JPH08338561A - 超音波モータを用いたアクチュエータ - Google Patents

超音波モータを用いたアクチュエータ

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JPH08338561A
JPH08338561A JP7168359A JP16835995A JPH08338561A JP H08338561 A JPH08338561 A JP H08338561A JP 7168359 A JP7168359 A JP 7168359A JP 16835995 A JP16835995 A JP 16835995A JP H08338561 A JPH08338561 A JP H08338561A
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shaft
casing
actuator
ultrasonic motor
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一郎 笠間
Masaru Sekiguchi
優 関口
Kazuyoshi Takeda
和由 竹田
Takahide Yamamoto
貴英 山本
Daisuke Takahata
大介 高畠
Hidekiyo Suginoya
英清 杉野谷
Ichiro Suzuki
一郎 鈴木
Hiroyuki Kurusu
裕之 来栖
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Fukoku Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速高トルクの超音波モータを用いて小型で
安価なバルブ開閉用のアクチュエータを提供する。 【構成】 仕切弁50のバルブケース50aの上部に設
けられた凹部50bに、アクチュエータ1のケーシング
2の下面に係止された略筒状の支持部材9の下部が取り
付けられるとともに、支持部材9やケーシング2に弁軸
51が通されて、いる。また、ケーシング2の内部に
は、その上下位置に複数の超音波モータ3が配置されて
いるとともに、軸方向の移動が規制された略筒状の動力
軸5と各超音波モータ3とが、大径の外歯歯車6と超音
波モータ3の小径歯車7とで構成された減速ギヤ構造を
介して歯車結合されており、ケーシング2の下面から突
出させられた動力軸5の下部内周の環状突部30の内周
面に設けられたネジ溝30aに、弁軸51の上部のネジ
部51aをねじ込んで互いに連結して、軸の回転運動を
軸方向の往復運動に変換する駆動力伝達手段を構成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管などに設けられる
バルブ等の開閉に用いられるアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】気体や液体などの流体を通す配管には、
流体の流れを遮断したり流量を調節するバルブが設けら
れており、バルブは、その内部の弁体を開閉作動させて
流体の制御を行なっている。バルブとしては、作業員が
バルブ開閉用のハンドルを手で回動させることによりバ
ルブ内の弁体が上下に移動して管内の流量の制御を行な
うことができる仕切弁や、信号電流による電磁石によっ
てバルブ内部の弁体を上下させることにより管内の流量
制御を行なう電磁弁などが用いられており、配管の口径
が数インチ以上の場合は仕切弁がよく用いられている。
ところで、アクチュエータを用いて弁体を上下させ、仕
切弁の開閉を自動で行なうようにする場合があり、従
来、仕切弁の開閉を自動で行なう際に使用するアクチュ
エータとしては、エアーモータ型,エアーシリンダ型,
電動機型などがある。例えば、図6に示すように、電動
モータを用いる電動機型のアクチュエータを使用して仕
切弁の開閉制御を行なう場合、電動モータ70の駆動軸
の回転を高減速比の減速機71で減速してギア72へ伝
達し、ギア72から回転運動を上下運動に変換する駆動
伝達装置73に回転運動が伝達され、駆動伝達装置73
によって弁軸74が軸方向に移動し、弁軸74の下端に
設けられた弁体75が上下方向に移動して仕切弁76の
開閉が行なわれるようになっている。また、開閉時の弁
体のかみこみ防止などのため、トルク制限制御を行なう
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エアーモータ
