JPH08334936A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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Publication number
JPH08334936A
JPH08334936A JP13784495A JP13784495A JPH08334936A JP H08334936 A JPH08334936 A JP H08334936A JP 13784495 A JP13784495 A JP 13784495A JP 13784495 A JP13784495 A JP 13784495A JP H08334936 A JPH08334936 A JP H08334936A
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Application number
JP13784495A
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English (en)
Inventor
Yukiya Satou
之也 佐藤
Michiyuki Suzuki
通之 鈴木
Masakiyo Okuda
雅清 奥田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で規模も小さく、コスト的に安価
で且つ操作性が良く、原稿台と原稿の間に発生する原稿
の浮き上がりを防止する原稿搬送装置を提供することに
ある。 【構成】 原稿カバー3のフロント側の両端に半月ロー
ラ45を設け、反フロント側の両端にシャフト50を設
けている。半月ローラ45の先端を水平・垂直にするこ
とで原稿カバー3のフロント側を昇降できる。シャフト
50は、一端を原稿カバー3に固定し、他端を複写機本
体1に固定して、フロント側の斜め上方に上昇できる用
に斜めに取り付けてある。このシャフト50は駆動ギア
51によって伸縮駆動されて、原稿カバー3の反フロン
ト側を昇降できる。こうして、半月ローラ45とシャフ
ト50の動作により、原稿カバーを平行昇降が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の画像形成装
置に装着する原稿搬送装置に関し、外部から挿入された
原稿を機器内に自動的に搬入し、原稿を適切な状態にし
た後、機器本体で所定の処理を実行後再度外部に自動的
に排出する原稿搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来の原稿搬送装置を示す構
成図で、複写機の原稿カバーに装着された従来例を示し
ている(特開平6−67497号公報参照)。同図にお
いて、原稿搬送装置102は軸125を中心として開閉
自在に支持された原稿カバー126に装着されており、
原稿カバー126の上面を利用した原稿トレイ130、
この原稿トレイ130から原稿Dを給紙する呼び込みロ
ーラ131、給紙ローラ132、原稿Dを原稿台となる
露光ガラス120の一側にある露光部Aまで導くガイド
板133、露光部A上で原稿Dを搬送する排出ローラ1
36等を備えている。
【0003】この構成において、原稿搬送装置102が
作動すると、原稿トレイ130から原稿Dが、給紙さ
れ、この原稿Dがプラテンローラ134および従動ロー
ラ137にかみ込まれる状態で搬送され、搬送ローラ1
36を経て排出トレイ135に排出される。このとき、
光学系121はコピーランプ122をプラテンローラ1
34の真下に移動させ、光学系121を固定したまま原
稿Dを露光ガラス120の露光領域Aを通過させながら
コピーする。
【0004】尚、露光ガラス120の上に原稿Dを載置
し、光学系121を露光ガラス120に沿って走査させ
てコピーを行う通常の複写プロセスでは、コピー開始信
号で露光の対象となる位置までコピーランプ122等を
移動させ、露光領域Bを図中左から右にスキャンしてコ
ピーを行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平6−67
497号公報に記載の原稿搬送装置は、原稿台である露
光ガラス上の原稿カバー上を利用して、原稿を順次露光
位置へと搬送するため、コスト的には多少軽減できる。
【0006】しかし、この原稿搬送装置は、通常の露光
領域Aとは別の露光領域Bを設け、該露光領域Bでも露
光するように構成されているので、光学系をその都度、
原稿搬送による露光位置と、露光ガラス120に載置す
る露光位置とを区別して移動制御する必要があり、従来
自明の原稿自動搬送装置同様、構造が複雑で規模が大き
くなる。また、原稿を原稿トレイから排紙トレイへ搬送
しており、この点では従来の原稿自動搬送装置と変わり
がなく、この分コスト高になるという不都合があった。
【0007】本発明の目的は、簡易な構成で規模も小さ
く、コスト的に安価で且つ操作性が良く、原稿台と原稿
の間に発生する原稿の浮き上がりを防止する原稿搬送装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原稿
を載置し原稿の画像を露光するための原稿台と、該原稿
台上に昇降可能に設けられ原稿を原稿台へと押圧する原
稿カバーとを備えた画像形成装置に用いる原稿搬送装置
において、前記原稿カバーと原稿台の間に配置され、外
部から挿入される原稿を検知する原稿検知手段と、該原
稿検知手段に隣接して配置され、挿入された原稿を原稿
カバーと原稿台との間に搬送し、前記原稿検知手段によ
って原稿が通過したことを検知すると前記原稿の後端部
を噛んだ状態で停止する搬送手段と、前記原稿検知手段
により原稿が挿入されたのを検知して、前記搬送手段が
搬送開始すると同時に、原稿台と原稿カバーの間に隙間
を作るように原稿カバーを上昇させ、搬送手段が停止す
ると原稿カバーを元に戻すように下降させて原稿カバー
を原稿の挿入方向にスライドさせる原稿カバ−昇降手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、前記原稿カバ−昇降手
