JPH08373Y2 - 被表面処理材料の吊下具 - Google Patents

被表面処理材料の吊下具

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JPH08373Y2
JPH08373Y2 JP1989142775U JP14277589U JPH08373Y2 JP H08373 Y2 JPH08373 Y2 JP H08373Y2 JP 1989142775 U JP1989142775 U JP 1989142775U JP 14277589 U JP14277589 U JP 14277589U JP H08373 Y2 JPH08373 Y2 JP H08373Y2
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cam
claw
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JP1989142775U
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克己 藤田
松夫 清水
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株式会社藤田製作所
新日軽株式会社
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えばアルミニウム型材等の被表面処理材
料を、搬送枠に多数吊り下げて行なう陽極酸化処理装置
などにおいて、搬送枠に被表面処理材料を吊り下げるた
めに使用される吊下具の改良に関するものである。
「従来の技術」 通常、一般に使用されているこの種吊下具としては、
例えば実公昭62-1248号公報や実公昭62-36851号公報等
に示すものが存する。
これらの吊下具は、具体的に説明しないが、いずれ
も、基本的には、強力な挾持力を発揮できるカム形回動
爪を使用することを前提として、比較的大きな被表面処
理材料を吊り下げることを目的として開発されたもので
あるから、自ずとカム形回動爪を含めた駆動機構が複雑
化して、吊下具自体が大型になってしまう嫌いがあっ
た。
従って、これらの吊下具で大きな材料を吊り下げる場
合には、その目的に沿って、被表面処理材料を確実に挾
持することは十分に可能となるが、陽極酸化表面処理等
にあっては、大きな材料ばかりを対象とするものではな
く、当然のこととして、小さな材料を対象としなければ
ならない場合も多々ある しかし、このような小さな材料に対しても、上記の吊
下具を兼用すると、吊下具が大型化していることに起因
して、搬送枠に吊り下げられる材料の本数が必然的に制
限されて、作業効率が著しく低下すると言う問題点が招
来される。
そこで、近年は、小さな被表面処理材料専用の吊下具
も提供されている。
その一例を示すと、該従来の専用吊下具は、第4図に
示す如く、搬送枠側に取り付けられる基体1に、板ばね
材3を介して開放レバー2を開閉可能に連結する一方、
該板ばね材3の一部を利用して、開放レバー2の先端部
に、先端が尖鋭形状を呈するV字状の固定爪4を一体に
設けて、板ばね材3から得られる付勢ばね圧で、該V字
状固定爪4の尖鋭先端縁4aと基体1の対向する挾持面1a
間で、被表面処理材料をその肉厚に応じて挾持できる構
成となっている。
従って、この専用吊下具は、上記の大型吊下具と比較
すると、機構が頗る簡素化されて全体を小型化できる利
点を有する一方、板ばね材3のばね圧に抗して、開放レ
バー2を手動操作又は機械操作で基体1側に押圧して、
固定爪4を開方向に移動させた後、該固定爪4と基体1
の挾持面1a間に被表面処理材料(図示せず)を差し込ん
で、開放レバー2に対する操作を解除すれば、固定爪4
の尖鋭先端縁4aと基体1の挾持面1a間に、被表面処理材
料をその肉厚に応じて挟持することが可能となる。
「考案が解決しようとする課題」 然し乍ら、斯る従来の専用吊下具は、開放レバー2側
の固定爪4の先端縁を尖鋭形状となして、該尖鋭先端縁
4aを被表面処理材料面に食い込ませることを前提として
はいるが、該固定爪4の尖鋭先端縁4aのみを被表面処理
材料面に食い込ませるだけでは、材料に対する挾持力が
自ずと弱くなって、搬送中の被表面処理材料が不用意に
ガタついたり、或いは容易に落下してしまう構造上の大
きな問題点を有している。
この為、当該分野においては、例え、小さな被表面処
理材料を吊り下げる場合であっても、やはり、強力な挾
持力が発揮できるカム形回動爪の使用は不可欠であると
認識されて、例えば、実開昭53-132923号公報に示す吊
下具が改めて見直される傾向にある。
何故なら、斯る吊下具は、機構の簡素化を図りなが
ら、強力は挾持力が発揮できるカム形回動爪の使用を可
能としているので、先に説明した専用吊下具を問題点を
一応解消できるからである。
しかし、この吊下具は、具体的には図示しないが、カ
ム形回動爪側に開口を有しない完全な長孔状を呈する連
結孔を形成し、開放レバーの先端部側にピン部材を設け
て、当該ピン部材の連結孔に対する係入で、カム形回動
爪と開放レバーの先端部とを連結する構成を採用してい
る関係で、以下の問題点が招来されている。
即ち、開口を有しない連結孔内にピン部材を係入する
ことは、開放レバーの先端部を二叉状となして、当該二
