JPH08336961A - インクジェットプリント方法 - Google Patents

インクジェットプリント方法

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JPH08336961A
JPH08336961A JP14494395A JP14494395A JPH08336961A JP H08336961 A JPH08336961 A JP H08336961A JP 14494395 A JP14494395 A JP 14494395A JP 14494395 A JP14494395 A JP 14494395A JP H08336961 A JPH08336961 A JP H08336961A
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JP
Japan
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edge
bits
bit
image
ink
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Withdrawn
Application number
JP14494395A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nishikawa
正治 西川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】輪郭やラインの方向によらずに輪郭線のビット
を保存して塗り潰し部分のビットを間引くために、原画
像のエッジビットは保存してプリントし、エッジビット
と非エッジビットを分別して該非エッジビットを所定ビ
ットを間引く。 【構成】ステップS11でプリント原画信号が出力さ
れ、ステップS12に於いて原画像についてエッジのビ
ットか否かが判定される。ここでエッジビットと判定さ
れた場合は、ステップS13に進んでエッジビット抽出
処理に入る。非エッジビットと判定された場合は、ステ
ップS14で非エッジビット抽出処理がなされた後、ス
テップS15で非エッジビットに対しビットの間引き処
理が施される。次に、ステップS16で上記エッジビッ
トと、間引いた後の非エッジビットとが合成されてプリ
ント画信号が作成される。この後、ステップS17でイ
ンクジェットプリンタによるプリントが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプリントヘッドによっ
て液滴状のインクを飛翔させ、記録媒体上に画像形成す
るインクジェットプリント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来インクジェットプリントに於いて
は、複数のインク吐出用のノズルを有するプリントヘッ
ドを移動走査台上に搭載し、これを主走査方向に移動さ
せながらプリント原画信号に従ってインクの吐出を制御
し、プリントヘッドに対向して配置されている受像媒体
上にインク画像を形成している。ノズルは、上記主走査
方向と交差する方向に多数配列されており、1回の主走
査によって長い帯状の走査領域が単位として画像形成さ
れる。
【0003】通常、記録媒体は主走査と直交する方向
(副走査方向)にステップ的に搬送される。この副走査
方向への送りによって、帯状の走査の帯を次々に繋ぎ合
わされて面状に走査領域が拡大され、全画面の走査が行
われる。
【0004】プリントされるドットの配列密度は、プリ
ントヘッドのノズルの配列密度と、インク吐出の周期の
制御と、副走査方向の送りの制御によって、種々変更が
可能である。しかしながら、1回の噴射によって1つの
ノズルから吐出されるインクの量は大きく変化させるこ
とはできない。したがって、通常設計された最適のドッ
ト密度とドットサイズの組合わせは1つである。
【0005】基本原理的に言えば、高解像度の仕様に設
計するとプリントドットは小さく、プリント時間が長く
なる。一方、高速度プリントを実現しようとすると低解
像度を選択することとなり、大きなプリントドット径が
必要となる。
【0006】ところで、同一の装置で低速高解像度と、
高速低解像度を切換えて選択的に使用可能とする構成が
知られている。古くから行われている方法は、標準的な
速度及び解像度の標準モードに対し、高速低解像度のモ
ードを付加する方法である。この場合、高速低解像度の
モードでは、プリントドットのサイズが同じで密度が低
くなるために画像濃度が低下して画像が粗くなるが、画
像形成は可能である。
【0007】これと反対の画質となるのが低速高解像度
モードである。このモードは、標準的な速度及び解像度
のモードに対し、同じプリントヘッドを用いて、より高
い解像度のドット形成を行おうとするものである。この
場合、ドットサイズを小さくすることは不可能か、或い
は制限がある。それ故、高解像度モードに於いては、単
位面積当たりのインク付着量が増大して高画濃度とな
り、インクの乾燥不良や流れ出し等が生じて、画像形成
が不可能となる場合もある。
【0008】また、高解像度モードの場合、ドット密度
に対してドット径が大きすぎるので、ドット分布密度を
調整して疑似多階調表現する場合に、ドット分布密度が
小さい部分でも画像濃度が飽和してしまう。そのため、
階調表現に歪みが生じたり、表現可能な階調数に制約を