型,エアーシリンダ型,電動機型などのアクチュエータ
を用いて仕切弁の開閉制御を行なう際には、電動機など
高回転型のものは高減速比の減速機を用いて低速にする
必要があるとともに、トルク制限制御を行なう装置など
を設ける必要があるし、エアーモータやエアーシリンダ
では、駆動源となる高価な形装エアー設備やエアー用電
磁弁などを設ける必要があるためアクチュエータが大型
で高価になるという問題があった。また、大型の仕切弁
等では、油圧シリンダや油圧モータなどもアクチュエー
タとして使用されているが、油圧シリンダや油圧モータ
などを使用するには、高価な専用の油圧駆動設備等を必
要とするためアクチュエータが大型で高価になる。さら
に、上記の各種アクチュエータを用いて既存の手動ハン
ドル仕様のバルブを自動化するには、アクチュエータの
取り付けに際してバルブ本体の大幅な改造を必要とする
ため作業に時間がかかるとともに費用も高額になりがち
であった。そこで、本発明の超音波モータを用いたアク
チュエータは、低速高トルクの超音波モータを用いて小
型で安価なバルブ開閉用のアクチュエータを提供するこ
とを目的とする。また、簡単な構成でバルブの開閉に必
要な回転数やトルクを得ることができるアクチュエータ
を提供することを目的とする。また、既存の手動ハンド
ル仕様のバルブなどに容易に取り付けることができるア
クチュエータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波モータを
用いたアクチュエータは上記課題を解決したもので、バ
ルブの開閉を行なうアクチュエータであって、ステータ
の下面に接着された圧電体によりステータに進行波を生
じさせ、ステータに圧接したロータをステータの進行波
により駆動して回転させるようにした超音波モータをケ
ーシング内に複数個設けるとともに、ケーシングをバル
ブケースに係止し、各超音波モータのロータに連結され
た出力軸とケーシングに保持した動力軸とを減速ギヤ構
造で歯車結合し、弁体に接続された弁軸を、軸の回転を
軸方向移動に変換する駆動力伝達手段を介して前記動力
軸に連結して動力軸の駆動によりバルブの開閉を行なう
ことができるようにした。減速ギヤ構造を、動力軸に連
結された大径の外歯歯車の周縁付近に各超音波モータを
任意間隔で配置し、各超音波モータの出力軸の端部に設
けられたそれぞれの小径歯車を前記外歯歯車の歯車部に
かみ合わせて構成し、簡単な構成で小型で低速高トルク
のアクチュエータとすることができるようにした。ま
た、駆動力伝達手段を、ケーシングの下面に、その内部
をケーシング内と連通するとともに下部をバルブケース
の上部に係止する略筒状の支持部材を突設し、内周にネ
ジ溝を有する略筒状の動力軸をケーシングと支持部材と
に軸方向移動が阻止されて回動可能に保持するととも
に、動力軸の内周ネジ溝に弁軸の上部のネジ部をねじ込
み、弁軸上部とケーシングとの間に弁軸の回転を阻止す
るとともに弁軸の軸方向移動を可能にするストッパ手段
を設けて構成し、容易にアクチュエータをバルブに取り
付けることができるようにした。
【0005】
【作用】上記手段により本発明の超音波モータを用いた
アクチュエータは、複数の超音波モータの出力軸と動力
軸とを減速ギヤ構造で歯車結合し、動力軸を駆動力伝達
手段を介して弁軸に連結して、動力軸の回転を弁軸の軸
方向の移動に変えて伝達することにより弁体を開閉させ
ることができる。減速ギヤ構造を、動力軸に連結された
大径の外歯歯車の周縁付近に各超音波モータを任意間隔
で配置し、各超音波モータの出力軸の端部に設けられた
それぞれの小径歯車を前記外歯歯車の歯車部にかみ合わ
せた場合は、簡単な構造で低速高トルクのアクチュエー
タを得ることができ、装置を小型にすることができる。
また、ケーシングの下面に、略筒状の支持部材を突設
し、動力軸をケーシングと支持部材とに軸方向移動が阻
止されて回動可能に保持し、動力軸の内周ネジ溝に弁軸
の上部のネジ部をねじ込み、弁軸上部とケーシングとの
間に弁軸の回転を阻止するとともに弁軸の軸方向移動を
可能にするストッパ手段を設けて駆動力伝達手段を構成
した場合は、支持部材の下部をバルブケースの上部に係
止するとともに、弁軸を動力軸のネジ部にねじ込んで容
易にアクチュエータをバルブに取り付けることができ、
動力軸の回動により、ネジの作用で弁軸を軸方向に移動
させることができる。
【0006】
【実施例】本発明の超音波モータを用いたアクチュエー
タの実施例を図1〜図4により説明する。配管に設けら
