JPH08338520A - Cvt制御装置 - Google Patents

Cvt制御装置

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JPH08338520A
JPH08338520A JP7142156A JP14215695A JPH08338520A JP H08338520 A JPH08338520 A JP H08338520A JP 7142156 A JP7142156 A JP 7142156A JP 14215695 A JP14215695 A JP 14215695A JP H08338520 A JPH08338520 A JP H08338520A
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cvt
ratio
gear ratio
speed
clutch
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Masami Nakajima
正身 中島
Hiroaki Yamamoto
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction

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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路勾配に応じた適正な目標変速比によりド
ライバビリティおよび登坂性能等を向上させたCVT制
御装置を得る。 【構成】 CVTの一次、二次側回転速度Np、Nsの
比に基づいて実変速比Rを演算する手段31と、エンジ
ンの負荷量要求値θを検出する手段21と、エンジンの
実負荷量Teを検出する手段30と、負荷量要求値およ
び車速に基づいて、CVTの目標変速比RSを逐次決定
する手段36と、実変速比が目標変速比に一致するよう
に一次側油圧制御弁を制御する手段37と、実負荷量に
基づいて道路勾配SLPを推定する手段32と、道路勾
配に応じて平地用目標変速比R2と坂道用目標変速比R
1との配分率PALを決定する手段33と、配分率に応
じて目標変速比を補正する手段36とを含み、平地およ
び坂道を通して運転者のシフトレバー操作を必要とせず
に最適の変速比を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用無段変速機
(CVT)の変速制御をマイクロコンピュータを用いて電
子的に行うCVT制御装置に関し、特に車両走行性能
(ドライバビリティ)を向上させたCVT制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジン出力軸の回転を無段階
に変速して車輪に伝達するためのCVTは、CVTの変
速比を調整するための油圧サーボ手段と、エンジンの運
転状態に応じて油圧サーボ手段を制御するECUとを備
え、CVTは、エンジン出力軸側の回転が伝達される一
次側プーリと、一次側プーリの回転を車輪側に伝達する
二次側プーリと、一次側プーリと二次側プーリとの間に
張設された駆動ベルトとを有する。
【0003】また、一次側プーリおよび二次側プーリ
は、それぞれ、固定プーリ部片と、固定プーリ部片の軸
方向に対向配置された可動プーリ部片と、油圧サーボ手
段により可動プーリ部片の移動量を調整する油圧駆動機
構とを有し、固定プーリ部片と可動プーリ部片との間に
設定される各実効径が連続可変となるように構成されて
いる。
【0004】さらに、油圧サーボ手段は、油圧源が発生
する油圧を伝達トルクに応じて調圧して二次側プーリの
油圧駆動機構に供給する二次側油圧制御弁と、二次側油
圧を変速比に応じて調圧して一次側プーリの油圧駆動機
構に供給する一次側油圧制御弁とを有する。これによ
り、一次側油圧制御弁は、一次側プーリの油圧駆動機構
と協動して一次側プーリの実効径を制御し、二次側油圧
制御弁は、二次側プーリの油圧駆動機構と協動して二次
側プーリの実効径を制御するようになっている。
【0005】すなわち、可動プーリ部片を固定プーリ部
片に対して軸方向に移動させることにより、一次側およ
び二次側プーリの実効径が連続的に変化し、各プーリ間
に張設された駆動ベルトの巻き付け半径が変化する。し
たがって、伝達トルクおよび変速比に応じて各油圧制御
弁からの供給油圧を調圧することにより、CVTは、エ
ンジン出力軸の回転を無段階に変速して車輪に伝達する
ことができる。
【0006】このとき、一次側油圧制御弁および二次側
油圧制御弁は、マイクロコンピュータからなるECU
(電子制御ユニット)によって制御される。すなわち、
ECUは、エンジンおよび車両の運転状態を示す各種セ
ンサからの情報(車速やスロットル開度等)を入力し、
運転条件に応じて適切な目標変速比を定め、CVTの変
速比をフィードバック制御する。なお、このようなCV
T制御装置は、たとえば特開昭63−303258号公
報に記載されている。
【0007】また、エンジン出力軸と一次側プーリとの
間に発進クラッチとしてたとえば電磁式クラッチを挿入
し、電磁式クラッチとCVTとを組み合わせて使用する
場合には、車両走行の各運転状態に応じて電磁式クラッ
チを最適制御し、望ましい車両走行性能(ドライバビリ
ティ)を得るようにしている。
【0008】すなわち、電磁式クラッチに対する制御モ
ードのうち、定常走行状態として、少なくとも逆励磁モ
ード、発進モード、ドラッグモードおよびアクセル踏込
み状態に応じた2種類の直結モードを有し、各セレクト
位置および走行状態を判定する種々のセンサ信号等に基
づいて、いずれのモードであるか判定して電磁式クラッ
チの励磁電流を制御している。このような電磁式クラッ
チの伝達トルクを制御するCVT制御装置は、たとえば
特開昭60−161224号公報に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のCVT制御装置
は以上のように、CVTの目標変速比を算出するために
数種類の目標変速比マップを有し、運転者がそのマップ
をシフトのセレクト位置等によって切り換えることによ
り、登坂路や降坂路等に対応させる必要があるという問
題点があった。
【0010】また、たとえば坂道用マップを選択したと
きでも、実際の道路勾配に適応した変速比が得られない
ので、場合によっては必要以上にFL(Full Lo
w:全ローギア)側に変速し、その結果、走行燃費の悪
