JPH08333215A - シバの病害防除資材 - Google Patents

シバの病害防除資材

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JPH08333215A
JPH08333215A JP8084254A JP8425496A JPH08333215A JP H08333215 A JPH08333215 A JP H08333215A JP 8084254 A JP8084254 A JP 8084254A JP 8425496 A JP8425496 A JP 8425496A JP H08333215 A JPH08333215 A JP H08333215A
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microorganisms
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streptoverticillium
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controlling
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Naoto Haraguchi
直人 原口
Mieko Ito
三重子 伊東
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ストレプトバーティシリウム属に属する
微生物、バチルス・セファリカスおよびバチルス・セレ
ウスからなる3種の混合微生物をミミズの糞土中で培養
して得られる培養物を含むシバの病害防除資材、ならび
に該シバの病害防除資材をシバ地に散布することを特徴
とするシバの病害防除方法。 【効果】 本発明により、シバの各種病害を有効に防除
することが可能な病害防除資材が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミミズの糞土、サ
ンゴ砂およびゼオライトを含む基材にミミズの糞土を用
いて培養された培養物を含む資材を含有させることによ
って得られるシバの病害防除資材に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場の多くがシバ地に対して大量の
肥料成分を与え、繰り返し行う低刈り、潅水、目土使
用、その上各種の更新作業など、集約的な管理が行われ
ている。そして、このように管理されたシバ地には多数
の病気が発生する(江原薫 芝草と芝地:365pp、197
6、養賢堂)。
【0003】さらにゴルフ場ではシバ地に対して美観を
要求するため、殺菌剤、殺虫剤および除草剤などの農薬
を大量に使用する傾向がある。例えば、グリーンでは一
般に年間15〜22回も殺菌剤が散布される。そのため、農
薬による環境破壊や水質汚染などが急速に進み、大きな
社会問題となっている。こうした問題に対して、各都道
府県では「ゴルフ場の農薬安全使用指導要綱」を定め、
農薬の使用の指導と監視を行っており、今後、農薬の使
用規制はますます厳しくなることが予想される。
【0004】そこで近年、農薬の代わりに病害を防除す
る手段として、各種の土壌改良資材をシバ地の土壌中に
処理して病原菌を生息しにくくし、かつシバの生育に良
好な土壌条件を作り出す方法や、さらには病原菌に拮抗
作用を示す微生物を積極的に散布する方法などが試みら
れている。
【0005】例えば、土壌改良資材として炭、ゼオライ
ト、サンゴ砂、セラミックスなど各種の多孔質の資材が
用いられている(特願平6−9321号公報、特開平1
−264986号公報、特開平4−142390号公
報)。一般に病害が発生し易いシバ地は、踏圧や集約的
な管理によって、病原菌が生息し易い嫌気的な土壌条件
になっている。そこで多孔質資材の土壌中への混入が、
好気的な土壌条件にするためのコアリングやエアレーシ
ョン等の作業と平行して行われている。また、好気的な
土壌条件ではシバの生育が良くなり、さらには病原菌に
拮抗作用を示す微生物が生息しやすく、ひいては病害防
除が可能になることが期待されている。
【0006】しかしながら、病害防除の観点から見た場
合、永年的に管理されているシバ地の土壌中の微生物相
は貧弱であり、病原菌に拮抗作用を示す微生物が処理さ
れた場合でも、これらの微生物が生息するまで長期間を
要するため、その間の病害の発生や拡大は管理上容認さ
れ難いのが現状である。そのため即効的な効果を示す農
薬を使用せざるを得ない。
【0007】一方、病原菌に拮抗作用を示す微生物を用
いた防除法として、トリコデルマ菌を有機肥料あるいは
無機肥料に混合した資材(商品名「芝太郎」、スミリン
農産工業(株)社製、特開平3−236304号公
報)、シバ草の生育に有効な光合成細菌を含む資材(商
品名「オーレスG」、松本微生物研究所製)、あるいは
本件出願人らが開示した混合微生物を用いる方法(特開
平6−72818号公報、特開平6−211616号公
報)などがある。
【0008】これらの資材は一定の防除効果を示すが、
資材の価格が一般に殺菌剤と比較して高価なこと、さら
に効果の持続性の点から改良が求められ、広くゴルフ場
に普及されていないのが現状である。例えば、代表的な
殺菌剤「グランサー」(キング化学(株)社製)のha
当たりの薬剤価格は約50,000〜60,000であるが、有用放
線菌を含む「タムコ1号」(旭化成工業(株)社製)の
ha当たりの薬剤価格はこれの約10倍以上である。一般
にゴルフ場のキーパーたちは微生物資材の効果および有
益性を認めているが、このように高価格のため積極的に
使用できないのが現状である。すなわち、これらの資材
を広く普及させるためには、資材中に含まれる有用微生
物を効率的にかつ安価に大量培養させる方法が求められ
ている。
【0009】従来、これらの有効な微生物の安価な培地
および培養法として、米ぬか、大麦粒などの穀物類、各
種家畜の糞尿などをおがくず、炭粒、かに殻などに吸着
させた固体培養法が用いられている。例えば、特開平6
−105617号公報における微生物はあらかじめ滅菌
した大麦粒100gを2L 容量のビーカーに入れて培養して
いる。また、特開平4−69801号公報における微生
物の場合は炭粒と糞尿液との混合物を滅菌せずに、堆肥
化的方法で微生物を培養しており、同様に特開平7−2
74963号公報における微生物も米ぬか、トウモロコ
シ粉、かに殻粉および鉱物破砕物の混合物を滅菌せずに
使用している。
【0010】しかし、これらの固体培養法は、後述の液
体培養法と比較して、大型の培養設備を必要としない簡
便な培養法である反面、有菌状態で微生物を培養してい
るため、他の微生物に汚染されやすく、かつ培地中の微
生物の増殖数を直接調べることが困難であるため、安定
した微生物の培養は望めない。このため培養終了後、製
造された資材中の有効微生物数も不安定となり、ひいて
