JPH08333300A - アクリル酸とブテン異性体との反応によるsec−ブチルアクリレートの製造方法 - Google Patents

アクリル酸とブテン異性体との反応によるsec−ブチルアクリレートの製造方法

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JPH08333300A
JPH08333300A JP8155990A JP15599096A JPH08333300A JP H08333300 A JPH08333300 A JP H08333300A JP 8155990 A JP8155990 A JP 8155990A JP 15599096 A JP15599096 A JP 15599096A JP H08333300 A JPH08333300 A JP H08333300A
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    • C07C67/04Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルホン酸基を有するマクロ多孔質陽イオン
樹脂の存在下でアクリル酸と少なくとも1種のブテンと
を反応させてsec-ブチルアクリレートを製造する方法の
改良。 【解決手段】 反応をブテンに対するアクリル酸のモル
比を1以上にして行い、反応粗生成物は残留アクリル酸
と、溶解したブテン異性体と、所望のsec-ブチルアクリ
レートと、オクテンと、ブタノール-2と、重質付加物と
を含み、この反応粗生成物から所望のsec-ブチルアクリ
レートを分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメチル tert-ブチル
エーテル(MTBE)やエチル tert-ブチルエーテル
(ETBE)の製造装置からのガス中に存在する単独ま
たは混合物の形のブテン異性体とアクリル酸とをスルホ
ン酸樹脂の存在下で反応させてsec-ブチルアクリレート
を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エステル、特にオレフィンとカルボキシ
ル酸との反応によるアクリルエステルの製造方法は多く
の文献に記載されている。この製造方法は用いる反応媒
体(液−液、気−気または液−気)、触媒の形式(均
質、ヘテロ)または反応物の物理形状(液体または気
体)によって相違する。一般には均質触媒として強無機
酸が用いられるが、この触媒を用いると多くの問題が生
じ、例えば、プラントが腐食し、オリゴマー状副生物が
多量に生じ、分離が困難な酸廃棄物が生じる。
【0003】触媒分離の問題は固体触媒を用いることで
容易に解決できる。文献に記載の固体触媒は反応時の反
応物の状態に異なり、液/液または液/気の接触反応用
固体触媒としてはスルホン基を有する多孔質強陽イオン
樹脂(米国特許第 3,037,052号、米国特許第 2,678,332
号、欧州特許第 0,445,859号)、ゼオライト(米国特許
第4,365,084 号、米国特許第 4,448,983号、特開平 3-1
45,440号)、n-ドデシルアザシクロヘプタン-2- オン・
HBr 型の塩(WO 88/02361)およびホスホタングステン酸
のセシウム、ルビジウムおよびタリウム塩(特開平 4-1
39,149) 等が知られている。スルホン基を有する多孔質
強陽イオン樹脂が最も多く用いられており、この選択的
触媒は着色した副生物やオリゴマーを全く生じさせず、
無機酸の場合のような腐食および反応粗生成物の分離の
問題は無い。
【0004】米国特許第 3,037,052号には第2または第
3アルキルエステルの合成に用いる触媒としてスルホン
を有する陽イオン樹脂が記載されており、特にアクリル
酸/ブテン-1を1/1のモル比で反応させてブテン-1か
らsec-ブチルアクリレートを合成する方法が記載されて
いる。しかし、このモル比では反応物の変換率を良くす
るように下記の平衡を達成させることはできない: アクリル酸+ブテン ←→ sec-ブチルアクリレート すなわち、アクリル酸とsec-ブチルアクリレートとは沸
点差が小さい(1.01バール(760mmHg) で141 ℃と131
℃、0.19バール(150mmHg) では95℃と85℃)ため、反応
