JPH0835896A - 圧力変換器 - Google Patents

圧力変換器

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JPH0835896A
JPH0835896A JP3175170A JP17517091A JPH0835896A JP H0835896 A JPH0835896 A JP H0835896A JP 3175170 A JP3175170 A JP 3175170A JP 17517091 A JP17517091 A JP 17517091A JP H0835896 A JPH0835896 A JP H0835896A
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pressure
sensor chip
semiconductor
fluid pipe
fluid
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JP3175170A
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Kiyoshi Komatsu
清 小松
Takeshi Kudo
剛 工藤
Takamoto Kitamura
隆始 北村
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Terumo Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/0007Fluidic connecting means
    • G01L19/0023Fluidic connecting means for flowthrough systems having a flexible pressure transmitting element

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体圧力センサチップと被圧力測定流体と
の間のゲル状の圧力伝達媒体を不要とし、ダンピング等
の問題がなく、かつ部品点数を減少させ、簡単な構造
で、材料コストおよび製造コストを削減させる。 【構成】 流体管11に設けられた圧力検出孔12に対
向してセンサチップ13が配設されている。ダイアフラ
ム部14を含むセンサチップ13の裏面側はシリコンオ
キシナイトライド膜15により被覆されている。流体管
11の圧力検出孔12の周囲に形成された溝部17には
Oリング18が嵌入されている。フレキシブルプリント
基板21の接続電極20とセンサチップ13の出力端子
とが半田付けにより電気的に接続されている。流体管1
1の側壁に形成された押圧蓋嵌合部22には押圧蓋23
が嵌合され、この押圧蓋23の凸部24がOリング18
とセンサチップ13との間に適度な強さの押圧力を与え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【産業上の利用分野】本発明は医療分野等で使用される
圧力変換器に係り、特に生体の血圧、子宮内圧、膀胱内
圧、食道圧、その他特定の圧力を測定するために用いる
使い捨て可能な圧力変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野においては、肝炎やエイ
ズウイルス等の感染問題が発生したことから、使い捨て
(ディスポーザブル)の圧力変換器の開発が盛んになっ
ている。従来、この種の圧力変換器としては、たとえば
特開平2−167441号公報に開示されるものがあ
る。
【0003】この圧力変換器では、図4に表すように、
半導体センサチップ31は受圧用のダイアフラム部を有
している。この半導体センサチップ31は厚膜抵抗32
が印刷処理により形成された絶縁性基板33の表面に接
着剤を用いて接着されている。半導体センサチップ31
と厚膜抵抗32の間はリードワイヤ34で電気的に接続
されている。絶縁性基板33には裏表で電気的に導通を
得るための中継端子(図示せず)が設けられている。押
え板35にはこの中継端子と接触する接続端子36が設
