JPH0242950B2 - - Google Patents

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JPH0242950B2
JPH0242950B2 JP4900783A JP4900783A JPH0242950B2 JP H0242950 B2 JPH0242950 B2 JP H0242950B2 JP 4900783 A JP4900783 A JP 4900783A JP 4900783 A JP4900783 A JP 4900783A JP H0242950 B2 JPH0242950 B2 JP H0242950B2
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bleaching
pulp
oxygen
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peroxide
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【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はリグノセルロース物質の漂白方法に関
する。 (従来技術) リグノセルロース物質を多くの用途に使用する
ためには、化学的あるいは機械的作用により得ら
れたパルプを漂白する必要がある。クラフトパル
プを包装資材のような白さを必要としない用途に
使う場合を除いては、通常、塩素、次亜塩素酸塩
(ハイポ)、二酸化塩素、酸素、過酸化水素、苛性
ソーダ等の漂白剤及び漂白助剤により漂白して、
未晒パルプの着色原因物質である残留リグニン等
を除去する必要がある。 強度を要求される化学パルプの漂白において
は、パルプ繊維自体の強度を高く保つために、炭
水化物(セルロース等)の分解に及ぼす影響を最
小にするよう、過激な一段の静的な漂白を避け、
温和に漂白剤・漂白条件を変えていく多段漂白を
採るのが一般的である。 通常、最初に塩素処理でリグニンを塩素化し可
溶性を付加した後次にアルカリでリグニンを溶解
抽出する。その後更に、次亜塩素酸塩、二酸化塩
素等を用いて、残留する少量のリグニン等を分解
除去し、白色度の高いパルプを得る。 塩素処理を(C)、アルカリ処理を(E)、次亜塩素酸
塩処理を(H)、二酸化塩素処理を(D)、過酸化水素処
理を(P)として表わすと、この漂白工程(シー
ケンス)は、使用する漂白剤及び/又は漂白助剤
の順序にしたがい、C−E−H−E−D、C−E
−D−E−D、C−E−H−D−P等の複数段の
漂白段で行われる。 しかしながら塩素系の漂白薬品を使用する従来
の方法では漂白排液中に塩素イオンを含むため燃
焼回収法を利用することができず、排液処理を凝
集沈殿、活性汚泥で処理しているのが実情であ
る。 近年開発された酸素漂白法はその漂白排液を蒸
解後のパルプの洗浄液に循環使用し最終的には蒸
解排液と共に燃焼回収することができ〔特開昭47
−5202号公報(米国特許第3759783号明細書に対
応)、特開昭49−7503号公報(米国特許第3843473
号明細書に対応)〕、現在日本も含め世界の紙パル
プの主要国において多数の酸素漂白装置が稼動し
ている。酸素漂白法は蒸解後のパルプを比較的低
濃度のアルカリ溶液に浸漬し、これを絞つてパル
プ濃度を上げた後よくほぐして、加熱加圧下の反
応器中に酸素を圧入してパルプ中の残存リグニ
ン、樹脂等を酸化分解し、アルカリで可溶化して
パルプ漂白を行なうものである(The
Bleaching of Pulp、P159〜209、Tappi Press
1979)。 この酸素漂白法(O2段)は従来の塩素系の漂
白法と組み合わされ、完全晒パルプのみならず、