段が、原稿カバーを下降させると同時に、原稿の挿入方
向に原稿カバーをスライドさせることを特徴とする請求
項1記載の原稿搬送装置である。
【0010】請求項3の発明は、前記原稿カバ−昇降手
段が、原稿カバーを原稿台まで下降させて、原稿カバー
が原稿台に原稿を押圧した状態で、原稿の挿入方向に原
稿カバーをスライドさせることを特徴とする請求項1記
載の原稿搬送装置である。
【0011】請求項4の発明は、前記原稿カバ−昇降手
段が、原稿カバーを原稿先端側から下降させ、原稿カバ
ーの下降と同時に原稿の挿入方向に原稿カバーをスライ
ドさせることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置
である。
【0012】請求項5の発明は、原稿を載置し原稿の画
像を露光するための原稿台と、該原稿台上に昇降可能に
設けられ原稿を原稿台へと押圧する原稿カバーとを備え
た画像形成装置に用いる原稿搬送装置において、前記原
稿カバーと原稿台の間に配置され、外部から挿入される
原稿を検知する原稿検知手段と、該原稿検知手段に隣接
して配置され、挿入された原稿を原稿カバーと原稿台と
の間に搬送し、前記原稿検知手段によって原稿が通過し
たことを検知すると前記原稿の後端部を噛んだ状態で停
止する搬送手段と、前記原稿検知手段により原稿が挿入
されたのを検知して、前記搬送手段が搬送開始すると同
時に、原稿台と原稿カバーの間に隙間を作るように原稿
カバーを上昇させ、搬送手段が停止すると原稿カバーを
元に戻すように下降させる原稿カバ−昇降手段と、を備
え、前記原稿カバ−昇降手段が原稿カバーを下降させて
原稿を押さえた状態で前記搬送手段が原稿の反挿入方向
に逆搬送することを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、前記原稿カバ−昇降手
段が、原稿カバーの降下速度を上昇速度に比べ遅くする
ことを特徴とする請求項1又は5記載の原稿搬送装置で
ある。
【0014】
【作用】請求項1〜4の発明において、原稿カバーの下
方に形成された原稿検知手段に外部から原稿を挿入する
と、原稿検知手段が原稿を検知し、それに応じて搬送手
段が搬送を開始する。このとき、原稿カバ−昇降手段が
原稿カバーを持ち上げ、原稿カバーと原稿台ガラスとの
間に隙間をつくり、その隙間に搬送手段が原稿を自動的
に搬入する。原稿の後端部が原稿検知手段を通過したと
き、原稿の後端部を噛んだ状態で搬送手段を停止する。
そして、原稿カバ−昇降手段により、原稿カバーを下降
させて元に戻し、かつ原稿カバーを原稿の挿入方向にス
ライドさせれば、原稿搬入時に発生する原稿のたわみや
浮き上がりをなくすことが可能となる。
【0015】請求項5の発明において、原稿カバ−昇降
手段が原稿カバーを原稿先端側から下降させ、原稿先端
を押さえた状態で搬送手段が原稿の反挿入方向に逆搬送
するので、原稿のたわみを伸ばすことができる。
【0016】請求項6の発明において、原稿カバ−昇降
手段が原稿カバーの下降速度を上昇速度に比べ遅くする
ことにより、原稿カバーが原稿台に当接するときの勢い
を減少させる。従って、原稿カバーが原稿台に当接する
衝撃による原稿のずれを少なくする。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。 <複写機の内部構造>図1は本発明の原稿搬送装置を備
えた複写機の内部構造を示す断面図であり、図2はその
外観を示す斜視図である。この複写機は、複写機本体1
の上部に、画像露光のための透明ガラスからなる原稿台
2が設けられている。原稿台2の上方には、昇降可能に
原稿カバー3が配置されている。原稿台2の下方の複写
機本体1内部には、光学系4が配置されている。原稿カ
バー3は、原稿台2に載置される原稿を押さえるための
もので、原稿カバー3を構成する比較的硬質のプラスチ
ック樹脂にて形成された外装3a内部に、原稿台カバー
2と対抗する下面に、比較的軟質の部材から形成される
原稿押さえマット3bが取り付けられている。
【0018】上記光学系4は、原稿台2上に置かれた原
稿に対して光走査を行う光源ランプ4aと、原稿からの
反射光を導くミラー4b,4c,4dとミラー4b〜4
dを通過した反射光を集光するレンズ4eと、この集光
した反射光を本体中央部に設置された感光体ドラム5の
表面の露光ポイントに導くミラー4f,4g,4hとか
らなる。特に露光ランプ4aと反射ミラー4bは、図示
していない第1移動部材に支持され、またミラー4c及
び4dは、図示していない第2部材に支持されており、
この両者は原稿台2に対し平行に図中左右方向に移動さ
れる。特に第1移動部材の移動速度に対し、第2移動部
材の速度は1/2の速度で駆動される。これにより、原
稿台2上の原稿の画像を感光体ドラム5へと目的の倍率
で光の像を導き結像することができる。
【0019】上記感光体ドラム5は、上記原稿台2に載
置された原稿の画像を形成するためのものである。この
感光体ドラム5の周囲には、感光体ドラム5の表面を均
一に帯電する帯電器6、露光後の静電潜像を着色トナー
にて現像する現像装置7、適宜搬送されてくるシート状
の用紙に形成されたトナー画像を転写する転写器8、転
写後に残留するトナーを除去するクリーニング装置9、
感光体ドラム5を繰り返し利用するために感光体表面の
電位を均一にする除電ランプ10が、上記説明した順に
配置されている。これらの各装置によって複写プロセス
系が形成されている。
【0020】また、上記の画像形成にかかる複写プロセ
ス系とは別に、用紙を転写器8のトナー転写位置へと用
紙を搬送し、画像が転写された後に該用紙を剥離し複写
機本体1の外へ排出するための用紙の搬送系が、複写機
内に設けられている。この搬送系は、用紙を給紙する給
紙部と、給紙された用紙を上述した転写位置へと搬送す
る搬送部と、転写後の用紙を複写機本体1の外部へと搬
出する搬出部とを備える。
【0021】上記給紙部は、複写機本体1内の最下部
