JPH083450A - 硬化性シリコーン組成物 - Google Patents
硬化性シリコーン組成物Info
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- JPH083450A JPH083450A JP6156707A JP15670794A JPH083450A JP H083450 A JPH083450 A JP H083450A JP 6156707 A JP6156707 A JP 6156707A JP 15670794 A JP15670794 A JP 15670794A JP H083450 A JPH083450 A JP H083450A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱又は紫外線照射により速やかに硬化し、
粘着物質との剥離性が経時で安定で、離型性に優れてい
る上、軽剥離な剥離性硬化皮膜を与える硬化性シリコー
ン組成物を得る。 【構成】 硬化性シリコーン組成物の主成分となるベー
スオイルとしてシクロトリシロキサン構造をもつオルガ
ノポリシロキサンを配合する。 【効果】 上記硬化性シリコーン組成物は、粘着テープ
の背面処理剤、離型用途、保護コーティング剤、撥水・
撥油剤、塗料用ベース、印刷用版板、シーラント、絶縁
材料,電気絶縁用コーティングなどに幅広く利用するこ
とができる。
粘着物質との剥離性が経時で安定で、離型性に優れてい
る上、軽剥離な剥離性硬化皮膜を与える硬化性シリコー
ン組成物を得る。 【構成】 硬化性シリコーン組成物の主成分となるベー
スオイルとしてシクロトリシロキサン構造をもつオルガ
ノポリシロキサンを配合する。 【効果】 上記硬化性シリコーン組成物は、粘着テープ
の背面処理剤、離型用途、保護コーティング剤、撥水・
撥油剤、塗料用ベース、印刷用版板、シーラント、絶縁
材料,電気絶縁用コーティングなどに幅広く利用するこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短時間の加熱又は紫外
線照射により速やかに硬化する新規硬化性シリコーン組
成物に関し、例えば粘着テープの背面処理剤、離型剤、
保護コーティング剤、撥水・撥油剤、塗料用ベース等と
して幅広く利用することができる硬化性シリコーン組成
物に関する。
線照射により速やかに硬化する新規硬化性シリコーン組
成物に関し、例えば粘着テープの背面処理剤、離型剤、
保護コーティング剤、撥水・撥油剤、塗料用ベース等と
して幅広く利用することができる硬化性シリコーン組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、硬化性シリコーン組成物としては、≡SiOH基を
もつオルガノポリシロキサンとケイ素原子に結合した加
水分解性基をもつオルガノポリシロキサン又はオルガノ
シランと硬化促進剤とからなる縮合反応型のもの、ケイ
素原子に結合するアルケニル基をもつオルガノポリシロ
キサンと≡SiH基をもつオルガノポリシロキサンと白
金系硬化触媒とからなる付加硬化型のものや、パーオキ
サイド系硬化剤を用いる熱加硫型のものなどがあり、種
々の用途に使用されている。
に、硬化性シリコーン組成物としては、≡SiOH基を
もつオルガノポリシロキサンとケイ素原子に結合した加
水分解性基をもつオルガノポリシロキサン又はオルガノ
シランと硬化促進剤とからなる縮合反応型のもの、ケイ
素原子に結合するアルケニル基をもつオルガノポリシロ
キサンと≡SiH基をもつオルガノポリシロキサンと白
金系硬化触媒とからなる付加硬化型のものや、パーオキ
サイド系硬化剤を用いる熱加硫型のものなどがあり、種
々の用途に使用されている。
【0003】このうち、紙、加工紙、プラスチックフィ
ルム等の基材と感圧性粘着物質との間の接着、固着を防
止することを目的として、基材表面に加熱や紫外線、電
子線等の照射により硬化するシリコーン組成物を塗布し
てその硬化皮膜を形成させることが行われており、この
ものは一般に剥離紙と言われている。
ルム等の基材と感圧性粘着物質との間の接着、固着を防
止することを目的として、基材表面に加熱や紫外線、電
子線等の照射により硬化するシリコーン組成物を塗布し
てその硬化皮膜を形成させることが行われており、この
ものは一般に剥離紙と言われている。
【0004】この剥離紙として利用できる剥離性硬化皮
膜を形成し得るシリコーン組成物としては、アルケニル
基含有オルガノポリシロキサンとポリオルガノヒドロシ
ロキサンとの白金触媒による付加反応を用いるものや、
エポキシ基含有ポリオルガノシロキサンのオニウム塩系
光開始剤による光カチオン硬化反応を用いるもの(特開
昭56−38350号公報記載)が知られている。
膜を形成し得るシリコーン組成物としては、アルケニル
基含有オルガノポリシロキサンとポリオルガノヒドロシ
ロキサンとの白金触媒による付加反応を用いるものや、
エポキシ基含有ポリオルガノシロキサンのオニウム塩系
光開始剤による光カチオン硬化反応を用いるもの(特開
昭56−38350号公報記載)が知られている。