半晒パルプの製造に応用されている。例えば特公
昭47−7202号公報(米国特許第3652388号明細書
に対応)にはO2−C/D−Eの漂白シークエン
スが、特公昭47−10241号公報(西ドイツ公開特
許第1947931号明細書に対応)にはC/D(D)−O2
−D−E−Dの漂白シークエンスが、特公昭47−
44441号公報(英国特許第1342580号明細書に対
応)にはO2−(C、DC/D)−O2−Eから構成さ
れる漂白シークエンスが、特公昭51−17605号公
報(カナダ国特許第992265号明細書に対応)には
O2−D/C−E−Dから構成される漂白シーク
エンスが提案されている。Paper Trade
Journal/August5、1968 P49〜P53及びTappi
Vol 54 No.11(1971)、P1893〜P1898には酸素漂
白と塩素系漂白剤による各種の漂白シークエンス
が提案されており、これらの方法は塩素系排水の
低減、環境保護に大きく貢献している。 この酸素段での酸化分解反応の程度は主として
漂白時の温度及び酸素圧力に比例し、高温である
程、酸素圧力が高い程反応には好都合である。 しかしこの方法の欠点は酸化条件を強化すると
漂白効果は向上するがセルロース等が部分的に解
重合を起こし、パルプの機械的性質の低下をもた
らすことになる。この酸素漂白の欠点を補うため
に保護剤が開発され特公昭42−2003号公報(米国
特許第3384533号明細書に対応)、特公昭47−4722
号公報(米国特許第3657065号明細書に対応)に
は炭酸マグネシウム、アルカリ金属ホウ酸塩、二
酸化チタン、シリカ、アルカリ金属ケイ酸塩、ア
ルカリ土類金属ケイ酸塩等の無機塩が、特公昭47
−9203号公報(米国特許第3652386号明細書)に
はマグネシウム錯塩が有効であることが提案さ
れ、特開昭48−9370号公報および特開昭49−
133601号公報(米国特許第3951732号明細書に対
応)にはトリエタノールアミン塩が有効であるこ
とが示されている。トリエタノールアミン塩はマ
グネシウム塩と比較して水に完全に溶解するので
セルロース等の解重合の保護剤としては有効であ
るが、漂白パルプの懸濁液中に鉄イオンが存在す
るとトリエタノールアミン−鉄イオン錯化合物を
形成し触媒的な効果により逆にセルロース等の解
重合を促進させ、パルプの粘度を著るしく低下さ
せる欠点がある。 リグノセルロース物質のアルカリ酸漂白法にお
いて環状ケト化合物、すなわちキノン系化合物を
添加する方法は特開昭51−109303号公報、特開昭
51−119801号公報(カナダ国特許第1088261号明
細書に対応)に提案されているが、これらの発明
の目的は酸素漂白法における収率低下をキノン系
化合物の添加によつて回復しようとするものであ
り、パルプの白色度をも相乗的に向上させること
を目的とするものではない。 リグノセルロース物質のアルカリ酸素漂白法に
おいて酸素漂白に促進剤として過酸化物を併用す
ることは特公昭47−9204号公報(米国特許第
3694309号明細書に対応)、米国特許第3719552号
明細書、特開昭52−77202号公報及び1982
International Sulfite Pulping Conference
(Toronto Canada)Preprint P143〜148に提案
されている。この過酸化物と酸素と併用する方法
はリグノセルロース物質が酸素と接触する時間が
短かくても十分な白色度が得られ、一定白色度で
比較した場合従来法に比較してセルロース等の解
重合の程度が少なく、高粘度のパルプを製造する
ことができ、しかも酸素過酸化物併用漂白法は低
酸素圧ほど有効であり、酸素漂白で通常使用され
ている耐圧容器を必ずしも必要としない利点があ
る。 しかしながら本発明者等は酸素過酸化物併用漂
