JPH0834789A - ピロロインドールカルボン酸エステル誘導体及びその製造方法 - Google Patents

ピロロインドールカルボン酸エステル誘導体及びその製造方法

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JPH0834789A
JPH0834789A JP6174475A JP17447594A JPH0834789A JP H0834789 A JPH0834789 A JP H0834789A JP 6174475 A JP6174475 A JP 6174475A JP 17447594 A JP17447594 A JP 17447594A JP H0834789 A JPH0834789 A JP H0834789A
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Japan
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hydrogen atom
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JP6174475A
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Inventor
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Yasumichi Fukuda
保路 福田
Kousuke Furuta
浩▲祐▼ 古田
Yasuo Omori
康男 大森
Hiroyuki Ko
博之 胡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 癌細胞に対して選択性が高く、固形腫瘍に対
しても有効でしかも低毒性な抗腫瘍剤を提供する。 【構成】 下記式(1)または(2) 〔式中、RはC1〜4アルキル基、Rはα−アミノ酸
残基、下記式の基など、 、X、Xは水素原子、OHなど、nは0〜2、
は水素原子、水酸基の保護基など、Yはハロゲン原
子、アレンスルホニルオキシ基などを示す〕で表わされ
るピロロインドールカルボン酸エステル誘導体、それら
の光学活性体、並びに薬理学上許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌、抗腫瘍活性を有す
る新規1,2,3,6−テトラヒドロピロロ〔3,2−
e〕インドール−8−カルボン酸エステル誘導体及び
1,2,8,8a−テトラヒドロシクロプロパ〔c〕ピ
ロロ〔3,2−e〕インドール−4(5H)−オン−7
−カルボン酸エステル誘導体、その光学活性体並びにそ
れらの薬理学上許容される塩に関する。
【0002】
【従来技術】抗菌活性、抗腫瘍活性を有する抗生物質と
してCC−1065が「ジャーナルオブ アンチバイオ
ティックス(J.Antibiotics)」31巻,1211頁(1
978)、同34巻,1119頁(1981)、USP
4169888号に、また類似の構造を有するデュオカ
ルマイシンA及びその類縁体がWO87/06265
号,EP0318056号、「ジャーナル オブ アン
チバイオティックス」42巻,1229頁(1989
年)、特開平4−99774号に開示されている。
【0003】さらにCC−1065の誘導体が特開昭6
0−193989号、特表平2−502005号に、ま
たデュオカルマイシン類の誘導体が特開平3−7287
号、特開平3−128379号、EP0354583
号、EP0406749号に開示されている。これらは
いずれも天然物の基本骨格をそのまま利用しているか、
天然物からの化学修飾から誘導されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】癌の治療法として外科
的切除法、X線による放射線療法、及び化学療法剤によ
る薬物療法等が臨床で用いられている。これらのうちで
化学療法剤による薬物療法は、体の各部位に広がった癌
や末期癌に対して唯一の治療法である。本来、患者の負
担が最も少ないと思われるこの薬物療法が実際は強い副
作用のため、患者に対してひどい苦痛を与えている。ま
た、化学療法剤のうちで細胞増殖の速い白血病に対して
は有効性を示すものの、増殖の遅い固形腫瘍に対して有
効性が低いものが多い。このような理由で化学療法剤に
よる癌治療は必ずしも第一選択的に行なわれてはいな
い。
【0005】本発明者らはこのような化学療法剤の現状
を踏まえ、癌細胞に対して選択性が高く固形腫瘍に対し
ても有効でしかも低毒性な化合物の探索に取り組んだ。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは下記一般式
(1)または(2)
【0007】
【化79】
【0008】(式中、RはC1〜C4の低級アルキル基
を、R1はα−アミノ酸残基または
【0009】
【化80】
【0010】(X1、X2、X3は互に独立して水素原
子、OH、OR3(R3は直鎖または分枝状の置換されて
いてもよいC1〜C6の低級アルキル基、置換されていて
もよいアリール基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、
CHO、NO2
【0011】
【化81】
【0012】(R3は前記と同じであり、R4及びR5
互に独立して水素原子、置換されていてもよい直鎖また
は分枝状のC1〜C6の低級アルキル基、置換されていて
もよいアリール基を示す)
【0013】
【化82】
【0014】(X4、X5、X6は互に独立して水素原
子、OR3(R3は前記と同じ)または
【0015】
【化83】
【0016】(ここでR4、R5は前記と同じ))、
【0017】
【化84】
【0018】(R4、R5は前記と同じ)、
【0019】
【化85】
【0020】(R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を