化や、エンジン音の増大、必要以上のエンジンブレーキ
によるドライバビリティの悪化等を招くおそれがあると
いう問題点があった。
【0011】さらに、CVTと協動するクラッチ制御機
能を具備した場合、登坂路での発進時においては、クラ
ッチ直結状態になるまでの時間が長くなることから、摩
擦によりクラッチ損傷が大きくなってしまい、降坂路で
の惰行発進時などにおいては、クラッチ直結状態になる
までエンジンブレーキが効かないという状態が長くなる
という問題点があった。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、道路勾配に応じて目標変
速比を適正に設定し、登坂性能を向上させるとともに、
降坂時に適度のエンジンブレーキを得ることにより、ド
ライバビリティを向上させたCVT制御装置を得ること
を目的とする。
【0013】また、この発明は、クラッチ制御機能を具
備した場合に、登坂時のクラッチ損傷を抑制するととも
に、降坂時発進後のエンジンブレーキの効きを早くする
ことにより、ドライバビリティを向上させたCVT制御
装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るCVT制御装置は、エンジン出力軸の回転を無段階に
変速して車輪に伝達するためのCVTと、CVTの変速
比を調整するための油圧サーボ手段と、エンジンの運転
状態に応じて油圧サーボ手段を制御するECUと、CV
Tの入力側および出力側の各回転速度を検出する回転速
度検出手段とを備え、ECUは、各回転速度の比に基づ
いてCVTの実変速比を演算する実変速比演算手段と、
運転状態に基づいてエンジンの負荷量要求値を検出する
負荷量要求値検出手段と、運転状態に基づいてエンジン
の実負荷量を検出する実負荷量検出手段と、少なくとも
負荷量要求値とCVTの出力側の回転速度に対応した車
速とに基づいて、CVTの目標変速比を逐次決定する目
標変速比決定手段と、実変速比が目標変速比に一致する
ように油圧サーボ手段を制御する変速比制御手段と、少
なくとも実負荷量に基づいて道路勾配を推定する道路勾
配推定手段と、少なくとも道路勾配に応じて平地用の目
標変速比と坂道用の目標変速比との配分率を決定する配
分率決定手段とを含み、目標変速比決定手段は、配分率
に応じてCVTの目標変速比を補正する目標変速比補正
手段を含むものである。
【0015】また、この発明の請求項2に係るCVT制
御装置は、請求項1において、配分率決定手段は、少な
くともアクセルおよびブレーキの各踏込量情報に基づい
て配分率を変化させるものである。
【0016】また、この発明の請求項3に係るCVT制
御装置は、請求項2において、配分率決定手段は、アク
セルを踏み込んでいる間は配分率を坂道用の目標変速比
に近づけるように変化させるものである。
【0017】また、この発明の請求項4に係るCVT制
御装置は、請求項2において、配分率決定手段は、ブレ
ーキを踏み込んでいる間は配分率を坂道用の目標変速比
に近づけるように変化させるものである。
【0018】また、この発明の請求項5に係るCVT制
御装置は、請求項1において、道路勾配推定手段は、C
VTが搭載された車両の走行距離に応じて、道路勾配の
推定値を平均化させるものである。
【0019】また、この発明の請求項6に係るCVT制
御装置は、請求項1において、エンジン出力軸と車輪と
の間に介在された発進クラッチと、運転状態に応じて発
進クラッチの接続状態を制御するクラッチ制御手段とを
備え、クラッチ制御手段は、道路勾配に応じて発進クラ
ッチを直結制御するものである。
【0020】また、この発明の請求項7に係るCVT制
御装置は、請求項6において、クラッチ制御手段は、道
路勾配が上り坂のときには、平地のときよりも低い車速
で発進クラッチを直結制御するものである。
【0021】また、この発明の請求項8に係るCVT制
御装置は、請求項6において、クラッチ制御手段は、道
路勾配が下り坂のときには、平地のときよりも低い車速
で発進クラッチを直結制御するものである。
【0022】
【作用】この発明の請求項1においては、CVTの入力
側および出力側の回転速度の比に基づいて実変速比を演
算し、少なくともエンジン負荷量要求値および車速に基
づいて目標変速比を逐次決定し、少なくとも実負荷量に
基づいて道路勾配を推定し、道路勾配に応じて平地用お
よび坂道用の各目標変速比の中間値となる配分率を決定
し、配分率に応じてCVTの最終的な目標変速比を決定
し、実変速比が目標変速比に一致するように油圧サーボ
手段を制御する。これにより、運転者が平地用変速比や
坂道用変速比を選択する必要もなく、道路勾配に応じて
自動的に適正な変速比が得られ、ドライバビリティは向
上する。すなわち、登坂路においては加速性能を維持し
ながら低騒音および低燃費を実現し、降坂時には適度な
エンジンブレーキを得る。
【0023】また、この発明の請求項2においては、少
なくともアクセルおよびブレーキの各踏込量情報に基づ
いて配分率を変化させる。すなわち、基本的な目標変速
比に対し、スロットル開度およびアクセルを踏み込んで
いる時間やブレーキを踏んでいる時間に応じて、平地用
目標変速比と坂道用目標変速比との中間値を決定する配
分率に補正をかける。これにより、ドライバの意志に沿
った変速比が得られ、ドライバビリティが向上する。
【0024】また、この発明の請求項3においては、登
坂路でアクセルを深く踏み込んでいる(加速したい)間
は、配分率を坂道用目標変速比に近づけるように変化さ
せ、必要な加速度が得られるように変速比をFL(フル
ロー)側へ移動させる。これにより、ドライバの意志に
沿った変速比が得られ、ドライバビリティが向上する。
【0025】また、この発明の請求項4においては、降
坂路でブレーキを踏み込んでいる間は、配分率を坂道用
の目標変速比に近づけるように変化させ、ブレーキの踏
み込み時間に応じて必要なエンジンブレーキが得られる
ように変速比をFL側へ移動させる。これにより、ドラ
イバの意志に沿った変速比が得られ、ドライバビリティ
が向上する。
【0026】また、この発明の請求項5においては、C
VTが搭載された車両の走行距離に応じて、道路勾配の
推定値を平均化させる。これにより、道路勾配の推定値
の信頼性を向上させる。
【0027】また、この発明の請求項6においては、エ
ンジン出力軸と車輪との間に介在された発進クラッチの
直結状態を道路勾配に応じて制御する。すなわち、道路
勾配に応じてクラッチが直結状態になる車速を変化させ
る。
【0028】また、この発明の請求項7においては、道
