JPH08337651A - 放射線硬化組成物 - Google Patents

放射線硬化組成物

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JPH08337651A
JPH08337651A JP8138955A JP13895596A JPH08337651A JP H08337651 A JPH08337651 A JP H08337651A JP 8138955 A JP8138955 A JP 8138955A JP 13895596 A JP13895596 A JP 13895596A JP H08337651 A JPH08337651 A JP H08337651A
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compound
amino groups
groups
amino
irradiation
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JP8138955A
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Reinhold Schwalm
シュヴァルム ラインホルト
Wolfgang Dr Reich
ライヒ ヴォルフガング
Lukas Haeussling
ホイスリング ルーカス
Erich Beck
ベック エーリッヒ
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BASF SE
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F299/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers
    • C08F299/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光化学的に導入された硬化系。 【解決手段】 本発明による放射線硬化組成物は、a)
第一級アミノ基または第二級アミノ基が、ミカエル類似
付加反応で付加することができる少なくとも2個の炭素
−炭素二重結合を有する化合物およびb)エネルギー豊
富な光を用いる照射の際に、第一級アミノ基、第二級ア
ミノ基または第一級アミノ基および第二級アミノ基を有
するアミノ化合物を遊離する遮蔽アミノ化合物を含有し
ている。 【効果】 良好な振子硬度およびエリクセン深度を示す
不粘着性の薄膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 a)第一級アミノ基または第二級アミノ基が、ミカエル
類似付加反応で付加することができる少なくとも2個の
炭素−炭素二重結合(以下、単に活性二重結合と呼称す
る)を有する化合物および b)エネルギー豊富な光を用いる照射の際に、第一級ア
ミノ基、第二級アミノ基または第一級アミノ基および第
二級アミノ基を有するアミノ化合物を遊離し、この場
合、アミノ基中で結合されたH原子(アミン系H原子)
の個数は、全部で少なくとも2個である遮蔽アミノ化合
物を含有する放射線硬化可能な組成物に関するものであ
る。
【0002】更に、本発明は、被覆および成形体の製造
のための放射線硬化可能な組成物の使用に関するもので
ある。
【0003】
【従来の技術】アクリレートを含有する被覆は、通常、
ラジカル重合によって光化学的に硬化する。同様に、ア
クリレートへのアミンのミカエル類似付加反応は、例え
ばアクリレート樹脂の変性のためには、例えばドイツ連
邦共和国特許出願公開第2346424号明細書に記載
されているように公知である。この場合、僅少量で使用
されたアミンは、ミカエル類似反応によって二重結合に
付加される。ミカエル付加反応は、UV光を用いる照射
によって過剰量で存在するアクリル二重結合の引き続く
重合の際に反応性を高めるものである。
【0004】ラジカルにより進行する反応、例えばアク
リル二重結合の重合は、しばしば、就中、可能な副反
応、例えば酸化またはグラフトまたは例えば酸素による
反応の抑制が存在するような欠点と結びつけられるもの
である。
【0005】従って相変わらず、選択的な光化学的に導
入された硬化系に対しての需要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、前記の選択的な硬化系を提供することであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、上記により定義
された放射線硬化可能な組成物並びに被覆および成形体
の製造のための該組成物の使用が見出された。
【0008】本発明の場合、新規の光化学的に導入され
た硬化系とは、エネルギーの豊富な光を用いる照射によ
って初めて、全部で少なくとも2個のアミン系H原子を
