JP3135708B2 - 植物病原菌防除剤および該防除効果を有する有機質肥料 - Google Patents

植物病原菌防除剤および該防除効果を有する有機質肥料

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JP3135708B2
JP3135708B2 JP04279262A JP27926292A JP3135708B2 JP 3135708 B2 JP3135708 B2 JP 3135708B2 JP 04279262 A JP04279262 A JP 04279262A JP 27926292 A JP27926292 A JP 27926292A JP 3135708 B2 JP3135708 B2 JP 3135708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物病原菌防除剤、植物
病原菌防除機能を有する有機質肥料およびその製造方法
に関する。詳細には、植物病原菌、特に芝草の病原菌に
対して高い防除効果を有する植物病原菌防除剤および有
機質肥料、並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】植物を枯らしたりその生育を阻害する種
々の病原菌に対する有効な防除対策が常日頃求められて
いる。特に、芝草およびその近縁の植物は、“赤焼病”
菌であるピシウムアファニデルマータム(Pythium apha
nidermatum)、“春はげ症”菌であるピシウムバンタプ
ーリ(Pythium vanterpooli)およびピシウムグラミニ
コーラ(Pythium graminicola)、“ラージパッチ”をひ
きおこすリゾクトニアソラニ(Rhizoctonia solani)、
“ダラースポット病”菌であるスクレロチニアホモエオ
カルパ(Sclerotinia homoeocarpa)などの病原菌の感
染によって枯死するという被害を被ることが多い。これ
らの病原菌は一般に土壌中に存在し、しかもその感染力
が強いことから、ゴルフ場等ではその防除に苦心してい
るのが現状である。
【0003】上記の病原菌防除対策としては、従来、薬
剤を散布する方法、病原菌に対して抵抗性のある芝草品
種を選んで植える方法等が行われており、特に薬剤散布
が汎用されてきた。しかしながら、薬剤を散布する方法
は、ヒトや他の生物の体内への薬剤の蓄積や残留、刺激
臭、河川や地下水への薬剤の流入や浸み込み、生態系の
破壊等の自然環境の破壊や汚染などを生じており、大き
な社会問題になっている。また、病原菌に抵抗性のある
品種を選んで生育させる方法では、生育する芝草の品種
が限定されてしまい、しかも生育環境や土壌が必ずしも
その品種に適合しない場合が多々あるという問題があ
る。
【0004】また、芝草などの植物の肥料としてはこれ
まで化成肥料が多用されてきたが、化成肥料は即効性は
あるものの濃度障害による植物の成育不良や枯れ、連用
による土のやせ、環境汚染等の問題を生じている。そこ
で、化成肥料のそのような欠点を解消するものとして、
鶏糞、豚糞、牛糞、骨粉等の動物由来の有機質物や、油
カス、麦かん、稲藁、落葉等の植物由来の有機質物を原
料とする有機質肥料が見直されている。しかしながら、
従来の化成肥料および有機質肥料とも、肥料としての機
能は有するものの、植物の病原菌に対しては積極的な防
除作用を持たず、肥料効果および病原菌防除効果を両方
を兼ね備えた肥料が求められてきた。
【0005】
【発明の内容】上記の点から、本発明者らは薬剤によら
ないで、植物、特に芝草の病原菌を防除すること、更に
は植物の生育作用を有すると共に病原菌に対する防除作
用を有する肥料を得ることを目的として研究を続けてき
た。その結果、植物病原菌に対して拮抗性を有するシュ
ードモナス属細菌とベタインとを組み合わせると植物病
原菌に対して高い防除効果が得られること、そしてそれ
らの2者を添加して製造した有機質肥料は、肥料として
の効果は勿論のこと、植物病原菌に対する防除効果の点
