JPH083741A - スパッタ装置及びスパッタ方法 - Google Patents

スパッタ装置及びスパッタ方法

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Publication number
JPH083741A
JPH083741A JP6137585A JP13758594A JPH083741A JP H083741 A JPH083741 A JP H083741A JP 6137585 A JP6137585 A JP 6137585A JP 13758594 A JP13758594 A JP 13758594A JP H083741 A JPH083741 A JP H083741A
Authority
JP
Japan
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susceptor
sputtering
target
sample
auxiliary electrode
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Withdrawn
Application number
JP6137585A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Sato
義広 佐藤
Ryuichi Fukunishi
隆一 福西
Mamoru Kokubu
守 国分
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH083741A publication Critical patent/JPH083741A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属薄膜等を成膜するためのスパッタ装置に
関し、電極周辺の凹凸を少なくして逆スパッタする際の
プラズマを安定させることにより、面内均一性に優れた
逆スパッタが可能で、試料との密着性に優れた薄膜を成
膜できるスパッタ装置を提供する。 【構成】 試料12を支持するためのサセプター14
と、サセプター14に対向して配置され、試料12に堆
積すべき材料により形成されたターゲット16と、サセ
プター14とターゲット16との間に挿入自在で、サセ
プター14との間にプラズマを発生するための補助電極
となる遮蔽板22とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属薄膜等を成膜する
ためのスパッタ装置及びスパッタ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程において、Alな
どの電極材料を成膜する際には、主にスパッタ装置が用
いられている。図10に、従来のスパッタ装置の概略図
を示す。成膜を行うスパッタ室10には、試料12を保
持するためのサセプター(回転板)14が設けられてい
る。サセプター14と対向する位置には、堆積する膜の
材料であるターゲット16が設けられている。また、タ
ーゲット16とサセプター14との間には、シャッター
18が設けられている。
【0003】試料12上に成膜する際には、まず、堆積
する膜と試料12との密着性を高めるために逆スパッタ
を行う。すなわち、スパッタ室10内にスパッタガスを
導入した後、シャッター18を閉じた状態でサセプター
14とシャッター18間に高周波を印加してプラズマを
発生する(図10(a))。次いで、プラズマ中のイオ
ンにより試料12の表面をスパッタして表面汚染物や自
然酸化膜等を除去することにより、その後に堆積するス
パッタ膜との密着性を高めるものである。
【0004】逆スパッタが終了した後、シャッター18
を開き、サセプター14とターゲット16との間でプラ
ズマを発生する(図10(b))。次いで、プラズマ中
のイオンによりターゲット16をスパッタし、スパッタ
されたターゲット材料を試料12表面に堆積する。この
ようにして、試料12上への成膜が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のスパッタ装置では、逆スパッタの際にプラズマを発生
するための一方の電極であるシャッター18の周辺に
は、試料12を加熱するためのヒーター26等、装置特
有のさまざまな凹凸があったり、スパッタ室10の内壁
とシャッター18との間に電位差が生じたりするので、
ターゲット16側の領域ではプラズマが安定せずに異常
放電が生じる問題があった。