に、着脱可能に設けられた用紙収納部(給紙カセット)
11及び、複写機本体1より外部に突出してなる手差し
挿入用の給紙トレイ12が設けられている。
【0022】上記用紙収納部11の上方前端部(図の右
方)には、半月形状の給紙ローラ13が配置されてお
り、該給紙ローラ13は用紙収納部11に収納されたコ
ピー用紙Pを上から1枚ずつ給送する。特に用紙収納部
11は、用紙Pをその上面に載置する回転部材11aを
回転可能に設け、図示していないスプリングを付勢力に
より押し上げ、1枚給紙を可能にする分離爪11bにて
一定の高さに収納された最上部の用紙を位置決めする構
成である。
【0023】また、給紙トレイ12にも、1枚または複
数枚載置された用紙を呼び込む給紙ローラ14と、呼び
込んだ用紙を2枚送り防止のための給紙ローラ15と、
分離部材16とからなる給送機構にて、給紙指令に従っ
て順次1枚づつ送る給紙手段が設けられている。
【0024】以上の構成の給紙部を介して給送された用
紙を、次に転写位置へと搬送する搬送部は、一対の搬送
ローラ17及び18を有している。搬送ローラ17の用
紙搬送方向下流側にはぺーパストップ板19が設けられ
ており、該ペーパストップ板19にて、搬送ローラ17
を介して搬送されてくる用紙を一旦停止する。ペーパス
トップ板19は、感光体ドラム5に形成された画像先端
を、搬送される用紙先端に一致させて搬送を開始させる
もので、感光体ドラム5の回転位置に応じて搬送路を解
放するように駆動され、よって搬送ローラ17及び転写
位置の直前に配置された搬送ローラ18により転写位置
へと用紙を搬送する。これらの手段にて、コピー用紙P
を感光体ドラム5と対向する転写位置まで搬送する用紙
搬送部を構成している。
【0025】そして、転写位置を通過する用紙Pは、感
光体ドラム5表面より剥離された後、複写機外部へと搬
送するための通路途中に配置された加熱定着装置20を
通過する。この加熱定着装置20は一対のローラにて構
成され、一方をヒートローラ、他方をヒートローラに圧
接させる加圧ローラとから構成され、用紙Pを加圧しな
がら搬送し、熱により用紙上の未定着トナー画像を加熱
定着する。該加熱定着装置20を通過する用紙は、複写
機本体1の形成された排出開口に対応して着脱可能に設
けられた排出トレイ21へと排出される。以上が、転写
後の用紙の搬出部である。
【0026】図1に示す複写機は、感光体ドラム5に原
稿台2に載置された原稿の画像が、光学系4により投影
されることで、事前に帯電器6にて均一帯電された感光
体ドラム5表面に静電潜像が形成され、該静電潜像は現
像される。このトナー像は、転写器8の作用により、上
述したように用紙搬送系により適宜搬送されてくると同
時に用紙上に定着される。このコピー用紙Pは、最終的
に搬出トレイ21へと搬出される。
【0027】また、複写機本体1の原稿カバー3の下方
で、複写機本体1の前面上部には、図2に示すように、
操作パネル22が配置されている。操作パネル22は、
その詳細を図に示すように、コピーボタン23、クリア
キー24、コピー枚数設定キー25、コピー枚数表示部
26、コピーの明るさを調整する露光キー27が配置さ
れている。
【0028】<第1実施例>図3は、本発明に係る原稿
搬送装置の第1実施例の原稿検知手段及び搬送手段を示
す概略断面図である。また、図4は、この原稿搬送装置
の原稿カバーの固定手段及び原稿カバー昇降手段を示す
概略断面図である。
【0029】まず、原稿搬送装置の原稿検知手段及び搬
送手段は、図3に示すように、原稿カバー3の前方取手
部31下方であって原稿押さえマット3bの前方に位置
しており、原稿が挿入される原稿挿入口32、挿入され
た原稿によって押し上げられて原稿検知スイッチをオン
する原稿検知レバー33、挿入された原稿を原稿台2の
上に搬送する搬送ローラ34等で構成される。
【0030】上記原稿挿入口32は、複写機本体1の原
稿台2を上部に設けるための複写機本体1の上部外装1
aの平面部と原稿カバー3の取手部31との間に形成さ
れている。そして、搬送ローラ34は、原稿台2と操作
パネル21との間の複写機本体1の上述した上部外装部
1aの平面部に配置される。該搬送ローラ34は、例え
ば下側のローラ34bを上側の駆動ローラ34aに対し
圧接するように、外装1a下部に設けられている複写機
本体1の上部フレーム等に、一端が固定された板バネ2
8の自由端側に回転可能に設けられている。この下ロー
ラ34bは、板バネ28の先端に支持されることなく、
その軸を上方向に付勢するスプリング等を設けて、駆動
ローラ34a側を圧接させるように複写機本体1側に設
けてもよい。
【0031】上記搬送ローラ34の駆動ローラ34a
は、原稿カバー3側にその回転軸が回転可能に軸支され
ており、原稿カバー3の一部に配置されている図示しな
い駆動モータからの回転力が伝達される構成である。
【0032】また、搬送ローラ34の搬送領域へと、原
稿が挿入されることを検知する検知手段が構成される検
知スイッチ及びその検知レバー33は、同様に原稿カバ
ー3側に配置されている。そして、検知レバー33は原
稿台2上を原稿カバー3が閉じて押圧された状態では、
複写機本体1の上部外装1aに形成されている凹部(図
示せず)に入り込み、挿入される原稿により外装1a上
に上昇される。これにより原稿検知スイッチを動作(O
N)させ、原稿検知を行う。
【0033】特に、下ローラ34bをも、原稿カバー3
側に配置するように構成すれば、原稿搬送装置を備えな
い複写機においても、原稿カバー3を原稿搬送機能を備
える上述に説明したものと交換することで、簡単に原稿
搬送装置を備えることができる。
【0034】なお、搬送ローラ34は、特に駆動ローラ
34aを原稿カバー3側に配置しているが、下ローラ3
4bと同様に複写機本体1側に設け、原稿カバー3の開
閉により手動による原稿の原稿台2への載置作業時に邪
魔にならないように、その上部を別形成のカバー部材に
て覆い、該カバー部材の原稿の挿入口側に、原稿が挿入
できる開口を形成する構成であってもよい。このように
