JPH08143411A - シバの病害防除資材 - Google Patents

シバの病害防除資材

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JPH08143411A
JPH08143411A JP6289794A JP28979494A JPH08143411A JP H08143411 A JPH08143411 A JP H08143411A JP 6289794 A JP6289794 A JP 6289794A JP 28979494 A JP28979494 A JP 28979494A JP H08143411 A JPH08143411 A JP H08143411A
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JP
Japan
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mixed
disease
microorganisms
microorganism
diatomaceous earth
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JP6289794A
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Naoto Haraguchi
直人 原口
Mieko Ito
三重子 伊東
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New Oji Paper Co Ltd
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヤシガラ炭およびケイソウ土を含む基材に混合
微生物を含有させたシバの病害防除資材の提供。 【構成】 放線菌 Streptoverticillium sp. OJ-A3
(微工研菌寄第 12133 号),細菌 Bacillus sphaericu
s OJ-B3 (微工研菌寄第 12082 号),および Bacillus
cereus OJ-B4 (微工研菌寄第 12134 号)をヤシガラ
炭およびケイソウ土を含む基材に含有させたシバの病害
防除資材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヤシガラ炭およびケイ
ソウ土からなる基材に、混合微生物を含有させたことを
特徴とするシバの病害防除資材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場の多くがシバ地に対して大量の
肥料成分を与え、頻雑な低刈り、激しい踏圧、灌水、目
土使用、その上各種の更新作業など、集約的な管理が行
われている。このように管理されたシバ地には多数の病
気が発生する(江原薫(1976)、芝草と芝地、p365、養賢
堂)。さらにゴルフ場ではシバ地に対して美観を要求す
るため、殺菌剤、殺虫剤および除草剤などの農薬を大量
に使用する傾向がある。例えば、グリーンでは一般に年
間 15 〜 22 回も殺菌剤が散布される。そのため、農薬
による環境破壊や水質汚染などが急速に進み、大きな社
会問題となっている。こうした問題に対して、各都道府
県では「ゴルフ場の農薬安全使用指導要綱」を定め、農
薬の使用の指導と監視が行われており、今後、農薬の使
用規制がますます厳しくなることが予想される。そこで
近年、農薬の替わりに病害を防除する手段として、各種
の土壌改良資材をシバ地の土壌中に処理して病原菌が生
息しにくく、かつシバの生育に良好な土壌条件を作り出
す方法や、さらには病原菌に拮抗作用を示す微生物を積
極的に散布する方法などが試みられている。
【0003】例えば、土壌改良資材としては炭、ゼオラ
イト、サンゴ砂、セラミックスなど各種の多孔質の基材
が用いられている(特開平6−9321号公報、特開平
1−264986号公報、特開平4−142390号公
報)。一般に病害が発生し易いシバ地は、踏圧や集約的
な管理のため、病原菌が生息し易い嫌気的な土壌条件で
ある。このような多孔質資材の土壌中への混入は、好気
的な土壌条件にするためのコアリングやエアレーション
