JPH0833569A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JPH0833569A
JPH0833569A JP17109394A JP17109394A JPH0833569A JP H0833569 A JPH0833569 A JP H0833569A JP 17109394 A JP17109394 A JP 17109394A JP 17109394 A JP17109394 A JP 17109394A JP H0833569 A JPH0833569 A JP H0833569A
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power failure
power
power supply
drive circuit
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Hiroaki Kawaguchi
弘昭 川口
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】停電時の入力電流の低下と回路異常時の入力電
流の低下を区別して検出し、より正確な誘導加熱制御を
行う。 【構成】IH発振用電源回路2に接続したIH発振回路
4、このIH発振回路を駆動するIH駆動回路5、停電
状態を検出する停電検出手段92、この停電検出手段が
停電状態を検出すると駆動回路を停止制御し停電が復帰
すると駆動回路の動作を再開させる入力電力調整手段9
3及び加熱制御手段94、IH発振用電源回路への入力
電流が下限値以下になるのを検出する入力電流下限検出
手段97、この検出手段からの検出信号を遅延する第2
の遅延手段98、遅延された検出信号に応動して加熱制
御手段に駆動回路の動作を停止制御させる回路異常検出
手段99からなり、第2の遅延手段の遅延時間を電源が
停電状態になってから停電検出手段が停電状態を検出す
るまでの時間よりも長くしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば調理器に適用さ
れる誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱装置は、誘導加熱コイルに高周
波電力を供給することにより、一部又は全体が導体から
構成された被加熱物を電磁誘導加熱する構成になってい
る。このような誘導加熱装置において、被加熱物が移動
して離れたり、被加熱物として規定の誘電率を有さない
ものを使用するなど被加熱物に異常が発生すると入力電
流が小さくなり、電力調整が不能となったり、被加熱物
が異常加熱するので、誘導加熱動作を停止させる必要が
ある。
【0003】一方、制御にマイクロコンピュータを使用
し、停電状態が発生するとマイクロコンピュータへの電
源をバックアップ電源でバックアップする構成とし、電
源が停電状態になると、誘導加熱制御を一時的に停止さ
せ、その後停電が復帰すると停電前の制御を再開して誘
導加熱制御を継続させるものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、電源が停電状
態になると、誘導加熱制御を一時的に停止させ、その後
停電が復帰すると停電前の制御を再開して誘導加熱制御
を継続させるものに、上述したような被加熱物に異常が
発生して入力電流が低下すると誘導加熱動作を停止させ
る制御を合わせ持たせると、停電状態となったときにも
入力電流が低下する現象が発生するため被加熱物に異常
が発生したときの入力電流の低下と混同し、停電発生に
もかかわらず被加熱物に異常が発生したときの誘導加熱
動作の停止制御を行ってしまい停電が復帰しても誘導加
熱動作が再開されないという不都合が発生する。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めに為されたもので、停電状態の発生時には停電の復帰
時に確実に誘導加熱動作を再開でき、また、被加熱物に
異常が発生したときには確実に誘導加熱動作を停止保持
でき、より正確な誘導加熱制御ができる誘導加熱装置を
提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源に接続し
