JPH08334631A - 光ファイバケーブルの分岐方法および分岐工具 - Google Patents

光ファイバケーブルの分岐方法および分岐工具

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JPH08334631A
JPH08334631A JP7143726A JP14372695A JPH08334631A JP H08334631 A JPH08334631 A JP H08334631A JP 7143726 A JP7143726 A JP 7143726A JP 14372695 A JP14372695 A JP 14372695A JP H08334631 A JPH08334631 A JP H08334631A
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JP
Japan
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optical fiber
branching
fiber cable
core wire
cable
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JP7143726A
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Toshiaki Uehara
敏明 上原
Yoshikazu Nomura
義和 野村
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 布設後の分岐作業を容易に行なうことができ
る光ファイバケーブルの分岐方法および分岐工具を提供
する。 【構成】 分岐方法は、光ファイバ心線30導出位置と
その近傍のシースを除去して心線導出領域27を形成す
る第1の工程と、該心線導出領域27を光ファイバ心線
30の卷装を解除する方向に捻り、心線導出領域27の
両端を接近させて光ファイバ心線30を軸体29から離
間させる第2の工程と、離間した光ファイバ心線30を
切断して光接続を介して他の光ファイバ心線30と接続
する第3の工程とを備えている。分岐工具1は、同一直
線上に2個一対として配置されたクランプ手段3と、該
クランプ手段9を相対回転させる回転手段5と、前記ク
ランプ手段9同士を接近させる方向に移動可能な移動手
段4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸体と該軸体の外側を
被覆するシースとの間に光ファイバ心線が螺旋状に卷装
されてなる光ファイバケーブルをその布設後に、分岐す
るための光ファイバケーブルの分岐方法および分岐工具
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた光伝送線路におい
て、例えば光ファイバネットワークの建設にあっては、
幹線となる光ファイバケーブルを布設した後、この光フ
ァイバケーブルを途中から分岐させる中間分岐の技術が
必要である。前記光ファイバケーブルとしては、多心単
スロットケーブルが多用されているが、従来、この多心
ケーブルの中間分岐は人力によってなされていた。すな
わち、前記ケーブルの中間分岐は、まず、光ファイバケ
ーブルの分岐位置およびその周囲におよぶ心線導出領域
(光ファイバケーブルの長さ方向500mm程度)にお
いて光ファイバケーブルのシースを剥がし、次いで、前
記心線導出領域の両端部を互いに接近させて光ファイバ
ケーブルを橈ませることにより、スロット内から光ファ
イバ心線を浮き出させる。次に、浮き出た光ファイバ心
線を切断して、コネクタ等の光接続部を介して他の光フ
ァイバケーブルと接続する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記光ファ
イバケーブルの分岐方法の場合、光ファイバケーブルの
一層の多心化によるケーブル径の大型化のため、人力に
よる中間分岐作業が不可能なケースが生じていた。すな
わち、例えば、1000心単スロットケーブル(スロッ
ト径φ25mm、テンションメンバφ2.0mm鋼線の