などの作業と平行して行われている。また、好気的な土
壌条件になるとシバの生育が良くなり、さらには病原菌
に拮抗作用を示す微生物が生息しやすく、ひいては病害
の防除が可能になることが期待されている。しかしなが
ら、病害防除の観点から見た場合、永年的に管理されて
いるシバ地の土壌中の微生物相は貧弱であり、病原菌に
拮抗作用を示す微生物が処理された場合でも、これらの
微生物が生息するまで長期間を要するため、その間の病
害の発生や拡大は管理上容認され難いのが現状である。
そのため即効的な効果を示す農薬を使用せざるを得な
い。
【0004】一方、病原菌に拮抗作用を示す微生物を用
いた防除法として、トリコデルマ菌を有機肥料あるいは
無機肥料に混合した資材(特開平3−236304号公
報)、病原菌には有効ではないがシバの生育に有効な光
合成細菌を含む資材、あるいは本件出願人等が開示した
混合微生物を用いる方法(特開平6−72815号公
報、特開平6−211616号公報)などがある。これ
らの微生物資材は効果が認められるものの、効果の持続
性の点から改良が求められていた。この理由として、ト
リコデルマ菌の病原菌に対する殺菌メカニズムが溶菌性
であるため、予防散布効果はなく、すでに発生した病害
に対してのみ有効であり、さらには罹病部分の回復は速
いが病班の拡大を阻止することは不可能であることが挙
げられる。
【0005】一方、本件特許出願人等が見いだした混合
微生物はシバに対しなんら生育不良や薬害等を生じさせ
ることなく土壌中の有機或いは無機の栄養源を利用し
て、増殖しながら抗菌物質を生産して病原菌を殺菌する
ことを特徴としている。しかしながら、本混合微生物は
液剤で散布するため、微生物の生存にとって不良な影響
(高温、紫外線、乾燥など)が緩和されている場合、例
えば夕方、曇天および降雨時などに散布した場合は安定
した効果を示すが、日中に散布した場合、これらの影響
によって急速に死滅して安定した防除効果を示さないと
いう欠点のあることが判明した。このような散布条件の
制約はゴルフ場の管理業務の中では受け入れ難い要因で
ある。このように微生物資材、あるいは各種土壌改良資
材を用いたシバの病害防除法は各種の問題点を有してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本件発明者ら
は、当該微生物の各種自然環境下での動態を鋭意研究し
た結果、本混合微生物の効果を安定させるために各種の
土壌改良資材との併用に着目した。本混合微生物をこれ
らの微生物の生存や増殖に好適な環境下で散布しても病
原菌は一時的に密度を低下させるが、病原菌に好適な嫌
気的条件が維持される限り、再び病原菌が優先種となる
ため効果が安定しないことが判明したためである。さら
に当該微生物を芝地に定着させて殺菌性を維持させるた
めには、当該微生物が定着し易く、かつ病原菌が定着し
にくい環境にシバ地を土壌改良しなければならないこと
が判明した。
【0007】従って、本発明の目的は特開平6−728
18号公報によって開示された混合微生物によるシバの
病害を有効に防除するために、処理時における微生物に
対する紫外線やその他の不良要因の影響を少なくし、さ
らには当該微生物が繁殖しやすい土壌環境を作り出すた
めに、ヤシガラ炭およびケイソウ土からなる基材に混合
微生物を含有させた病害防除資材を発明し、これを用い
ることによってかかる課題を解決することを可能にした
シバの病害防除法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件出願人らは、先の特
開平6−72818号公報によって開示されたストレプ
トバーティシリウム属 OJ−A3、バチルス属 OJ−
B3およびOJ−B4から成る混合微生物が主要なシバ
の病害防除に対して有効であることを明らかにした。さ
らに、本発明者らは混合微生物の有効な処理法につい
て、鋭意研究を重ねた結果、ヤシガラ炭およびケイソウ
土に本混合微生物を吸着させて乾燥させた資材が、有害
な紫外線を予防し病害に対して混合微生物の効果をより
安定的に維持させることを明らかにした。
【0009】本発明は、上記知見を基になされたもの
で、ヤシガラ炭およびケイソウ土を含む基材に混合微生
物を含有させたことを特徴とするシバの病害防除資材に