た誘導加熱発振用電源回路と、この電源回路に接続した
誘導加熱発振回路と、この誘導加熱発振回路を発振駆動
する駆動回路と、電源の停電状態を検出する停電検出手
段と、電源から電力供給を受けて駆動回路を制御し、停
電検出手段が停電状態を検出すると駆動回路の動作を停
止制御すると共に停電が復帰すると駆動回路の動作を再
開させる駆動回路制御手段と、誘導加熱発振用電源回路
への入力電流が予め設定した下限値以下に低下するのを
検出する入力電流下限検出手段と、この入力電流下限検
出手段からの電流低下検出信号を遅延する遅延手段と、
この遅延手段からの電流低下検出信号に応動して回路異
常検出動作を行い、駆動回路制御手段に駆動回路の動作
を停止制御させる回路異常検出手段とからなり、遅延手
段は、電源が停電状態になってから停電検出手段が停電
状態を検出するまでの時間よりも長い遅延時間に基づい
て電流低下検出信号を遅延するものである。
【0007】
【作用】このような構成の本発明においては、停電検出
手段が停電状態を検出すると、駆動回路制御手段は、駆
動回路の動作を停止制御する。そして停電が復帰すると
駆動回路の動作を再開させる。
【0008】また、入力電流下限検出手段が誘導加熱発
振用電源回路への入力電流が予め設定した下限値以下に
低下するのを検出すると、その入力電流下限検出手段か
らの電流低下検出信号を遅延手段で遅延して回路異常検
出手段に供給する。これにより、停電検出動作が回路異
常検出動作に優先され、停電状態が発生し、停電が復帰
した時には確実に誘導加熱制御が再開されることにな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は全体の構成を示すブロック図で、1は商用
電源で、この商用電源1から商用交流電力を誘導加熱
(以下、IH=induction heating と称する。)発振用
電源回路2、制御回路用電源回路3にそれぞれ供給して
いる。
【0010】前記IH発振用電源回路2は商用交流電力
を整流して直流に変換し、IH発振回路4に供給してい
る。前記IH発振回路4はIH駆動回路5により発振駆
動されるようになっている。
【0011】前記制御回路用電源回路3は商用交流電力
を整流して直流に変換し、マイコン用電源回路6及び通
電信号発生手段7にそれぞれ供給している。前記マイコ
ン用電源回路6は安定化した直流電圧を出力し、マイコ
ン電源切換手段8を介してマイクロコンピュータ9に供
給している。一方、バックアップ電源10を設け、停電
状態が発生すると前記マイコン電源切換手段8が切換え
動作し前記マイコン用電源回路6に代えて前記バックア
ップ電源10を前記マイクロコンピュータ9に接続する
ようにしている。
【0012】前記通電信号発生手段7は、前記制御回路
用電源回路3の電圧状態を検出し、電圧状態が予め設定
した所定レベルを越えているときには通電信号を出力
し、電圧状態が所定レベル以下に低下すると通電信号の
出力を停止するようになっている。
【0013】また、前記IH発振用電源回路2への入力
電圧を入力電圧信号発生手段12で検出して前記マイク
ロコンピュータ9に電圧検出信号を供給すると共に、前
記IH発振用電源回路2への入力電流を入力電流信号発
生手段13で検出して前記マイクロコンピュータ9に電
流検出信号を供給するようになっている。
【0014】前記マイクロコンピュータ9は、内部にI
H制御手段91と停電検出手段92を備え、前記IH制
御手段91を、さらに入力電力調整手段93、加熱制御
手段94、入力電圧下限検出手段95、第1の遅延手段
96、入力電流下限検出手段97、第2の遅延手段98
及び回路異常検出手段99によって構成している。前記
入力電力調整手段93及び加熱制御手段94は駆動回路
制御手段を構成している。
【0015】前記停電検出手段92は、前記通電信号発
生手段7からの信号をチェックし、通電信号が入力され
ている限りは前記IH制御手段91を動作し、通電信号
の入力が停止されると停電発生を検出して前記IH制御
手段91の動作を中断させる。
【0016】前記IH制御手段91は動作が中断される
と、前記入力電力調整手段93により禁止手段15を動
作させるようになっている。このときマイクロコンピュ
