JPH0834486B2 - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

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JPH0834486B2
JPH0834486B2 JP2245584A JP24558490A JPH0834486B2 JP H0834486 B2 JPH0834486 B2 JP H0834486B2 JP 2245584 A JP2245584 A JP 2245584A JP 24558490 A JP24558490 A JP 24558490A JP H0834486 B2 JPH0834486 B2 JP H0834486B2
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光一 本間
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車電話等に利用するデータ伝送装置に
関する。
従来の技術 第3図は、従来のデータ伝送装置の構成を示してい
る。
第3図において、14は、搬送角周波数ω0の搬送波cos
ω0tを、データ入力端子13から入力されたデータで変
調する変調回路、15は、無線回線14aを介して入力され
る変調回路14の出力と角周波数(ω0+Δω)の搬送波c
os(ω0+Δω)tとを乗算する乗算器、16は、乗算器1
5の出力を帯域通過させる帯域ろ波器、17は、帯域ろ波
器16の出力を復調してデータ出力端子18にデータを出力
する復調回路である。
次に、上記従来例の動作について説明する。第3図に
おいて、データ入力端子13に印加されたデータは変調回
路16によって搬送角周波数ω0の搬送波を変調して、こ
の搬送波にデータを乗せて無線回線14aを介して乗算器1
5に導かれる。
この受信側の乗算器15は、無線回線14aを通して入力
された変調回路14の出力と、角周波数(ω0+Δω)の
余弦波とを乗じて、所望の周波数に変換する。
次に、この信号は帯域ろ波器16により雑音を除去さ
れ、復調回路17により復調されて、元の信号が再生され
る。
このように、上記従来のデータ伝送装置でも受信信号
のデータを変調回路14で変調した後、無線回線14aを介
してデータを送ることができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来のデータ伝送装置では、送信
と受信の搬送周波数に差が生じると、帯域ろ波器16によ
る歪みと復調回路17における特性劣化(特に、復調回路
に同期検波方式や無線回線の歪みを補償する等化器を付
加した場合には、その劣化が著しい)とにより、信頼性
の高いデータ伝送ができないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解決するものであ
り、より信頼性の高いデータの伝送ができる優れたデー
タ伝送装置を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、入力されるデー
タと参照信号挿入回路から挿入された参照信号とにより
送信搬送波信号を変調して変調信号を無線回線に伝送す
る変調回路と、 上記無線回線を通して伝送された上記変調信号と電圧
制御発振器から出力される受信側の搬送波信号との乗算
を行って所定の周波数に変換する乗算器と、 この乗算器の出力をベースバンド信号に変換する準同
期検波回路と、 上記ベースバンド信号を入力して復調することにより
元のデータを出力すると共に、上記参照信号を復号化し
て得られた復号参照信号より送信搬送波信号の周波数偏
差のない参照信号のベースバンド信号を生成する復調回
路と、 上記準同期検波回路から出力される上記ベースバンド
信号と、上記復調回路から生成されるベースバンド信号
との、ナイキスト間隔毎の識別点での位相差から上記両
ベースバンド信号の位相差の平均値を求め、且つ、各フ
レーム毎に得られる平均値から求めた位相差平均とナイ
キストレートとから角周波数を算出して、この角周波数
だけ上記電圧制御発振器から出力される上記受信側の搬
送周波数を偏移させる周波数差算出手段とを備える構成
とした。
作用 従って本発明によれば、参照信号部分の送信搬送波信
号と受信側の搬送波信号の位相差を検出し、受信側の搬
送波信号を送信搬送波信号に追従することによって、帯
域ろ波器による歪みと復調回路における劣化とを防止で
き、より信頼性の高いデータ伝送を行うことができると
いう効果を有する。
実施例 第1図は、本発明の一実施例の構成を示すものであ
る。
第1図において、1はデータ入力端子、2は、データ
入力端子1から導入されたデータと参照信号挿入回路3
から挿入された参照信号とにより送信搬送波信号cosω0
tを変調して、無線回線2aを通じて送信する変調回路で
ある。
4は、無線回線2aを介して送信された変調信号と、電
圧制御発振器11から出力される搬送波信号cos(ω0+Δ
ω)tとを乗算する乗算器であり、この搬送波信号cos
(ω0+Δω)tは、上記送信搬送波信号と同じ角速度
の搬送波信号である。
5は、乗算器4の出力を入力してその雑音成分を除去
し、乗算器4の出力を帯域通過させる帯域ろ波器であ
る。
6は、この帯域ろ波器5の出力信号を入力してベース
バンド信号に変換する準同期検波回路、7は、準同期検
波回路6から出力されるベースバンド信号を入力して復
調することにより、データをデータ出力端子12に出力す
ると共に、参照信号を復号化して復号参照信号を取り出
し、この復号参照信号により、搬送周波数偏差のない参
照信号のベースバンド信号を作成する。
8は、周波数差算出手段13を構成する位相差検出回路
であり、準同期検波回路6から出力されるベースバンド
信号と復調回路7で復号化された復号化参照信号とよ
り、搬送周波数偏差のない参照信号のベースバンド信号
における、ナイキスト間隔毎の識別点での位相差を検出