形成することで、原稿台2の前面部分が多少上部にカバ
ー部材にて突出するものの、搬送ローラ34が内部に配
置されたことになり、安全に原稿の載置作業を行える。
この構成であれば、原稿検知のための検知スイッチ及び
検知レバー33もカバー部材の内部に配置され、原稿カ
バー3の構成を簡単にできる。
【0035】上記原稿カバー3と原稿ストッカー35の
取付構成は、原稿カバー3上に設けられる回動部材であ
る原稿ストッカー35を、原稿カバー3の外装の前面の
取手31の部分に設けた連結部36に回動自在に設ける
ものである。この原稿ストッカー35は、その両側及び
奥側に、原稿カバー3の上面との間に原稿等を収納する
ためのスペースを形成するための折り曲げ部35aを形
成しており、前面部より原稿等を原稿カバー3下面に形
成した原稿挿入口32へと挿入するための開口35cが
形成されている。
【0036】この原稿カバー3の連結部36には、原稿
ストッカー35を回動可能にするための軸部36aが形
成されている。この軸部36aに対応して原稿ストッカ
ー35の折り曲げ部35aの前面に設けた軸部36aの
取付穴38が形成され、軸部36aが嵌め込まれてい
る。この取付穴38は、原稿カバー3の前方の斜め上方
に軸部36aが移動可能なように縦長に形成されてい
る。原稿カバー3は、その弾性変形を利用して変形さ
せ、両連結部36の軸部36aの距離が原稿ストッカー
35の幅より長くなるようにして、軸部36aと取付穴
38をかませた状態で両者を一致させ、その状態で変形
状態を解けば、取付穴38に軸部36aが嵌め込まれ、
原稿ストッカー35が原稿カバー3に対し回動可能に設
けられる。
【0037】以上の構成により、原稿カバー3上に載置
するように維持している状態では、原稿カバー3上面と
原稿ストッカー35とは折り曲げ部35aにてスペース
が形成され、その内部に原稿等必要な物が収納できる。
この原稿ストッカー35は、複写できる最大サイズの原
稿を充分に収納できる大きさで構成されている。
【0038】原稿カバー3上に載置された状態にある原
稿ストッカー35を、手前に回動させ、該原稿ストッカ
ー35が操作パネル22上を覆うような位置まで回動さ
せたときに、原稿ストッカー35が複写機本体1に固定
される構造を説明する。図4に示すように、複写機本体
1の外装1a上に固定部材37が設けられている。この
固定部材37は、操作パネル22側に多少突出した端部
が多少方向に湾曲形状に形成された湾曲部37aが形成
されている。
【0039】この固定部材37に対応して、原稿ストッ
カー35側には、固定部材37と係合する係合部35d
が形成されている。その係合部35dは、原稿ストッカ
ー35に開口35cの前面端部、特に取付穴38近傍に
形成されており、固定部材37の湾曲部37aに嵌まり
込むような凸部形状に形成されている。上記固定部材3
7と係合部35dとで固定構造を構成している。
【0040】従って、原稿カバー3上に載置された状態
にある原稿ストッカー35を、手前に回動させ、該原稿
ストッカー35が操作パネル22上を覆うような位置ま
で回動させれば、原稿ストッカー35の一端部が外装1
a平面上に支持され、それ以上の回動が規制される。こ
れにより、上述した固定部材37の湾曲部37aに原稿
ストッカー35の係合部35dの凸部が係合する。この
とき、原稿ストッカー35の開口35cを形成する周縁
の一端部が、複写機本体1の外装1a上に支持され、固
定部材37の湾曲部37aと係合部35dとの係合によ
り、原稿カバー3が複写機本体1の外装1aに固定され
る。
【0041】一方、原稿カバー3は、通常では原稿台2
の面にその原稿押さえマット3bが例えば自重により密
接している。そのため、挿入されてくる原稿が上記搬送
ローラ34にて搬送されてきても、原稿押さえマット3
bと原稿台2との間を搬送されることなく、その搬送が
阻止され原稿ジャムが生じる。そのため、原稿カバー3
を浮上させ、原稿台2と原稿押さえマット3bとの間に
原稿が通過する程度の隙間を形成するための原稿カバー
昇降手段が必要となる。
【0042】そのため、図4に示すように、前記原稿カ
バー昇降手段として、原稿カバー3のフロント側(操作
パネル22側)の両端に半月ローラ45を設け、反フロ
ント側の両端にシャフト50を設けている。図5に示す
ように、2個の半月ローラ45は、回転軸46に固定さ
れ、その回転軸46の中心にあって回転軸46が固定さ
れた回転駆動軸47がソレノイド48の移動軸49下端
に接触している。ソレノイド48をON/OFFするこ
とにより移動軸49が伸縮して回転駆動軸47が回転す
る。それに伴って回転軸46が半月ローラ45を90°
回転させる。こうして、半月ローラ45の先端を水平・
垂直にすることで原稿カバー3のフロント側を昇降でき
る。
【0043】一方、シャフト50は、一端を原稿カバー
3に固定し、他端を複写機本体1に固定して、フロント
側の斜め方向に上昇できるように斜めに取り付けてあ
る。このシャフト50は、図示していないが、シャフト
モータ(ステッピングモ−タ)により回転される駆動ギ
ア46によって伸縮駆動されて、原稿カバー3の反フロ
ント側を昇降できる。こうして、半月ローラ40とシャ
フト45の動作により、原稿カバーを水平昇降させるこ
とが可能となる。
【0044】以上のことから、回動された原稿ストッカ
ー35の上面に沿ってシート原稿を挿入し、搬送ローラ
35の駆動により、挿入された原稿は上記隙間を原稿台
2と原稿マット3bにて案内され原稿台2へと搬送する
ことができる。
【0045】また、原稿ストッカー35の折り曲げ部3
5aの一方の側面は、挿入される原稿の一側縁を案内す
るガイドとして作用する。つまり、原稿の一端部は原稿
台2の上述した基準端2aと直交するもう一方の基準端
が存在しており、該基準端に一致する折り曲げ部35a
の一側面が形成されている。この基準端に一致する折り
曲げ部35aと対向する側面は最大サイズの原稿が収納
できる大きさの間隔を隔て形成されている。
【0046】次に、図6にこの原稿搬送装置の動作説明
図を示し、図7にその動作のフローチャートを示す。ま