路勾配が上り坂のときには、平地のときよりも低い車速
で発進クラッチを直結制御する。すなわち、登坂路での
発進において、クラッチを直結状態にする車速を低くす
ることにより、早めに直結状態となりクラッチ損傷を抑
制することができる。
【0029】また、この発明の請求項8においては、道
路勾配が下り坂のときには、平地のときよりも低い車速
で発進クラッチを直結制御する。すなわち、降坂路での
発進においてもクラッチを直結状態にする車速を低くす
ることにより、空走時間を短くしてエンジンブレーキを
早く効かせることができる。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について詳細
に説明する。図1はこの発明の実施例1を示すブロック
図であり、1は機関本体となるエンジン、2はエンジン
1の回転トルクを出力するエンジン出力軸、3はエンジ
ン出力軸2に設けられたクラッチ、3aはクラッチ3内
の励磁コイル、8はクラッチ3を介してエンジン出力軸
2の回転トルクが伝達されるCVT、10はCVT8の
回転出力が伝達される作動装置、11は作動装置10を
介して駆動される車輪すなわち駆動輪である。
【0031】エンジン1の回転は、エンジン出力軸2お
よびクラッチ3を介してCVT8に伝達され、CVT8
において無段階に変速された後、作動装置10を介して
駆動輪11に伝達されるようになっている。なお、CV
T8は、以下の要素4〜7および9により構成されてい
る。
【0032】4はクラッチ3の回転出力により回転駆動
する入力軸である。5は入力軸4を介してエンジン出力
軸2側の回転が伝達される一次側プーリであり、入力軸
4と一体に回転する固定プーリ部片5aと、固定プーリ
部片5aの軸方向に移動可能に対向配置された可動プー
リ部片5bと、油圧サーボ手段(後述する)により可動
プーリ部片5bの移動量を調整する油圧シリンダ(油圧
駆動機構)5cとからなり、固定プーリ部片5aと可動
プーリ部片5bとの間に設定される実効径は、変速比に
応じて連続可変となるように構成されている。
【0033】6は一次側プーリ5と二次側プーリ(後述
する)との間に張設された駆動ベルトであり、一次側プ
ーリ5から二次側プーリに回転トルクを伝達するように
なっている。7は駆動ベルト6を介して一次側プーリ5
とともに回転する二次側プーリであり、一次側プーリ5
の回転を駆動輪11側に伝達するようになっている。
【0034】二次側プーリ7は、固定プーリ部片7a
と、固定プーリ部片7aの軸方向に移動可能に対向配置
された可動プーリ部片7bと、油圧サーボ手段(後述す
る)により可動プーリ部片7bの移動量を調整する油圧
シリンダ(油圧駆動機構)7cとからなり、固定プーリ
部片7aと可動プーリ部片7bとの間に設定される実効
径は、伝達トルクに応じて連続可変となるように構成さ
れている。各プーリ5および7は、それぞれ同様に、互
いに平行な一対の部片からなる。9は二次側プーリ7の
固定プーリ部片7aと一体に回転する出力軸である。
【0035】12は油圧シリンダ5cおよび7cを駆動
するための油圧源となる油ポンプである。13は油圧源
12が発生する油圧を伝達トルクに応じて調圧して二次
側プーリ7の油圧シリンダ7cに供給する二次側油圧制
御弁、14は二次側油圧を変速比に応じて調圧して一次
側プーリ5の油圧シリンダ5cに供給する一次側油圧制
御弁であり、これらはCVT8の変速比を調整するため
の油圧サーボ手段を構成している。
【0036】一次側油圧制御弁14は、油圧シリンダ5
cと協動して一次側プーリ5の実効径(駆動ベルト6の
巻き付け半径)を制御し、同様に二次側油圧制御弁13
は、油圧シリンダ7cと協動して二次側プーリ7の実効
径を制御するようになっている。
【0037】すなわち、各プーリ5および7において、
可動プーリ部片5bおよび7bを固定プーリ部片5aお
よび7aに対して軸方向に移動させることにより、各プ
ーリ5および7の実効径(駆動ベルト6の巻き付け半
径)が連続的に変化する。したがって、伝達トルクおよ
び変速比に応じて各油圧制御弁13および14からの供
給油圧を調圧することにより、CVT8は、エンジン出
力軸2の回転を無段階に変速して駆動輪11に伝達する
ことができる。
【0038】19はエンジン1の吸気管に設けられたス
ロットル弁であり、アクセル踏込量に応動してエンジン
1に対する吸入空気量を調節するようになっている。2
0はエンジン1の運転状態に応じて車載要素全体を制御
するECUであり、たとえば、エンジン1および車両の
運転状態を示す各種センサ情報(後述する)に応じて適
切な目標変速比を定め、各油圧制御弁13および14を
電子的に制御してCVT8の変速比をフィードバック制
御するようになっている。
【0039】21はスロットル弁19の開度θ(負荷量
要求値に相当)を検出するスロットル開度検出器であ
り、エンジン1の負荷量要求値検出器としても機能す
る。22はエンジン1のインテークマニホールド内のブ
ースト圧Pbを検出する圧力検出器、23はエンジン出
力軸2の回転速度Ne(エンジン回転数に相当)を検出
する回転検出器、24はCVT8の入力軸4(一次側プ
ーリ5)の回転速度Npを検出する回転検出器、25は
CVT8の出力軸9(二次側プーリ7)の回転速度Ns
(車速Vsに相当)を検出する回転検出器である。
【0040】26はブレーキの踏み込み状態を検出して
ブレーキ信号Bを出力するブレーキスイッチ、27は変
速比切換を行うシフトレバーの位置を検出して変速信号
Gを出力するシフトレバースイッチ、28はスロットル
弁19を操作するアクセルの開放状態を検出してアクセ
ル開放信号αを出力するアクセルスイッチである。
【0041】以上の各検出器21〜25および各スイッ
チ26〜28は、エンジン1の運転状態を検出するため
の各種センサを構成しており、スロットル弁19の開度
θ、ブースト圧Pb、エンジン出力軸2の回転速度N
e、入力軸4の回転速度Np、出力軸9の回転速度N
s、アクセル開放信号α、ブレーキ信号Bおよび変速信
号Gは、運転情報を示す各種センサ信号としてECU2
0に入力されている。
【0042】ECU20は、種々の演算処理を行うMP
U20aと、MPU20aに属するメモリ20bと、E
CU20内の各要素とMPU20aとを結合するバスラ
イン20cと、バスライン20cを介して互いに接続さ
れている入力ポート20dおよび出力ポート20eとを
含んでいる。
【0043】入力ポート20dは、各種センサ信号θ、
Pb、Ne、Np、Ns、α、BおよびGを取り込んで