れる仕切弁などのバルブの開閉に使用される超音波モー
タを用いたアクチュエータは、仕切弁50のバルブケー
ス50aの上部に設けられた凹部50bに、アクチュエ
ータ1のケーシング2の下面に係止された略筒状の支持
部材9の下部が取り付けられるとともに、支持部材9や
ケーシング2に弁軸51が通されて、仕切弁50の上方
にアクチュエータ1が取り付けられている。アクチュエ
ータ1のケーシング2の内部には、その上下位置に複数
の超音波モータ3が配置されているとともに、軸方向の
移動が規制された略筒状の動力軸5と各超音波モータ3
とが、大径の外歯歯車6と超音波モータ3の小径歯車7
とで構成された減速ギヤ構造を介して歯車結合されてい
る。また、ケーシング2の下面から突出させられた動力
軸5の下部内周の環状突部30の内周面に設けられたネ
ジ溝30aに、弁軸51の上部のネジ部51aをねじ込
んで互いに連結して、軸の回転運動を軸方向の往復運動
に変換する駆動力伝達手段を構成している。そして、超
音波モータ3の作動によって動力軸5が回転すると、動
力軸5の下部のネジ溝30aにねじ込まれた弁軸51が
ネジの作用によって軸方向に移動するようになってい
る。
【0007】弁軸51の下端は、弁体52の上部に回動
可能に連結されており、動力軸5の中空部分と外歯歯車
6の中心開口部とを通された弁軸51の上端が、弁体5
2が閉じられた状態でケーシング2の上面から突出する
ように弁軸51の長さが調節されている。また、弁体5
2が閉じられた状態で、弁軸51の上部のネジ部51a
の下端がバルブケース50aに設けられた環状のパッキ
ンに掛からないようにするとともに、ネジ部51aの下
端から動力軸のネジ溝30aまでの長さが弁体52のス
トローク長よりも少し長くなるようにバルブケース50
aの上方の長さが調節されている。なお、弁軸51の上
部は、弁体52が閉じられた状態で、動力軸5の下部の
ネジ溝30aにねじ込まれた部分付近から上方はネジ切
りされていなくてもよく、その場合、ネジ切りされてい
ない部分はネジ切りされた部分より少し径を小さくし
て、弁軸51の先端をネジ溝30aに通すことができる
ようにする。
【0008】バルブケース50aの上部に取り付けられ
てケーシング2を支持している支持部材9は、例えば略
筒状でその上端の外周に鍔部9aが設けられた形状で、
支持部材9の下部がバルブケース50aの上部の凹部5
0bに嵌合されてネジ53により取り付けられていると
ともに、支持部材9の上端の鍔部9aがケーシング2の
下面に係止され、係止ボルト40によってケーシング2
が固定されている。また、支持部材9の筒の内部には、
ケーシング2の下面から突出している動力軸5の下部が
差し込まれており、動力軸5の下端と支持部材9の下部
の内周に設けられた環状突部9bとの間にベアリング4
1が設けられているとともに、動力軸5の下部の外周面
と支持部材9の内周面との間にベアリング42が設けら
れて、動力軸5の下部が支持部材9内に回動可能に保持
されている。
【0009】なお、支持部材9の下端を既存のバルブケ
ースの上部に係止するとともに、弁軸のネジ部を動力軸
5の下部のネジ溝30aにねじ込むようにすれば、簡単
な改造で既存の仕切弁にアクチュエータ1を設けること
ができる。また、動力軸5をその軸方向の中程で切断
し、動力軸5を外歯歯車6側の筒状部材とネジ溝30a
を有する筒状部材とに分割して、動力軸5の下部のネジ
溝30aに弁軸51のネジ部51aをねじ込んだ状態で
アクチュエータ1を交換することができるようにしても
よく、その場合、外歯歯車6側の筒状部材とネジ溝30
aを有する筒状部材との接合部分に嵌合突起と嵌合穴を
設けて互いに嵌合して外歯歯車6の回動がネジ溝30a
を有する筒状部材に伝達できるようにする。そのほか、
アクチュエータ1のケーシング2は、バルブケースにケ
ーシング2の支持部を一体に設けて保持させるようにし
てもよいし、ケーシング2をステーでバルブケース50
aに係止するようにしてもよく、その場合は、動力軸5
の下部をバルブケース50aの上部の凹部50bに回動
可能に保持させる。
【0010】支持部材9の上端に固定されたケーシング
2は、例えば略円筒形の上面が開口された保持容器2a
と、保持容器2aの蓋部材2bとからなり保持容器2a
の上面に蓋部材2bが被せられてボルト43により係止
されており、保持容器2aの底面の中程に動力軸5を通
す貫通孔13aが開けられているとともに、蓋部材2b
の中程にベアリング48を介して弁軸51を通す貫通孔
