸封液を
上記ジャケット用冷却液と熱交換させて冷却させるよう
に上記回転軸の軸心周りにスパイラル状に形成された
交換用配管を上記ジヤケット内に配設したものである。
【0008】
【作用】本考案によれば、メカニカルシールの周辺部を
経て温度上昇した後の軸封液がジャケット内に配設され
たスパイラル状の熱交換用配管内を流通するとき、ジャ
ケット内を流れるジャケット用冷却液と熱交換されて冷
却される。したがって、この軸封液を冷却させるための
軸封液冷却専用の冷却装置をケーシングの外部に設置す
る必要がなくなって、スペースの有効利用によりコンパ
クト化が図れるとともに、管構造も簡素になり、施工
費用の低減化を図ることが可能となる。それでいて、上
記熱交換用配管がスパイラル状に形成されているので、
熱交換実効表面積を十分に大きくとることができて、
ャケット用冷却液との熱交換による軸封液に対する冷却
効果を十分に高くして、長い時間に亘る連続運転に際し
てもメカニカルシールの軸封機能を安定よく保持するこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案の一実施例による軸封装置を、軸封
液の流れを基準にして示す縦断面図、図2は同軸封装置
のジャケット用冷却液の流れを基準にして示す縦断面図
である。
【0010】図1および図2において、1はケーシング
であり、シールケース2やジャケットカバー3などから
なる。4は上記ケーシング1を貫通して回転自在に設け
られた回転軸である。5は上記ケーシング1側と回転軸
4側との間に配置されたメカニカルシールであり、たと
えば静止密封環7、回転密封環6およびスプリング8な
どから構成されている。なお、軸封液は機内側に存在し
ていて、シールケース2の内周面とスリーブ23の外周
面との間を通ってグランド室13に入り込むようになっ
ている。
【0011】上記ケーシング1には、メカニカルシール
5に対応して回転軸4の軸心周りに環状のジャケット9
が形成されている。10は上記ジャケットカバー3に形
成されてジャケット用冷却液Lを供給するための入口
ート、11は冷却液入口ポート10とジャケット9との
間の流入路、12は上記ケーシング1に形成されたジャ
ケット用冷却液Lの出口ポートである。
【0012】上記ジャケットカバー3は、メカニカルシ
ール5を取り囲む状態に形成され、軸封液Qを封入した
グランド室13からエアーを排出するベント孔14が形
成されており、このベント孔14とグランド室13との
間には、複数個の流入路15が周方向に等間隔を隔てて
形成されている。16は上記グランド室13、つまりメ
カニカルシール5を経た後に、上記回転軸4と一体回転
するスリーブ23に形成した溝型の羽根24およびシー
ルケース2に固定した堰17を通して軸封液Qを上記ジ
ャケット9内に配設された熱交換用配管18へ導く導入
路である。
【0013】上記ジャケット9内に配設された熱交換用
配管18は、上記軸封液Qをジャケット用冷却液Lに対
して熱交換させるためのものであり、上記回転軸4の軸
心周りスパイラル状に形成されている。20は上記シ
ールケース2の一端部において円周方向に沿って形成さ
れた環状空間で、上記複数個の流入路15の一端が開口
接続されており、この環状空間20は上記熱交換用配管
18とベント孔14と流入路15との間の交流点とな
る。21,22は上記スパイラル状の熱交換用配管18
の両端を支持するソケットである。
【0014】次に、上記構成の動作について説明する。
回転軸4の回転時にグランド室13内から導入路16を
経て熱交換用配管18の一端部に供給される軸封液Q
は、図1の白抜き矢印で示すように、熱交換用配管18
の他端部からこの他端部と連通させた交流点たる環状空
間20へ入り、複数個の流入路15を通ってグランド室
13内に戻るといったように循環し、ここでメカニカル
シール5の冷却を行なう。一方、ジャケット用冷却液L
は、図2の黒塗り矢印で示すように、冷却液入口ポート
10から供給され、流入路11を経てジャケット9内を
流動した後、冷却液出口ポート12から排出されて循環
する。これにより、シールケース2やジャケットカバー
3などからなるケーシング1の高温流体による熱的影響
が抑制される。
【0015】ところで、上記グランド室13を経た後の
軸封液Qは、スリーブ23に形成した溝型の羽根24お
よび堰17を介して導入路16を経てジャケット9内に
配設された熱交換用配管18内の一端部に送り込まれ
て、この配管18内をスパイラル状に流れながら通過
て他端部に至る。この間に、その軸封液Qと上記ジャケ
ット9内を流動するジャケット用冷却液Lとの間で液々
間接熱交換が行なわれて、軸封液Qが冷却され、上記交
流点である環状空間20を経て流入路15からグランド
室13に戻るといったように循環する。
【0016】このように、上記軸封液Qがジャケット9
内においてジャケット用冷却液Lとの間接熱交換により