MPU20aに入力する。MPU20aは、メモリ20
bに予め記憶されたプログラムに基づいて各種センサ信
号を処理し、クラッチ3、一次側油圧制御弁14および
二次側油圧制御弁13に対する各駆動信号Ic、Ipお
よびIsを演算する。出力ポート20eは、演算された
各駆動信号Ic、IpおよびIsを、それぞれ、クラッ
チ3、一次側油圧制御弁14および二次側油圧制御弁1
3に出力する。
【0044】図2は図1内のECU20の具体的構成を
示す機能ブロック図であり、3、8および21〜26は
前述と同様のものである。30はブースト圧Pbおよび
エンジン回転数(回転速度)Neに基づいてエンジント
ルクTe(実負荷量に相当)を求めるエンジントルク演
算手段であり、エンジン1の実負荷量検出手段としても
機能する。
【0045】31はCVT8の入力側の回転速度Npと
出力側の回転速度Nsとの比に基づいてCVT8の実変
速比Rを演算する実変速比演算手段であり、実変速比R
は、Np/Nsで表わされる。32は少なくともエンジ
ントルクTe(実負荷量)に基づいて道路勾配SLPを
推定演算する道路勾配演算手段(道路勾配推定手段)で
あり、CVT8の出力側の回転速度Nsと、実変速比R
と、エンジントルクTeとに基づいて道路勾配SLPを
推定演算する。また、たとえば、道路勾配演算手段32
は、CVT8が搭載された車両の走行距離(数m〜10
数m)に応じて、道路勾配SLPの値を平均化させるよ
うになっており、外乱等の影響を除去して信頼性を向上
させるとともに、従来の時間平均処理では得られない独
立の車速応答性を与えている。
【0046】33は少なくとも道路勾配SLPに応じて
平地用目標変速比R2と坂道用目標変速比R1との比例
配分率(ここでは、配分率として比例配分を用いた)P
ALを決定する比例配分率演算手段(配分率決定手段)
であり、スロットル開度θと、CVT8の出力側の回転
速度Ns(車速Vs)と、ブレーキ信号Bと、道路勾配
SLPとに応じて比例配分率PALを決定する。
【0047】たとえば、比例配分率演算手段33は、少
なくともアクセルおよびブレーキの各踏込量情報(アク
セル開放信号αおよびブレーキ信号B等)に基づいて、
比例配分率PALを変化させるようになっている。ま
た、比例配分率演算手段33は、アクセルを踏み込んで
いる間、またはブレーキを踏み込んでいる間は、比例配
分率PALを坂道用目標変速比R1に近づけるように変
化させるようになっている。
【0048】34はCVT出力側の回転速度Nsおよび
スロットル開度θに基づいて坂道用目標変速比R1を演
算する坂道用目標変速比演算手段、35はCVT出力側
の回転速度Nsおよびスロットル開度θに基づいて平地
用目標変速比R2を演算する坂道用目標変速比演算手
段、36は各目標変速比R1およびR2ならびに比例配
分率PALに基づいて最終的な目標変速比RSを演算す
るための目標変速比演算手段である。
【0049】各目標変速比演算手段34〜36は、少な
くともスロットル開度θ(負荷量要求値)と二次側プー
リ7の回転速度Nsに対応した車速Vsとに基づいて、
CVT8の目標変速比RSを逐次決定する目標変速比決
定手段を構成している。また、目標変速比演算手段36
は、比例配分率PALに応じてCVT8の目標変速比R
Sを補正するための目標変速比補正手段を含んでいる。
【0050】37は実変速比Rが目標変速比RSに一致
するように一次側油圧制御弁14を制御する変速比制御
手段であり、一次側油圧制御弁14および二次側油圧制
御弁13に対する各駆動信号IpおよびIsを出力す
る。39はCVT出力側の回転速度Nsと道路勾配SL
Pに基づいてクラッチ制御モードMを決定するクラッチ
制御モード決定手段、40はクラッチ制御モードMに応
じてクラッチ3に対する駆動信号Icを出力するクラッ
チ制御信号であり、これらはECU20内のMPU20
aによって構成される。
【0051】次に、図3〜図6を参照しながら、図1お
よび図2に示したこの発明の実施例の動作について説明
する。まず、CVT8に関する基本的動作について説明
する。CVT8の各プーリ5および7のうち、固定プー
リ部片5aおよび7aは、入力軸4および出力軸9にそ
れぞれ固定されて回転し、可動プーリ部片5bおよび7
bは、入力軸4および出力軸9にそれぞれ相対回転不能
かつ軸方向に移動可能に設けられて回転する。
【0052】入力軸4および出力軸9にそれぞれ設けら
れた一次側油圧シリンダ5cおよび二次側油圧シリンダ
7cは、各プーリ5および7のV溝幅を小さくする方向
の推力を付与する。このとき、一次側油圧シリンダ5c
の受圧面積は、二次側油圧シリンダ7cの受圧面積より
大きく設定され、可動プーリ部片5bおよび7bを移動
する油圧アクチュエータとして機能する。これにより、
一次側プーリ5および二次側プーリ7における伝動ベル
ト6が巻き付く部分の半径の比率が変化し、無段変速が
実現する。
【0053】油ポンプ12は、エンジン1により駆動さ
れ、オイルタンク17に戻された作動油を、油路15を
介して二次側油圧シリンダ7cに圧送するとともに、油
路15から二次側油圧制御弁13を介して一次側油圧制
御弁14に圧送する。二次側油圧制御弁13は、通常、
マイクロコンピュータによって構成されるECU20か
らの駆動信号Isにしたがって駆動され、油路15の作
動油を戻り油路18に流出させて、油路15の油圧すな
わち二次側油圧Psを調圧する。
【0054】また、一次側油圧制御弁14は、油路16
の油圧がECU20からの駆動信号Ipに対応する油圧
よりも高ければ、油路16の作動油を戻し油路18に流
出させて降圧する。逆に、油路16の油圧が駆動信号I
pに対応する油圧よりも低ければ、油路15の作動油を
油路16に流入させて昇圧させる。これにより、駆動信
号Ipにしたがって、油路16の油圧すなわち一次側油
圧Ppを調圧する。
【0055】次に、図3を参照しながら、各目標変速比
演算手段34および35の動作について説明する。図3
はCVT出力側の回転速度Nsに対する目標一次側回転
速度Nprの変化を示す特性図であり、フルローからオ
ーバードライブまでの範囲内での変化をスロットル開度
θ(0%〜100%)をパラメータとして示している。
【0056】坂道用目標変速比演算手段34および平地
用目標変速比演算手段35は、図3に示すような目標一
次側回転速度Nprの特性データをあらかじめ記憶して
おり、この特性に基づいて各目標変速比R1およびR2
を求める。すなわち、スロットル開度θとCVT出力回
転速度Ns(車速Vsに対応)との関係から目標一次側