ータ9はマイコン電源切換手段8をバックアップ電源1
0側に切換えて低消費電力モードに移行するが、前記禁
止手段15の動作電流により前記マイコン用電源回路6
の電圧は速やかにバックアップ電源10の電圧まで低下
し、マイコン電源切換手段8が電源をバックアップ電源
10に切換えるタイミングを早める。
【0017】そして停電復帰により前記通電信号発生手
段7が再び通電信号を出力するようになると、前記加熱
制御手段94は停電前の制御を再度開始するようになっ
ている。
【0018】前記入力電圧下限検出手段95は、前記入
力電圧信号発生手段12からの電圧検出信号を予め設定
した下限電圧値と比較し、入力電圧が下限電圧値以下に
なると前記第1の遅延手段96を介して前記回路異常検
出手段99に電圧低下検出信号を供給するようになって
いる。
【0019】前記入力電流下限検出手段97は、前記入
力電流信号発生手段13からの電流検出信号を予め設定
した下限電流値と比較し、入力電流が下限電流値以下に
なると前記第2の遅延手段98を介して前記回路異常検
出手段99に電流低下検出信号を供給するようになって
いる。前記回路異常検出手段99は、前記加熱制御手段
94に停止要求を行う。
【0020】前記加熱制御手段94は、前記回路異常検
出手段911から停止要求が入力されると、前記入力電
力調整手段93を制御する。これにより、前記入力電力
調整手段93は駆動信号発生手段14の動作を停止させ
て前記IH駆動回路5の動作を停止させると共に禁止手
段15に信号を供給し、たとえ前記駆動信号発生手段1
4が誤動作した場合においても確実に前記IH駆動回路
5の動作を停止できるようにしている。
【0021】前記入力電力調整手段93は、前記加熱制
御手段94から加熱要求信号が発生すると、前記入力電
圧信号発生手段12からの入力電圧信号と前記入力電流
信号発生手段13からの入力電流信号により現在の入力
電力を算出し、前記加熱制御手段94から要求電力と一
致するような電力調整信号を前記駆動信号発生手段14
に出力する。
【0022】前記駆動信号発生手段14は、前記入力電
力調整手段93からの電力調整信号を駆動信号に変換し
て前記IH駆動回路5に出力する。前記IH駆動回路5
は、前記駆動信号発生手段14からの駆動信号により前
記IH発振回路4の発振周波数を調整して入力電力を調
整するようになっている。
【0023】前記第1の遅延手段96による電圧低下検
出信号の遅延時間及び前記第2の遅延手段98による電
流低下検出信号の遅延時間は、前記商用電源1が停電状
態となり、それを前記制御回路用電源回路3及び通電信
号発生手段7を介して前記停電検出手段92が停電検出
するまでの時間よりも長い時間に設定してある。
【0024】前記IH発振用電源回路2、IH発振回路
4、入力電流信号発生手段13及び駆動信号発生手段1
4は、具体的には図2に示すように構成されている。す
なわち、前記IH発振用電源回路2は、全波整流回路2
1、この全波整流回路21の出力端子にフィルタ用コイ
ル22を介してコンデンサ23と抵抗24の直列回路、
抵抗25並びにコンデンサ26を接続している。前記抵
抗24にダイオード27を逆極性にして並列に接続して
いる。
【0025】前記IH発振回路4は、前記IH発振用電
源回路2の出力端子に誘導加熱コイル41と共振用コン
デンサ42との並列回路を介して絶縁ゲートバイポーラ
トランジスタ(IGBT)43を接続すると共にコンデ
ンサ44と抵抗45との直列回路を接続している。そし
て前記トランジスタ43のゲート、エミッタ間に定電圧
ダイオード46を接続すると共にコレクタ、エミッタ間
にダイオード47を逆極性にして並列に接続している。
【0026】前記駆動信号発生手段14は、トリガ部1
41、発振部142及びオン時間制御部143からな
り、前記トリガ部141は前記IH発振回路4のコンデ
ンサ44と抵抗45との接続点の電圧変化に応動してト
リガ信号を発生し、そのトリガ信号を前記発振部142
に供給する。前記発振部142はトリガ信号に応動して
発振し鋸波電圧を出力する。前記オン時間制御部143
は比較器144を設け、その比較器144で後述するラ
ダー回路から端子Xを介して入力する電力調整信号のレ
ベルと前記発振部142から入力する鋸波電圧のレベル