白法について多角的に検討した結果、この漂白法
では低酸素圧でも過酸化物の漂白促進効果により
酸素圧を上げた酸素漂白法と同等の白色度を保証
できるという特徴を有しているが、この低酸素圧
の酸素過酸化物併用漂白法(以下O/P又はO/
P段という)だけでは、パルプを、たとえば白色
度約65%(ハンター値)の漂白度を達成するのは
困難である。又酸素圧を10Kg/cm2以上に上げた高
酸素圧の場合には、O/P段後のパルプの白色度
を65%程度まで向上させることは可能であるが、
セルロース等の解重合反応も著しく促進させるた
め、収率の低下及び強度の低下を抑制することは
極めて困難であることを知得した。 (発明の目的) 本発明は上記した酸素過酸化物併用漂白法の利
点を生かし、反面その欠点を解決するためになさ
れたもので、その目的は高い強度及び白色度の漂
白パルプが得られる漂白法を提供することであ
る。 更に他の目的は高強度漂白パルプを提供するこ
とであり、更に他の目的は必ずしも耐圧容器を必
要としない低圧法の漂白法を提供することであ
り、更に別の目的はCOD負荷の小さい漂白法を
提供することであり、更に別の他の目的は以下の
記載から明らかになるであろう。 (発明の構成) 本発明について概説すると、本発明はリグノセ
ルロース物質をアルカリ性媒体中で酸素及び過酸
化物で処理し、次いで次亜塩素酸塩で処理するこ
とを特徴とするリグノセルロース物質の漂白方法
(第1発明)及びリグノセルロース物質をアルカ
リ性媒体中で環状ケト化合物及び/又は環状アミ
ノ化合物の存在下で酸素及び過酸化物で処理し、
次いで次亜塩素酸塩で処理することを特徴とする
リグノセルロース物質の漂白方法(第2発明)に
関する。 すなわち本発明はセルロースの漂白シークエン
スとしてO/P段とH段とを組合せることによ
り、強度の高い漂白パルプの安価な製造を可能に
し、更にO/P段を環状ケト化合物及び/又は環
状アミノ化合物の存在下で行うことにより収率も
高く、高強度の漂白パルプを安価に製造できる。 又O/P段ではO段と較べて、漂白反応が促進
されるためにH段に入るパルプの白色度が高い。
したがつて、同一白色度を得るための次亜塩素酸
塩の添加量が少なく、排水負荷量の低減が可能と
なる。 次に本発明を構成する要素について詳説する。 本発明の漂白系のO/P段に使用される過酸化
物としては過酸化水素、過酸化ソーダ、過酢酸、
t−ブチルパーオキシド、m−クロルベンゾエー
ト、クメンヒドロパーオキシド、テトラヒドロフ
ランヒドロパーオキシド等の公知の過酸化物が使
用できる。また漂白系中で酸素と反応していわゆ
る“その場所”で過酸化物を生成する化合物、例
えばテトラヒドロフラン(α−テトラヒドロフラ
ンヒドロパーオキシドに変化)、クメン(クメン
ヒドロパーオキシドに変化)、アセトアルデヒド
(過酢酸に変化)等の薬品も使用することができ
る。 過酸化物の対パルプ当りの添加率は多い程本発
明の効果は発揮されるが、対パルプ重量当り0.1
%〜10.0%(H2O2換算)程度が好ましく、更に
好ましくは1.0%〜5.0%である。 本発明の漂白系のO/P段に使用される酸素と
しては、酸素および酸素富化空気のいずれもが使
用可能であるが、反応容器の容積、および加圧、
反応の効率を考慮するならば酸素ガスを使用する
のが好ましい。 本発明の効果を最大に発揮するには高圧(10
Kg/cm2以上)で実施するよりはむしろ酸素圧力が
低い方が効果が大きく、好ましくは1Kg/cm2〜10
Kg/cm2、更に好ましくは1Kg/cm2〜5Kg/cm2程度
である。 したがつて、比較的低圧で反応を実施できるの
で従来の高圧用の酸素漂白装置を必要とせず、縦
型、横型の反応装置のいずれもが使用可能であ
り、アツプフロー方式の漂白塔の塔底から、ある
いはパルプが過酸化物と混合されるミキサーに酸