有するアミノ化合物を形成する遮蔽アミノ化合物のこと
である。得られたアミノ化合物は、相応して、少なくと
も2回、アクリル基へミカエル付加反応できる。従っ
て、遮蔽化合物からのアミノ化合物の形成後に、アクリ
ル基へのミカエル付加反応は、硬化された生成物を生じ
ることになる。
【0009】本発明による放射線硬化可能な組成物は、
化合物a)および遮蔽アミノ化合物b)を含有する。
【0010】化合物a)は、第一級アミノ基または第二
級アミノ基をミカエル付加反応の形で付加することがで
きる少なくとも2個、好ましくは2〜20個、特に有利
に2〜10個、全く特に有利に2〜6個の炭素−炭素二
重結合を有している。この種の付加反応を行うことがで
きる二重結合は、一般に、活性化された二重結合であ
り、好ましくは、少なくとも1個、好ましくは1個また
は2個、特に有利に1個の基Zによって置換されている
二重結合のことである。
【0011】Zは、
【0012】
【化1】
【0013】から選択された基のことである。
【0014】上記の式中の任意の原子価には、例えば好
ましくはH原子および/または有機基が存在する。
【0015】特に有利には、Zは、
【0016】
【化2】
【0017】で示される基のことである。
【0018】化合物a)として適しているのは、例えば
マレイン酸またはフマル酸と多価、殊に2〜6価のアル
コールとの縮合によって入手されるようなポリエステル
である。この場合、好ましくは5000g/モル未満、
殊に2000g/モル未満、特に有利に500g/モル
未満の分子量を有する低分子量アルコールである。
【0019】アクリレート化合物は、化合物a)とし
て、即ち、アクリル基は、活性化された二重結合として
特に有利である。
【0020】アクリレート化合物a)とは、アクリル酸
の誘導体とともに、メタクリル酸の誘導体のことでもあ
る。しかしながら、アクリル酸の誘導体は有利である。
【0021】アクリレート化合物a)は、分子中にアク
リル基を平均して有利に2〜20個、特に有利に2〜1
0個、全く特に有利に2〜6個を有している。
【0022】化合物a)、殊にアクリレート化合物の数
平均分子量は、有利に15000g/モル未満、特に有
利に5000g/モル未満、全く特に有利に3000g
/モル未満である(標準としてのポリスチロールおよび
溶離剤としてのテトラヒドロフランを用いてゲル透過ク
ロマトグラフィーによって測定した)。
【0023】アクリレート化合物としては、例えば多官
能性アルコール、殊にヒドロキシル基とともに、他の官
能性基または場合によってはエーテル基を有していない
もののアクリル酸エステルが挙げられる。前記のアルコ
ールの例は、例えばに官能性アルコール、例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコールおよびこれらの高
度に縮合した代表物、例えばジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール等、ブタンジオール、ペンタンジ
オール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
アルコキシル化されたフェノール系化合物、例えばエト
キシル化されたかもしくはプロポキシル化されたビスフ
ェノール、シクロヘキサンジメタノール、三官能性およ
び多官能性アルコール、例えばグリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリトリット、ジトリメチロールプロパン、
ジペンタエリトリット、ソルビット、マンニットおよび
相応するアルコキシル化されたアルコール、殊にエトキ
シル化されたアルコールおよびプロポキシル化されたア
ルコールである。
【0024】アルコキシル化生成物は、公知の方法で、
前記のアルコールと酸化アルキレン、殊に酸化エチレン
または酸化プロピレンとの反応によって入手される。好
ましくは、アルコキシル化度は、それぞれヒドロキシル
基0〜10個であり、即ち、ヒドロキシル基1モルは、
好ましくは、酸化アルキレン10モルまでを用いてアル
コキシル化することができる。
【0025】更に、アクリレート化合物としては、ポリ
エステルアクリレートが挙げられ、この場合、ポリエス
テロールのアクリル酸エステルのことである。
【0026】ポリエステロールとしては、例えばポリオ
ール、好ましくはジオールを用いてポリカルボン酸、好
ましくはジカルボン酸をエステル化することによって製
造されるようなものが該当する。この種のヒドロキシル
基を有するポリエステルの出発物質は、当業者には公知
である。有利に、ジカルボン酸としては、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、o−フタル酸、こ
れらの異性体および水素化生成物並びにエステル化可能
な誘導体、例えば前記酸の無水物またはジアルキルエス