13bが開けられている。保持容器2a内には、大径の
外歯歯車6が配置されており、外歯歯車6の中心部から
下方に動力軸5が突設され、動力軸5の下部が前記貫通
孔13aを通ってケーシング2の下面から突出して、動
力軸5の下方の筒部が支持部材9内に保持されている。
また大歯歯車6の上面と蓋部材2bの内側面との間にベ
アリング44が設けられて、ベアリング44と前記動力
軸5の下端に設けられたベアリング41とによって動力
軸5の軸方向の移動を規制しているとともに、外歯歯車
6をケーシング2内に保持している。なお、動力軸5の
下部の外周面と支持部材9の内周面との間に設けられた
ベアリング42が、貫通孔13aを通ってケーシング2
内の外歯歯車6の下面に達するように設けられて、動力
軸5を軸方向に保持できるようになっている。また、ケ
ーシング2や支持部材9をアルミなどで形成して、それ
ぞれの接合部分等をシールするなどして密封し、アクチ
ュエータ1を防爆構造にすることもでき、その場合は、
アクチュエータ1を可燃性ガスのある場所などで使用す
ることも可能である。
【0011】ケーシング2の蓋部材2bの内側面には、
図2に示すように、弁軸51を中心とする同心円上の相
対する位置に2つの超音波モータ3が取り付けられてお
り、各超音波モータ3の出力軸4が下方に垂下されてい
るとともに、下方に垂下された各出力軸4の先端に設け
られた小径歯車7が外歯歯車6の外周にかみ合わされて
いる。また、ケーシング2の保持容器2aの内側底面に
は、蓋部材2bに設けられた超音波モータ3と相対する
位置に2つの超音波モータ3が取り付けられ、その超音
波モータ3の出力軸4が上方に突設させられているとと
もに、各出力軸4の先端に設けられた小径歯車7が外歯
歯車6の外周にかみ合わされて、ケーシング2の上下位
置に設けられた各超音波モータ3のそれぞれの出力軸4
と外歯歯車6とが減速ギヤ構造で歯車結合されて、超音
波モータ3の回転が減速されるとともにトルクが増大さ
れて動力軸5に伝達されるようになっている。
【0012】なお、ケーシング2の上下位置に配置され
る超音波モータ3の配置は上記に限定されるものではな
いし、個数も4つに限定されるものではなく、個数を増
減させることもでき、個数を増やせば駆動トルクを増す
ことができる。また、複数の超音波モータ3をケーシン
グ2内に配置する際に、各超音波モータ3が動力軸5を
挟んで対向するようにそれぞれを配置するとともに、軸
線をずらした少なくとも2対以上の相対する超音波モー
タ3の出力軸4で外歯歯車6を挟むようにすれば、出力
軸4で外歯歯車6を安定して保持することができ、外歯
歯車6に連結された動力軸5の軸受が簡易なものでも動
力軸5を安定して保持することができる。例えば、ケー
シングの上方には、図3(a)に示すように、外歯歯車
6の周囲に3つの超音波モータを等間隔で配置してそれ
ぞれの小径歯車7を外歯歯車6に連結させるとともに、
ケーシングの下方には、図3(b)に示すように、3つ
の超音波モータを、外歯歯車6を挟んで上方の超音波モ
ータと相対する位置に下方の超音波モータを配置するよ
うにしてそれぞれの小径歯車7を外歯歯車6に連結させ
て、超音波モータを外歯歯車を挟んで3対配置させる場
合などがある。さらに、ケーシング2の上下位置に超音
波モータ3を配置しているが、上方または下方のどちら
か一方のみに配置するようにしてもよく、その場合は、
ケーシング2を薄く形成することができる。
【0013】図4に示すように、上記アクチュエータ1
の動力源である超音波モータ3は、基板20上に円盤状
のステータ21がネジ28によって取り付けられてお
り、ステータ21の上に円盤状のロータ22が重ねら
れ、ロータ22が出力軸4の基端側の鍔状の押圧部4a
に連結された皿ばね24によりステータ21側に圧接さ
れている。ステータ21の周縁部21aの下面には、分
極された多数の圧電素子23が接着され、それらは駆動
用高周波の1/4波長の間隔を開けて2組に分けられ
る。なお、ステータ21の周縁部21aの上面には、図
示を省略した多数の溝が設けられて突起が形成され、ス
テータ21の周縁部21aの上面とロータ22の周縁部
の下面とが圧接されて、ロータ22を効率よく回転させ
ることができるようになっている。また、ロータ22と
皿ばね24との接触部分に摩擦材27が設けられて、ロ
ータ22のトルクを皿ばね24に効率よく伝達できるよ
うになっている。
【0014】上記の超音波モータ3は、それぞれの組の
圧電素子23に互いに90°位相差のある高周波電圧を