粗生成物中の残留アクリル酸の含有率が高いと、次の蒸
留精製が極めて複雑になる。
【0005】反応粗生成物中にアクリル酸が高い含有率
で存在しないようにするために欧州特許第 0,445,859号
ではブテン/アクリル酸のモル比を1以上にして合成す
ることが勧められている。この方法は過剰のブテン中で
行われ、アクリル酸の変換率は極めて良く、反応粗生成
物中にアクリル酸の含有率は最低になる。最適モル比は
1〜5で、変換率と選択性とを最も良く妥協させるモル
比は3/1である。しかし、逆に、過剰のブテン中で反
応するためブテンの二量体(オクテン)が生じる。sec-
ブチルアクリレートとオクテンとの沸点差が小さい(se
c-ブチルアクリレートの沸点は132 ℃、オクテンの沸点
は112 〜122 ℃)ため、過剰のブテンを蒸留でsec-ブチ
ルアクリレートから分離することが大問題になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ブテン/
アクリル酸のモル比を1以上にすると上記欠点があるの
で、ブテン/アクリル酸のモル比を1未満にしたときの
欠点すなわちスルホン酸樹脂の存在下でアクリル酸とブ
テンとの反応で生じる粗生成物中に残留アクリル酸が高
い含有率で存在するという欠点を無くす方法手段を見出
した。
【0007】すなわち、水の存在下でsec-ブチルアクリ
レートをアクリル酸から容易に分離するヘテロ共沸混合
物の形で蒸留する方法を見出した。0.19バール(150mmH
g)でのアクリル酸およびsec-ブチルアクリレート/水ヘ
テロ共沸混合物の沸点はそれぞれ95℃と53.7℃で、この
圧力下でのヘテロ共沸混合物重量組成はsec-ブチルアク
リレートが73.1%、水が26.9%である。
【0008】ブテンに対して過剰モルのアクリル酸中で
反応させる方法は、sec-ブチルアクリレートから分離が
難しいオクテンの生成が少なくという利点の他に、下記
の利点、すなわち先ず第1に引火し易い化合物であるブ
テンの媒体中の濃度が低くなるため安全性の高い条件下
で反応を行うことができ、事故で重合が生じた時の反応
器内の圧力上昇および温度上昇の危険が無い。従って、
反応器へのブテンの導入を最適に制御できる。さらに、
ブテンを液相に維持するのに必要な使用最低圧力は過剰
ブテンの存在下で反応を行う場合に必要な圧力よりもは
るかに低い。ブテンを多数回に分けて注入することによ
って安全性およびオクテンに対する選択性はさらに高く
なる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はスルホン酸基を
有するマクロ多孔質陽イオン樹脂の存在下でアクリル酸
と少なくとも1種のブテンとを反応させてsec-ブチルア
クリレートを製造する方法において、反応をブテンに対
するアクリル酸のモル比を1以上にして行い、反応粗生
成物は残留アクリル酸と、溶解したブテン異性体と、所
望のsec-ブチルアクリレートと、オクテンと、ブタノー
ル-2と、重質付加物とを含み、この反応粗生成物から所
望のsec-ブチルアクリレートを分離することを特徴とす
る方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明方法のブテンではブテン-
1、シスブテン-2、トランスブテン-2を単独または少な
くとも2種の混合物の形で用いる。また、約50〜90重量
%のブテンと約10〜50重量%のブタンとを含むMTBE
またはETBEの製造装置からのガス(ラフィネートII
とよばれる)を反応させることもできる。この場合に
は、ブタンは反応粗生成物中に溶けた状態で残留し、残
留ブテンとともに脱気で除去される。本発明方法で用い
られるアクリル酸は純粋アクリル酸でも工業グレードの
アクリル酸でもよい。本発明のアクリル酸/ブテンのモ
ル比は一般に1.05/1〜10/1、好ましくは1.5/1 〜3/1 で
ある。モル比が3/1 以上になるとブテンの変換率は良く
なるが、経済的には利点がなくなる。
【0011】本発明反応の触媒として用いられるスルホ
ン酸基を有する多孔質強陽イオン樹脂はイオン容量(cap
acite ionique)が 0.6〜2.5 eg/l の、孔径が<100nm
、比表面積が40〜100m2/g を有している。市販の樹脂
の中では特に商品名アンバーライト(Amberlyst) 15と、