は防除効果の低下あるいは不安定を招いてしまうなどの
問題点を有していた。
【0011】一方、液体培養の場合、特開平7−289
242号公報における微生物はポテトデキストロース寒
天培地をシャーレに入れて培養しており、また特開平6
−133763号公報における微生物はグルコース、ペ
プトンから構成される一般的な液体培地を30L 容量の発
酵槽に入れて培養している。さらに、特開平6−728
18号公報において用いた微生物はグルコース、ペプト
ンおよび酵母エキスを成分とする液体培地を三角コルベ
ンに入れて培養している。
【0012】しかし、これらシャーレおよび三角コルベ
ンを用いた培養法は小規模であるため実用的でなく、さ
らにこれらを拡大した発酵槽を用いた培養法は実用的で
あるが、大型の培養設備を必要とするため培養コストの
増加を招いてしまう。さらに、これらの液体培養はその
保存性に難点がある。すなわち、一般に微生物は乾燥状
態でのみ長期間の保存が可能であり、水浸状態では、例
えば、胞子の場合発芽して死滅したり、抗菌物質を生産
する微生物は生産能を消失したりする現象がしばしば見
受けられるため保存が困難である。さらに、これらの大
量の液体物の保存は、他の微生物に汚染されやすくかつ
大型の保管設備が必要となり、ひいては製造コストの増
加を招いてしまう。このように、従来の有効な微生物を
含む資材は安価でかつ広く普及させる点において、特に
微生物の効率的な培養法に各種の問題点を有していた。
【0013】一方、これらの資材は、病害防除の点にお
いても病害の発生しているシバ地に散布されても防除効
果が認められないことがしばしば見受けられた。この理
由として、これらの有効な微生物が該微生物の生存や増
殖にとって不適な環境中に散布、あるいは散布後、曝さ
れるために高温、紫外線、乾燥などの影響によって、微
生物が死滅するためと考えられる。例えば、本件出願人
らが見出した混合微生物はシバに対しなんら生育不良や
薬害を生じさせることなく、土壌中の有機あるいは無機
の栄養源を利用して、増殖しながら抗菌物質を生産して
病原菌を殺菌することを特徴とする。しかしながら、本
混合微生物は培養液を散布するため、微生物の生存にと
って不良な環境(高温、紫外線、乾燥など)が緩和され
ている場合は安定した効果を示すが、晴天時に散布した
場合はこれらの影響によって急速に死滅して安定した効
果を示さないという欠点のあることが判明した。
【0014】そこで本発明者らは、特願平6−2897
94号明細書において、ヤシガラ炭およびケイソウ土か
らなる基材に混合微生物を含有させた病害防除資材を提
案した。本資材は、有害な紫外線を遮蔽するために微生
物をヤシガラ炭に吸着させ、さらにケイソウ土で被覆し
た後、粒径4〜6mmに造粒して乾燥させて作製すること
を特徴とする。本資材中では、微生物は乾燥状態である
ため、環境中の高温や乾燥に耐性を保ち、さらに紫外線
を予防することにより病害防除に有効な微生物数を維持
することを可能にしており、このため晴天時の散布も可
能となった。
【0015】さらに、本発明者らは、上記の病害防除資
材を散布後、当該微生物の各種自然環境下での動態を鋭
意検討した結果、より効率的に病害を防除するために従
来技術にさらに改良を加える必要があることが判明し
た。すなわち、当該微生物は通常、散布後、土壌中に存
在する有機および無機の栄養源を利用して増殖すること
により、抗菌物質を生産して病原菌を殺菌する。しかし
ながら、餌となる栄養源が存在しない場合は速やかに増
殖することができない。そこで、散布後の環境条件下に
左右されることなく微生物を速やかに増殖させるため
に、微生物と微生物の餌となるものを同時に散布するこ
とにより、微生物と病原菌の増殖速度にタイムラグを生
じさせることなく、病害の拡大を阻止することが判明し
た。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より効率的
に病害を防除することができるシバの病害防除資材を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
基づいて鋭意研究を行い、特開平6−72818号公報
において提案した混合微生物を用いるシバの病害防除法
に関し、より効率的に病害を防除すべく、特に、不適な
環境では耐久性を付与し、好適な環境では速やかに微生
物が増殖し、病害に対して速効性を付与するような有効
な資材、例えば微生物の餌となり、あるいはシバの生育
を促進するような各種の資材を探索、検討し、ミミズの
糞土に注目した結果、上記課題を解決し得る病害防除資
材を見出し、本発明を完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明は、ストレプトバーティ
シリウム属に属する微生物、バチルス・セファリカスお
よびバチルス・セレウスからなる3種の混合微生物をミ
ミズの糞土中で培養して得られる培養物を含むシバの病
害防除資材である。さらに、本発明は、ストレプトバー
ティシリウムに属する微生物、バチルス・セファリカス
およびバチルス・セレウスからなる3種の混合微生物を
ミミズの糞土中で培養して得られる培養物、ミミズの糞
土、サンゴ砂ならびにゼオライトを含むシバの病害防除
資材である。
【0019】ストレプトバーティシリウム属に属する微
生物としては、ストレプトバーティシリウム・エスピ
ー、ストレプトバーティシリウム・グリセオバーティシ
ラツム、ストレプトバーティシリウム・ラダカヌムまた
はストレプトバーティシリウム・アルダムが挙げられ
る。
【0020】さらに、本発明は、前記シバの病害防除資
材をシバ地に散布することを特徴とするシバの病害防除
方法である。さらに、本発明は、前記シバの病害防除資
材を肥料成分とともにシバ地に散布することを特徴とす
るシバの病害防除方法である。ここで、肥料成分として
は、窒素、リンおよびカリウムを含む化成肥料が挙げら
れる。
【0021】以下、本発明を詳細に説明する。ミミズの
糞土は一般に植物の生育に即効的に利用されることは知
られているが、さらに、ストレプトバーティシリウム属
に属する微生物、バチルス・セファリカスおよびバチル
ス・セレウスからなる混合微生物が有効に利用できる栄
養源も含む。したがって、ミミズの糞土を該混合微生物
と同時に培養し、得られる培養物を含む資材をシバ地へ
散布することにより、前記混合微生物が速やかに増殖
し、さらに繁殖しやすい土壌環境を作り出すことが期待
される。
【0022】本発明は、混合微生物を安価にかつ効率的
に大量増殖させるため、前記混合生物をミミズの糞土
中で培養して得られる培養物を含むシバの病害防除資
材、またはかかる培養物をサンゴ砂およびゼオライトと
混合して作製したシバの病害防除資材に関するものであ
る。本発明において、ミミズの糞土を混合微生物の増殖
用培地として用いることにより、混合微生物を従来の培
地よりもはるかに効率よくかつ高密度に増殖させること
ができる。