【0005】しかしながら、前者の付加反応によるシリ
コーン組成物は、硬化皮膜中に未反応のSiH基が残留
するため、硬化皮膜の粘着物質からの剥離性が経時で低
下し易く、離型性に劣るという問題があり、後者の光カ
チオン硬化反応によるシリコーン組成物は、エポキシ基
を含有するため剥離に強い力を要するという欠点があ
り、これら欠点の改善が望まれる。
コーン組成物は、硬化皮膜中に未反応のSiH基が残留
するため、硬化皮膜の粘着物質からの剥離性が経時で低
下し易く、離型性に劣るという問題があり、後者の光カ
チオン硬化反応によるシリコーン組成物は、エポキシ基
を含有するため剥離に強い力を要するという欠点があ
り、これら欠点の改善が望まれる。
【0006】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、加熱又は紫外線照射により速やかに硬化する新
規硬化性シリコーン組成物を提供することを目的とす
る。
もので、加熱又は紫外線照射により速やかに硬化する新
規硬化性シリコーン組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、硬化性シリ
コーン組成物の主成分としてシクロトリシロキサン構造
をもつオルガノポリシロキサンを使用し、硬化剤として
酸、酸発生剤、塩基又は塩基発生剤を配合することによ
り、短時間の加熱又は紫外線照射により速やかに硬化す
ることを知見するとともに、その硬化物は粘着物質との
剥離性が高温で長時間保存しても安定で、剥離力が高
く、離型性に優れている上、エポキシ基を含有しないの
で軽剥離な剥離性硬化皮膜を与えることを知見し、本発
明をなすに至った。
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、硬化性シリ
コーン組成物の主成分としてシクロトリシロキサン構造
をもつオルガノポリシロキサンを使用し、硬化剤として
酸、酸発生剤、塩基又は塩基発生剤を配合することによ
り、短時間の加熱又は紫外線照射により速やかに硬化す
ることを知見するとともに、その硬化物は粘着物質との
剥離性が高温で長時間保存しても安定で、剥離力が高
く、離型性に優れている上、エポキシ基を含有しないの
で軽剥離な剥離性硬化皮膜を与えることを知見し、本発
明をなすに至った。
【0008】従って、本発明は、シクロトリシロキサン
構造をもつオルガノポリシロキサンを主成分として含有
してなることを特徴とする硬化性シリコーン組成物を提
供する。
構造をもつオルガノポリシロキサンを主成分として含有
してなることを特徴とする硬化性シリコーン組成物を提
供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の硬化性シリコーン組成物の主成分のシクロ
トリシロキサン構造をもつオルガノポリシロキサンとし
ては、1分子中に下記一般式(1) R aXbSiO(4-a-b)/2 (1) (但し、式中Rは非置換又は置換の一価炭化水素基、X
はシクロトリシロキサン骨格含有基であり、a、bはそ
れぞれaは0〜2、bは1〜3で、a+b≦3の整数で
ある。)で示される構成単位を少なくとも二個有するも
のが好適に使用される。なお、このオルガノポリシロキ
サンは、直鎖状、分岐状、環状などいずれのものも選択
使用できる。
と、本発明の硬化性シリコーン組成物の主成分のシクロ
トリシロキサン構造をもつオルガノポリシロキサンとし
ては、1分子中に下記一般式(1) R aXbSiO(4-a-b)/2 (1) (但し、式中Rは非置換又は置換の一価炭化水素基、X
はシクロトリシロキサン骨格含有基であり、a、bはそ
れぞれaは0〜2、bは1〜3で、a+b≦3の整数で
ある。)で示される構成単位を少なくとも二個有するも
のが好適に使用される。なお、このオルガノポリシロキ
サンは、直鎖状、分岐状、環状などいずれのものも選択
使用できる。
【0010】上記式(1)中のRは、好ましくは炭素数
1〜10のものであり、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基
等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリ
ール基、これらの基の炭素原子に結合している水素原子
の一部又は全部をヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原
子等で置換したヒドロキシプロピル基、シアノエチル
基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロ
プロピル基などから選ばれる基が挙げられる。
1〜10のものであり、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基
等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリ
ール基、これらの基の炭素原子に結合している水素原子