素を圧入してもよい。 本発明の漂白系のO/P段において使用される
環状ケト化合物又は環状アミノ化合物は次のとお
りであり、環状ケト化合物としては、ベンゾキノ
ン、ナフトキノン、アントラキノン、アントロ
ン、フエナントレンキノン並びに前記キノン系化
合物のアルキル、アミノ及びハイドロキシ誘導体
等の核置換体、前記化合物のヒドロ誘導体並びに
それらの互変異性体が好適であり、又ナフトキノ
ン及びベンゾキノンの非置換及び低級アルキル置
換デイールス−アルダー反応付加物からなる群か
ら選ばれる9,10−ジケトヒドロアントラセン又
は9,10−ジオキシヒドロアントラセン系化合物
から適宜選ぶことができる。 9,10−ジケトヒドロアントラセン系化合物と
しては1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9,10
−ジケトアントラセン、1,4,4a,5,8a,
9a,10a−オクタヒドロ−9,10−ジケトアント
ラセン及び1,4−ジオキシ−9,10−ジケトア
ントラセンが適している。9,10−ジオキシヒド
ロアントラセン系化合物としては1,4−ジヒド
ロ−9,10−ジオキシアントラセン、1,4,
5,8−テトラヒドロ−9,10−ジオキシアント
ラセン、1,4,5,8,8a,10a−ヘキサヒド
ロ−9,10−ジオキシアントラセン又はこれらの
ナトリウム塩が適している。 環状アミノ化合物(含窒素複素環式化合物)と
してはフエナジン、ジヒドロフエナジン、キノキ
サリンおよびこれらのアルキル、アルコキシ、ヒ
ドロキシ、カルボキシ、アミノ誘導体である。 これらの化合物の対パルプ当りの添加量は0.01
〜5%重量であり好ましくは0.02〜3.0%程度で
ある。 本発明の漂白系のO/P段に適用されるパルプ
濃度は1〜35%(重量)であり好ましくは5〜20
%程度であり、アルカリ性媒体または過酸化物混
合後のパルプ濃度は1〜20%程度が好ましい。漂
白温度は70〜160℃であり、好ましくは80〜150℃
程度である。反応時間は5〜120分であり、好ま
しくは20〜90分である。反応圧力は1〜10Kg/
cm2、好ましくは1〜5Kg/cm2である。 本発明の漂白系のO/P段に使用されるアルカ
リ性媒体例えば水溶性のアルカリ薬品としては水
酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、アンモニア、クラフト法白液、酸化白
液、緑液、酸化緑液、四ホウ酸ナトリウム、メタ
ホウ酸ナトリウム等であり、対パルプ当りのアル
カリ添加量は、Na2O換算で0.5〜3.0%が好まし
い。 本発明のO/P段の漂白を実施するに当つては
公知のO/P段の操作方法が採用され、又O/P
段を環状ケト化合物又は環状アミノ化合物の存在
下で行う場合には環状ケト化合物又は環状アミノ
化合物を含有する過酸化物溶液をアルカリ性に保
持されているパルプに含浸させ、次いで酸素加圧
してもよいし、あるいは前記化合物を含有するア
ルカリ性に保持されているパルプに過酸化物溶液
を添加して、次いで酸素加圧してもよく、更には
前記化合物を含有するアルカリ性に保持されてい
るパルプに対して酸素加圧し、次いで過酸化物溶
液を数次に分けて分割添加してもよく、数々の方
法が適用される。 本発明における漂白系のH段の個々の条件は通
常のH段の条件と本質的には異ならないが、目標
とする白色度、更には漂白排水負荷量の低減の面
からO/P段に漂白条件との関連から決定され
る。 H段に使用される次亜塩素酸塩としてはそのソ
ーダ塩、カルシウム塩が使用されるが、通常はソ
ーダ塩が使用される。次亜塩素酸ソーダの濃度は
対パルプ当り1〜8%、好ましくは2〜5%、温
度は30〜80℃、好ましくは40〜60℃、パルプ濃度