【0023】本発明者らは、先の特開平6−72818
号公報によって開示された主要なシバの病害に対して有
効なストレプトバーティシリウム・エスピー、バチルス
・セファリカスおよびバチルス・セレウスからなる微生
物を用いて、より有効なシバの病害防除法を開発するた
めに、ミミズの糞土に着目した。このミミズの糞土につ
いて各種の試験を重ねた結果、本資材は当該微生物の増
殖用培地として効率的に増殖させ、微生物に有害な紫外
線を効率的に遮蔽し、かつ本混合微生物の餌となり、さ
らにシバの生育を促進することを明らかにした。ついで
サンゴ砂やゼオライトは多孔質のため、本混合微生物の
住処となることを明らかにした。
【0024】これらの知見から、ミミズの糞土で増殖さ
せた混合微生物を、ミミズの糞土、サンゴ砂およびゼオ
ライトを含む基材に含有させた新規の微生物資材が、シ
バの病害防除効果をより有効にかつ安定的に示すことを
明らかにした。
【0025】本発明に用いられる混合微生物、増殖用培
地、資材および病害防除法について詳述する。
【0026】混合微生物 本発明に用いられる混合微生物は、ストレプトバーティ
シリウム属に属する微生物、バチルス・セファリカスお
よびバチルス・セレウスからなる3種類の微生物であ
る。ストレプトバーティシリウム属に属する微生物とし
ては、例えばストレプトバーティシリウム・エスピー
(Streptoverticilium sp.;OJ−A3)、ストレプト
バーティシリウム・グリセオバーティシラツム(Strept
overticilium griseoverticillatum) 、ストレプトバー
ティシリウム・ラダカヌム(Streptoverticilium ladak
anum) またはストレプトバーティシリウム・アルダム
(Streptoverticilium ardum) などの放線菌が挙げられ
るが、特に限定はされない。
【0027】本発明において用いられる微生物は、例え
ば、上記放線菌のいずれか一種、バチルス・セファリカ
ス(Bacillus spharicus ;OJ−B3)およびバチルス
・セレウス(Bacillus cereus ; OJ−B4)からなる
3種類の微生物が挙げられる。なお、ストレプトバーテ
ィシリウム・エスピー、バチルス・セファリカスおよび
バチルス・セレウスからなる3種類の微生物は、先の特
開平6−72818号公報において開示されたように、
それぞれ岡山県内のアカマツ林から採取された土壌より
分離されたもので、各種のシバの病原菌に対して有効な
抗菌物質を生産する。なお、ストレプトバーティシリウ
ム・エスピー、バチルス・セファリカスおよびバチルス
・セレウスは、それぞれOJ−A3、OJ−B3、OJ
−B4と称し、工業技術院生命工学工業技術研究所に、
OJ−A3についてはFERM P-12133、OJ−B3につい
てはFERM P-12082、およびOJ−B4についてはFERM P
-12134として寄託されている。
【0028】ミミズの糞土 一般にミミズの糞土は、有機および無機の各種成分に富
むことから植物の生育に速効的に利用されることは知ら
れている。また、産業的に利用可能なミミズの糞土は、
植物残査、あるいは製紙産業から産出されるスラッジお
よび下水汚泥などを餌として養殖されているシマミミズ
のもので、その用途は野菜および花などの栽培用土ある
いは有機堆肥として、土壌に鋤き込まれたり、または培
養土として用いられている。
【0029】サンゴ砂 サンゴの風化物であり、主に沖縄などの南西諸島の砂丘
から採取され、塩分を水洗除去した後に使用される。本
資材は多孔質粒状であり、かつ豊富なミネラルを含むな
どの特徴から、土壌改良資材として広く普及されてい
る。ゴルフ場では、これらをシバ地の通気性、透水性、
保水性および保肥効果を増大させるために、シバの目土
や床土として用いている。
【0030】ゼオライト 沸石の加熱脱水品、黒曜石や真珠岩、さらには蛭石の焼
成品であり、いずれも吸水能や吸油能の高い多孔質粒状
キャリヤーとして用いられる。ゴルフ場では、サンゴ砂
と同様に、シバの目土や床土として用いている。
【0031】微生物の前培養法 本発明の混合微生物を構成するそれぞれの微生物の前培
養用培地は特に制限はなく、微生物が増殖可能であれば
いずれも使用可能であり、本発明で使用される3種類の
微生物に共通して使用できる培地を用いることが作業性
の点から望ましい。例えば、脱イオン水1lにグルコー
ス5g、酵母エキス5g、ペプトン10gを溶解させ、1N
のHClでpH6.8に調整したGYP培地(以下、GYP
培地と略記する)、抗生物質生産用放線菌培地、肉エキ
ス培地などがあげられ、これらを適宜組み合わせても構
わない。
【0032】なお、混合微生物を構成する3種微生物は
それぞれ単独で上記の培地を用いて培養し、さらに、そ
れらの培養条件は振とう回数、培養温度、培養期間など
それぞれの微生物に適した条件を適宜選べばよい。
【0033】培養終了適期は、OJ−A3の場合、あら
かじめオ−トクレーブ殺菌した径3mmのガラスビーズ2
gを入れた試験管に菌糸を含む培養液を0.5ml入れ、ボル
テックスを用いて1分間菌糸を破砕し、検鏡しながら滅
菌水で適宜希釈して1ml当たり102〜106となった時期と
する。一方、OJ−B3およびOJ−B4は検鏡しなが
ら滅菌水で適宜希釈して培地1ml当たり103〜109の時期
とする。
【0034】混合微生物の作製方法 各微生物の混合方法は、培養終了後、それぞれの微生物
の培養液を適宜希釈あるいは濃縮して、放線菌は乾燥重
量で培地1mlあるいは1g当たり1〜10mg、2種類の
細菌は培地1mlあるいは1g当たり104〜108になる
ように調整する。ついでそれぞれの培養液を等量混合し
て3種類の微生物を含む混合液を作製する。以下、これ
を微生物混合液と略記する。
【0035】ミミズの糞土培地の調整法 本発明で用いるミミズの糞土培地は、ミミズの糞土を篩
って粒径を0.7〜1.4mmにそろえた後、糞土100容量部に
対し水10〜80容量部を加えて混合し、含水率40〜80%に
調整した後、オートクレーブ殺菌(121℃、20分)し、
放冷する。以下、本培地を「ミミズ糞土培地」と略記す
る。なお、本培地で混合微生物を培養する場合は、培地
容量以上の容積を要しかつ滅菌可能であれば、例えば、
ガラス製試験管、ガラス製ペトリ皿、三角コルベン、培
養ビンおよび耐熱性袋など適宜使用しても構わない。さ
らにグルコース、ペプトン、酵母エキス、米ぬかおよび
ビール粕などの各種栄養分を適宜添加しても構わない。
【0036】接種および培養法 前記方法で前培養して菌数を調整した後、各微生物をそ
れぞれミミズ糞土培地100容量部に対し1〜20容量部接
種し、20〜37℃の範囲で3〜14日間静置培養する。
【0037】微生物数の調査 培養終了後、培養容器内でミミズの糞土および微生物を
撹拌混合できる場合は、培地と等量の滅菌水を加えてボ
ルテックスを用いて1分間撹拌混合する。ついでその1