示す)、
【0021】
【化86】
【0022】(X1、X2及びX3は前記と同じであり、
7はO,SまたはNHを示し、X8はCHまたはNを示
す)、
【0023】
【化87】
【0024】(X1、X2、X3及びX8は前記と同じであ
り、X9及びX10は互に独立してCHまたはNを示
す)、
【0025】
【化88】
【0026】(X1、X2及びX3は前記と同じであり、
11及びX12は互に独立してCHまたはNを示す)、
【0027】
【化89】
【0028】(X1、X2、X7及びX8は前記と同じであ
り、R6は式a,b,cまたはdを示す)、
【0029】
【化90】
【0030】(X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8
は前記と同じであり、X13はO,SまたはNHを示し、
14はCHまたはNを示す)
【0031】
【化91】
【0032】(Wは、−(CH2m−、−(CH2m
Z−(CH2n−、または
【0033】
【化92】
【0034】を示す。ここでZはS,O,NHを示し、
m及びnは互に独立して0〜16である)を、R2は水
素原子、水酸基の保護基、または生体内で分解可能な置
換基を、Yはハロゲン原子、アレンスルホニルオキシ
基、低級アルカンスルホニルオキシ基、ハロアルカンス
ルホニルオキシ基またはアジド基を示す)で表わされる
ピロロインドールカルボン酸エステル誘導体、その光学
活性体並びにそれらの薬理学上許容される塩が優れた抗
菌作用及び抗腫瘍作用を有し、しかも癌細胞に対する選
択性が高く低毒性であることを見出した。
【0035】ここで、α−アミノ酸残基としては、グリ
シン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セ
リン、スレオニン、システイン、メチオニン、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リ
ジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒス
チジン、トリプトファン、プロリン、ヒドロキシプロリ
ン等の残基が挙げられる。
【0036】アミノ基の保護基とはメトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル
基、t−ブトキシカルボニル基等の炭素数2〜7の直鎖
状または分枝状低級アルコキシカルボニル基、2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニルオキシ基、2,2,
2−トリクロロ−1,1−ジメチルエトキシカルボニル
基等のハロアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカ
ルボニル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基
等の置換または無置換アラルキルオキシカルボニル基を
意味する。水酸基の保護基とはメチル基、エチル基等の
1 〜C4 の低級アルキル基、ベンジル基、4−メトキ
シベンジル基、2,4−ジメトキシベンジル基、ベンツ
ヒドリル基、トリチル基等の置換または無置換のアラル
キル基等を意味する。また、生体内で分解可能な置換基
とは低級アルカノイル基、アリロイル基、低級アルコキ
シカルボニル基、置換又は無置換のアリールオキシカル
ボニル基、α−アミノ酸アシル残基、置換されていても
よいカルバモイル基、例えば、N−低級アルキルカルバ
モイル基、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、N
−アリールカルバモイル基、ピロリジノカルボニル基ま
たは3−(ジメチルアミノ)ピロリジノカルボニル基等
の置換されていてもよいピロリジノカルボニル基、4−
(ジメチルアミノ)ピペリジノカルボニル基または(4
−ピペリジノピペリジノ)カルボニル基等の置換されて
いてもよいピペリジノカルボニル基、(4−メチル−1
−ピペラジニル)カルボニル基、[4−[2−(ジメチ
ルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル]カルボニル
基、[4−(2−(ヒドロキシエチル)−1−ピペラジ
ニル]カルボニル基、または[4−[2−[2−(ジメ
チルアミノ)エトキシ]エチル]−1−ピペラジニル]
カルボニル基等の置換されていてもよい1−ピペラジニ
ルカルボニル基または置換されていてもよい1−モルホ
リノカルボニル基、アリールまたはアルキルで置換され
たシリル基等を意味し、生体内で分解して水酸基を与え
る置換基を示す。
【0037】本発明によれば、上記一般式(1)または
(2)で表わされる化合物は、例えば以下に述べる方法
によって製造することができる。
【0038】即ち、下記一般式(3a)
【0039】
【化93】
【0040】(式中、R、Yは前記と同じであり、R9
はアミノ基の保護基を示す)で表わされる化合物を脱保
護して下記一般式(3b)
【0041】
【化94】
【0042】(式中、R、Yは前記と同じ)またはその
塩に変換する。この脱保護反応は従来の方法例えば「プ
ロテクティブグループス イン オーガニック シンセ
シス(Protective Groups in OrganicSynthesis)」第2
版,145〜162頁及び315〜348頁(1990
年)に記載の方法で実施することができる。
【0043】例えば、R9がt−ブトキシカルボニル基
の場合、3規定の塩化水素を含む酢酸エチル溶液中0℃
から50℃で、好ましくは室温で10分から2時間反応
させた後、溶媒を留去するだけで純度の高い一般式(3
b)で表わされる化合物が塩酸塩として得られる。
【0044】次いで上記一般式(3b)で表わされる化
合物またはその塩と、下記一般式(5a) R1−V (5a) (式中、R1は前記と同じであり、Vはハロゲン原子、