ず図8の全体斜視図に示すように、原稿カバー3を閉じ
て原稿ストッカー35を開き、原稿給紙口32から原稿
Dを挿入すると、検知レバー33が原稿Dによって押し
上げられ、原稿検知スイッチがオンとなる(ステップS
1)。
【0047】原稿検知スイッチがオンとなると、ソレノ
イド48をONして、原稿カバー3のフロント側に設け
られた半月ローラ45が90°回転して先端が垂直方向
を向くと同時に、シャフトモータが所定量のステップ数
だけ正回転して駆動ローラ51を回転し、反フロント側
に設けられたシャフト50を伸ばす(ステップS2)。
こうして、原稿カバー3は、図6(A)の状態から図6
(B)の状態に、半月ローラ45とシャフト50により
斜めに水平昇降する(ステップS3)。それから搬送ロ
ーラ34が正回転を開始し(ステップS4)原稿台2と
原稿押さえマット3aとの間に原稿が挿入され、原稿押
さえマット3aの下面が原稿ガイドとしての機能を果た
す。この距離は通常の用紙が0.08mm程度の厚みであ
ることを考慮すると0.1mm以上が望ましい。
【0048】原稿Dが検知レバー33を通過して原稿検
知スイッチをオフにすると(ステップS5)、搬送ロー
ラ34が停止し(ステップS6)、原稿Dが搬送ローラ
34に後端部が挟持された状態で停止する。この場合、
原稿Dの後端が搬送ローラ34に挟持された状態で複写
処理にはいるため、原稿搬送装置を使用しない通常の使
用状態に比較して、図3に示すように、約10mm程度の
原稿置き位置の差が生じる。これを解消するため、本実
施例では、光学系のレンズ位置を基準からシフトするこ
とで原稿と用紙のセンターを一致させるようにしてい
る。図示してはいないが、レンズ移動用ソレノイドをO
Nすることにより(ステップS7)、レンズ4eが5mm
移動し、原稿の結像を10mm寄せて、感光体ドラム5上
に結像させる。これにより、正規に搬送されてくるコピ
ー用紙の搬送基準とを一致させることができる。
【0049】こうして、原稿Dが原稿台2の上に自動搬
入されると、ソレノイド48がOFFし、シャフトモー
タは所定量のステップ数だけ逆回転して、駆動ギア51
を逆回転させる(ステップS8)。半月ローラ45が9
0°回転して先端を水平位置に移動し、かつ斜めに取り
付けられたシャフト50が縮んで、原稿カバー3の連結
部36の軸部36aが取付穴38に沿って移動する。原
稿カバー3は原稿の挿入方向(図中の左方)に所定距離
下降して原稿を確実に押さえる(ステップS9)。
【0050】複写機はコピーボタン23を押されたと同
じコピー動作に入り、露光から始まりコピー用紙排出ま
での複写処理を行う(ステップS10)。ステップS8
の複写処理が終了すると、シャフトモータを正回転させ
るとともにソレノイド48をONし(ステップS1
1)、原稿カバー3を所定距離だけ水平に上昇させる
(ステップS12)。そして、搬送ローラ34が逆回転
し(ステップS13)、原稿Dを原稿挿入口32へ排出
する。
【0051】この排出は原稿Dの挿入時の搬送ローラ3
4の回転時間を記憶しておき、この記憶時間に対して短
め(たとえば、搬送距離にして10mm程度)に設定した
所定時間の経過を検知して(ステップS14)、搬送ロ
ーラ34の逆回転を停止し(ステップS15)、レンズ
移動ソレノイドをOFFして(ステップS16)、レン
ズ4eを元に戻す。原稿Dは搬送ローラ34に若干かま
れた状態で停止するので、再度もう1枚コピーがほしい
とき、搬送ローラの停止後、一定時間内(たとえば2秒
以内)にコピーボタンを押せば(ステップS17)、ス
テップS4に戻り、搬送ローラ34は正回転し再度複写
状態に入る。これにより複数枚コピーをとることができ
る。また一定時間以上経過すれば(ステップS18)、
搬送ローラ34は再度逆回転し(ステップS19)、原
稿を原稿ストッカー35に排出し、搬送ローラ34を停
止する(ステップ20)。
【0052】以上説明したように、この原稿搬送装置
は、原稿にたるみがあっても、原稿の後端部は搬送ロー
ラ34に挟持され、原稿カバー3が上述のように、原稿
の挿入方向に斜めに水平下降するので、確実にたるみを
解消し、原稿の浮き等によるカゲを防止することができ
る。特に、破れやすい薄紙のたわみを伸ばす際、薄紙を
均一に引っぱるよりは、原稿を柔らかく押さえながら広
げたほうが、効果的であり、原稿破れのようなトラブル
も軽減される。
【0053】さらに、原稿を搬入し原稿をコピー完了
後、再度もう1枚とりたいときは一定時間内であれば、
コピーボタンを押すことで自動的に原稿を再挿入し、手
間を省き、コピーをとらない場合は、自動排出する。こ
の自動排出した原稿は、原稿トレー上、すなわち兼用の
原稿ストッカー上にあり、原稿トレーを原稿カバーに、
元に戻すと原稿は原稿ストッカー内に収納されることと
なり、一定のフォーマットのような原稿で頻繁にコピー
する原稿は、原稿ストッカーに常に入れておく場合便利
である。
【0054】<第2実施例>図9は、本発明の第2実施
例の動作を示す説明図であり、この原稿搬送装置の動作
に関して、以下説明を行う。なお、構成およびそれに供
される制御系は、上記第1実施例とほぼ同じであり、対
応する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0055】図9(A)〜(C)においては、原稿カバ
ーの降下方向が一旦下降した後、原稿を伸ばす方向にス
ライドする機構となっており、シャフト50と連結部3
6に特長がある。
【0056】このシャフト50は、図10に示すよう
に、駆動ギア51に連結ギア53a,53bを介して支
点ギア52を噛ませている。連結ギア53は、クラッチ
機構となっており、駆動ギア51が所定量回転したら、
連結ギア53bはオフし、連結ギア53aのみが回転す
る様になり、支点ギア52は不動となる。
【0057】原稿カバー3の連結部36の軸部36aに
対応して原稿ストッカー35の折り曲げ部35aの前面
に取付穴39が形成され、軸部36aが嵌め込まれてい
る。この取付穴39は、軸部36aの外径と同じ幅で図
