JPH083473A - コーティングされた無機粉体、その製造方法及び無機粉体用コーティング剤 - Google Patents

コーティングされた無機粉体、その製造方法及び無機粉体用コーティング剤

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JPH083473A
JPH083473A JP6298600A JP29860094A JPH083473A JP H083473 A JPH083473 A JP H083473A JP 6298600 A JP6298600 A JP 6298600A JP 29860094 A JP29860094 A JP 29860094A JP H083473 A JPH083473 A JP H083473A
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JP
Japan
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inorganic powder
alkoxysilane
water
powder
weight
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Application number
JP6298600A
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English (en)
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Yukio Kajiwara
由紀夫 梶原
Seiichiro Tanaka
誠一朗 田中
Takeshi Sawai
毅 沢井
Hozumi Endo
穂積 遠藤
Nobuyuki Matsuzoe
信行 松添
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Priority to CA002187801A priority patent/CA2187801A1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密着性に優れた無機粉体を得る。 【構成】 アルコキシシラン、アルコキシシランを加水
分解して得られる2以上のヒドロキシル基と反応しうる
2以上の官能基を有する有機化合物、水並びに水以外の
溶媒を含有する液状物を、原料無機粉体に付着した後、
乾燥して得られるコーティングされた無機粉体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーティングされた無機
粉体、その製造方法及び無機粉体用コーティング剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】水酸化アルミニウム粉、水酸化アルミニ
ウム、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化鉄等の磁性粉、金属粉等の粉体を樹脂等のマトリク
スに配合する場合、マトリクスとの親和性を向上するた
めに通常、シランカップラー(一般にはRSiX3 :X
は加水分解性基、Rは官能基)等でコーティング処理し
て粉体表面を改質し、これを樹脂と混合して強化樹脂、
人造大理石、プラマグ等として使用されている。しか
し、これら無機粉体と樹脂との結合力、無機粉体同士の
結合力が充分でなく、強度、耐水性、耐久性が不充分で
問題となる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は無機
粉体の表面を改質し、これと樹脂との親和性、及び無機
粉体同士の密着性向上を得るべく鋭意検討を行い、本発
明に達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、アルコキシシラン、アルコキシシランを加水分解し
て得られる2以上のヒドロキシル基と反応しうる2以上
の官能基を有する有機化合物、水並びに水以外の溶媒を
含有する液状物を、原料無機粉体に付着した後、乾燥し
て得られるコーティングされた無機粉体、アルコキシシ
ラン、アルコキシシランを加水分解して得られる2以上
のヒドロキシル基と反応しうる2以上の官能基を有する
有機化合物、水並びに水以外の溶媒を配合してなる無機
粉体用コーティング剤、並びにこのようなコーティング
剤で原料無機粉体をコーティングすることを特徴とする