1−イミダゾリル基、4−ニトロフェノキシ基、コハク
酸イミドイルオキシ基等の反応性残基またはOR1を示
す)で表わされるカルボン酸のハライド、カルボン酸の
イミダゾリド、カルボン酸の活性エステル、カルボン酸
の混合または対称酸無水物とを反応させるか、下記一般
式(5b) R1−OH (5b) (R1は前記と同じ)で表わされるカルボン酸とをジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)あるいは3−エ
チル−1−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド塩酸塩(EDCI)等の縮合剤を用いて縮合させる
ことにより、下記一般式(1a)
【0045】
【化95】
【0046】(式中、R、R1及びYは前記と同じ)で
表わされる化合物を製造することができる。この縮合反
応はトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ピリジン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩基、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基の存在下ま
たは非存在下で塩化メチレン、トルエン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、テトラヒドロフラン等の溶媒中であるいはそれら
の混合溶媒中で−20〜50℃で30分から48時間処
理することにより容易に実施することができる。
【0047】また、上記一般式(1a)で表わされた化
合物は低級アルカノイルクロライド、アリロイルクロラ
イド、低級アルコキシカルボニルクロライド、アリール
オキシカルボニルクロライド、α−アミノ酸の酸クロラ
イド、置換されていても良いカルバモイルクロライド、
あるいはそれらの活性エステルと処理することにより下
記一般式(1b)
【0048】
【化96】
【0049】(式中、R、R及びYは前記と同じであ
り、R10は生体内で分解可能な置換基を示す)で表わさ
れるプロドラッグに導くことができる。この反応は、ト
リエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジン等の有機塩基、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム等の無機塩基の存在下または非
存在下で不活性溶媒中、−20〜100℃、好ましくは
0〜50℃で実施される。
【0050】さらに、下記一般式(1a)
【0051】
【化97】
【0052】(式中、R、R1及びYは前記と同じ)で
表わされる化合物を塩基存在下で閉環すると、下記一般
式(2)
【0053】
【化98】
【0054】(式中、R、R1は前記と同じ)で表わさ
れる化合物に導くことができる。この反応は、上記一般
式(1a)の化合物を1〜10当量モル、好ましくは1
〜5当量モルのジアザビシクロ塩基、トリエチルアミン
等の有機塩基、あるいは水酸化ナトリウム、水素化ナト
リウム、炭酸カリウム等の無機塩基存在下で、ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、
塩化メチレン等の不活性溶媒中あるいはそれらの混合溶
媒中、−78〜100℃、好ましくは0〜50℃で10
分から24時間、好ましくは20分から5時間作用させ
ることにより実施できる。また、上記一般式(2)で表
わされる化合物を酸で処理することにより、上記一般式
(1a)で表わされる化合物に変換することができる。
上記酸としては、塩化水素、臭化水素、塩酸、臭化水素
酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタン
スルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、アジ化水
素酸等を挙げることができる。この反応は、酢酸エチ
ル、塩化メチレン、アルコール、アセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド等の不活性溶媒中、−20℃から溶媒
の沸点までの温度、好ましくは0〜50℃の温度で好適
に進行する。この反応には過剰の酸を用いることが反応
時間の短縮の点で望ましい。
【0055】本発明の出発物質となる下記一般式
(3)、及び(4)
【0056】
【化99】
【0057】(式中、R、Yは前記と同じであり、R7
は水素原子またはアミノ基の保護基を、R8は水素原子
または水酸基の保護基を示す)で表わされる化合物も、
本発明の重要中間体であり、以下の方法で製造される。
【0058】
【化100】
【0059】(式中、R、Yは前記と同じであり、R11
は水酸基の保護基を、R12はアミノ基の保護基を、R13
は水素原子または水酸基の保護基を示す) 上記一般式(5)で表わされる化合物の光学活性体を用
いれば、一般式(1)または(2)で表わされる化合物
の光学活性体が製造される。ここで一般式(5)で表さ
れる化合物の光学活性体は、例えば、ジャーナル・オブ
・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー,112巻,
5230ページ,1990年記載の方法に準じ、ジアス
テレオマーとしてから光学分割することで製造すること
ができる。また上記一般式(8)で表わされるアルコー
ル誘導体を光学活性カルボン酸とのジアステレオエステ
ルとしたのち、分割して光学活性体製造の中間体として
利用することもできる。一般式(1)または(2)で表
される化合物は、単独でまたは1種以上の製剤上許容さ
れる補助剤とともに抗菌、抗腫瘍組成物として用いるこ
とができる。
【0060】例えば一般式(1)または(2)で表され
る化合物、もしくはそれらの塩を生理食塩水やグルコー