存する。さらに本発明は混合微生物が、放線菌 Strepto
verticillium SP. OJ-A3(微工研菌寄第12133 号),細
菌 Bacillus sphaericus OJ-B3(微工研菌第 12082
号)、及び Bacillus cereus OJ-B4 (微工研菌第 1213
4 号)であることを特徴とするシバ病害防除資材に存す
る。
【0010】以下、本発明に用いられる混合微生物、基
材および病害防除法について詳述する。なお、本発明に
用いられる混合微生物は、先の特開平6−72818号
公報によって開示されたように、次のようにして得られ
た。
【0011】混合微生物 OJ−A3、OJ−B3およびOJ−B4はそれぞれ岡
山県内のアカマツ林から採取された土壌より分離された
もので、これらの菌学的性質は表1、表2および表3に
示すとおりである。その結果、各微生物の培養性状、並
びに各生理的性質から、OJ−A3はStreptoverticill
ium sp.、OJ−B3は Bacillus sphaericus 、および
OJ−B4Bacillus cereus と同定された。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【参考例1】混合微生物の各種シバの病原菌に対する殺菌性 混合微生物を構成する各微生物の主要なシバの病原菌に
対する殺菌性を表4に示した。試験方法は、各微生物を
それぞれグルコース5g、イーストエキストラクト5
g、ペプトン 10 g/l、pH 6.8 に調整された液体
培地(以下、GYP培地と略記する)で、25 ℃、7日
間、振とう培養した後、無菌的に培養ろ液を得た。つい
でPDA培地(ニッスイ)で予め培養された各病原菌の
菌ディスク(径6mm)を各微生物の培養ろ液中に5日間
浸漬した。5日後、菌ディスクを取り出して無菌水で洗
浄して、再度、GYP培地に移して5日間培養した。殺
菌性は、培養終了後、各病原菌を取り出して、菌ディス
クの乾燥重量(105 ℃、4時間)を測定し、次式によっ
て求めた。 殺菌性(%)={1−(各処理区の菌糸量÷無処理区の
菌糸量)}×100
【0015】
【表4】 この結果、表4に示されたように各微生物の培養ろ液は
各種の病害菌に対し、単独あるいは混合しても約 68 〜
86 %の高い殺菌性を示した。このように室内試験では
各微生物の培養ろ液も殺菌性を示すが、特に野外試験の
場合、先の特開平6−72818号公報によって開示さ
れたように、培養ろ液、あるいは微生物を単独で散布す
るより、混合微生物を散布するほうが顕著に高い防除効
果を示す。
【0016】微生物の培養および混合微生物の作製方法 本発明の混合微生物の培地に特に制限はなく、微生物が
増殖可能であればいづれも使用可能であり、全ての微生
物に共通して使用できる培地を用いることが作業性の点
から望ましい。例えば、上記のGYP培地、抗生物質生
産用放線菌培地、肉エキス培地などがあげられ、これら
を適宜組み合わせても構わない。また、培養条件は振と
う回数、培養温度、培養期間などそれぞれの微生物に適
した条件を適宜選べばよい。さらに液体培養はもちろ
ん、固体培養してもよい。微生物の混合方法は、培養終
了後、それぞれの微生物の培養液を適宜希釈あるいは濃
縮して、培地1mlあたりの微生物数が 104 〜 108 にな
るように調整する。ついでそれぞれの培養液を等量混合
して3種微生物を含む混合微生物の培養液を作製した。
以下、培養液と略記する。
【0017】ヤシガラ炭 ヤシ殻を加熱し炭化して得られた市販の粒状(粒径 2
〜 4 mm)のヤシガラ炭を使用する。ケイソウ土 珪藻殻を主成分とするケイソウ原土を粉砕して精製され
た市販品を用いる。混合微生物を含むヤシガラ炭およびケイソウ土からなる
資材の作製法 ヤシガラ炭とケイソウ土の混合割合は、ヤシガラ炭重量
部 100 に対してケイソウ土 100 〜 300 重量部、好ま
しくは 200 〜 250重量部である。ついで上記のヤシガ
ラ炭およびケイソウ土への微生物の混合方法は、前記方
法で作製された等量ずつの混合微生物を含む培養液 0.3
〜 30mlを上記割合で調整されたヤシガラ炭に均一に分
散するように噴霧、あるいは添加した後、同様に調整し
たケイソウ土を加えて攪拌混合し、さらに適宜水を加え