中逆L字状に形成されている。
【0058】この原稿搬送装置は、図7のフローチャー
トに示す動作を行う。従って、図7に基づきながら原稿
搬送装置の動作の特徴的部分について説明を行う。具体
的には、原稿ストッカー35をセットした際に、図9
(C)の状態となり、同状態に於いて、原稿検知センサ
ーがONすると(ステップS1)、シャフトモータは、
所定量のステップ数だけ正回転(この場合、駆動ギア4
6が軸方向からみて時計回り)し、駆動ギア51から、
連結ギア53、支点ギア52へと伝達されて、原稿カバ
ー3は図9(B)のように、図中右方に移動する。この
際、連結部36の軸部36aは取付穴39を右方に移動
する。
【0059】そして、上記の通り駆動ギア51が所定量
回転すると、駆動ギア51とシャフト50がかみ合っ
て、シャフト50の駆動が可能となる。ここで、前述の
ように連結ギア53は、クラッチ機構となっているか
ら、連結ギア53aのみが回転する様になり、支点ギア
28は動かず、原稿カバーは垂直方向に移動する。
【0060】駆動ギア51は所定量のステップ数だけ正
回転し、シャフト50に伝達されて、原稿カバー3は図
9(A)の如く、所定距離を上昇する。尚、この際確実
に原稿カバーが所望の方向に水平上昇する為には、シャ
フトモータの回転と同時に、ソレノイド48をONさ
せ、半月ローラ45を90°回転させ、シャフト50の
昇降速度と同速度で原稿カバー3の先端を上昇させる
(ステップS3)。この際、連結部36において、軸部
36aは、取付穴39を垂直方向に移動する。こうし
て、原稿カバー3は垂直に上昇し、図9(A)のよう
に、原稿カバー3と原稿台2の間に隙間を形成する。
【0061】その後原稿搬入後、原稿検知スイッチがオ
フすると(ステップS5)、ステップS6〜S7の処理
を行う。シャフトモータは、所定量のステップ数だけ逆
回転(この場合、駆動ギア51が軸方向からみて反時計
回り)し、シャフト50に伝達されて、またソレノイド
48がOFFして半月ローラ45が90°回転して(ス
テップS8)、原稿カバー3は、所定距離を下降する
(ステップS9)。なお、この際前記と同じ構成となっ
ておれば、ソレノイド48と同時にオフさせると原稿カ
バー3は水平に所望の方向に降下して、図9(B)のよ
うな、原稿カバー3と原稿台2が接触した状態になる。
【0062】その後、連結ギア53がONし、連結ギア
53bが可動する様になると、再度シャフトモータは所
定量のステップ数だけ逆回転し、支点ギア52に伝達さ
れて、原稿カバー3は原稿を伸ばす方向にスライドし、
図9(C)状態となる。その後複写処理が完了すれば
(ステップS10)、上記の制御にて、図9(C)、図
9(B)、図9(A)の状態となって原稿を排出する
(ステップS11〜S20)。
【0063】以上により、第2実施例は、一旦下降し
て、原稿カバーが原稿を原稿台に押圧してから、原稿を
伸ばす方向に移動するので、原稿のたわみや浮き上がり
を伸ばすことができる。特に、小さな原稿のたわみを伸
ばすのに有利である。
【0064】<実施例3>図11は、本発明の第3実施
例の動作を示す説明図である。なお、構成およびそれに
供される制御系は、上記第1実施例とほぼ同じであり、
対応する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
【0065】第1実施例と異なるところは、連結部36
回りである。原稿カバー3の連結部36の軸部36aに
対応して原稿ストッカー35の折り曲げ部35aの前面
に設けた軸部36aの取付穴40が形成され、軸部36
aが嵌め込まれている。この取付穴40は、軸部36a
の外径と同じ幅で左右水平に且つ段差を設けて形成さ
れ、中央部分で垂直方向につながって形成されている。
【0066】この原稿搬送装置は、図7のフローチャー
トに示す動作を行う。従って、図7に基づきながら原稿
搬送装置の動作の特徴的部分について説明を行う。具体
的には、図11(C)の状態において原稿検知後(ステ
ップS1)、駆動ギア51が所定量回転するとともに、
ソレノイド48がONし、半月ローラ45が90°回転
することによって、原稿カバー3のフロント側(操作パ
ネル側)が図11(B)のように上昇する。それから、
シャフト50が所定距離を上昇し(ステップS2)、そ
れに応じて図11(A)に示すように、原稿カバー3が
左側から上昇する(ステップS3)。この場合、連結部
36の軸部36aが取付穴40に沿って移動する。
【0067】その後、原稿が検知レバー33を通過して
原稿検知スイッチをオフにすると(ステップS4〜ステ
ップS5)、搬送ローラ34が停止し、原稿が搬送ロー
ラ34に後端部が挟持された状態で停止する(ステップ
S6)。ステップS7の処理の後、原稿が原稿台2の上
に自動搬入されると、ステップS8において、駆動ギア
51が所定量回転することでシャフト50が縮み原稿カ
バー3が図中左側から下降する(図11(B))。そし
て、ソレノイド48がOFFし、ステップS9におい
て、原稿カバー3が原稿先端側から下降しながら原稿を
伸ばす方向にスライドする(図11(C))。複写処理
終了後(ステップS10)、駆動ギア51が所定量回転
するとともに、ソレノイド48がONし、半月ローラ4
5が90°回転し、シャフト50が所定距離を上昇し
(ステップS11)、それに応じて原稿カバー3が図中
左側から上昇し(ステップS12)、搬送ローラが逆回
転し(ステップS13)、原稿を排出する(ステップS
14〜ステップS20)。
【0068】本実施例は、原稿カバーを原稿先端側から
下降させ、原稿カバーの下降と同時に原稿を伸ばす方向
に原稿カバーをスライドさせる。従って、原稿の先端部
を引っぱることになり、原稿のたわみ等を伸ばすのに
は、一番理想的な手段である。特に、カール紙などのよ
うに、原稿の浮き上がり等を伸ばすのが難しいものにで
も適用できる。
【0069】<第4実施例>図12は、本発明に係る第
4実施例の動作を示す説明図である。この原稿搬送装置
の構成およびそれに供される制御系は、上記第1実施例