mlを、あらかじめ滅菌した径3mmのガラスビーズ5gを
入れた50ml容量の試験管に入れて、ボルテックスで1分
間撹拌混合する。さらに混合液を滅菌水で102〜109倍に
希釈して前記のGYP培地に寒天1.5%を加えて作製し
たGYP寒天培地(以下、GYP寒天培地と略記する)
に一定量を塗沫し、常法通り3日間、25℃で培養後、出
現したコロニー数を調査して、培地1mlの微生物数を調
査する。調査の結果、培地1ml当たりの菌数がOJ−A
3の場合102〜106、OJ−B3およびOJ−B4の場合
103〜109であれば、各微生物を含む培養物をミミズの糞
土、サンゴ砂およびゼオライトなどの基材と混合して、
本病害防除資材を作製する。
【0038】混合微生物、ミミズの糞土、サンゴ砂、お
よびゼオライトの混合割合 ミミズの糞土、サンゴ砂、ゼオライトの混合割合は、ミ
ミズの糞土100重量部に対してサンゴ砂を50〜300重量
部、ゼオライトを100〜400重量部、さらに好ましくはサ
ンゴ砂を100 〜 200重量部、ゼオライトを100〜300重量
部である。また、これらの各基材混合物10,000容量部に
添加する混合微生物は、前記方法で培養されたOJ−A
3の培養物10〜50容量部、OJ−B3およびOJ−B4
の培養物1〜5容量部である。
【0039】混合微生物、ミミズの糞土、サンゴ砂およ
びゼオライトを含む病害防除資材の作製法 上記の混合割合になるように、例えば、前記ミミズ糞土
培地で培養されたOJ−A3の培養物20ml、OJ−B3
およびOJ−B4はそれぞれ2mlを、ミミズの糞土2.5k
g(6.3l)、サンゴ砂2.5kg(2.0l)およびゼオライト5
kg(3.0l)に加えて撹拌混合して作製する。なお、本基
材に水を適宜加えて資材の水分を調整しても構わない。
さらに増量材として例えば、川砂、ピートモス、パーラ
イトおよびヤシガラ炭などを適宜加えても良い。また、
各種有機および無機の肥料成分を適宜加えても構わな
い。以下、これらを病害防除資材と略記する。
【0040】肥料成分 肥料成分は、シバの生育不良、例えば窒素欠乏によるシ
バの黄化現象や、逆に過剰散布によるシバの徒長・軟弱
化、あるいはリン欠乏による根系発達阻害による病害の
増加などを生じさせなければ、市販の肥料成分を配合し
ても、あるいは3成分を含む化成肥料を使用しても構わ
ない。また、散布量および散布回数も上記のようにシバ
の生育不良を生じさせなければ適宜調節しても構わな
い。例えば、一般に市販の化成肥料は、窒素が5〜30
%、リンが5〜40%、カリウムが5〜30%であり、
さらにはこれらの他に各種の微量の成分を含んでいても
構わない。さらに散布量は、1m2当たり窒素が5〜30
g、リンが5〜40g、カリウムが5〜30gであれば構
わない。さらに製品の形態も粒剤、粉剤および液剤など
いずれでも構わない。
【0041】病害防除資材によるシバの各種病害防除法 上記の方法で作製した病害防除資材を、病害の発生して
いる各種のシバ地、例えばノシバ、コウライシバ植栽の
フェアウエイ、あるいはベントグラス植栽のグリーンな
どに1m2当たり50〜200g散布する。ただし、前記培養物
と前記基材との混合により病害防除資材を得た後は、直
ちに病害防除のために使用する必要はなく、微生物をさ
らに増殖させるため1週後、2週後、1か月後等のよう
に所定の期間経過後に使用してもよい。なお、本資材中
での当該微生物の培養を試みる場合、あらかじめ無菌に
した資材で当該微生物の培養を行うか、あるいはあらか
じめ培養した防除に必要な数の微生物を混合するなどの
方法を採用することができる。
【0042】また、上記の方法で作製した病害防除資材
を肥料成分とともに散布してもよい。ただし、肥料成分
は、病害防除資材の散布と同時に散布する必要はなく、
病害防除資材を散布した後、1週間以内に50〜150g散布
してもよい。また、肥料成分を上記と同量散布し、次い
で1週間以内に本資材を上記と同量散布しても構わな
い。さらには1m2当たり上記散布量になるように予め本
資材と肥料成分を混合した後、散布しても構わない。
【0043】ただし、本微生物資材は各種のシバに対し
てなんら薬害を生じさせないため、散布量および散布回
数は病害の回復状況を見て適宜変更しても構わない。ま
た、これらの病害防除資材と肥料成分は病害の発生前、
すなわち病害の発生が予想されるシバの植栽地にも同様
に予防的に散布しても構わない。なお、本資材は各種の
シバに対してなんら薬害を生じさせないため、散布量お
よび散布回数は病害の回復状況を見て適宜変更しても構
わない。また、病害の発生前、すなわち病害の発生が予
想されるシバ地にも同様に予防散布しても構わない。
【0044】対象病害 本病害防除資材は、シバの各種病害に有効であり、例え
ばラージパッチ、ブラウンパッチ、ダラースポットおよ
び綿腐れ病などである。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例によりさら
に具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に
限定されない。
【0046】〔実施例1〕 芽出し苗によるラージパッチに対する防除効果の検定試験場所 三重県亀山市にある亀山ゴルフ倶楽部のノシバが植栽さ
れているフェアウエイで実施した。
【0047】微生物の培養 3種類の微生物の培養培地は、次の通りである。すなわ
ち、脱イオン水1lに、グルコース(和光純薬工業
(株)社製)5g、酵母エキス(日本製薬(株)社製)
5g、ペプトン(日本製薬(株)社製)10gを溶解させ、
1NのHClでpH6.8に調整した(以下、GYP培地と
略記する)。ついで、500ml容量の三角コルベンにGY
P培地200mlを入れてオートクレーブ殺菌(121℃、15
分)後、放冷し、OJ−A3、OJ−B3およびOJ−
B4をそれぞれ接種した。さらにこれらを7日間、 25
℃で振とう培養した。
【0048】微生物混合液の作製 培養終了後、OJ−A3は、あらかじめオ−トクレーブ
殺菌した径3mmのガラスビーズ2gを入れた試験管に菌
糸を含む培養液を0.5ml入れ、ボルテックスを用いて1
分間菌糸を破砕した。ついで破砕された菌糸を検鏡しな
がら滅菌水で適宜希釈し、あるいは濃縮して1ml当たり
104に菌数を調整した。一方、OJ−B3およびOJ−
B4は検鏡しながら滅菌水で適宜希釈あるいは濃縮して
1ml当たり106に菌数を調整した。ついで各微生物の培
養液100mlずつを等量混合して3種微生物を含む微生物
混合液を計300ml作製した。以下、微生物混合液と略記
する。
【0049】病害防除資材の作製 ミミズの糞土(栗林長己商店製)25gに上記の微生物混
合液6mlを加えて撹拌混合した。ついでサンゴ砂(アク
ティス(株)社製)25gおよびゼオライト(日東粉化工
業(株)社製)50gを加え、撹拌混合して本病害防除資
材100gを作製した。同様に上記の混合基材100g当たり、
微生物混合液0.6ml、60mlを含む病害防除資材も作製し