の一部又は全部をヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原
子等で置換したヒドロキシプロピル基、シアノエチル
基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロ
プロピル基などから選ばれる基が挙げられる。
【0011】また、Xはシクロトリシロキサン構造であ
り、下記式(2)で示される基が好適である。
り、下記式(2)で示される基が好適である。
【0012】
【化1】 (但し、式中Rは非置換又は置換の一価炭化水素基、R
1は二価炭化水素基又は酸素原子である。)
1は二価炭化水素基又は酸素原子である。)
【0013】上記式(2)中のRは、上記式(1)中の
Rと同様の基を例示することができる。R1としては、
例えば炭素数1〜8のメチレン基、エチレン基、プロピ
レン基等のアルキレン基、シクロアルキレン基、フェニ
レン基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン
基、酸素原子等が挙げられる。
Rと同様の基を例示することができる。R1としては、
例えば炭素数1〜8のメチレン基、エチレン基、プロピ
レン基等のアルキレン基、シクロアルキレン基、フェニ
レン基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン
基、酸素原子等が挙げられる。
【0014】このような置換基Xとして具体的には、下
記の基が例示される。
記の基が例示される。
【0015】
【化2】 (但し、Meはメチル基である。)
【0016】上記式(1)のシクロトリシロキサン構造
を有するシロキサン単位を持つ本発明のオルガノポリシ
ロキサンは、更に、他の単位として、R2 3SiO1/2単
位、R2 2SiO単位、R2SiO3/2単位及びSiO2単
位から選ばれる1種又は2種以上を含むことができる。
なお、R2はRと同様の基又はアルコキシ基である。
を有するシロキサン単位を持つ本発明のオルガノポリシ
ロキサンは、更に、他の単位として、R2 3SiO1/2単
位、R2 2SiO単位、R2SiO3/2単位及びSiO2単
位から選ばれる1種又は2種以上を含むことができる。
なお、R2はRと同様の基又はアルコキシ基である。
【0017】なお、このオルガノポリシロキサンに含有
される全シロキサン単位に対する式(1)のシクロトリ
シロキサン構造をもつシロキサン単位の割合は特に制限
されないが、このオルガノポリシロキサンの合成の容易
さから0.5〜70モル%、特に1〜40モル%とする
ことが好ましい。0.5モル%に満たないと硬化が不十
分になる場合があり、70モル%を超えると合成が困難
になる場合がある。
される全シロキサン単位に対する式(1)のシクロトリ
シロキサン構造をもつシロキサン単位の割合は特に制限
されないが、このオルガノポリシロキサンの合成の容易
さから0.5〜70モル%、特に1〜40モル%とする
ことが好ましい。0.5モル%に満たないと硬化が不十
分になる場合があり、70モル%を超えると合成が困難
になる場合がある。
【0018】このような上記式(1)のオルガノポリシ
ロキサンとして具体的には、下記化合物を例示すること
ができ、これらを単独で又は2種以上を混合して使用す
ることができる。
ロキサンとして具体的には、下記化合物を例示すること
ができ、これらを単独で又は2種以上を混合して使用す
ることができる。
【0019】
【化3】 (但し、Meはメチル基、Phはフェニル基であり、X
は前記式(2)で説明した中から選ばれる基である。)
は前記式(2)で説明した中から選ばれる基である。)
【0020】上記オルガノポリシロキサンは、室温でオ
イル状であることが好ましく、その25℃における粘度
は特に制限されないが10〜1,000,000cp、
特に50〜10,000cpであることが好ましい。
イル状であることが好ましく、その25℃における粘度
は特に制限されないが10〜1,000,000cp、
特に50〜10,000cpであることが好ましい。
【0021】本発明の硬化性シリコーン組成物には、上
記主成分のオルガノポリシロキサンの他に、通常、硬化
剤が配合される。この硬化剤としては、酸、酸発生剤、
塩基、塩基発生剤が好適に使用される。
記主成分のオルガノポリシロキサンの他に、通常、硬化
剤が配合される。この硬化剤としては、酸、酸発生剤、
塩基、塩基発生剤が好適に使用される。
【0022】ここで、酸としては、例えば硫酸、塩酸、
メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ドデシル
ベンゼンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、酢
酸、トリフロロ酢酸等のブレンステッド酸、三塩化アル
ミニウム、三フッ化ホウ素、四塩化チタン、塩化鉄(I
II)、塩化亜鉛、塩化スズ、トリアルキルアルミニウ
ム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズ、ジブチルスズジ
ラウレート、アルミニウムアセチルアセトナート、ジブ