とほぼ同じであり、対応する部分には同一符号を付し、
説明を省略する。
【0070】第1実施例と異なる部分は、連結部36回
りと、シャフト50の移動方向である。原稿カバー3の
連結部36の軸部36aに対応して原稿ストッカー35
の折り曲げ部35aの前面に設けた軸部36aの取付穴
41が形成され、軸部36aが嵌め込まれている。この
取付穴41は、軸部36aの外径と同じ幅で垂直方向に
縦長に形成されている。シャフト50は、垂直方向に伸
縮するように取り付けてある。
【0071】この原稿搬送装置は、図13のフローチャ
ートに示す動作を行い、この図に基づいて動作を説明す
る。このフローチャートは図7とほぼ同じ構成で、ステ
ップS9とステップS10の間にステップS21を追加
したものである。具体的には図12においては原稿検知
後(ステップS1)、駆動ギア51が所定量回転し、シ
ャフト50が所定距離を上昇すると共にソレノイド48
がONし、半月ローラ45が90°回転すると図12
(B)に示すように、シャフト50が所定距離を上昇し
(ステップS2)、それに応じて原稿カバー3が水平状
態で上昇する(ステップS3)。この場合、連結部36
において原稿カバー3が垂直方向に可変となる構造とす
ることによって原稿カバー3は連結部36と同様な軌跡
で移動可能となる。
【0072】ステップS4後、原稿が検知レバー33を
通過して原稿検知スイッチをオフにすると(ステップS
5)、搬送ローラ43が停止し(ステップS5)、原稿
が搬送ローラ34に後端部が挟持された状態で停止す
る。ステップS7後、原稿が原稿台2の上に自動搬入さ
れると、ステップS8においてソレノイド48がOFF
すると共に駆動ギア51が所定量回転することでシャフ
ト50が縮む(図12(A))。この状態で原稿カバー
により原稿を抑えておいて、搬送ローラをわずかに逆回
転させて(たとえば5mm程度逆回転)原稿のたわみをな
くす機構となっている(ステップS21)。複写処理終
了後(ステップS10)、駆動ギア27が所定量回転す
るとともに、ソレノイド48がONし、半月ローラ45
が90°回転することによって図12(B)に示すよう
に、シャフト50が所定距離を上昇し(ステップS1
1)、それに応じて原稿カバー3が水平に上昇し(ステ
ップS12)、搬送ローラ34が逆回転し(ステップS
13)、原稿を排出する(ステップS14〜ステップS
20)。
【0073】こうして、第4実施例では、昇降手段が原
稿カバーを下降させて原稿を押さえた状態で搬送ローラ
が原稿の反挿入方向に逆搬送する。従って、原稿カバー
をスライドさせる機構を設けなくても、原稿の浮き上が
り等を伸ばすことができ、構造的に簡単で、コスト的に
も安価なたわみ防止装置を実現できる。
【0074】<第5実施例>図14は、本発明の第6実
施例を示す図であり、原稿カバーの昇降速度の可変機構
である。この機構は、シャフトモータとシャフト50の
駆動ギア51との間に介在して、原稿カバー3の昇降速
度を可変する。この原稿カバーの昇降速度の可変機構を
組み込む原稿搬送装置は、上記第1実施例と同じ装置で
ある。
【0075】この速度可変機構は、モータ54と伝達ギ
ア55と第1の入力ギア56と第2の入力ギア57から
なる。モータ54側よりの駆動を伝達する伝達ギア55
は、2段ギア55a,55bとし、伝達ギア55aの方
が伝達ギア55bより歯数が多い。両入力ギア56,5
7は、駆動軸58上に配し、また両入力ギア56,57
は、ワンウェイクラッチ付とする。第2の入力ギア57
の方が第1の入力ギア56より歯数が多い。伝達ギア5
5を装着している伝達軸59は、シャフト50の駆動ギ
ア51に接続している。
【0076】モータ54が原稿カバー3の上昇方向に回
転する時、第2の入力ギア57のワンウェイクラッチが
ロックし、第1の入力ギア56のワンウェイクラッチは
すべり、第1の入力ギア56は空転する。こうして、第
2の入力ギア57と伝達ギア55bが噛み合い、伝達軸
59を回転する。このとき、ギアレシオから、伝達軸5
9の回転速度は速く、原稿カバー3の上昇速度は速くな
る。
【0077】一方、モータ54が原稿カバー3の下降方
向に回転する時、第1の入力ギア56のワンウェイクラ
ッチがロックし、第2の入力ギア57がワンウェイクラ
ッチはすべり、第2の入力ギア57は空転する。こうし
て、第1の入力ギア56と伝達ギア55aが噛み合い、
伝達軸59を回転する。このとき、ギアレシオから、伝
達軸59の回転速度は遅く、原稿カバー3の下降速度は
遅くなる。
【0078】本実施例では、上述のように、シャフトの
昇降速度を上昇時と下降時で変えることにより、原稿カ
バーの下降速度を上昇速度に比べ遅くする。従って、原
稿カバーを勢い良く下降することがなく、原稿がズレる
ことを防止できる。
【0079】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、原稿カバ
−昇降手段の動きに合わせて前記原稿カバーを原稿の挿
入方向にスライドさせるから、確実に原稿のたわみや浮
き上がりを伸ばすことができ、画像形成において影等が
できることを防止する。
【0080】特に、請求項2では、原稿カバ−昇降手段
が原稿カバーを下降させると同時に、原稿の挿入方向に
原稿カバーをスライドさせるから、原稿を柔らかく広げ
ることができ、原稿破れのようなトラブルも軽減され
る。特に、破れやすい薄紙には効果的である。
【0081】また、請求項3では、原稿カバ−昇降手段
が原稿カバーを原稿台まで下降させて、原稿カバーが原
稿台に原稿を押圧した状態で、原稿の挿入方向に原稿カ
バーをスライドさせるから、小さな原稿のたわみを伸ば
すのに有利である。
【0082】また、請求項4では、原稿カバ−昇降手段
が原稿カバーを原稿先端側から下降させ、スライド手段
が原稿カバーの下降と同時に原稿の挿入方向に原稿カバ
ーをスライドさせるから、原稿の先端部を引っぱること
になり、カール紙においても適用できる。
【0083】請求項5の発明によれば、原稿カバ−昇降
手段が原稿カバーを下降させて原稿を押さえた状態で搬