ルワティット(Lewatit)SPC112 または118 を挙げる
ことができる。これらの樹脂はできるだけ無水の状態で
使用する。購入時に湿っている場合には予め乾燥させな
ければならない。種々の乾燥方法、例えばアルコール溶
媒で乾燥させる方法、 110℃以下のオーブンで乾燥させ
る方法または共沸蒸留等を用いることができる。反応媒
体中に含むことができる水は最高約 0.5重量%である。
【0012】本発明反応は一般に70℃〜110 ℃で行われ
る。スルホン樹脂を劣化させないためには 110℃を越え
ないことが重要である。本発明は発熱反応(ΔH 〜56.4
3 kJ/mol)である。反応温度は熱力上の拘束と速度論上
の拘束との妥協点で決まり、好ましくは80〜95℃にす
る。本発明反応はブテン溶液を維持することができる最
低の圧力、すなわち8〜20バール、好ましくは8〜12バ
ールでの圧力下で行う。この圧力は反応に全く影響を与
えないで反応物を確実に接触させるのに役立つ。本発明
反応はハイドロキノンおよびその誘導体、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、立体障害の大きい置換体を有す
るフェノールおよびフェノチアジンからなる群の中から
選択される少なくとも1種の重合抑制剤の存在下で行わ
れる。アクリル酸+ブテンの量に対する重合抑制剤の量
は一般に少なくとも50 ppm、大抵は 100〜1000ppm であ
る。
【0013】本発明方法は連続または不連続なプロセス
で行うことができる。回分法の場合の反応時間は一般に
1〜5時間、好ましくは1〜2.5 時間であり、連続法の
場合の処理時間は一般に1〜3時間である。反応時間は
長くすることができるが、生産効率は低下する。反応粗
生成物は、残留アクリル酸と、溶解したブテン異性体
と、ブタン (出発原料としてラフィネートIIを用いた場
合) と 、所望のsec-ブチルアクリレートと、オクテン
と、ブタノール-2と、C8 、C12アクリレート型付加物
と、アクリル酸とsec-ブチルアクリレートの重質付加物
と、ブタノール-2とsec-ブチルアクリレートの付加物と
を含んでいる。
【0014】所望のsec-ブチルアクリレートを反応粗生
成物から分離するには下記の方法を用いることができ
る。先ず最初に、反応粗生成物から軽質留分(ブタン、
ブテン等)を一般に 0.001〜0.665 バール(1〜500mmH
g)、好ましくは 0.066〜0.133 バール(50〜100mmHg)で
留去し、次いで、オクテン、ブタノール-2および上記付
加物を0.013 〜0.665バール、好ましくは0.066 〜0.266
バール(50〜200mmHg)で蒸留するか水と共沸蒸留す
る。アクリル酸とsec-ブチルアクリレートは水の存在下
で、カラムの水/供給比を20〜150 %、好ましくは50〜
100 %にして一般には0.066 〜0.399 バール(50〜300m
mHg)でヘテロ共沸蒸留で分離する。
【0015】以下、本発明の実施例を説明するが、本発
明は下記実施例に限定されるものではない。下記実施例
で用いられる省略記号は下記のものを表す: AA =アクリル酸 1B =ブテン1 C2B =シスブテン-2 T2B =トランスブテン-2 B =ブテン1+シスブテン-2+トランスブテン
-2 2-BuA =sec-ブチルアクリレート HQME =ハイドロキノンメチルエーテル DIM =オクテン(本発明反応中に少量生じるオク
テンは基本的にシス-5- メチル-3- ヘプテン、トランス
-5- メチル-3- ヘプテン、シス-3- メチル-3- ヘプテン
およびシス-3、4-ジメチル-3- ヘキセンからなる) 2-BuOH=ブタノール-2 Hl =AA+2-BuAの重質付加物 C8A =C8 アクリレート H2 =2-BuOH+2-BuAの重質付加物
【0016】
【実施例】実施例1〜3 下記の実施例は、AA/2-BuAは生成物の沸点が極め
て近いため蒸留では分離が難しい(実施例1、2)が、
水存在下のヘテロ共沸蒸留では極めて容易に分離できる
(実施例3)ということを示すためのものである。
【0017】実施例1 0.066 バール(50mmHg)でAA/2-BuA混合物(重量
組成:AA55%、2-BuA-45 %)をマルチニット(Mul