チルスズジメトキシド等のルイス酸などが挙げられる。
また、上記ブレンステッド酸とルイス酸とを組み合わせ
た熱潜在性酸触媒(特開平5−320529号公報記
載)を用いることも可能である。
メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ドデシル
ベンゼンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、酢
酸、トリフロロ酢酸等のブレンステッド酸、三塩化アル
ミニウム、三フッ化ホウ素、四塩化チタン、塩化鉄(I
II)、塩化亜鉛、塩化スズ、トリアルキルアルミニウ
ム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズ、ジブチルスズジ
ラウレート、アルミニウムアセチルアセトナート、ジブ
チルスズジメトキシド等のルイス酸などが挙げられる。
また、上記ブレンステッド酸とルイス酸とを組み合わせ
た熱潜在性酸触媒(特開平5−320529号公報記
載)を用いることも可能である。
【0023】また、硬化剤としての酸発生剤の使用は、
組成物のポットライフの向上に有効である。酸発生剤と
して具体的には、オニウム塩系光開始剤が特に好まし
く、具体的に (R2) 2I+X-,(R2) 3S+X-,(R2) 1(R3) 2S
+X-,(R2) 3Se+X-,(R2) 4P+X-,(R2) N2
+X- (上記式中、R2はアリール基、R3はアルキル基、X-
はC F3SO3 -,SbF6 -,AsF6 -,PF
6 -,BF4 -,HSO4 -,ClO4 -,Cl -等
の陰イオンである。)で示されるジアリールヨードニウ
ム塩、トリアリールスルホニウム塩、トリアリールセレ
ノニウム塩、テトラアリールホスホニウム塩、アリール
ジアゾニウム塩などが挙げられる他、トリアジン系光酸
発生剤、スルホン酸エステル系光酸発生剤、ジスルホン
系光酸発生剤なども用いることができる。
組成物のポットライフの向上に有効である。酸発生剤と
して具体的には、オニウム塩系光開始剤が特に好まし
く、具体的に (R2) 2I+X-,(R2) 3S+X-,(R2) 1(R3) 2S
+X-,(R2) 3Se+X-,(R2) 4P+X-,(R2) N2
+X- (上記式中、R2はアリール基、R3はアルキル基、X-
はC F3SO3 -,SbF6 -,AsF6 -,PF
6 -,BF4 -,HSO4 -,ClO4 -,Cl -等
の陰イオンである。)で示されるジアリールヨードニウ
ム塩、トリアリールスルホニウム塩、トリアリールセレ
ノニウム塩、テトラアリールホスホニウム塩、アリール
ジアゾニウム塩などが挙げられる他、トリアジン系光酸
発生剤、スルホン酸エステル系光酸発生剤、ジスルホン
系光酸発生剤なども用いることができる。
【0024】更に、塩基として具体的には、水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸
化物、ブチルリチウム等のアルキル金属、ナトリウムメ
トキシド、カリウムメトキシド等の金属シラノレート、
トリエチルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ
カ−7−エン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕
オクタン等の第1,2,3級アミン、トリフェニルホス
フィン、トリ(4−メトキシフェニル)ホスフィン、ト
リブチルホスフィン等のホスフィン類を例示することが
できる。
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸
化物、ブチルリチウム等のアルキル金属、ナトリウムメ
トキシド、カリウムメトキシド等の金属シラノレート、
トリエチルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ
カ−7−エン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕
オクタン等の第1,2,3級アミン、トリフェニルホス
フィン、トリ(4−メトキシフェニル)ホスフィン、ト
リブチルホスフィン等のホスフィン類を例示することが
できる。
【0025】塩基発生剤としては、C6H5OOCNH−
で示される基を有するものが挙げられる。
で示される基を有するものが挙げられる。
【0026】なお、本発明では、上述した硬化剤の中で
も特にオニウム塩系光開始剤、ルイス酸を使用すること
が組成物のポットライフの点で好ましい。
も特にオニウム塩系光開始剤、ルイス酸を使用すること
が組成物のポットライフの点で好ましい。
【0027】上記硬化剤の添加量は、第1成分100部
(重量部、以下同様)に対して0.01〜30部、特に
0.1〜20部とすることが好ましく、0.01部に満
たないと硬化性が不十分になる場合があり、30部を超
えると硬化皮膜又は硬化物の物性に悪影響が生じ、特性
が劣化する場合がある。
(重量部、以下同様)に対して0.01〜30部、特に