ながら、粒径 4 〜6 mmに造粒する。さらに得られた
造粒物を微生物が死滅させないように例えば、自然乾
燥、凍結乾燥、熱風乾燥などによって、含水率 5〜40
%以下、好ましくは 20 %以下まで乾燥させる。以下、
乾燥粒剤と略記する。なお、本乾燥粒剤中には、 100 g
あたり 104 〜 108 の混合微生物が含まれる。
【0018】乾燥粒剤の散布方法 上記のようにして得られた乾燥粒剤を、病害の発生して
いる各種のシバ地、例えばノシバ、コウライシバ植栽の
フェアウエイ、あるいはベントグラス植栽のグリーンな
どに1m2あたり 50 〜 200gずつ散布する。また、病害
の発生前、すなわち病害の発生が予想されるシバ地にも
同様に予防散布しても構わない。なお、本乾燥粒剤は各
種のシバに対してなんら薬害を生じさせないため、散布
量および散布回数は病害の発生及び快復状況などを見て
適宜変更しても構わない。さらにシバの成長を促進させ
て病害からの回復を早めたり、緑色を保持させるために
有機あるいは無機など各種の肥料成分と混合散布しても
構わない。対象病害 本乾燥剤は、各種の病害に有効であり、特に表4に示さ
れた主要な病害には有効である。
【0019】
【実施例】次に、下記実施例に基づいて本発明を説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって何等制限される
ものではない。
【実施例1】芽だし苗によるラージパッチに対する防除効果の検定 混合微生物の培養液の作製 500ml容量の三角コルベンにGYP培地 200mlを入れて
オートクレーブ殺菌後、それぞれOJ−A3,OJ−B
3およびOJ−B4を接種した。ついでそれぞれの微生
物を7日間, 25 ℃で振とう培養した。培養終了後、適
宜希釈あるいは濃縮して、培地1mlあたりの微生物数が
それぞれ 106 になるように培養液を調整した後、1:
1:1の割合でそれぞれ等量混合して3種微生物を含む
混合微生物の培養液を 0.3ml、3ml、30ml作製した。乾燥粒剤の作製 ヤシガラ炭(奈良炭化工業(株)社製) 30 gに上記の
培養液 0.3ml、3ml、30mlをそれぞれ噴霧した後、ケイ
ソウ土(和光純薬工業(株)社製) 70 gを加えて攪拌
混合し、さらに適宜水を加えながら粒径4〜6mmに造粒
した。ついでそれぞれの造粒物を常法に従い、凍結乾燥
して混合微生物を含む乾燥粒剤を作製した。
【0020】試験方法 湿らせた山砂約 30 gを入れた径 4 cm、高さ 15 cm
のガラス製の試験管内にノシバを播種して、25 ℃で約
7日間、培養室内で養成して苗高約 3 cm の芽だし苗
を得た。ついでキャベツ培地(キャベツの粉末 10g、
水 10ml)で予め培養された リゾクトニアソラニ(湿重
量:約1g)を試験管内に接種して7日間培養して、ラ
ージパッチを発病させた。発病後、前記方法で作製され
た乾燥粒剤をそれぞれ1m2あたり 100gの割合で試験館
内に散布した。なお、無処理区は発病後、混合微生物を
含まない乾燥粒剤を同様に散布した。調査は、乾燥粒剤
散布 14 日後に試験管内の罹病本数を調査して、次式で
防除価を求めた。 防除価(%)={1−(各処理区の罹病本数÷無処理区
の罹病本数)}×100
【0021】
【比較例1】本混合微生物を含む乾燥粒剤の効果を比較
するために、乾燥粒剤と同量の菌数を含む混合微生物の
培養液(以下、液剤と略記する)を1m2あたり 0.3ml、
3ml、30mlの割合で発病後の芽だし苗に散布して防除価
を求めた。また、対照殺菌剤として1m2あたり「グラン
サー」(キング化学(株)社製)1gを1lに希釈した
後、同様に発病後の芽だし苗に散布して防除価を求め
た。さらにヤシガラ炭およびケイソウ土を前記の割合で
混合して乾燥した混合微生物を含まない基材(以下、本
材を基材と略記する)を1m2あたり 100 gの割合で発
病後の芽だし苗に散布して防除価を求めた。
【0022】
【表5】 これらの調査結果を表5に示したが、本試験は直射日光
の影響がない室内条件のため乾燥粒剤の防除価は約 53
〜 77 %と液剤と同等の効果を示した。さらに乾燥粒剤
中に含まれる混合微生物の培養液量は3ml/m2が最も効
果が高かった。なお基材の効果は、無処理区と有意な差