受けてしまうといった欠点が生じてしまい、高画質化を
阻害するものであった。
【0009】このような問題を解決するために、専用の
コート紙を開発してインクの拡がりを抑えてドット径を
小さくしたり、インクの吸収能力を高めるようにするこ
とが行われている。また別の解決策として、用紙を加熱
するヒータを設け、インク溶剤の気化を促進させる技術
も取り込まれている。
【0010】更に、特開平7−32650号公報等に於
いては、プリント画信号の中からドットを間引いてイン
ク量を減少させる方法が記載されている。図11及び図
12は、上述した特開平7−32650号公報に示され
ているプリント方法の説明をするための図である。
【0011】図11に於ける格子は、高解像プリント画
信号のピクセルの位置を示すもので、横方向に1つずつ
のピクセルを繋ぎ合わせた信号がラスタデータの行を構
成し、通常この方向がプリンタの主走査方向となる。そ
して、行と直交方向のピクセルの配列が列方向であり、
この方向はプリンタの副走査方向となる。
【0012】通常モードのプリントに於いては、図中1
で示されるように、プリントドットはピクセルの各格子
位置にドット形成される。これに対し、高解像モードに
於けるプリントでは、図中2で示されるように、各ピク
セルのドット径が大きいために、ピクセルの全てが塗り
潰される、いわゆるベタ画像部分ではドットを間引いて
プリントすることが好ましい。
【0013】開示されたプリント方法は、ドットの有無
で示される画信号のラスタデータ行の中の、ドット有り
の部分であるシーケンスビットの1番目と最終ビットは
そのまま残し、先頭から2番目のビットから最終ビット
の2つ前までのビットについては1つおきにビットを間
引く変換処理を行う。
【0014】図12は、こうした変換処理の動作を説明
するフローチャートである。ステップS1でインデック
スが初期化された後、ステップS2にて注目ビットP
(R,C)の処理につき、その直前のビットP(R,C
−1)と直後のビットP(R,C+1)が調べられ、両
者が1である時には注目ビットP(R,C)が1から0
へ変換されるようにする。次いで、ステップS3及びS
4により、1つの行の処理が終ると次の行へ移り、次々
と列方向へ処理が移動されることによって1画面の処理
が行われる。
【0015】このように処理されると、ラスタラインに
沿って塗り潰し部分は1ビットおきにビットが間引か
れ、しかも輪郭を形成するビットはそのまま残る。した
がって、高解像プリントの効果が生ずる輪郭の滑らかさ
を保持したまま、塗り潰し部分のインクの過剰を防止す
ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このような処理方法に
よれば、画像のエッジの輪郭は保持して塗り潰し部分の
ドットを間引くことが可能になる。しかしながら、行方
向と平行なエッジラインのみは、有効に輪郭線を残すこ
とができないという課題を有している。
【0017】図13(a)及び(b)を参照して、この
課題について説明する。図13(a)に於いて、図中X
は行方向(主走査方向)、Yは列方向(副走査方向)を
表している。また、図中3はプリント画信号の画像ビッ
ト(ドット有りのピクセル)を示し、図中4は信号処理
によって間引いた後、すなわち間引いた結果残ったビッ
トを示している。
【0018】初めに、図中l1 で示される行はX方向に
連続してビットが存在しているので、その先端と後端の
ビットが保存される。そして、中間のビットについて
は、図12のフローチャートに示されたような処理によ
って、1ドットおきにビットが間引かれ、ビット4が残
る。同図に於いては、Y方向に連続したビットに対応す
る行はl1 からln まで存在しているが、l2 行以降は
1ビットのみのラインであるから、ビットの信号処理で
はエッジビットとしてそのまま残される。
【0019】かくして、信号処理で残されたビットに基
いてプリントした結果は、図13(b)に示されるよう
になる。ドット5の径は解像度と比較して大きくなるの
で、その様に図示した。
【0020】図13(b)に於いて、Y方向のラインは
大きめのドットが高解像度で配列されているので、ライ
ンの凹凸は少なく、またドットは高密度で配置されて画
濃度が高い。これに対して、X方向のラインは1つおき
にビットを間引いているので、ラインの凹凸が激しく、
またドットの重なりが少いために画濃度が低い。
【0021】このように、輪郭線に凹凸が残って画像濃
度が低くなるのはX方向に平行なラインや輪郭に限られ
たものであるが、画像の方向によって著しい画質差が生
じてしまうことは大きな問題であった。
【0022】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、輪郭やラインの方向によらず、輪
郭線のビットが保存されたまま、塗り潰し部分のビット
を間引くことができ、且つ高解像度モードのプリントを
行った場合に解像度を維持した状態でインクの乾燥、不
良や流れ出しを生ずることのないインクジェットプリン
ト方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、プ
リントヘッドによって、液滴化したインクを印字媒体へ
向けて飛翔させ、ビットマップのピクセル位置の画像ビ
ットの有無を表したラスタ原画信号に対応してインクを
着滴させて画像形成するインクジェットプリント方法に