0.1〜20部とすることが好ましく、0.01部に満
たないと硬化性が不十分になる場合があり、30部を超
えると硬化皮膜又は硬化物の物性に悪影響が生じ、特性
が劣化する場合がある。
【0028】本発明組成物は、上記成分の所定量を均一
に混合することによって得ることができるが、更に任意
成分として必要に応じて他の硬化性樹脂や各種添加剤を
併用することができる。他の硬化性樹脂としては、例え
ばカチオン重合可能なエポキシ樹脂、エポキシ基をもつ
オルガノポリシロキサン、ビニルエーテル基をもつオル
ガノポリシロキサン、アニオン重合可能なアクリル樹脂
等が挙げられる。更に、添加剤としては、エポキシ希釈
剤、ビニルエーテル系希釈剤、アクリル系希釈剤、充填
剤、基材への密着向上剤、レベリング剤、帯電防止剤、
消泡剤、顔料、染料等を添加してもよく、有機溶剤を使
用して希釈して用いてもよい。
に混合することによって得ることができるが、更に任意
成分として必要に応じて他の硬化性樹脂や各種添加剤を
併用することができる。他の硬化性樹脂としては、例え
ばカチオン重合可能なエポキシ樹脂、エポキシ基をもつ
オルガノポリシロキサン、ビニルエーテル基をもつオル
ガノポリシロキサン、アニオン重合可能なアクリル樹脂
等が挙げられる。更に、添加剤としては、エポキシ希釈
剤、ビニルエーテル系希釈剤、アクリル系希釈剤、充填
剤、基材への密着向上剤、レベリング剤、帯電防止剤、
消泡剤、顔料、染料等を添加してもよく、有機溶剤を使
用して希釈して用いてもよい。
【0029】本発明組成物は、金型に注入してゴム状の
シートなどとして使用することもできるが、各種基材、
例えばグラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙等の紙
基材、ポリエチレンラミネート上質紙、ポリエチレンラ
ミネートクラフト紙等のラミネート紙、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリイミ
ド等の合成樹脂から得られるプラスチックフィルム、シ
ートなど、アルミニウム、銅等の金属、ガラス等のセラ
ミックなどに塗布して硬化皮膜を形成させることが好適
である。
シートなどとして使用することもできるが、各種基材、
例えばグラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙等の紙
基材、ポリエチレンラミネート上質紙、ポリエチレンラ
ミネートクラフト紙等のラミネート紙、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリイミ
ド等の合成樹脂から得られるプラスチックフィルム、シ
ートなど、アルミニウム、銅等の金属、ガラス等のセラ
ミックなどに塗布して硬化皮膜を形成させることが好適
である。
【0030】上記基材に本発明組成物を塗布するには、
ロール塗布、グラビア塗布、ワイヤードクター塗布、エ
アーナイフ塗布、ディッピング塗布などの公知の方法を
用いることができる。塗布厚みは、0.1μm〜5mm
程度とすればよい。
ロール塗布、グラビア塗布、ワイヤードクター塗布、エ
アーナイフ塗布、ディッピング塗布などの公知の方法を
用いることができる。塗布厚みは、0.1μm〜5mm
程度とすればよい。
【0031】本発明の硬化性シリコーン組成物は、上記
基材上に塗布した後、硬化剤としてオニウム塩系光開始
剤を使用したものは紫外線を照射することにより、ま
た、硬化剤として酸、塩基を使用したものは加熱するこ
とにより、容易に硬化させることができる。
基材上に塗布した後、硬化剤としてオニウム塩系光開始
剤を使用したものは紫外線を照射することにより、ま
た、硬化剤として酸、塩基を使用したものは加熱するこ
とにより、容易に硬化させることができる。
【0032】ここで、紫外線により硬化させる場合、紫
外線の光源としては、水銀アークランプ、高圧水銀ラン
プ、中圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライド
ランプなどが例示できる。上記塗膜を硬化させるために
は、高圧水銀ランプ(80W/cm)を使用した場合、
8cmの距離から0.01秒〜10分間程度照射すれば
よい。
外線の光源としては、水銀アークランプ、高圧水銀ラン
プ、中圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライド
ランプなどが例示できる。上記塗膜を硬化させるために
は、高圧水銀ランプ(80W/cm)を使用した場合、
8cmの距離から0.01秒〜10分間程度照射すれば
よい。
【0033】加熱により硬化させる場合は、熱風循環式
乾燥炉中で70〜200℃の温度で1〜120分間加熱
すればよい。
乾燥炉中で70〜200℃の温度で1〜120分間加熱
すればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明の硬化性シリコーン組成物は、加
熱又は紫外線照射により速やかに硬化し、得られた硬化
物は粘着物質との剥離性が経時で安定で、離型性に優れ
