JPH08337989A - 非塩素漂白パルプの製造方法及び漂白排水処理方法 - Google Patents

非塩素漂白パルプの製造方法及び漂白排水処理方法

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JPH08337989A
JPH08337989A JP14605395A JP14605395A JPH08337989A JP H08337989 A JPH08337989 A JP H08337989A JP 14605395 A JP14605395 A JP 14605395A JP 14605395 A JP14605395 A JP 14605395A JP H08337989 A JPH08337989 A JP H08337989A
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treatment
pulp
bleaching
chlorine
surfactant
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JP14605395A
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English (en)
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Fumiaki Nishino
文昭 西野
Mitsuhiro Matsuhashi
光弘 松橋
Akira Matsuura
明 松浦
Koichi Umeda
幸一 梅田
Kuniyasu Kito
邦康 紀藤
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Amano Enzyme Inc
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Amano Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非塩素漂白パルプの製造方法及び漂白排水処
理方法において、高収率、高粘度、高白色度、低カッパ
ー価の非塩素漂白パルプの提供と漂白排水の完全クロー
ズド化を可能にすることである。 【構成】 非塩素漂白パルプの製造及び漂白排水処理方
法において、至適pH4.5以下の耐酸性型酵素とキレ
ート剤、界面活性剤にて同時処理、又は各々にて多段処
理することよって脱リグニンが促進され、且つ微量金属
が除去される。これにより後段の非塩素系漂白剤による
漂白性が向上する。更に、工程内で排出される漂白排水
を最終的に黒液回収工程にて処理し完全にクローズド化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非塩素漂白パルプの製
造方法及び漂白排水処理方法に関する。更に詳しくは、
非塩素漂白パルプの製造及び漂白排水処理において、蒸
解パルプ又は酸素漂白パルプを至適pH4.5以下の耐
酸性型酵素とキレート剤、及び界面活性剤を混合して1
段処理又は耐酸性型酵素処理、キレート剤処理、界面活
性剤処理を任意の順序で多段に組み合わせて処理した後
に洗浄脱水し非塩素系漂白剤にて漂白する、更に工程で
排出される漂白排水を最終的に黒液回収工程にて処理し
完全にクローズド化することを特徴とするものである。
【0002】
【従来の技術】パルプ漂白の目的は、パルプ繊維の内部
や表面に付着しているリグニンや着色物質を分解、変質
させたり可溶性にして取り除き、白色度を上昇させるこ
とである。
【0003】従来、パルプの漂白は、塩素、次亜塩素酸
塩、二酸化塩素等で段階的に処理する方法が取られてき
た。近年は、排水負荷量の軽減及び漂白薬品費の削減を
目的として酸素漂白方法が多く採用されている。
【0004】一方、最近は、ダイオキシンを含む、AO
Xの規制や安全性の点から、塩素系薬品を使用しない、
いわゆる非塩素漂白方法が開発され操業されるようにな
ってきた。非塩素漂白方法には、塩素及び二酸化塩素等
の塩素系薬品を全く使用しないTCF方法、塩素のみを
使用しないECF方法がある。
【0005】過酸化水素及びオゾンによる非塩素漂白方
法は、既に公知の通りである。しかしながら、過酸化水
素又はオゾン漂白では、パルプが前処理されていない限
り、過酸化水素又はオゾンがパルプスラリー中に存在す
るMn、Fe等の微量金属によって分解され、漂白効率
が低下するために漂白剤を多量に使用することとなり、
コストアップにつながり、且つ分解によって生じたラジ
カル等活性化学種によるパルプ粘度の低下等の問題があ
る。
【0006】そこで、微量金属の対策として、特開平5