テルを使用することができる。ポリオールとしては、上
記のアルコール、好ましくはエチレングリコール、プロ
ピレングリコール−1,2およびプロピレングリコール
−1,3、ブタンジオール−1,4、ヘキサンジオール
−1,6、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジ
メタノール並びにエチレングリコールおよびポリプロピ
レングリコールのタイプのポリグリコールが該当する。
【0027】ポリエステルアクリレートは、複数の工程
でかあるいはまた一工程で、例えば欧州特許第2793
03号明細書に記載されているように、アクリル酸、ポ
リカルボン酸、ポリオールから製造することができる。
【0028】更に、化合物a)とは、エポキシドアクリ
レートまたはウレタンアクリレートのことであってもよ
い。
【0029】エポキシド(メト)アクリレートは、例え
ばエポキシド化されたオレフィンまたはポリグリシジル
エーテルもしくはジグリシジルエーテル、例えばビスフ
ェノール−A−ジグリシジルエーテルと、(メト)アク
リル酸との反応によって入手されるものである。
【0030】この反応は、当業者には公知であり、例え
ばR.Holmann、U.V.and E.B.CuringFormulation for Pri
nting Inks and Paints、ロンドン、1984年の中に
記載されている。
【0031】ウレタンアクリレートとは、殊に、ヒドロ
キシアルキルアクリレートと、ポリイソシアネートもし
くはジイソシアネートとの反応生成物のことである(同
様に、R.Holmann、U.V.and E.B.Curing Formulation fo
r Printing Inks and Paints、ロンドン、1984
年)。
【0032】勿論また、種々の化合物a)の混合物、例
えば上記のアクリレートの混合物も使用することができ
る。
【0033】化合物a)とともに、本発明による組成物
は、遮蔽アミノ化合物b)を含有している。エネルギー
の豊富な光を用いる照射の際に、活性化された二重結
合、例えばアクリル二重結合に、ミカエル付加反応によ
り付加することができる1つまたはそれ以上のアミノ基
を有する化合物が形成されるかまたは遊離される。
【0034】付加は、例えば以下のようにして行うこと
ができる:
【0035】
【化3】
【0036】1つまたはそれ以上のアミノ基中に結合さ
れているH原子(アミン系H原子)の個数は、少なくと
も2個である。有利に個数は、2〜6個、殊に2〜4個
である。
【0037】また、アミン系H原子の個数は、少なくと
も2個であるので、相応して少なくとも2個の活性化さ
れた二重結合もしくはアクリル基への付加反応が行われ
る。
【0038】第一級アミノ基(2個のアミン系H原子)
の場合、まず、活性化された二重結合への付加反応が行
われ、この場合、第二級アミノ基が生じる。この第二級
アミノ基は、他の活性化された二重結合に付加すること
ができる。2個の第一級アミノ基(4個のアミン系H原
子)を有する化合物は、相応して、4個の活性化された
二重結合へ付加することができ、かつ2個の第二級アミ
ノ基を有する化合物は、相応して、2個の活性化された
二重結合へ付加することができる。
【0039】従って全ての場合に、付加は、連鎖延長ま
たは架橋、即ち、硬化を生じることになる(以下、“ミ
カエル類似付加反応”と呼称する)。
【0040】活性化された二重結合、殊にアクリル基対
アミン系H原子のモル比は、十分な硬化を得るために
は、好ましくは、少なくとも1:0.2である。また、
化合物b)は、活性化された二重結合に対して過剰量で
使用することができる。
【0041】しかしながら、例えば1:1.2、有利に
1:1のモル比を超えることは、勿論、等モル量を上回
って反応されないのであまり有利ではないようである。
【0042】有利に、活性化された二重結合対アミン系
H原子の比は、少なくとも1:0.4、特に有利に少な
くとも1:0.8である。
【0043】化合物b)は、それ自体公知である。
【0044】例えば、アミノ化合物が中心金属原子に結
合されているような錯体化合物のことである。前記の形
の場合、アミノ基は、反応性ではなく、即ち、ミカエル
付加反応を行うことはできない。エネルギーの豊富な光
を用いる照射によって、アミノ化合物は、金属錯体から
遊離される。
【0045】適当な錯体化合物は、例えばS.K.Weit、C.
Kutal und R.D.Allen、Chem.Mater.第4巻、第453〜
457頁(1992年)に記載されているような例えば
コバルトIIIアミン−錯体である。
【0046】化合物b)とは、殊にアミノ化合物のこと
であってもよく、この場合、アミノ基は、光不安定性の
有機保護基によって標識されている。エネルギーの豊富
な光を用いる照射によって、保護基は分割され、かつア
ミノ化合物は、遊離される。相応する化合物は、V.N.R.