でも極めて有効であることを見いだして本発明を完成し
た。
【0006】したがって、本発明は、植物病原菌に対し
て拮抗性を有するシュードモナス属細菌およびベタイン
を含むことを特徴とする植物病原菌防除剤である。
【0007】更に、本発明は、植物病原菌に対して拮抗
性を有するシュードモナス属細菌およびベタインを添加
したことを特徴とする植物病原菌防除機能を有する有機
質肥料である。そして、本発明の有機質肥料は顆粒状と
したときに、特に大きな植物病原菌の防除機能を有して
おり、本発明は顆粒化した上記有機質肥料をその好まし
い態様として包含する。
【0008】本発明の有機質肥料は、植物病原菌に対し
て拮抗性を有するシュードモナス属細菌、ベタイン、有
機質原料および必要に応じて発酵助材を含む肥料用原料
に水を加えて発酵させるか、または発酵済みの有機質肥
料に植物病原菌に対して拮抗性を有するシュードモナス
属細菌、ベタイン、水および必要に応じて多孔質の吸着
性担体を混合撹拌することにより製造することができ、
したがって本発明はそのような有機質肥料の製造方法を
も包含する。
【0009】植物病原菌に対して拮抗性を有するシュー
ドモナス属細菌としては、植物病原菌に対して拮抗性を
有するシュードモナス属細菌であればいずれでもよく、
植物の種類やそれに対する病原菌の種類によって色々な
ものが使用できる。例えば、芝草の病原菌に対して拮抗
性を有するシュードモナス属細菌としては、シュードモ
ナス・メソフィリカ(Pseudomonas mesohpilica)、シ
ュードモナス・プティダ(Pseudomonas putida)、シュ
ードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonasfluoresce
ns)、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas ae
ruginosa)、シュードモナス・ピケッティー(Pseudomo
nas pickettii)、シュードモナス・ストゥゼリ(Pseudo
monas stuzeri)シュードモナス・マルトフィリア(Pseu
domonas maltophilia)などを挙げることができ、これ
らのシュードモナス属細菌はいずれも入手可能であり、
例えばシュードモナス・フルオレッセンスは、財団法人
発酵研究所(Institute of Fermentation;IFO)から凍
結乾燥状態でIFO 14160として、シュードモナス・プテ
ィダはIFO14164として分譲される。これらのシュードモ
ナス属細菌は、上記したピシウムアファニデルマータ
ム、ピシウムバンタプーリ、ピシウムグラミニコーラな
どのピシウム属、リゾクトニアソラニなどのリゾクトニ
ア属、スクレロチニアホモエオカルパなどのスクレロチ
ア属の病原菌に対して拮抗性を有しておりそれらの病原
菌の高い防除効果を有する。
【0010】また、ベタインは、一つの分子中に陽イオ
ンとして第四アンモニウムと、酸特にカルボン酸の陰イ
オンをもつ分子内塩に対する一般名である。したがっ
て、ベタインにはそのような分子内塩形成している種々
の化合物が包含され、本発明ではそれらのいずれも使用
できるが、特にトリメチルグリシンが有効である。
【0011】シュードモナス属細菌は土壌中に含まれて
おり、またベタインは植物または動物の組織中に含まれ
る。しかし、土壌中に元来含まれているシュードモナス
属細菌および植物組織中にベタインのみでは、有効な病
原菌防除効果を果たすことができない。したがって本発
明は、シュードモナス属細菌およびベタインの両者を外
部から積極的に与えて、植物病原菌の防除を行うように
した植物病原菌防除剤である。
【0012】シュードモナス属細菌およびベタインを使
用して植物病原菌の防除を行うに当たっては、培養など
によって増殖させたシュードモナス属細菌をベタインと
共に、水やその他の液体媒体、固体担体、増量剤などに
溶解、分散、または混合させた状態で植物に散布やその