−148784号公報はリグノセルロース含有パルプを
pH1〜6の範囲で酸処理後、アルカリ土類金属含有化
合物をpH1〜7の範囲で処理するオゾン、過酸化物の
漂白方法。また、特開平5−148785号公報ではリ
グノセルロース含有パルプをpH3.1〜9.0の範囲
内にて窒素ポリカルボン酸の錯化剤により処理するオゾ
ン、過酸化物の漂白方法等が提案されている。
【0007】しかし、これらの方法による前処理は微量
金属の除去には限界があり、効果的ではない。
【0008】一方、最近、酵素によるパルプの処理方法
が研究されている。酵素としては、セルラーゼ、キシラ
ナーゼ、ペクチナーゼ、リパーゼ等が知られている。例
えば、特開平2−264087号公報では、pH4〜8
のキシラナーゼを含む酵素による未晒パルプの処理方
法。又、特開平2−293486号公報では、pH3〜
10でヘミセルラーゼを含む酵素による未晒パルプの処
理方法等が提案されている。
【0009】しかし、これらの方法は、脱リグニンと漂
白性の改善を同時に与えることができない。
【0010】又、Journal of Pulp and Paper ScienceV
ol.20(7) J193 (1994)に、酸素漂白後に酵素とキレート
剤を同時に添加して処理した後、過酸化水素にて漂白す
る方法が開示されている。ところが、処理pH5〜7の
範囲で酵素とキレート剤の同時処理では、後段の過酸化
水素漂白における白色度の上昇効果が得られないとして
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することであり、脱リグニンが
促進され、微量金属が除去でき、その結果、後段の漂白
性が向上する。非塩素漂白パルプが得られるだけでな
く、漂白排水の完全クローズド化が可能な非塩素漂白パ
ルプの製造方法及び漂白排水処理方法を提供するもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明の非塩
素漂白パルプの製造方法及び漂白排水処理方法を発明す
るに至った。
【0013】即ち、非塩素漂白パルプの製造方法及び漂
白排水処理方法において、蒸解パルプ又は酸素漂白パル
プを至適pH4.5以下の耐酸性型酵素とキレート剤、
及び界面活性剤を混合して1段処理又は耐酸性型酵素処
理、キレート処理、界面活性剤処理を任意の順序で多段
に組み合わせて処理した後に洗浄脱水し、更に非塩素系
漂白剤にて漂白することである。即ち、耐酸性型酵素に
よる脱リグニンの促進、キレート剤によって微量金属
(Mn、Fe等)の除去、界面活性剤によってパルプ繊
維への浸透及び分散の改善により後段の漂白効率が向上
する。尚、耐酸性型酵素とキレート剤、界面活性剤は各
々に処理(Q−S−XA,S−Q−XA,Q−XA−S
等)されても良いが、界面活性剤は、その効果から耐酸
性型酵素及びキレート剤と同時に添加されること(QS
−XA,Q−SXA,XA−QS等)が望ましく、工程
の短縮のためには耐酸性型酵素とキレート剤と界面活性
剤とを同時に添加して処理することが実用上有益であり
相乗効果が得られる。Qはキレート剤処理、XAは耐酸
性型酵素処理、Sは界面活性剤処理を表し、ここにはな
いが、Pは過酸化水素処理、Zはオゾン処理を表すもの
とする。従って、本発明は耐酸性型酵素とキレート剤、
界面活性剤の相乗効果により前記の問題点を解決し、非
塩素漂白パルプを提供するだけでなく、該耐酸性型酵
素、該キレート剤、該界面活性剤の組み合わせによる処
理後の洗浄脱水液及び非塩素系漂白剤による漂白排水を
向流的に前の処理段に戻し、最終的に黒液回収工程に送
ることにより漂白排水処理を完全にクローズド化ができ
る非塩素漂白パルプの製造方法及び漂白排水処理方法で
ある。
【0014】本発明の非塩素漂白パルプの製造方法及び
漂白排水処理方法について詳細に説明する。
【0015】本発明に使用される耐酸性型酵素は、主に
キシラナーゼを含むpH4.5以下に最大のキシラン分
解活性(至適pH)を有するものであり、樹種によって
各種キシラン分解活性の割合を選択することができる。
例えば、天野製薬(株)社製の耐酸性型キシラナーゼ
「アマノ」P等が挙げられる。
【0016】本発明に使用されるキレート剤は、ポリア
ルキレンポリアミンアセテートの塩から成る有機又は高
分子キレート剤等が挙げられる。具体的にはDTPA
塩、TTHA塩、ポリアミン塩、ポリアミノカルボン酸
塩等から選ばれる。更に、これらのキレート剤1種類以
上を併用することができる。
【0017】本発明に使用される界面活性剤は、アニオ
ン性、カチオン性、ノニオン性、両性の高分子系界面活
性剤等を用いて良い。特に好ましくは、アニオン性の界
面活性剤でポリアクリル酸塩を挙げることができる。更
に、これら界面活性剤1種類以上を併用することができ