ス、マンニトール、ラクトース等の水溶液に溶解して注
射剤として適当な医薬組成物とする。または一般式
(1)または(2)で表される化合物の塩を常法により
凍結乾燥しこれに塩化ナトリウム等を加えることによっ
て粉末注射剤とする。本医薬組成物は必要に応じ製剤分
野で周知の添加剤、例えば製剤上許容される塩等を含有
することができる。望まれる場合、これらは動脈内投
与、腹腔内投与、胸腔内投与等も可能である。
【0061】また、経口剤として錠剤、カプセル剤、粉
末剤、顆粒剤、アンプル剤等とすることも可能であり、
これらは製剤分野で周知の医薬補助剤を用いて製造でき
る。
【0062】投与量は患者の年齢、症状等により異なる
が人を含む哺乳動物に対して0.00001〜100m
g/kg/日である。投与は例えば1日1回または数回
に分けて、または間欠的に1週間に1〜4回、2〜4週
間に1回投与する。
【0063】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を詳細に説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0064】実施例1
【0065】
【化101】
【0066】(3S)−3−アセトキシメチル−5−ア
ミノ−6−ベンジルオキシ−1−t−ブトキシカルボニ
ル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール500mg
(1.20mmol)を無水メタノール2.5mlに溶
解し、氷冷下、アセチレンカルボン酸メチル0.12m
l(1.32mmol)を滴下した。10分後室温に
し、一晩攪拌した。得られた析出晶をヘキサンで洗浄す
ると淡黄色綿状晶の3−((3S)−3−アセトキシメ
チル−6−ベンジルオキシ−1−t−ブトキシカルボニ
ル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)
アミノアクリル酸メチルエステルが499.6mg得ら
れた。濾液を濃縮して残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製す
ることによりさらに目的物が78mg得られた。総収率
97%。
【0067】融点:124〜126℃ 〔α〕26 D =−12°(C=0.20,メタノール)。
【0068】実施例2
【0069】
【化102】
【0070】3−((3S)−3−アセトキシメチル−
6−ベンジルオキシ−1−t−ブトキシカルボニル−
2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミ
ノアクリル酸メチルエステル3g(6.04mmol)
と、酢酸パラジウム2.7g(12.1mmol)、酢
酸カリウム2.96g(30.2mmol)をN,N−
ジメチルアセトアミド300ml中70℃で一晩加熱し
た。反応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液1.2L、
ジクロロメタン600mlを加え、不溶物を濾過した。
有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=3:1→2:1)で精製すると黄色結晶の(1S)−
1−アセトキシメチル−5−ベンジルオキシ−3−t−
ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピ
ロロ〔3,2−e〕インドール−8−カルボン酸メチル
が694.3mg(23%)得られた。
【0071】融点:163〜165℃ 〔α〕25 D =−56°(C=0.20,メタノール)。
【0072】実施例3
【0073】
【化103】
【0074】(1S)−1−アセトキシメチル−5−ベ
ンジルオキシ−3−t−ブトキシカルボニル−1,2,
3,6−テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール
−8−カルボン酸メチル500mg(1.01mmo
l)をメタノール11mlに懸濁し、20%水酸化カリ
ウム水溶液0.60mlを加え、室温で3時間攪拌し
た。反応液を水で希釈し、析出晶を濾取して、水、少量
メタノール、エーテルで順次洗浄、乾燥すると淡黄色結
晶の(1S)−5−ベンジルオキシ−3−t−ブトキシ
カルボニル−1−ヒドロキシメチル−1,2,3,6−
テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール−8−カ
ルボン酸メチルが347mg得られた。水層をジクロロ
メタンで抽出し、濾液と合わせて濃縮した残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸
エチル=5:1)で精製するとさらに目的物が60.4
mg得られた。総収率89%。
【0075】融点:209〜211℃ 〔α〕26 D =−71°(C=0.20,メタノール)。
【0076】実施例4
【0077】
【化104】
【0078】(1S)−5−ベンジルオキシ−3−t−
ブトキシカルボニル−1−ヒドロキシメチル−1,2,
3,6−テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール
−8−カルボン酸メチル347mg(0.77mmo
l)、トリフェニルホスフィン404mg(1.54m
mol)を無水アセトニトリル4mlに懸濁し、四塩化
炭素0.45ml(4.62mmol)を滴下し、暗所
で4時間攪拌した。溶媒を留去した残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル−3:
1)で精製すると淡黄色結晶の(1S)−5−ベンジル
オキシ−3−t−ブトキシカルボニル−1−クロロメチ
ル−1,2,3,6−テトラヒドロピロロ〔3,2−
e〕インドール−8−カルボン酸メチルが326.1m