けられ、この接続端子36が電気ケーブル37と半田付
けされ、電気的に接続されている。また絶縁性基板33
には接着剤により半導体センサチップ31のまわりに筒
状の結合蓋38が接着され、この結合蓋38の内部に圧
力伝達媒体(たとえばシリコン樹脂)39が充填されて
いる。この圧力伝達媒体39は、被圧力測定流体と半導
体センサチップ31とを電気的に絶縁し、かつ被圧力測
定流体に含まれるアルカリ金属(Na+ 、K+ )やアル
カリ土類金属(Ca2+)による半導体センサチップ31
の汚染や析出物の付着を防止するものである。以上の部
品からなるセンサアセンブリ40がハウジング41に設
けられたセンサ内蔵室42と流体室43とを連通する連
通孔44に嵌着されている。
【0004】この圧力変換器では、流体室43内の被圧
力測定流体の圧力は圧力伝達媒体39を介して半導体セ
ンサチップ31のダイアフラム部に伝えられる。半導体
センサチップ31のダイアフラム部はこの圧力によりた
わみ、ダイアフラム部の表面に熱拡散処理にて形成され
た感圧ゲージの抵抗を変化させ、これによって生ずる電
気信号がリードワイヤ34、厚膜抵抗32、中継端子お
よび接続端子36を経て電気ケーブル37から外部の表
示器または記録装置に伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の圧力変換器においては、結合蓋38内に充填
されているゲル状の圧力伝達媒体39が種々の問題の原
因となっていた。すなわち、被圧力測定流体と半導体セ
ンサチップ33との間に圧力伝達媒体39を介在させて
いるため、圧力伝達の過程でダンピングが生じ、正確な
圧力波形の検出が困難であった。また、半導体センサチ
ップ31と結合蓋38を接着剤を用いて絶縁基板33に
接着しているため、接着剤の塗り斑等による接着不良が
あると、その部分からゲル状の圧力伝達媒体39の漏れ
が生じ、正確な測定ができなくなる場合があった。さら
に結合蓋38内に圧力伝達媒体39を均一に充填するこ
とが難しく、充填斑による気泡が存在すると正確な測定
ができなくなる場合があった。また、圧力変換器を滅菌
処理する工程(オートクレーブ工程)で圧力伝達媒体3
9が流体室43内に噴出する場合があった。
【0006】さらに、従来の圧力変換器は、半導体圧力
センサチップ31の台座として厚膜抵抗を印刷処理した
高価な絶縁性基板33、たとえばアルミナ基板やセラミ
ック基板を用いるばかりでなく、その他に接続端子3
6、結合蓋38、圧力伝達媒体39等、多くの部品から
構成されている。そのうえオフセット出力電圧を調整す
るため個々の圧力変換器毎に厚膜抵抗をレーザトリミン
グする必要があるなど、材料コストおよび製造コスト共
に高価なものとなり、安価な製品の供給が困難であると
いう問題があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、半導体圧力センサチップと被圧力測
定流体との間のゲル状の圧力伝達媒体を不要とし、従来
発生していたダンピング等の種々の問題がなく、かつ部
品点数を大幅に減少させ、簡単な構造で、材料コストお
よび製造コストを削減でき、しかも安定した出力を得る
ことができる安価な圧力変換器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による圧力変換器
は、一方の面が被圧力測定流体と接触する受圧面であ
り、この受圧面は誘電体保護膜が被覆されたダイアフラ
ム部を有する半導体圧力センサチップと、内部を被圧力
測定流体が流通するとともに側壁に圧力検出孔を有する
流体管とからなり、前記半導体圧力センサチップの受圧
面を前記流体菅の圧力検出孔内に臨ませて配設したもの
である。
【0009】本発明の圧力変換器では、半導体圧力セン
サチップの受圧面が誘電体保護膜により被覆されている
ので、被圧力測定流体に直接接触することがなく、した
がって被圧力測定流体に含まれるアルカリ金属(N
+ 、K+ )やアルカリ土類金属(Ca2+)等によるセ
ンサチップの汚染を防止することができる。
【0010】誘電体保護膜としては、PFA(四弗化エ
チレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹
脂)、FEP(四弗化エチレン−六弗化プロピレン共重
合樹脂)、ETFE(四弗化エチレン−エチレン共重合
樹脂)、ECTFE(三弗化塩化エチレン−エチレン共
重合樹脂)、PTFE(四弗化エチレン樹脂)、PCT
FE(三弗化塩化エチレン樹脂)、PVdF(弗化ビニ
リデン樹脂)、VDF(弗化ビニル樹脂)などの弗素系
樹脂や、タンタル酸化物(Ta2 3 )、アルミナ(A
2 3 )などの金属酸化物、さらにシリコン窒化膜
(SiNy )、シリコンオキシナイトライド膜(SiO
x y )などのシリコン化合物が用いられる。特に、製
造方法の観点からシリコン窒化膜(SiNy )、シリコ
ンオキシナイトライド膜(SiOx y )などのシリコ
ン化合物が有用である。これらのシリコン化合物は、半
導体集積回路の製造に一般的な薄膜形成技術、たとえば
プラズマCVD法(化学的気相成長法)、熱CVD法、
スパッタリング法等によりバッチプロセスで一度に多数
の素子上に成膜できるため、量産性に優れている。ま
た、この誘電体保護膜は物性の安定性がよく、電気的絶
縁性およびイオン不透過性に関しても優れているため、
半導体圧力センサチップと被圧力測定流体との間を確実
に電気的に絶縁させることができ、このためセンサ特性
が安定する。
【0011】本発明の圧力変換器では、受圧面を直接に
被圧力測定流体に接触させることができ、センサチップ
と被圧力測定流体との間にゲル状の圧力伝達媒体が介在
しないので、従来発生していた圧力伝達媒体中の気泡の
発生による圧力損失や圧力伝達過程でのダンピング等の
発生が全く無くなり、歪みや鈍化のない正確な圧力波形
の検出が可能となる。また、圧力変換器の滅菌工程にお
ける圧力伝達媒体の噴出の危険も皆無になることは勿論
である。
【0012】また、本発明の圧力変換器は、前記半導体
圧力センサチップの前記受圧面の周囲を前記流体管の外
側壁面に押圧させる押圧手段と、前記流体管の外側壁面
と前記半導体センサチップとの間を液密に封止する封止
手段とをさらに有している。前記押圧手段は、具体的に
は、前記流体管における前記圧力検出孔の周囲に突出し
て設けられた押圧蓋嵌合部と、この押圧蓋嵌合部に嵌合
されるとともに凸部を有し、この凸部により前記半導体
圧力センサチップを前記流体菅の外側壁面に押圧させる
押圧蓋とにより構成され、また、前記封止手段は、前記
流体管の外側壁面に前記圧力検出孔を囲むように設けら
れた溝部と、この溝部に嵌め込まれ、前記半導体圧力セ
ンサチップを介して前記押圧蓋の凸部により押圧される
環状弾性部材とにより構成されている。
【0013】本発明の圧力変換器では、従来の圧力変換
器で用いられていた半導体圧力センサチップ、台座絶縁
基板および結合蓋のうち、必要不可欠な半導体圧力セン
サチップ以外の2点の使用を廃止し、唯一接合が必要
な、センサチップと流体管外側壁との間の封止に、信頼
性の高い環状弾性部材(Oリング)によるシール法を用
いるものである。このような構成により、接着剤による
接合を完全に廃止することができ、不確実な封止の一因
が排除されるとともに、Oリングシールによる確実な封
止で高い信頼性が得られるばかりでなく、部品点数の削
減も同時に実現されるため、材料コストと組立コストと
を大幅に削減できる。
【0014】さらに本発明の圧力変換器は、前記半導体
圧力センサチップは前記受圧面の反対面に出力端子を有
し、この出力端子が柔軟性を有するプリント基板(以
下、フレキシブルプリント基板という)上に形成した接
続電極に電気的に接続され、前記半導体圧力センサチッ
プの出力信号を前記フレキシブルプリント基板を介して
外部に取り出す構成となっている。
【0015】このような構成により本発明の圧力変換器
では、半導体圧力センサチップの出力端子をフレキシブ
ルプリント基板の接続電極に直接電気的に接続させるだ
けでよく、単一の工程で電気的配線を完了することがで
きる。ここで、本発明では、従来のような厚膜抵抗のレ
ーザトリミングによるオフセット出力の零調整は不可能
となる。この点は半導体圧力センサ製造プロセスで均一
性の向上を図り、ピエゾ抵抗のブリッジバランスが良好
