JPH0666657A - 圧力変換器 - Google Patents
圧力変換器Info
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- JPH0666657A JPH0666657A JP22186492A JP22186492A JPH0666657A JP H0666657 A JPH0666657 A JP H0666657A JP 22186492 A JP22186492 A JP 22186492A JP 22186492 A JP22186492 A JP 22186492A JP H0666657 A JPH0666657 A JP H0666657A
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- pressure
- pressing lid
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 半導体圧力センサチップと被圧力測定流体と
の間のゲル状の圧力伝達媒体を不要とし、従来発生して
いたダンピング等の種々の問題がなく、安定した出力を
得ることができる圧力変換器を提供する。 【構成】 側壁に圧力検出孔32を有するとともに、こ
の圧力検出孔を囲むように側壁に設けられた溝部37を
有し、流体管31と環状弾性部材38と、半導体圧力セ
ンサ33と、半導体圧力センサの出力信号を取出すフレ
キシブルプリント基板41と、対向する側の面に凸部4
4が形成されたスペーサー47と、半導体圧力センサ3
3を流体管31の側壁に押圧する押圧蓋43と、押圧蓋
43の嵌合により生じる押圧力の不均一状態を吸収する
板状弾性部材48とを備えてなり、凸部44は、その幅
が溝部37の幅よりも広く、その内周は溝部37の内周
より小さく、かつその外周は溝部37の外周よりも大き
いものとして溝部37と同心円状に形成されていること
を特徴とする。
の間のゲル状の圧力伝達媒体を不要とし、従来発生して
いたダンピング等の種々の問題がなく、安定した出力を
得ることができる圧力変換器を提供する。 【構成】 側壁に圧力検出孔32を有するとともに、こ
の圧力検出孔を囲むように側壁に設けられた溝部37を
有し、流体管31と環状弾性部材38と、半導体圧力セ
ンサ33と、半導体圧力センサの出力信号を取出すフレ
キシブルプリント基板41と、対向する側の面に凸部4
4が形成されたスペーサー47と、半導体圧力センサ3
3を流体管31の側壁に押圧する押圧蓋43と、押圧蓋
43の嵌合により生じる押圧力の不均一状態を吸収する
板状弾性部材48とを備えてなり、凸部44は、その幅
が溝部37の幅よりも広く、その内周は溝部37の内周
より小さく、かつその外周は溝部37の外周よりも大き
いものとして溝部37と同心円状に形成されていること
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療分野等で使用される
圧力変換器に係わり、特に生体の血圧、子宮内圧、膀胱
圧、食道圧、その他特定の圧力を測定するために用いる
使い捨て可能な圧力変換器に関するものである。
圧力変換器に係わり、特に生体の血圧、子宮内圧、膀胱
圧、食道圧、その他特定の圧力を測定するために用いる
使い捨て可能な圧力変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野においては、肝炎やエイ
ズウイルス等の感染問題が発生したことから、使い捨て
(シングルユース)の圧力変換器の開発が盛んになって
いる。従来、この種の圧力変換器としては、例えば特開
平2−167441号公報に開示されるものがある。
ズウイルス等の感染問題が発生したことから、使い捨て
(シングルユース)の圧力変換器の開発が盛んになって
いる。従来、この種の圧力変換器としては、例えば特開
平2−167441号公報に開示されるものがある。
【0003】この圧力変換器では、流体室内の被圧力測
定流体の圧力を、ゲル状の圧力伝達媒体を介して半導体
圧力センサのダイアフラム部に伝え、このダイアフラム
部の表面に熱拡散処理にて形成された感圧ゲージの抵抗
を変化させ、これによって生ずる電気信号を外部の表示
器または記録装置に伝達させるものである。
定流体の圧力を、ゲル状の圧力伝達媒体を介して半導体
圧力センサのダイアフラム部に伝え、このダイアフラム
部の表面に熱拡散処理にて形成された感圧ゲージの抵抗
を変化させ、これによって生ずる電気信号を外部の表示
器または記録装置に伝達させるものである。
【0004】しかしながら、この圧力変換器では、被圧
力測定流体と半導体圧力センサとの間にゲル状の圧力伝
達媒体を介在させているため、圧力伝達の過程でダンピ
ングが生じ、正確な圧力波形の検出が困難であった。ま
た、半導体圧力センサと結合蓋とを接着剤を用いて絶縁
基板に接着しているため、接着剤の塗り斑等による接合
不良があると、その部分からゲル状の圧力伝達媒体の漏
れが生じ、正確な測定ができなくなる場合がある等の問
題があった。
力測定流体と半導体圧力センサとの間にゲル状の圧力伝
達媒体を介在させているため、圧力伝達の過程でダンピ
ングが生じ、正確な圧力波形の検出が困難であった。ま
た、半導体圧力センサと結合蓋とを接着剤を用いて絶縁
基板に接着しているため、接着剤の塗り斑等による接合
不良があると、その部分からゲル状の圧力伝達媒体の漏
れが生じ、正確な測定ができなくなる場合がある等の問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは先に、上
記のような従来の圧力変換器の欠点を解消し得る圧力変
換器(特願平3−175170号)を提案した。図7
は、この圧力変換器の断面構造を示すものである。
記のような従来の圧力変換器の欠点を解消し得る圧力変
換器(特願平3−175170号)を提案した。図7
は、この圧力変換器の断面構造を示すものである。
【0006】この圧力変換器では、半導体圧力センサ1
13の受圧面114が流体管111の側壁に設けられた
圧力導入口112に臨ませて配置されており、受圧面1
14の周囲を流体管111の外側壁面に押圧する押圧手
段と、流体管111の外側壁面と半導体圧力センサ11
3との間を液密に封止する封止手段とを有している。