7本撚り)は、人力で橈ませることが困難であるととも
に、橈ませることが出来たにしてもスロットの1溝内に
テープ心線が8枚前後収納されているため、奥側のテー
プ心線をスロットの外側に浮き出させることが困難であ
る。したがって、ケーブルを橈ませ、かつ光ファイバケ
ーブルを引き出して中間分岐作業を全て人力によって行
なうことは到底不可能である。
【0004】また、前記問題に対して、ケーブルを撓ま
せる作業を機械化しようとすれば、適切な装置が無いた
め、油圧シリンダ等を利用して心線導出領域を撓ませる
等の方法が考えられるが、光ファイバケーブルを地下に
布設する場合には分岐作業をマンホール内で行なうこと
が一般的であるので、手段に制限があり、問題の根本的
な解決に至らない。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、多心の光ファイバケーブルであっても布設後の分
岐作業を容易に行なうことができる光ファイバケーブル
の分岐方法および分岐工具を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の光ファイバケーブルの分岐方法では、軸体と該
軸体の外側を被覆するシースとの間に光ファイバ心線が
螺旋状に卷装されてなる光ファイバケーブルを分岐する
光ファイバケーブルの分岐方法であって、光ファイバ心
線導出位置およびその近傍のシースを除去して心線導出
領域を形成する第1の工程と、該心線導出領域を光ファ
イバ心線の卷装を解除する方向に捻るとともに、心線導
出領域の両端を接近させて光ファイバ心線を軸体から離
間させる第2の工程と、軸体から離間した目的の光ファ
イバ心線を切断して光接続を介して光ファイバケーブル
外の光ファイバ心線と接続する第3の工程とを備えるこ
とを前記課題の解決手段とした。
【0007】請求項2記載の光ファイバケーブルの分岐
工具では、軸体と該軸体の外側を被覆するシースとの間
に光ファイバ心線が螺旋状に卷装されてなる光ファイバ
ケーブルを分岐するための分岐工具であって、同一直線
上に2個一対として配置され、光ファイバケーブルを2
箇所においてクランプするクランプ手段と、該クランプ
手段の少なくとも一方を光ファイバケーブルの軸回りに
回転させることにより、クランプ手段の一方を他方に対
して相対回転させる回転手段と、前記クランプ手段同士
を接近させる方向に移動可能な移動手段とを備えてなる
こと前記課題の解決手段とした。
【0008】
【作用】請求項1記載の光ファイバケーブルの分岐方法
によれば、第2の工程において光ファイバケーブルが光
ファイバ心線の卷装を解除する方向に捻った際に、光フ
ァイバ心線が直線状になる。次いで、心線導出領域の両
端を互いに接近させることにより、心線導出領域の光フ
ァイバ心線を光ファイバケーブルの軸体から確実に浮き
出させる。
【0009】請求項2記載の光ファイバケーブルの分岐
工具によれば、光ファイバケーブルに形成した心線導出
領域の両端部の内の一方をクランプ手段によってクラン
プし、次いで、回転手段を操作してクランプ手段の一方
を他方に対して光ファイバ心線の卷装を解除する方向に
相対回転させ、光ファイバケーブルを撓ませかつ光ファ
イバ心線の卷装を解除する方向に捻り、さらに、移動手
段を作動してクランプ手段同士を接近させることによ
り、光ファイバ心線を軸体外方に浮き出させる。また、
この分岐工具は、2つのクランプ手段の間が固定・連結
されていないので、分解・組み立てが容易になってい
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の光ファイバケーブルの分岐方法
および分岐工具の一実施例を、図1から図8を参照して
説明する。まず、本実施例の光ファイバケーブルの分岐
工具を説明する。この分岐工具1は、図1に示すよう
に、同一直線上に2個一対として配置され、光ファイバ
ケーブル2を2箇所においてクランプするクランプ手段
3と、該クランプ手段3同士を相対的に接近させる移動
手段4と、前記クランプ手段3の一方を光ファイバケー
ブル2の軸回りに回転させることにより、クランプ手段
3の一方を他方に対して相対回転させる回転手段5とで