他の適当な方法で施したり、或いは植物を生育させる土
壌中にシュードモナス属細菌とベタインを混入する方法
などを採用することができる。その場合のシュードモナ
ス属細菌およびベタインの付与量は、植物の種類、生育
状態、病原発生状態などに応じて適宜調節するとよく、
例えば芝草の場合は1m2当たりシュードモナス属細菌
を約105〜1012個程度、好ましくは107〜1010
程度、ベタインを約10mg〜50g程度、好ましくは
250mg〜25g程度施すようにするとよい。
【0013】また、シュードモナス属細菌およびベタイ
ンをそのまま植物に施したり、土壌に付与する代わり
に、シュードモナス属細菌およびベタインを有機質肥料
中に添加してシュードモナス属細菌およびベタイン配合
の有機質肥料を形成し、それを芝草などの植物に施すよ
うにすると、植物の生育と病気の防除を同時に行うこと
ができ、しかもシュードモナス属細菌およびベタインの
植物への供給が容易になり望ましい。
【0014】その場合の有機質肥料としては、有機質原
料を発酵させて製造される肥料であればどのようなもの
でもよく、肥料を施す植物の種類等に応じて有機質原料
の種類やその発酵方法を適宜選択するのがよい。
【0015】そのうちでも芝草用肥料としては、セルロ
ースやヘミセルロース等のアラビノキシランを多く含む
有機質原料(例えば小麦フスマ、米ヌカ、トウモロコシ
外皮等)に、シュードモナス属細菌およびベタインを加
え、更に必要に応じて多孔質の吸着性鉱物材料や炭類等
の発酵助材を加えて、発酵させたものが、上記したよう
な芝草の病原菌に対する防除効果が高く好ましい。
【0016】有機質肥料中にシュードモナス属細菌およ
びベタインを添加する方法としては、発酵が一次発酵、
二次発酵、・・・というように多段階発酵の場合は各発
酵の終了後に加えるか、或いは発酵済みの有機質肥料に
加える方法を採用するのが好ましい。その場合に、シュ
ードモナス属細菌およびベタイン配合の有機質肥料を顆
粒状にすると、肥料の取扱性および植物への散布が容易
になるだけでなく、植物病原菌の防除効果を一層長く維
持させることができるので特に好ましい。そのような顆
粒状の有機質肥料は、シュードモナス属細菌およびベタ
インを、有機質肥料製造時に各発酵段階終了後に加えて
も、或いは発酵済みの有機質肥料中に加えて混合・撹拌
・造粒しても製造することができる。
【0017】有機質肥料におけるシュードモナス属細菌
およびベタインの配合量は、有機質肥料1g(乾物換
算)当たり、シュードモナス属細菌約104個以上、好
ましくは106個以上、ベタイン約0.02〜5%、好
ましくは0.5〜2.5%とするのがよい。
【0018】本発明の有機質肥料を製造するに当たって
は、有機質原料に、必要に応じて、ゼオライト、バーミ
キュライト等の吸着性鉱物材料や、木炭、クン炭、モミ
ガラ炭、活性炭、骨炭等の炭類や炭類等からなる発酵助
材、硫酸アンモニウムや過リン酸石灰等のチッソ源、リ
ン源、カリ源、鉄源となる無機質肥料成分、発酵を促進
する微生物等を加えてもよい。また、発酵は一段階のみ
で行っても、または一次発酵、二次発酵、・・・という
ように多段階発酵によって行ってもよい。有機質肥料の
製造に際しては、有機質原料を資化することができ且つ
シュードモナス属細菌の病原菌に対する拮抗作用を妨害
しない微生物を外部から加えて発酵を行うと、施肥効果
の高い有機質肥料を得ることができ望ましい。
【0019】本発明の有機質肥料の望ましい製造方法に
ついて以下に一般的に説明するが、これに限定されるも
のではない。I.有機質肥料の製造例1 : (1)上記したようなアラビノキシラン含有有機質原料
約80〜50重量%と上記した吸着性鉱物材料や炭類な
どからなる発酵助材約20〜50重量%からなる原料
に、該発酵原料の資化作用を有する微生物[例えばアス
ペルギルスフラバス(Aspergillus flavus)、アスペル
ギルスオリゼー(Aspergillus oryzae)、アスペルギル
スソーヤ(Aspergillus sojae)等の菌]を加えて、ま