る。
【0018】本発明に使用されるパルプは、蒸解あるい
は酸素漂白された針葉樹パルプ又は広葉樹パルプが適用
される。
【0019】本発明の耐酸性型酵素とキレート剤、界面
活性剤の混合物による1段処理又はこれら耐酸性型酵素
処理、キレート処理、界面活性剤処理を任意の順序で多
段に組み合わせて行う処理の条件は、以下のとおりであ
る。
【0020】パルプ濃度は2〜15%、好ましくは3〜
12%である。ここで、パルプ濃度が2%未満では処理
効率が悪く、15%より濃い場合には攪拌混合が不十分
となり好ましくない。
【0021】耐酸性型酵素の添加量は、キシラン分解活
性として、0.1〜1000u/g(対絶乾パルプ)、
好ましくは1〜100u/gである。ここで、耐酸性型
酵素の添加量が0.1u/g未満では処理効果がなく、
1000u/gを超える場合は収率、粘度の低下が激し
い。
【0022】キレート剤及び界面活性剤の添加量は、
0.01〜5重量%(対絶乾パルプ)、好ましくは0.
05〜3重量%である。ここで、キレート添加量が0.
01重量%未満では処理効果がほとんどなく、5重量%
を超える場合は効果が十分でなく経済的にも不利であ
る。
【0023】処理温度は、10〜80℃、好ましくは3
0〜70℃である。ここで、処理温度が10℃未満では
処理効率が低く、80℃を超える場合は耐酸性型酵素の
効果が現れない。
【0024】処理時間は、10〜180分、好ましくは
30〜120分である。ここで、処理時間が10分未満
では効果が小さく、180分より長い場合はそれ以上の
効果が現れない。
【0025】パルプ処理pHは5以下であり、好ましく
は1.5〜4.5である。ここで、処理pHが1未満で
は装置の腐食等の問題が有り、5より高い場合、耐酸性
型酵素の効果が低い。pH調整には、硫酸、酢酸、硝酸
等の公知の酸を使用することができる。
【0026】尚、キシラン分解活性は、0.25%のキ
シラン(約pH1.8)4mlと耐酸性型酵素1mlを
40℃、30分間作用させた時、1分間に1mgのキシ
ロースに相当する還元糖を生成する活性を100uとし
て表した。
【0027】本発明に使用される非塩素系漂白剤とし
て、酸化系漂白剤は、酸素、オゾン、過酸化水素、過酸
化ナトリウム、過酢酸、過酸化ベンゾイル等、又、還元
系漂白剤は、二酸化チオ尿素、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化リチウムアルミニウム、ハイドロサルファイ
ド等が挙げられる。
【0028】耐酸性型酵素、キレート剤、界面活性剤の
組み合わせによる処理後の洗浄脱水液及び非塩素系漂白
剤による漂白排水を向流的に前の処理段に戻し、最終的
に黒液回収工程に送ることによって完全に漂白排水をク
ローズド化することができるものである。
【0029】
【作用】本発明は、蒸解パルプ又は酸素漂白パルプを至
適pH4.5以下の耐酸性型酵素とキレート剤、及び界
面活性剤を混合して1段処理又は任意の順序で多段に組
み合わせて処理した後に洗浄脱水し、更に非塩素系漂白
剤にて漂白することで、耐酸性型酵素、キレート剤及び
界面活性剤の相乗効果により脱リグニンが促進され、且
つ微量金属が除去される。これによって後段の漂白効率
が向上する。更に該耐酸性型酵素、該キレート剤、該界
面活性剤の組み合わせによる処理後の洗浄脱水液及び非
塩素系漂白剤による漂白排水を向流的に前の処理段に戻
し、最終的に黒液回収工程に送ることにより漂白排水の
完全なクローズド化ができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
尚、実施例において記載の部、%は全て重量部、重量%
によるものである。また、白色度は、JIS−P812
3(ハンター白色度法)、パルプ粘度は、TAPPI
T−230 om−82、カッパー価は、TAPPI
T−236 hm−85の方法で測定した。
【0031】〔実施例1〕 耐酸性型酵素とキレート剤と界面活性剤を混合して一段
で、pH4で処理する例。 国産広葉樹の酸素漂白パルプ(カッパー価9.1、粘度
20.3cp、白色度49.6%)に、耐酸性型酵素は
耐酸性型キシラナーゼ10u/絶乾パルプg(天野製薬
社製「アマノ」P、キシラン分解活性8000u/酵素
g)とキレート剤はポリアルキレンポリアミンポリアセ
テート塩0.1%(日華化学社製ネオクリスタル8
0)、界面活性剤はアニオン性ポリアミノカルボン酸塩
0.1%(日本アクリル社製プライマール850)を同
時に添加混合し、硫酸でpH4、濃度10%に調整し、
50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水し、過酸
化水素2.0%(以下H22)、水酸化ナトリウム1.