於いて、上記ラスタ原画信号で表される画像の行方向及
び列方向のエッジを抽出してエッジビットと非エッジビ
ットを分別する工程と、上記非エッジビットに対して所
定のビットの間引き処理を行う工程と、上記エッジビッ
ト及び上記間引き処理が行われた後の非エッジビットを
合成して出力画像を作成する工程と、この出力画像を作
成する工程により作成された上記出力画像のプリントを
行う工程とを具備することを特徴とする。
【0024】
【作用】この発明にあっては、プリントヘッドによっ
て、液滴化したインクを印字媒体へ向けて飛翔させ、ビ
ットマップのピクセル位置の画像ビットの有無を表した
ラスタ原画信号に対応してインクを着滴させて画像形成
するインクジェットプリント方法に於いて、上記ラスタ
原画信号で表される画像の行方向及び列方向のエッジが
抽出されることにより、エッジビットと非エッジビット
が分別される。上記非エッジビットに対しては、所定の
ビットの間引き処理が行われる。そして、上記エッジビ
ット及び間引き処理が行われた後の非エッジビットが合
成されて出力画像が作成される。これにより作成された
上記出力画像についてプリントが行われる。
【0025】これにより、原画像のエッジビットはその
まま保存されてプリントされるため、凹凸の少ない滑ら
かエッジがプリントされる。また、非エッジビットの塗
り潰し部分に於いては、適切にドットが間引かれるため
に、単位面積当たりのインク量が減少し、記録媒体にイ
ンクが吸収しきれなくなって流れ出したり、未乾燥のイ
ンクが搬送ローラを媒介として記録媒体上の不必要な部
分に転写されてしまったりという不具合が防止される。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図2(a)は、この発明によるインクジェット
プリンタ方法が適用されるインクジェットプリント装置
の一例を示す概略構成図である。
【0027】図2(a)に於いて、ロール状記録紙11
から供給される記録紙12は、ガイドローラ13を介し
て、ファンを内蔵して吸引ボックスを構成するプラテン
14に至る。この記録紙12は、更に搬送ローラ15と
ピンチローラ16のニップ部に搬出される。上記搬送ロ
ーラ15は、副走査モータ17によってステップ的に記
録紙12を搬送するためのものである。
【0028】プリントヘッド18には、図2(b)に示
されるように、記録紙12に対向する側に複数個のイン
ク噴射ノズル19が配列されている。このプリントヘッ
ド18は、上記ノズル19の配列幅、すなわちプリント
幅Wを有するものとなっている。
【0029】また、上記プリントヘッド18は、移動走
査台20上に搭載されるもので、ガイドレール21a及
び21b上を往復動することにより、主走査が行われ
る。上記移動走査台20は、フック22、プーリ23a
及びこのプーリ23aと対をなすプーリ23bの間に掛
け渡されたワイヤ24によって、プーリ23aを軸支す
る主走査モータ25により移動される。つまり、主走査
モータ25の回転は、プーリ23a、23b及びワイヤ
24を経由して移動走査台20に伝達される。 一方、
プリント原画信号源27からの2値化されたラスタ画信
号は、プリント画信号回路28によってエッジビットの
抽出及び非エッジビットの間引きの信号処理を受けた
後、書込み回路29を介してビットマップメモリ30に
書込まれる。尚、エッジビットの抽出及び非エッジビッ
トの間引きの信号処理の詳細については後述する。
【0030】読出し回路31では、上記プリントヘッド
18のノズル配列構造やプリントむら防止用のプリント
モードの指定に従って、プリントヘッド18へ送り込む
信号のアドレス、タイミングが調整されて読出す制御が
行われる。こうして読出された信号により、プリントヘ
ッドドライバ32を介してプリントヘッド18のインク
噴射が制御される。
【0031】上記プリント画信号回路28では、標準モ
ードと高解像モードによって間引き処理を行う場合と行
わない場合があるが、その選択はモード指定選択回路3
3からの指定を受けて制御回路34にて行われる。この
制御回路34は、画信号と機械的なプリントヘッド18
の移動走査や、記録紙12を給送するための主走査モー
タ25、副走査モータ17を駆動する主走査モータドラ
イバ35、副走査モータドライバ36の制御を連動して
行うためのものである。
【0032】図2(b)は、上記プリントヘッド18と
走査画面の対応を示したもので、記録紙12の幅方向X
がプリントヘッド18の主走査方向となり、同Y方向が
副走査方向となる。
【0033】そして、1回の主走査により、副走査方向
Yの幅Wのプリントの帯12Wが作られ、次いで幅Wだ
け記録紙12がY方向にステップ送り(副走査送り)さ
れて、次の主走査が行われる。このように、帯状の走査
領域を次々に繋げることにより、1画面のプリントが形
成される。
【0034】次に、図1及び図3を参照して、この発明
の一実施例を説明する。図3(a)は、インクジェット
プリントのための原画像信号の一例を示したものであ
る。図中40は1枚の画像プレーンを示しており、この
画像プレーン40はピクセルを単位とする行l1 、l
2 、…、l11と、列m1 、m2 、…、m11から構成され
ている。そして、上記行及び列の交点座標の各ピクセル
位置に、画像が有る場合を“1”、無い場合を“0”と
して、全体の画像が表現される。
【0035】尚、同実施例に於いては、画像が有る場所