た。
【0050】肥料成分 市販の化成肥料「グリーンマップ」(日本合同肥料社
製、配合比:窒素6%、リン36%、カリウム16%、
苦土16%)を用いた。病害防除資材への紫外線の照射 本病害防除資材の紫外線に対する遮蔽効果を明らかにす
るために、上記方法で作製した各資材を2gずつ径9cm
のシャーレに入れ、厚さ約2mm以下に均一に広げた後、
水銀殺菌灯(東芝(株)社製、波長253.7nm)の直下40c
mに1時間放置して紫外線を照射した。照射後、各資材
を芽出し苗によるラージパッチに対する防除効果(後
述)の試験に供試した。
【0051】ラージパッチの発病法 ラージパッチの病原菌であるリゾクトニアソラニは、あ
らかじめPDA培地(日水製薬(株)社製)で7日間、
25℃で培養した。培養終了後、滅菌済みの径10mmのコ
ルクポーラーで培地を打ち抜いてリゾクトニアソラニの
菌ディスク(径10mm)を得た。ついで、50ml容量の三角
コルベンにキャベツの粉末0.5g、水10mlを入れてオート
クレーブ殺菌後、放冷し、菌ディスクを接種し、さらに
7日間、25℃で培養した。
【0052】一方、芽出し苗は湿らせた山砂約30gを入
れた径4cm、高さ15cmのガラス製の試験管内にノシバの
種子を播種して、25℃で約10日間、培養室内で養成した
苗高約3cmのものである。ついで、キャベツ培地であら
かじめ培養されたリゾクトニアソラニ(湿重量:約1
g)を上記、芽出し苗に接種して、25℃で約7日間培養
して、ラージパッチを発病させた。
【0053】防除効果の検定方法 発病後、前記方法で作製し、紫外線を照射した微生物混
合液を0.6ml、6ml、60mlを含む微生物資材をそれぞれ
試験管当たり60mg(1m2当たりに資材が50g、さらに資
材に含まれる微生物混合液がそれぞれ0.3ml、3ml、30m
lに相当)ずつ試験管内に散布した。
【0054】なお、無処理区は微生物混合液および本病
害防除資材を散布しなかった。本病害防除資材の防除効
果は、資材散布14日後に試験管内の発芽本数および罹病
本数を調査して、次式によって罹病率および防除価を求
めた。 罹病率(%)=(罹病本数÷発芽本数)×100 防除価(%)={1−(罹病本数÷発芽本数)}×100
【0055】〔比較例1〕微生物混合液を含まない混合
基材の防除効果 微生物混合液を含まない混合基材を実施例1と同様の方
法で混合して作製した。ついで実施例1と同様に紫外線
を照射した基材を発病後の芽出し苗に試験管当たり60mg
(1m2当たりに資材が50gに相当)散布した。散布後、
実施例1と同様の方法で罹病率および防除価を求めた。
【0056】〔比較例2〕微生物混合液の防除効果 実施例1と同様に作製した微生物混合液5mlを径9cmの
シャーレ内に入れ、マグネチックスターラーで撹拌しな
がら、実施例1と同様に紫外線を照射した。照射後、微
生物混合液を4ul(1m2当たりに微生物混合液が3mlに
相当)ずつ、試験管内に実施例1と同様に発病させた芽
出し苗に散布した。また、紫外線を照射しない微生物混
合液を4ul、試験管内に実施例1と同様に発病させた芽
出し苗に散布した。散布後、実施例1と同様の方法で罹
病率および防除価を求めた。
【0057】〔比較例3〕対照殺菌剤「グランサー」の
防除効果 殺菌剤「グランサー」(キング化学(株)社製)1gを
水1lに溶解した後、1.3ml(1m2当たりグランサー1g
に相当)ずつ、試験管内に実施例1と同様に発病させた
芽出し苗に散布した。散布後、実施例1と同様の方法で
罹病率および防除価を求めた。結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1に示されたように、本病害防除資材の
防除価は78〜89%と明らかに、無処理および微生物混合
液を含まない混合資材の比較例1と比較して、有意に高
い防除効果を示した。また、比較例2の紫外線を照射し
た微生物混合液の防除価と同じく照射しなかった混合液
の防除価を比較すれば、本発明のように有効な微生物を
用いて病害防除を行うには有害な紫外線を遮蔽すること
が重要であることが明白である。これらのことからも、
特に、本病害防除資材の紫外線に対する遮蔽効果が高い
ことが明らかとなった。
【0060】〔実施例2〕病害防除資材中での当該微生
物の増殖効果の検定微生物を含まない無菌の混合基材の作製 ミミズの糞土25g、サンゴ砂25gおよびゼオライト50gを
加え、撹拌混合した後、10gずつガラス製試験管(径3c
m、高さ10cm)に入れてオートクレーブ殺菌して、微生
物を含まない無菌の混合基材を作製した。
【0061】微生物単独液を含む病害防除資材の作製 実施例1と同様に培養したOJ−A3、OJ−B3およ
びOJ−B4の培養液をそれぞれ0.6mlずつあらかじめ
放冷した上記の無菌の混合基材10gに接種し、さらに各
微生物の増殖に最適な土壌水分を作り出すために滅菌水
2mlを添加した後、撹拌混合した。なお、対照区は、滅
菌水を添加せずに培養液のみを接種した。ついで微生物
単独液0.6mlを含む病害防除資材10gを入れた試験管を25
℃の培養室内に7日間放置して、各微生物の培養を行っ
た。
【0062】微生物単独液を含む病害防除資材中での微
生物の増殖量の調査法 OJ−A3、OJ−B3およびOJ−B4は、それぞれ
培養0日目と7日目に試験管内に滅菌水10mlを加えた
後、ボルテックスで1分間撹拌混合した、ついであらか
じめ滅菌した径3mmのガラスビーズ5gを入れた50ml容
量の試験管に資材を含む混合液を1ml取って、ボルテッ
クスで1分間撹拌混合した後、滅菌水を加えて102〜109
倍まで適宜希釈した。さらにあらかじめ前記のGYP培
地に寒天1.5%を加えて作製したGYP寒天培地に希釈
液を一定量塗沫し、常法通り3日間、25℃で培養後、出
現したコロニー数を調査して、資材1gの各微生物の増
殖数を調査した。結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】表2から明らかなように、無菌条件下にお
いてはあらかじめ増殖に最適な土壌水分に調整された資
材中では各微生物は10〜100倍以上と速やかに増殖する
ことが判明した。しかしながら、本資材中での当該微生
物の培養を試みる場合、有菌条件下では他の微生物によ
る汚染が大きいものと思われるため、あらかじめ無菌に
した資材で当該微生物の培養を行うか、あるいはあらか
じめ培養した防除に必要な数の微生物を混合するなどの
方法が考えられる。
【0065】〔実施例3〕芽だし苗による異なる散布量
の病害防除資材の防除効果の検定微生物混合液および病害防除資材の作製 実施例1と同様に、微生物混合液6mlを含む病害防除資
材100gを作製した。
【0066】防除効果の試験方法 実施例1と同様に、ラージパッチを発病させた芽出し苗
に、病害防除資材を試験管当たり60mg、120mg、240mg
(1m2当たりに資材が50g、100g、200g、さらに資材に