【0006】また、その結果として試料12の逆スパッ
タの面内均一性が劣化し、スパッタ膜の密着性が悪くな
るといった問題があった。本発明の目的は、電極周辺の
凹凸を少なくして逆スパッタする際のプラズマを安定さ
せることにより、面内均一性に優れた逆スパッタが可能
で、試料との密着性に優れた薄膜を成膜できるスパッタ
装置及びスパッタ方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、試料を支持
するためのサセプターと、前記サセプターに対向して配
置され、前記試料に堆積すべき材料により形成されたタ
ーゲットと、前記サセプターと前記ターゲットとの間に
挿入自在で、前記サセプターとの間にプラズマを発生す
るための補助電極とを有することを特徴とするスパッタ
装置により達成される。
【0008】また、試料を支持するためのサセプター
と、前記サセプターに対向して配置され、前記試料に堆
積すべき材料により形成されたターゲットと、前記ター
ゲットを覆うシャッターと、前記シャッターの周辺に設
けられ、前記シャッターとほぼ等しい高さに位置する補
助電極とを有し、前記シャッターと前記補助電極は、逆
スパッタ時に前記サセプターとの間にプラズマを発生す
るための電極として機能することを特徴とするスパッタ
装置により達成される。
【0009】また、試料を支持するためのサセプター
と、前記サセプターに対向して配置され、前記試料に堆
積すべき材料により形成されたターゲットと、前記ター
ゲットの高さを調整する上下機構と、前記サセプターと
前記ターゲットとの間に挿入自在で、前記サセプターと
の間にプラズマを発生するための補助電極とを有するこ
とを特徴とするスパッタ装置により達成される。
【0010】また、成膜を行うスパッタ室と、逆スパッ
タを行う逆スパッタ室と、前記スパッタ室及び前記逆ス
パッタ室に移動自在で、試料を支持するためのサセプタ
ーと、前記サセプターと対向するように前記スパッタ室
内に配置され、前記試料に堆積すべき材料により形成さ
れたターゲットとを有することを特徴とするスパッタ装
置により達成される。
【0011】また、試料を支持するためのサセプター
と、前記試料に堆積すべき材料により形成されたターゲ
ットとの間に、プラズマを発生するための補助電極を挿
入し、前記補助電極と前記サセプターとの間に高周波電
界を印加してプラズマを発生し、前記試料表面を逆スパ
ッタする逆スパッタ工程と、前記補助電極を前記サセプ
ター及び前記ターゲットとの間から退避し、前記サセプ
ターと前記ターゲットとの間に高周波電界を印加してプ
ラズマを発生し、前記ターゲットをスパッタして前記試
料表面に所定の材料を堆積するスパッタ工程とを有する
ことを特徴とするスパッタ方法により達成される。
【0012】また、試料に堆積すべき材料により形成さ
れたターゲットを覆うシャッター及び前記シャッターの
周辺に設けられ、前記シャッターとほぼ等しい高さに位
置する補助電極と、前記ターゲットに対向して配置され
た試料を支持するためのサセプターとの間に高周波電界
を印加してプラズマを発生し、前記試料表面を逆スパッ
タする逆スパッタ工程と前記シャッターを前記サセプタ
ーと前記ターゲットとの間から退避し、前記ターゲット
と前記サセプターとの間に高周波電界を印加してプラズ
マを発生し、前記ターゲットをスパッタして前記試料表
面に所定の前記材料を堆積するスパッタ工程とを有する
ことを特徴とするスパッタ方法により達成される。
【0013】また、試料を支持するためのサセプター
と、前記試料に堆積すべき材料により形成されたターゲ
ットとの間に、プラズマを発生するための補助電極を挿
入し、前記補助電極と前記サセプターとの間に高周波電
界を印加してプラズマを発生し、前記試料表面を逆スパ
ッタする逆スパッタ工程と、前記補助電極を前記サセプ
ター及び前記ターゲットとの間から退避し、前記ターゲ
ットと前記サセプターとの間を所定の間隔に調整し、前
記ターゲットと前記サセプターとの間に高周波電界を印
加してプラズマを発生し、前記ターゲットをスパッタし
て前記試料表面に所定の材料を堆積するスパッタ工程と
を有することを特徴とするスパッタ方法により達成され
る。
【0014】また、試料を支持するためのサセプター
を、逆スパッタを行う逆スパッタ室に移動し、前記サセ
プターと前記逆スパッタ室内壁との間に高周波電界を印
加してプラズマを発生し、前記試料表面を逆スパッタす
る逆スパッタ工程と、成膜を行うスパッタ室に前記サセ
プターを移動し、前記サセプターと、前記スパッタ室内
に設けられ、前記試料に堆積すべき材料により形成され