のピクセルを画像ビットと称することとし、図中実線の
格子で示されたピクセル41が画像ビットを示すものと
する。したがって、この発明が扱う画信号は、2値化さ
れた画像ビットの有無で示される画信号である。
【0036】先ず、ステップS11にて2値化されたビ
ットマップ信号であるプリント原画信号が、プリント原
画信号源27からプリント画信号回路28へ出力され
る。次いで、ステップS12にて、プリント画信号回路
28に於いて画像プレーン40中の原画像42からエッ
ジビットを抽出するにあたり、エッジのビットか否かが
判定される。
【0037】図3(b)は、原画像42から抽出された
エッジのビット43を示している。そして、原画像42
からエッジビット43が抽出された残り部分、すなわち
エッジビット43で囲まれた部分が非エッジビット44
となる。
【0038】上記ステップS12に於いて、上記出力さ
れたプリント原画信号がエッジビットであった場合は、
ステップS13に進んでエッジビット抽出処理に入る。
このエッジビットの抽出方法については後述する。
【0039】一方、上記原画信号がエッジビットでな
い、すなわち非エッジビットであった場合は、ステップ
S14に移行して非エッジビット抽出処理に入る。次い
で、ステップS15に進んで、非エッジビットに対しビ
ットの間引き処理が施される。間引きの仕方は種々可能
であるが、部分的なインク付着量の増大をも防止するた
めには、均等に間引くのが好ましく、例えば市松模様状
に交互に間引くのが自然であり、間引きの欠点も出にく
い。したがって、ここでは市松模様状に交互に間引くも
のとする。
【0040】図3(c)は、間引き処理が行われた非エ
ッジビットを示しており、図中斜線部が残されたビッ
ト、白い部分が間引かれたビットとしている。次に、ス
テップS16に於いて、図3(b)に示されたエッジビ
ットと、同図(c)に示された間引いた後の非エッジビ
ットとが合成されて、プリント画信号が作成される。こ
のプリント画信号の作成は、単に両ビットを集合するだ
けでよい。図3(d)は、これによって作成されたプリ
ント画信号を示すものである。
【0041】尚、後述するように、実際の演算処理に於
いてはエッジの抽出と非エッジビットの分別及びビット
の間引きは、各行方向に順番に処理されてプリント画信
号が1若しくは2行単位で作成されるので、上述した各
工程の処理は必ずしも独立して順次行われるものではな
い。
【0042】この後、最終工程であるインクジェットプ
リンタによるプリントが、ステップS17にて行われ
る。これは、上記演算処理して作成されたプリント画信
号に基いて行われる。図3(e)は、プリントされた結
果を示しており、記録紙12上にプリントドット45の
重なりが示されている。
【0043】プリントドットは、標準のプリントモード
に於いて、適正な量のインクまたはそれよりも所定量分
減量したインクによって作成される。例えば、360D
PIを標準のモードとするプリンタでは、直径100ミ
クロンのプリントドットが適正なプリントドットであ
る。
【0044】また、専用のコーティングが施されたプリ
ントペーパを用いたり、インク量の補正等を行ってドッ
ト径を少なくしても、ドット径は70〜80ミクロンの
寸法を有する。このプリンタに於いて、高解像モードと
して720×720DPIのプリントを行う場合、好ま
しいドット径は50ミクロンであるので、上記の実際の
ドット径は適正値よりかなり大きなものとなる。
【0045】したがって、図3(e)は、このような適
正より大きな径のドットが形成される状態でプリントを
行った結果を示している。すなわち、エッジ部分につい
ては、ドット径は適正ドットより大きいがドットピッチ
が詰まっているので、極めて滑らかな輪郭線が描かれて
いる。仮に、ドットピッチを標準プリントの半分、すな
わち2倍の解像度とすれば、両者のエッジの滑らかさの
差は著しい。しかも、エッジビットは行方向、列方向共
に保存されているので、滑らかさの方向的な差異は発生
しない。
【0046】また、行方向と列方向の細線を描く場合に
ついても同様であり、細線は輪郭線と同じ扱いで保存さ
れるので、行方向、列方向共に画像濃度や滑らかさに差
異のない線として再現される。
【0047】非エッジビット部分、すなわち塗り潰し部
分に着目すると、ビットは間引かれて半数になってい
る。このドット密度の場合の適正ドット径である70ミ
クロンのドット径を得ることは、コート紙を用いたりイ
ンク量を絞ることによって可能である。
【0048】そして、ビットを間引いた結果、単位面積
当たりのインク量は半減し、インクの吸収不足によるイ
ンクの流れ出しや乾燥不良も防止される。更に、インク
ドットの過剰な重なり合いが防止されるために、ディザ
法や誤差拡散法等の疑似多階調法でのプリントを行った
場合でも、階調特性が歪んで狭くなってしまうといった
障害が除去される。
【0049】尚、エッジ部分は、狭い帯状に高ドット密
度領域が残るが、該領域に隣接してインクドットの無い
白地部分があるために、インク溶剤はその部分に拡散吸
収されるので、インクの流れ出しや乾燥不良は生じな
い。
【0050】また、上記ステップS13のエッジビット
抽出工程とステップS14の非エッジビット抽出工程に
ついては、原画像42からエッジビット(43)を判定
すると、残りは非エッジビット(44)である。したが
って、上記ステップS13及びS14の工程は、並行し
て同時に行うことができる。