13の受圧面114が流体管111の側壁に設けられた
圧力導入口112に臨ませて配置されており、受圧面1
14の周囲を流体管111の外側壁面に押圧する押圧手
段と、流体管111の外側壁面と半導体圧力センサ11
3との間を液密に封止する封止手段とを有している。
【0007】押圧手段は、具体的には、流体管111に
おける圧力導入口112の周囲に突出して設けられた押
圧蓋嵌合部122と、この押圧蓋嵌合部122に嵌合さ
れるとともに凸部124を有し、この突部により半導体
圧力センサ112を流体管111の外側壁面に押圧する
押圧蓋123とにより構成されている。封止手段は、流
体管111の外側壁面に圧力導入口112を囲むように
設けられた溝部117と、この溝部117に嵌め込ま
れ、半導体圧力センサ113を介して押圧蓋123の凸
部124により押圧されるOリング118とにより構成
されている。
おける圧力導入口112の周囲に突出して設けられた押
圧蓋嵌合部122と、この押圧蓋嵌合部122に嵌合さ
れるとともに凸部124を有し、この突部により半導体
圧力センサ112を流体管111の外側壁面に押圧する
押圧蓋123とにより構成されている。封止手段は、流
体管111の外側壁面に圧力導入口112を囲むように
設けられた溝部117と、この溝部117に嵌め込ま
れ、半導体圧力センサ113を介して押圧蓋123の凸
部124により押圧されるOリング118とにより構成
されている。
【0008】この圧力変換器では、半導体圧力センサ1
13は受圧面114の反対面に出力端子を有し、この出
力端子が柔軟性を有するプリント基板(以下フレキシブ
ルプリント基板という)121上に形成した接続電極1
20に接続され、半導体圧力センサ113の出力信号を
フレキシブルプリント基板121を介して外部に取出す
構成となっている。
13は受圧面114の反対面に出力端子を有し、この出
力端子が柔軟性を有するプリント基板(以下フレキシブ
ルプリント基板という)121上に形成した接続電極1
20に接続され、半導体圧力センサ113の出力信号を
フレキシブルプリント基板121を介して外部に取出す
構成となっている。
【0009】しかしながら、この圧力変換器では、図7
に示すように押圧蓋123の凸部124の幅は、Oリン
グ118が嵌挿される流体管111の溝部117の幅と
同じか若干狭いものとされる、すなわち、この凸部12
4が溝部117に嵌合可能な大きさに形成されていた。
このため、押圧蓋123が押圧蓋嵌合部122に嵌合さ
れた際の押圧力が、Oリング118の配された溝部11
7の内部位置のみに集中して加わるものとなり、半導体
圧力センサチップ113に剪断力による歪が生じたり、
熱膨脹率の違いによる半導体圧力センサチップの反りが
発生したりする虞れがあった。
に示すように押圧蓋123の凸部124の幅は、Oリン
グ118が嵌挿される流体管111の溝部117の幅と
同じか若干狭いものとされる、すなわち、この凸部12
4が溝部117に嵌合可能な大きさに形成されていた。
このため、押圧蓋123が押圧蓋嵌合部122に嵌合さ
れた際の押圧力が、Oリング118の配された溝部11
7の内部位置のみに集中して加わるものとなり、半導体
圧力センサチップ113に剪断力による歪が生じたり、
熱膨脹率の違いによる半導体圧力センサチップの反りが
発生したりする虞れがあった。
【0010】従って、本発明は新規な圧力変換器を提供
することを目的とするものである。本発明はまた、半導
体圧力センサチップと被圧力測定流体との間のゲル状の
圧力伝達媒体を不要とし、従来発生していたダンピング
等の種々の問題がなく、しかも安定した出力を得ること
ができる安価な圧力変換器を提供することを目的とする
ものである。本発明はさらにまた、圧力センサを流体管
壁面部に押圧設置する際に、圧力センサに剪断力による
歪が生じたり、熱膨脹率の違いによる反りが発生したり
する虞れの少ない構造を有する圧力変換器を提供するこ
とを目的とするものである。
することを目的とするものである。本発明はまた、半導
体圧力センサチップと被圧力測定流体との間のゲル状の
圧力伝達媒体を不要とし、従来発生していたダンピング
等の種々の問題がなく、しかも安定した出力を得ること
ができる安価な圧力変換器を提供することを目的とする
ものである。本発明はさらにまた、圧力センサを流体管
壁面部に押圧設置する際に、圧力センサに剪断力による
歪が生じたり、熱膨脹率の違いによる反りが発生したり
する虞れの少ない構造を有する圧力変換器を提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決しようとするための手段】上記諸目的は、
側壁に圧力検出孔を有するとともに、この圧力検出孔を
囲むように側壁に設けられた溝部を有し、さらにこの溝
部より外方において前記圧力検出孔を囲むように側壁よ
り突出した押圧蓋嵌合部を有する流体管と、前記溝部に
嵌挿された環状弾性部材と、受圧面を前記圧力検出孔内
に臨ませて前記押圧蓋嵌合部内に配設された半導体圧力
センサと、前記押圧蓋嵌合部内に前記半導体圧力センサ
に接して配設され、前記半導体圧力センサの出力信号を
取出すフレキシブルプリント基板と、押圧蓋嵌合部に嵌
合されるとともに、前記フレキシブルプリント基板と対
向する側の面に凸部が形成されており、この凸部により
前記半導体圧力センサを前記流体管の側壁に押圧する押
圧蓋とを備えてなり、前記凸部は、その幅が前記溝部の
幅よりも広く、その内周は前記溝部の内周より小さく、
かつその外周は前記溝部の外周よりも大きいものとして
前記溝部と同心円状に形成されていることを特徴とする
圧力変換器により達成される。
側壁に圧力検出孔を有するとともに、この圧力検出孔を
囲むように側壁に設けられた溝部を有し、さらにこの溝
部より外方において前記圧力検出孔を囲むように側壁よ
り突出した押圧蓋嵌合部を有する流体管と、前記溝部に
嵌挿された環状弾性部材と、受圧面を前記圧力検出孔内
に臨ませて前記押圧蓋嵌合部内に配設された半導体圧力
センサと、前記押圧蓋嵌合部内に前記半導体圧力センサ
に接して配設され、前記半導体圧力センサの出力信号を
取出すフレキシブルプリント基板と、押圧蓋嵌合部に嵌
合されるとともに、前記フレキシブルプリント基板と対
向する側の面に凸部が形成されており、この凸部により
前記半導体圧力センサを前記流体管の側壁に押圧する押