を比較し、鋸波電圧が電力調整信号レベルを越えるまで
の時間をオン時間として前記IH駆動回路5にオン時間
駆動信号を出力する。
【0027】前記入力電流信号発生手段13は、前記I
H発振用電源回路2のコンデンサ23と抵抗24との直
列回路に流れる電流を抵抗131、ダイオード132を
介してコンデンサ133で平滑した後、抵抗134を介
して入力電流信号として出力している。この入力電流信
号は前記マイクロコンピュータ9の入力電力調整手段9
3及び入力電流下限検出手段97にそれぞれ供給してい
る。
【0028】前記制御回路用電源回路3、マイコン用電
源回路6、通電信号発生手段7及び入力電圧信号発生手
段12は、具体的には図3に示すように構成されてい
る。前記制御回路用電源回路3は、前記商用電源1に降
圧用トランス31を介して全波整流回路32の入力端子
を接続し、その全波整流回路32の出力端子に平滑コン
デンサ33を接続し、その平滑コンデンサ33にトラン
ジスタ34のコレクタ、エミッタを介して別の平滑コン
デンサ35を並列に接続している。前記トランジスタ3
4のベースと平滑コンデンサ33の負極端子との間に定
電圧ダイオード36を接続している。そして前記平滑コ
ンデンサ35の両端から制御用電圧VP を出力してい
る。
【0029】前記マイコン用電源回路6は、前記制御回
路用電源回路3の平滑コンデンサ35の両端にトランジ
スタ61のコレクタ、エミッタを介して平滑コンデンサ
62を並列に接続すると共に、トランジスタ63のコレ
クタ、エミッタを介して別の平滑コンデンサ64を並列
に接続し、前記各トランジスタ61,63のベースと平
滑コンデンサ35の負極端子との間に定電圧ダイオード
65を接続している。そして前記平滑コンデンサ62の
両端からと前記平滑コンデンサ64の両端から異なる電
圧のマイコン用電圧VCCA,VCCBを出力している。
【0030】前記通電信号発生手段7は、前記マイコン
用電源回路6の平滑コンデンサ64の正極端子にトラン
ジスタ71のコレクタを接続すると共に負極端子に前記
トランジスタ71のエミッタを抵抗72を介して接続
し、前記トランジスタ71のベースに別のトランジスタ
73のコレクタを抵抗74を介して接続すると共に前記
トランジスタ71のエミッタに前記抵抗72を介して前
記トランジスタ73のエミッタを接続し、さらに前記ト
ランジスタ73のベースと前記制御回路用電源回路3の
平滑コンデンサ33の正極端子との間に抵抗75を介し
て定電圧ダイオード76を接続している。
【0031】前記通電信号発生手段7は、前記トランジ
スタ71のエミッタと抵抗72との接続点から通電信号
を取出して前記マイクロコンピュータ9の停電検出手段
92に供給している。
【0032】前記入力電圧信号発生手段12は、前記商
用電源1にダイオード121及び抵抗122を介して抵
抗123とコンデンサ124の並列回路を接続し、その
並列回路にさらにダイオード125を介して平滑コンデ
ンサ126を並列に接続している。そして前記平滑コン
デンサ126の両端から入力電圧信号を取出して前記マ
イクロコンピュータ9の入力電力調整手段93及び入力
電圧下限検出手段97にそれぞれ供給している。
【0033】図4は前記禁止手段15及びラダー回路1
6の具体的構成を示す回路図で、前記禁止手段15はト
ランジスタ151を設け、このトランジスタ151のコ
レクタを抵抗152を介して前述した端子X(図2に示
した端子X)に接続すると共にエミッタを接地し、かつ
ベースを抵抗153を介して前記マイクロコンピュータ
9の入力電力調整手段93に接続している。
【0034】前記ラダー回路16は、前記端子Xと接地
間に多数の抵抗161,…の直列回路を接続し、各抵抗
161の接続点をそれぞれ抵抗162を介して前記マイ
クロコンピュータ9の入力電力調整手段93に接続して
いる。
【0035】前記入力電力調整手段93は、誘導加熱動
作を停止させるときには前記禁止手段15のトランジス
タ151のベースにハイレベル信号を出力してトランジ
スタ151をオン動作し、端子Xに出力する電力調整信
号の電圧レベルを略0Vに落とす。
【0036】前記入力電力調整手段93は、前記加熱制
御手段94からの要求電力に応じて前記ラダー回路16
の各抵抗162に対してハイレベル又はローレベルの信