【0051】更に、上記ステップS12〜S16まで
は、一連の画信号処理の工程であるので画信号は連続し
て流れて同時処理されるので、各工程は必ずしも分離し
て存在する訳ではないが、画信号処理の内容は図示する
ような要点を含むものである。
【0052】次に、エッジビットの抽出処理について詳
細に説明する。図4乃至図6は、エッジビットの抽出方
法の一例を説明する図である。この例では、エッジビッ
トの抽出は行方向及び列方向にM×N(但しM≧2,N
≧2)のピクセル走査ウインドを設け、行方向及び列方
向に1ピクセル単位でシフトしながらラスタ原画信号を
走査し、ウインド内のm×n(但しM>m≧1,N>n
≧1)のピクセルが画像ビット無しを検知し、且つM×
Nのウインド内に画像ビットが有ることを検知した場合
は、当該画像ビットをエッジビットとして優先判定する
ものである。
【0053】図4に於いて、462 〜4611は走査ウイ
ンドであり、M=2,N=2の寸法のウインドの例を表
している。走査ウインドは、ラスタ画信号(原画像)4
2を順次走査し、ウインド内に画像ビットが無い場合に
は次の位置へとウインドをシフトさせ、画像ビットがあ
る場合にはエッジビットがあるか否かの判定を行う。
【0054】そして、図中Xを行方向、Yを列方向と
し、図示例では走査ウインドを行方向に沿って画像プレ
ーン40の左端から右端まで走査し、次いでY方向に1
ピクセル分だけ上記ウインド位置をシフトして再び行方
向に沿った走査を行い、この走査を画像プレーン40の
最上行から最下行まで繰返す。
【0055】行方向の走査は、1ピクセルずつウインド
の位置をシフトして、ウインドと重なり合う画像ビット
を判定する。この判定の基準は、M×N(M≧2,N≧
2)のウインドの中にm×n(M>m≧1,N>n≧
1)の判定領域に画像ビットが無く、M×Nのウインド
の中には画像ビットが有る場合、当該画像ビットをエッ
ジビットと判定するものである。
【0056】同実施例では、走査ウインドM×Nは2×
2で、判定領域m×nは1×1である。すなわち、2×
2のウインド中に画像ビットの無い部分と画像ビットが
有る部分が混在する時、その存在する画像ビットをエッ
ジビットと判定するものである。
【0057】尚、図4に於いて、走査ウインド462
463 、464 …、469 、4610、4611は、走査ウ
インドの列方向の走査位置を示すものである。すなわ
ち、上述したように、走査ウインドは行方向に1行分の
走査が終了すると、列方向に1ピクセル分シフトして次
の行方向走査を行う。したがって、1画面の上端から下
端まで、走査ウインド461 (図示せず)、462
…、4611とシフトして走査を行う。
【0058】図5は、エッジビットの判定例を示す図で
あり、図4に示された原画像42のl2 行とl3 行の一
部をウインド走査で判定する工程を説明するためのもの
である。
【0059】上述したような手順でウインド走査が進む
と、l1 行には画像ビットが存在しないで終了し、l2
行にウインドがシフトする。図5(b)はこのl2 行に
ウインド46が存在する状態を示している。このウイン
ド46の位置では、l2 行,m2 列に画像ビットが存在
してウインドと重なっている。これは、2行×2列で構
成されるウインド内の1つに画像ビットが存在し、ウイ
ンドの他の部分は画像ビットが存在しないので、該当す
るl2 行,m2 列はエッジビットと判定される。このl
2 行,m2 列のエッジビットを、図5(a)に43とし
て示した。
【0060】次に、図5(c)に示されるように、ウイ
ンド46を行方向に1ピクセルシフトさせると、ウイン
ド46内に2つの画像ビット(l2 ,m2 及びl2 ,m
3 )が存在して、エッジビットと判定される。その結果
は、図5(a)のエッジビット43の右側にビットを追
加して示した。
【0061】更に、図5(d)に示されるように、ウイ
ンド46を右にシフトさせると、新たにl2 ,m4 のビ
ットがエッジビットとして判定される。次いで、ウイン
ド46を更に右へシフトさせても、新たに追加されるエ
ッジビットは存在しない。こうして、行方向の端
(l11)まで走査すると、次に列方向へウインド46を
シフトさせる。
【0062】図5(e)は、ウインド46が列方向にシ
フトされて行を改めた状態を示したものである。この状
態では、ウインド46内にはl2 ,m2 及びl3 ,m2
の画像ビットが存在するので、エッジビットと判定され
る。
【0063】更に、行方向に1ピクセル分ウインドをシ
フトさせると、ウインド内は全部画像ビットで満されて
しまうので、非エッジビットと判定され、追加するエッ
ジビットは存在しない。上記したl2 ,m2 及びl3
2 のビットは、このときのウインド位置では非エッジ
ビットと判定されるが、それ以前のウインド走査でエッ
ジビットと判定されているので、エッジビットである判
定を優先させてエッジビットとして確定する。先に非エ
ッジビットと判定されて、その後にエッジビットと判定
された場合も、エッジビットの判定が優先される。
【0064】このように判定を行いながら、プリント原
画像42を全てウインド走査して抽出したエッジビット
43が、図6に示される。同図に於いて、斜線による塗
り潰しと破線による枠で示された部分がエッジビット4
3である。そして、エッジビット43の枠内に囲まれた
ビット44は、全てウインド走査での非エッジビットの
条件を満たしている。尚、図4に於いてウインド469