ている上、軽剥離な剥離性硬化皮膜を与えるもので、例
えば粘着テープの背面処理剤、ゴム、プラスチック、セ
ラミック等の離型用途、金属、プラスチック等の保護コ
ーティング剤、天然繊維、合成繊維や食品包装用の撥水
・撥油剤、耐熱、耐薬品コーティング、塗料用ベースや
添加剤、印刷用版板、シーラント、絶縁材料,電気絶縁
用コーティングなどに幅広く利用することができる。
熱又は紫外線照射により速やかに硬化し、得られた硬化
物は粘着物質との剥離性が経時で安定で、離型性に優れ
ている上、軽剥離な剥離性硬化皮膜を与えるもので、例
えば粘着テープの背面処理剤、ゴム、プラスチック、セ
ラミック等の離型用途、金属、プラスチック等の保護コ
ーティング剤、天然繊維、合成繊維や食品包装用の撥水
・撥油剤、耐熱、耐薬品コーティング、塗料用ベースや
添加剤、印刷用版板、シーラント、絶縁材料,電気絶縁
用コーティングなどに幅広く利用することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
る。
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
る。
【0036】〔実施例1〕下記平均組成式(3)で示さ
れるシクロトリシロキサン構造をもつオルガノポリシロ
キサン100部、ドデシルベンゼンスルホン酸5部を混
合し、処理液を調製した。
れるシクロトリシロキサン構造をもつオルガノポリシロ
キサン100部、ドデシルベンゼンスルホン酸5部を混
合し、処理液を調製した。
【0037】
【化4】
【0038】上記処理液を厚さ2mmのシート状となる
ようにアルミニウム製金型に注入し、150℃の熱風循
環乾燥機中で10分間加熱したところ、ゴム状のシート
が得られた。
ようにアルミニウム製金型に注入し、150℃の熱風循
環乾燥機中で10分間加熱したところ、ゴム状のシート
が得られた。
【0039】また、上記処理液をポリエチレンラミネー
ト紙上にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2と
なるように塗布し、150℃の熱風循環乾燥機中で1分
間加熱したところ、可とう性のある硬化皮膜が形成され
た。
ト紙上にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2と
なるように塗布し、150℃の熱風循環乾燥機中で1分
間加熱したところ、可とう性のある硬化皮膜が形成され
た。
【0040】〔実施例2〕ドデシルベンゼンスルホン酸
の代わりにジブチルスズジメトキシド5部を使用した以
外は実施例1と同様にしてゴム状のシートを得た。
の代わりにジブチルスズジメトキシド5部を使用した以
外は実施例1と同様にしてゴム状のシートを得た。
【0041】〔実施例3〕ドデシルベンゼンスルホン酸
5部の代わりに水酸化カリウムのブタノール飽和溶液2
部を使用し、加熱時間を5分間とする以外は実施例1と
同様にしてゴム状のシートを得た。
5部の代わりに水酸化カリウムのブタノール飽和溶液2
部を使用し、加熱時間を5分間とする以外は実施例1と
同様にしてゴム状のシートを得た。
【0042】〔実施例4〕ドデシルベンゼンスルホン酸
5部の代わりに1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
ウンデカ−7−エン5部を使用し、加熱時間を15分間
とする以外は実施例1と同様にしてゴム状のシートを得
た。
5部の代わりに1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
ウンデカ−7−エン5部を使用し、加熱時間を15分間
とする以外は実施例1と同様にしてゴム状のシートを得
た。
【0043】〔実施例5〕ドデシルベンゼンスルホン酸
5部の代わりにトリ(2,4−ジメトキシフェニル)ホ
スフィン5部を使用し、加熱時間を60分間とする以外
は実施例1と同様にしてゴム状のシートを得た。
5部の代わりにトリ(2,4−ジメトキシフェニル)ホ
スフィン5部を使用し、加熱時間を60分間とする以外
は実施例1と同様にしてゴム状のシートを得た。
【0044】〔実施例6〕上記式(3)のオルガノポリ
シロキサン100部、ヨードニウム塩光開始剤2部、メ
チルイソブチルケトン20部を混合し、処理液を調製し
た。上記処理液をポリエチレンラミネート紙上にワイヤ
ーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるように塗布
し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀灯を用い
て2秒間紫外線を照射したところ、可とう性のある硬化
皮膜が形成された。
シロキサン100部、ヨードニウム塩光開始剤2部、メ
チルイソブチルケトン20部を混合し、処理液を調製し
た。上記処理液をポリエチレンラミネート紙上にワイヤ
ーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるように塗布