号を選択的に出力し、端子Xに出力する電力調整信号の
電圧レベルを各種設定するようになっている。また、前
記入力電力調整手段93は誘導加熱動作を停止させると
きには前記ラダー回路16の各抵抗162に対する出力
信号を全てローレベルにするようにしている。
【0037】このような構成の実施例においては、商用
電源1を投入すると、IH発振用電源回路2及び制御回
路用電源回路3、マイコン用電源回路6に通電し、マイ
コン電源切換手段8によりバックアップ電源10を切り
離しマイコン用電源回路6にマイクロコンピュータ9を
接続する。このとき制御回路用電源回路3に接続してい
る通電信号発生手段7の定電圧ダイオード76が導通し
その通電信号発生手段7から通電信号が発生し停電検出
手段92は通電状態を認識する。こうしてIH制御手段
91が動作を開始する。
【0038】一方、入力電圧信号発生手段12は、IH
発振用電源回路4の電圧値に相当する信号をマイクロコ
ンピュータ9に供給し、入力電流信号発生手段13はI
H発振用電源回路4に流れる電流値に相当する信号をマ
イクロコンピュータ9に供給する。
【0039】加熱制御手段94から加熱要求信号が発生
すると、入力電力調整手段93は入力電圧信号発生手段
12と入力電流信号発生手段13の信号から現在の入力
電力を算出し、加熱制御手段94からの要求電力と一致
するような信号を出力する。すなわち、ラダー回路16
の各抵抗162に対してハイレベル又はローレベルの信
号を選択的に出力し、駆動信号発生手段14に供給する
電力調整信号の電圧レベルを設定する。
【0040】駆動信号発生手段14は電力調整信号を駆
動信号に変換した後、IH駆動回路5を動作させ、IH
発振回路4の発振周波数を調整することにより入力電力
を調整する。
【0041】また、加熱制御手段94又は回路異常検出
手段99から停止要求が発生すると、入力電力調整手段
93はラダー回路16の各抵抗162に対してすべてロ
ーレベルの信号を出力して駆動信号発生手段14の動作
を停止させ、IH駆動回路5及びIH発振回路4の動作
を停止させる。このとき入力電力調整手段93は禁止手
段15に対しても信号を出力し、駆動信号発生手段14
が誤動作した場合においてもIH発振回路4の発振動作
を確実に停止させる。すなわち、禁止手段15のトラン
ジスタ151をオン動作させ駆動信号発生手段14に供
給する信号の電圧レベルを強制的に略0レベルに設定す
る。
【0042】また、動作中に商用電源1に停電が発生す
ると、マイコン電源切換手段8が動作する前に通電信号
発生手段7の定電圧ダイオード76が非導通となって通
電信号の出力が停止される。
【0043】しかして、停電検出手段92が停電状態を
検出し、IH制御手段91の制御動作が中断し、入力電
力調整手段93により禁止手段15が動作しIH発振回
路4の発振動作が停止される。すなわち、通電信号発生
手段7は制御回路用電源回路3やマイコン用電源回路6
の出力電圧が変動する前に制御回路用電源回路3の入力
側である平滑コンデンサ33の両端間電圧の低下を検出
し、それにより停電検出手段92は停電状態を検出す
る。そして加熱制御手段94は入力電力調整手段93を
制御し、入力電力調整手段93によりラダー回路16を
制御するとともに禁止手段15を動作させる。
【0044】このように商用電源1が停電状態等電源電
圧が変動したときに制御回路用電源回路3やマイコン用
電源回路6の出力電圧が変動する前にIH発振回路4の
発振動作を停止できるので、IH発振回路4の素子の破
壊を防止できる。
【0045】停電検出手段92が停電状態を検出する
と、マイクロコンピュータ9はバックアップ電源10に
よる低消費電力モードに移行する。また、マイコン用電
源回路6は禁止手段15の動作電流により速やかにバッ
クアップ電源電圧まで下降し、マイコン電源切換手段8
によりバックアップ電源10に切換えるタイミングを早
める。
【0046】この状態で商用電源1が停電復帰すると、
通電信号発生手段7から通電信号が再び出力され、停電
検出手段92の停電検出動作が停止される。これにより
IH制御手段91では加熱制御手段94が入力電力調整
手段93に停電前と同じ加熱要求を行い、入力電力調整
手段93により駆動信号発生手段14が制御されてIH