コーティングされた無機粉体の製造方法、に存する。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0005】まず、本発明における原料無機粉体として
は、各種マトリクスに配合される炭酸カルシウム、グラ
ファイト、カーボンブラック、ボロン、酸化チタン、酸
化鉄、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、天然シリカ
等の無機粉体が挙げられるが、樹脂等のマトリクスに配
合する等の目的で表面改質を行うのが好ましい無機粉体
であれば、いずれも用いることができ、特に限定される
ものではない。次に、本発明におけるアルコキシシラン
とは、通常、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラプロポキシシランなどのテトラアルコキシ
シラン類のモノマー、及び/又は、これらの部分加水分
解物であるオリゴマーが用いられる。これらのアルコキ
シシラン類のうち、加水分解性が高く水溶媒中で可溶化
が容易であることと、原料無機粉体をコーティングした
場合の皮膜特性として、アルコキシ基の反応性が高く残
アルコキシ基量が少ないため、膜高度が高い及び粉体と
の密着性が良いなどの理由から、テトラメトキシシラン
のモノマー及び/又は、その部分加水分解物であるオリ
ゴマーを用いるのが好ましい。
【0006】アルコキシシランの部分加水分解反応は、
公知の方法によることができ、たとえば、テトラメトキ
シシランの場合、モノマーに所定量の水を加えて必要に
応じ酸触等媒の存在下に、副生するメタノールを留去し
ながら通常、室温程度〜100℃で反応させる。この反
応によりテトラメトキシシランのモノマーは加水分解
し、さらに縮合反応によりヒドロキシル基を2以上有す
る液状のテトラメトキシシラン・オリゴマー(通常重合
度2〜8程度、大部分は3〜6)が部分加水分解物とし
て得られる。加水分解の程度は、使用する水の量により
適宜調節することができるが、本発明においては通常2
0〜80%程度、好適には30〜60%程度から選ばれ
る。20%以下ではモノマー残存率が高く生産性が低
い。また80%以上では得られるコーティング剤がゲル
化しやすい。加水分解率100%とは、アルコキシシラ
ンの全ての加水分解可能基を加水分解縮合するのに必要
な理論水量、すなわちアルコキシ基のモル数の1/2の
モル数の水を添加した場合をいう。
【0007】この際用いる水は水道水でよいが、用途、
目的に応じ脱塩素水を用いることにより、得られる塗膜
の耐食性をより優れたものとすることができる。こうし
て得られたテトラメトキシシラン・オリゴマーにはモノ
マーが通常2〜10%程度含有されている。このモノマ
ーが含有されているとコーティング剤の貯蔵安定性が欠
けることがあるため、モノマー含有量が1重量%以下、
好ましくは0.3重量%以下になるように、モノマーを
除去するとよい。このモノマー除去は、フラッシュ蒸
留、真空蒸留、又はイナートガス吹込み等により行うこ
とができる。
【0008】本発明においては、上記のアルコキシシラ
ンに、水、水以外の溶媒及びアルコキシシランを加水分
解して得られる2以上のヒドロキシル基と反応しうる2
以上の官能基を有する有機化合物を添加する。添加する
水の量は、適宜選択することができるが、予めアルコキ
シシラン理論上100%加水分解可能な量以上の水を添
加して加水分解を充分に進行させると密着性のよいコー
ティングを得ることができるが、 。加水分解率の定義
は、上述したものと同様であり、オリゴマーを用いる場
合も残存するアルコキシ基のモル数の1/2のモル数の
水を指す。添加する水の量は、適宜選択することができ
るが、予め理論上100%加水分解可能な量の1〜2
倍、好ましくは1〜1.5倍、更に好ましくは1〜1.
2倍程度の水を添加して加水分解を充分に進行させると
密着性のよいコーティングを得ることができる。この際
に有機酸、無機酸を加えpHを好ましくは3以下とし反
応液のゲル化、白濁化を抑えるのが好ましい。またこの
際水以外の溶媒を存在させることができ、用いられる溶
媒としては、アルコール類、あるいはグリコール誘導
体、炭化水素類、エステル類、ケトン類、エーテル類を
1種、または2種以上混合し使用するとよい。
【0009】アルコール類としては具体的にはメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、nブタノー
ル、イソブタノール、オクタノール等が挙げられ、グリ
