JPH0836050A - 作業機械 - Google Patents

作業機械

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JPH0836050A
JPH0836050A JP6189958A JP18995894A JPH0836050A JP H0836050 A JPH0836050 A JP H0836050A JP 6189958 A JP6189958 A JP 6189958A JP 18995894 A JP18995894 A JP 18995894A JP H0836050 A JPH0836050 A JP H0836050A
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signal
receiving
distance
antenna
antennas
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JP6189958A
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Inventor
Kazuhiro Sugawara
一宏 菅原
Seiji Yamashita
誠二 山下
Yasuo Tanaka
康雄 田中
Shigenori Aoki
茂徳 青木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】直接波によりトランスポンダとの距離が測定で
きる作業機械を提供することにある。 【構成】異なる位置でトランスポンダからの受信信号を
受信する複数の受信アンテナを設けて、いずれか受信強
度の高い受信アンテナの受信信号に基づいて距離を算出
するようにすているので、直接波による距離測定ができ
る。その結果、作業員との距離の測定結果が正確にな
り、作業機械の安全性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、作業機械に関し、詳
しくは、安全システムとして建設機械に搭載されるトラ
ンスポンダ方式のマイクロ波の距離センサを備えた建設
機械において、地面や付近の建造物などからの反射波に
よる距離誤測定を防止することができるような建設機械
に関する。
【0002】
【従来の技術】建設現場や道路舗装現場、土木作業現場
などでは、建設機械と作業員が交錯する作業形態が多く
ある。また、場所によっては一般の人も訪れ、あるいは
作業に付随して使用される各種機械の搬入や搬出、さら
には障害物などもある。これら作業員や一般人、障害物
などが作業車両等の運転者の視界を遮る工法や遮る方向
にあると、事故が発生する危険が非常に高い。そこで、
そのため安全性の確保が重要である。そのために、相手
方の位置を検出するための各種センサが検討されてお
り、その1つにトランスポンダ方式のマイクロ波を利用
した距離センサを搭載する建設機械が提案されている。
【0003】しかし、建設機械に搭載されるこの種のマ
イクロ波距離センサは、本格的な適用や、実用化はこれ
らかである。一方、建設現場の油圧ショベルを例に採れ
ば、それを運転するオペレータと、機械の周囲で補助的
な作業をする作業者とが共同で工事作業を行う。このよ
うな場合に、マイクロ波距離センサを利用することによ
り作業に十分な安全性が確保されなければならない。例
えば、油圧ショベルでは、ショベル側にマイクロ波のト
ランシーバ(送受信機)を搭載し、作業者がトランスポ
ンダをヘルメット等に付けることで身につける。これら
の間で送受信が行われ、作業者の位置が監視される。こ
れにより油圧ショベルのオペレータに作業者が油圧ショ
ベルの危険地域に近づいたことを知らせたり、機械と作
業者との接触事故を防止するために、必要に応じて機械
を自動的に停止する。
【0004】マイクロ波を利用するトランスポンダ方式
の距離センサは、作業機械側の主局(トランシーバ)と
作業員側の従局(トランスポンダ)とがマイクロ波を送
受信することで情報交換を行う方式である。この方式で
は、従局は、主局から発信されたマイクロ波による送信
信号を受信して、このマイクロ波の受信信号に増幅や変
調等の処理を加えたマイクロ波を返信信号として発信す
る。主局は、従局からのマイクロ波による返信信号を受
信して従局との距離を求め、この距離に基づいて作業者
の監視を行う。