は認められなかった。
【0023】
【実施例2】野外における乾燥粒剤と液剤によるラージ
パッチに対する防除効果の検定本発明の野外における効
果を明らかにするために、ゴルフ場のフェアウエイで発
病しているラージパッチに対し試験を実施した。試験場所 三重県亀山市にある亀山ゴルフ倶楽部のノシバが植栽さ
れているフェアウエイで実施した。混合微生物の培養液および乾燥粒剤の作製 実施例1と同様にして作製した。
【0024】試験方法 1994年4月下旬に、直径1m前後のパッチを4等分した
後、1m2あたり 3mlの混合微生物の培養液を含む乾燥
粒剤 100g を散布した。なお、無処理区は無散布区と
した。調査は、散布時および散布1月後に各処理区の病
班部を写真撮影して写真で病班面積を測定した後、下記
の式で病班面積率および防除価を求めた。 病班面積率=病班面積÷区画面積 防除価(%)={1−(調査日の病班面積率÷散布時の
病班面積率)}×100
【0025】
【比較例2】なお本混合微生物を含む乾燥粒剤の効果を
比較するために、前記の方法で作製した混合微生物の培
養液3mlを含む液剤を1m2あたり1lに希釈して散布し
た。また、対照殺菌剤として「グランサー」1gを1m2
あたり1lに希釈して散布した。さらに基材を1m2あた
り 100 gの割合で散布した。
【0026】
【表6】 これらの結果を表6に示したが、乾燥粒剤の防除価はグ
ランサーの約 83 %に次いで約 68 %と高い効果を示し
た。特に注目すべき点は、室内で実施した実施例1にお
いては、乾燥粒剤と液剤の効果に有意な差は認められな
かったが、本野外試験の場合、乾燥粒剤は液剤の約 1.5
倍と高い効果を示した。なお、基材の効果は実施例1
と同様に無処理区と有意な差は認められなかった。
【0027】
【実施例3】野外における乾燥粒剤と肥料のラージパッチに対する混
合効果の検定 試験場所 三重県亀山市にある亀山ゴルフ倶楽部のノシバが植栽さ
れているフェアウエイで実施した。供試資材 本発明の混合微生物は実施例1に記載した方法で微生物
を培養して、各微生物の等量混合の培養液3mlを含む乾
燥粒剤 100gを1m2あたりの処理量とした。また、化成
肥料(N:2−P:2−K:2)を1m2あたり 50gず
つ同時に散布した。一方、グランサーは1gを1lに希
釈して、1m2あたり散布した。ついでグランサーおよび
無処理にもそれぞれ化成肥料を1m2あたり 50gずつ散
布した。
【0028】試験方法 1994年4月下旬に、実施例2に記載したのと同様の方法
で試験を行い効果を比較した。
【表7】 これらの結果を表7に示したが、本発明による乾燥粒剤
は肥料成分と混合散布することにより、グランサーより
も高い防除効果をもたらした。
【0029】
【発明の効果】本発明のヤシガラ炭およびケイソウ土を
含む基材に混合微生物を含有させた病害防除資材はシバ
の各種病害を有効に防除することが可能であり、ひいて
は農薬の散布回数の減少または無農薬でゴルフ場のシバ
を管理することが可能になった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:085)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヤシガラ炭およびケイソウ土を含む基材
    に混合微生物を含有させたことを特徴とするシバの病害
    防除資材。
  2. 【請求項2】混合微生物が、放線菌 Streptoverticill
    ium sp. OJ-A3 (微工研菌寄第 12133 号),細菌 Baci
    llus sphaericus OJ-B3 (微工研菌寄第 12082号)、お
    よび Bacillus cereus OJ-B4 (微工研菌寄第 12134
    号)であることを特徴とする請求項1記載のシバの病害
    防除資材。
JP6289794A 1994-11-24 1994-11-24 シバの病害防除資材 Pending JPH08143411A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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