コール誘導体としてはエチレングリコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピル
エーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル
等が挙げられる。
【0010】炭化水素類としてはベンゼン、ケロシン、
トルエン、キシレン等が使用でき、エステル類として、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル等が使用できる。アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルア
セトン等のケトン類、エチルエーテル、ブチルエーテ
ル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサ
ン、フラン、テトラヒドロフラン等のエーテル類が使用
できる。これらの溶媒はいずれも用いることができる
が、取扱い容易、液の保存安定性等の点からアルコール
が好ましい。なかでもメタノール又はエタノールを用い
ることにより、極めて高硬度かつ密着性に優れたコーテ
ィング皮膜を無機粉体表面に形成することができる。
【0011】アルコキシシランに対する溶媒の配合量
は、アルコキシシラン100重量部に対して好ましくは
50〜2000重量部、より好ましくは100〜100
0重量部である。50重量部未満では得られるコーティ
ング液の保存安定が悪くゲル化しやすいことと、無機粉
体との均一混合が困難となる等の問題を生ずることがあ
る。また、2000重量部を越えると無機粉体表面のコ
ーティング皮膜が極端薄くなるか、あるいはコーティン
グ皮膜がほとんど形成できないことがある。
【0012】本発明では更に必要に応じて硬化触媒を添
加することができる。触媒としては、例えば、塩酸、酢
酸、硝酸、ギ酸、硫酸、リン酸などの無機酸、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、パラトルエンスルホン酸、安息香
酸、フタル酸、マレイン酸などの有機酸、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、アンモニア
等のアルカリ触媒、有機金属、金属アルコキシド、例え
ばジブチルスズジラウリレート、ジブチルスズジオクチ
エート、ジブチルスズジアセテート等の有機スズ化合
物、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、チ
タニウムテトラキス(アセチルアセトネート)、チタニ
ウムビス(ブトキシ)ビス(アセチルアセトネート)、
チタニウムビス(イソプロポキシ)ビス(アセチルアセ
トネート)、ジルコニウムテトラキス(アセチルアセト
ネート)、ジルコニウムビス(ブトキシ)ビス(アセチ
ルアセトネート)及びジルコニウムビス(イソプロポキ
シ)ビス(アセチルアセトネート)等の金属キレート化
合物、ホウ素ブトキシド、ホウ酸等のホウ素化合物等が
あるが、得られるコーティング剤の貯蔵安定性、及び得
られるコーティング膜の硬度等の膜特性が優れている点
からは、マレイン酸等の有機酸およびアルミニウムトリ
ス(アセチルアセトネート)等の金属キレート化合物、
金属アルコキシド、ホウ素化合物のうち1種又は2種以
上を用いるのがよい。
【0013】これら触媒成分の添加量は、触媒としての
機能を発揮し得る量であれば特に制限されるものではな
いが、通常、アルコキシシラン100重量部に対し、
0.1〜10重量部程度の範囲から選択され、好ましく
は0.5〜5重量部である。これらの成分の配合方法
は、特に制限されず、例えば触媒成分を予め水に溶解さ
せたものを用いたり、アルコキシシランと水以外の溶媒
を混合、撹拌しながら配合する等の手段により一層均一
な配合物とすることもできる。尚、水その他溶媒により
分解されやすい触媒を用いる場合は、これをアルコキシ
シランと配合しておき、水又は水以外の溶媒と、使用に
際して配合することが好ましい。
【0014】これらの成分を配合して得られる配合液
を、予め熟成させてから、後述する有機化合物を添加す
るのが好ましい。かかる熟成工程を経ることにより、ア
ルコキシシランの加水分解、縮合による部分架橋反応が
充分に進み、後述する微小粒子が形成されるため、得ら
れるコーティング膜の特性が優れたものとなることが考
えられる。配合液の熟成は、その液を放置すればよい
が、撹拌してもよい。放置する時間は、上述の部分架橋
反応が所望の膜特性を得るのに充分な程度進行するのに
充分な時間であり、用いる溶媒の種類及び触媒の種類に
