JPH08333604A - 多孔体の製造方法 - Google Patents

多孔体の製造方法

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JPH08333604A
JPH08333604A JP7159804A JP15980495A JPH08333604A JP H08333604 A JPH08333604 A JP H08333604A JP 7159804 A JP7159804 A JP 7159804A JP 15980495 A JP15980495 A JP 15980495A JP H08333604 A JPH08333604 A JP H08333604A
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JP
Japan
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porous body
metal
porous
base material
producing
Prior art date
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Pending
Application number
JP7159804A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Suzuki
久雄 鈴木
Manabu Nakamura
学 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
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  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種のフィルタなどに用いられる多孔体を簡
単に製造する。 【構成】 ポリウレタンフォームからなる多孔質の基材
に金属等を溶射して多孔体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒、フィルター等と
して使用することのできる多孔体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製の多孔体の製造方法として
は、例えば特開昭57−174484号公報に示される
ように、電気メッキ法が知られている。この電気メッキ
法は、発泡樹脂の表面を導電化処理したのち、電気メッ
キにより金属を電析させ、その金属の付着した発泡樹脂
を焼結炉に入れて焼結処理し、すなわち発泡樹脂を焼失
させるとともに金属を焼結して多孔質金属を製造するよ
うにしている。
【0003】また、例えば特開平6−2006号公報に
示されるように、シート状発泡樹脂を金属粉末を含む水
溶性フェノール樹脂のスラリーに含侵させたのち乾燥さ
せ、次いで焼成処理して多孔質金属を製造するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多孔質金属の製造方法は、電気メッキを必要とする
ため設備コストがかさんだり、あるいは金属粉末を含む
水溶性フェノール樹脂のスラリー液を調合しなければな
らないなどの製造工程が複雑で、製品としての多孔質金
属が高価になるなどの欠点があった。
【0005】また、エアーフィルター等の各種フィルタ
ーとして軟質のポリウレタンフォームが用いられている
が、劣化しやすいため長期間の使用に耐えられないとい
う問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、簡単な製造工
程により多孔体を製造することのできるとともに、耐久
性に優れた多孔体を得ることのできる多孔体の製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多孔体の製
造方法は、上記目的を達成するために、多孔質の基材に
金属を溶射して多孔体を製造することを特徴としてい
る。また、前記多孔質の基材に金属を溶射したのち、焼
結処理を行うことを特徴としている。そして、前記多孔
質の基材は、ポリウレタンフォームであることを特徴と
している。
【0008】さらに、本発明に係る多孔体の製造方法
は、上記目的を達成するために、多孔質の基材に合成樹
脂を溶射して多孔体を製造することを特徴としている。
また、前記多孔質の基材は、ポリウレタンフォームであ
ることを特徴ととを特徴としている。
【0009】さらにまた、本発明に係る多孔体の製造方
法は、上記目的を達成するために、多孔質の基材にセラ
ミックスを溶射して多孔体を製造することを特徴として
いる。また、前記多孔質の基材はポリウレタンフォーム
であることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成において、多孔質の基材に金属、合成
樹脂、又はセラミックスが溶射されて多孔体が製造され
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、一実施方法を実施するための概略構成図
である。
【0012】1は多孔質の基材(母材)であって、三次
元構造の骨格組織を有する材料、例えば、市販されてい
て容易に入手可能なポリウレタンフォームを用いること
ができる。この基材1の形状は、多孔体の最終製品の形
状であることが望ましいが、後に、後述する一連の処理
の終了後に最終製品の形状となるように切断等の加工を
施すようにしてもよい。
【0013】基材1の多孔質の割合、つまり孔の大きさ
の粗さは、最終商品の種類によって一様でないが、孔の
粗さが大きくなるに従って、後述の溶射処理が容易にな
るため基材1の厚さを厚くすることができる。
【0014】2は低温溶射機であって、周知の低温溶射
機から構成されている。すなわち、この低温溶射機2
は、電源3に連らなる一対のアルミニウム、銅、ステン
レス等の金属線4a,4bを有し、これら金属線4a,
4bの先端はアークを生じる間隙に保たれている。そし
て、両金属線4a,4bの先端に生じるアークは、圧縮
気体を供給するノズル5から放出される圧縮気体により
基材1に向けられるように構成されている。どのような
種類の金属線を用いるかは最終製品によってきめられ
る。また、金属線は、例えば、一方にアルミニウム線、
他方に亜鉛線を用いるようにしてもよい。この場合、金
属4′はアルミ一亜鉛合金となる。
【0015】低温溶射機2から溶射するときの溶射温度
は、基材1の材質によって一様でないが、少なくとも溶
射温度で基材1が損傷を受けない溶射温度に決められて
いる。なお、基材1がポリウレタンフォームの場合は、
250℃以下であれば問題ない。
【0016】基材1に低温溶射機2を用いて溶射する
と、基材1の骨格の囲りに金属が付着する。図2は、図