ず一次発酵させる。この一次発酵に用いる上記したアス
ペルギルスフラバス、アスペルギルスオリゼー、アスペ
ルギルスソーヤ等はいずれも既知の菌を用いればよく、
市販のものや分譲可能なものを入手して使用することが
できる。
【0020】その際の市販のまたは分譲可能なアスペル
ギルスフラバスの例としては、IFO30106、IFO 30107、I
FO 30180、(財)応用微生物学研究奨励会(Institutte
ofApplied Microbiology, University of Tokyo:IA
M)のIAM 3003、北海道大学農学部農芸化学科菌株保存
室(Department of Agricultural Chemistry, Faculty
of Agriculture, Hokkaido Univ.:AHU)のAHU 7407、A
merican Type CultureCollection, USA:ATCCのATCC 10
03等を挙げることができる。また、市販のまたは分譲入
手可能なアスペルギルスオリゼーの例としては、IFO 30
102〜30105、IAM 2648、IAM 2630、IAM 2609、AHU 713
4、AHU 7138、AHU 7139、AHU 7146 、AHU 7156、AHU 71
59、AHU 7216等を挙げることができる。更に、アスペル
ギルスソーヤの例としては、IFO 4200、IFO 4239、IFO
4241、IFO 4243、IFO 4244、IFO 4252、IFO 4274、IFO
4279、IFO 4386、IFO 4391、IFO 4403、IFO 5241、IFO 3
0112、IAM 2669、AHU 7181等を挙げることができる。
【0021】一次発酵に上記した菌を用いる場合は、そ
の量を乾燥菌体に換算して、発酵原料の重量の約0.0
5〜0.2%程度とするのがよい。この一次発酵は、通
常、好気性発酵であり、発酵に際しては原料中の水分含
量の調節が必要である。水分含量が多すぎると発酵熱が
発生しにくくなって嫌気性発酵が主として起こり異臭を
有し且つ肥効の低い腐敗物を生成し易くなる。一方、水
分含量が少ないと、発酵温度が急激に上昇して有効成分
であるチッソ分等の揮発や有用微生物の死滅を招く。一
般的には、発酵原料の合計重量に基づいて水分含量を約
35〜50%、特に約40〜45%にして一次発酵を行
うのが望ましい。一次発酵を均一に行うために、発酵原
料中の水分を均一にする必要があるのでよく混合する。
そして、一次発酵期間中、発酵物の品温を約20〜75
℃に保つのがよい。品温が75℃よりも高いと、チッソ
分等の揮発や有用微生物の死滅を招き易く、一方、20
℃よりも低いと好気性発酵が不充分になって、アラビノ
キシランを含有する有機質原料中の成分の有用成分への
変換、有用微生物の増殖等を達成できない恐れがある。
発酵物の品温を約20〜75℃に保つための具体的方法
としては、発酵中の雰囲気温度を20〜40℃、特に2
5〜30℃にコントロールすることにより充分達成でき
る。
【0022】この一次発酵は、水分含量を調節した発酵
原料を堆積させ、品温を上記した温度範囲に維持するよ
うに堆積した発酵原料の切り返しや撹拌を発酵の終了ま
で数回行う。一次発酵の終了は、原料として使用したフ
スマ等の粒状物がすべて団塊状または団粒状になった時
点を目安とすることにより知ることができる。また、発
酵開始時には発酵原料中の水溶性全糖量は、通常、原料
1g当たり約30〜50mgであるが、一次発酵が進行
するにつれて発酵原料中の水溶性全糖量が減少してゆく
ので、発酵物1g当たりの水溶性全糖量が約20〜25
mgになった時点をもって一次発酵の終了とするのがよ
い。また、この一次発酵の終了時には発酵原料中に添加
した上記菌類が増殖してくるので、それらの菌数の合計
が通常1×106CFU/g(Colony Forming Unit/g)
以上になった時点をもって一次発酵の終了とすることも
できる。例えば、水分含量を約40%に調節した上記発