回転速度Nprを求め、これをその時点でのCVT出力
側の回転速度Nsで除算した値を、定常状態での各変速
比目標値R1およびR2として決定する。
【0057】また、図3のような特性データは運転状態
に応じて複数個用意されており、シフトレバースイッチ
27の位置(たとえば、「R:後退駆動」、「N:ニュ
ートラル」、「D:前進駆動」、「L:ロー」等)によ
り選択される。また、これらの中から、坂道用目標変速
比R1および平地用目標変速比R2として、任意の2つ
を割り当ててもよい。たとえば、坂道用目標変速比R1
として「L:ロー」の目標変速比を割り当て、平地用目
標変速比R2として「D:前進駆動」の目標変速比を割
り当てることができる。
【0058】次に、図4を参照しながら、道路勾配演算
手段32の動作について説明する。図4はエンジン回転
数NeとエンジントルクTeとの関係を示す特性図であ
り、ブースト圧Pb(500mmHg〜1300mmH
g)をパラメータとしている。まず、道路勾配演算手段
32は、図4のような特性データからエンジントルクT
eを求め、以下の式(1)により道路勾配SLP1を演
算する。
【0059】 SLP1=Te・iRη/(rMg)−A・Vs2/(Mg)−(dVs/d t)/g−μr …(1)
【0060】但し、式(1)において、iは減速比、R
は実変速比、ηはCVT8と減速機(作動装置10に含
まれる)との動力伝達効率、rは駆動輪11のタイヤ半
径、Mは車両の総重量、gは重力加速度、Vsは車速
(CVT出力側の回転速度Nsに相当)、Aは空気抵抗
係数、μは転がり抵抗である。道路勾配演算手段32
は、式(1)で求めた道路勾配SLP1を時間平均した
後に、さらに距離で平均したものを道路勾配SLPとす
る。
【0061】次に、図5を参照しながら、クラッチ3の
動作について説明する。図5はクラッチ3が電磁式の場
合の制御モード分類をまとめて示す説明図である。エン
ジン出力軸2と車輪11との間に介在されたクラッチ3
は、発進クラッチからなり、ECU20内のクラッチ制
御手段40は、運転状態に応じた駆動信号Icを出力す
ることにより、発進クラッチ3の接続状態を制御するよ
うになっている。たとえば、クラッチ制御手段40は、
道路勾配SLPに応じて発進クラッチ3を直結制御し、
道路勾配SLPが上り坂または下り坂のときには、平地
のときよりも低い車速で発進クラッチ3を直結制御す
る。
【0062】また、この場合、クラッチ3は、たとえば
電磁式クラッチであり、ECU20からの駆動信号Ic
にしたがって伝達トルクをゼロから最大値まで変えるこ
とにより、遮断状態、半クラッチ(スリップ)状態およ
び直結状態でそれぞれ機能する。
【0063】すなわち、クラッチ3は、図5に示すよう
に、エンジン回転数Ne、シフトレバースイッチ27か
らの変速信号G、アクセルスイッチ28からのアクセル
開放信号α(開放状態か踏込み状態かを示す)、および
車速Vsに応じて、5種類の制御モードの中から該当す
るモードが選択される。また、実際には、各モード間の
移動の際に過渡モードが存在しており、ショックの軽減
等が計られている。
【0064】ここで、図5内の各制御モードについて説
明する。まず、逆励磁モード(逆励磁領域)において
は、励磁コイル3aに通常とは逆向きの電流を流し、ク
ラッチ3のトルクを極小値とする。これは、電流に対す
るトルク特性のヒステリシスを考慮したもので、逆向き
の電流を流すことによって残留磁気を取り除いている。
また、零モード(零領域)においては、励磁電流を零と
する。これは、通常のクラッチ3のOFF状態に相当す
るモードである。
【0065】また、アクセルスイッチ28が開放状態で
あって停止を含む極低速域においては、ドラッグモード
(ドラッグ領域)となり、ドラッグ電流が励磁コイル3
aに流れて、微少なドラッグトルクを生じる。これによ
り、CVT8におけるギヤのガタ詰め、駆動ベルト6の
部分の静摩擦トルクの低減を行い、スムーズな発進を可
能とする。このときのドラッグ電流は、車速Vsが高く
なるほど減少し、エンジン回転数Neが正常アイドル回
転数以下に低下した場合にも、ドラッグ電流を減らす方
向に補正される。
【0066】また、直結モード(直結領域)は、通常の
クラッチ3のON状態に相当するモードであり、所定の
励磁電流を励磁コイル3aに与え、クラッチ3の係合が
ロックアップされる。このときの直結電流は、アクセル
踏込み時よりアクセル開放時の方が低く設定され、アク
セル開放時の直結電流は、エンジンブレーキが働く限界
近くのクラッチトルクとなるように設定される。さら
に、発進モード(発進領域)においては、発進時に要求
される伝達トルクに見合うように、所定の演算式に基づ
いて励磁電流を制御する。
【0067】次に、図6および図7を参照しながら、E
CU20内の比例配分率演算処理およびCVT8の制御
動作について説明する。図6は道路勾配SLPと比例配
分率PALとの関係を示す特性図、図7は比例配分率P
ALの補正量PHSを算出する処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0068】比例配分率演算手段33は、図6のような
特性データに基づいて、基本となる比例配分率PAL1
を求め、それに下記の補正値PHSを加えて最終の比例
配分率PALを決定する。まず、図7内のステップS1
において、道路勾配SLPが上り勾配判定値(上り制御
判定値)以上か否かを判定する。
【0069】もし、道路勾配SLPが上り勾配判定値よ
りも小さく、上り勾配でない(すなわち、NO)と判定
されれば、続いて、ステップS2において、道路勾配S
LPが下り勾配判定値(下り制御判定値)以下か否かを
判定する。もし、道路勾配SLPが下り勾配判定値より
も大きく、下り勾配でもない(すなわち、NO)と判定
されれば、ステップS3において、比例配分率PALの
補正量(比例配分補正量)PHSをデクリメントする。
以下、ステップS3を通過する毎に、比例配分補正量P
HSは、1づつ0まで減算される。
【0070】続いて、ステップS4において、道路勾配
SLPと比例配分率PALとの関係(図3)から求めら
れた基本比例配分率PAL1に、比例配分補正量PHS
を加算し、以下の式(2)により最終的な比例配分率P
ALを求める。
【0071】PAL=PAL1−PHS …(2)
【0072】一方、ステップS1において道路勾配SL
Pが上り勾配(すなわち、YES)と判定されれば、ス
テップS5以降により上り勾配時の処理を行う。すなわ