もよる。例えば溶媒として有機溶媒を用いた場合は、塩
酸では室温で約1時間以上、マレイン酸では数時間以
上、好ましくは8時間〜2日間程度で充分である。
【0015】熟成を充分に行なうことにより、原料無機
粉体との密着性に優れたコーテイング皮膜を得ることが
できる。このように熟成を経た本発明の配合液(以下、
「熟成物」という)中には、アルコキシシランの加水分
解物による慣性半径10Å以下の微小粒子が形成してお
り、例えば小角X線散乱等の手段により容易に確認する
ことができる。すなわち、微小粒子の存在により、入射
X線の回折強度分布が、入射線方向に中心散乱と呼ばれ
る散漫な散乱、すなわち小角X線散乱を示す。散乱強度
Iは、次のGuinierの式により与えられる。 I=C exp(−H2Rg2/3)(I:散乱強度、
H:散乱ベクトル(=2πsin2θ/λ)、Rg:微
小粒子の慣性半径、C:Const、 λ:入射X線波
長、2θ:ひろがり角) 上記のGuinierの式の両辺の常用対数を採ると、
logI=logC-(H2Rg2/3)となり、従って、微小粒子が
存在する場合、散乱強度を測定し、散乱ベクトルに対す
る両対数グラフをプロットし、傾きを求めることによ
り、微小粒子の慣性半径を求めることができる。
【0016】本発明のコーティング剤においては、アル
コキシシランの加水分解物がこのような微小粒子を形成
しているため、成膜に際しては成分間の架橋反応性が優
れており、得られるコーティング皮膜の硬度が高く、か
つ原料無機粉体同士、配合するマトリクスとの密着性が
良いものとなる。
【0017】上述した熟成物に、熟成物中に存在する微
小粒子を形成するアルコキシシランの加水分解物の有す
るヒドロキシル基と縮合反応し得る官能基を2以上有す
る反応性の有機化合物を配合し、コーティング剤を得
る。すなわち、本発明の熟成物中の微小粒子は、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基等の加水分解重縮合可能な反応
基を多数有する。これらの反応基と互いに加水分解重縮
合可能な基を2以上有する反応性の有機化合物を、熟成
物に配合すれば、得られるコーティング剤の特性を極め
て優れたものとすることができる。用いる反応性の有機
化合物としては、得られるコーティング皮膜の要望特性
から適合し得るものを選択すれば良い。例えば、無機粉
体を樹脂等のマトリクスに混合分散するような用途の場
合は、マトリクスとの親和性の良い官能基を有する反応
性の有機化合物を用いることが好ましい。このような反
応性の有機化合物としては、たとえば、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルコキシ基等を2以
上有するものが挙げられ(ただし、上記加水分解物を除
く)、具体的には、たとえば
【0018】(i)シランカップリング剤(一般にはR
SiX3 :Xは加水分解性基、Rは官能基) (ii)アルキルアルコキシシリコーン類 (iii)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂等のポリマー類 (iv)1,4−ブタンジオール、グリセリン、カテコー
ル、レゾルシン等の多価アルコール が挙げられるが、好適には(i),(iii)及び(iv)の
グループから選定される。より具体的には、たとえば
(i)のシランカップリング剤としては、
【0019】
【化1】 等のメチルアクリレート系、
【0020】
【化2】 等のエポキシ系、
【0021】
【化3】 等のアミノ系、
【0022】
【化4】 等のビニル系、
【0023】
【化5】CH2 =CHSi(OC2 5 3 、 CH2 =CHSi(OCH3 3 、 CH2 =CHSi(OC2 4 OCH3 3 、 等のビニル系、
【0024】
【化6】HS−C3 6Si(OCH3 3 HS−C
3 6Si(OC2 5 3 、HS−C3 6Si(OC
2 4 OCH3 3 、等のメルカプト系、等が挙げられ
る。
【0025】これらはいずれも好適に用いることができ
るが、コーティングを施す基材の種類により適宜選択す
ることも可能である。例えば、アクリル樹脂基材であれ
ばメチルアクリレート系、その他一般の樹脂基材であれ
ばビニル系、金属基材であればエポキシ系シランカップ
ラーを選択すれば、特に密着性の優れたコーティングを
得ることができる。基材がガラス基材であれば、いずれ
のシランカップラーを用いても、優れた密着性を得るこ
とができる。
【0026】また、(ii)のアルキルアルコキシシリコ
ーン類としては、