Pillai、Photoremovable Protecting Groups in Organi
c Synthesis、Synthesis、Jan.1980年、第1〜26
頁に記載されている。
【0047】光不安定性の基とは、例えばジメチル−
3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基もしくは3−ニトロフェニル
基、フェナシル基、3,5−ジメトキシベンゾイニル基
または2−ニトロベンジル基のことである。最後のもの
としては、詳細には、2−ニトロベンジル基、α−置換
された2−ニトロベンジル基、2−ニトロベンジルオキ
シカルボニル基およびα−置換された2−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル基および2−ニトロフェニルエチレ
ングリコール基が挙げられる。
【0048】最後に標識されたアミノ基とともに、有利
に相応するニトロベンジルアルコールと、イソシアネー
ト、例えば脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシア
ネートおよび芳香族ジイソシアネート、例えば1,4−
ブタンジイソシアネート、1,6−ヘキサン−ジイソシ
アネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネートおよび2,4,4−トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、4,4′−ジイソシアネートジフ
ェニルメタン、4,4′−ジイソシアネートジシクロヘ
キシルメタン、2,4−トルイレンジイソシアネートお
よび2,6−トルイレンジイソシアネート、テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネートあるいはまた殊にウレト
ジオン基、ビウレット基およびイソシアヌレート基を有
するジイソシアネートの付加反応生成物との反応によっ
て製造することができる。
【0049】以下に、照射によるアミノ化合物の遊離の
ための若干の反応例が記載されている。
【0050】1.コバルトIII−アミン錯体からの場
合、 [Co(NR35X]2+ → Co2++5NR3+X 2.光不安定性の有機保護基で標識されたアミンからの
場合、 a)ベンジルオキシカルボニル−保護基
【0051】
【化4】
【0052】b)ニトロベンジルもしくはジニトロベン
ジル置換されたカルバミン酸塩保護基
【0053】
【化5】
【0054】c)ジメチル−3,5−ジメトキシベンジ
ルオキシカルボニル基
【0055】
【化6】
【0056】d)3−ニトロフェニル基
【0057】
【化7】
【0058】一般に、化合物b)とは、好ましくは、低
分子量の化合物、殊に500g/モル未満の分子量を有
するもののことである。
【0059】化合物から遊離されたアミノ化合物とは、
有利に、同様に500g/モル未満、特に有利に300
g/モル未満の分子量および既に上記のように、好まし
くは、2〜6個のアミン系H原子、即ち例えば、1個の
第一級アミノ基、2個の第二級アミノ基あるいはまた2
個の第一級アミノ基を有する低分子量の芳香族または殊
に脂肪族のアミノ化合物のことである。
【0060】本発明による組成物は、化合物a)および
b)とともに、他の成分を含有することができる。
【0061】例えば、化合物a)のように、アミノ基と
のミカエル付加反応を行うが、しかし、その単官能性に
基づいて連鎖停止を生じ、かつ末端で結合されているよ
うなアクリル基を有する化合物が該当する。
【0062】また、本発明による組成物には、更に別の
エチレン系不飽和で共重合可能な化合物を添加すること
ができる。
【0063】本発明による組成物中に含有されている不
飽和で共重合可能な全ての化合物は、例えば以下のよう
に、好ましくは化合物a)50〜100重量%、特に有
利に80〜100重量%、全く特に有利に95〜100
重量%アクリル基を有する化合物0〜20重量%、特に
有利に0〜10重量%、全く特に有利に0〜5重量%お
よび他のエチレン系不飽和で共重合可能な化合物0〜5
0重量%、特に有利に0〜20重量%および全く特に有
利に0重量%から構成されている。
【0064】最後に挙げられた他の化合物が一緒に使用
されるおよび/または化合物a)がb)のアミン系H原
子に対してアクリル基のモル過剰量で使用される場合に
は、組成物の硬化は、部分的には、ラジカル共重合によ
って行うこともできる。このためには、UV光を用いる
照射の際に、付加的なラジカルによる硬化を生じる、ラ
ジカル重合のための光開始剤を添加することができる。
しかしながら、本発明による組成物は、単独でも、ミカ
エル類似硬化によって硬化することができる。
【0065】本発明による組成物は、硬化して、良好な
機械的性質、例えば高い硬度および良好なエラストマー
の性質を有するような、不粘着性の被覆または成形体に
なる。
【0066】該組成物は、意図された使用のために常用
の添加剤を含有することができる。
【0067】この場合、被覆剤としての使用の際には、
例えば顔料、染料、充填材等のことである。
【0068】また、本発明による組成物は、例えば加工
粘度の調節のために、更に溶剤を添加することもでき
る。
【0069】殊に、化合物a)も良好に溶解するような