【0005】主局と従局との間の距離の測定方法には、
パルスレーダ法や位相差法がある。パルスレーダ法は、
主局から送信されたパルスが従局によって返送されて帰
って来るまでの経過時間に基づき距離を求める方法であ
り、一般的なものである。これに対し、位相差法は、主
局から送信された信号が従局によって返送されて帰って
きたときの信号の位相遷移に基づき距離を求める方法で
あり、測定精度が高い。
【0006】トランスポンダ方式の下で位相差法により
主局と従局との距離を測定する距離測定装置や距離算出
式は、特表昭63−501981等で説明されている。
これを、油圧ショベルに適用した例で要約して説明す
る。図6は、油圧ショベル1の後方部に主局100が設
けられ、作業員のヘルメットに従局200が付けられ、
これらの間の距離d0 (図5のd0 参照)を測定すると
きの、主局100の距離測定回路と従局200の回路の
ブロック図である。図7は、送信信号と位相差の信号等
を説明する波形図である。なお、図6のブロック図で
は、受信回路や送信回路等を省略して簡単化してある。
【0007】主局(トランシーバ)100の距離測定回
路は、三角波Aに応じてΔf(=30MHz)の範囲で
周波数が増減する送信信号Bを発生し(図7の(a)参
照)、送信信号Bをマイクロ波で送信アンテナ103か
ら発信する。従局(トランスポンダ)200は、送信さ
れたマイクロ波を受信アンテナ201で受信し、受信信
号Cに100kHzの発振回路202からの発振信号P
をミキシング回路203で混合して変調した返信信号D
をマイクロ波で送信アンテナ204から発信する。な
お、ここでの変調周波数は、100kHzに限定される
ものではなく、100kHz〜800kHz程度の周波
数範囲から選択される。
【0008】さらに、主局100の距離測定回路は、従
局200からのマイクロ波を受信アンテナ104で受信
し、受信信号Eに送信信号Bを混合してから95〜10
5kHzのバンドパスフィルタ(BPF)106で分離
信号Fを分離生成する。一方、独自に100kHzの基
準発振信号Qを発生し、基準発振信号Qと分離信号Fと
の位相差をとって位相差信号Gとする(図7の(b)参
照)。ここで位相差Gの変化量(傾き)が検出される。
この変化量、言い替えれば、位相差Gについて傾きが、
トランスポンダ200と主局100との距離d0 を表
す。この傾きは、VCO102の現在のスイープ周波数
と送信されたときのスイープ周波数の関数となっていて
マイクロ波のトランスポンダ200までの往復伝搬時間
に対応しているからである。そこで、送信信号Bの増減
に対応した位相差信号Gの変化量Δφ0 を求めると、位
相差法における距離算出式 d0 =((c×Δφ0 )/
(2×2π×Δf))に従って、主局100から従局2
00までの距離d0 が求められる。
【0009】なお、ここでcは光速であり、この距離算
出式は、波動伝搬の基本式からマイクロ波伝搬に伴う発
振信号Pの位相遷移量φが周波数fと距離dを含む関数
(2π×f×2×d/c)となることに基づく。すなわ
ち、基本の距離算出式はd=((c×φ)/(2×2π
×f))である。ただし、これだけでは、周波数fは判
っても主局100から離れた位置にある従局200内の
発振信号Pの絶対位相を主局100側で把握することが
できないので、直ちに距離を得ることはできない。ま
た、直接検出可能な位相には2πを周期とする不確定性
もある。そこで、絶対位相が不要でしかも確定的な距離
が得られるように式が変形される。すなわち、周波数f
を増減変化させ、2時点での周波数差Δfと位相差Δφ
を用いた次の距離算出式(1) が用いられる。 d=((c×Δφ)/(2×2π×Δf))…………(1)
【0010】また、上記の式(1) における比(Δφ0 /
Δf)の部分を、瞬時瞬時の位相差信号Gの変化率と送
信信号Bの変化率との比で置換すると、瞬時瞬時に距離
を求めうる距離算出式が成立する。この式によっても主
局100から従局200までの距離が継続的に求めら
れ、これを平均化(図7(c) )することで、高い精度で
距離を求めることができる。このようにマイクロ波を媒
介として主局と従局との距離を測定することにより、従
局を装着した作業者を他の障害物等から区別して監視す
ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の距離測