冷却されるので、この軸封液Qを外部で冷却するための
専用冷却装置(クーラ)が不要となり、その設置スペー
ス分だけコンパクトに構成できるとともに、上記冷却装
置の熱媒体として用いる冷却水の配管施工も不要となっ
て、配管構造の簡素化が図れる
【0017】また、上記ジャケット9内に配設される
交換用配管18がスパイラル状に形成されているので、
軸封液Qとジャケット用冷却液Lとの有効熱交換面積を
大きくとれて、軸封液Qを効果的に冷却させることが可
で、メカニカルシール5の温度上昇を抑えて長時間に
わたる連続運転時にも所定の軸封機能を安定よく保持す
ることが可能となる。
【0018】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、メカニ
カルシールの周辺部を経た後の軸封液をジャケット内に
配設されたスパイラル状の熱交換用配管内を通してジャ
ケット用冷却液との液々熱交換により冷却させるように
したので、軸封液を冷却させるための軸封液冷却専用の
冷却装置を外部に設置する必要がなくなり、スペースの
有効利用を図ってコンパクトに構成することができると
ともに、外部設置型の冷却装置で使用する熱媒体として
の冷却水の配管も不要となり、配管構造を含めて全体構
を簡素化して、施工費用の著しい低減を図ることがで
きる。それでいて、スパイラル状の熱交換用配管を用い
て軸封液とジャケット用冷却液との熱交換実効表面積を
十分に大きくとることができて、軸封液に対する冷却効
果を十分に高くして、長い時間に亘る連続運転に際して
もメカニカルシールの軸封機能を安定よく保持すること
ができるという実用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による軸封装置を、軸封液の
流れを基準にして示す縦断面図である。
【図2】同実施例における軸封装置を、ジャケット冷却
液の流れを基準にして示す断面図である。
【図3】従来の軸封装置を示す要部の断面構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング 4 回転軸 5 メカニカルシール 9 ジャケット 18 熱交換用配管 L ジャケット用冷却液 Q 軸封液

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング側とこのケーシングを貫通す
    る回転軸側との間に配置されたメカニカルシールの周辺
    部に軸封液を供給・循環させる一方、 上記ケーシングの軸心周りに形成された環状のジャケッ
    トに冷却液を流通させるように構成された軸封装置にお
    いて、 上記メカニカルシールの周辺部を経た後の軸封液を上記
    ジャケット用冷却液と熱交換させて冷却させるように上
    記回転軸の軸心周りにスパイラル状に形成された熱交換
    用配管を上記ジヤケット内に配設したことを特徴とする
    軸封装置。
JP1992048069U 1992-07-09 1992-07-09 軸封装置 Expired - Lifetime JPH083767Y2 (ja)

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JP1992048069U JPH083767Y2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 軸封装置

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JP1992048069U JPH083767Y2 (ja) 1992-07-09 1992-07-09 軸封装置

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Publication Number Publication Date
JPH068869U JPH068869U (ja) 1994-02-04
JPH083767Y2 true JPH083767Y2 (ja) 1996-01-31

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ID=12793065

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031917A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Nippon Pillar Packing Co Ltd メカニカルシール冷却用クーラー

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JPH068869U (ja) 1994-02-04

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