JPH08336168A - 配線盤における新旧端子板のケーブル切替接続装置の保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 梯子の自由な移動を可能として他の作業も並
行して行いながら、新旧端子板の切替作業を行うことが
出来る切替接続装置の保持装置を提供する。 【構成】 支持柱１の下端にはベースプレート１ａが取
り付けられていると共に、上端にはトッププレート１ｂ
が取り付けられている。２は保持具であって、取付部材
２ａとスライド杆２ｂと保持杆２ｃから構成されてい
る。取付部材２ａには、相互に直交する垂直挿通穴２
ａ′と水平挿通穴２ａ″が形成されている。垂直挿通穴
２ａ′には支持柱１が摺動自在に挿設され、また、水平
挿通穴２ａ″にはスライド杆２ｂが摺動自在に挿設され
るようになっている。スライド杆２ｂは、支持柱１を移
動させることなく上記保持杆２ｃが複数の端子板に対応
できる長さを有する。保持杆２ｃはスライド杆２ｂに沿
って移動し任意の位置で固定されるようになっている。
本保持装置は、主配線盤と梯子の隙間に設置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば電話局の主配線
盤とマンホール間のケーブルを、該主配線盤に設置され
ている端子板から新設の端子板に切替え接続する作業の
際に、切替接続装置を保持するための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の切替接続装置の保持具Ｈ
は、図３に示すように、主配線盤Ｍの架設面の前面を左
右に移動可能な梯子Ｌに直接取り付けられ、切替接続装
置Ｓを保持していた。該梯子Ｌの上端部はレールＲに移
動可能に保持されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記切
替え接続工事は、他の端子板が有効に機能している状態
で行われるため、他の端子板の保守管理等の作業も同時
に行う必要がある。ところが、梯子には上記切替接続作
業のための保持具が取り付けられていて、これに独占さ
れており、他の作業が事実上できない状態にある。

【０００４】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、梯子の自由
な移動を可能として他の作業も並行して行いながら、新
旧端子板の切替作業を行うことが出来る切替接続装置の
保持装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の配線盤における
新旧端子板のケーブル切替接続装置の保持装置は、配線
盤と梯子の隙間に設置される支持柱と、ケーブルを切り
替え接続される新設の端子板の付近に上記支持柱に沿っ
て移動して固定されると共に切替接続装置を保持する保
持具と、から構成されることを特徴とする。上記保持具
は、上記支持柱に沿って移動すると共に固定される取付
部材と、該取付部材に水平に摺動して固定されるスライ
ド杆と、該スライド杆に位置調整可能に固定されると共
に上記切替接続装置を保持する保持杆と、から構成され
る。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図１において、１は角パイプ等から
成る支持柱であって、主配線盤の高さにほぼ等しい長さ
を有する。該支持柱１は２〜３本に分割されていて、適
宜接続して構成するようになっている。該支持柱１の下
端には、例えば、木製のベースプレート１ａが取り付け
られていると共に、該支持柱１の上端には、トッププレ
ート１ｂが取り付けられている。

【０００７】上記ベースプレート１ａの下面には、例え
ば、ネオプレンゴム等の滑止材１ａ″付設されている。
一方、上記トッププレート１ｂには長穴１ｂ′が形成さ
れていて、取付片１ｂ″が摺動自在に取り付けられてい
る。

【０００８】２は保持具であって、取付部材２ａとスラ
イド杆２ｂと保持杆２ｃから構成されている。上記取付
部材２ａには、相互に直交する垂直挿通穴２ａ′と水平
挿通穴２ａ″が形成されている。上記垂直挿通穴２ａ′
には上記支持柱１が摺動自在に挿設され、また、上記水
平挿通穴２ａ″には上記スライド杆２ｂが摺動自在に挿
設されるようになっている。なお、上記取付部材２ａに
は締付けボルト等の適宜固定手段（図示せず）が設けら
れていて、上記支持柱１の任意の位置に固定され、ま
た、上記スライド杆２ｂを任意の位置に固定可能として
いる。

【０００９】上記スライド杆２ｂは、上記支持柱１を移
動させることなく上記保持杆２ｃが複数（例えば、３
個）の端子板に対応できるように、端子板の幅の数倍
（例えば、３倍）の長さを有する。上記保持杆２ｃは上
記スライド杆２ｂに沿って移動し任意の位置で固定され
るようになっている。

【００１０】図２に示すように、上記実施例の保持装置
は、主配線盤Ｍと梯子Ｒの隙間に設置される。上記支持
柱１のベースプレート１ａはゴムラバーＧを介して床面
上に設置される。また、支持柱１のトッププレート１ｂ
は、主配線盤Ｍの上部フレームＦを左右から挟む状態で
取り付け固定される。

【００１１】次に、上記保持具２の取付部材２ａを上記
支持柱１に沿って上下に摺動させて、スライド杆２ｂの
高さ位置を調節し、切替の対象となる端子板Ｔの付近に
位置決めする。続いて、保持杆２ｃに切替接続装置Ｓを
取り付けて、スライド杆２ｂおよび保持杆２ｃを水平方
向に位置調整して固定する。

【００１２】上記支持柱１の取付作業および切替接続装
置Ｓの取付け作業は、梯子Ｒを使用して行われるが、取
付け作業が完了すれば梯子Ｒは解放されて、他の作業に
独立して自由に使用することが出来る。

【００１３】

【発明の効果】切替接続装置の保持具を上下に調節自在
に移動および固定する支持柱を、配線盤と梯子の隙間に
設置したので、切替作業中に梯子を自由に移動させるこ
とができて、他の作業を並行して行うことができ、その
結果、切替工事を時間帯に関係なく能率良く行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の保持装置の構成説明図（Ａ）、イーイ
矢視図（Ｂ）、ローロ矢視図（Ｃ）である。

【図２】図１の保持装置を主配線盤の架設前面にセット
した状態の説明図（Ａ）およびその側面図（Ｂ）であ
る。

【図３】従来の保持具のセット状態を示す説明図（Ａ）
およびその側面図（Ｂ）である。

【符号の説明】

１ 支持柱 １ａ ベースプレート １ａ′滑止材 １ｂ トッププレート １ｂ′長穴 １ｂ″取付片 ２ 保持具 ２ａ 取付部材 ２ａ′垂直挿通穴 ２ａ″水平挿通穴 ２ｂ スライド杆 ２ｃ 保持杆 Ｆ 上部フレーム Ｇ ゴムラバー Ｈ 保持具 Ｍ 主配線盤 Ｒ 梯子 Ｓ 切替接続装置 Ｔ 端子板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 配線盤と梯子の隙間に設置される支持柱
   と、ケーブルを切り替え接続される新設の端子板の付近
   に上記支持柱に沿って移動して固定されると共に切替接
   続装置を保持する保持具と、から構成されることを特徴
   とする配線盤における新旧端子板のケーブル切替接続装
   置の保持装置。
2. 【請求項２】 上記保持具が、上記支持柱に沿って移動
   すると共に固定される取付部材と、該取付部材に水平に
   摺動して固定されるスライド杆と、該スライド杆に位置
   調整可能に固定されると共に上記切替接続装置を保持す
   る保持杆と、から構成されることを特徴とする請求項１
   に記載の配線盤における新旧端子板のケーブル切替接続
   装置の保持装置。