送手段が原稿の反挿入方向に逆搬送するから、機構的に
簡単で、コスト的にも安価なたわみ防止装置を実現でき
る。
【0084】請求項6の発明によれば、原稿カバ−昇降
手段が原稿カバーの降下速度を上昇速度に比べ遅くする
から、原稿カバーは勢い良く下降することがなく、原稿
台にセットされた原稿の位置がズレてしまうことを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿搬送装置を備えた複写機の概
略断面図である。
【図2】図1に示す複写機の外観斜視図である。
【図3】本発明に係る原稿搬送装置の第1実施例の搬送
手段を示す構成図である。
【図4】第1実施例の原稿搬送装置の昇降手段と原稿カ
バー固定手段を示す構成図である。
【図5】昇降手段であるソレノイドと半月ローラを示す
斜視図である。
【図6】(A)、(B)は、第1実施例の動作を示す説
明図である。
【図7】第1実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図8】本発明による原稿搬送装置を備えた複写機の使
用状態を示す説明図である。
【図9】(A)〜(C)は、本発明に係る原稿搬送装置
の第2実施例の動作を示す説明図である。
【図10】第2実施例に用いるシャフトの構成図であ
る。
【図11】(A)〜(C)は、本発明に係る原稿搬送装
置の第3実施例の動作を示す説明図である。
【図12】(A)、(B)は、本発明に係る原稿搬送装
置の第4実施例の動作示す説明図である。
【図13】第4実施例の動作を示すフローチャートであ
【図14】本発明に係る原稿搬送装置の第5実施例にお
ける原稿カバー昇降速度の可変機構を示す構成図であ
る。
【図15】従来の原稿搬送装置の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 複写機本体 2 原稿台 3 原稿カバー 33 原稿検知レバー 34 搬送ローラ 36 連結部 45 半月ローラ 50 シャフト 51 駆動ギア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置し原稿の画像を露光するため
    の原稿台と、該原稿台上に昇降可能に設けられ原稿を原
    稿台へと押圧する原稿カバーとを備えた画像形成装置に
    用いる原稿搬送装置において、 前記原稿カバーと原稿台の間に配置され、外部から挿入
    される原稿を検知する原稿検知手段と、 該原稿検知手段に隣接して配置され、挿入された原稿を
    原稿カバーと原稿台との間に搬送し、前記原稿検知手段
    によって原稿が通過したことを検知すると前記原稿の後
    端部を噛んだ状態で停止する搬送手段と、 前記原稿検知手段により原稿が挿入されたのを検知し
    て、前記搬送手段が搬送開始すると同時に、原稿台と原
    稿カバーの間に隙間を作るように原稿カバーを上昇さ
    せ、搬送手段が停止すると原稿カバーを元に戻すように
    下降させて原稿カバーを原稿の挿入方向にスライドさせ
    る原稿カバ−昇降手段と、を備えたことを特徴とする原
    稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿カバ−昇降手段は、原稿カバー
    を下降させると同時に、原稿の挿入方向に原稿カバーを
    スライドさせることを特徴とする請求項1記載の原稿搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿カバ−昇降手段は、原稿カバー
    を原稿台まで下降させて、原稿カバーが原稿台に原稿を
    押圧した状態で、原稿の挿入方向に原稿カバーをスライ
    ドさせることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記原稿カバ−昇降手段は、原稿カバー
    を原稿先端側から下降させ、原稿カバーの下降と同時に
    原稿の挿入方向に原稿カバーをスライドさせることを特
    徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 原稿を載置し原稿の画像を露光するため
    の原稿台と、該原稿台上に昇降可能に設けられ原稿を原
    稿台へと押圧する原稿カバーとを備えた画像形成装置に
    用いる原稿搬送装置において、 前記原稿カバーと原稿台の間に配置され、外部から挿入
    される原稿を検知する原稿検知手段と、 該原稿検知手段に隣接して配置され、挿入された原稿を
    原稿カバーと原稿台との間に搬送し、前記原稿検知手段
    によって原稿が通過したことを検知すると前記原稿の後
    端部を噛んだ状態で停止する搬送手段と、 前記原稿検知手段により原稿が挿入されたのを検知し
    て、前記搬送手段が搬送開始すると同時に、原稿台と原
    稿カバーの間に隙間を作るように原稿カバーを上昇さ
    せ、搬送手段が停止すると原稿カバーを元に戻すように
    下降させる原稿カバ−昇降手段と、を備え、 前記原稿カバ−昇降手段が原稿カバーを下降させて原稿
    を押さえた状態で前記搬送手段が原稿の反挿入方向に逆
    搬送することを特徴とする原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿カバ−昇降手段は、原稿カバー
    の降下速度を上昇速度に比べ遅くすることを特徴とする
    請求項1又は5記載の原稿搬送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005019075A1 (ja) * 2003-07-24 2005-03-03 Sharp Kabushiki Kaisha 原稿搬送装置、原稿読取装置、および画像形成装置
CN100394759C (zh) * 2004-11-11 2008-06-11 夏普株式会社 原稿读取装置

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