圧蓋とを備えてなり、前記凸部は、その幅が前記溝部の
幅よりも広く、その内周は前記溝部の内周より小さく、
かつその外周は前記溝部の外周よりも大きいものとして
前記溝部と同心円状に形成されていることを特徴とする
圧力変換器により達成される。
【0012】上記諸目的はまた、側壁に圧力検出孔を有
するとともに、この圧力検出孔を囲むように側壁に設け
られた溝部を有し、さらにこの溝部より外方において前
記圧力検出孔を囲むように側壁より突出した押圧蓋嵌合
部を有する流体管と、前記溝部に嵌挿された環状弾性部
材と、受圧面を前記圧力検出孔内に臨ませて前記押圧蓋
嵌合部内に配設された半導体圧力センサと、前記押圧蓋
嵌合部内に前記半導体圧力センサに接して配設され、前
記半導体圧力センサの出力信号を取出すフレキシブルプ
リント基板と、前記押圧蓋嵌合部内に配設され、前記フ
レキシブルプリント基板と対向する側の面に凸部が形成
されたスペーサーと、前記押圧蓋嵌合部に嵌合され、前
記スペーサーを介して前記半導体圧力センサを前記流体
管の側壁に押圧する押圧蓋と、この押圧蓋と前記スペー
サーとの間に介在し、前記押圧蓋の嵌合により生じる押
圧力の不均一状態を吸収する板状弾性部材とを備えてな
り、前記凸部は、その幅が前記溝部の幅よりも広く、そ
の内周は前記溝部の内周より小さく、かつその外周は前
記溝部の外周よりも大きいものとして前記溝部と同心円
状に形成されていることを特徴とする圧力変換器によっ
ても達成される。
するとともに、この圧力検出孔を囲むように側壁に設け
られた溝部を有し、さらにこの溝部より外方において前
記圧力検出孔を囲むように側壁より突出した押圧蓋嵌合
部を有する流体管と、前記溝部に嵌挿された環状弾性部
材と、受圧面を前記圧力検出孔内に臨ませて前記押圧蓋
嵌合部内に配設された半導体圧力センサと、前記押圧蓋
嵌合部内に前記半導体圧力センサに接して配設され、前
記半導体圧力センサの出力信号を取出すフレキシブルプ
リント基板と、前記押圧蓋嵌合部内に配設され、前記フ
レキシブルプリント基板と対向する側の面に凸部が形成
されたスペーサーと、前記押圧蓋嵌合部に嵌合され、前
記スペーサーを介して前記半導体圧力センサを前記流体
管の側壁に押圧する押圧蓋と、この押圧蓋と前記スペー
サーとの間に介在し、前記押圧蓋の嵌合により生じる押
圧力の不均一状態を吸収する板状弾性部材とを備えてな
り、前記凸部は、その幅が前記溝部の幅よりも広く、そ
の内周は前記溝部の内周より小さく、かつその外周は前
記溝部の外周よりも大きいものとして前記溝部と同心円
状に形成されていることを特徴とする圧力変換器によっ
ても達成される。
【0013】
【作用】このように本発明の圧力変換器は、被圧力測定
流体に半導体圧力センサの受圧面を直接接触させること
ができ、センサチップと被圧力測定流体との間にゲル状
の圧力伝達媒体が介在しないので、従来発生していた圧
力伝達媒体中の気泡の発生による圧力損失や圧力伝達過
程でのダンピング等の発生が全く亡くなり、歪みや鈍化
のない正確な圧力波形の検出が可能となる。
流体に半導体圧力センサの受圧面を直接接触させること
ができ、センサチップと被圧力測定流体との間にゲル状
の圧力伝達媒体が介在しないので、従来発生していた圧
力伝達媒体中の気泡の発生による圧力損失や圧力伝達過
程でのダンピング等の発生が全く亡くなり、歪みや鈍化
のない正確な圧力波形の検出が可能となる。
【0014】また、本発明の圧力変換器は、半導体圧力
センサを流体管の側壁に接合させるのに、流体管におけ
る圧力検出孔の周囲に突出して設けられた押圧蓋嵌合部
に押圧蓋を嵌合させ、この押圧蓋に設けられた環状の凸
部、あるいは押圧蓋と半導体圧力センサの間に介在する
スペーサに設けられた環状の凸部により半導体圧力セン
サを流体管の側壁へと押圧し、流体管の圧力検出孔を囲
むように流体管の側壁に設けられた溝部に配されたOリ
ング等の環状弾性部材により、流体管の側壁と半導体圧
力センサとの間を液密に封止するように構成し、接着剤
による接合を完全に廃止したものであるために、不確実
な封止の一因が排除されるとともに確実な封止で高い信
頼性が得られる。さらに前記凸部はその幅が前記溝部の
幅よりも広く、その内周は前記溝部の内周より小さく、
かつその外周は前記溝部の外周よりも大きいものとして
前記溝部と同心円状に形成されているために、押圧力が
環状弾性部材の配された溝部の内部位置のみに集中して
加わることはなく、半導体圧力センサに剪断応力による
歪が生じたり、熱膨張率の違いによる半導体圧力センサ
の反りが発生したりする問題はない。
センサを流体管の側壁に接合させるのに、流体管におけ
る圧力検出孔の周囲に突出して設けられた押圧蓋嵌合部
に押圧蓋を嵌合させ、この押圧蓋に設けられた環状の凸
部、あるいは押圧蓋と半導体圧力センサの間に介在する
スペーサに設けられた環状の凸部により半導体圧力セン
サを流体管の側壁へと押圧し、流体管の圧力検出孔を囲
むように流体管の側壁に設けられた溝部に配されたOリ
ング等の環状弾性部材により、流体管の側壁と半導体圧
力センサとの間を液密に封止するように構成し、接着剤
による接合を完全に廃止したものであるために、不確実
な封止の一因が排除されるとともに確実な封止で高い信
頼性が得られる。さらに前記凸部はその幅が前記溝部の
幅よりも広く、その内周は前記溝部の内周より小さく、
かつその外周は前記溝部の外周よりも大きいものとして
前記溝部と同心円状に形成されているために、押圧力が
環状弾性部材の配された溝部の内部位置のみに集中して
加わることはなく、半導体圧力センサに剪断応力による
歪が生じたり、熱膨張率の違いによる半導体圧力センサ
の反りが発生したりする問題はない。
【0015】さらに本発明の圧力検出器において、押圧
蓋嵌合部と押圧蓋とで形成されるセンサ内蔵室に半導体
圧力センサおよびフレキシブルプリント基板とともに、
スペーサおよび板状弾性部材を内蔵し、これら板状弾性
部材およびスペーサを介して押圧蓋により半導体圧力セ
ンサを押圧させるようにすれば、押圧蓋が押圧蓋嵌合部
に嵌合することにより生ずる押圧力の不均一さが板状弾
性部材により吸収され、均一かつ適度な押圧力で半導体
圧力センサを押圧することができる。したがって、半導
体圧力センサ内部に生ずる歪みが低減され、出力のオフ