ち、ステップS5において、スロットル開度θが補正開
始判定値以上か否か(すなわち、加速する意志があるか
否か)を判定する。
【0073】もし、スロットル開度θが補正開始判定値
以上(すなわち、YES)と判定されれば、運転者に加
速意志があるものとみなし、目標変速比RSをFL側へ
移行させるために、ステップS6において、比例配分補
正量PHSをインクリメントする。以下、処理が繰り返
される毎に、比例配分補正量PHSは、1づつ256ま
で加算される。
【0074】また、ステップS5においてスロットル開
度θが補正開始判定値よりも小さい(すなわち、NO)
と判定されれば、ステップS7に進み、スロットル開度
θが補正終了判定値よりも小さいか否かを判定する。も
し、スロットル開度θが補正終了判定値よりも小さい
(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、ステッ
プS8において、ブレーキ信号Bを読み込み、ブレーキ
OFF状態か否かを判定する。
【0075】もし、ブレーキ信号BがブレーキOFF状
態(すなわち、YES)を示せば、続いて、ブレーキO
FF状態が継続して一定時間(判定時間)が経過したか
否かを判定する。もし、判定時間が経過した(すなわ
ち、YES)と判定されれば、前述のステップS3と同
様のステップS10において、比例配分補正量PHSを
デクリメントする。
【0076】すなわち、スロットル開度θが小さく且つ
ブレーキOFF(解除)の状態を一定時間検出したとき
には、比例配分補正量PHSを処理毎に1づつ0まで減
算する。また、ステップS7〜S9のうちのいずれかの
条件が不成立(すなわち、NO)と判定されたときに
は、直ちにステップS4に進み、比例配分補正量PHS
を前回値のままに保持する。
【0077】一方、ステップS2において道路勾配SL
Pが下り勾配(すなわち、YES)と判定されれば、ス
テップS11以降の下り勾配時の処理を行う。すなわ
ち、まず、ステップS11において、車速Vsが補正終
了判定値よりも小さいか否かを判定する。
【0078】もし、車速Vsが補正終了判定値よりも小
さい(すなわち、YES)と判定されれば、ステップS
3と同様のステップS16において、比例配分補正量P
HSを1づつ0までデクリメントした後、ステップS4
に進む。また、車速Vsが補正終了判定値以上(すなわ
ち、NO)と判定されれば、ステップS12において、
ブレーキ信号Bを参照してブレーキONか否かを判定す
る。
【0079】もし、ブレーキが踏み込まれていて、ブレ
ーキ信号BがブレーキON(すなわち、YES)を示せ
ば、続いて、ステップS13において、車速Vsが補正
開始判定値以上か否かを判定する。もし、車速Vsが補
正開始判定値以上(すなわち、YES)と判定されれ
ば、ステップS6と同様のステップS14において、比
例配分補正量PHSを処理毎に1から256までインク
リメントした後、ステップS4に進む。
【0080】また、車速Vsが補正開始判定値よりも小
さい(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステッ
プS4に進み、比例配分補正量PHSを前回値のままに
保持する。一方、ステップS12においてブレーキOF
F(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS15
に進み、スロットル弁19が開いているか否かを判定す
る。
【0081】もし、スロットル弁19が開いている(す
なわち、YES)と判定されれば、ステップS16にお
いて比例配分補正量PHSを処理毎に1づつ0までデク
リメントする。また、スロットル弁が閉じている(すな
わち、NO)と判定されれば、直ちにステップS4に進
み、比例配分補正量PHSを前回値に保持する。
【0082】こうして、各ステップS3、S6、S1
0、S14およびS16により比例配分補正量PHSの
値の演算が終わると、また、各ステップS7〜S9、S
13およびS15においてNOと判定されると、ステッ
プS4に進み、道路勾配SLPおよび比例配分率PAL
から求めた基本比例配分率PAL1に、比例配分補正量
PHSを加算し、最終的な比例配分率PALを求める。
【0083】続いて、目標変速比演算手段36は、坂道
用目標変速比演算手段34で演算された坂道用目標変速
比R1と、平地用目標変速比演算手段35で演算された
平地用目標変速比R2とを、比例配分率演算手段33で
求められた比例配分率PALを用いて、以下の式(3)
により最終的な目標変速比RSを求める。
【0084】 RS=R1×(1−PAL)+R2×PAL…(3)
【0085】式(3)から、目標変速比RSは、比例配
分率PALが大きくなるほど平地用目標変速比R2に近
い値となり、比例配分率PALが小さくなるほど坂道用
目標変速比R1に近い値となる。
【0086】たとえば、道路勾配SLPが上りを示し、
且つアクセルが踏み込まれてスロットル開度θが大きい
場合、ステップS1およびS5の判定結果がYESとな
り、ステップS6において比例配分補正量PHSがイン
クリメントされるため、ステップS4により得られる比
例配分率PALは小さくなる。したがって、この場合、
式(3)から得られる目標変速比RSは、坂道用目標変
速比R1に近づくことになる。
【0087】また、道路勾配SLPが平地を示す場合、
ステップS2の判定結果がYESとなり、ステップS3
において比例配分補正量PHSがデクリメントされるた
め、比例配分率PALは大きくなる。したがって、目標
変速比RSは、平地用目標変速比R2に近づくことにな
る。以下、変速比制御手段37は、目標変速比RSに実
変速比Rが追従するように、一次側油圧制御弁14に対
して駆動信号Ipを出力する。
【0088】次に、図8を参照しながら、ECU20内
のクラッチ制御処理動作について説明する。図8はクラ
ッチ直結車速を決定する処理ルーチンを示すフローチャ
ートであり、S1およびS2は前述と同様のステップで
ある。この場合、クラッチ制御モード決定手段39は、
エンジン回転数Ne、シフトレバースイッチ27の位
置、アクセル開放信号αおよび車速Vsに応じて、クラ
ッチ制御モードを決定するが、道路勾配SLPに応じ
て、直結モード判定車速を決定する。
【0089】まず、図8内のステップS1において、道
路勾配SLPが上り制御判定値以上か否かを判定し、も
し、道路勾配SLPが上り制御判定値よりも小さい(す
なわち、NO)と判定されれば、ステップS2におい
て、道路勾配SLPが下り制御判定値以下か否かを判定