印加することにより、ステータ21に進行波が発生し、
ステータ21に発生した進行波により、ステータ21に
圧接されているロータ22が回転するようになってい
る。ロータ22が回転すると、ロータ22と皿ばね24
との摩擦力によって皿ばね24が回転し、皿ばね24に
連結された出力軸4がロータ22と一体に回転するよう
になっている。なお、超音波モータ3は、進行波を利用
したものであればよく、上記の構成に限るものではな
い。そのほか、超音波モータ3に高周波電圧を印加する
駆動装置25がケーシング2内に納められ、駆動装置2
5に駆動信号を送る操作装置26がケーシング2の外に
設けられてそれぞれが信号線で接続されており、操作装
置26が電源に接続されている。なお、操作装置26と
電源との間にバッテリーを有する無停電装置を設け、停
電時に無停電装置内のバッテリーから駆動装置25に電
気を供給できるようにし、停電時でもアクチュエータ1
を作動させることができるようにしてもよい。また、駆
動装置25はケーシング2の外に設けるようにしてもか
まわない。
【0015】弁軸51の上部とケーシングとの間に弁軸
51の回転を阻止するとともに弁軸51の軸方向移動を
可能にするストッパ手段が設けられており、そのストッ
パ手段は、例えば、次のように構成されている。弁体5
2の上部に回動可能に連結されるとともに上部にネジ部
51aを有する弁軸51の上端の軸方向にキー溝51b
が設けられており、前記キー溝51bに嵌合される突部
45aを有するキー45が、ケーシング2の上面の貫通
孔13bの周囲に突設された支持台46に揺動可能に軸
支されており、キー45の突部45aが弁軸51のキー
溝51bに嵌合されて、弁軸51がキー45に沿って軸
方向に移動可能であるとともに弁軸51の回動を規制す
るようになっている。なお、キー45とケーシング2の
上面との間にスプリング47が設けられており、キー4
5の突部45aをキー溝51bに嵌合させた状態に付勢
させている。また、後記するハンドルを回動させる際に
キー45の突部45aをキー溝51bから外した状態に
しておくために、キー45が設けられている付近のケー
シング2の上面に係止部材を設けるようにしてもよい。
【0016】また、弁軸51の上端には、手動操作用の
ハンドル54が取付ネジで係止されており、ハンドル5
4のアクチュエータ1が使用できないときに、ケーシン
グ2の上面に設けられたキー45を揺動させてキー45
の突部45aをキー溝51bから外して弁軸51を回動
可能にし、ハンドル54を回して弁軸51を回転させて
仕切弁50の開閉を行なうことができるようになってい
る。なお、ハンドル54は、はじめは設けないようにし
ておき、手動操作が必要なときに、弁軸51の上端に係
止するようにしてもよい。
【0017】上記構成のアクチュエータ1を使用した仕
切弁50の開閉を行なうには、ケーシング2の外に設け
られた操作装置26から超音波モータ3の駆動装置25
に駆動信号を送って各超音波モータ3を駆動させる。超
音波モータ3が駆動すると、各超音波モータ3のそれぞ
れの出力軸4が回転して外歯歯車6が回転し、外歯歯車
6に連結されている動力軸5が回転する。動力軸5が回
転すると、その下部のネジ溝30aにねじ込まれた弁軸
51がネジの作用により弁軸51の軸方向に移動して弁
軸51の下端の弁体52を移動させることができる。
【0018】アクチュエータ1の超音波モータ3を停止
させると、超音波モータ3のロータ22とステータ21
が皿ばね24によって圧接されてブレーキとなり、弁体
52の移動が瞬時に停止するとともに、弁体52がその
位置で保持される。なお、上記実施例では、アクチュエ
ータ1を、弁軸51が軸方向に上下することによってバ
ルブの開閉を行なうタイプの仕切弁に設置しているが、
そのほか、弁軸の下端がネジ切りされ、弁軸を回転させ
ることによって弁軸の下端に設けられた弁体が弁軸に沿
って移動する(弁軸が軸方向に移動しない)タイプの仕
切弁に取り付けることもできる。その場合、アクチュエ
ータ1の動力軸5の下端と弁軸の上端とを係止するなど
して動力軸5と弁軸とを連結するとともに、アクチュエ
ータ1をバルブケースに係止し、動力軸5の回転に合わ
せて弁軸が回転するようにして、弁軸の下端の弁体が軸
方向に移動できるようにする。
【0019】
【発明の効果】本発明の超音波モータを用いたアクチュ
エータは、超音波モータの駆動力を利用しているので、
簡単な減速ギヤ構造でバルブの開閉に必要な回転やトル
クを得ることができ、装置全体を小型にすることができ