g(90%)得られた。
【0079】融点:177〜179℃ 〔α〕26 D =−64°(C=0.20,メタノール)。
【0080】実施例5
【0081】
【化105】
【0082】(1S)−5−ベンジルオキシ−3−t−
ブトキシカルボニル−1−クロロメチル−1,2,3,
6−テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール−8
−カルボン酸メチル300mg(0.64mmol)を
テトラヒドロフラン8.4mlに溶解し、10%パラジ
ウム炭素207mgを加え、氷冷下25%ギ酸アンモニ
ウム2.1mlを滴下し1時間攪拌した。酢酸エチルで
抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去する
と無色結晶の(1S)−3−t−ブトキシカルボニル−
1−クロロメチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,6−
テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール−8−カ
ルボン酸メチルが238.3mg(98%)得られた。 〔α〕28 D =−79°(C=0.20,メタノール)。
【0083】実施例6
【0084】
【化106】
【0085】(1S)−3−t−ブトキシカルボニル−
1−クロロメチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,6−
テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール−8−カ
ルボン酸メチル20mg(52.5μmol)に、3M
塩化水素−酢酸エチル0.8mlを加え室温で、1時間
攪拌後、溶媒を留去した。得られた残渣と5,6,7−
トリメトキシインドール−2−カルボン酸13.2mg
(52.5μmol)及び1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボイミド塩酸塩30.2mg
(157.5μmol)を無水ジメチルホルムアミド
0.5ml中、アルゴン気流下室温で一晩攪拌した。反
応液に水を加え、析出晶を濾取し、さらにシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:
アセトン=20:1:0.5)にて精製すると淡黄色結
晶の(1S)−1−クロロメチル−5−ヒドロキシ−3
−(5,6,7−トリメトキシ−1H−インドール−2
−イルカルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピ
ロロ〔3,2−e〕インドール−8−カルボン酸メチル
が21.3mg(79%)得られた。
【0086】NMR(DMSOd6) δ:3.20〜3.58(1H,m),3.79
(3H,s),3.80(3H,s),3.82(3H,s),3.90〜3.98(1H,m),3.93
(3H,s),4.25〜4.35(1H,m),4.42(1H,d,J=11Hz),4.59(1H,
t,J=10Hz),6.96(1H,s),6.99(1H,d,J=2Hz),7.74(1H,br
s),7.94(1H,d,J=4Hz),10.21(1H,s),11.37(1H,d,J=2Hz),
12.04(1H,d,J=3Hz) 〔α〕30 D =−5.0°(C=0.20,テトラヒドロフラ
ン)。
【0087】実施例7
【0088】
【化107】
【0089】実施例6と同様の方法により5−(ベンゾ
フラン−2−イルカルボニル)アミノ−1H−インドー
ル−2−カルボン酸16.8mg(52.5μmol)
から(1S)−3−〔5−〔(ベンゾフラン−2−イル
カルボニル)アミノ〕−1H−インドール−2−イルカ
ルボニル〕−1−クロロメチル−5−ヒドロキシ−1,
2,3,6−テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕インド
ール−8−カルボン酸メチルが21.7mg(71%)
得られた。
【0090】NMR(DMSOd6) δ:3.48〜3.56(1H,m),3.80
(3H,s),3.96(1H,dd,J=3Hz,J=10Hz),4.31 〜4.41(1H,m),
4.54(1H,d,J=11Hz),4.68(1H,t,J=11Hz),7.17(1H,brs),
7.38(1H,t,J=8Hz),7.45 〜7.55(2H,m),7.61(1H,dd,J=2H
z,J=9Hz),7.73(1H,d,J=8Hz),7.77(1H,s),7.78 〜7.86(1
H,m),7.83(1H,d,J=8Hz),7.95(1H,d,J=4Hz),8.20(1H,br
s),10.22(1H,s),10.47(1H,s),11.70(1H,s),12.05(1H,d,
J=3Hz) 〔α〕30 D =+87°(C=0.20,テトラヒドロフラ
ン)。
【0091】実施例8
【0092】
【化108】
【0093】実施例6と同様の方法により、5−(イソ
キノリン−3−イルカルボニル)アミノ−1H−インド
ール−2−カルボン酸17.4mg(52.5μmo
l)から、(1S)−1クロロメチル−5−ヒドロキシ
−3−〔5−〔(イソキノリン−3−イルカルボニル)
アミノ〕−1H−インドール−2−イルカルボニル〕−
1,2,3,6−テトラヒドロピロロ〔3,2−e〕イ
ンドール−8−カルボン酸メチルが26.7mg(85
%)得られた。
【0094】NMR(DMSOd6) δ:3.49〜3.57(1H,m),3.80
(3H,s),3.97(1H,dd,J=3Hz,J=11Hz),4.33 〜4.41(1H,m),
4.55(1H,d,J=11Hz),4.70(1H,t,J=11Hz),7.17(1H,brs),
7.50(1H,t,J=9Hz),7.73(1H,dd,J=2Hz,J=9Hz),7.78 〜7.