たターゲットとの間に高周波電界を印加してプラズマを
発生し、前記ターゲットをスパッタして前記試料表面に
所定の材料を堆積するスパッタ工程とを有することを特
徴とするスパッタ方法により達成される。
【0015】
【作用】本発明によれば、逆スパッタの際に補助電極を
挿入し、補助電極とサセプターとの間でプラズマを発生
するので、スパッタ装置内部の凹凸に起因した異常放電
は発生しない。これにより安定して逆スパッタを行うこ
とができるので、試料との密着性に優れた薄膜を成膜で
きる。
【0016】また、逆スパッタをする際にシャッターの
周辺に設けた補助電極をシャッターと同じ高さまで移動
して凹凸の少ない電極面を形成するので、スパッタ装置
内部の凹凸に起因した異常放電は発生しない。これによ
り安定して逆スパッタを行うことができるので、試料と
の密着性に優れた薄膜を成膜できる。また、ターゲット
の高さを自在に調整できるので、補助電極を用いて逆ス
パッタを行う場合でも、スパッタの際の電極間距離を容
易に変化することができる。
【0017】更に、逆スパッタをするチャンバーと、ス
パッタをするチャンバーとを別に設けたので、スパッタ
装置内部の凹凸に起因した異常放電は発生しない。これ
により安定して逆スパッタを行うことができるので、試
料との密着性に優れた薄膜を成膜できる。
【0018】
【実施例】本発明の第1の実施例によるスパッタ装置を
図1乃至図3を用いて説明する。図1は本実施例による
スパッタ装置の概略図、図2は本実施例によるスパッタ
装置の動作を説明する図、図3は本実施例の変形例を示
す図である。本実施例によるスパッタ装置の概略を説明
する。
【0019】スパッタ室10には、試料12を保持する
ためのサセプター14が設けられている。サセプター1
4と対向する位置には、堆積する膜の材料であるターゲ
ット16が設けられている。ターゲット16上には、逆
スパッタの際にターゲット16を覆うためのシャッター
18が設けられている。スパッタ室10の側面にはサブ
チャンバー20が設けられており、サブチャンバー20
の内部には、スパッタ室10に移動可能な遮蔽板22が
設けられている。
【0020】次に本実施例によるスパッタ装置の動作を
説明する。まず、サブチャンバー20にある遮蔽板22
を、スパッタ室10に移動する。次いで、Ar(アルゴ
ン)等のスパッタ用ガスをスパッタ室10に導入した後
にサセプター14と遮蔽板22との間に高周波を印加
し、プラズマ24を発生する。次いで、発生したプラズ
マ24中のイオンにより、試料12表面をスパッタ(逆
スパッタ)する(図2(a))。
【0021】逆スパッタが終了し、遮蔽板22をサブチ
ャンバー20に戻した後、シャッター18を開き、ター
ゲット16とサセプター14との間でプラズマを発生
し、ターゲット材料をスパッタして試料表面に堆積する
(図2(b))。上記手順により、試料12上への成膜
を行う。このように、本実施例によれば、逆スパッタを
する際に電極となる遮蔽板22をサブチャンバー20か
ら移動し、遮蔽板22とサセプター14との間でプラズ
マ24を発生するので、スパッタ装置内部の凹凸に起因
した異常放電は発生せず、安定して逆スパッタを行うこ
とができた。
【0022】なお、本実施例では、遮蔽板22をスパッ
タ室10内に挿入してプラズマ24の安定を図ったが、
遮蔽板22は、対向する2枚の電極の周辺に凹凸が発生
しない様な形状であればよいので、例えば図3(a)又
は(b)に示すようなシャッター形状を有する遮蔽板2
2aを設け、遮蔽板22を出し入れする代わりにシャッ
ター形状の遮蔽板22aを開閉してもよい。
【0023】次に、本発明の第2の実施例によるスパッ
タ装置を図4及び図5を用いて説明する。図4は本実施
例によるスパッタ装置の概略図、図5は本実施例による
スパッタ装置の動作を説明する図である。本実施例によ
るスパッタ装置の概略を説明する。
【0024】スパッタ室10には、試料12を保持する
ためのサセプター14が設けられている。サセプター1
4と対向する位置には、堆積する膜の材料であるターゲ
ット16が設けられている。ターゲット16上には、逆
スパッタの際にターゲット16を覆うためのシャッター
18が設けられている。また、ターゲット16周辺に
は、電極面の高さを調整できる補助電極28が設けられ
ている。
【0025】次に本実施例によるスパッタ装置の動作を
説明する。まず、シャッター18を閉じ、周囲の補助電
極28をシャッター18と等しい高さまで移動する。こ
れによりターゲット16側には、シャッター18及び補
助電極28により平らな電極面30が形成される。次い