概略構成されている。前記光ファイバケーブル2は、1
000心単スロットケーブルである。この光ファイバケ
ーブル2は、光ファイバケーブル2の軸体として螺旋状
の溝が形成されたスロット29を有し、該スロット29
の溝内にテープ状の光ファイバ心線30が複数枚配線さ
れている。
【0011】前記クランプ手段3の内の一側(図1中左
側)は、所定位置に固定される板状の固定金具6と、こ
の固定金具6の一側面に押圧される板状のクランプ部材
7とで概略構成されている。前記固定金具6には、クラ
ンプ部材7を固定金具6に押圧・押圧解除自在な開閉レ
バー8が設けられている。固定金具6およびクランプ部
材7の互いに当接・押圧される平面には、前記光ファイ
バケーブル2を所定位置に位置させるそれぞれ断面半円
形の凹部9が設けられている。前記固定金具6には、こ
のクランプ手段3と前記移動手段4とを連結する連結金
具10が固定されている。この連結金具10は、ロッド
状の部材であって、固定金具6の互いに離間する位置に
計2本が互いに平行に対向配置されている。これら連結
金具10は、長さ方向に2部材に分割された構造であっ
て、その中央部の連結部11においてこれら2部材が互
いに螺着されることにより連結される構成とされてい
る。
【0012】他側のクランプ手段3は、前記した一側の
クランプ手段3において固定金具6に替えて後述する移
動手段4に支持された移動ブロック12を設けたもので
あり、前記連結金具10の他側(図1中右側)において
この連結金具10に沿って移動自在に配置されている。
移動ブロック12は、前記移動手段4のボールネジ13
と螺合され、このボールネジ13の回転によって前記一
側のクランプ手段3に対して接近・離間するようになっ
ている。この移動ブロック12にも、前記光ファイバケ
ーブル2を当該移動ブロック12に当接される固定金具
6との間に所定位置に安定支持するための凹部9が形成
されている。各クランプ手段3の凹部9は、同一直線上
に配置されている。
【0013】前記移動手段4は、前記ボールネジ13
と、分岐工具1の軸線方向(光ファイバケーブル2と平
行)中央部において2本の連結金具10同士を連結し、
ボールネジ13の一側端部を回転自在に支持する連結体
14と、ボールネジ13の他側端部を回転自在に支持す
る固定金具15と、ボールネジ13を回転駆動するハン
ドル16とで概略構成されている。前記ボールネジ13
の他側端部は、固定金具15の他側にまで突出されてい
る。ボールネジ13の突出された端部先端には、傘歯車
17が取り付けられている。この傘歯車17には、前記
ハンドル16によって回動される回動軸18先端に設け
られた傘歯車19が噛み合わされている。前記回動軸1
8は、前記固定金具15に回動自在に支持され、前記傘
歯車19と反対側の端部がハンドル16の側部に突出さ
れ、この突出された端部に前記ハンドル16が取り付け
られている。ハンドル16は、回動軸18の半径方向外
方に突出されており、手動で回転されることにより、回
動軸18を軸回りに回動するようになっている。
【0014】前記連結体14は、前記連結金具10の中
央部において、2本の連結金具10の間に架設固定され
ている。前記固定金具15は、後述する支持体20によ
って定位置に固定されたブロック体である。この固定金
具15には、前記連結金具10の他側先端が固定されて
いる。また、固定金具15は、前記移動ブロック12の
移動軌跡に位置し、移動ブロック12他側方向の移動範
囲を設定している。
【0015】前記回転手段5は、互いの間に前記光ファ
イバケーブル2を挟持する一対の押圧板21と、これら
押圧板21を互いに圧接・解除させる開閉レバー22
と、前記押圧板21のいずれかから突設された回転レバ
ー23とで構成されている。各押圧板21の互いに対向
する内面側には、前記光ファイバケーブル2を所定位置
に保持する凹部24が対向配置されている。前記回転レ
バー23は、前記凹部23の軸線(光ファイバケーブル
2の配置方向)に対して略垂直方向に突設されている。
【0016】前記分岐工具1の下部には、前記連結金具
10下方を閉塞して、光ファイバケーブル2や光ファイ