86(1H,m),7.85(1H,t,J=8Hz),7.91(1H,d,J=8Hz),7.95(1
H,d,J=3Hz),8.26(1H,d,J=8Hz),8.31(1H,d,J=8Hz),8.37
(1H,d,J=2Hz),8.73(1H,s),9.49(1H,s),10.22(1H,s),10.
68(1H,s),11.69(1H,s),12.05(1H,d,J=3Hz) 〔α〕27 D =+87°(C=0.20,テトラヒドロフラ
ン)。
【0095】実施例9
【0096】
【化109】
【0097】(1S)−1−クロロメチル−5−ヒドロ
キシ−3−(5,6,7−トリメトキシ−1H−インド
ール−2−イルカルボニル)−1,2,3,6−テトラ
ヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール−8−カルボン
酸メチル10.6mg(20.6μmol)をアセトニ
トリル3mlに懸濁し、1.8−ジアザビシクロ〔5,
4,0〕−7−ウンデンセン6.2μlを加えアルゴン
気流下で5時間攪拌した。0.5Mリン酸緩衝液で中和
し、クロロホルムで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール:アセトン=20:1:0.5)で精
製すると、黄色結晶の(7bR,8aS)−2−(5,
6,7−トリメトキシ−1H−インドール−2−イルカ
ルボニル)−1,2,8,8a−テトラヒドロシクロプ
ロパ〔C〕ピロロ〔3,2−e〕インドール−4(5
H)−オン−7−カルボン酸メチルが9.0mg(92
%)得られた。
【0098】NMR(DMSOd6) δ:1.52(1H,t,J=5Hz),2.18
(1H,dd,J=3Hz,J=8Hz),3.43 〜3.54(1H,m),3.73(3H,s),
3.80(3H,s),3.81(3H,s),3.91(3H,s),4.30(1H,d,J=11H
z),4.47(1H,dd,J=5Hz,J=10Hz),6.52(1H,s),6.93(1H,s),
7.03(1H,d,J=2Hz),7.67(1H,d,J=4Hz),11.58(1H,s),12.5
8(1H,d,J=2Hz) 〔α〕27 D =+205°(C=0.20,テトラヒドロフラ
ン)。
【0099】実施例10
【0100】
【化110】
【0101】実施例9と同様の方法により(1S)−3
−〔5−〔(ベンゾフラン−2−イルカルボニル)アミ
ノ〕−1H−インドール−2−イルカルボニル〕−1−
クロロメチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,6−テト
ラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール−8−カルボ
ン酸メチル11.2mg(19.1μmol)から(7
bR,8aS)−2−〔5−〔(ベンゾフラン−2−イ
ルカルボニル)アミノ〕−1H−インドール−2−イル
カルボニル〕−1,2,8,8a−テトラヒドロシクロ
プロパ〔C〕ピロロ〔3,2−e〕インドール−4(5
H)−オン−7−カルボン酸メチルが、6.8mg(6
5%)得られた。
【0102】NMR(DMSOd6) δ:1.49(1H,t,J=5Hz),2.17
(1H,dd,J=3Hz,J=7Hz),3.55 〜3.59(1H,m),3.74(3H,s),
4.48(1H,d,J=11Hz),4.59(1H,dd,J=5Hz,J=11Hz),6.82(1
H,s),7.22(1H,d,J=2Hz),7.37(1H,t,J=8Hz),7.45〜7.55
(2H,m),7.63(1H,dd,J=2H,J=9Hz),7.68(1H,d,J=4Hz),7.7
5(1H,d,J=9Hz),7.81(1H,s),7.83(1H,d,J=8Hz),8.21(1H,
d,J=2Hz),10.48(1H,s),11.83(1H,s),12.61(1H,d,J=3Hz) 〔α〕26 D =+170°(C=0.20,テトラヒドロフラ
ン)。
【0103】実施例11
【0104】
【化111】
【0105】実施例9と同様の方法により(1S)−1
−クロロメチル−5−ヒドロキシ−3−〔5−〔(イソ
キノリン−3−イルカルボニル)アミノ〕−1H−イン
ドール−2−イルカルボニル〕−1,2,3,6−テト
ラヒドロピロロ〔3,2−e〕インドール−8−カルボ
ン酸メチル9.0mg(15.2μmol)から(7b
R,8aS)−3−〔5−〔(イソキノリン−2−イル
カルボニル)アミノ〕−1H−インドール−2−イルカ
ルボニル〕−1,2,8,8a−テトラヒドロシクロプ
ロパ〔C〕ピロロ〔3,2−e〕インドール−4(5
H)−オン−7−カルボン酸メチルが、4.5mg(5
3%)得られた。
【0106】NMR(DMSOd6) δ:1.41〜1.57(1H,m),2.12
〜 2.21(1H,m),3.48〜3.58(1H,m),3.75(3H,s),4.49(1H,
d,J=11Hz),4.60(1H,dd,J=5Hz,J=10Hz),6.83(1H,s),7.23
(1H,brs),7.48(1H,d,J=9Hz),7.68(1H,d,J=3Hz),7.76(1
H,brd,J=9Hz),7.85(1H,t,J=8Hz),7.92(1H,t,J=8Hz),8.2
6(1H,d,J=9Hz),8.31(1H,d,J=8Hz),8.39(1H,s),8.72(1H,
s),9.49(1H,s),10.70(1H,s),11.82(1H,s),12.61(1H,s) 〔α〕26 D =−147°(C=0.20,テトラヒドロフラ
ン)。
【0107】実験例1 ヒーラー細胞増殖阻害活性:ヒーラ(HeLa)S3
胞は2mMのグルタミン、100μg/mlの硫酸カナ
マイシン、10%の非働化牛胎児血清を含むイーグルの
最少培地(Eagle’s Minimal Esse
ntial Medium、日水製薬(株)、東京)中
で単層培養として炭酸ガス培養器内で、37℃で維持さ
れた。1.8×103 個の細胞を96ウェルプレートに
藩種し、翌日から被験化合物と72時間接触させた。モ
スマンらの方法(Mosmann,T.,J.Immu
nol.Meth.,65,55−63,1983)に
準じ、3−〔4,5−ジメチルチアゾール−2−イル〕
−2,5−ジフェニールテトラゾリウムプロマイド(M
TT)を還元する能力として、化合物処理培養後の生細
胞数を測定した。無処理細胞の生育に対する化合物処理
細胞の生育の割合と化合物の濃度の関係から算出した5
0%阻害濃度として細胞増殖阻害活性を表した。
【0108】実験例2 コロン26マウス結腸癌に対する効果;1×106 個の
コロン26細胞を8週齢のCDF−1 雌マウス(日本エ
スエルシー(株)、浜松)の腋窩部の皮下に移植し、腫
瘍が触指により確認される移植7日後に1回、尾静脈か
ら化合物を投与した。化合物投与後1週間目に摘出した
腫瘍の重量を測定し、化合物投与群の平均腫瘍重量
(T)と対照群の平均腫瘍重量(C)の比(T/C)か
ら得られた腫瘍増殖抑制率(TGI%=(1−T/C)
×100)をもって抗腫瘍効果とした。