セット電圧が小さくなるとともに直線性が改善される。
また、半導体圧力センサと環状弾性体との間に均一な押
圧力が加えられるため、片圧による液漏れ等の不良事態
の発生を防止できるという効果がある。
蓋嵌合部と押圧蓋とで形成されるセンサ内蔵室に半導体
圧力センサおよびフレキシブルプリント基板とともに、
スペーサおよび板状弾性部材を内蔵し、これら板状弾性
部材およびスペーサを介して押圧蓋により半導体圧力セ
ンサを押圧させるようにすれば、押圧蓋が押圧蓋嵌合部
に嵌合することにより生ずる押圧力の不均一さが板状弾
性部材により吸収され、均一かつ適度な押圧力で半導体
圧力センサを押圧することができる。したがって、半導
体圧力センサ内部に生ずる歪みが低減され、出力のオフ
セット電圧が小さくなるとともに直線性が改善される。
また、半導体圧力センサと環状弾性体との間に均一な押
圧力が加えられるため、片圧による液漏れ等の不良事態
の発生を防止できるという効果がある。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。図1は本発明の第一の実施態様の一実施例に係わる
使い捨て圧力変換器の外観透視図を表すもので、図2は
そのII−II線に沿った断面構造を表すものである。円筒
状の流体管11の側壁には圧力検出孔12が設けられて
おり、この圧力検出孔12に対向して流体管11の外側
壁面には半導体圧力センサチップ(以下、センサチップ
という)13が配設されている。このセンサチップ13
は半導体材料、例えばシリコン(Si)により形成さ
れ、その中央部は裏面(図において上側)側から所定の
深さまで選択的にエッチングされており薄膜のダイアフ
ラム部14となっている。このダイアフラム部14を含
むセンサチップ13の裏面側は誘電体保護膜、例えばシ
リコンオキシナイトライド膜15により被覆されてい
る。一方、このセンサチップ13の表面側は、誘電体
膜、例えばシリコンオキシナイトライド膜16により覆
われている。なお誘電体膜としてはシリコン酸化膜、シ
リコン窒化膜等を用いてもよい。
る。図1は本発明の第一の実施態様の一実施例に係わる
使い捨て圧力変換器の外観透視図を表すもので、図2は
そのII−II線に沿った断面構造を表すものである。円筒
状の流体管11の側壁には圧力検出孔12が設けられて
おり、この圧力検出孔12に対向して流体管11の外側
壁面には半導体圧力センサチップ(以下、センサチップ
という)13が配設されている。このセンサチップ13
は半導体材料、例えばシリコン(Si)により形成さ
れ、その中央部は裏面(図において上側)側から所定の
深さまで選択的にエッチングされており薄膜のダイアフ
ラム部14となっている。このダイアフラム部14を含
むセンサチップ13の裏面側は誘電体保護膜、例えばシ
リコンオキシナイトライド膜15により被覆されてい
る。一方、このセンサチップ13の表面側は、誘電体
膜、例えばシリコンオキシナイトライド膜16により覆
われている。なお誘電体膜としてはシリコン酸化膜、シ
リコン窒化膜等を用いてもよい。
【0017】流体管11の圧力検出孔12の周囲には環
状に溝部17が形成されている。溝部17内にはOリン
グ18が嵌入されており、このOリング18により流体
管11の外側壁面とセンサチップ13の裏面側との間を
液密に封止している。
状に溝部17が形成されている。溝部17内にはOリン
グ18が嵌入されており、このOリング18により流体
管11の外側壁面とセンサチップ13の裏面側との間を
液密に封止している。
【0018】このセンサチップ13のダイアフラム部1
4の表面(図において下面)には、不純物拡散層による
ゲージ抵抗(図示せず)が形成されており、このゲージ
抵抗は金属配線(図示せず)を介してセンサチップ13
の周縁部に設けられた出力端子(図示せず)に電気的に
接続されている。センサチップ13の下部にはセンサチ
ップ13の出力端子に対応させて接続電極(コンタクト
パッド)20を有するフレキシブルプリント基板(FP
C)21が配設され、その接続電極20と出力端子とが
半田付けにより電気的に接続されている。
4の表面(図において下面)には、不純物拡散層による
ゲージ抵抗(図示せず)が形成されており、このゲージ
抵抗は金属配線(図示せず)を介してセンサチップ13
の周縁部に設けられた出力端子(図示せず)に電気的に
接続されている。センサチップ13の下部にはセンサチ
ップ13の出力端子に対応させて接続電極(コンタクト
パッド)20を有するフレキシブルプリント基板(FP
C)21が配設され、その接続電極20と出力端子とが
半田付けにより電気的に接続されている。
【0019】流体管11の外側壁面には、前記溝部17
より外方において前記圧力検出孔12を囲むように押圧
蓋嵌合部22が突出形成されており、この押圧蓋嵌合部
22に図において下方から押圧蓋23が嵌合されてい
る。フレキシブルプリント基板21は押圧蓋23に設け
た導出孔25を通じて外部に導出されている。押圧蓋2
3の裏面には溝部17と同心円状に凸部24が形成され
ている。この凸部24が押圧蓋24の押圧蓋嵌合部22
への嵌合に伴いフレキシブルプリント基板21上の銅箔
27とセンサチップ13との間、およびOリング18と
センサチップ13との間にそれぞれ適度な強さの押圧力
を与えている。この凸部24の幅は、図示されているよ
うにOリング18が嵌挿されている溝部17の幅よりも
広く、その内周は前記溝部17の内周より小さく、かつ
その外周は前記溝部17の外周よりも大きいものとさ
れ、溝部17の内側、外側にわたって押圧できるように
構成されていることが望ましい。すなわち、Oリング1
8が嵌挿された溝部17の内側および外側においてセン
サチップ13をその表面側から押圧することにより、セ
ンサチップ13に剪断応力による歪が生じたり、熱膨張
率の違いによるセンサチップ13の反りが発生したりす
る問題はなくなる。
より外方において前記圧力検出孔12を囲むように押圧
蓋嵌合部22が突出形成されており、この押圧蓋嵌合部
22に図において下方から押圧蓋23が嵌合されてい
る。フレキシブルプリント基板21は押圧蓋23に設け
た導出孔25を通じて外部に導出されている。押圧蓋2
3の裏面には溝部17と同心円状に凸部24が形成され
ている。この凸部24が押圧蓋24の押圧蓋嵌合部22
への嵌合に伴いフレキシブルプリント基板21上の銅箔