で、Ar等のスパッタ用ガスをスパッタ室10に導入し
た後にサセプター14と、シャッター18及び補助電極
28との間に高周波を印加し、プラズマを発生する。次
いで、発生したプラズマ中のイオンにより、試料12表
面をスパッタする(図5(a))。
【0026】逆スパッタが終了後、補助電極28を下げ
てシャッターを開き、ターゲット16とサセプター14
との間でプラズマを発生し、ターゲット材料をスパッタ
して試料表面に堆積する(図5(b))。上記手順によ
り、試料12上への成膜を行う。このように、本実施例
によれば、逆スパッタをする際に補助電極28をシャッ
ター18と同じ高さまで移動し、凹凸の少ない電極面3
0を形成するので、スパッタ装置内部の凹凸に起因した
異常放電は発生せず、安定して逆スパッタを行うことが
できた。従来装置による逆スパッタの面内均一性は約3
nmであったが、本実施例のスパッタ装置により面内均
一性を約1.5nmまで改善することができた。
【0027】なお、本実施例では補助電極28の高さを
調整し、凹凸の少ない電極面30を形成したが、シャッ
ター18を移動して凹凸の少ない電極面30を形成して
もよい。本発明の第3の実施例によるスパッタ装置を図
6及び図7を用いて説明する。図6は本実施例によるス
パッタ装置の概略図、図7は本実施例によるスパッタ装
置の動作を説明する図である。
【0028】本実施例によるスパッタ装置の概略を説明
する。スパッタ室10には、試料12を保持するための
サセプター14が設けられている。サセプター14と対
向する位置には、堆積する膜の材料であるターゲット1
6が設けられた、ターゲットユニット32が設置されて
いる。ターゲットユニット32には、上下に移動可能な
上下機構34が設けられている。また、スパッタ室10
の側面にはサブチャンバー20が設けられており、サブ
チャンバー20の内部には、スパッタ室10に移動可能
な遮蔽板22が設けられている。
【0029】次に本実施例によるスパッタ装置の動作を
説明する。まず、上下機構34によりターゲットユニッ
ト32を遮蔽板22が閉まる位置まで移動する。次いで
サブチャンバー20にある遮蔽板22を、スパッタ室1
0に移動する。次いで、Ar等のスパッタ用ガスをスパ
ッタ室10に導入した後にサセプター14と遮蔽板22
との間に高周波を印加し、プラズマを発生する。次い
で、発生したプラズマ中のイオンにより、試料12表面
をスパッタする(図7(a))。
【0030】逆スパッタが終了し、遮蔽板22をサブチ
ャンバー20に戻した後、上下機構34によりターゲッ
トユニット32を移動し、ターゲット16とサセプター
14との間でプラズマを発生し、ターゲット材料をスパ
ッタして試料表面に堆積する(図7(b))。上記手順
により、試料12上への成膜を行う。
【0031】このように、本実施例によれば、逆スパッ
タをする際に電極となる遮蔽板22をサブチャンバー2
0から移動し、遮蔽板22とサセプター14との間でプ
ラズマを発生するので、スパッタ装置内部の凹凸に起因
した異常放電は発生せず、安定して逆スパッタを行うこ
とができた。また、ターゲット16の高さを自在に調整
できるので、遮蔽板22を用いて逆スパッタを行う場合
でも、スパッタの際の電極間距離を容易に変化すること
ができる。
【0032】なお、本実施例では、遮蔽板22を用いて
プラズマ24の安定を図ったが、遮蔽板22は、対向す
る2枚の電極の周辺に凹凸が発生しない様な形状であれ
ばよいので、第1の実施例と同様、図3(a)又は
(b)に示したシャッター状の形状を有するものでもよ
い。本発明の第4の実施例によるスパッタ装置を図8及
び図9を用いて説明する。
【0033】図8は本実施例によるスパッタ装置の概略
図、図9は本実施例によるスパッタ装置の動作を説明す
る図である。本実施例によるスパッタ装置の概略を説明
する。本実施例によるスパッタ装置は、成膜するための
スパッタ室10と、逆スパッタを行うための逆スパッタ
室36の2つのチャンバーにより構成されている。スパ
ッタ室10と逆スパッタ室36との間には、図示する方
向に回転可能な回転軸38が設けられている。回転軸3
8には試料12を保持するためのサセプター14が設け
られており、サセプター14は回転軸38を回転するこ
とによりスパッタ室10及び逆スパッタ室36に移動で
きるようになっている。
【0034】スパッタ室10には、サセプター14がス
パッタ室10にあるときにサセプター14と対向するよ
うに、堆積する膜の材料であるターゲット16が設けら
れている。次に本実施例によるスパッタ装置の動作を説