【0027】
【化7】 等が挙げられる。
【0028】さらに、(iii)のポリマー類としては、た
とえば、次のようなものが挙げられる。 アクリル樹脂 (a)VP
【0029】
【化8】
【0030】(b)VP−γMTS;上記VP構造にγ
MTS(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン)を付加したもの
【0031】
【化9】 エポキシ樹脂
【0032】
【化10】 ポリエステル樹脂
【0033】
【化11】 ポリウレタン樹脂
【0034】
【化12】
【0035】これらは本発明で用いることのできる反応
性有機化合物の例示であり、本発明で用いることのでき
る反応性有機化合物はこれらに限られるものではなく、
本発明の趣旨で述べたように、上述した熟成物と縮合反
応し得る官能基を2以上有するものであれば、何れも用
いることができる。また、上記の反応性有機化合物は、
目的に応じて2種以上を併用することもできる。例え
ば、エポキシ樹脂とエポキシ系シランカップラー、アク
リル樹脂とアクリル系シランカップラー、ポリエステル
樹脂とエポキシ系シランカップラー等、樹脂成分とシラ
ンカップラーとを併用することにより、基材との密着性
が向上し、また樹脂成分とテトラメトキシシランとの相
溶性が更に向上し得られるコーティング膜の特性が更に
優れたものとなる等、目的に応じ適宜選択することがで
きる。尚、併用に際しては、2種以上を予め配合して
も、各々を熟成物に添加してもよい。また、必要な場合
は適宜これらを水その他の溶媒で希釈してもよい。
【0036】反応性有機化合物の添加量は、固形分とし
て、通常、熟成物100重量部に対し、1〜300重量
部、好ましくは4〜150重量部の範囲である。膜中Si
O2濃度が94〜5%、好ましくは80〜10%となる範
囲で、特に優れた膜特性及び液での貯蔵安定性が発現で
きる。反応性有機化合物の量が多すぎると、得られるコ
ーティング膜の硬度が低くなったり原料無機粉体との密
着性が低下する傾向にあり、またコーティング液の貯蔵
安定性が低下する傾向にある。また、反応性有機化合物
が少なすぎると、コーティング膜の可撓性が低下し、ク
ラック発生、マトリクスとの親和性低下等が生じる場合
がある。
【0037】尚、反応性有機化合物としてシランカップ
ラーを使用する場合、これを加水分解するために水を添
加する。この際シランカップラーと共に添加しても、或
は予めテトラメトキシシランを加水分解するために加水
分解100%当量以上の水を添加する際に、共に添加し
ておいても差支えない。これら熟成物と反応性有機化合
物との配合に際しては、必要に応じて、溶媒、硬化触媒
等を添加することができる。溶媒としては熟成物と反応
性有機化合物の双方に相溶性を持つものが好適であり、
例えばアルコール類、あるいはグリコール誘導体、炭化
水素類、エステル類、ケトン類、エーテル類を1種、ま
たは2種以上混合して使用できる。
【0038】アルコール類としては具体的にはメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、オクタノール等が挙げられ、グ
リコール誘導体としてはエチレングリコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテ
ル等が挙げられる。
【0039】炭化水素類としてはベンゼン、ケロシン、
トルエン、キシレン等が使用でき、エステル類として、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル等が使用できる。アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルア
セトン等のケトン類、エチルエーテル、ブチルエーテ
ル、2メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサ
ン、フラン、テトラヒドロフラン等のエーテル類が使用
できる。
【0040】これらの溶媒は、用いる反応性有機化合物
の種類や、所望の膜特性に応じて適宜選択すればよい。
尚、反応性有機化合物の種類によっては、官能基が多
く、成膜後の硬化速度向上のために触媒を更に添加する
のが望ましい場合もあるが、一般には、熟成物生成の際
に添加した触媒で充分である。又、これら溶媒及び触媒
を使用する際の添加順序は特に限定されず、反応性有機
化合物と同時にテトラメトキシシランに添加してもよ
く、あるいは以下に述べる相溶状態を達成してから添加
してもよい。