でトリミングが不要なセンサチップを高い歩留まりで製
造することにより対応すればよい。すなわち、センサチ
ップの製造が充分高い歩留まりであれば、ごく少数の規
格外品を廃棄しても、高価な絶縁基板を用いてレーザト
リミングを行うより損失が少なくなることを積極的に利
用するものである。これにより部品点数を大幅に減らす
とともに圧力変換器の構造が簡略化され、材料コストと
組立コストの削減が可能になるばかりでなく、レーザト
リミングの廃止と相まって総合的にコストが削減され、
安価な製品を大量に供給することが可能となる。また、
本発明では、出力端子を受圧面の反対側の面に設ける構
成としたので、出力端子に接続するリード線等の電気配
線が被圧力測定媒体中に露出しないので、出力の取り出
しが容易になる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0017】図3は本発明の一実施例に係わる使い捨て
圧力変換器の外観透視図を表すもので、図1はそのA−
A線に沿った断面構造を表すものである。円筒状の流体
管11の側壁には圧力検出孔12が設けられており、こ
の圧力検出孔12に対向して流体管11の外側壁面には
半導体圧力センサチップ(以下、センサチップという)
13が配設されている。このセンサチップ13は半導体
材料、たとえばシリコン(Si)により形成され、その
中央部は裏面(図において上側)側から所定の深さまで
選択的にエッチングされており薄膜のダイアフラム部1
4となっている。このダイアフラム部14を含むセンサ
チップ13の裏面側は誘電体保護膜、たとえばシリコン
オキシナイトライド膜15により被覆されている。一
方、このセンサチップ13の表面側は誘電体膜、たとえ
ばシリコンオキシナイトライド膜16により覆われてい
る。なお誘電体膜としてはシリコン酸化膜、シリコン窒
化膜等を用いてもよい。
【0018】流体管11の圧力検出孔12の周囲には環
状に溝部17が形成されている。溝部17内にはOリン
グ18が嵌入されており、このOリング18により流体
管11の外側壁面とセンサチップ13の裏面側との間を
液密に封止している。
【0019】このセンサチップ13のダイアフラム部1
4の表面(図において下面)には、不純物拡散層による
ゲージ抵抗(図示せず)が形成されており、このゲージ
抵抗は金属配線(図示せず)を介してセンサチップ13
の周縁部に設けられた出力端子(図示せず)に電気的に
接続されている。センサチップ13の下部にはセンサチ
ップ13の出力端子に対応させて接続電極(コンタクト
パッド)20を有するフレキシブルプリント基板(FP
C)21が配設され、その接続電極20と出力端子とが
半田付けにより電気的に接続されている。
【0020】流体管11の外側壁面には、センサチップ
13を囲むように押圧蓋嵌合部22が突出形成されてお
り、この押圧蓋嵌合部22に図において下方から押圧蓋
23が嵌合されている。フレキシブルプリント基板21
は押圧蓋23に設けた導出孔25を通じて外部に導出さ
れている。押圧蓋23の裏面には溝部17に対応させて
凸部24が形成されている。この凸部24が押圧蓋23
の押圧蓋嵌合部22への嵌合に伴いフレキシブルプリン
ト基板21上の銅箔27とセンサチップ13との間、お
よびOリング18とセンサチップ13との間にそれぞれ
適度な強さの押圧力を与えている。下面から入射してく
る光はフレキシブル基板21上の銅箔27で遮られ、セ
ンサチップ13に到達しないため、光起電力が生じるこ
とはない。
【0021】なお、これは図2に表すように押圧蓋23
に遮光機能を持たせた場合には、押圧蓋23の凸部24
とフレキシブルプリント基板21とが接触しないように
フレキシブル基板21の中央部に貫通孔21aを設け、
凸部24が直接センサチップ13に接触し、Oリング1
8とセンサチップ13との間に適度な強さの押圧力を与
えるようにすることもできる。
【0022】本実施例の圧力変換器では、流体菅11の
内部を血液等の被圧力測定流体26が流通し、この被圧
力測定流体26の圧力によりセンサチップ13のダイア
フラム部14が変形し、このダイアフラム部14の変形