【0109】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 大森 康男 栃木県下都賀郡野木町友沼5905−280 (72)発明者 胡 博之 栃木県下都賀郡野木町友沼6096

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 または下記一般式(2) 【化2】 (式中、RはC1〜C4の低級アルキル基を、R1はα−
    アミノ酸残基または 【化3】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、CHO、N
    2、 【化4】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化5】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化6】 (ここでR3、R4、R5は前記と同じ))、 【化7】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化8】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化9】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化10】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化11】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化12】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化13】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化14】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z−(C
    2n−または 【化15】 を示す。ここでZはS,O,NHを示し、m及びnは互
    に独立して0〜16である)を、 R2は水素原子、水酸基の保護基または生体内で分解可
    能な置換基を、 Yはハロゲン原子、アレンスルホニルオキシ基、低級ア
    ルカンスルホニルオキシ基、ハロアルカンスルホニルオ
    キシ基またはアジド基を示す)で表わされるピロロイン
    ドールカルボン酸エステル誘導体、それらの光学活性
    体、並びにその薬理学上許容される塩。
  2. 【請求項2】 下記一般式(3) 【化16】 (式中、RはC1〜C4の低級アルキル基を、R7は水素
    原子またはアミノ基の保護基を、R8は水素原子または
    水酸基の保護基を、Yはハロゲン原子、アレンスルホニ
    ルオキシ基、低級アルカンスルホニルオキシ基、ハロア
    ルカンスルホニルオキシ基またはアジド基を示す)で表
    わされるピロロインドールカルボン酸エステル中間体。
  3. 【請求項3】 下記一般式(4) 【化17】 (式中、RはC1〜C4の低級アルキル基を、R7は水素
    原子またはアミノ基の保護基を示す)で表わされるシク
    ロプロパピロロインドールカルボン酸エステル中間体。
  4. 【請求項4】 下記一般式(3a) 【化18】 (式中、RはC1〜C4の低級アルキル基を、R9はアミ
    ノ基の保護基を、Yはハロゲン原子、アレンスルホニル
    オキシ基、低級アルカンスルホニルオキシ基、ハロアル
    カンスルホニルオキシ基またはアジド基を示す)で表わ
    される化合物を脱保護して下記一般式(3b) 【化19】 (式中、R、Yは前記と同じ)で表わされる化合物また
    はその塩とし、この化合物をアシル化することを特徴と
    する下記一般式(1a) 【化20】 (式中、R1はα−アミノ酸残基または 【化21】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、CHO、N
    2、 【化22】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化23】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化24】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化25】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化26】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化27】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化28】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化29】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化30】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化31】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化32】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z−(C
    2n−または 【化33】 を示す。ここでZはS,O,NHを示し、m及びnは互
    に独立して0〜16である)を、R及びYは前記と同
    じ)で表わされる化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(1a) 【化34】 (式中、RはC1〜C4の低級アルキル基を、R1はα−
    アミノ酸残基または、 【化35】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、CHO、N
    2、 【化36】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化37】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化38】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化39】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化40】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化41】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化42】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化43】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化44】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化45】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化46】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z−(C