定は、マイクロ波がトランスポンダ200で受信されて
その返信信号が直接トランシーバ100側に戻った場合
の直接波に対するものである。建設現場では、地面や周
囲の建造物、建物、他の建設機械などがあって、そこか
らの反射波もアンテナで受信される。その結果、間接波
である反射波により距離が算出される危険性がある。特
に、地面からの反射波は大きく、また、反射波により得
られる作業員との距離の測定結果は、遠い側になるの
で、安全性上からみて大きな問題になる。
【0012】このようなことを回避するために、従来か
ら超音波などを利用した安全システムでは、超音波の発
射角度や受信アンテナの指向性を換えることで地面から
の反射波の受信を避けるか、そのレベルを低く抑えて対
応している。しかし、反射波は周囲の建造物からも得ら
れ、作業現場がどのような環境にあるかは、予測できな
いので、特定の地面の反射波に対してだけそれを回避す
るように発射角度や指向性を換えても安全性の確保は難
しい。この発明の目的は、このような従来技術の問題点
を解決するものであって、直接波によりトランスポンダ
との距離が測定できる作業機械を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明の作業機械の安全システムの特徴は、
所定の周波数範囲で周波数が順次増加又は減少する送信
信号を送信機から送信し、これを受信したトランスポン
ダが所定の信号で受信信号を変調して送信機側に送信
し、送信機側の受信機により送信信号とトランスポンダ
からの受信信号とを混合して所定の信号の位相の変化率
を検出することで送信機からトランスポンダまでの距離
を算出し、トランスポンダの位置に応じて警報等を発生
する安全システムを有する作業機械において、送信信号
を送信する送信アンテナと、トランスポンダからの信号
をそれぞれ異なる位置で受信する第1および第2の受信
アンテナと、制御信号に応じて第1および第2のアンテ
ナのいずれかを選択する選択回路と、受信信号の感度を
検出するレベル検出回路と、選択回路により選択した第
1の受信アンテナの受信信号のレベルを第1の受信感度
としてレベル検出回路から得て、選択回路により選択し
た第2の受信アンテナの受信信号のレベルを第2の受信
感度としてレベル検出回路から得て、これら第1の受信
感度と第2の受信感度のうちいずれか大きい方の受信ア
ンテナに切換える制御信号を発生する制御回路と、第1
および第2の受信アンテナのうち選択された受信アンテ
ナに応じてトランスポンダまでの距離を算出する距離算
出手段とを備えるものである。
【0014】
【作用】ところで、地面や周囲の建造物、建物、他の建
設機械などで反射したマイクロ波は、直接得られる反射
のないマイクロ波と同様に受信アンテナで受信される。
このとき、直接波と反射波が干渉し打ち消しあうとマイ
クロ波の受信レベルが低くなる。2つの受信アンテナで
受信した場合は、一つの受信アンテナの受信レベルが低
くなっても、もう1つの受信アンテナでは受信レベルが
高く、両者の受信レベルが共に低くなる事は数少ない。
そこで、前記のように、異なる位置でトランスポンダか
らの受信信号を受信する複数の受信アンテナを設けて、
いずれか受信強度の高い受信アンテナの受信信号に基づ
いて距離を算出するようにすれば、直接波による距離測
定ができる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の作業機械を適用した建設
機械に搭載されるマイクロ波距離センサのシステム構成
図であり、図2は、ROMに記憶されているアンテナ対
応に設けられた距離測定データの説明図、図3は、その
アンテナ切換の処理のフローチャート、図4は、アンテ
ナ強度測定とその切換処理の説明図、図5は、トランシ
ーバとトランスポンダとの位置関係の説明図である。図
5に示すように、油圧ショベル1の後部にトランシーバ
10が取付られる一方、作業者2のヘルメットにはトラ
ンスポンダ20が取付られている。トランシーバ10
は、トランスポンダ20との距離d0 を計測する演算回
路を有していて、算出した距離d0 を運転台3の制御装
置4に送出する。制御装置4は、距離d0 を所定の基準
値と比較して、所定以上の距離にトランスポンダ20
(作業者)が接近しているときに、オペレータがいる油
圧ショベル1の運転台3にある警報装置を駆動し、運転
台3に設けられたディスプレイ上に危険表示を行う。