バケーブル2内の光ファイバ心線の垂れ下がり量を規制
する心線保護カバー25が設けられている。この心線保
護カバー25は、連結金具10の長さ方向に沿って延在
する外面視長方形盤状の部材であって、長さ方向中央部
において二つに分割可能に構成されている。これら心線
保護カバー25を構成する二つの分割体は、前記一側の
固定金具6の下面または前記移動手段4の固定金具15
の下面に固定されている。
【0017】前記支持体20は、前記一側のクランプ手
段3および移動手段4の固定金具15を定位置に支持す
るためのもので、前記光ファイバケーブル2を布設すべ
き掘削坑に設置されたケーブル受け金具等が利用され
る。ケーブル受け金具は、前記掘削坑に設置された支柱
26に支持され、水平として配置されている。
【0018】前記分岐工具1は、連結金具10および心
線保護カバー25が共に2部材からなっているので、概
略二つの部分からなり、組み立て・分解が容易な構造と
なっている。また、分岐工具1は、組み立てた状態(図
1参照)において、ハンドル16を回転することによ
り、回転力が回動軸18を介してボールネジ13に伝達
され、ボールネジ13を回動させ、移動ブロック12が
一側のクランプ手段3に対して接近・離間するようにな
っている。
【0019】以下、本発明の光ファイバケーブルの分岐
方法の一実施例を、前記分岐工具1を使用して前記光フ
ァイバケーブル2を中間分岐する場合について説明す
る。所定位置に布設した光ファイバケーブル2の光ファ
イバ心線をその途中において、本発明の分岐方法によっ
て分岐するには、まず、光ファイバケーブル2の分岐部
およびその周囲を心線導出領域27として設定し、図2
に示すように、この心線導出領域27の両端外方を前記
二つのクランプ手段3によって把持可能な位置に前記分
岐工具1を搬入し、一側のクランプ手段3の固定金具6
および移動手段4の固定金具15を前記支持体20に固
定する。
【0020】次に、図3に示すように、光ファイバケー
ブル2の前記心線導出領域27部分のシース28を除去
し、スロット29および光ファイバ心線30を露出させ
る。(第1の工程)この際、前記光ファイバケーブル2
の径等に鑑みて、心線導出領域27の形成長さを70c
m程度にする。
【0021】次に、図4に示すように、前記心線導出領
域27の一側端部外側のシース28に前記回転手段5を
固定し、心線導出領域27の他側端部外側のシース28
に他側のクランプ手段3を固定する。この際、クランプ
手段3同士の間隔を80cm程度にする。各クランプ手
段3の位置は、ぞれぞれ前記心線導出領域27の両端部
から5cm程度の場所である。また、一側のクランプ手
段3は、光ファイバケーブル2に固定せず、光ファイバ
ケーブル2を回動自在に支持するようにする。
【0022】次に、回転レバー23を操作して回転手段
5を光ファイバケーブル2の軸回りに回転させ、回転手
段5と他側のクランプ手段3との間で、前記光ファイバ
心線30の卷装を解除する方向に光ファイバケーブル2
を捻る(図5参照)。前記回転手段5の回転は、180
度程度であり、前記スロット29の溝が略直線状態とな
る。
【0023】次に、前記捻った状態を保持したまま一側
のクランプ手段3を光ファイバケーブル2に締め付け、
ハンドル16を回転操作して他側のクランプ手段3を一
側方向に移動して接近させる(図6参照)。この動作に
より、二つのクランプ手段3が接近する結果、前記心線
導出領域27が湾曲し、撓んだ状態になる。(第2の工
程)この際、心線導出領域27の撓みによって、光ファ
イバ心線30がスロット29の外側に浮き出てくる。ま
た、スロット29から浮き出た光ファイバ心線30は、
下方に垂れ下がるが、心線保護カバー25によって垂れ
下がりが一定の範囲に規制されるので、作業の支障にな
らないとともに、他側のクランプ手段3近傍における垂
れ下がり量を小さいままで維持することができ、ボール
ネジ13(図1参照)等に巻き込まれることが防止され
る。固定金具6および固定金具15の固定(図2参照)
の完了後、他側のクランプ手段3の移動までに、固定金
具6および固定金具15の間に前記連結金具10および
心線保護カバー25を組み立てておく。
【0024】次に、前記スロット29を切断し(図7参