0%(以下NaOH)を加え、濃度12%に調整し、8
0℃で1.5時間漂白した後、洗浄して白色度、カッパ
ー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0032】〔実施例2〕 耐酸性型酵素とキレート剤と界面活性剤を混合して一段
で、pH2で処理する例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH2、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水
し、H22を2.0%、NaOHを1.0%添加し、濃
度12%に調整し、80℃で1.5時間で漂白した後、
洗浄して白色度、カッパー価、粘度を測定した。結果を
表1に示した。
【0033】〔実施例3〕 キレート処理、界面活性剤処理、耐酸性型酵素処
理をpH4で多段に処理する例。 実施例1と同様のパルプに、ネオクリスタル80を0.
1%添加して濃度3.5%に調整し、50℃で1時間処
理し、洗浄脱水した。その後、プライマール850を
0.1%添加して濃度3.5%に調整し、50℃で1時
間処理し、洗浄脱水した。更に「アマノ」Pを10u/
g添加して、pH4、濃度3.5%に調整し、50℃で
2時間反応させた。次いで洗浄脱水し、H22を2.0
%、NaOHを1.0%添加し、濃度12%に調整し、
80℃で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カ
ッパー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0034】〔実施例4〕 耐酸性型酵素処理(pH4)、キレート処理、界
面活性剤処理を多段に処理する例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/g
添加して、pH4、濃度3.5%に調整し50℃で2時
間反応させた。更にネオクリスタル80を0.1%添加
して濃度3.5%に調整し、50℃で1時間処理し洗浄
脱水した。その後、プライマール850を0.1%添加
して濃度3.5%に調整し、50℃で1時間処理し洗浄
脱水した。次いでH22を2.0%、NaOHを1.0
%添加し、濃度12%に調整し、80℃で1.5時間で
漂白した後、洗浄して白色度、カッパー価、粘度を測定
した。結果を表1に示した。
【0035】〔実施例5〕 耐酸性型酵素濃度を0.1u/g、pH2と低く、キレ
ート濃度と界面活性剤濃度を共に1%と濃くした混合処
理の例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを0.1u/
g、ネオクリスタル80を1%、プライマール850を
1%同時に添加混合し、pH2、濃度10%に調整し、
50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水し、H2
2を2.0%、NaOHを1.0%添加し、濃度12
%に調整し、80℃で1.5時間で漂白した後、洗浄し
て白色度、カッパー価、粘度を測定した。結果を表1に
示した。
【0036】〔実施例6〕 耐酸性型酵素濃度を1000u/g、pH4と高く、キ
レート濃度と界面活性剤濃度を共に0.01%と低くし
た混合処理の例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを1000u
/g、ネオクリスタル80を0.01%、プライマール
850を0.01%同時に添加混合し、pH4、濃度1
0%に調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗
浄脱水し、H22を2.0%、NaOHを1.0%添加
し、濃度12%に調整し、80℃で1.5時間で漂白し
た後、洗浄して白色度、カッパー価、粘度を測定した。
結果を表1に示した。
【0037】〔実施例7〕 耐酸性型酵素濃度を中位に10u/g、pH4、キレー
ト濃度、界面活性剤濃度を共に0.1%とし、後漂白を
22→二酸化チオ尿素で行った例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH4、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水
し、H22を2.0%、NaOHを1.0%添加し、濃
度12%に調整し80℃で1.5時間で漂白した。更
に、二酸化チオ尿素(以下FAS、東海電化社製テック
ライト)0.5%とNaOHを0.25%添加し、濃度
12%に調整し80℃で1.5時間で漂白した後、洗浄
して白色度、カッパー価、粘度を測定した。結果を表1
に示した。
【0038】〔実施例8〕 耐酸性型酵素処理工程は実施例1、7と同じで、後の漂