27とセンサチップ13との間、およびOリング18と
センサチップ13との間にそれぞれ適度な強さの押圧力
を与えている。この凸部24の幅は、図示されているよ
うにOリング18が嵌挿されている溝部17の幅よりも
広く、その内周は前記溝部17の内周より小さく、かつ
その外周は前記溝部17の外周よりも大きいものとさ
れ、溝部17の内側、外側にわたって押圧できるように
構成されていることが望ましい。すなわち、Oリング1
8が嵌挿された溝部17の内側および外側においてセン
サチップ13をその表面側から押圧することにより、セ
ンサチップ13に剪断応力による歪が生じたり、熱膨張
率の違いによるセンサチップ13の反りが発生したりす
る問題はなくなる。
【0020】なお、これは図3に表すように押圧蓋23
に遮光機能を持たせた場合には、押圧蓋23の凸部24
とフレキシブルプリント基板21とが接触しないように
フレキシブル基板21の中央部に貫通孔21aを設け、
凸部24が直接センサチップ13に接触し、Oリング1
8とセンサチップ13との間に適度な強さの押圧力を与
えるようにすることもできる。
に遮光機能を持たせた場合には、押圧蓋23の凸部24
とフレキシブルプリント基板21とが接触しないように
フレキシブル基板21の中央部に貫通孔21aを設け、
凸部24が直接センサチップ13に接触し、Oリング1
8とセンサチップ13との間に適度な強さの押圧力を与
えるようにすることもできる。
【0021】本実施例の圧力変換器では、流体管11の
内部を輸液等の被圧力測定流体26が流通し、この被圧
力測定流体26お圧力によりセンサチップ13のダイア
フラム部14が変形し、このダイアフラム部14の変形
に応じてゲージ抵抗(図示せず)の抵抗値すなわち出力
信号が変化するもので、この出力信号をフレキシブルプ
リント基板21を介して外部の表示器または記録装置に
伝達することにより、被圧力測定流体26の圧力を測定
することができる。
内部を輸液等の被圧力測定流体26が流通し、この被圧
力測定流体26お圧力によりセンサチップ13のダイア
フラム部14が変形し、このダイアフラム部14の変形
に応じてゲージ抵抗(図示せず)の抵抗値すなわち出力
信号が変化するもので、この出力信号をフレキシブルプ
リント基板21を介して外部の表示器または記録装置に
伝達することにより、被圧力測定流体26の圧力を測定
することができる。
【0022】また、押圧蓋23により適度な押圧力が加
えられたOリング18により、流体管11の外側壁面と
センサチップ13との間が液密に封止されており、しか
も接着剤による接合部がないため、確実な封止を行なう
ことができ、信頼性が向上する。実際に、被圧力測定流
体26に300mmHg以上の圧力を印加した結果、被
圧力測定流体26の漏れは全く認められなかった。
えられたOリング18により、流体管11の外側壁面と
センサチップ13との間が液密に封止されており、しか
も接着剤による接合部がないため、確実な封止を行なう
ことができ、信頼性が向上する。実際に、被圧力測定流
体26に300mmHg以上の圧力を印加した結果、被
圧力測定流体26の漏れは全く認められなかった。
【0023】本実施例の圧力変換器では、センサチップ
13の出力端子がプリント基板21の接続電極20に対
応して設けられ、両者を半田付け接続させるだけでよい
ので、単一の工程で電気的配線を完了することができ
る。また電気的配線に管する部品がセンサチップ13と
フレキシブルプリント基板21のみでよいため、従来の
圧力変換器に比べて部品点数を大幅に削減することがで
きる。しかも、センサ製造工程でブリッジ抵抗バランス
の取れたセンサチップ13が90%以上の高い歩留りで
実現できた。このため大多数のセンサチップ13におい
ては、レーザを用いたトリミングが不要であった。規格
外品をトリミングせずに廃棄することで生じる損失は、
従来方法でブリッジ抵抗のトリミングを行うのに必要と
なる費用よりも少額であった。
13の出力端子がプリント基板21の接続電極20に対
応して設けられ、両者を半田付け接続させるだけでよい
ので、単一の工程で電気的配線を完了することができ
る。また電気的配線に管する部品がセンサチップ13と
フレキシブルプリント基板21のみでよいため、従来の
圧力変換器に比べて部品点数を大幅に削減することがで
きる。しかも、センサ製造工程でブリッジ抵抗バランス
の取れたセンサチップ13が90%以上の高い歩留りで
実現できた。このため大多数のセンサチップ13におい
ては、レーザを用いたトリミングが不要であった。規格
外品をトリミングせずに廃棄することで生じる損失は、
従来方法でブリッジ抵抗のトリミングを行うのに必要と
なる費用よりも少額であった。
【0024】図4は、本発明の第二の実施態様の実施例
に係わる圧力変換器の各部の位置関係を表す分解斜視図
であり、また図5はそのV−V線に沿った組立後の断面
構造を表すものである。
に係わる圧力変換器の各部の位置関係を表す分解斜視図
であり、また図5はそのV−V線に沿った組立後の断面
構造を表すものである。
【0025】この実施例において、半導体圧力センサー
33と押圧蓋43との間にはスペーサ47とラバー48
とが挟み込まれている。スペーサ47の上面および下面
には、溝部37と同心円状となるように凸部44が設け
られている。この凸部44が押圧蓋43の押圧蓋嵌合部
42への嵌合に伴い、フレキシブルプリント基板41の
貫通孔41aを通して半導体圧力センサ33を直接押圧
し、これにより半導体圧力センサ33とOリング38と
の間にそれぞれ適度な強さの押圧力を与えている。この
凸部44の幅は、上述した図1および図2に示す実施例
の凸部24の場合と同様に、Oリング38が嵌挿されて
いる溝部37の幅よりも広く、その内周は前記溝部37
の内周より小さく、かつその外周は前記溝部37の外周
よりも大きいものとされ、溝部37の内側、外側にわた
って押圧できるように構成されていることが望ましい。
また押圧力は、前述のように押圧蓋43と押圧蓋嵌合部
42との嵌合により生ずるものであるため、両者の加工
具合によっては不均一な押圧力が半導体圧力センサ33
に加わってしまうことがある。押圧蓋43に接着され、
押圧蓋43とスペーサ47との間に挟み込まれるラバー
48は、その柔軟性により不均一な力を吸収し、半導体