照)、心線導出領域27両端外側のシース28に把持金
具31を固定し、これら把持金具31の間を連結棒32
で連結した後光ファイバケーブル2から分岐工具1を取
り外し、光ファイバ心線30をコネクタ等の光接続を介
して他の光ファイバ心線と接続する。(第3の工程。図
8参照)これにより、光ファイバケーブル2に作用する
引張力が連結棒32に支持される。光接続の完了後は、
前記把持金具31および連結棒32の外側にクロージャ
(図示せず)を取り付ける。
【0025】前記光ファイバケーブルの分岐方法および
分岐工具によれば、前記第2の工程において、スロット
29が、溝が直線状になった状態で撓められるので、ス
ロット29の溝内から光ファイバ心線30が確実に浮き
出させられ、光ファイバ心線30の取り出しを効率良く
行なうことができる。分岐工具1が小型であり。マンホ
ールや、掘削坑などの狭隘な作業空間内に配置可能であ
り、しかも、分解・組み立てが簡単であり、さらに、ハ
ンドル16の操作と回転レバー23の回転とによってス
ロット29からの光ファイバ心線30の離脱を容易に行
なうことができるので、作業者が一人で分岐作業を行な
うことができ、作業能率が向上するとともに、作業コス
トを低減することができる。
【0026】また、心線導出領域27の少なくとも一方
の端部外側をクランプ手段3でクランプした状態で光フ
ァイバ心線30の引き出し作業を機械的に行なって作業
を安定に進めることができ、引き出された光ファイバ心
線30が心線保護カバー25によって安定に支持される
ので、光ファイバ心線30に振動を与えることなく光フ
ァイバ心線30の引き出し作業を行なうことができ、活
線状態において光ファイバ心線30の分岐作業を行なう
ことができる。
【0027】なお、前記移動手段4の構成は、他側のク
ランプ手段3を一側のクランプ手段3に対して接近・離
間自在に移動可能であれば、図示したものに限られな
い。前記回転手段5の構成は、光ファイバケーブル2を
回動可能なものであれば、図示したものに限られない。
また、本発明の分岐方法および分岐工具は、単スロット
ケーブル以外の光ファイバケーブルの分岐にも適用する
ことができる。加えて、分岐の位置は、光ファイバケー
ブルの中間以外、端部においても可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
ファイバケーブルの分岐方法によれば、光ファイバ心線
が分岐される分岐部およびその周囲にわたってシースを
除去して心線導出領域を形成する第1の工程と、該心線
導出領域を光ファイバ心線の卷装を解除する方向に捻る
とともに、心線導出領域の両端を接近させて光ファイバ
心線を軸体から離間させる第2の工程と、軸体から離間
した目的の光ファイバ心線を切断して光接続を介して光
ファイバケーブル外の光ファイバ心線と接続する第3の
工程とを備え、第2の工程において、溝が直線状になっ
た状態で軸体が撓められるので、軸体の溝内から光ファ
イバ心線が確実に浮き出させられ、光ファイバ心線の取
り出しを効率良く行なうことができ、布線後の分岐の作
業能率が向上する。
【0029】請求項2記載の光ファイバケーブルの分岐
工具では、同一直線上に2個一対として配置され、光フ
ァイバケーブルを2箇所においてクランプするクランプ
手段と、該クランプ手段の少なくとも一方を光ファイバ
ケーブルの軸回りに回転させることにより、クランプ手
段の一方を他方に対して相対回転させる回転手段と、前
記クランプ手段同士を接近させる移動手段とを備え、全
体が小型であり、マンホールや、掘削坑などの狭隘な作
業空間内に配置可能であり、しかも、分解・組み立てが
簡単であり、さらに、回転手段と移動手段とによって軸
体からの光ファイバ心線の離脱を容易に行なうことがで
きるので、作業者が一人で布線後の分岐作業を行なうこ
とができ、作業能率が向上するとともに、作業コストを
低減することができる。また、心線導出領域の少なくと
も一方の端部外側をクランプ手段でクランプした状態で
光ファイバ心線の引き出し作業を機械的に行なって作業
を安定に進めることができるので、光ファイバ心線に振
動を与えることなく光ファイバ心線の引き出し作業を行