1のA部を拡大して示したもので、基材1の骨格1′の
囲りに金属4′が付着した状態が示されている。
【0017】基材1への溶射は、基材1の周囲全体から
行なわれる。これにより、基材1の内部にも金属が付着
し、金属製の多孔体が得られる。
【0018】最終製品としての多孔体の強度がそれほど
必要とされない場合は、上述の溶射処理によって多孔体
の完成になるが、所定以上の強度が要求される多孔体の
場合は、溶射処理された基材1を焼結炉(図示せず)に
入れて焼結処理が行なわれる。
【0019】焼結処理は、周知の焼結処理と同様に行う
ことができる。すなわち、基材1を焼結炉内に入れると
ともに、その焼結炉内を真空に保ち、又は不活性ガスの
存在下で、所定時間、所定温度で加熱して行なわれる。
【0020】例えば、溶射処理で用いられた金属がステ
ンレスの場合は、約1200℃で約120分間焼結処理
される。この焼結処理によって、基材1は焼失し、金属
は焼結して強度の高い金属製の多孔体が得られる。
【0021】なお、上述の実施例では、線材を用いた放
電式の低温溶射機を用いたが、酸素及びアセチレンガス
を用いたガス式の溶射機を用いるようにしてもよい。こ
の場合、金属は粉末金属が用いられる。
【0022】図3は、本発明の他の実施例を示すもので
あって、基材1に合成樹脂(プラスチックス)の粉末を
溶射する例が示されている。
【0023】この実施例においては、上述の実施例の金
属の代りに骨格に合成樹脂が付着する。
【0024】合成樹脂の溶射は周知のガス式の溶射機1
0を用いて行うことができる。すなわち、ノズル11に
酸素及びアセチレンガスを供給して燃焼ガスを噴出させ
るとともに、燃焼ガスの噴出流の周囲を空気流で覆い、
さらに燃焼ガス中にインジェクターを介して合成樹脂の
粉末を供給して行うことができる。溶射される合成樹脂
の種類は最終製品の多孔体の種類によって決められる。
【0025】合成樹脂を溶射する際は、その合成樹脂に
特別な機能を付加することにより、例えば合成樹脂に抗
菌剤を添加することにより抗菌性の多孔体を製造するこ
とができる。したがって、その多孔体を抗菌性のフィル
タとするときに有利となる。
【0026】また、合成樹脂の粉末の代りにセラミック
スの粉末をノズル11に供給するとセラミックス製の多
孔体が得られ、各種のフィルタ等として利用することが
できる。
【0027】以上のように、本実施例に係る多孔体の製
造方法は、多孔質の基材1に金属、合成樹脂又はセラミ
ックスを溶射するだけで得られるので極めて簡単に製造
することができ、したがって、安価に、しかも従来の電
気メッキ法やスラリーに含侵させる方法に比べて短時間
で製造することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る多孔体の製造方法は、多孔
質の基材に金属を溶射して多孔体を製造するので、極め
て簡単に金属製の多孔体を製造することができる。ま
た、多孔質の基材に金属を溶射したのち、焼結処理を行
うときは、強度の高い多孔体とすることができる。さら
に、多孔質の基材をポリウレタンフォームとしたとき
は、多孔質の基材を容易に入手することができる。
【0029】本発明に係る多孔体の製造方法は、多孔質
の基材に合成樹脂を溶射して多孔体を製造するので、極
めて簡単に合成樹脂製の多孔体を製造することができ
る。また、多孔質の基材をポリウレタンフォームとした
ときは、多孔質の基材を容易に入手することができる。
【0030】本発明に係る多孔体の製造方法は、多孔質
の基材にセラミックスを溶射して多孔体を製造するの
で、極めて簡単にセラミックスの多孔体を製造すること
ができる。また、多孔質の基材をポリウレタンフォーム
としたときは、多孔質の基材を容易に入手することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例方法を実施するための概略構
成図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】本発明の他の実施例方法を実施するための概略
構成図である。
【符号の説明】
1 基材(ポリウレタンフォーム) 2 低温溶射機 3 電源 4a,4b 金属線 5,11 ノズル 10 溶射機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 38/06 C04B 38/06 Z C23C 4/06 C23C 4/06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質の基材に金属を溶射して多孔体を
    製造することを特徴とする多孔体の製造方法。
  2. 【請求項2】 多孔質の基材に金属を溶射したのち、焼
    結処理を行うことを特徴とする請求項1記載の多孔体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 多孔質の基材はポリウレタンフォームで
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の多孔体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 多孔質の基材に合成樹脂を溶射して多孔
    体を製造することを特徴とする多孔体の製造方法。
  5. 【請求項5】 多孔質の基材はポリウレタンフォームで
    あることを特徴とする請求項4記載の多孔体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 多孔質の基材にセラミックスを溶射して
    多孔体を製造することを特徴とする多孔体の製造方法。
  7. 【請求項7】 多孔質の基材はポリウレタンフォームで
    あることを特徴とする請求項6記載の多孔体の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004013369A1 (en) * 2002-08-06 2004-02-12 Brazeway, Inc. Porous media and method of manufacturing same
JP2008542540A (ja) * 2005-05-30 2008-11-27 グリーロ ヴェルケ アクチェンゲゼルシャフト 多孔性金属発泡体
CN102773480A (zh) * 2012-08-26 2012-11-14 西北有色金属研究院 一种具有连通孔结构泡沫金属材料的制备方法
CN108637256A (zh) * 2018-05-25 2018-10-12 大连理工大学 多孔材料的电弧熔丝增材制造方法

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Effective date: 20040413