溶剤、例えばジメチルホルムアミド、n−メチルピロリ
ドン、酢酸ブチル、メチルプロピレングリコールアセテ
ートおよびジエチレングリコールジメチルエーテルが適
している。
【0070】本発明による組成物の照射硬化の際に、長
波長のエネルギーの豊富な光が照射され、この場合、化
合物b)の性質によりアミノ化合物が遊離される。ミカ
エル付加反応は、アミノ化合物の遊離後に、自発的に進
行する。ミカエル付加反応の促進のためには、温度を、
照射の間または照射に続いて、40〜120℃に保持す
ることができる。しかしながら一般に、温度の上昇は必
要とされていない。
【0071】付加的なラジカルによる硬化が望まれてい
る限り、b)の中のアミノ化合物の遊離およびラジカル
による硬化のために必要とされた波長範囲が異なる場合
には、組成物を、電子ビームまたはUV光を用いる前記
のミカエル類似硬化の前後に、光開始剤の存在下に組成
物中で照射することができる。
【0072】一般に、240〜400nmの波長範囲お
よび50〜150W/cmの出力を有するUV長は、
b)からのアミノ化合物の遊離に適しているように思わ
れる。
【0073】
【実施例】
試験方法 反応性の尺度は、照射されることになる試料が載せられ
ているベルトコンベヤーを用いて、照射のためのUV灯
に沿って通過させることができる(m/分での)速度で
ある。振子硬度を、DIN53157により測定した。
該振子硬度は、被覆の硬度の尺度であり、この場合、よ
り高い値がより硬い層に相応するものである。
【0074】エリクセン深度を、DIN ISO152
0により測定した。該エリクセン深度は、被覆の可撓性
および付着の尺度であり、この場合、より高い値がより
可撓性の被覆に相応するものである。
【0075】例 1 化合物b)を、 C.G.Illson他、SPIE、Advances in Res
ist Technology and Precessing X、第1925号、3
54〜365頁、(1993年)に記載されているよう
に、ヘキサメチレンジイソシアネートおよび2,6−ジ
ニトロベンジルアルコールから製造した。
【0076】b)169.2重量部および1,1,1−
トリス−(ヒドロキシメチル)プロパン−トリアクリレ
ート118.52重量部を、ジエチレングリコールジメ
チルエーテルの中に溶解し、約20μmの層厚でポリエ
ステル箔の上にドクターナイフで塗布し、かつ60℃で
20分間、空気循環棚の中で乾燥させた。引き続き、こ
の層に、ベルトコンベヤーの上で照射した。不粘着性
を、20m/分のベルトコンベヤーの速度により達成し
た。振子硬度は、42sであり、エリクセン深度は、
3.5mmであった。
【0077】比較例 1 例1中のb)の代わりに、(同じモル含量で)ヘキサン
ジオールジアクリレート67.8部を使用した。これに
対して、光開始剤 Irgacur(登録商標)500を4重量
%添加し、かつ例1と同様に処理した。10m/分の速
度では、不粘着性の薄膜は得られなかった。
【0078】例 2 (ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルオキシ)カル
ボニル−N−シクロヘキシルアミン90重量部およびジ
ペンタエリトリットペンタ/ヘキサアクリレート57.
8重量部を、例1と同様にドクターナイフで塗布し、か
つ照射した。被覆は不粘着性であり、かつ振子硬度52
sおよびエリクセン深度2.5mmを示した。
【0079】例 3〜6 例1で使用された工程と同様に、化合物b)を、o−ニ
トロベンジルアルコールおよびヘキサメチレンジイソシ
アネート(例3)、イソホロンジイソシアネート(例
4)、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ート(例5)およびヘキサメチレンジイソシアネートの
ビウレット(例6)から製造した。
【0080】これらを、ポリエステルアクリレート(La
romer(登録商標)LR8799、BASF社)と、ア
ミン系H原子に対するアクリル基の化学量論的量で混合
する。被覆溶液の製造、塗布および照射の後に、以下の
反応性および機械的データを有する不粘着性の薄膜が得
られた:
【0081】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルーカス ホイスリング ドイツ連邦共和国 バート デュルクハイ ム ヴェルスリング 32 (72)発明者 エーリッヒ ベック ドイツ連邦共和国 ラーデンブルク シラ ーシュトラーセ 1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線硬化組成物において、 a)第一級アミノ基または第二級アミノ基が、ミカエル
    類似付加反応で付加することができる少なくとも2個の
    炭素−炭素二重結合を有する化合物および b)エネルギー豊富な光を用いる照射の際に、第一級ア
    ミノ基、第二級アミノ基または第一級アミノ基および第
    二級アミノ基を有するアミノ化合物を遊離し、この場
    合、アミノ基中で結合されたH原子の個数は、全部で少
    なくとも2個である遮蔽アミノ化合物を含有することを
    特徴とする、放射線硬化組成物。
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