なうことができ、活線状態において光ファイバ心線の布
線後の分岐作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバケーブルの分岐工具の一
実施例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の光ファイバケーブルの分岐方法の一
実施例を示す図であって、前記図1記載の分岐工具を用
いた分岐方法における分岐工具の組み立てを示す施工手
順図である。
【図3】 本発明の光ファイバケーブルの分岐方法の一
実施例を示す図であって、前記図1記載の分岐工具を用
いた分岐方法における心線導出領域の形成を示す施工手
順図である。
【図4】 本発明の光ファイバケーブルの分岐方法の一
実施例を示す図であって、前記図1記載の分岐工具を用
いた分岐方法における光ファイバケーブルへのクランプ
手段の取り付けを示す施工手順図である。
【図5】 本発明の光ファイバケーブルの分岐方法の一
実施例を示す図であって、前記図1記載の分岐工具を用
いた分岐方法におけるクランプ手段相互間の相対回転を
示す施工手順図である。
【図6】 本発明の光ファイバケーブルの分岐方法の一
実施例を示す図であって、前記図1記載の分岐工具を用
いた分岐方法におけるクランプ手段相互間の接近を示す
施工手順図である。
【図7】 本発明の光ファイバケーブルの分岐方法の一
実施例を示す図であって、前記図1記載の分岐工具を用
いた分岐方法におけるスロットの切断を示す施工手順図
である。
【図8】 本発明の光ファイバケーブルの分岐方法の一
実施例を示す図であって、前記図1記載の分岐工具を用
いた分岐方法における把持金具及び連結棒の取り付けを
示す施工手順図である。
【符号の説明】
1…分岐工具、2…光ファイバケーブル、3…クランプ
手段、4…移動手段、5…回転手段、27…心線導出領
域、29…軸体(スロット)、30…光ファイバ心線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体(29)と該軸体の外側を被覆する
    シース(28)との間に光ファイバ心線(30)が螺旋
    状に卷装されてなる光ファイバケーブル(2)を分岐す
    る光ファイバケーブルの分岐方法であって、 光ファイバ心線導出位置およびその近傍のシースを除去
    して心線導出領域(27)を形成する第1の工程と、 該心線導出領域を光ファイバ心線の卷装を解除する方向
    に捻るとともに、心線導出領域の両端を接近させて光フ
    ァイバ心線を軸体から離間させる第2の工程と、 軸体から離間した目的の光ファイバ心線を切断して光接
    続を介して光ファイバケーブル外の光ファイバ心線と接
    続する第3の工程とを備えることを特徴とする光ファイ
    バケーブルの分岐方法。
  2. 【請求項2】 軸体と該軸体の外側を被覆するシースと
    の間に光ファイバ心線が螺旋状に卷装されてなる光ファ
    イバケーブルを分岐するための分岐工具であって、 同一直線上に2個一対として配置され、光ファイバケー
    ブルを2箇所においてクランプするクランプ手段(3)
    と、該クランプ手段の少なくとも一方を光ファイバケー
    ブルの軸回りに回転させて他方のクランプ手段に対して
    相対回転させる回転手段(5)と、前記クランプ手段同
    士を接近させる方向に移動可能な移動手段(4)とを備
    えてなることを特徴とする光ファイバケーブルの分岐工
    具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111633146A (zh) * 2020-06-09 2020-09-08 金川集团股份有限公司 一种电缆芯线弯度加工装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111633146A (zh) * 2020-06-09 2020-09-08 金川集团股份有限公司 一种电缆芯线弯度加工装置

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