tiknit) 充填の理論効率段数15のカラム(粗留3段、精
留12段)で連続蒸留した。抜出し量はカラム頭部の温度
の関数で制御した。条件と結果は〔表1〕に示してあ
る。
【0018】実施例2 実施例1の操作を繰り返すが、還流量を増し、カラム頭
部の温度を低くした。条件と結果は同じく〔表1〕に示
してある。
【0019】
【表1】
【0020】これらの実施例では、2-BuAの大部分は
底部にあり、望ましくない。生産効率を低下させずに純
粋生成物を得ることはできない。
【0021】実施例3 水の存在下でAA/2-BuA混合物(重量組成:AA50
%、2-BuA50%) を0.19バール(150mmHg)でヘテロ共
沸蒸留して分離した。実施例1および2と同じカラムを
使用した。水とのヘテロ共沸混合物の形で蒸留される2-
BuAはデカンタで2相 (有機相φO および水相φA )
に分離し、水相φはカラムへ還流して戻した。条件と結
果は〔表2〕に示してある。
【0022】
【表2】
【0023】共沸剤として水を用いることでAA/2-B
uAの分離が容易になり、蒸留カラムの底部に含まれる
2-BuAの量を最小にすることができる。
【0024】実施例4 磁気攪拌棒を備えた 250ml容のステンレス反応器に、20
0ppmのHQMEで安定化させた 72gのAAと、9gの乾燥
したアンバーライト15樹脂と、29g の1Bと、反応媒体
中の含まれる全HQME量が 700ppm となるような追加
の量のHQMEとを導入した。AA/1Bのモル比は1.
9/1にした。反応混合物を90℃に2時間加熱する。反応
開始時に圧力は7〜8バールに上昇する。窒素を加えて
10バールに上げ、反応が進むにつれて徐々に下げる。反
応終了時の反応粗生成物の組成は下記の通り:
【0025】物質収支(重量%)は下記の通り:
【0026】実施例5〜8(比較例) 実施例4の操作を繰り返すが、種々のブテン異性体を単
独または混合物で〔表3〕に示すブテン/AAのモル比
で用いた。反応は80℃で行った。結果は同じく〔表3〕
に示してある。
【0027】
【表3】 * %は重量%
【0028】ブテンは反応中に樹脂と接触して異性体に
なる。AA/ブテンの化学量論に対して過剰のブテン中
を用いると、ブテン異性体の種類には関係なしに多量の
DIMが生じ、これを蒸留で2-BuAから分離すること
は極めて難しい。〔表4〕は、本発明でAA/ブテンの
モル比を1以上にした場合、生成されるDIMの量は少
なくなることを示している。
【0029】実施例9〜11 実施例4の操作を繰り返すが、AA/1Bのモル比を変
えた。反応温度および反応時間は90℃、2時間にした。
反応条件および結果は〔表4〕に示してある。
【0030】
【表4】
【0031】比較例9の結果は過剰の1Bは1Bに対す
る選択性に悪影響を与えることを示している。この場
合、多量のDIMが生じ、これを蒸留で2-BuAから分
離するのは極めて難しい。
【0032】AA/1Bモル比>1(実施例11)でDI
Mはわずかに生じるが、AA/1Bモル比=1(比較例
10)の場合と比べると非常に少ない。粗生成物中にAA
が残っても水の存在下で共沸蒸留して2-BuAから分離
できるので問題とない。
【0033】実施例12 ブテン1を下記を含むラフィネートIIに代えて実施例4
の操作を繰返した: 34重量%のブタン 10重量%の1B 36重量%のT2B 20重量%のC2B 運転は下記条件下で行った:
【0034】反応終了時の反応粗生成物の組成は下記の
通り:
【0035】物質収支(重量%)は下記の通り: この結果は純粋なブテン1の結果に一致する。
【0036】実施例13〜17 実施例4の操作を繰り返すが、種々の市販樹脂を用い、
AA/1Bのモル比を2/1にして80℃で行った。アン
バーライト樹脂はロームアンドハース社(Rohm& Haas)
から、ワティット樹脂はバイエル社(Bayer) から市販さ
れている。結果は〔表5〕に示してある。
【0037】
【表5】
【0038】実施例18〜20 実施例12で用いたラフィネートを用い、AA/ブテンの
モル比を2/1にして80℃〜85℃で連続的に反応させ
た。樹脂上の通過時間は反応媒体中で膨潤したアンバー
ライト15樹脂の容積/反応物流量の比で計算した。結果
は〔表6〕に示してある。
【0039】
【表6】
【0040】連続方法で得られた結果は回分方法で得ら