に応じてゲージ抵抗(図示せず)の抵抗値すなわち出力
信号が変化するもので、この出力信号をフレキシブルプ
リント基板21を介して外部の表示器または記録装置に
伝達することにより、被圧力測定流体26の圧力を測定
することができる。
【0023】本実施例の圧力変換器では、センサチップ
13のダイアフラム部14がシリコンオキシナイトライ
ド膜15により被覆されているので、センサチップ13
が直接に被圧力測定流体26に接触することがなく、し
たがってセンサチップ13がアルカリ金属(Na+ 、K
+ )やアルカリ土類金属(Ca2+)等により汚染される
ことはない。またセンサチップ13と被圧力測定流体2
6との間に、従来のようなゲル状の圧力伝達媒体が介在
しないので、圧力伝達媒体中の気泡の発生による圧力損
失や圧力伝達過程でのダンピング等が全く無くなり、歪
みや鈍化のない正確な圧力波形の検出が可能となる。
【0024】また、押圧蓋23により適度な押圧力が加
えられたOリング18により、流体菅11の外側壁面と
センサチップ13との間が液密に封止されており、しか
も接着剤による接合部がないため、確実な封止を行うこ
とができ、信頼性が向上する。実際に、被圧力測定流体
25に300mmHg以上の圧力を印加した結果、被圧
力測定流体26の漏れは全く認められなかった。
【0025】本実施例の圧力変換器では、センサチップ
13の出力端子19がプリント基板21の接続電極20
に対応して設けられ、両者を半田付け接続させるだけで
よいので、単一の工程で電気的配線を完了することがで
きる。また、電気的配線に関する部品がセンサチップ1
3とフレキシブルプリント基板21のみでよいため、従
来の圧力変換器に比べて部品点数を大幅に削減すること
ができる。しかも、センサ製造工程でブリッジ抵抗バラ
ンスの取れたセンサチップ13が90%以上の高い歩留
まりで実現できた。このため大多数のセンサチップ13
においては、レーザを用いたトリミングが不要であっ
た。規格外品をトリミングせずに廃棄することで生じる
損失は、従来方法でブリッジ抵抗のトリミングを行うの
に必要となる費用よりも少額であった。
【0026】以上実施例を挙げて説明したが、本発明は
上記実施例に限定するものではなく、その要旨を変更し
ない範囲で種々変形可能である。たとえば上記実施例に
おいては、センサチップ13の裏面全体をシリコンオキ
シナイトライド膜15により被覆させる構成としたが、
このシリコンオキシナイトライド膜15は少なくとも被
圧力測定流体26と接触する領域に形成されていればよ
い。また、誘電体保護膜としてはシリコンオキシナイト
ライド膜15以外のシリコン窒化膜等でもよいことはい
うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の圧力
変換器によれば、半導体圧力センサチップの受圧面を誘
電体保護膜により被覆するようにしたので、半導体圧力
センサチップが被圧力測定流体に直接接触することがな
く、したがってセンサチップのアルカリ金属等による汚
染を防止することができるとともに、電気的絶縁性も良
好となる。また、センサチップと被圧力測定流体との間
に、従来のようにゲル状の圧力伝達媒体が介在しないの
で、圧力伝達媒体中の気泡の発生による圧力損失や圧力
電圧過程でのダンピング等の問題が全く無くなり、歪み
や鈍化のない正確な圧力波形の検出を行うことができる
という効果がある。
【0028】また、請求項2ないし4記載の圧力変換器
によれば、前記半導体圧力センサチップの前記受圧面の
周囲を前記流体管の外側壁面に押圧させる押圧手段と、
前記流体管の外側壁面と前記半導体センサチップとの間
を液密に封止する封止手段とを設け、前記押圧手段を、
前記流体管における前記圧力検出孔の周囲に突出して設
けられた押圧蓋嵌合部と、この押圧蓋嵌合部に嵌合され
るとともに凸部を有し、この凸部により前記半導体圧力
センサチップを前記流体菅の外側壁面に押圧させる押圧
蓋とにより構成し、また、前記封止手段を、前記流体管
の外側壁面に前記圧力検出孔を囲むように設けられた溝
部と、この溝部に嵌め込まれ、前記半導体圧力センサチ
ップを介して前記押圧蓋の凸部により押圧される環状弾