含まれる微生物混合液がそれぞれ3ml、6ml、12mlに相
当)ずつ試験管内に散布した。散布後の防除効果の調査
は、実施例1と同様に行い、罹病率および防除価を求め
た。結果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】表3中には、比較例3の対照殺菌剤グラン
サーの罹病率および防除価も示したが、本病害防除資材
の防除効果は、1m2当たり資材が50g以上の散布で、グ
ランサーと同等に有効であった。
【0069】〔実施例4〕野外における病害防除資材の
ラージパッチに対する防除効果の検定 本発明の野外のシバにおける効果を明らかにするため
に、ゴルフ場のフェアウエイで発病しているラージパッ
チに対し試験を実施した。試験場所 三重県亀山市にある亀山ゴルフ倶楽部のノシバが植栽さ
れているフェアウエイで実施した。微生物混合液および病害防除資材の作製 実施例1と同様に、微生物混合液60mlを含む病害防除資
材1,000gを作製した。
【0070】防除効果の試験方法 1994年6月15日(晴天、午後3時)に、散布試験を実施
した。まず4m×4mの正方形の中心に半径1mの円形の
ラージパッチの中心が来るように配置して、これを4等
分して2m×2mの正方形の試験区(4m2)を4区設定し
た。ついで微生物資材を試験区当たり200g(1m2当たり
に資材が50g、さらに資材に含まれる微生物混合液が3m
lに相当)ずつ散布した。なお防除効果の調査は、散布
時および散布1月後に各処理区の病斑部を写真撮影して
写真上で病斑面積を測定した後、下記の式で病班面積率
および防除価を求めた。
【0071】病斑面積率(%)=(病斑面積÷区画面
積)×100 防除価(%)={1−(調査日の病斑面積÷散布時の病
斑面積)}×100 〔比較例4〕なお、本病害防除資材の効果を比較するた
めに、実施例1と同様にして作製した微生物混合液を含
まない混合資材200gを試験区に散布した(1m2当たりに
資材が50gに相当)。また、実施例1と同様にして作製
した微生物混合液12mlを水1lに希釈して散布した(1m
2当たりに微生物混合液が3mlに相当)。さらに、対照
殺菌剤として「グランサー」4gを水4lに溶解した後、
試験区に散布した(1m2当たりにグランサー1gに相
当)。そして、全処理区とも実施例3と同様に病斑面積
率および防除価を求めた。結果を表4に示す。
【0072】
【表4】
【0073】表4から明らかなように、本病害防除資材
の防除価は79%と、グランサーの防除価84%に次いで、
さらには微生物混合液を含まない混合基材のみを散布し
た防除価43%よりも有意に高い効果を示した。また、微
生物混合液のみを散布した防除価は11%と最も低く、こ
の原因は晴天時に散布したことによる紫外線の影響によ
るためであり、これらの結果からも、本病害防除資材の
紫外線に対する遮蔽効果および防除効果の高さが明らか
である。
【0074】〔実施例5〕ミミズ糞土培地での微生物の
培養微生物の前培養 混合微生物を構成する3種類の微生物の前培養法は、次
の通りである。すなわち、実施例1に記載したGYP培
地200mlを500ml容量の三角コルベンに入れて、オートク
レーブ殺菌後、放冷し、OJ−A3、OJ−B3および
OJ−B4をそれぞれ接種した。さらにこれらを7日
間、 25℃で振とう培養した。
【0075】培養終了後、OJ−A3は、あらかじめオ
−トクレーブ殺菌した径3mmのガラスビーズ2gを入れ
た試験管に菌糸を含む培養液を0.5ml入れ、ボルテック
スを用いて1分間菌糸を破砕した。ついで破砕された菌
糸を検鏡しながら滅菌水で適宜希釈し、あるいは濃縮し
て1ml当たり104に菌数を調整した。一方、OJ−B3
およびOJ−B4は検鏡しながら滅菌水で適宜希釈ある
いは濃縮して1ml当たり106に菌数を調整した。
【0076】ミミズ糞土培地の調整法 本発明で用いるミミズ糞土培地は、次の通りである。す
なわち、50ml容量の三角コルベンにあらかじめ粒径を0.
7〜1.4mmにそろえたミミズの糞土5ml(2g、含水率34
%)と脱イオン水2.6mlを加えて混合し、含水率を64%
に調整した。ついでオートクレーブ殺菌し、放冷した。
【0077】接種および培養法 前記方法で前培養し、菌数を調整した3種微生物をそれ
ぞれミミズ糞土培地を入れた上記の三角コルベンに0.5m
l接種した。ついでこれを7日間、 25℃で静置培養し
た。
【0078】微生物数の調査法 培養終了後、三角コルベンに滅菌水5mlを加えた後、ボ
ルテックスで1分間撹拌混合した、ついであらかじめ滅
菌した径3mmのガラスビーズ5gを入れた50ml容量の試
験管にミミズの糞土を含む混合液を1ml取って、ボルテ
ックスで1分間撹拌混合した後、滅菌水を加えて102〜1
09倍まで適宜希釈した。さらにあらかじめ前記のGYP
培地に寒天1.5%を加えて作製したGYP寒天培地に希
釈液を一定量塗沫し、常法通り3日間、25℃で培養後、
出現したコロニー数を調査して、培地1mlの各微生物数
を調査した。
【0079】〔比較例5〕GYP培地とNB培地での微
生物の培養微生物の前培養 実施例1と同様に、GYP培地で前培養した後、滅菌水
1ml当たりOJ−A3は104、OJ−B3およびOJ−
B4は106に菌数を調整した。GYP培地とNB培地の作製 GYP培地は実施例1に記載した通り、各成分を溶解
し、pH調整後、50ml容量の三角コルベンに5mlずつ入れ
た。一方、NB培地(ディフコ(株)社製)は脱イオン
水1lに8gを溶解させ、1NのHClでpH6.8に調整
後、50ml容量の三角コルベンに5mlずつ入れた。各培地
をオートクレーブ殺菌し、放冷した。
【0080】接種および培養法 あらかじめ、前記の方法で前培養し、菌数を調整した3
種微生物をそれぞれ各培地を入れた三角コルベンに0.5m
l接種した。接種後、7日間、25℃で振とう培養した。
【0081】微生物数の調査法 培養終了後、あらかじめ滅菌した径3mmのガラスビーズ
5gを入れた50ml容量の試験管に各微生物の培養液1ml
を入れて、ボルテックスで1分間撹拌混合した後、滅菌
水を加えて適宜希釈した。さらにあらかじめ前記のGY
P寒天培地に希釈液を一定量塗沫し、常法通り3日間、
25℃で培養後、出現したコロニー数を調査して、培地1
mlの各微生物数を調査した。以上の結果を表5に示す。
【0082】
【表5】
【0083】表5から明らかなように、本ミミズ糞土培
地での各微生物の増殖数は、OJ−A3がLog 6.3で、
比較例の両培地での増殖数の約10倍、OJ−B3および
OJ−B4がそれぞれLog 10.2で比較例の両培地の約10
0倍と顕著に高い増殖数を示した。これらのことから、
ミミズの糞土は各微生物の増殖に必要な栄養成分を豊富
に含み、さらに従来の液体培地より約10〜100倍の高密
度培養が可能であることが判明した。
【0084】〔実施例6〕異なる水分量のミミズ糞土培
地でのOJ−A3の培養微生物の前培養 OJ−A3を実施例5と同様に前培養し、菌数を調整し
