JPH0835944A - 臨床用電解質測定装置 - Google Patents

臨床用電解質測定装置

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JPH0835944A
JPH0835944A JP17228994A JP17228994A JPH0835944A JP H0835944 A JPH0835944 A JP H0835944A JP 17228994 A JP17228994 A JP 17228994A JP 17228994 A JP17228994 A JP 17228994A JP H0835944 A JPH0835944 A JP H0835944A
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JP
Japan
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value
alarm
ion concentration
clinical
quality control
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JP17228994A
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English (en)
Inventor
Naoto Oki
直人 沖
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電解質データのモニター機能を強化することに
より、オペレータの業務軽減を図り、データの精度管理
を向上させること。 【構成】精度管理用コントロールを随時サンプリングで
きるサンプリング機構及び、精度管理用コントロール保
冷する冷却機及び下記ソフトプログラムを有する電解質
測定装置。ソフトプログラムの機能として予めNa/
Cl値の正常値範囲を設定できる。Na/Cl値が連
続して設定値からはずれた時のみ異常と判定できる。
異常発生のアラーム表示と精度管理用コントロールの自
動測定を同期させ、かつ同一の精度管理用コントロール
を複数回測定するよう制御できる。 【効果】ルーチン測定中の電極や装置流路内試薬の不具
合判定を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン電極法による臨
床用電解質測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近臨床用自動分析装置としてイオン選
択性電極法の普及は著しく、電解質測定の60%以上を
占めている。測定項目として、ナトリウム,カリウム及
び塩素イオン濃度の3項目を採用する装置が一般的であ
り、多くのメーカにより市販されている。臨床用装置で
あるためデータの信頼性が最も重要であるが、塩素イオ
ン電極の選択性が不十分であること及び流路系のトラブ
ルが現在でも共通の課題として残されており、高い信頼
性を維持するために精度管理に時間と手間をかけてい
る。そのための装置のチェック項目はキャリブレーショ
ンデータ,精度管理用のコントロールデータ等であるが
実用上ルーチン測定開始前に限られており、ルーチン測
定中の一般検体については、短時間に多くの情報が集中
する、あるいは真夜中に測定される等の理由により人手
による精度管理は不十分であった。
【0003】補正液の電位変化を利用したチェック機能
として、カチオンとアニオンを測定対象とする2本のイ
オン電極の電位変動の関係から測定系の異常をアラーム
表示する方式が報告(USP5022980)されているが、算出
された濃度の小さな異常については、チェックできなか
った。
【0004】血清中電解質の正常値範囲は、Naは13
4〜146mmol/l、Clは98〜108mmol/l
と狭い濃度範囲に生体中でコントロールされている。血
清中のCl値は、Na値とほぼ平行して増減することが
多く、その濃度の比、Na/Cl値は、ほぼ一定になる
ことが知られており、その値は診断に利用されている。
表1にNa/Cl値の増減に関与する因子について示し
た。従来から診断用としてNa/Cl値を表示する電解
質測定装置はあったがNa/Cl値が異常な値を示して
も、原因が検体由来か装置等の測定系か切り分けできな
かった。そのため測定系のチェック機能として今まで有
効に利用されていなかった。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、測定濃
度の小さな異常についてはチェックができず、年々測定
精度向上の要求が厳しくなるユーザのニーズに対応でき
ていなかった。本発明は、Na/Cl値が異常な値を示
した時の原因を切り分けをすることにより、試薬の変質
・混入,Na電極Cl電極の劣化等の判定を容易にし、
精度向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】予めNa/Cl値の正常
値範囲を装置に設定する。Na/Cl値が連続して設定
値からはずれた時のみ異常と判定する。異常発生のアラ
ーム表示と精度管理用コントロールの自動測定を同期さ
せ、かつ同一の精度管理用コントロールを複数回測定す
る。
【0008】
【作用】予めNa/Cl値の正常値範囲を設定すること
により、測定した検体個々の値が正常か異常か自動的に
判別する。検体由来の単発的なデータ異常と区別するた
めにNa/Cl値が連続して設定値よりはずれたデータ
が発生した時のみアラーム表示を行う。アラーム表示が
精度管理用コントロールの自動測定に同期させることに
よりNa値とCl値のいずれが異常であるかを区別でき
る。同一の精度管理用コントロールを複数回測定するこ
とにより、データが不安定か、あるいは高い,低いとい