は5〜20%、好ましくは10〜15%、時間は30〜
180分、好ましくは60〜120分、PHは8.5〜11.0、
好ましくは9〜10で、PHが前記の値を維持できる
ように、苛性ソーダを添加する。 本発明の漂白の対象となるリグノセルロース物
質はGP(砕木パルプ)、PMP(リフアイナーメカ
ニカルパルプ)、TMP(サーモメカニカルパル
プ)、CGP(ケミグラウンドパルプ)、SCP(セミ
ケミカルパルプ)、SP(サルフアイトパルプ)、
KP(クラフトパルプ)、AP(アルカリパルプ)、古
紙パルプ(脱墨された二次繊維)等であり、木材
パルプ、非木材パルプいずれにも適用可能である
ことは言うまでもない。そして本発明の漂白方法
はO/P−H単独の漂白工程として行うことがで
きるが、従来の漂白シーケンスにおける工程の一
部として代替しても良い。 (発明の実施例) 次に、本発明の実施例について説明するが、本
発明はこれによりなんら限定されるものではな
い。 以下に示す実施例において、リグノセルロース
物質のO/P段及びH段の漂白実験及びパルプの
物理的性質の測定は、特に示さない限り次の操作
手段によつた。 酸素漂白(O/P段)実験 針葉樹パルプ(ダグラスフアー)並びに広葉樹
パルプ(ブナ)各々200g(絶乾)をテフロン袋
に取り、カツパー価に比例した(カツパー価×
0.1%)所定のアルカリ量及び所定量の過酸化物
並びに所定量の環状ケト化合物、環状アミノ化合
物を加え、更にパルプ濃度が15%になるよう所定
量の水を加え、よく撹拌後10回転式オートクレ
ーブの中へパルプを入れたオートクレーブ内の空
気を酸素で置換し、次いで酸素を所定の圧になる
迄圧入した。オートクレーブを加熱して60℃から
所定温度まで30分間で昇温し、所定温度で所定時
間反応させた反応終了後試料を取り出し遠心脱水
洗浄した。 次亜塩素酸ソーダ漂白(H段)実験 遠心脱水洗浄したO/P段パルプ40g(絶乾)
をテフロン袋に取り、対パルプ当り1%の苛性ソ
ーダ及び所定量の次亜塩素酸ソーダを加え、更に
パルプ濃度が10%になるよう所定量の水を加えよ
く撹拌後、40℃の温度で2時間反応させた。反応
終了後試料を取り出し遠心脱水洗浄した。 パルプの物理的性質の測定 パルプの物理的性質については、遠心脱水洗浄
したパルプをPFIミルでカナデイアンフリーネス
600c.c.に叩解し、TAPPI試験法T205os−71(JIS
P 8209)に従つて手抄した秤量60g/m2のシー
トで測定した。なお、各々の試験法については次
の方法に従つて行なつた。 白色度 JIS P 8123 又下記の測定は製紙用パルプの強さ試験方法
(JIS P 8210)に従い 裂断長 JIS P 8113 比破裂 JIS P 8112 比引裂 JIS P 8116 の各々の装置を用いて行なつた。 漂白排水負荷量 パルプ漂白排水の化学的酸素消費量(COD)
をその指標として、JIS K 0102−1974に従つて
測定した。 実施例1〜3及び比較例1 実施例1〜3及び比較例1はダグラスフアーパ
ルプを用いた場合の実験を示す。 実施例1〜3はカツパー価31.2の針葉樹材ダグ
ラスフアークラフトパルプに過酸化物として過酸
化水素を苛性ソーダ(対パルプ3.12%)と共に使
用して酸素漂白を行ない次いで次亜塩素酸ソーダ
漂白を行なつた。実施例2及び3では環状ケト化
合物として9,10−アントラキノン(AQ)(実
施例2)及び1,4,4a,9a−テトラヒドロ−
9,10−ジケトアントラセン(THAQ)(実施例
3)を添加して酸素漂白を行ない、次いで次亜塩
素酸ソーダ漂白を行なつた。 比較例1は苛性ソーダを添加した(対パルプ
3.12%)パルプを酸素だけを用いて漂白を行な
い、次いで次亜塩素酸ソーダ漂白を行なつた例で
ある。 各実験における次亜塩素酸ソーダ(ハイポ)の