【0041】熟成物と反応性有機化合物との配合に際し
ては、これらの成分を、望ましい相溶状態とするため、
反応性有機化合物を熟成物に添加した後、一定時間放置
すると、一層優れた特性を有するコーティング剤とな
る。放置することにより、熟成物中に生成しているヒド
ロキシル基、アルコキシル基等の反応基を持った微小粒
子と、これと反応し得る官能基を持った反応性有機化合
物とが、両者に相溶性を有する溶媒の存在下で、水素結
合による結合、及び部分的に反応していることで相溶状
態となることが考えられる。これにより、得られたコー
ティング液を成膜すると、溶媒の蒸発とともに微小粒子
と反応性有機化合物の官能基相互の反応が加速されるこ
とにより、透明で高硬度のコーティング膜を形成する。
【0042】放置に要する時間は、用いる有機化合物の
種類にもより、これらの分子の大きさ、官能基の量、種
類等により一概にはいえないが、例えばシランカップラ
ー等比較的分子量の小さいものであれば、1時間程度で
充分であることが多く、また分子量の大きい樹脂成分等
であれば、数日放置する必要があるものもある。放置時
間が充分であれば、成膜後、透明なコーティング膜とな
るため、コーティング液中の各成分が相溶状態となって
いることが確認できる。なお、ゲル化しない程度に加熱
したり、撹拌を行ったりすることにより、相溶状態とす
るのに要する放置時間を短縮することができる。
【0043】無機粉体のコーティング処理は、一般的な
乾式法又は湿式法で行えばよい。例えば、乾式法の場合
はヘンシェルミキサー等の混合撹拌機付きで且つ乾燥可
能な機器を用いることが好ましい。具体的には、原料無
機粉体と所定量のコーティング剤を仕込み、室温で充分
無機粉体表面がコーティング剤でぬれるまで撹拌する。
次に、撹拌を続けながら100〜150℃に加熱しコー
ティング剤の佳境反応を促進させ、且つ水分等の揮発成
分を蒸発させることでヒーティングされた無機粉体を得
ることができる。尚、所定量のコーティング剤で原料無
機粉体が均一にぬれにくい場合は、所定量のコーティン
グ剤を水希釈して用いてもよい。尚、特にマトリクスと
の親和性を高める場合、原料無機粉体を、上述の熟成物
及び/又はこれを水希釈して得られたコーティング剤で
予め被覆し、必要に応じて乾燥等を行った後、更に、上
述の反応性有機化合物で被覆することにより、極めて優
れたコーティングされた無機粉体を得ることができる。
【実施例】以下、実施例により、更に本発明を詳細に説
明する。なお部及び%は特にことわりのない限り重量部
及び重量%を示す。
【0044】実施例1 〔テトラメトキシシラン・オリゴマーの合成〕撹拌機と
還流用コンデンサー及び温度計を付けた500mlの四
つ口丸底フラスコに、テトラメトキシシラン234gと
メタノール74gを加えて混合した後、0.05%塩酸
22.2gを加え、内温度65℃、2時間加水分解反応
を行った。次いでコンデンサーを留出管に取り換え、内
温度が130℃になるまで昇温し、メタノールで留出さ
せた。このようにして部分加水分解縮合物を得た(部分
加水分解率40%)。重合度2〜8のオリゴマーが確認
され、重量平均分子量は550であった。
【0045】テトラメトキシシラン・オリゴマー中のモ
ノマー量は5%であった。引き続き130℃に加熱した
フラスコにテトラメトキシシラン・オリゴマーを入れ、
気化したモノマーを不活性ガスと共に系外に排出しなが
ら、150℃まで昇温し、3時間保持した。こうして得
られたテトラメトキシシラン・オリゴマー中のモノマー
量は0.2%であった。
【0046】〔コーティング液の調製〕こうして得られ
たテトラメトキシシラン・オリゴマー100重量部に対
し、溶媒エチルアルコール200重量部添加した。次い
でマレイン酸1.3重量部、脱塩素水22重量部添加し
室温で30分攪拌し、3日間熟成した。次いでエポキシ
系シランカップラー(信越化学(株)製”KBM 40
3”)を30重量部添加し、室温で1時間、攪拌した。
【0047】この液状物35重量部に対し水酸化アルミ
ニウム粉(アルコア化成(株)製品番OC−2000、
平均粒径47μm)1000重量部添加しヘンシェルミ
キサーで500rpm、室温で15分攪拌した。次いで
ヘンシェルミキサーのジャケットに110℃の水蒸気で
加熱し、攪拌しながら20分加熱しコーティングされた
水酸化アルミニウム粉を得た。
【0048】実施例2 実施例1で得られたテトラメトキシシラン・オリゴマー
100重量部に対し、溶媒アセトン200重量部添加し
た。次いでマレイン酸1.3重量部、脱塩素水22重量
部添加し、室温で30分攪拌し、3日間熟成した。次い