発振回路4は停電前と同じ出力で動作を再開するように
なる。
【0047】誘導加熱動作中はIH発振用電源回路2に
流れる電流を入力電流信号発生手段13から入力電流信
号としてマイクロコンピュータ9に入力される。マイク
ロコンピュータ9は入力電流下限検出手段97で予め設
定した一定値と比較する。
【0048】そしてもし入力電流信号が一定値よりも小
さい場合は、被加熱物の異常加熱を避けるため、第2の
遅延手段98を介して回路異常検出手段99に信号を出
力し、回路異常検出手段99は加熱制御手段94に停止
要求を行う。こうして、入力電力調整手段93により禁
止手段15が動作されてIH発振回路4の発振動作が停
止される。
【0049】このとき第2の遅延手段98は入力電流下
限検出手段97が入力電流信号が一定値よりも小さいこ
とを検出しても回路異常検出手段99がすぐに動作しな
いように一定の遅延動作を行う。すなわち、停電発生時
においても入力電流信号発生手段13からの入力電流信
号が一定値より小さくなるので、入力電流下限検出手段
97が停電発生時にも入力電流信号が一定値よりも小さ
いことを検出する。
【0050】停電発生時には停電復帰時に加熱制御手段
94は停電前の動作を継続するが、停電以外の入力電流
低下時は、例えば被加熱物が移動して離れたり、被加熱
物として規定の誘電率を有さないものを使用するなど被
加熱物に異常が発生した場合で、このような場合にはI
H発振回路4の動作を停止するとその状態を保持させ
る。
【0051】従って、停電発生時と停電以外の入力電流
低下時とを区別する必要があるが、この区別を行うため
に第2の遅延手段98は商用電源1が停電してから停電
検出手段92が停電を検出するまでの時間よりも長い時
間の遅延動作を行う。
【0052】従って、停電発生時には停電検出手段92
が先に停電を検出することになり、回路異常検出手段9
9が動作することはない。従って、停電復帰時には確実
に誘導加熱動作を再開できることになる。
【0053】これに対して、被加熱物に異常が発生して
入力電流が低下したときには回路異常検出手段99が動
作してIH発振回路4の動作を停止させ、かつその状態
を保持させる。
【0054】以上の制御をフローチャートで示せば図5
に示すようになる。すなわち、入力電流が下限未満にな
ると第2の遅延手段98による遅延が開始され、その間
に通電信号発生手段7からの通電信号の発生が停止する
と、停電検出手段92が停電を検出し停電モード制御
(例えば停電復帰までの調理行程の一時停止等)が行わ
れ、IH発振回路4の発振停止が行われる。この場合は
停電復帰時にはIH発振回路4の発振動作が再開され
る。
【0055】また、入力電流が低い状態で通電が継続さ
れるような回路異常発生時にはやがて第2の遅延手段9
8による遅延動作が終了し回路異常検出手段99が異常
検出制御を行ってIH発振回路4の発振停止が行われ
る。この場合はIH発振回路4の発振動作は停止状態に
保持される。
【0056】以上の制御をタイミング図で示すと図6に
示すようになる。例えば、停電が発生して0.1秒後に
入力電流下限検出手段97が入力電流の低下を検出する
と、第2の遅延手段98が遅延動作を開始することにな
る。
【0057】一方、停電が発生してから0.3秒後に通
電信号発生手段7からの通電信号の発生が停止するもの
とすると、第2の遅延手段98による遅延時間を例えば
0.5秒に設定すればよいことになる。
【0058】以上の動作は入力電流の低下時の動作につ
いて述べたが入力電圧の低下時も制御は同様に行われ
る。IH発振用電源回路2の入力電圧が一定値よりも低
下すると入力電圧下限検出手段95が低下を検出する。
この検出出力は第1の遅延手段96で遅延される。そし
て入力電圧の低下が停電発生によるものでないときに
は、電力制御が不能となるため、やがて回路異常検出手
段99が回路異常を検出して加熱制御手段94に停止要
求を行い、IH発振回路4の発振動作が停止されると共
に停止に保持される。
【0059】また、入力電圧の低下が停電による場合に
は回路異常検出手段99が回路異常を検出する前に停電
検出手段92が停電を検出して停電制御モードとなり、
IH発振回路4は動作を一旦停止しても停電復帰時には
停電前の動作を再開することになる。