た。ミミズ糞土培地の調整法 あらかじめ粒径をそろえたミミズの糞土10mlを50ml容量
の試験管に入れた後、脱イオン水を0〜20mlの範囲で各
量を加え、それぞれを混合した後、オートクレーブ殺菌
し、放冷した。
【0085】接種および培養法 各水分量の異なるミミズ糞土培地を入れた試験管に、前
記方法で菌数を調整したOJ−A3を試験管当たり1ml
接種し、7日間、 25℃で静置培養した。微生物数の調査法 培養終了後、水分量の異なる試験管に、最終的に計20ml
になるように滅菌水を加えた。ついでボルテックスで1
分間撹拌した後、1mlを分取してあらかじめ滅菌した径
3mmのガラスビーズ5gを入れた50ml容量の試験管に移
し、再度、ボルテックスで1分間撹拌混合した。さら
に、滅菌水を加えて適宜希釈し、常法通り、GYP寒天
培地に塗沫後、ミミズの糞土1ml当たりの微生物数を調
査した。なお、培養0日目、すなわち接種時のミミズの
糞土1ml当たりの微生物数はLog 3.9であった。以上の
結果を表6に示す。
【0086】
【表6】
【0087】表6より明らかなように、本ミミズ糞土培
地に水分を加えないと増殖は認められないが、ミミズの
糞土10ml当たり水分を1ml以上加えた時に増殖が認めら
れ、特に5.2ml加えた時に最も高い増殖数を示した。し
かしながら、水分を10.4ml以上加えると増殖数が低下す
る傾向を示した。以上のことから、ミミズ糞土培地10ml
に加える最適水分量は1〜8mlであり、特に5.2ml加え
た時に最も多く増殖することが判明した。なお、表中に
は示さなかったが、OJ−B3およびOJ−B4もOJ
−A3と同様な傾向を示し、特にミミズ糞土培地10mlに
対し水分を5.2ml加えた時に最も多く増殖し、その最適
水分量は1〜8mlであった。
【0088】〔実施例7〕異なる量のミミズ糞土培地で
の微生物の培養微生物の前培養 3種類の微生物は実施例5と同様に前培養し、菌数を調
整した。ミミズ糞土培地の調整法 あらかじめ粒径をそろえたミミズの糞土500mlに脱イオ
ン260mlを加えて撹拌混合した後、5ml、25ml、50ml、6
2.5mlおよび75mlを50ml容量の試験管に入れた。なお、
ミミズの糞土50ml以上を入れる場合は、強く圧縮して入
れた。ついで、オートクレーブ殺菌し、放冷した。
【0089】接種および培養法 上記のそれぞれの量のミミズ糞土培地を入れた試験管
に、実施例5と同様に菌数を調整した各微生物をそれぞ
れミミズ糞土培地1ml当たり0.1mlを接種し、7日間、
25℃で静置培養した。
【0090】微生物数の調査法 培養終了後、あらかじめ滅菌した200ml容量のビーカー
に全量を移し、薬さじで均一に撹拌した後、滅菌した50
ml容量の試験管に5ml分取した。ついで滅菌水5mlを加
えた後、ボルテックスで1分間撹拌混合し、混合液1ml
をあらかじめ滅菌した径3mmのガラスビーズ5gを入れ
た50ml容量の試験管に分取して再度1分間撹拌混合し、
さらに滅菌水を加えて102〜109倍まで適宜希釈した。G
YP寒天培地に希釈液を塗沫し、常法通り3日間、25℃
で培養後、出現したコロニー数を調査して、培地1mlの
各微生物数を調査した。以上の結果を表7に示す。
【0091】
【表7】
【0092】表7より明らかなように、50ml容量の試験
に入れた培地量が5〜50mlの範囲であれば、培地1ml当
たりの増殖菌数はOJ−A3が平均Log 6.0、OJ−B
3がLog 10.5およびOJ−B4がLog 10.3と培地量に関
係なく同様に増殖した。しかしながら、培地量を50mlよ
り多くすると各微生物の増殖数は顕著に低下した。これ
らの原因は、培養容器の容量以上にミミズの糞土培地を
入れて培養した場合、培地中の孔隙量が減少するため、
酸素不足が生じ微生物の増殖が減少したものと思われ
る。
【0093】〔実施例8〕病害防除資材の防除効果の検
微生物の前培養 3種類の微生物は実施例5と同様に前培養し、菌数を調
整した。ミミズ糞土培地の調整法 あらかじめ粒径をそろえたミミズの糞土50mlに脱イオン
水26mlを加えて撹拌混合した後、混合物50mlを50ml容量
の試験管に入れた後、オートクレーブ殺菌し、放冷し
た。
【0094】接種、培養法および微生物数の調査法 3種類の微生物は、実施例5と同様に前培養し、菌数を
調整後、試験管当たり各微生物を5mlずつ接種し、7日
間、 25℃で静置培養した。培養終了後、各微生物の増
殖数は実施例7と同様に調査した。
【0095】病害防除資材の作製法 ミミズの糞土2.5kgに、OJ−A3を培養したミミズの
糞土培地20ml、OJ−B3およびOJ−B4をそれぞれ
2mlずつ加えて撹拌混合し、さらに水を600ml加えて再
度撹拌混合した後、サンゴ砂2.5kgおよびゼオライト5k
gを加え、撹拌混合して病害防除資材約10kgを作製し
た。
【0096】病害防除資材への紫外線の照射および防除
効果の検定 本資材のへの紫外線の照射は、実施例1と同様の方法で
行い、ついで実施例1と同様にラージパッチを発病させ
た試験管内へ、本資材を試験管内に60mg、120mgおよび2
40mg(1m2当たりに、50g、100gおよび200g)ずつ散布
した。散布後、実施例1と同様の方法で罹病率および防
除価を求めた。結果を表8に示す。
【0097】
【表8】
【0098】表8中には実施例1のGYP培地で培養し
た微生物混合液を含む病害防除資材の防除価および比較
例3のグランサーの防除価も示したが、本発明のミミズ
糞土培地で培養した微生物を含む病害防除資材は、資材
中に含まれる微生物数が同等であれば、防除効果にはな
んら問題がないことが明らかとなった。さらに、本病害
防除資材のように有効な微生物を用いて病害防除を行う
には有害な紫外線を遮蔽することが重要であることが明
白である。
【0099】〔実施例9〕野外における病害防除資材の
ラージパッチに対する防除効果の検定 本発明のミミズ糞土培地で培養し、作製した病害防除資
材の防除効果を明らかにするために、ゴルフ場のフェア
ウエイで発病しているラージパッチに対し試験を実施し
た。試験場所 三重県亀山市にある亀山ゴルフ倶楽部のノシバが植栽さ
れているフェアウエイで実施した。微生物の培養および病害防除資材の作製 実施例8に記載した方法に準じて、病害防除資材約10kg
を作製した。
【0100】防除効果の試験方法 1994年6月15日(晴天、午後3時)に散布試験を実施し
た。4m×4mの正方形の試験区の中心に直径1m前後の
ラージパッチが配置されるようにして、病害防除資材を
1m2当たり50gおよび100gずつ散布した。そして、市販
の化成肥料「グリーンマップ」(日本合同肥料(株)社
製)を1m2当たり50gずつ散布した区も設定した。そし
て、病斑面積率および防除価は実施例4に記載した方法
で調査した。
【0101】〔比較例6〕対照殺菌剤「グランサー」の
防除効果 市販の殺菌剤「グランサー」10gを水10lに溶解した後、