叉状の先端部内側にカム形回動爪を回動させながら、二
叉状の先端部に予め設けられている通孔を介して、ピン
部材を回動爪の連結孔内に係入した後、最後に、当該ピ
ン部材を二叉状の先端部側に固定しなければならないの
で、カム形回動爪と開放レバーの連結作業が徒に大変と
なってしまうと共に、摩耗したカム形回動爪の交換が余
儀なくされたような場合にも、上記したピン部材の固定
により、カム形回動爪のみを交換することは殆ど不可能
であった。
従って、現状においては、この点の改善が大いに望ま
れている。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、斯る要請に応えるべく開発された
もので、先端部に挾持面を有する基体と、該基体に板ば
ね材を介して開閉可能に連結される開放レバーと、上記
基体の挾持面と共働して被表面処理材料を挾持するカム
形回動爪とを備え、該カム形回動爪に外方へ向かって開
口する係止溝を形成し、該回動爪の係止溝内にその開口
側から開放レバーの先端部を係入して、上記板ばね材の
付勢ばね圧を回動爪に挾持力として伝達すると同時に、
開放レバーの操作で、カム形回動爪を回動させる構成を
採用した。
「作用」 依って、本考案の吊下具にあっては、手動操作又は機
械操作で、板ばね材の付勢ばね圧に抗して開放レバーの
後端部側を基体側に押圧すれば、カム形回動爪の係止溝
内に係入している開放レバーの先端部が、カム形回動爪
を開方向に回動させて、該カム形回動爪と基体の挾持面
間に差込空間を容易に画成するので、後は、該空間内に
被表面処理材料を差し込んで、開放レバーに対する押圧
操作を解除すれば、今度は、板ばね材の付勢ばね圧が、
開放レバーの先端部から係止溝を経てカム形回動爪に挾
持力として伝達されるので、これにより、カム形回動爪
が自動的に閉方向に回動して、該カム形回動爪と基体の
挾持面間で、被表面処理材料をその肉厚に応じて確実に
挾持することが可能となる。
従って、本考案の吊下具にあっては、搬送中の被表面
処理材料が不用意にガタついたり、容易に落下してしま
う心配が全くなくなる。
「実施例」 以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれ
ば、該実施例に係る吊下具も、第1図A・Bに示す如
く、搬送枠側に取り付けられる通電バー兼用の基体11
に、開放レバー12を所定の折曲形状が施された板ばね材
13を介して開閉操作可能に連結するものではあるが、従
来吊下具と異なるところは、基体11の上面側に枠部材14
を上記板ばね13と一緒にボルト・ナットを介して固定し
て、該枠部材14の先端部に、複数の尖鋭挾持縁を有する
カム形回動爪15を軸16を介して回動可能に軸支する構成
となしている。尚、上記板ばね材13の後端側立上り部13
aは、開放レバー12の後端部12b側の押圧操作を規制する
ストッパー部である。
そして、本実施例にあっては、上記カム形回動爪15の
枠部材14側に臨む部位に、外方へ向かって開口する略V
字状を呈する係止溝17を形成して、当該回動爪15の係止
溝17内にその開口側から開放レバー12の先端部12aを単
に係入するだけで、カム形回動爪15と開放レバー12の先
端部12aとを連結できる構成を採用している。
従って、本実施例の下で、カム形回動爪15と開放レバ
ー12を連結する場合には、先に説明したような煩雑な作
業を一切行なわなくとも、単に、外方へ向かって開口す
る係止溝17内にその開口側から開放レバー12の先端部12
aを遊嵌状態をもって係入すれば、これにより、即座
に、カム形回動爪15と開放レバー12とを連結することが
可能となると共に、摩耗したカム形回動爪15の交換が余
儀なくされた場合でも、上記遊嵌状態により、カム形回
動爪15のみの交換が可能となる。
又、斯る連結状態の下でも、上記板ばね材13の付勢ば
ね圧をカム形回動爪15に挾持力として確実に伝達できる
と同時に、開放レバー12の開閉操作で、カム形回動爪15
を軸16を中心として所定方向に回動できることは言うま
でもない。
依って、斯る構成の吊下具を用いて、被表面処理材料
18を挾持して、搬送枠(図示せず)に一定の間隔をおい
て吊り下げる場合には、まず、手動操作又は機械操作
で、上記板ばね材13の付勢ばね圧に抗して、開放レバー
12の後端部12b側を基体11側に押圧すれば、この押圧操
作に応じて、第2図に示す如く、回動爪15の横V字状係
止溝17内に係入している開放レバー12の先端部12aが、
カム形回動爪15を開方向に回動させて、該カム形回動爪
15と基体11の挾持面11a間に差込空間Sを画成する。
そこで、その後は、該空間S内に被表面処理材料18を
差し込んで、開放レバー12に対する押圧操作を解除すれ
ば、今度は、上記板ばね材13の付勢ばね圧が、開放レバ
ー12の先端部12aから係止溝17を経てカム形回動爪15に
確実に伝達されるので、これにより、カム形回動爪15が
自動的に閉方向に回動して、第3図に示す如く、該カム
形回動爪15と基体11の挾持面11a間で、被表面処理材料1
8をその肉厚に応じて挾持することが可能となる。
しかも、斯る被表面処理材料18の挾持状態にあって
は、カム形回動爪15の複数の尖鋭挾持縁が材料18面に個
々に食い込む関係で、本実施例の吊下具は、V字状固定
爪の尖鋭先端縁のみで被表面処理材料を挾持する従来吊