る。また、複数の超音波モータを使用して大きなトルク
を得ることができるアクチュエータとすることができる
とともに、超音波モータの停止時には、超音波モータの
ロータとステータが圧接されてブレーキの役目をするの
で、弁体を任意の位置にすばやく停止させて保持するこ
とができるので、かみこみ防止のために別個に制御装置
を設ける必要がなく、装置が小型になるとともに安価に
製作することができる。さらに、既存の手動ハンドル仕
様のバルブにも簡単に取り付けることができ、バルブの
開閉を自動化する際のコストを低く押さえることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波モータを用いたアクチュエータ
を使用したバルブの一部断面正面図である。
【図2】ケーシング内の超音波モータの配置を示す平面
説明図である。
【図3】超音波モータを外歯歯車を挟んで相対する位置
に3対配置した場合の上方の配置を示す平面説明図
(a)と、下方の配置を示す平面説明図(b)である。
【図4】超音波モータの一部断面正面図である。
【図5】従来の電動機型のアクチュエータを用いたバル
ブの模式図である。
【符号の説明】 1 アクチュエータ 2 ケーシング 3 超音波モータ 4 出力軸 5 動力軸 6 外歯歯車 7 小径歯車 9 支持部材 30a ネジ溝 50 仕切弁 51 弁軸 51a ネジ部 52 弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 貴英 東京都豊島区東池袋1−48−6−1402 (72)発明者 高畠 大介 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地株式会社 フコク内 (72)発明者 杉野谷 英清 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地株式会社 フコク内 (72)発明者 鈴木 一郎 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地株式会社 フコク内 (72)発明者 来栖 裕之 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地株式会社 フコク内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブの開閉を行なうアクチュエータで
    あって、ステータの下面に接着された圧電体によりステ
    ータに進行波を生じさせ、ステータに圧接したロータを
    ステータの進行波により駆動して回転させるようにした
    超音波モータがケーシング内に複数個設けられていると
    ともに、ケーシングがバルブケースに係止され、各超音
    波モータのロータに連結された出力軸とケーシングに保
    持された動力軸とが減速ギヤ構造で歯車結合され、弁体
    に接続された弁軸が、軸の回転を軸方向の移動に変換す
    る駆動力伝達手段を介して前記動力軸に連結されている
    ことを特徴とする超音波モータを用いたアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 上記減速ギヤ構造は、動力軸に連結され
    た大径の外歯歯車の周縁付近に各超音波モータが任意間
    隔で配置され、各超音波モータの出力軸の端部に設けら
    れたそれぞれの小径歯車が前記外歯歯車の歯車部にかみ
    合わされて構成されている請求項1に記載の超音波モー
    タを用いたアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 駆動力伝達手段は、ケーシングの下面
    に、その内部がケーシング内と連通されているとともに
    下部がバルブケースの上部に係止される略筒状の支持部
    材が突設され、内周にネジ溝を有する略筒状の動力軸が
    ケーシングと支持部材とに軸方向移動が阻止されて回動
    可能に保持されるとともに、動力軸の内周ネジ溝に弁軸
    の上部のネジ部がねじ込まれ、弁軸上部とケーシングと
    の間に弁軸の回動を阻止するとともに弁軸の軸方向移動
    を可能にするストッパ手段が設けられて構成されている
    請求項1または2に記載の超音波モータを用いたアクチ
    ュエータ。
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