の位置の行方向走査によってエッジビットと判定される
ものは、図中破線による斜線で塗り潰しで示してある。
【0065】以上、ウインドの大きさが2×2の例につ
いて説明したが、ウインドの大きさは一般式としてM×
N(但しM≧2,N≧2)とし、その中に部分的に画像
ビットが存在する時にはエッジビットと判定し、全てが
画像ビットに対応する時は非エッジビットと判定するこ
とによって、この発明を実行することができる。
【0066】ウインドの中の何れかの部分に画像ビット
が存在する時にエッジビットと判定するかは任意に設定
可能であり、ウインドの大きさとの組合わせによってエ
ッジ部分の幅を広くしたり狭くしたりすることができ
る。ここで、エッジ部分の幅を狭く、すなわちM×Nの
サイズを小さくした方が、よりエッジ間際までインク付
着量増大防止の効果を得ることができる。上述した実施
例で用いられた2×2のウインドは、比較的演算が簡易
で、効果的な判定基準となっている。
【0067】尚、上述した例では、ウインドを行方向に
移動させ、その後列方向にシフトして次の行方向にウイ
ンド走査する例で説明したが、ウインドを列方向に走査
し、次に行方向に1ピクセルピッチ分位置をシフトした
後、列方向走査を行うようにしてもよい。
【0068】上述したように、プリントヘッド18の主
走査方向が行方向であって記録紙12の副走査送り等の
副走査方向が列方向となる装置構成に適用する場合は、
プリントの進行と並行してエッジビットの抽出と非エッ
ジビットの間引きを行うようにすれば、ウインド走査の
方向を行方向と一致させておくことによって、演算とプ
リントを効果的に進め、且つ演算結果を記憶させるメモ
リ容量を減少させることができて好適である。
【0069】次に、図7乃至図9を参照して、エッジビ
ット抽出方法の他の例について説明する。このエッジビ
ット抽出方法は、行方向に隣接する2つのピクセル及び
列方向に隣接する2つのピクセル内の画像ビットを検出
し、一方に画像ビットが存在するが他方には存在しない
時に、この画像ビットを優先的にエッジビットと判定
し、隣接する2つのピクセルの両方に画像ビットが存在
する時には非エッジビットと判定するものである。
【0070】図7に於いて、原画像42はプリント原画
信号源27からの信号によって表されるもので、図中X
方向の行(l1 ,l2 ,…)及びY方向の列(m1 ,m
2 ,…)から成る画像プレーン40のビットマップ上に
分布する画像ビットの有無(“1”、“0”)により表
現されている。
【0071】ウインド47aは、行方向に隣接するピク
セル位置に存在する画像ビットの状態を検知するもの
で、行方向に1ピクセル分ずつ位置をシフトさせて1行
ずつエッジビットを判定するようににする。ウインド4
7bは、列方向に隣接するピクセルを検知するもので、
上下に隣接する2行にまたがって位置し、行方向に1ピ
クセル分位置をシフトさせる。
【0072】そして、これらのウインド47a及び47
b共、行方向の終端に至ったならば列方向に1ピクセル
分シフトさせて、次の行の先頭からまたウインドシフト
をスタートさせる。
【0073】図8は、こうしたウインド47a及び47
bをシフトさせてエッジビットの判定例を示す図であ
る。図8(a)は、ウインド47a及び47bと、走査
される画像ビットの配置を示したものである。この場
合、ウインド47aはl2 行の画像ビットを走査し、ウ
インド47bはl1 行及びl2 行の画像ビットを走査す
ることを表している。
【0074】そして、図8(b)の上段に示されるよう
に、ウインド47aでは、l2 ,m2 とl2 ,m4 がエ
ッジビット43として抽出される。ここでは、l2 ,m
3 はウインド47aのピクセル双方が“1”となるの
で、非エッジビットと判定される。
【0075】また、図8(b)の下段に示されるよう
に、ウインド47bでは、列方向に隣接したピクセルに
対して、上下の行l1 ,l2 にまたがってエッジビット
が抽出されて判定される。このウインド47bを行方向
に1ピクセルずつシフトさせて、ウインド47bと重な
る画像ビット(“1”)を判定した結果、図示されるよ
うに、l2 行,m2 列と、l2 行,m3 列と、l2 行,
4 列とがエッジビット43として抽出される。
【0076】図8(c)は、図8(b)の上段及び下段
に示される抽出したエッジビットから、エッジビットを
優先判定した結果を示したものである。これにより、l
2 行,m2 列と、l2 行,m3 列と、l2 行,m4 列と
がエッジビット43と判定される。
【0077】上述した手順で列方向にウインド47a及
び47bをシフトさせながら行方向に走査し、一画面の
判定を行って抽出したエッジビットが、図9に示され
る。同図に於いて、エッジビット43の枠内に44で示
されたたのが非エッジビット領域である。
【0078】この図7乃至図9に参照されるエッジビッ
ト抽出方法による判定結果を、図4乃至図6に参照され
るエッジビット抽出方法による判定結果と比較すると、
図7乃至図9に参照されるエッジビット抽出方法では
(l3 ,m4 )、(l4 ,m8)、(l8 ,m9 )、
(l9 ,m4 )の各ビットが非エッジビットと判定され
ている。これは、すなわちコーナーのビットが非エッジ
ビットと判定され易い判定方法となる。
【0079】次に、非エッジビットの間引き処理につい
て説明する。間引き処理は、任意のアルゴリズム若しく