でメチルアクリレート系シランカップラー(信越化学
(株)製”KBM 503”)を40重量部添加し、室
温で1時間、攪拌した。
【0049】この液状物40重量部に対し水酸化アルミ
ニウム粉(アルコア化成(株)製品番C−385、平均
粒径8μm)1000重量部添加しヘンシェルミキサー
で500rpm、室温で15分攪拌した。次いでヘンシ
ェルミキサーのジャケットに110℃の水蒸気で加熱
し、攪拌しながら20分加熱しコーティングされた水酸
化アルミニウム粉を得た。
【0050】実施例3 (微小粒子の確認)実施例1で得られたテトラメトキシ
シラン・オリゴマー30.77gにエタノール62.4
2gを添加し、次いでマレイン酸0.31g及び脱塩水
6.50gを添加した。この水の添加量はテトラメトキ
シシラン・オリゴマーを理論上完全に加水分解する量に
対し113%である。室温で3日放置し熟成し、熟成物
を得た。この熟成物(組成物A、SiO2換算濃度16重量
%、8.1vol%)、及びこれをエタノールで約4倍
に希釈した液(組成物B、SiO2換算濃度4.3重量%、
2vol%)について、以下の条件で、小角X線散乱に
よる解析を行った。 測定装置:アントンパール社製 クラツキコンパクトカ
メラ X線源:50kV、200mA、Cu-Kα線をNi-filterで単
色化。 光学系条件:サンプル−受光スリット間距離=20cm
内真空path=19cm エントランス・スリット=80μm、受光スリット=20
0μm、beam length=16mm
【0051】試料セル : 石英キャピラリー(直径約
1mm、肉厚10μm) その他条件: 室温。 step scan法 操作範囲 2θ
=0.086〜8.1deg90sec/point データ補正:バックグラウンド補正は石英キャピラリー
に水を充填した時の散乱を用いて補正した。X線吸収補
正も行った。 解析ソフト:スリット補正及び逆フーリエ変換は解析ソ
フトITP−81(O.Glatter; J.Appl.Cryst., 10. 41
5-421(1977)による。)を使用した。
【0052】図‐1及び図‐2に、組成物A及び組成物
Bの、受光スリットにおける散乱X線の移動距離に対す
る、散乱強度の測定データ(バックグラウンド補正、吸
収補正済)を示す。図‐3及び図‐4に、組成物A及び
組成物Bのスリット補正後のポイントビームデータを示
す。これら図‐3及び図‐4からGuinierの式I
=C exp(−H2Rg2/3)(I:散乱強度、H:
散乱ベクトル(=2πsin2θ/λ)、Rg:慣性半
径、C:Const、 λ:Cu-Kα線波長、2θ:ひろ
がり角)に従って慣性半径の最大値を求めると、図‐5
及び図‐6に示した様に、組成物Aについては7.0Å
(球形と仮定すると実半径R=(5/3)1/2Rgよ
り、半径9.0Å)、組成物Bについては6.0Å(球
形と仮定すると半径7.7Å)であった。また、図‐3
及び図‐4を逆フーリエ変換し、半径(球形と仮定)の
分布を求めた結果を図‐7及び図‐8に示す。半径の最
大値は、各々約6Å及び7Åであった。なお、上記〔テ
トラメトキシシラン・オリゴマーの合成〕で得られたテ
トラメトキシシラン・オリゴマーについて、上記〔微小
粒子の確認〕同様の条件下に小角X線散乱による解析を
行った。図−9に散乱強度の測定データを示すが、これ
により明らかなように、微小粒子等の構造は認められな
かった。
【0053】比較例1 ビニル系シランカップラー(信越化学製:KBM−10
03)25重量部とアセトン470重量部の混合物に1
%マレイン酸水5重量部を添加し良く混合した後、室温
で2時間放置してシランカップラーの加水分解物を得
た。次に、ヘンシェルミキサーに炭酸カルシウム粉(石
津製薬〓製 試薬特級:沈降品平均粒径:9.9μm
比表面積:0.28m2/g)500重量部を仕込んだ
後、上述のシランカップラーの加水分解物50重量部を
室温で添加し、1500rpmで15分間室温で撹拌し
た。その後、ヘンシェルミキサーのジャケットに110
℃の水蒸気を通し、100℃以上にヘンシェルミキサー
の内部を加熱し、撹拌しながら15分加熱を続けコーテ
ィングされた炭酸カルシウム粉を得たた。得られた炭酸
カルシウム粉を、「ABD式粉体特性測定装置」を用い
て安息角を測定したところ56度であった。又、疎充填
密度は0.53g/ccであり、水に投入し手振り混合
して、水に対するぬれ性を確認したところ、全量がすぐ
にぬれて沈降してしまうものであった。
【0054】実施例4 (コーティング剤の調製)テトラメトキシシラン40.