【0016】トランシーバ10には、図1に示すよう
に、送信アンテナ10a ,10b と、受信アンテナ10
c ,10d とが設けられている。送信アンテナ10a ,
10bは、切換回路13a を介して送信回路13に接続
され、受信アンテナ10c ,10d は、切換回路14a
を介して受信回路14に接続されている。これら送受信
アンテナは、制御回路31の制御信号によりいずれかの
アンテナを切換選択できるになっていて、初期状態では
送信アンテナ10a と受信アンテナ10c に設定されて
いる。三角波発生回路11が発生する制御電圧に応じ
て、電圧制御発信回路(VCO)12で周波数が時間経
過に応じて所定の周波数範囲(ここではマイクロ波)で
順次増加又は減少する、いわゆるスイープされる周波数
の信号Aを発生してこれを送信回路13に送出して送信
アンテナ10a よりマイクロ波の電波を送信し、受信ア
ンテナ10c により同様なマイクロ波の電波を受信す
る。トランシーバ10からの電波は、トランスポンダ2
0のアンテナ20a で受信され、これに入った電波信号
は、受信回路21により増幅されて100kHzの発振
回路22の出力とミキシング回路23でミキシングされ
て送信回路24を経てアンテナ20b からトランシーバ
10に送信される。
【0017】トランシーバ10の受信アンテナ10c で
受信された電波信号は、受信回路14で増幅されてミキ
シング回路15においてVCO12の信号とミキシング
され、中心周波数が100kHz±5kHzでの帯域フ
ィルタ(BPF)16を経て位相差検出回路18に入力
される(信号F参照)。位相差検出回路18は、一方の
入力に100kHzの発振回路17から100kHzの
基準信号(信号Q参照)を受けていて、これとBPF1
6を経た信号との位相比較がなされる。
【0018】位相差検出回路18で検出された位相差G
は、位相変化量検出回路19に加えられ、ここで位相差
Gの変化量(傾き)が検出される。位相変化量検出回路
19は、内部にA/D変換回路を有していて、算出され
た変化量は、デジタル値にされて距離算出手段30に出
力される。距離算出手段30は、演算器とレジスタ等で
構成され、制御回路31により制御され、ROM30a
から使用アンテナに応じた距離算出データを得てトラン
シーバ10とトランスポンダ20の間の距離d0 を算出
し、算出結果を制御回路31に送出する。なお、距離d
0 の算出は、制御回路31により制御信号に応じてRO
M30a に対するデータ読出しのアドレスを発生して順
次必要な距離算出演算のデータを得て位相変化量検出回
路19からの変化量のデータに基づき演算器とレジスタ
とにより演算処理をすることで行われる。
【0019】ROM30a は、図2に示されるよに、そ
の先頭部分に距離測定のプログラムのデータが先頭アド
レスA0 から格納され、その後ろの使用アンテナの組合
せに応じて順次距離測定のプログラムが使用する距離算
出データ1,2,3,4,…,nが設けられている。こ
こで、nは、この実施例では、4つのアンテナの組合わ
せであるので、送信アンテナ10a と受信アンテナ10
c (距離算出データ1),送信アンテナ10a と受信ア
ンテナ10d (距離算出データ2),送信アンテナ10
b と受信アンテナ10c (距離算出データ3),送信ア
ンテナ10b と受信アンテナ10d (距離算出データ
4),との4個になるが、さらに多くのアンテナを設け
た場合には、距離算出データは、それらの組合わせによ
り決定される数のn個になる。そして、各距離データの
先頭アドレスA1 ,A2 ,A3 ,A4 が制御回路31か
ら送出された距離算出手段30は、これにより選択され
たアンテナに応じた距離d0 の算出を行う。なお、距離
算出データ1,2,3,4は、それぞれアンテナの取付
け位置とトランシーバ10の取付位置との関係により発
生する距離補正データであり、取付位置に応じてその値
が異なる。
【0020】制御回路31は、いわゆる、レジスタと論
理和回路と論理積回路からなるゲートアレイのMCU
(マイクロコントローラ)で構成され、A/D変換回路
34により変換された受信感度のデータからより感度の
高い方のアンテナ組合せになるようにそのアンテナ選択
信号を発生して使用アンテナを切換える。また、現在選
択されている送受信アンテナについて必要な距離算出の
ための制御データとして制御信号に加えて前記の先頭ア