し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀灯を用い
て2秒間紫外線を照射したところ、可とう性のある硬化
皮膜が形成された。
【0045】〔実施例7〕ヨードニウム塩光開始剤2部
の代わりにベンゾイントリフレート2部を使用する以外
は実施例5と同様にして処理したところ、可とう性のあ
る硬化皮膜が形成された。
の代わりにベンゾイントリフレート2部を使用する以外
は実施例5と同様にして処理したところ、可とう性のあ
る硬化皮膜が形成された。
【0046】〔実施例8〕下記平均組成式(4)で示さ
れるシクロトリシロキサン構造をもつオルガノポリシロ
キサン100部、ヨードニウム塩開始剤2部を混合し、
処理液を調製した。
れるシクロトリシロキサン構造をもつオルガノポリシロ
キサン100部、ヨードニウム塩開始剤2部を混合し、
処理液を調製した。
【0047】
【化5】
【0048】上記処理液をポリエチレンラミネート紙上
にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるよ
うに塗布し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀
灯を用いて2秒間紫外線を照射したところ、可とう性の
ある硬化皮膜が形成された。
にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるよ
うに塗布し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀
灯を用いて2秒間紫外線を照射したところ、可とう性の
ある硬化皮膜が形成された。
【0049】〔実施例9〕オルガノポリシロキサンとし
て下記平均組成式(5)で示されるシクロトリシロキサ
ン構造をもつオルガノポリシロキサン100部、ヨード
ニウム塩開始剤2部を混合し、処理液を調製した。
て下記平均組成式(5)で示されるシクロトリシロキサ
ン構造をもつオルガノポリシロキサン100部、ヨード
ニウム塩開始剤2部を混合し、処理液を調製した。
【0050】
【化6】
【0051】上記処理液をポリエチレンラミネート紙上
にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるよ
うに塗布し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀
灯を用いて2秒間紫外線を照射したところ、可とう性の
ある硬化皮膜が形成された。
にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるよ
うに塗布し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀
灯を用いて2秒間紫外線を照射したところ、可とう性の
ある硬化皮膜が形成された。
【0052】〔比較例〕オルガノポリシロキサンとして
下記平均組成式(6)で示されるエポキシ基を有するオ
ルガノポリシロキサン100部、ヨードニウム塩開始剤
2部を混合し、処理液を調製した。
下記平均組成式(6)で示されるエポキシ基を有するオ
ルガノポリシロキサン100部、ヨードニウム塩開始剤
2部を混合し、処理液を調製した。
【0053】
【化7】
【0054】上記処理液をポリエチレンラミネート紙上
にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるよ
うに塗布し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀
灯を用いて2秒間紫外線を照射したところ、可とう性の
ある硬化皮膜が形成された。
にワイヤーバーを用いて塗布量が2g/cm2となるよ
うに塗布し、8cmの距離から80W/cmの高圧水銀
灯を用いて2秒間紫外線を照射したところ、可とう性の
ある硬化皮膜が形成された。
【0055】上記各例で得られた硬化皮膜の剥離力、残
留接着力を下記方法で測定した。結果を表1に示す。 剥離力:基材上に形成されたシリコーン組成物の硬化皮
膜表面にアクリル系溶剤型粘着剤SK−801B(綜研
化学株式会社製)を塗布して100℃で3分間加熱処理
した。次に、この処理面に秤量64g/cm2の上質紙
を貼合わせ、試料を50mm幅に切断し、室温(20
℃)で24時間又は70℃で48時間放置してエージン
グさせた後、試料の貼合わせ紙を引っ張り試験機を用い
て180℃の角度で剥離速度0.3m/分で剥がし、剥
離するのに要する力(g/50mm)を測定した。 残留接着力:剥離力測定の場合と同様にして基材表面に
シリコーン組成物の硬化皮膜を形成させた。その表面に
ポリエステル粘着テープ31B(日東電工株式会社製)
を貼合わせ、20g/cm2の荷重下、70℃で20時
間エージングさせた。このエージング後のテープを剥が
し、ポリエステルフィルムに貼り付けた。このテープを
ポリエステルフィルムから180°の角度で剥離速度
0.3m/分で剥がし、剥離するのに要する力(g/2
5mm)を測定した。一方、シリコーン硬化皮膜に貼合