性部材とにより構成するようにしたので、接着剤による
接合を完全に廃止することができ、不確実な封止の一因
が排除されるとともに、確実な封止で高い信頼性が得ら
れるばかりでなく、部品点数の削減も同時に実現される
ため、材料コストと組立コストを著しく削減できる。
【0029】さらに、請求項5記載の圧力変換器によれ
ば、前記半導体圧力センサチップの前記受圧面の反対面
に出力端子を設け、この出力端子を柔軟性を有するプリ
ント基板上に形成した接続電極に電気的に接続させ、前
記半導体圧力センサチップの出力信号を前記プリント基
板を介して外部に取り出す構成としたので、単一の工程
で電気的配線を完了することができ、部品点数を大幅に
削減できるとともに圧力変換器の構造が簡略化され、材
料コストと組立コストの大幅な削減が可能になるばかり
でなく、レーザトリミングの廃止と相まって総合的にコ
ストが削減され、安価な製品を大量に供給することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる圧力変換器の断面図
である。
【図2】本発明の他の実施例に係わる圧力変換器の断面
図である。
【図3】図1の圧力変換器の斜視図である。
【図4】従来の圧力変換器の断面図である。
【符号の説明】
11 流体管 12 圧力検出孔 13 半導体圧力センサチップ 14 ダイアフラム部 15 シリコンオキシナイトライド膜(誘電体保護膜) 17 溝部 18 Oリング(環状弾性部材) 19 出力端子 20 接続電極 21 フレキシブルプリント基板 22 押圧蓋嵌合部 23 押圧蓋 24 凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面が被圧力測定流体と接触する受
    圧面であり、この受圧面は誘電体保護膜が被覆されたダ
    イアフラム部を有する半導体圧力センサチップと、 内部を被圧力測定流体が流通するとともに側壁に圧力検
    出孔を有する流体管とからなり、 前記半導体圧力センサチップの受圧面を前記流体菅の圧
    力検出孔内に臨ませて配設したことを特徴とする圧力変
    換器。
  2. 【請求項2】 前記半導体圧力センサチップの前記受圧
    面の周囲を前記流体管の外側壁面に押圧させる押圧手段
    と、 前記流体管の外側壁面と前記半導体センサチップとの間
    を液密に封止する封止手段とをさらに有することを特徴
    とする請求項1記載の圧力変換器。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は、前記流体管における前
    記圧力検出孔の周囲に突出して設けられた押圧蓋嵌合部
    と、この押圧蓋嵌合部に嵌合されるとともに凸部を有
    し、この凸部により前記半導体圧力センサチップを前記
    流体菅の外側壁面に押圧させる押圧蓋とにより構成され
    たことを特徴とする請求項2記載の圧力変換器。
  4. 【請求項4】 前記封止手段は、前記流体管の外側壁面
    に前記圧力検出孔を囲むように設けられた溝部と、この
    溝部に嵌め込まれ、前記半導体圧力センサチップを介し
    て前記押圧蓋の凸部により押圧される環状弾性部材とに
    より構成されたことを特徴とする請求項2または3記載
    の圧力変換器。
  5. 【請求項5】 前記半導体圧力センサチップは前記受圧
    面の反対面に出力端子を有し、この出力端子が柔軟性を
    有するプリント基板上に形成した接続電極に電気的に接
    続され、前記半導体圧力センサチップの出力信号を前記
    プリント基板を介して外部に取り出す構成としたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の圧力
    変換器。
JP3175170A 1991-07-12 1991-07-16 圧力変換器 Pending JPH0835896A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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