するものである。
9は、周波数差算出手段13を構成する位相差平均回路
であり、上記位相差検出回路8の出力を入力して平均値
を求めるものであり、10は、同じく周波数差算出手段13
を構成し、位相差平均回路9の出力を受けて角周波数を
計算して、その角周波数だけ電圧制御発振器11から出力
される搬送波周波数の角周波数を偏移させる周波数差計
算回路である。
次に、上記実施例の動作を説明する。
上記実施例において、データ入力端子1から変調回路
2に印加されたデータは、参照信号挿入回路3により第
2図に示すように参照信号を挿入され、変調回路2によ
りcosω0tの送信搬送信号を変調し、無線回線2aに送出
される。
一方、乗算器4以降の受信部において、受信信号は乗
算器4により電圧制御発振器11の出力と、無線回線2aを
介して送信された変調回路2の出力、即ち変調信号と乗
じられ、所望の周波数に変換される。
この乗算器4の出力信号は帯域ろ波器5に入力され、
そこで雑音が除去され、準同期検波器6でベースバンド
信号に変換され、さらに復調回路7で復調することによ
り、元のデータ信号に再生されデータ出力端子12に出力
される。
また、この復調回路7にて復号化して得られた復号参
照信号より、搬送周波数偏差のない参照信号のベースバ
ンド信号が作られる。
周波数差算出手段13の位相差検出回路8では、準同期
検波回路6のベースバンド信号と上記参照信号から得ら
れた送信搬走波信号と同じベースバンド信号のナイキス
ト間隔毎の識別点での位相差が検出される。
この位相差検出回路8の検出信号をyiとし、位相差平
均回路9に送る。
この位相差平均回路9では、 yi+1=ejΔθiyi(i=1,2,3,…,n−1)…(1) なるΔθi(i=1,2,…,n−1)を求め、次の(2)式
によりその平均Δθaを求める。
次に、各フレーム毎に得られた平均Δθaを平滑化
し、位相差平均Δθを求め、周波数差計算回路10に送
る。
この周波数差計算回路では、ナイキスト(シンボル)
レートをTとすると、角周波数Δωは、 Δω=Δωθ/Tとして得られる。
次にこの角周波数Δωを電圧制御発振器11に送り、Δ
ωだけこの電圧制御発振器11から出力される搬送波信号
の角周波数を、逆に偏移させ、電圧制御発振器11の出力
を送信搬送周波数同じcosω0tになるように適応的に制
御する。
発明の効果 上述の如く本発明によれば、入力されるデータと参照
信号挿入回路から挿入された参照信号とにより送信搬送
波信号を変調して変調信号を無線回線に伝送する変調回
路と、 上記無線回線を通して伝送された上記変調信号と電圧
制御発振器から出力される受信側の搬送波信号との乗算
を行って所定の周波数に変換する乗算器と、 この乗算器の出力をベースバンド信号に変換する準同
期検波回路と、 上記ベースバンド信号を入力して復調することにより
元のデータを出力すると共に、上記参照信号を復号化し
て得られた復号参照信号より送信搬送波信号の周波数偏
差のない参照信号のベースバンド信号を生成する復調回
路と、 上記準同期検波回路から出力される上記ベースバンド
信号と、上記復調回路から生成されるベースバンド信号
との、ナイキスト間隔毎の識別点での位相差から上記両
ベースバンド信号の位相差の平均値を求め、且つ、各フ
レーム毎に得られる平均値から求めた位相差平均とナイ
キストレートとから角周波数を算出して、この角周波数
だけ上記電圧制御発振器から出力される上記受信側の搬
送周波数を偏移させる周波数差算出手段とを備える構成
とした。
このため、参照信号部分の送信搬送波信号と受信側の
搬送波信号の位相差を検出し、受信側の搬送波信号を送
信搬送波信号に追従することによって、帯域ろ波器によ
る歪みと復調回路における劣化とを防止でき、より信頼
性の高いデータ伝送を行うことができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例におけるデータ伝送装置の
概略構成を示すブロック図、第2図は、同装置を説明す
るための信号波形図、第3図は、従来のデータ伝送装置
の概略構成を示すブロック図である。 2…変調回路、2a…無線回線、3…参照信号挿入回路、
4…乗算器、6…準同期検波回路、7…復調回路、8…
位相差検出回路、9…位相差平均回路、10…周波数差計
算回路、11…電圧制御発振器、13…周波数差算出手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 27/227

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されるデータと参照信号挿入回路から
    挿入された参照信号とにより送信搬送波信号を変調して
    変調信号を無線回線に伝送する変調回路と、 上記無線回線を通して伝送された上記変調信号と電圧制
    御発振器から出力される受信側の搬送波信号との乗算を
    行って所定の周波数に変換する乗算器と、 この乗算器の出力をベースバンド信号に変換する準同期
    検波回路と、 上記ベースバンド信号を入力して復調することにより元
    のデータを出力すると共に、上記参照信号を復号化して
    得られた復号参照信号より送信搬送波信号の周波数偏差
    のない参照信号のベースバンド信号を生成する復調回路
    と、 上記準同期検波回路から出力される上記ベースバンド信
    号と、上記復調回路から生成されるベースバンド信号と
    の、ナイキスト間隔毎の識別点での位相差から上記両ベ
    ースバンド信号の位相差の平均値を求め、且つ、各フレ
    ーム毎に得られる平均値から求めた位相差平均とナイキ
    ストレートとから角周波数を算出して、この角周波数だ
    け上記電圧制御発振器から出力される上記受信側の搬送
    周波数を偏移させる周波数差算出手段とを備えたデータ
    伝送装置。
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