圧力センサ33に均一に押圧力を与える働きをする。
33と押圧蓋43との間にはスペーサ47とラバー48
とが挟み込まれている。スペーサ47の上面および下面
には、溝部37と同心円状となるように凸部44が設け
られている。この凸部44が押圧蓋43の押圧蓋嵌合部
42への嵌合に伴い、フレキシブルプリント基板41の
貫通孔41aを通して半導体圧力センサ33を直接押圧
し、これにより半導体圧力センサ33とOリング38と
の間にそれぞれ適度な強さの押圧力を与えている。この
凸部44の幅は、上述した図1および図2に示す実施例
の凸部24の場合と同様に、Oリング38が嵌挿されて
いる溝部37の幅よりも広く、その内周は前記溝部37
の内周より小さく、かつその外周は前記溝部37の外周
よりも大きいものとされ、溝部37の内側、外側にわた
って押圧できるように構成されていることが望ましい。
また押圧力は、前述のように押圧蓋43と押圧蓋嵌合部
42との嵌合により生ずるものであるため、両者の加工
具合によっては不均一な押圧力が半導体圧力センサ33
に加わってしまうことがある。押圧蓋43に接着され、
押圧蓋43とスペーサ47との間に挟み込まれるラバー
48は、その柔軟性により不均一な力を吸収し、半導体
圧力センサ33に均一に押圧力を与える働きをする。
【0026】本実施例の圧力変換器では、ラバー48が
押圧蓋43とスペーサ47との間に挟み込まれており、
押圧蓋43が押圧蓋嵌合部42に嵌合して生ずる押圧力
の不均一さを柔軟に吸収するため、スペーサ47を介し
て均一かつ適度な強さの押圧力で半導体圧力センサ33
を押圧することができる。このため図1〜3に示す圧力
変換器で生じやすかったオフセット電圧を低減させるこ
とができると同時に、直線性を改善し、性能を向上させ
ることが可能になった。
押圧蓋43とスペーサ47との間に挟み込まれており、
押圧蓋43が押圧蓋嵌合部42に嵌合して生ずる押圧力
の不均一さを柔軟に吸収するため、スペーサ47を介し
て均一かつ適度な強さの押圧力で半導体圧力センサ33
を押圧することができる。このため図1〜3に示す圧力
変換器で生じやすかったオフセット電圧を低減させるこ
とができると同時に、直線性を改善し、性能を向上させ
ることが可能になった。
【0027】なお、フレキシブルプリント基板41およ
びスペーサ47は、押圧蓋嵌合部42の内側に設けられ
たセンサ内蔵室49の内壁に合せた形状となっており、
適度な余裕をもって挿入することができ、かつ両者がセ
ンサ内蔵室49の適当な位置に収まるようになってい
る。半導体圧力センサ33は予めフレキシブルプリント
基板41に半田付けにより接合され、フレキシブルプリ
ント基板41をセンサ内蔵室49に挿入することにより
半導体圧力センサ33のダイアフラム34と流体管31
の圧力検出孔32とが適切に位置合せされて組立てられ
るようになっていることは勿論である。
びスペーサ47は、押圧蓋嵌合部42の内側に設けられ
たセンサ内蔵室49の内壁に合せた形状となっており、
適度な余裕をもって挿入することができ、かつ両者がセ
ンサ内蔵室49の適当な位置に収まるようになってい
る。半導体圧力センサ33は予めフレキシブルプリント
基板41に半田付けにより接合され、フレキシブルプリ
ント基板41をセンサ内蔵室49に挿入することにより
半導体圧力センサ33のダイアフラム34と流体管31
の圧力検出孔32とが適切に位置合せされて組立てられ
るようになっていることは勿論である。
【0028】以上実施例を上げて本発明の圧力検出器を
説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を変更しない範囲で種々変形可能であ
る。例えば、上記実施例においては、押圧蓋43に遮光
機能を持たせるとともにフレキシブルプリント基板41
に環通孔41aを設け、スペーサー47の凸部44が直
接半導体圧力センサ33を押圧し、Oリング38と半導
体圧力センサ33との間に適度な強さの押圧力を与える
ように構成したが、押圧蓋43に遮光機能を持たせない
場合には、フレキシブルプリント基板に遮光機能を持た
せ、図6に示すように、スペーサー47の凸部44がフ
レキシブルプリント基板42を介して半導体圧力センサ
33を間接的に押圧するような構成とする。あるいは、
フレキシブルプリント基板41と押圧蓋43との間に遮
光シートまたは遮光層を設ければよい。また、上記実施
例においては、スペーサ47の上下面各々に凸部44を
有する構成としたが、下面の凸部44は必要に応じて形
状を変えたり、あるいは凸部44を無くすこともでき
る。なお、図4〜6において、図1〜3における符号の
数に20を加えた数の符号は、図1〜3において対応す
る符号が示す部材と同一の部材を表すものである。
説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を変更しない範囲で種々変形可能であ
る。例えば、上記実施例においては、押圧蓋43に遮光
機能を持たせるとともにフレキシブルプリント基板41
に環通孔41aを設け、スペーサー47の凸部44が直
接半導体圧力センサ33を押圧し、Oリング38と半導
体圧力センサ33との間に適度な強さの押圧力を与える
ように構成したが、押圧蓋43に遮光機能を持たせない
場合には、フレキシブルプリント基板に遮光機能を持た
せ、図6に示すように、スペーサー47の凸部44がフ
レキシブルプリント基板42を介して半導体圧力センサ
33を間接的に押圧するような構成とする。あるいは、
フレキシブルプリント基板41と押圧蓋43との間に遮
光シートまたは遮光層を設ければよい。また、上記実施
例においては、スペーサ47の上下面各々に凸部44を
有する構成としたが、下面の凸部44は必要に応じて形
状を変えたり、あるいは凸部44を無くすこともでき
る。なお、図4〜6において、図1〜3における符号の
数に20を加えた数の符号は、図1〜3において対応す
る符号が示す部材と同一の部材を表すものである。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の圧力変換器
は、側壁に圧力検出孔を有するとともに、この圧力検出
孔を囲むように側壁に設けられた溝部を有し、さらにこ
の溝部より外方において前記圧力検出孔を囲むように側
壁より突出した押圧蓋嵌合部を有する流体管と、前記溝