下具と比べると、常に確実強固な挾持状態が得られるの
で、搬送中の被表面処理材料18が不用意にガタついた
り、容易に落下してしまう心配が全くなくなる。尚、カ
ム形回動爪15は、材料18の重量がかかる程、その食い込
み量が増大するものであるから、この点からも、材料18
のガタつき・落下は有効に防止できることとなる。
その上、本実施例にあっては、挾持手段に強力な挾持
力を発揮できるカム形回動爪15を使用すると雖も、大き
な材料を挾持する吊下具の如く、複雑な駆動機構を伴っ
て、カム形回動爪15を回動させるものではなく、単に回
動爪15に横V字状の係止溝17を形成して、該係止溝17内
に開放レバー12の先端部12aを係入するだけの簡易な構
成を採用しているので、強力な挾持力を保障した上で、
吊下具自体を頗る小型化することが十分に可能となる。
従って、本実施例の吊下具は、特に、小さな被表面処
理材料18を挾持するためには、最適な吊下具となること
は言うまでもないが、構成部品の大きさ・肉厚等を適宜
変更すれば、同様な原理の下で、比較的大きな材料をも
対象とできる吊下具ともなり得る。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、上記構成の採用により、吊下
具自体の簡素化を小型化を効果的に図りながら、カム形
回動爪を使用した強力な挾持力をもって、被表面処理材
料を確実に挾持することが可能となるので、例え、小さ
な被表面処理材料を対象とした場合でも、搬送中に、被
表面処理材料が不用意にガタついたり、容易に落下する
心配がなくなる。
その上、カム形回動爪と開放レバーを連結する場合に
は、煩雑な作業を行なわなくとも、単に、外方へ向かっ
て開口する係止溝内にその開口側から開放レバーの先端
部を係入するだけで、即座に、カム形回動爪と開放レバ
ーとを連結することが可能となるので、連結作業の大巾
な改善が期待できる。
又、摩耗したカム形回動爪の交換が余儀なくされたよ
うな場合でも、カム形回動爪のみの交換が可能となるの
で、頗る経済的となって、現今の合理化の要請にも十分
に応えられるばかりか、特に、開放レバーの先端部に複
雑な加工を施す必要も全くなくなるので、開放レバーに
対する加工性も改善されて、この点からも、製品コスト
の低廉化に大いに貢献できることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の実施例に係る吊下具を示す斜視図、
同図Bは同吊下具の断面図、第2図はカム形回動爪を開
方向に回動した状態を示す断面図、第3図は被表面処理
材料を挾持した状態を示す断面図、第4図は従来の吊下
具を示す斜視図である。 11……基体、11a……挾持面、12……開放レバー、12a…
…開放レバーの先端部、13……板ばね材、14……枠部
材、15……カム形回動爪、16……軸、17……係止溝、18
……被表面処理材料。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に挾持面を有する基体と、該基体に
    板ばね材を介して開閉可能に連結される開放レバーと、
    上記基体の挾持面と共働して被表面処理材料を挾持する
    カム形回動爪とを備え、該カム形回動爪に外方へ向かっ
    て開口する係止溝を形成し、該回動爪の係止溝内にその
    開口側から開放レバーの先端部を係入して、上記板ばね
    材の付勢ばね圧を回動爪に挾持力として伝達すると同時
    に、開放レバーの操作で、カム形回動爪を回動させるよ
    うに構成したことを特徴とする被表面処理材料の吊下
    具。
JP1989142775U 1989-12-12 1989-12-12 被表面処理材料の吊下具 Expired - Lifetime JPH08373Y2 (ja)

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JPH0381366U JPH0381366U (ja) 1991-08-20
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8387193B2 (en) 2005-02-18 2013-03-05 Irobot Corporation Autonomous surface cleaning robot for wet and dry cleaning

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5524144Y2 (ja) * 1977-03-29 1980-06-09

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8387193B2 (en) 2005-02-18 2013-03-05 Irobot Corporation Autonomous surface cleaning robot for wet and dry cleaning

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JPH0381366U (ja) 1991-08-20

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