添加率は、白色度が65%に達するのに必要な量で
ある。 その結果を次の第1表に示す。 (なお、表中添加化合物とは環状ケト化合物又
は環状アミノ化合物の種類を示す。以下同様。)
【表】
【表】 実施例4〜6及び比較例2 実施例4〜6及び比較例2はカツパー価31.2の
ダグラスフアーパルプを用い、O/P段漂白後の
パルプの蒸解度(カツパー価)を同一にすべく漂
白条件を変えて行なつた実験であり、次いで次亜
塩素酸ソーダ漂白を行なつた。各実験における次
亜塩素酸ソーダ(ハイポ)の添加率は白色度が65
%に達するに必要な量である。実施例4のO/P
段は9,10−アントラキノン(AQ)を0.5%添加
し、実施例5よりも酸素圧を3Kg/cm2下げて行な
つた実験であり、実施例6は実施例4でのAQの
代りに1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9,10
−ジケトアントラセン(THAQ)を0.5%添加し
て、実施例5よりも酸素圧を3Kg/cm2下げ、かつ
保持時間を5分短縮させた実験である。 その結果を第2表に示す。
【表】
【表】 実施例7〜9及び比較例3 実施例7〜9はカツパー価18.5の広葉樹材ブナ
パルプを用い過酸化物として過酸化ソーダを使用
してO/P段漂白を行い、次にH段漂白を行つ
た。実施例7は環状ケト化合物としてアントロン
を、実施例9は環状ケト化合物としてアントラキ
ノンモノスルホン酸ソーダ(AMS)を使用して
それぞれ実施例1〜3と同一の方法でO/P段の
漂白を行い、次いでH段の漂白を行なつた。比較
例3は過酸化ソーダを併用しない酸素漂白(O)
−Hシークエンスの漂白の例である。 H段におけるハイポ添加率は白色度が65%に達
するに必要な量である。 その結果を第3表に示す。
【表】 実施例10〜12及び比較例4 実施例10〜12及び比較例4はブナパルプ(カツ
パー価18.5)を用いてO/P段漂白後のパルプの
蒸解度(カツパー価)を同一にすべく漂白条件を
変えて行なつた実験であり、次いでH段漂白を行
なつた。 比較例4はクメンヒドロパーオキサイドを併用
しない酸素漂白(O)−Hシークエンスの例であ
る。実施例11のO/P段はクメンヒドロパーオキ
シドを1%加えて、比較例4よりも保持温度を10
℃下げ、アルカリ添加量を0.5%減少させた実験、
実施例10のO/P段は環状ケト化合物としてアン
トロンを1%加え比較例4よりも保持温度を15℃
下げ、酸素圧力を4Kg/cm2下げて行なつた実験、
実施例12のO/P段は実施例10のアントロンの代
りに環状アミノ化合物に属するフエナジンを1%
加えて、比較例4よりも保持温度を15℃下げかつ
酸素圧力を4Kg/cm2下げて行なつた実験である。 H段におけるハイポ添加率は白色度が65%に達
するに必要な量である。 以上の結果を第4表に示す。
【表】 比較例 5〜6 比較例5〜6はカツパ価31.2のダグラスフアー
パルプを用い、次亜塩素酸ソーダ(ハイポ)漂白
を行い続いてO/P段漂白を行つたもので、比較
例6はO/P段で9,10アントラキノン(AQ)
を0.5%添加した例である。 その結果を第5表に示す。 比較例 7〜8 比較例7〜8はカツパ価31.2のダグラスフアー
パルプを用い、過酸化物として過酸化水素を使用
してP段漂白を行い、次にH段漂白を行つた。比
較例8はP段で9,10アントラキノン(AQ)を
0.5%添加した例である。 その結果を第6表に示す。
【表】
【表】 第1表の結果から明らかな如く、針葉樹パルプ
の酸素段に過酸化水素、又は過酸化水素とAQ或
いはTHAQを添加することにより、O/P段後
のパルプカツパー価を低い水準まで低下させるこ
とができ、パルプ白色度は高くなり、従つて、同
一白色度(65%)まで漂白するのにハイポの添加
率が少なくてすむ。これによつて、ハイポ段より