白工程で、H22→過酢酸を用いた例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH4、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水
し、H222.0%、NaOH1.0%を加え、濃度1
2%に調整し、80℃で1.5時間で漂白した。更に、
過酢酸0.5%(日本パーオキサイド社製オキシペー
ル)とNaOHをO.2%添加し、濃度12%に調整し
80℃で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カ
ッパー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0039】〔実施例9〕 耐酸性型酵素処理工程は実施例1、7と同じで、後の漂
白工程で、H22→オゾンを用いた例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH4、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水
し、H222.0%、NaOH1.0%を加え、濃度1
2%に調整し、80℃で1.5時間で漂白した。漂白後
洗浄脱水し、濃度15%に調整した後、硫酸でpH2に
調整する。中濃度オゾン漂白テスト装置(4枚羽式、8
00rpm)を用いてオゾン0.5%を添加し、25℃
で5分間の条件で漂白した。漂白後、洗浄して白色度、
カッパー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0040】〔実施例10〕 耐酸性型酵素処理工程は実施例1、7と同じで、後の漂
白工程でオゾンのみを用いた例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH2、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水
し、濃度15%、pH2に調整した。中濃度オゾン漂白
テスト装置を用いてオゾン0.5%を添加し、25℃で
5分間の条件で漂白した後、洗浄して白色度、カッパー
価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0041】〔実施例11〕 耐酸性型酵素処理工程は実施例1、7と同じで、後の漂
白工程をオゾン→H22とした例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH2、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水
し、濃度15%、pH2に調整した。中濃度オゾン漂白
テスト装置を用いてオゾン0.5%を添加し、25℃で
5分間の条件で漂白した。その後、洗浄脱水し、H22
を2.0%、NaOHを1.0%加え、濃度12%に調
整し、80℃で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色
度、カッパー価、粘度を測定した。結果を表1に示し
た。
【0042】〔実施例12〕 耐酸性型酵素処理工程は実施例1、7と同じで、後の漂
白工程をオゾン→二酸化チオ尿素とした例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH2、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄脱水
し、濃度15%、pH2に調整した。中濃度オゾン漂白
テスト装置を用いてオゾン0.5%を添加し、25℃で
5分間の条件で漂白した。更に、FASを0.5%とN
aOHを0.25%添加し、濃度を12%に調整し80
℃で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパ
ー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0043】〔実施例13〕 耐酸性型酵素処理工程は実施例1、7と同じで、後の漂
白工程をオゾン→過酢酸とした例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.1%、プライマール85
0を0.1%同時に添加混合し、pH4.0、濃度10
%に調整し、50℃で2時間反応させた。その後、洗浄
脱水し、濃度15%、pH2に調整した。中濃度オゾン
漂白テスト装置を用いてオゾン0.5%を添加し、25
℃で5分間の条件で漂白した。更に、過酢酸を0.5%
とNaOHをO.2%添加し、濃度を12%に調整し8
0℃で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッ
パー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0044】〔実施例14〕 過酸化水素漂白の排水を、耐酸性型酵素処理(実施例
1)の希釈水として用い、この耐酸性型酵素処理の排水
を前段の酸素漂白の希釈水とした例。 実施例1で生じた耐酸性型酵素、キレート剤、界面活性
剤処理の排水を酸素漂白の希釈水として利用し、酸素漂
白パルプ(カッパー価9.0、粘度20.1cp、白色
度49.8%)を得た。これを実施例1と同様の条件
で、且つ過酸化水素漂白の排水を希釈水として利用し処
理した。その後、実施例1と同様の条件にて過酸化水素
漂白を行った後、洗浄して白色度、カッパー価、粘度を
測定した。結果を表1に示した。
【0045】〔実施例15〕 蒸解パルプに耐酸性型酵素処理(実施例1)、酸素
漂白、H22漂白とした例。 国産広葉樹の蒸解パルプ(カッパー価17.8、粘度2
9.3cp、白色度27.6%)に、「アマノ」Pを1
0u/gとネオクリスタル80を0.1%、プライマー
ルを0.1%同時に添加混合し、pH4、濃度10%に
調整し、50℃で2時間反応させた。その後、NaOH
を1.4%、酸素を1.6%添加し、110℃、1時間
漂白した。その後、洗浄脱水し、H22を2%、NaO
Hを1%加え、濃度12%に調整し、80℃で1.5時
間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパー価、粘度を
測定した。結果を表1に示した。
【0046】〔比較例1〕 酸素漂白パルプに直接H22漂白を行い、耐酸性型酵素
処理を行わない例。 実施例1と同様のパルプにH22を2.0%、NaOH
を1.0%を加え、濃度12%に調整し、80℃で1.
5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパー価、粘
度を測定した。結果を表1に示した。
【0047】〔比較例2〕 耐酸性型酵素処理に当たって、キレート剤、界面活性剤
を配合しない例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/g
添加し、pH2、濃度10%に調整し、50℃で2時間
反応させた。反応後、洗浄脱水し、H22を2.0%、
NaOHを1.0%添加し、濃度12%に調整し、80
℃で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパ
ー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0048】〔比較例3〕 酸素漂白パルプにキレート剤処理のみ行った例。 実施例1と同様のパルプに、ネオクリスタル80を0.
1%添加し、濃度3.5%に調整し、50℃で1時間処
理した。尚、pHの調整は行わなかったが処理pHはほ
ぼ8であった。その後洗浄脱水し、H22を2.0%、
NaOHを1.0%添加し、濃度12%に調整し、80
℃で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパ
ー価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0049】〔比較例4〕 酸素漂白パルプに界面活性剤処理のみ行った例。 実施例1と同様のパルプに、プライマール850を0.
1%添加し、濃度3.5%に調整し、50℃で1時間処
理した。尚、pHの調整は行わなかったが処理pHはほ
ぼ7であった。その後洗浄脱水し、H22を2.0%、
NaOH1.0%を加え、濃度12%に調整し、80℃
で1.5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパー
価、粘度を測定した。結果を表1に示した。
【0050】〔比較例5〕 耐酸性型酵素処理に界面活性剤を配合しない例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、ネオクリスタル80を0.2%同時に添加混合し、
pH2、濃度10%に調整し、50℃で2時間反応させ
た。その後、洗浄脱水し、H22を2.0%、NaOH
を1.0%添加し、濃度12%に調整し、80℃で1.
5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパー価、粘
度を測定した。結果を表1に示した。
【0051】〔比較例6〕 耐酸性型酵素処理にキレート剤を配合しない例。 実施例1と同様のパルプに、「アマノ」Pを10u/
g、プライマール850を0.2%同時に添加混合し、
pH2、濃度10%に調整し、50℃で2時間反応させ
た。その後、洗浄脱水し、H22を2.0%、NaOH
を1.0%添加し、濃度12%に調整し、80℃で1.