部に嵌挿された環状弾性部材と、受圧面を前記圧力検出
孔内に臨ませて前記押圧蓋嵌合部内に配設された半導体
圧力センサと、前記押圧蓋嵌合部内に前記半導体圧力セ
ンサに接して配設され、前記半導体圧力センサの出力信
号を取出すフレキシブルプリント基板と、押圧蓋嵌合部
に嵌合されるとともに、前記フレキシブルプリント基板
と対向する側の面に凸部が形成されており、この凸部に
より前記半導体圧力センサを前記流体管の側壁に押圧す
る押圧蓋とを備えてなり、前記凸部は、その幅が前記溝
部の幅よりも広く、その内周は前記溝部の内周より小さ
く、かつその外周は前記溝部の外周よりも大きいものと
して前記溝部と同心円状に形成されていることを特徴と
するものである、あるいは側壁に圧力検出孔を有すると
ともに、この圧力検出孔を囲むように側壁に設けられた
溝部を有し、さらにこの溝部より外方において前記圧力
検出孔を囲むように側壁より突出した押圧蓋嵌合部を有
する流体管と、前記溝部に嵌挿された環状弾性部材と、
受圧面を前記圧力検出孔内に臨ませて前記押圧蓋嵌合部
内に配設された半導体圧力センサと、前記押圧蓋嵌合部
内に前記半導体圧力センサに接して配設され、前記半導
体圧力センサの出力信号を取出すフレキシブルプリント
基板と、前記押圧蓋嵌合部内に配設され、前記フレキシ
ブルプリント基板と対向する側の面に凸部が形成された
スペーサーと、前記押圧蓋嵌合部に嵌合され、前記スペ
ーサーを介して前記半導体圧力センサを前記流体管の側
壁に押圧する押圧蓋と、この押圧蓋と前記スペーサーと
の間に介在し、前記押圧蓋の嵌合により生じる押圧力の
不均一状態を吸収する板状弾性部材とを備えてなり、前
記凸部は、その幅が前記溝部の幅よりも広く、その内周
は前記溝部の内周より小さく、かつその外周は前記溝部
の外周よりも大きいものとして前記溝部と同心円状に形
成されていることを特徴とするものであるから、被圧力
測定流体に半導体圧力センサの受圧面を直接接触させる
ことができ、従来発生していた圧力伝達媒体中の気泡の
発生による圧力損失や圧力伝達過程でのダンピング等の
発生が全く亡くなり、歪みや鈍化のない正確な圧力波形
の検出が可能となる。また接着剤による接合を完全に廃
止したものであるために、不確実な封止の一因が排除さ
れるとともに確実な封止で高い信頼性が得られる。さら
に前押圧力が環状弾性部材の配された溝部の内部位置の
みに集中して加わることはなく、半導体圧力センサに剪
断応力による歪が生じたり、熱膨張率の違いによる半導
体圧力センサの反りが発生したりする問題はない。加え
て後者の構成によれば、より均一かつ適度な押圧力で半
導体圧力センサを押圧することができ、半導体圧力セン
サ内部に生ずる歪みが低減され、出力のオフセット電圧
が小さくなるとともに直線性が改善される。また、半導
体圧力センサと環状弾性体との間に均一な押圧力が加え
られるため、片圧による液漏れ等の不良事態の発生を防
止できるという効果がある。
は、側壁に圧力検出孔を有するとともに、この圧力検出
孔を囲むように側壁に設けられた溝部を有し、さらにこ
の溝部より外方において前記圧力検出孔を囲むように側
壁より突出した押圧蓋嵌合部を有する流体管と、前記溝
部に嵌挿された環状弾性部材と、受圧面を前記圧力検出
孔内に臨ませて前記押圧蓋嵌合部内に配設された半導体
圧力センサと、前記押圧蓋嵌合部内に前記半導体圧力セ
ンサに接して配設され、前記半導体圧力センサの出力信
号を取出すフレキシブルプリント基板と、押圧蓋嵌合部
に嵌合されるとともに、前記フレキシブルプリント基板
と対向する側の面に凸部が形成されており、この凸部に
より前記半導体圧力センサを前記流体管の側壁に押圧す
る押圧蓋とを備えてなり、前記凸部は、その幅が前記溝
部の幅よりも広く、その内周は前記溝部の内周より小さ
く、かつその外周は前記溝部の外周よりも大きいものと
して前記溝部と同心円状に形成されていることを特徴と
するものである、あるいは側壁に圧力検出孔を有すると
ともに、この圧力検出孔を囲むように側壁に設けられた
溝部を有し、さらにこの溝部より外方において前記圧力
検出孔を囲むように側壁より突出した押圧蓋嵌合部を有
する流体管と、前記溝部に嵌挿された環状弾性部材と、
受圧面を前記圧力検出孔内に臨ませて前記押圧蓋嵌合部
内に配設された半導体圧力センサと、前記押圧蓋嵌合部
内に前記半導体圧力センサに接して配設され、前記半導
体圧力センサの出力信号を取出すフレキシブルプリント
基板と、前記押圧蓋嵌合部内に配設され、前記フレキシ
ブルプリント基板と対向する側の面に凸部が形成された
スペーサーと、前記押圧蓋嵌合部に嵌合され、前記スペ
ーサーを介して前記半導体圧力センサを前記流体管の側
壁に押圧する押圧蓋と、この押圧蓋と前記スペーサーと
の間に介在し、前記押圧蓋の嵌合により生じる押圧力の
不均一状態を吸収する板状弾性部材とを備えてなり、前
記凸部は、その幅が前記溝部の幅よりも広く、その内周
は前記溝部の内周より小さく、かつその外周は前記溝部
の外周よりも大きいものとして前記溝部と同心円状に形
成されていることを特徴とするものであるから、被圧力
測定流体に半導体圧力センサの受圧面を直接接触させる
ことができ、従来発生していた圧力伝達媒体中の気泡の
発生による圧力損失や圧力伝達過程でのダンピング等の
発生が全く亡くなり、歪みや鈍化のない正確な圧力波形
の検出が可能となる。また接着剤による接合を完全に廃
止したものであるために、不確実な封止の一因が排除さ
れるとともに確実な封止で高い信頼性が得られる。さら
に前押圧力が環状弾性部材の配された溝部の内部位置の
みに集中して加わることはなく、半導体圧力センサに剪
断応力による歪が生じたり、熱膨張率の違いによる半導
体圧力センサの反りが発生したりする問題はない。加え
て後者の構成によれば、より均一かつ適度な押圧力で半
導体圧力センサを押圧することができ、半導体圧力セン
サ内部に生ずる歪みが低減され、出力のオフセット電圧
が小さくなるとともに直線性が改善される。また、半導
体圧力センサと環状弾性体との間に均一な押圧力が加え
られるため、片圧による液漏れ等の不良事態の発生を防
止できるという効果がある。
【図1】は、本発明の第一の実施態様の一実施例に係わ
る使い捨て圧力変換器の外観透視図、
る使い捨て圧力変換器の外観透視図、
【図2】は、図1のII−II線に沿う断面図、