はルックアップテーブルを参照して行うことができる。
【0080】図10(a)は、列方向に非エッジビット
を1つおきに間引く間引き処理を施した結果を示してい
る。斜線部のビットが間引きが行われずに残されるビッ
トで、白抜きのビットが間引くビットを表している。
【0081】図10(b)は、同様に、行方向に非エッ
ジビットを1つおきに間引く例を示したものである。図
10(a)、(b)の何れの場合でも、間引き処理は行
または列の端部の非エッジビットを起点にして行われ
る。したがって、間引いたビットは、市松模様状または
直線状に配置される。
【0082】この発明の方法では、ドット径が大きいた
めに、このように間引いたビットが存在することによっ
て過剰なインクの付着が防止され、また間引いた個所も
隣接するビットの拡大したインク滴径によってカバーさ
れるので、白抜けや濃度低下を防止することができる。
【0083】更に、より好ましいビット間引き処理の例
は、図10(c)に示されるように、市松模様状に間引
くように処理する。行の列方向位置の奇数、偶数に対応
させて、行方向の奇数または偶数ビットを交互に選択し
て間引くか、或いは市松模様状のルックアップテーブル
を設けて、これと照合しながら間引き処理を行う。この
間引き処理方法によれば、各ビットのインク滴のオーバ
ーラップを最少に抑え、且つ過剰なインク付着を防止す
ると共に、白抜けが生じることのないプリントを得るこ
とができる。
【0084】このように、1ドットおきの間引き処理で
は50%のインク量の間引きが行われるが、それ以外の
比率での間引きが好ましいドット径の場合には、所定の
間引き率が達成される特定の間引きパターンを用いる。
【0085】図10(d)は、その一例を示したもの
で、2対1の割合でドットを間引く、すなわち2つのビ
ットを残し、1つのビットを間引くパターンを示してい
る。この図10(d)に示されるような間引き処理は、
列方向に行をシフトさせるのに従って、間引くドット位
置を行方向に1ピクセル分シフトさせるように演算した
り、ルックアップテーブルとして参照しながら間引くこ
とによって達成される。
【0086】尚、高解像度モードの場合でも図2に示さ
れたモード指定回路33の指定によって、上述したビッ
ト間引き処理を行わないよう設定することも可能であ
る。例えば、インク吸収・定着能力の低い記録紙と高い
記録紙とを交換して使用する場合等は、それぞれの記録
紙に合わせて、間引き処理を行うか行わないかの切り替
えを行うようにすることができる。
【0087】以上、実施例に基いて説明したが、本明細
書中には以下の発明が含まれる。 (1) プリントヘッドによって、液滴化したインクを
印字媒体へ向けて飛翔させ、ビットマップのピクセル位
置の画像ビットの有無を表したラスタ原画信号に対応し
てインクを着滴させて画像形成するインクジェットプリ
ント方法に於いて、上記ラスタ原画信号で表される画像
の行方向及び列方向のエッジを抽出してエッジビットと
非エッジビットを分別する工程と、上記非エッジビット
に対して所定のビットの間引き処理を行う工程と、上記
エッジビット及び上記間引き処理が行われた後の非エッ
ジビットを合成して出力画像を作成する工程と、この出
力画像を作成する工程により作成された上記出力画像の
プリントを行う工程とを具備することを特徴とするイン
クジェットプリント方法。
【0088】この発明は、例えば図1乃至図10に関連
する実施例に対応する。 (2) 上記(1)に記載のインクジェットプリント方
法に於いて、上記エッジビットと非エッジビットを分別
する工程は、上記画像の行方向及び列方向のエッジから
抽出されたエッジをエッジビット、抽出されず、且つ該
エッジビットで囲まれた部分を非エッジビットとするこ
とを特徴とするインクジェットプリント方法。
【0089】この発明は、例えば図1乃至図10に関連
する実施例に対応する。 (3) 上記(2)に記載のインクジェットプリント方
法に於いて、上記エッジビットを分別する工程は、上記
行方向及び列方向にM×N(但しM≧2,N≧2)のピ
クセルの走査ウインドを設け、該行方向及び列方向に1
ピクセル単位でシフトしながら上記ラスタ原画信号を走
査し、上記走査ウインド内のm×n(但しM>m≧1,
N>n≧1)の領域が画像ビット無しを検知し、且つM
×Nのウインド内のm×n以外の領域に画像ビットが有
る場合にこの領域の画像ビットをエッジビットとして優
先判定する工程を含むことを特徴とするインクジェット
プリント方法。
【0090】この発明は、例えば図4、図5及び図6に
関係する実施例に対応する。 (4) 上記(3)に記載のインクジェットプリント方
法に於いて、M=2,N=2,m=1,n=1とするこ
とを特徴とするインクジェットプリント方法。
【0091】この発明は、例えば図4、図5及び図6に
関係する実施例に対応する。 (5) 上記(1)に記載のインクジェットプリント方
法に於いて、上記エッジビットを分別する工程は、上記
行方向に隣接する2つのピクセル及び上記列方向に隣接
する2つのピクセル内の画像ビットを検出し、一方のピ
クセルに画像ビットが存在して他方のピクセルには存在
しない時、当該画像ビットを優先的にエッジビットと判
定する工程を含むことを特徴とするインクジェットプリ
ント方法。
【0092】この発明は、例えば図7、図8及び図9に
関係する実施例に対応する。 (6)上記(1)に記載のインクジェットプリント方法