5時間で漂白した後、洗浄して白色度、カッパー価、粘
度を測定した。結果を表1に示した。
【0052】〔比較例7〕 酸素漂白パルプに直接オゾン漂白のみ行った例。 実施例1と同様のパルプを濃度15%、pH2に調整
し、中濃度オゾン漂白テスト装置を用いてオゾン0.5
%を添加し、25℃で5分間の条件で漂白した後、洗浄
して白色度、カッパー価、粘度を測定した。結果を表1
に示した。
【0053】〔比較例8〕 耐酸性型酵素処理に、キレート剤も界面活性剤も加え
ず、ついでオゾン漂白した例。 実施例1と同様の未晒パルプに、「アマノ」Pを10u
/g添加し、pH2、濃度10%に調整し、50℃で2
時間反応させた。反応後洗浄脱水し、濃度15%、pH
2に調整した。中濃度オゾン漂白テスト装置を用いてオ
ゾン0.5%を添加し、25℃で5分間の条件で漂白し
た後、洗浄して白色度、カッパー価、粘度を測定した。
結果を表1に示した。
【0054】〔比較例9〕 耐酸性型酵素処理において、界面活性剤のみ配合せず、
ついでオゾン漂白した例。 実施例1と同様の未晒パルプに、「アマノ」Pを10u
/g、ネオクリスタル80を0.2%同時に添加混合
し、pH2、濃度10%に調整し、50℃で2時間反応
させた。その後、洗浄脱水し、濃度15%、pH2に調
整した。中濃度オゾン漂白テスト装置を用いてオゾン
0.5%を添加し、25℃で5分間の条件で漂白した
後、洗浄して白色度、カッパー価、粘度を測定した。結
果を表1に示した。
【0055】〔比較例10〕 耐酸性型酵素処理において、キレート剤のみ配合せず、
ついでオゾン漂白した例。 実施例1と同様の未晒パルプに、「アマノ」Pを10u
/g、プライマール850を0.2%同時に添加混合
し、pH2、濃度10%に調整し、50℃で2時間反応
させた。その後、洗浄脱水し、濃度15%、pH2に調
整した。中濃度オゾン漂白テスト装置を用いてオゾン
0.5%を添加し、25℃で5分間の条件で漂白した
後、洗浄して白色度、カッパー価、粘度を測定した。結
果を表1に示した。
【0056】
【表1】
【0057】表1から、本発明は、従来の耐酸性型酵素
(XA)、キレート剤(Q)、界面活性剤(S)の単独に
よる処理、無添加の場合に比べて、キレート剤と界面活
性剤と耐酸性型酵素の1段による同時処理、又は各々に
よる多段処理効果が良好であり、低カッパー価、高白色
度、高粘度、高収率である非塩素漂白パルプが得られ
る。但し、1段で同時処理方法は、各々にて多段処理に
比べて漂白塔が少なく済む等のかなり効率が良い方法で
ある。
【0058】即ち、実施例1、2(QSXA−P)と比
較例1(H22処理(P)のみ)より耐酸性型酵素、キ
レート剤、界面活性剤の同時処理は過酸化水素(P)漂
白の効果を高めることが判る。更に、実施例1(pH
4)と2(pH2)においてpH5以下の範囲で同等の
効果を発揮する。
【0059】実施例1、2と実施例3(Q−S−XA−
P)、実施例4(XA−Q−S−P)より同時処理と多
段処理でもほぼ同等の効果が見られるが、同時処理の方
が若干高白色度である。又、本発明は、比較例2(XA
−P)の耐酸性型酵素のみの単独処理に比べて、漂白後
の白色度、粘度の改善が著しい。比較例3(Q−P)、
比較例4(S−P)のキレート剤、界面活性剤のみの単
独処理よりも優れていることが判る。
【0060】実施例5、6より耐酸性型酵素及びキレー
ト剤、界面活性剤の添加率は、様々な組み合わせが可能
であるが、耐酸性型酵素は0.1u/g、キレート剤は
0.01%、界面活性剤は0.01%以上で十分な効果
を示すことが判る。
【0061】比較例5(QXA−P)、6(SXA−P)
は本発明より低白色度、低粘度であることが判る。実施
例7(QSXA−P−(二酸化チオ尿素)FAS)、8
(QSXA−P−(過酢酸)PAA)、9(QSXA−P
−(オゾン)Z)より、過酸化水素漂白後は、二酸化チ
オ尿素(FAS)、過酢酸(PAA)、オゾン(Z)の
還元剤、酸化剤のいずれもが使用できる。
【0062】実施例10(QSXA−Z)と比較例7
(Zのみ)より単にオゾンによる漂白よりも高白色度で
ある。比較例8(XA−Z)、比較例9(QXA−Z)、
比較例10(SXA−Z)より本発明は高白色度であ
る。
【0063】実施例9(QSXA−P−Z)、11(Q
SXA−Z−P)、12(QSXA−Z−FAS)、13
(QSXA−Z−PAA)よりTCFで高白色度(88
%以上)が可能である。実施例14より漂白排水を前段
の希釈水として使用しても問題がないことが判る。実施
例15(蒸解−QSXA−酸素漂白−P)より、蒸解及
び酸素漂白のいずれの場合でも可能である。但し、耐酸
性型酵素は高温、高アルカリでは失活する。尚、パルプ