【0060】なお、前記実施例では、通電信号発生手段
7を2つのトランジスタ71,73と1つの定電圧ダイ
オード76により構成したが必ずしもこれに限定される
ものではなく、例えば図7に示すように、比較器77と
停電状態検出のための基準電圧を発生する基準電圧発生
器78とで構成したものであってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、停
電発生時の入力電流の低下と被加熱物の異常等による回
路異常時の入力電流の低下を区別して検出でき、従っ
て、停電状態の発生時には停電の復帰時に確実に誘導加
熱動作を再開でき、また、被加熱物に異常が発生したと
きには確実に誘導加熱動作を停止保持でき、より正確な
誘導加熱制御ができる誘導加熱装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図。
【図2】同実施例のIH発振用電源回路、IH発振回
路、入力電流信号発生手段及び駆動信号発生手段の具体
的回路構成を示す図。
【図3】同実施例の制御回路用電源回路、マイコン用電
源回路、通電信号発生手段及び入力電圧信号発生手段の
具体的回路構成を示す図。
【図4】同実施例の禁止手段及びラダー回路の具体的回
路構成を示す図。
【図5】同実施例のマイクロコンピュータによる停電検
出及び回路異常検出の制御を示す流れ図。
【図6】同実施例の停電発生、入力電流低下検出、通電
信号の発生停止及び第2の遅延手段による遅延の各タイ
ミングを示すタイミング図。
【図7】同実施例の通電信号発生手段の他の回路構成例
を示す図。
【符号の説明】
1…商用電源 2…IH(誘導加熱)発振用電源回路 4…IH(誘導加熱)発振回路 5…IH(誘導加熱)駆動回路 9…マイクロコンピュータ 92…停電検出手段 93…入力電力調整手段 94…加熱制御手段 97…入力電流下限検出手段 98…第2の遅延手段 99…回路異常検出手段 14…駆動信号発生手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続した誘導加熱発振用電源回路
    と、この電源回路に接続した誘導加熱発振回路と、この
    誘導加熱発振回路を発振駆動する駆動回路と、前記電源
    の停電状態を検出する停電検出手段と、前記電源から電
    力供給を受けて前記駆動回路を制御し、前記停電検出手
    段が停電状態を検出すると前記駆動回路の動作を停止制
    御すると共に停電が復帰すると前記駆動回路の動作を再
    開させる駆動回路制御手段と、前記誘導加熱発振用電源
    回路への入力電流が予め設定した下限値以下に低下する
    のを検出する入力電流下限検出手段と、この入力電流下
    限検出手段からの電流低下検出信号を遅延する遅延手段
    と、この遅延手段からの電流低下検出信号に応動して回
    路異常検出動作を行い、前記駆動回路制御手段に前記駆
    動回路の動作を停止制御させる回路異常検出手段とから
    なり、前記遅延手段は、前記電源が停電状態になってか
    ら前記停電検出手段が停電状態を検出するまでの時間よ
    りも長い遅延時間に基づいて電流低下検出信号を遅延す
    ることを特徴とする誘導加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000143569A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Samsung Sdi Co Ltd 発光化合物及びこれを発色材料として採用している表示素子
CN1082113C (zh) * 1995-10-13 2002-04-03 尤尼佳股份有限公司 具有生物降解性的水解性纸材
JP2010057821A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Paloma Ind Ltd 炊飯器
CN103731945A (zh) * 2012-10-11 2014-04-16 美的集团股份有限公司 防止电磁加热装置停振的控制方法及控制电路

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