    2n−または 【化47】 を示す。ここでZはS,O,NHを示し、m及びnは互
    に独立して0〜16である)を、Yはハロゲン原子、ア
    レンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホニルオキ
    シ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基またはアジド基
    を示す)で表わされる化合物の水酸基を生体内で分解可
    能な置換基で保護することを特徴とする下記一般式(1
    b) 【化48】 (式中、R、R1及びYは前記と同じであり、R10は生
    体内で分解可能な置換基を示す)で表わされる化合物の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 下記一般式(1a) 【化49】 (式中、RはC1〜C4の低級アルキル基を、R1はα−
    アミノ酸残基または 【化50】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、CHO、N
    2、 【化51】 (Rは前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化52】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R
    は前記と同じ)、または 【化53】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化54】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化55】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化56】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化57】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化58】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化59】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化60】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化61】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z−(C
    2n−または 【化62】 を示す。ここでZはS,O,NHを示し、m及びnは互
    に独立して0〜16である)を、Yはハロゲン原子、ア
    レンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホニルオキ
    シ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基またはアジド基
    を示す)で表わされる化合物を塩基存在下で閉環するこ
    とを特徴とする下記一般式(2) 【化63】 (式中、R及びR1は前記と同じ)で表わされる化合物
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 下記一般式(2) 【化64】 (式中、RはC1〜C4の低級アルキル基を、R1はα−
    アミノ酸残基または 【化65】 (X1、X2、X3は互に独立して水素原子、OH、OR3
    (R3は置換されていてもよい直鎖または分枝状のC1
    6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリール
    基)、OCOR3(R3は前記と同じ)、CHO、N
    2、 【化66】 (R3は前記と同じであり、R4及びR5は互に独立して
    水素原子、置換されていてもよい直鎖または分枝状のC
    1〜C6の低級アルキル基、置換されていてもよいアリー
    ル基を示す)、 【化67】 (X4、X5、X6は互に独立して水素原子、OR3(R3
    は前記と同じ)、または 【化68】 (ここでR4、R5は前記と同じ))、 【化69】 (R4、R5は前記と同じ)、 【化70】 (R4、R5は前記と同じ)、nは0〜2を示す)、 【化71】 (X1、X2及びX3は前記と同じであり、X7はO,Sま
    たはNHを示し、X8はCHまたはNを示す)、 【化72】 (X1、X2、X3及びX8は前記と同じであり、X9及び
    10は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化73】 (X1、X2、X3及びX7は前記と同じであり、X11及び
    12は互に独立してCHまたはNを示す)、 【化74】 (X1、X2、X7及びX8は前記と同じであり、R6は式
    a,b,cまたはdを示す)、 【化75】 (X1、X2、X4、X5、X6、X7及びX8は前記と同じ
    であり、X13はO,SまたはNHを示し、X14はCHま
    たはNを示す) 【化76】 (Wは、−(CH2m−、−(CH2m−Z−(C
    2n−または 【化77】 を示す。ここでZはS,O,NHを示し、m及びnは互
    に独立して0〜16である)を示す)で表される化合物
    を酸で処理することを特徴とする下記一般式(1a) 【化78】 (式中、R及びR1は前記と同じであり、Yはハロゲン
    原子、アレンスルホニルオキシ基、低級アルカンスルホ
    ニルオキシ基、ハロアルカンスルホニルオキシ基または
    アジド基を示す)で表わされる化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5786377A (en) * 1993-11-19 1998-07-28 Universidad De Santiago De Compostela Pyrrolo 3,2-E!indol derivatives, process for the preparation thereof and applications
EP0918752A2 (en) * 1996-05-23 1999-06-02 Panorama Research, Inc. Dna-binding indole derivatives, their prodrugs and immunoconjugates as anticancer agents

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