れた結果に一致する。
【0041】実施例24〜27 実施例18〜20で定義の樹脂上の通過時間を用い、AA/
ブテン1のモル比を変えて、80℃〜85℃で連続的に反応
させた。反応条件および結果は〔表7〕に示してある。
【0042】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マルク エシュ フランス国 57800 フレミング−メルル バックリュ ゲーテ 23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホン酸基を有するマクロ多孔質陽イ
    オン樹脂の存在下でアクリル酸と少なくとも1種のブテ
    ンとを反応させてsec-ブチルアクリレートを製造する方
    法において、 反応をブテンに対するアクリル酸のモル比を1以上にし
    て行い、反応粗生成物は残留アクリル酸と、溶解したブ
    テン異性体と、所望のsec-ブチルアクリレートと、オク
    テンと、ブタノール-2と、重質付加物とを含み、この反
    応粗生成物から所望のsec-ブチルアクリレートを分離す
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 アクリル酸/ブテンのモル比を1.05/1
    〜10/1にする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アクリル酸/ブテンのモル比を 1.5/1
    〜3/1にする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ブテンとしてブテン-1、シスブテン-2、
    トランスブテン-2を単独または少なくとも2種の混合物
    として用いる請求項1〜3のいずれか一項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 ブテンとして約50〜90重量%のブテン
    と、約10〜50%のブタンとを含むMTBEまたはETB
    Eの製造装置からのガスを用い、反応粗生成物も同じ比
    率のブタン含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 触媒としてイオン容量が 0.6〜2.5 eg/
    l で、孔径が<100nmで、比表面積が40〜100m2/g であ
    るスルホン酸基を有する多孔質強陽イオン樹脂を用いる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応を70〜110 ℃の温度で行う請求項1
    〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応を8〜20バールの圧力下で行う請求
    項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応を反応時間1〜5時間の回分操作で
    行う請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応を処理時間1〜3時間連続で行う
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 ハイドロキノンおよびその誘導体、ハ
    イドロキノンモノメチルエーテル、立体障害置換体を有
    するフェノールおよびフェノチアジンからなる群の中か
    ら選択される少なくとも1つの重合抑制剤を、アクリル
    酸+ブテンに対して少なくとも50ppm 存在させて反応を
    行う請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
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CA (1) CA2177938A1 (ja)
CZ (1) CZ148196A3 (ja)
DE (1) DE69603546T2 (ja)
DK (1) DK0745579T3 (ja)
ES (1) ES2136374T3 (ja)
FR (1) FR2734813B1 (ja)
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