ドレスA1 ,A2 ,A3 ,A4 の1つを距離算出手段3
0に送出し、距離算出手段30から受けた算出結果を制
御回路31に送出する。検波回路33は、包絡線検波回
路であり、BPF16から得られた中心周波数が100
kHz±5kHzの送信信号成分を検波してその検波電
圧を受信レベルとして発生する。この電圧は、A/D変
換回路34によりA/D変換されて制御回路31に送出
される。
【0021】次に、制御回路31が行うアンテナ切換の
処理について図3に従って説明する。 まず、制御回路
31は、図4に示すように距離測定に対して定期的な割
込み処理によりアンテナを切換えてそれぞれのアンテナ
組合せにおける感度を測定する処理を行う。そこで、ま
ず、誤算出を行わないように、図3において、アンテナ
切換時には、位相差検出回路18、位相変化量検出回路
19、距離算出手段30の動作を一時停止させる(ステ
ップ100)。一時停止は、いずれか1つの回路であっ
てもよいが、この停止処理は念のため行う処理であり、
必ずしも必要ではない。
【0022】ステップ101でA/D変換回路34から
のデータを受けてこれを現在のアンテナの組合わせにお
ける受信感度としてその組合わせに対応するレジスタに
記憶する(ステップ101)。次に、次のアンテナ組合
わせに対応するレジスタを参照して受信感度が記憶され
ていないアンテナの組合わせがあるか否かの判定をする
(ステップ102)。ここで、最初は、YESとなり、
その組合わせに対応したアンテナの感度測定のために、
その切換信号を切換回路13a ,14a に送出してその
アンテナの組合わせに切換える(ステップ103)。そ
して、ステップ101へと戻り、A/D変換回路34か
らのデータを受けてこれを現在のアンテナの組合わせに
おける受信感度としてその組合わせに対応するレジスタ
に記憶する。
【0023】ステップ101からステップ103の繰り
返し3回を行うことで、送信アンテナ10a と受信アン
テナ10c の組合わせによる感度データと、送信アンテ
ナ10a と受信アンテナ10d の組合わせによる感度デ
ータ、送信アンテナ10b と受信アンテナ10c の組合
わせによる感度データ、そして送信アンテナ10b と受
信アンテナ10d の組合わせによる感度データがそれぞ
れ得られる。制御回路31は、これら4つの感度データ
を比較してこれらのうち最も感度の高いの組合わせを選
択してその組合わせに対応するアンテナ切換信号を切換
回路13a ,14a に送出して最大感度のアンテナの組
合わせに切換える(ステップ104)。そして、各レジ
スタの感度値をクリアして、位相差検出回路18、位相
変化量検出回路19、距離算出手段30の動作を停止解
除し(ステップ105)、元の距離測定に戻す。なお、
受信感度が高いものが2以上あれば、そのいずれかを選
択することになる。
【0024】通常、直接波と反射波が干渉し打ち消しあ
うとマイクロ波の受信レベルが低下し距離の精度が低下
することから、前記のようにして送受信の位置を切換え
る。これにより選択された感度の高いアンテナの組合わ
せは、マイクロ波のうち直接波を送受信するアンテナと
考えられる。そこで、これにより距離測定を行うことで
間接波の影響を除いて直接波による正確な測定を行う。
なお、アンテナの取付位置は、前記の4個の場合には、
相互の距離を離して高低それぞれ取付建設機械における
取付位置を工夫すればよい。その数を増加させて取付位
置を増加させればより正確な距離測定が可能である。
【0025】以上説明してきたが、実施例では、アンテ
ナ切換と距離測定とを交互に行っているがMPU32に
おいて平均値を採ったり、異常値を排除する処理ができ
るので、これら測定は同時に行われてもよい。また、ア
ンテナとしては、送信アンテナが1つであっても、受信
アンテナが複数であれば、その受信の位置により地面等
からの反射波の影響を排除できるので、それでもよい。
A/D変換回路34によりA/D変換する感度の検出
は、その前に積分回路を設けて一定期間積分した値を採
用してもよい。
【0026】
【発明の効果】この発明にあっては、異なる位置でトラ
ンスポンダからの受信信号を受信する複数の受信アンテ
ナを設けて、いずれか受信強度の高い受信アンテナの受
信信号に基づいて距離を算出するようにすているので、
直接波による距離測定ができる。その結果、作業員との