1m2当たりグランサー1lずつ散布した。ついで「グリ
ーンマップ」を1m2当たり50gずつ散布した。なお、防
除効果の調査は散布1月後に実施例4に記載した方法で
調査した。結果を表9に示す。
【0102】
【表9】
【0103】表9から明らかなように、病害防除資材の
みを散布した場合、防除価は対照区のグランサーに次い
で高くなった。さらに肥料を同時に散布した場合には、
防除価は数%高くなった。この原因は、病害防除資材に
含まれる微生物によって、病原菌の増殖を抑制し、つい
で肥料成分によって病害からシバの回復を促進したため
と思われる。
【0104】〔実施例10〕化成肥料を併用した防除効
果の試験方法 1995年、6月17日(晴天、午後3時)に、散布試
験を実施した。試験区4m×4mの正方形の中心に直径1
m前後のラージパッチが配置されるようにして、病害防
除資材を試験区内に1m2当たり50gおよび100gずつ
散布し、ついで直ちに化成肥料を1m2当たり25〜15
0gの範囲内で一定量ずつ散布した。
【0105】防除効果の調査は、散布時より1月後ま
で、1週間ごとに各処理区の病斑部を写真撮影して写真
上で病斑面積を測定した後、下記の式で病斑面積率およ
び防除価を求めた。各処理区の数値は、20試験区の平
均値を示した。 病斑面積率(%)=(病斑面積÷区画面積)×100 防除価(%)={1−(調査日の病斑面積率÷散布時の
病斑面積率)}×100 〔比較例7〕実施例10と同様にして作製した病害防除
資材のみを1m2当たり、50gおよび100g散布し、散
布後、継時的に病斑面積率を調査して防除価を求めた。
【0106】〔比較例8〕実施例10と同様に化成肥料
のみを1m2当たり、25〜150g散布し、散布後、継
時的に病斑面積率を調査して防除価を求めた。
【0107】〔比較例9〕対照殺菌剤「グランサー」の
防除効果 殺菌剤「グランサー」(キング化学(株)社製)1gを
1m2当たり水1Lに溶解した後、散布した。ついで化成
肥料を実施例1と同様に散布し、散布後、継時的に病斑
面積率を調査して防除価を求めた。以上の結果を表10
に示す。
【0108】
【表10】
【0109】表10から明らかなように、本病害防除資
材と肥料成分を50g〜150g散布した場合、特に、比
較例7の処理区と比較して、散布2週間後より病斑面積
率が急速に減少し、さらに防除価も高い値を示した。ま
た、防除価も他の比較例と比較して、本資材50g散布
区で平均防除価85%、さらに100g散布区で87%
であり、比較例7の平均防除価73%、比較例8の平均
防除価15%と比較して、明らかに高い防除価を示し
た。
【0110】これらの結果から、1m2当たり本資材を5
0g〜100g散布した後、ついで肥料成分を50g〜1
50g散布することによって、まず本資材によって病害
の活動を停止させ、さらに肥料成分によって罹病部の回
復を促進させることを特徴とする本シバの病害防除法の
有効性は明らかとなった。
【0111】〔実施例11〕野外におけるラージパッチ
に対する防除効果の検定 試験場所、微生物の培養および微生物混合液の作製、病
害防除資材の作製、および肥料成分については、実施例
10と同様に実施した。
【0112】防除効果の試験方法 本資材と肥料成分の散布適期を明らかにするために、ま
ず、1995年6月10日(晴天、午後1時)に、実施
例10と同様の試験区内に、肥料成分を1m2当たり50
g散布した。ついで1週間後の6月17日に本資材を1m
2当たり50gおよび100gずつ散布した。また、6月
17日に、1m2当たり肥料成分50gと本資材50g、お
よび本資材100gと肥料成分50gを混合して、それぞ
れ散布した。さらに6月17日に本資材を1m2当たり5
0gおよび100gずつ散布し、ついで1週間後の6月2
4日に肥料成分を1m2当たり50g散布した。これらの
防除効果について、調査した結果を表11に示す。
【0113】
【表11】
【0114】表11から明らかなように、本資材の散布
1週間前に肥料成分を散布しても、あるいは散布1週間
後に肥料成分を散布しても、さらには散布時に本資材と
肥料成分を混合して散布しても各処理区の防除価は80
%以上と高い値を示した。さらに表1の肥料単独散布お
よび本資材単独散布と比較しても、本発明の病害防除資
材と肥料成分を散布するシバの病害防除法の有効性は明
らかである。
【0115】
【発明の効果】本発明のミミズの糞土で培養された混合
微生物をミミズの糞土、サンゴ砂およびゼオライトを含
む基材に含有させたことを特徴とするシバの病害防除資
材は、シバの各種病害を有効に防除することが可能であ
り、ひいては農薬の散布回数の減少または無農薬でゴル
フ場のシバを管理することが可能になった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレプトバーティシリウム属に属する
    微生物、バチルス・セファリカスおよびバチルス・セレ
    ウスからなる3種の混合微生物をミミズの糞土中で培養
    して得られる培養物を含むシバの病害防除資材。
  2. 【請求項2】 ストレプトバーティシリウムに属する微
    生物、バチルス・セファリカスおよびバチルス・セレウ
    スからなる3種の混合微生物をミミズの糞土中で培養し
    て得られる培養物、ミミズの糞土、サンゴ砂ならびにゼ
    オライトを含むシバの病害防除資材。
  3. 【請求項3】 ストレプトバーティシリウム属に属する
    微生物がストレプトバーティシリウム・エスピー、スト
    レプトバーティシリウム・グリセオバーティシラツム、
    ストレプトバーティシリウム・ラダカヌムまたはストレ
    プトバーティシリウム・アルダムである請求項1または
    2記載のシバの病害防除資材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載のシ
    バの病害防除資材をシバ地に散布することを特徴とする
    シバの病害防除方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかの項に記載のシ
    バの病害防除資材を肥料成分とともにシバ地に散布する
    ことを特徴とするシバの病害防除方法。
  6. 【請求項6】 肥料成分が、窒素、リンおよびカリウム
    を含む化成肥料である請求項5記載のシバの病害防除方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105724464A (zh) * 2016-01-27 2016-07-06 重庆工商大学 一种生物农药及其制备方法
CN113416672A (zh) * 2021-06-18 2021-09-21 石家庄市丰硕肥业有限公司 一种土壤修复菌剂的制作及使用方法

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