明する。まず、回転軸38を回転し、サセプター14を
逆スパッタ室36に移動する。次いで、Ar等のスパッ
タ用ガスを逆スパッタ室36に導入した後にサセプター
14と逆スパッタ室36の内壁との間に高周波を印加
し、プラズマ24を発生する。次いで、発生したプラズ
マ24中のイオンにより、試料12表面をスパッタする
(図9(a))。
【0035】逆スパッタが終了したら、回転軸38を回
転し、サセプター14をスパッタ室10に移動する。次
いでシャッター18を開き、ターゲット16とサセプタ
ー14との間でプラズマを発生し、ターゲット材料をス
パッタして試料表面に堆積する(図9(b))。上記手
順により、試料12上への成膜を行う。
【0036】このように、本実施例によれば、逆スパッ
タをするチャンバーと、スパッタをするチャンバーとを
別に設けたので、スパッタ装置内部の凹凸に起因した異
常放電は発生せず、安定して逆スパッタを行うことがで
きた。なお、本実施例では、回転軸38を回転すること
によりサセプター14をスパッタ室10と逆スパッタ室
36に移動したが、スパッタ室10及び逆スパッタ室3
6を設けることにより安定して逆スパッタが行えればよ
いので、サセプター14の移動手段は上記実施例に限定
されるものではない。
【0037】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、逆スパッ
タの際に補助電極を挿入し、補助電極とサセプターとの
間でプラズマを発生するので、スパッタ装置内部の凹凸
に起因した異常放電は発生しない。これにより安定して
逆スパッタを行うことができるので、試料との密着性に
優れた薄膜を成膜できる。
【0038】また、逆スパッタをする際にシャッターの
周辺に設けた補助電極をシャッターと同じ高さまで移動
して凹凸の少ない電極面を形成するので、スパッタ装置
内部の凹凸に起因した異常放電は発生しない。これによ
り安定して逆スパッタを行うことができるので、試料と
の密着性に優れた薄膜を成膜できる。また、ターゲット
の高さを自在に調整できるので、逆スパッタの際に補助
電極を挿入し、補助電極とサセプターとの間でプラズマ
を発生した場合にも、逆スパッタを行うときの電極間距
離をスパッタを行うときの電極間距離と等しくすること
ができる。
【0039】更に、逆スパッタをするチャンバーと、ス
パッタをするチャンバーとを別に設けたので、スパッタ
装置内部の凹凸に起因した異常放電は発生しない。これ
により安定して逆スパッタを行うことができるので、試
料との密着性に優れた薄膜を成膜できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスパッタ装置の概
略図である。
【図2】本発明の第1の実施例によるスパッタ装置の動
作を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるスパッタ装置にお
ける遮蔽板の変形例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例によるスパッタ装置の概
略図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるスパッタ装置の動
作を説明する図である。
【図6】本発明の第3の実施例によるスパッタ装置の概
略図である。
【図7】本発明の第3の実施例によるスパッタ装置の動
作を説明する図である。
【図8】本発明の第4の実施例によるスパッタ装置の概
略図である。
【図9】本発明の第4の実施例によるスパッタ装置の動
作を説明する図である。
【図10】従来のスパッタ装置の概略図である。
【符号の説明】
10…スパッタ室 12…試料 14…サセプター 16…ターゲット 18…シャッター 20…サブチャンバー 22…遮蔽板 24…プラズマ 26…ヒーター 28…補助電極 30…電極面 32…ターゲットユニット 34…上下機構 36…逆スパッタ室 38…回転軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を支持するためのサセプターと、 前記サセプターに対向して配置され、前記試料に堆積す
    べき材料により形成されたターゲットと、 前記サセプターと前記ターゲットとの間に挿入自在で、
    前記サセプターとの間にプラズマを発生するための補助
    電極とを有することを特徴とするスパッタ装置。
  2. 【請求項2】 試料を支持するためのサセプターと、 前記サセプターに対向して配置され、前記試料に堆積す