する。
【0090】もし、道路勾配SLPが下り制御判定値よ
りも大きい(すなわち、NO)と判定されれば、道路勾
配SLPはほぼ平地に近い状態であり、ステップS23
において、クラッチ直結車速のダウン設定状態を解除す
ることにより、直結モードへの移行判定車速を通常(平
地走行制御時)の車速に戻す。すなわち、車速Vsが所
定車速に達するまではクラッチ3をスリップ制御状態と
し、所定車速に達した時点で直結状態にすることにな
る。
【0091】一方、ステップS1において道路勾配SL
Pが上り制御判定値以上(すなわち、YES)と判定さ
れれば、ステップS24に進み、上り制御時の直結車速
(平地制御時の車速よりも低い)をクラッチ直結車速と
して更新設定することにより、直結モードへの移行判定
車速を下げる。すなわち、道路勾配SLPが大きい上り
勾配のときには、車速が低い時点でクラッチ3を直結状
態とし、スリップによるクラッチ3の損傷を防止する。
【0092】また、ステップS2において道路勾配SL
Pが下り制御判定値以下(すなわち、YES)と判定さ
れれば、ステップS25に進み、下り制御時の直結車速
(平地制御時の車速よりも低い)をクラッチ直結車速と
して更新設定することにより、直結モードへの移行判定
車速を下げる。この場合、低い車速でクラッチ3が直結
状態となるので、空走時間を短くしてエンジンブレーキ
を早く効かせることができる。
【0093】実施例2.なお、上記実施例1では、CV
T8を制御する目標変速比RSを決定するための配分率
として比例配分率PALを用いたが、他の演算パターン
にまたはマップ演算等に基づく配分率を用いてもよい。
また、比例配分率PALをアクセルおよびブレーキの操
作状態に応じて補正したが、他の運転状態に応じて補正
してもよい。
【0094】実施例3.また、道路勾配SLPに応じ
て、クラッチ3を直結制御する車速を下げたが、他の運
転状態に応じて直結車速を変更してもよい。さらに、C
VT8として、駆動ベルト6を用いたベルト式のものを
例にとって説明したが、たとえば、トロイダル式のもの
を適用することもできる。
【0095】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、エンジン出力軸の回転を無段階に変速して車輪に伝
達するためのCVTと、CVTの変速比を調整するため
の油圧サーボ手段と、エンジンの運転状態に応じて油圧
サーボ手段を制御するECUと、CVTの入力側および
出力側の各回転速度を検出する回転速度検出手段とを備
え、ECUは、各回転速度の比に基づいてCVTの実変
速比を演算する実変速比演算手段と、運転状態に基づい
てエンジンの負荷量要求値を検出する負荷量要求値検出
手段と、運転状態に基づいてエンジンの実負荷量を検出
する実負荷量検出手段と、少なくとも負荷量要求値とC
VTの出力側の回転速度に対応した車速とに基づいて、
CVTの目標変速比を逐次決定する目標変速比決定手段
と、実変速比が目標変速比に一致するように油圧サーボ
手段を制御する変速比制御手段と、少なくとも実負荷量
に基づいて道路勾配を推定する道路勾配推定手段と、少
なくとも道路勾配に応じて平地用の目標変速比と坂道用
の目標変速比との配分率を決定する配分率決定手段とを
含み、目標変速比決定手段は、配分率に応じてCVTの
目標変速比を補正する目標変速比補正手段を含み、平地
および坂道を通して運転者のシフトレバー操作を必要と
せずに最適の変速比を得るようにしたので、道路勾配に
応じた適正な目標変速比によりドライバビリティおよび
登坂性能等を向上させたCVT制御装置が得られる効果
がある。
【0096】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、配分率決定手段は、少なくともアクセル
およびブレーキの各踏込量情報に基づいて配分率を変化
させ、平地用目標変速比と坂道用目標変速比との中間値
を決定する配分率に補正をかけるようにしたので、ドラ
イバの意志に沿った変速比によりドライバビリティを向
上させたCVT制御装置が得られる効果がある。
【0097】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、配分率決定手段は、アクセルを踏み込ん
でいる間は配分率を坂道用の目標変速比に近づけるよう
に変化させ、必要な加速度が得られるように変速比をF
L側へ移動させるようにしたので、ドライバの意志に沿
った変速比によりドライバビリティを向上させたCVT
制御装置が得られる効果がある。
【0098】また、この発明の請求項4によれば、請求
項2において、配分率決定手段は、ブレーキを踏み込ん
でいる間は配分率を坂道用の目標変速比に近づけるよう
に変化させ、ブレーキの踏み込み時間に応じて必要なエ
ンジンブレーキが得られるように変速比をFL側へ移動
させるようにしたので、ドライバの意志に沿った変速比
によりドライバビリティを向上させたCVT制御装置が
得られる効果がある。
【0099】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1において、道路勾配推定手段は、CVTが搭載され
た車両の走行距離に応じて、道路勾配の推定値を平均化
させるようにしたので、道路勾配の信頼性を向上させた
CVT制御装置が得られる効果がある。
【0100】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1において、エンジン出力軸と車輪との間に介在され
た発進クラッチと、運転状態に応じて発進クラッチの接
続状態を制御するクラッチ制御手段とを備え、クラッチ
制御手段は、道路勾配に応じて発進クラッチを直結制御
し、道路勾配に応じてクラッチが直結状態になる車速を
変化させるようにしたので、坂道におけるドライバビリ
ティをさらに向上させたCVT制御装置が得られる効果
がある。
【0101】また、この発明の請求項7によれば、請求
項6において、クラッチ制御手段は、道路勾配が上り坂
のときには、平地のときよりも低い車速で発進クラッチ
を直結制御するようにしたので、登坂時のクラッチ損傷
を抑制したCVT制御装置が得られる効果がある。
【0102】また、この発明の請求項8によれば、請求
項6において、クラッチ制御手段は、道路勾配が下り坂
のときには、平地のときよりも低い車速で発進クラッチ
を直結制御するようにしたので、空走時間を短くしてエ
ンジンブレーキを早く効かせることができ、下り坂での
エンジンブレーキの多用化により安全性を確保したCV