物性は、一般的な漂白方法である塩素を使用した場合と
本発明と比較してほとんど差がない結果であった。
【0064】
【発明の効果】本発明は、高収率、高白色度、高粘度、
低カッパー価の非塩素漂白パルプが得られるだけでな
く、漂白排水を完全にクローズド化することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 明 茨城県つくば市御幸が丘22番 天野製薬株 式会社筑波研究所内 (72)発明者 梅田 幸一 愛知県西春日井郡西春町大字九之坪西城屋 敷51 天野製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 紀藤 邦康 東京都港区芝公園1丁目6番8号 天野製 薬株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非塩素漂白パルプの製造方法において、
    蒸解パルプ又は酸素漂白パルプを至適pH4.5以下の
    耐酸性型酵素とキレート剤、及び界面活性剤を混合して
    1段処理又は酵素処理、キレート剤処理、界面活性剤処
    理を任意の順序で多段に組み合わせて処理した後に洗浄
    脱水し、更に非塩素系漂白剤にて漂白することを特徴と
    する非塩素漂白パルプの製造方法。
  2. 【請求項2】 該耐酸性型酵素が、主にキシラナーゼを
    含みpH4.5以下で最大のキシラン分解活性を有する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の非塩素漂白
    パルプの製造方法。
  3. 【請求項3】 該キレート剤が、ポリアルキレンポリア
    ミンアセテートの塩から成ることを特徴とする請求項1
    記載の非塩素漂白パルプの製造方法。
  4. 【請求項4】 該界面活性剤が、アニオン性、カチオン
    性、ノニオン性、両性の高分子系界面活性剤から選ばれ
    た少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載
    の非塩素漂白パルプの製造方法。
  5. 【請求項5】 該耐酸性型酵素、該キレート剤、該界面
    活性剤の組み合わせによる処理が、処理pH5以下、処
    理温度10〜80℃、処理時間10〜180分で、該酵
    素の添加率が0.1〜1000u/g(対絶乾パル
    プ)、該キレート剤及び又は該界面活性剤の添加率はと
    もに0.01〜5重量%(対絶乾パルプ)であることを
    特徴とする請求項1記載の非塩素漂白パルプの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 該非塩素系漂白剤としては酸化系漂白剤
    又は還元系漂白剤であり、これらのいずれか一つ又は複
    数の組み合わせにて漂白することを特徴とする請求項1
    記載の非塩素漂白パルプの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の該耐酸性型酵素、該キレ
    ート剤、該界面活性剤の組み合わせによる処理後の洗浄
    脱水液及び非塩素系漂白剤による漂白排水を向流的に前
    の処理段に戻し、最終的に黒液回収工程に送ることを特
    徴とする漂白排水処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19842662A1 (de) * 1998-09-17 2000-03-30 Consortium Elektrochem Ind Zusammensetzung und Verfahren zum Verändern, Abbau oder Bleichen von ligninhaltigen Materialien
US7265703B2 (en) 2004-09-02 2007-09-04 Renesas Technology Corp. Pipelined analog-to-digital converter having interleaved sample-and-hold circuits coupled in common
WO2008076055A1 (en) * 2006-12-19 2008-06-26 Akzo Nobel N.V. Process of pulping
CN104389217A (zh) * 2014-10-23 2015-03-04 广东比伦生活用纸有限公司 一种环保节能的生活用纸木浆的生产方法

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