に於いて、上記間引き処理を行う工程は、上記非エッジ
ビットを市松模様状に間引く処理を行う工程を含むこと
を特徴とするインクジェットプリント方法。この発明
は、例えば図3及び図10に関係する実施例に対応す
る。
【0093】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、行方向
及び列方向の解像度やエッジの滑らかさを損うことな
く、塗り潰し部分のインクの吸収乾燥不良の発生を防止
することができる。加えて、ドット密度の大小によって
表現される中間調再現性を改良する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるインクジェットプリンタ方法の
処理動作を説明するフローチャートである。
【図2】(a)はこの発明によるインクジェットプリン
タ方法が適用されるインクジェットプリント装置の一例
を示す概略構成図、(b)は記録紙12とプリントヘッ
ド18のインク噴射ノズル19の配置を示した図であ
る。
【図3】(a)はインクジェットプリントのための原画
像信号の一例を示した図、(b)は同図(a)の原画像
42から抽出されたエッジのビット43を示した図、
(c)は間引き処理が行われた非エッジビットを示した
図、(d)は同図(b)及び(c)によって作成された
プリント画信号を示した図、(e)はプリントされた結
果を示した図である。
【図4】エッジビットの抽出方法の一例を説明するため
の図である。
【図5】エッジビットの抽出方法の一例を説明するもの
で、エッジビットの判定例を示す図である。
【図6】エッジビットの抽出方法の一例を説明するもの
で、プリント原画像42を全てウインド走査して抽出し
たエッジビット43を示した図である。
【図7】エッジビットの抽出方法の他の例を説明するた
めの図である。
【図8】エッジビットの抽出方法の他の例を説明するも
ので、ウインド47a及び47bをシフトさせてエッジ
ビットの判定例を示す図である。
【図9】エッジビットの抽出方法の他の例を説明するも
ので、一画面の判定を行って抽出したエッジビット43
を示した図である。
【図10】非エッジビットの間引き処理について説明す
るもので、間引き処理を行わないビットと間引き処理を
行うビットを示した図である。
【図11】従来のプリント方法の説明をするための図で
ある。
【図12】従来のプリント方法による変換処理の動作を
説明するフローチャートである。
【図13】従来のプリント方法による行方向と列方向に
於ける滑らかさの差異を説明する図である。
【符号の説明】
12…記録紙、17…副走査モータ、18…プリントヘ
ッド、19…インク噴射ノズル、20…移動走査台、2
5…主走査モータ、27…プリント原画信号源、28…
プリント画信号回路、29…書込み回路、30…ビット
マップメモリ、31…読出し回路、32…プリントヘッ
ドドライバ、33…モード指定回路、34…制御回路、
35…主走査モータドライバ、36…副走査モータドラ
イバ、40…画像プレーン、41…ピクセル、42…原
画像、43…エッジビット、44…非エッジビット、4
5…プリントドット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドによって、液滴化したイ
    ンクを印字媒体へ向けて飛翔させ、ビットマップのピク
    セル位置の画像ビットの有無を表したラスタ原画信号に
    対応してインクを着滴させて画像形成するインクジェッ
    トプリント方法に於いて、 上記ラスタ原画信号で表される画像の行方向及び列方向
    のエッジを抽出してエッジビットと非エッジビットを分
    別する工程と、 上記非エッジビットに対して所定のビットの間引き処理
    を行う工程と、 上記エッジビット及び上記間引き処理が行われた後の非
    エッジビットを合成して出力画像を作成する工程と、 この出力画像を作成する工程により作成された上記出力
    画像のプリントを行う工程とを具備することを特徴とす
    るインクジェットプリント方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットプリン
    ト方法に於いて、 上記エッジビットと非エッジビットを分別する工程は、
    上記画像の行方向及び列方向のエッジから抽出されたエ
    ッジをエッジビット、抽出されず、且つ該エッジビット
    で囲まれた部分を非エッジビットとすることを特徴とす
    るインクジェットプリント方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェットプリン
    ト方法に於いて、 上記エッジビットを分別する工程は、上記行方向及び列
    方向にM×N(但しM≧2,N≧2)のピクセルの走査
    ウインドを設け、該行方向及び列方向に1ピクセル単位
    でシフトしながら上記ラスタ原画信号を走査し、上記走
    査ウインド内のm×n(但しM>m≧1,N>n≧1)
    の領域が画像ビット無しを検知し、且つM×Nのウイン
    ド内のm×n以外の領域に画像ビットが有る場合にこの
    領域の画像ビットをエッジビットとして優先判定する工
    程を含むことを特徴とするインクジェットプリント方
    法。
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