    べき材料により形成されたターゲットと、 前記ターゲットを覆うシャッターと、 前記シャッターの周辺に設けられ、前記シャッターとほ
    ぼ等しい高さに位置する補助電極とを有し、 前記シャッターと前記補助電極は、逆スパッタ時に前記
    サセプターとの間にプラズマを発生するための電極とし
    て機能することを特徴とするスパッタ装置。
  3. 【請求項3】 試料を支持するためのサセプターと、 前記サセプターに対向して配置され、前記試料に堆積す
    べき材料により形成されたターゲットと、 前記ターゲットの高さを調整する上下機構と、 前記サセプターと前記ターゲットとの間に挿入自在で、
    前記サセプターとの間にプラズマを発生するための補助
    電極とを有することを特徴とするスパッタ装置。
  4. 【請求項4】 成膜を行うスパッタ室と、 逆スパッタを行う逆スパッタ室と、 前記スパッタ室及び前記逆スパッタ室に移動自在で、試
    料を支持するためのサセプターと、 前記サセプターと対向するように前記スパッタ室内に配
    置され、前記試料に堆積すべき材料により形成されたタ
    ーゲットとを有することを特徴とするスパッタ装置。
  5. 【請求項5】 試料を支持するためのサセプターと、前
    記試料に堆積すべき材料により形成されたターゲットと
    の間に、プラズマを発生するための補助電極を挿入し、
    前記補助電極と前記サセプターとの間に高周波電界を印
    加してプラズマを発生し、前記試料表面を逆スパッタす
    る逆スパッタ工程と、 前記補助電極を前記サセプター及び前記ターゲットとの
    間から退避し、前記サセプターと前記ターゲットとの間
    に高周波電界を印加してプラズマを発生し、前記ターゲ
    ットをスパッタして前記試料表面に所定の材料を堆積す
    るスパッタ工程とを有することを特徴とするスパッタ方
    法。
  6. 【請求項6】 試料に堆積すべき材料により形成された
    ターゲットを覆うシャッター及び前記シャッターの周辺
    に設けられ、前記シャッターとほぼ等しい高さに位置す
    る補助電極と、前記ターゲットに対向して配置された試
    料を支持するためのサセプターとの間に高周波電界を印
    加してプラズマを発生し、前記試料表面を逆スパッタす
    る逆スパッタ工程と前記シャッターを前記サセプターと
    前記ターゲットとの間から退避し、前記ターゲットと前
    記サセプターとの間に高周波電界を印加してプラズマを
    発生し、前記ターゲットをスパッタして前記試料表面に
    所定の前記材料を堆積するスパッタ工程とを有すること
    を特徴とするスパッタ方法。
  7. 【請求項7】 試料を支持するためのサセプターと、前
    記試料に堆積すべき材料により形成されたターゲットと
    の間に、プラズマを発生するための補助電極を挿入し、
    前記補助電極と前記サセプターとの間に高周波電界を印
    加してプラズマを発生し、前記試料表面を逆スパッタす
    る逆スパッタ工程と、 前記補助電極を前記サセプター及び前記ターゲットとの
    間から退避し、前記ターゲットと前記サセプターとの間
    を所定の間隔に調整し、前記ターゲットと前記サセプタ
    ーとの間に高周波電界を印加してプラズマを発生し、前
    記ターゲットをスパッタして前記試料表面に所定の材料
    を堆積するスパッタ工程とを有することを特徴とするス
    パッタ方法。
  8. 【請求項8】 試料を支持するためのサセプターを、逆
    スパッタを行う逆スパッタ室に移動し、前記サセプター
    と前記逆スパッタ室内壁との間に高周波電界を印加して
    プラズマを発生し、前記試料表面を逆スパッタする逆ス
    パッタ工程と、 成膜を行うスパッタ室に前記サセプターを移動し、前記
    サセプターと、前記スパッタ室内に設けられ、前記試料
    に堆積すべき材料により形成されたターゲットとの間に
    高周波電界を印加してプラズマを発生し、前記ターゲッ
    トをスパッタして前記試料表面に所定の材料を堆積する
    スパッタ工程とを有することを特徴とするスパッタ方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109457225A (zh) * 2018-12-29 2019-03-12 深圳市致远动力科技有限公司 电池材料镀膜设备

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