系外へ排出されるCOD負荷量が少なくなるので、
排水処理費が低減できるとともに、パルプの粘度
を高く維持することができ、それにともないパル
プ強度、とりわけ、引裂強度が改善されたパルプ
を得ることができる。 更に、第2表の結果から明らかな如く、針葉樹
パルプの酸素段に過酸化水素又は過酸化水素と
AQ或いはTHAQを添加する本発明法は同一カツ
パ価まで酸素漂白する際に、酸素圧、温度、及び
保持時間のいずれかの条件を緩和することがで
き、酸素段並びにハイポ段のパルプ強度、とりわ
け、引裂強度の改善されたパルプを得ることがで
きる。 第3表及び第4表の結果から明らかな如く、本
願発明法は広葉樹パルプも針葉樹パルプと同様に
適用され、改善された引裂強度を有するパルプを
得ることががきる。 比較例5及び比較例6は実施例1および実施例
2の漂白シーケンス(O/P−H)とは異なり、
逆のシーケンス(H−O/P)である。このシー
ケンスではハイポの脱リグニン性が酸素のものよ
りも劣るので、ハイポ漂白後のパルプにはリグニ
ンが多く残留し、パルプの白色度も低い。従つ
て、ハイポ漂白後のパルプを酸素及び過酸化水素
で漂白しても最終パルプの白色度は実施例1及び
実施例2の場合よりも劣り、同一白色度にする為
には漂白薬品の使用量を増加させる必要があり、
その結果パルプ強度が著しく低下するという欠点
がある。また、ハイポ段からの排水には多量の塩
素化合物が含有されているので、この排水はほか
の排水と一緒にボイラーへ回収して燃焼すること
ができない為排水を系外処理することになる。従
つて、排水処理費用が高くなるという欠点も有す
る。 比較列7及び比較例8は過酸化水素漂白後にハ
イポ漂白するシーケンス(P−H)であり、過酸
化水素の脱リグニン性は酸素の場合より相当劣る
ので比較例5及び比較例6の場合と同様に最終の
パルプの白色度は低く、ハイポ段からのCOD負
荷量は増加する。 以上に説明した如く、実施例1及び実施例2で
示される本願発明は対応する比較例5及び比較例
6、比較例7及び比較例8との比較からパルプ白
色度、強度及び排水処理の点で優れていることが
明らかである。 (発明の効果) 前記第1表〜第4表から明らかなように針葉樹
材、広葉銃パルプの差にかかわりなくO/P−H
の漂白シークエンスでパルプを漂白した場合、O
−Hの漂白シークエンスと比較して、O/P段後
のパルプの白色度が高いために、H段のハイポ添
加量が少なくても、同一白色度になり、したがつ
て薬品費が削減できる。又ハイポ添加量が少ない
ために、排水負荷量が低減できる。更にH段での
ハイポ添加量が少なく、漂白が穏やかなために、
セルロース、ヘミセルロースの崩壊が抑制される
のでパルプの粘度及び紙力、とりわけ比引裂強さ
の高いパルプを得ることができる。 しかもO/P段に環状ケト化合物あるいは環状
アミノ化合物を併用した場合には、上記の効果
は、より一層顕著となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 リグノセルロース物質をアルカリ性媒体中で
    酸素及び過酸化物で処理し、次いで次亜塩素酸塩
    で処理することを特徴とするリグノセルロース物
    質の漂白方法。 2 リグノセルロース物質をアルカリ性媒体中で
    環状ケト化合物及び/又は環状アミノ化合物の存
    在下で酸素及び過酸化物で処理し、次いで次亜塩
    素酸塩で処理することを特徴とするリグノセルロ
    ース物質の漂白方法。
JP4900783A 1983-03-25 1983-03-25 リグノセルロ−ス物質の漂白方法 Granted JPS59179892A (ja)

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