わせない未処理テープをポリエステルフィルムから剥離
するのに要する力(g/25mm)を測定し、これらの
比をとって百分率で表した。
留接着力を下記方法で測定した。結果を表1に示す。 剥離力:基材上に形成されたシリコーン組成物の硬化皮
膜表面にアクリル系溶剤型粘着剤SK−801B(綜研
化学株式会社製)を塗布して100℃で3分間加熱処理
した。次に、この処理面に秤量64g/cm2の上質紙
を貼合わせ、試料を50mm幅に切断し、室温(20
℃)で24時間又は70℃で48時間放置してエージン
グさせた後、試料の貼合わせ紙を引っ張り試験機を用い
て180℃の角度で剥離速度0.3m/分で剥がし、剥
離するのに要する力(g/50mm)を測定した。 残留接着力:剥離力測定の場合と同様にして基材表面に
シリコーン組成物の硬化皮膜を形成させた。その表面に
ポリエステル粘着テープ31B(日東電工株式会社製)
を貼合わせ、20g/cm2の荷重下、70℃で20時
間エージングさせた。このエージング後のテープを剥が
し、ポリエステルフィルムに貼り付けた。このテープを
ポリエステルフィルムから180°の角度で剥離速度
0.3m/分で剥がし、剥離するのに要する力(g/2
5mm)を測定した。一方、シリコーン硬化皮膜に貼合
わせない未処理テープをポリエステルフィルムから剥離
するのに要する力(g/25mm)を測定し、これらの
比をとって百分率で表した。
【0056】表1の結果より、本発明の硬化性シリコー
ン組成物は、粘着物質との離型性に優れ、かつ軽剥離で
あることが確認された。
ン組成物は、粘着物質との離型性に優れ、かつ軽剥離で
あることが確認された。
【0057】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 保昭 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 シクロトリシロキサン構造をもつオルガ
ノポリシロキサンを主成分として含有してなることを特
徴とする硬化性シリコーン組成物。 - 【請求項2】 硬化剤として酸、酸発生剤、塩基又は塩
基発生剤を配合した請求項1記載の硬化性シリコーン組
成物。 - 【請求項3】 硬化剤としてオニウム塩系光開始剤を配
合した請求項1記載の硬化性シリコーン組成物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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DE69519698T DE69519698T2 (de) | 1994-06-15 | 1995-06-15 | Härtbare Silikon-Zusammensetzungen |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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ID=15633582
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KR101212639B1 (ko) | 2011-05-23 | 2012-12-14 | 주식회사 에스아이켐 | 자기세정기능을 갖는 초후성 규산염계 무기질 도료 및 그 제조방법 |
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GB1518279A (en) * | 1974-09-24 | 1978-07-19 | Ass Portland Cement | Siloxanes |
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- 1994-06-15 JP JP06156707A patent/JP3123351B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-06-15 DE DE69519698T patent/DE69519698T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-06-15 EP EP95304164A patent/EP0687718B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-08-12 US US08/695,525 patent/US5700899A/en not_active Expired - Fee Related
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EP0687718A1 (en) | 1995-12-20 |
DE69519698T2 (de) | 2001-06-07 |
DE69519698D1 (de) | 2001-02-01 |
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