【図3】は、本発明の第一の実施態様の別の実施例の図
2と同様な断面図、
2と同様な断面図、
【図4】は、本発明の第二の実施態様の一実施例の組立
面の分解斜視図、
面の分解斜視図、
【図5】は、図4のV−V線に沿う断面図、
【図6】は、本発明の第二の実施態様の別の実施例の図
5と同様な断面図であり、また
5と同様な断面図であり、また
【図7】は、一比較例としての圧力変換器の断面図であ
る。
る。
11,31…流体管、12,32…圧力検出孔、13,
33…半導体圧力センサチップ、14,34…ダイアフ
ラム、15,35…シリコンオキシナイトライド膜(誘
電体保護膜)、17,37…溝部、18,38…Oリン
グ(環状弾性部材)、21,41…フレキシブルプリン
ト基板、22,42…押圧蓋嵌合部、23,43…押圧
蓋、24,44…凸部、26,46…被圧力測定流体、
47…スペーサ、48…ラバー(板状弾性部材)、49
…センサ内蔵室。
33…半導体圧力センサチップ、14,34…ダイアフ
ラム、15,35…シリコンオキシナイトライド膜(誘
電体保護膜)、17,37…溝部、18,38…Oリン
グ(環状弾性部材)、21,41…フレキシブルプリン
ト基板、22,42…押圧蓋嵌合部、23,43…押圧
蓋、24,44…凸部、26,46…被圧力測定流体、
47…スペーサ、48…ラバー(板状弾性部材)、49
…センサ内蔵室。
Claims (2)
- 【請求項1】 側壁に圧力検出孔を有するとともに、こ
の圧力検出孔を囲むように側壁に設けられた溝部を有
し、さらにこの溝部より外方において前記圧力検出孔を
囲むように側壁より突出した押圧蓋嵌合部を有する流体
管と、 前記溝部に嵌挿された環状弾性部材と、 受圧面を前記圧力検出孔内に臨ませて前記押圧蓋嵌合部
内に配設された半導体圧力センサと、 前記押圧蓋嵌合部内に前記半導体圧力センサに接して配
設され、前記半導体圧力センサの出力信号を取出すフレ
キシブルプリント基板と、 押圧蓋嵌合部に嵌合されるとともに、前記フレキシブル
プリント基板と対向する側の面に凸部が形成されてお
り、この凸部により前記半導体圧力センサを前記流体管
の側壁に押圧する押圧蓋とを備えてなり、 前記凸部は、その幅が前記溝部の幅よりも広く、その内
周は前記溝部の内周より小さく、かつその外周は前記溝
部の外周よりも大きいものとして前記溝部と同心円状に
形成されていることを特徴とする圧力変換器。 - 【請求項2】 側壁に圧力検出孔を有するとともに、こ
の圧力検出孔を囲むように側壁に設けられた溝部を有
し、さらにこの溝部より外方において前記圧力検出孔を
囲むように側壁より突出した押圧蓋嵌合部を有する流体
管と、 前記溝部に嵌挿された環状弾性部材と、 受圧面を前記圧力検出孔内に臨ませて前記押圧蓋嵌合部
内に配設された半導体圧力センサと、 前記押圧蓋嵌合部内に前記半導体圧力センサに接して配
設され、前記半導体圧力センサの出力信号を取出すフレ
キシブルプリント基板と、 前記押圧蓋嵌合部内に配設され、前記フレキシブルプリ
ント基板と対向する側の面に凸部が形成されたスペーサ
ーと、 前記押圧蓋嵌合部に嵌合され、前記スペーサーを介して
前記半導体圧力センサを前記流体管の側壁に押圧する押
圧蓋と、 この押圧蓋と前記スペーサーとの間に介在し、前記押圧
蓋の嵌合により生じる押圧力の不均一状態を吸収する板
状弾性部材とを備えてなり、 前記凸部は、その幅が前記溝部の幅よりも広く、その内
周は前記溝部の内周より小さく、かつその外周は前記溝
部の外周よりも大きいものとして前記溝部と同心円状に
形成されていることを特徴とする圧力変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22186492A JPH0666657A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 圧力変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22186492A JPH0666657A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 圧力変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0666657A true JPH0666657A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16773385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22186492A Pending JPH0666657A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 圧力変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0666657A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991018439A1 (fr) * | 1990-05-15 | 1991-11-28 | Fanuc Ltd | Structure de rotor pour moteur synchronise |
JPH1038738A (ja) * | 1996-04-18 | 1998-02-13 | Nitto Kohki Co Ltd | 圧力計 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP22186492A patent/JPH0666657A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991018439A1 (fr) * | 1990-05-15 | 1991-11-28 | Fanuc Ltd | Structure de rotor pour moteur synchronise |
JPH1038738A (ja) * | 1996-04-18 | 1998-02-13 | Nitto Kohki Co Ltd | 圧力計 |
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