T制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を含むエンジン制御シス
テム全体を概略的に示す構成図である。
【図2】 図1内のECUの機能構成を示すブロック図
である。
【図3】 この発明の実施例1による目標変速比決定の
ためのCVT出力回転速度と目標一次側回転速度との関
係(マップ例)を示す特性図である。
【図4】 この発明の実施例1によるエンジントルク演
算のためのエンジン回転数とエンジントルクとの関係
(マップ例)を示す特性図である。
【図5】 この発明の実施例1による電磁式クラッチの
各制御モードの領域をマトリクス的に示す説明図であ
る。
【図6】 この発明の実施例1による比例配分率決定の
ための道路勾配と比例配分率との関係(マップ例)を示
す特性図である。
【図7】 この発明の実施例1による目標変速比決定処
理動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施例1によるクラッチ直結車速
の決定処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン、2 エンジン出力軸、3 クラッチ、5
一次側プーリ、5a、7a 固定プーリ部片、5b、
7b 可動プーリ部片、5c、7c 油圧シリンダ(油
圧駆動機構)、6 駆動ベルト、7 二次側プーリ、8
CVT、11車輪、12 油ポンプ(油圧源)、13
二次側油圧制御弁、14 一次側油圧制御弁、19
スロットル弁、20 ECU、21 スロットル開度検
出器、22 圧力検出器、23〜25 回転検出器、2
6 ブレーキスイッチ、27シフトレバースイッチ、2
8 アクセルスイッチ、30 エンジントルク演算手
段、31 実変速比演算手段、32 道路勾配演算手段
(道路勾配推定手段)、33 比例配分率演算手段、3
4 坂道用目標変速比演算手段、35 平地用目標変速
比演算手段、36 目標変速比演算手段、37 変速比
制御手段、39クラッチ制御モード決定手段、40 ク
ラッチ制御手段、B ブレーキ信号、G変速信号、I
c、Ip、Is 駆動信号、Ne エンジン回転速度、
Np CVTの一次側回転速度、Ns CVTの二次側
回転速度、PAL 比例配分率、Pb ブースト圧、P
p 一次側油圧、Ps 二次側油圧、R 実変速比、R
1坂道用目標変速比、R2 平地用目標変速比、RS
目標変速比、SLP 道路勾配、Te エンジントルク
(実負荷量)、Vs 車速、α アクセル開放信号、θ
スロットル開度(負荷量要求値)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:66

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸の回転を無段階に変速し
    て車輪に伝達するためのCVTと、 前記CVTの変速比を調整するための油圧サーボ手段
    と、 エンジンの運転状態に応じて前記油圧サーボ手段を制御
    するECUとを備えたCVT制御装置において、 前記CVTの入力側および出力側の各回転速度を検出す
    る回転速度検出手段を設け、 前記ECUは、 前記各回転速度の比に基づいて前記CVTの実変速比を
    演算する実変速比演算手段と、 前記運転状態に基づいて前記エンジンの負荷量要求値を
    検出する負荷量要求値検出手段と、 前記運転状態に基づいて前記エンジンの実負荷量を検出
    する実負荷量検出手段と、 少なくとも前記負荷量要求値と前記CVTの出力側の回
    転速度に対応した車速とに基づいて、前記CVTの目標
    変速比を逐次決定する目標変速比決定手段と、 前記実変速比が前記目標変速比に一致するように前記油
    圧サーボ手段を制御する変速比制御手段と、 少なくとも前記実負荷量に基づいて道路勾配を推定する
    道路勾配推定手段と、 少なくとも前記道路勾配に応じて平地用の目標変速比と
    坂道用の目標変速比との配分率を決定する配分率決定手
    段とを含み、 前記目標変速比決定手段は、前記配分率に応じて前記C
    VTの目標変速比を補正する目標変速比補正手段を含む
    ことを特徴とするCVT制御装置。
  2. 【請求項2】 前記配分率決定手段は、少なくともアク
    セルおよびブレーキの各踏込量情報に基づいて、前記配
    分率を変化させることを特徴とする請求項1に記載のC
    VT制御装置。
  3. 【請求項3】 前記配分率決定手段は、前記アクセルを
    踏み込んでいる間は前記配分率を坂道用の目標変速比に
    近づけるように変化させることを特徴とする請求項2に
    記載のCVT制御装置。
  4. 【請求項4】 前記配分率決定手段は、前記ブレーキを
    踏み込んでいる間は前記配分率を坂道用の目標変速比に
    近づけるように変化させることを特徴とする請求項2に
    記載のCVT制御装置。
  5. 【請求項5】 前記道路勾配推定手段は、前記CVTが
    搭載された車両の走行距離に応じて、前記道路勾配の推
    定値を平均化させることを特徴とする請求項1に記載の
    CVT制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジン出力軸と前記車輪との間に
    介在された発進クラッチと、前記運転状態に応じて前記
    発進クラッチの接続状態を制御するクラッチ制御手段と
    を備え、 前記クラッチ制御手段は、前記道路勾配に応じて前記発
    進クラッチを直結制御することを特徴とする請求項1に
    記載のCVT制御装置。
  7. 【請求項7】 前記クラッチ制御手段は、前記道路勾配
    が上り坂のときには、平地のときよりも低い車速で前記
    発進クラッチを直結制御することを特徴とする請求項6
    に記載のCVT制御装置。
  8. 【請求項8】 前記クラッチ制御手段は、前記道路勾配
    が下り坂のときには、平地のときよりも低い車速で前記
    発進クラッチを直結制御することを特徴とする請求項6
    に記載のCVT制御装置。
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JP2011149470A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機

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