った同じ傾向を有するか区別できる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例として以下に説明する。測定
は全て希釈倍率31倍の希釈電位差法によった。測定し
た検体は91年3月27日入手分(47検体)と91年
6月7日入手分(50検体)の計97検体の外来患者血
清である。本発明の第1の実施例ではNa/Cl値の正
常値範囲設定値は1.3以上 、異常値が3検体連続低値
の時“Na/Cl低値”とアラーム表示する臨床用電解
質測定装置を用いた。図1は希釈液の異常を判定した例
である。正常な希釈液を用いると上記97検体ではアラ
ームは発生しなかった。一方キャリブレーション実施後
5mmol/lCl値が高くなるように意図的に希釈液へ
塩酸を添加(添加後希釈液のCl濃度は0.16mmol/
l)し、再度同一検体を同一順序で測定すると“Na/
Cl低値”のアラームが計14回発生した。発生率は1
4回/97検体で14%であった。アラーム発生により
容易にCl値の増加あるいはNa値の減少がおきたこと
が確認できる。
【0010】本発明の第2の実施例ではNa/Cl値の
正常値範囲の設定値は1.31〜1.4 、異常値が3検
体連続高値では“Na/Cl高値”、3検体連続低値の
時は“Na/Cl低値”とアラーム表示し、アラーム表
示3回当り1回保冷庫の精度管理用コントロールを測定
する機能を持つ臨床用電解質測定装置を用いた。本装置
では正常な希釈液を用いると上記97検体ではアラーム
は発生しなかった。一方キャリブレーション実施後意図
的に3mmol/l Cl値が高くなるように希釈液へ塩酸
を添加(添加後希釈液のCl濃度は0.10mmol/l)
し、再度同一検体を同一順序で測定すると“Na/Cl
高値”のアラームが計3回発生した。発生率は3回/9
7検体で3%であった。3回目のアラーム発生直後精度
管理用コントロール(Na管理値:138〜142mmo
l/l,Cl管理値:100〜 104mmol/l)を自
動的に1回測定した。Na値は140.3mmol/l,C
l値は104.9mmol/lであった。Na値は良好であ
るがCl値は精度管理用コントロールの測定値が管理の
上限値より0.9mmol/l高く、ルーチンで測定してい
る一般検体のCl値もNa値に比べ系統的に高いことか
ら、容易に希釈液中のCl妨害成分の存在を推定でき
た。本実施例ではNa/Cl値の正常値範囲を厳しく限
定することにより、Cl値が一律に3mmol/l 増加し
たことを容易に異常と判定できる例である。
【0011】本発明の第3の実施例ではNa/Cl値の
正常値範囲の設定値は1.32〜1.4 、異常値が3検
体連続し、かつ高値と低値が混在すると“Na/Cl不
安定”とアラーム表示するとともに保冷庫の精度管理用
コントロールを3回測定する機能を持つ臨床用電解質測
定装置を用いた。正常なNa電極では上記97検体では
アラームは発生しなかったが、不良のNa電極に交換し
キャリブレーション実施後同一検体を同一順序で測定す
ると“Na/Cl不安定”のデータアラームが1回発生
した。発生率は1回/97検体で1%であった。アラー
ム発生直後、精度管理用コントロール(Na管理値:1
38〜142mmol/l,Cl管理値:138〜142
mmol/l)が自動的に3回連続測定されCl値の最大
値,最小値の差は0.8mmol/l、Na値の最大値,最
小値の差は4.2mmol/lであった。Cl値が安定して
いるのに対し、Na値は不安定であることから、Na電
極の劣化を容易に推定できる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、ルーチン測定中の電極
や装置流路内試薬の不具合判定を容易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の装置を用いた希釈液の違いによ
る血清データ比較を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希釈電位差法による臨床用電解質測定装置
    において、血清検体のナトリウムイオン濃度測定値と塩
    素イオン濃度測定値の比率をモニタし、その数値が設定
    値を連続してはずれた時にアラーム表示することを特徴
    とする臨床用電解質測定装置。
  2. 【請求項2】希釈電位差法による臨床用電解質測定装置
    において、血清検体のナトリウムイオン濃度測定値と塩
    素イオン濃度測定値の比率をモニタし、その数値が連続
    する等設定条件を満たした時にアラーム表示を行うとと
    もに自動的に精度管理用コントロールを測定することを
    特徴とする臨床用電解質測定装置。
  3. 【請求項3】希釈電位差法による臨床用電解質測定装置
    において、精度管理用コントロールを随時サンプリング
    できるサンプリング機構及び、精度管理用コントロール
    保冷する冷却機を有し、血清検体のナトリウムイオン濃
    度測定値と塩素イオン濃度測定値の比率をモニタし、そ
    の数値が連続する等設定条件を満たした時にアラーム表
    示を行うとともに自動的に精度管理用コントロールを測
    定できるソフトプログラムを有することを特徴とする臨
    床用電解質測定装置。
JP17228994A 1994-07-25 1994-07-25 臨床用電解質測定装置 Pending JPH0835944A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011070719A1 (ja) 2009-12-08 2011-06-16 株式会社 日立ハイテクノロジーズ 電解質分析装置
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