50gにA−11(日本化成〓製:工業用エタノール)
48.40gを添加し、次いでマレイン酸0.31g及
び脱塩水10.80gわ添加した。この水の添加量はテ
トラメトキシシランを理論上完全に加水分解する量に対
して113%である。室温で3日放置し熟成し、熟成物
を得た。
【0055】(炭酸カルシウム粉のコーティング処理)
次に、ヘンシェルミキサーに炭酸カルシウム粉(石津製
薬〓製 試薬特級:沈降品平均粒径:9.9μm 比表
面積:0.28m2/g)500重量部を仕込んだ後、
上述の熟成物10重量部とアセトン40重量部を混合し
たものを室温で添加し、1500rpmで15分間室温
で撹拌した。その後、ヘンシェルミキサーのジャケット
に110℃の水蒸気を通し、100℃以上にヘンシェル
ミキサーの内部を加熱し、撹拌しながら15分加熱を続
けコーティングされた炭酸カルシウム粉を得た。得られ
たコーティングされた炭酸カルシウム粉は、凝集もなく
「ABD式粉体特性測定装置」を用いて安息角を測定し
たところ45度であった。又、疎充填密度は0.63g
/ccであり、水に投入し手振り混合して、水に対する
ぬれ性を確認したところ、約半量の炭酸カルシウム粉は
水にぬれずに浮いた状態であった。
【0056】実施例5 実施例1で得られた熟成物100重量部にビニル系シラ
ンカップラー(信越化学製:KBM−1003)を25
重量部添加し、次いで水5重量部を加え良く混合した
後、室温で2時間放置してコーティング剤を調整した。
次に、ヘンシェルミキサーに炭酸カルシウム粉(石津製
薬〓製 試薬特級:沈降品平均粒径:9.9μm 比表
面積:0.28m2/g)500重量部を仕込んだ後、
上述のコーティング剤13重量部とアセトン37重量部
を混合したものを室温で添加し、1500rpmで15
分間室温で撹拌した。その後、ヘンシェルミキサーのジ
ャケットに110℃の水蒸気を通し、100℃以上にヘ
ンシェルミキサーの内部を加熱し、撹拌しながら15分
加熱を続けコーティングされた炭酸カルシウム粉を得
た。得られた炭酸カルシウム粉は、凝集もなく「ABD
式粉体特性測定装置」を用いて安息角を測定したところ
44度であった。又、疎充填密度は0.61g/ccで
あり、水に投入し手振り混合して、水に対するぬれ性を
確認したところ、約半量の炭酸カルシウム粉は水にぬれ
ずに浮いた状態であった。
【0057】
【発明の効果】本発明により、樹脂等のマトリクスとの
密着性、無機粉体同士の密着性等表面状態の優れた無機
粉体を得ることができ、またFRP、人造大理石等の種
々のマトリクスとの分散性、配合性及び密着性に優れた
無機粉体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 組成物Aの散乱強度の測定データ
【図2】 組成物Bの散乱強度の測定データ
【図3】 組成物Aのスリット補正後のポイントビーム
データ
【図4】 組成物Bのスリット補正後のポイントビーム
データ
【図5】 組成物A中の微小粒子の慣性半径の分布
【図6】 組成物B中の微小粒子の慣性半径の分布
【図7】 組成物A中の微小粒子の球仮定半径の分布
【図8】 組成物Bの微小粒子の球仮定半径の分布
【図9】 実施例1(テトラメトキシシラン・オリゴマ
ーの合成)で得られたテトラメトキシシラン・オリゴマ
ーの散乱強度の測定データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 穂積 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 (72)発明者 松添 信行 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三 菱化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシシラン、アルコキシシランを
    加水分解して得られる2以上のヒドロキシル基と反応し
    うる2以上の官能基を有する有機化合物、水並びに水以
    外の溶媒を含有する液状物を、原料無機粉体に付着した
    後、乾燥して得られるコーティングされた無機粉体。
  2. 【請求項2】 有機化合物がシランカップラーであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の無機粉体。
  3. 【請求項3】 アルコキシシランがテトラメトキシシラ
    ンであることを特徴とする請求項1又は2記載の無機粉
    体。
  4. 【請求項4】 アルコキシシランがテトラメトキシシラ
    ンであって、モノマー含有量が1重量%以下のオリゴマ
    ーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の無機粉体。
  5. 【請求項5】 アルコキシシランに、アルコキシシラン
    を加水分解して得られる2以上のヒドロキシル基と反応
    しうる2以上の官能基を有する有機化合物の、水並びに
    水以外の溶媒を配合してなる無機粉体用コーティング
    剤。
  6. 【請求項6】 アルコキシシランの加水分解物が慣性半
    径10オングストローム以下の微小粒子を形成している
    ことを特徴とする請求項5記載の無機粉体用コーティン
    グ剤。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のコーティング剤で
    原料無機粉体をコーティングすることを特徴とするコー
    ティングされた無機粉体の製造方法。
JP6298600A 1994-04-15 1994-12-01 コーティングされた無機粉体、その製造方法及び無機粉体用コーティング剤 Pending JPH083473A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001055526A (ja) * 1999-08-20 2001-02-27 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂充填用無機化合物及びその製造方法
JP2008100878A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Yahashi Kogyo Kk ケイ素溶出炭酸カルシウム、およびその製造方法
JP2008208379A (ja) * 1997-04-17 2008-09-11 Sdc Coatings Inc 基板上に耐摩耗性被覆を施すための組成物

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JP2001055526A (ja) * 1999-08-20 2001-02-27 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂充填用無機化合物及びその製造方法
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