距離の測定結果が正確になり、作業機械の安全性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の作業機械を適用した建設機
械に搭載されるマイクロ波距離センサのシステム構成図
である。
【図2】図2は、ROMに記憶されているアンテナ対応
に設けられた距離測定データの説明図である。
【図3】図3は、そのアンテナ切換の処理のフローチャ
ートである。
【図4】図4は、アンテナ強度測定とその切換処理の説
明図である。
【図5】図5は、トランシーバとトランスポンダとの位
置関係の説明図である。
【図6】図6は、建設機械の従来のトランスポンダ方式
を適用した場合のマイクロ波距離センサのシステム構成
図である。
【図7】図7は、図6における距離計測の場合の送信信
号と検出される位相差との関係の説明図であり、(a)
は、送信信号の周波数の変化の状態の説明図であり、
(b)は、検出された位相差の変化率の説明図である。
【符号の説明】
1…油圧ショベル、2…作業者、3…運転台、4…制御
装置、10…トランシーバ、10a ,10b ,20b …
送信アンテナ、10c ,10d ,20a …受信アンテ
ナ、11…制御電圧発生回路、12…電圧制御発振回路
(VCO)、13,13a ,14a …切換回路、24…
送信回路、14,21…受信回路、25…180°移相
器、25a …切換回路、15,23…ミキシング回路、
16…バンドパスフィルタ(BPF)、17,22…1
00kHz発振回路、18…位相差検出回路、19…位
相変化量検出回路、20…トランスポンダ、30…距離
算出回路、30a …ROM、31…制御回路、32…マ
イクロプロセッサ(MPU)、33…検波回路、34…
A/D変換回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 茂徳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の周波数範囲で周波数が順次増加又は
    減少する送信信号を送信機から送信し、これを受信した
    トランスポンダが所定の信号で受信信号を変調して前記
    送信機側に送信し、前記送信機側の受信機により前記送
    信信号と前記トランスポンダからの受信信号とを混合し
    て前記所定の信号の位相の変化率を検出することで前記
    送信機から前記トランスポンダまでの距離を算出し、前
    記トランスポンダの位置に応じて警報等を発生する安全
    システムを有する作業機械において、 前記送信信号を送信する送信アンテナと、前記トランス
    ポンダからの信号をそれぞれ異なる位置で受信する第1
    および第2の受信アンテナと、制御信号に応じて前記第
    1および第2のアンテナのいずれかを選択する選択回路
    と、前記受信信号の感度を検出するレベル検出回路と、
    前記選択回路により選択した前記第1の受信アンテナの
    受信信号のレベルを第1の受信感度として前記レベル検
    出回路から得て、前記選択回路により選択した前記第2
    の受信アンテナの受信信号のレベルを第2の受信感度と
    して前記レベル検出回路から得て、これら第1の受信感
    度と第2の受信感度のうちいずれか大きい方の受信アン
    テナに切換える前記制御信号を発生する制御回路と、前
    記第1および第2の受信アンテナのうち選択された受信
    アンテナに応じて前記トランスポンダまでの距離を算出
    する距離算出手段とを備える作業機械。
  2. 【請求項2】作業機械は建設機械であり、前記送信信号
    はマイクロ波であり、前記送信アンテナは第1および第
    2のアンテナからなり、前記選択回路は前記第1および
    第2の送信アンテナと前記第1および第2の受信アンテ
    ナとの組合わせ切換えを行うものであり、前記制御回路
    は、前記レベル検出回路から前記アンテナの組合わせに
    対応してそれぞれの受信感度を得て、それらのうち最大
    の受信感度のアンテナの組合わせにする切換えの制御信
    号を前記選択回路に送出して使用するアンテナの組合せ
    を選択するものであり、前記距離検出手段は、前記制御
    回路により選択されたアンテナの組合わせにおいて距離
    を算出するものである請求項1記載の作業機械。
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