酵原料に、その重量に対して0.1%の乾燥した上記一
次発酵用菌類を加えて、雰囲気温度を約25〜30℃に
コントロールして発酵させた場合には、通常、約30〜
48時間で一次発酵が終了する。
【0023】(3)次に、上記のようにして一次発酵さ
せた発酵原料に植物病原菌に対して拮抗性を有するシュ
ードモナス属細菌およびベタインを添加して二次発酵さ
せる。ベタインを添加する際に、ベタインをゼオライト
等の吸着性鉱物に担持させて添加すると、ベタインの溶
出が徐放的になりより好ましい。二次発酵も資化微生物
の存在下に行うことが好ましく、そのような微生物の例
としては、ストレプトミセス(Streptomyces)属の放線
菌、シュードモナス(Pseudomonas)属の細菌およびバ
シルス(Bacillus)属の細菌等を挙げることができる。
ストレプトミセス属の放線菌としては、特にストレプロ
ミセスヘイミ(Strept omyces heimi)、ストレプトミセ
スフラベオラス(Streptomyces flaveolus)、ストレプ
トミセスミシオネンシス(Streptomyces misionensis
およびストレプトミセスヒューマナス(Streptomyces f
umanus)の菌類が資化効果が高く有用である。また有用
なシュードモナス属の細菌の例としてはシュードモナス
セパシア(Pseudomonas cepacia)、シュードモナスフ
ルオレセンス(Pseudomonas fluorescence)、シュード
モナスプチダ(Pseudomonas putida)を、そして有用な
バシルス属の細菌の例としてはバシルスサーキュランス
Bacillus circulans)、バシルスズブチリス(Bacill
us subtilis)を挙げることができる。
【0024】この二次発酵にストレプトミセス属の放線
菌、シュードモナス属の細菌および/またはバシルス属
の細菌を使用する場合は、いずれも既知のものを使用す
ればよく、それらはいずれも市販されているかまたは分
譲入手可能である。ストレプトミセスヘイミの例として
はIFO 13048、ATCC 25460を、ストレプトミセスフラベ
オラスの例としてはIFO 3408、IFO 3715、IFO 12768、A
TCC 3319を、ストレプトミセスミシオネンシスの例とし
てはIFO 13063、ATCC 14991、ATCC 25475を、ストレプ
トミセスヒューマナスの例としてはIFO 13042、ATCC 19
904、ATCC 25454を、シュードモナスセパシアの例とし
てはIFO 3739、IFO 14074、IFO 14595、ATCC 25416、AT
CC10856を、シュードモナスフルオレセンスの例として
はIFO 3081、IFO 3507、IFO 3903、ATCC 13525、ATCC 1
5453を、シュードモナスプチダの例としてはIFO 3738、
IFO 12653、ATCC 12633、ATCC 4359を、バシルスサーキ
ュランスの例としてはIFO 3329、IFO 3967、IFO 13625
〜13640、IAM 1140、AHU 1363、AHU 1365、AHU 1646、A
TCC 4513、ATCC 8384、ATCC 9966、ATCC 14175、ATCC14
176等を、またバシルスズブチリスの例としてはIFO 300
7、IFO 3134、ATCC 6501、ATCC 12695を挙げることがで
きる。
【0025】二次発酵に資化微生物を用いる場合は、そ
の量を乾燥菌体に換算して、一次発酵で得られた生成物
の重量に基づいて約0.05〜0.2%程度とするのが
よい。この二次発酵では、上記した純粋な乾燥菌体の他
に、それらの菌体の少なくとも1種を含む発酵生成物を
使用してもよい。例えば、二次発酵により得られる生成
物の一部を採取して、それを次の二次発酵用の菌体原料
として一次発酵生成物に加えて二次発酵を行うことがで
きる。その場合には、一次発酵生成物の乾燥重量に基づ
いて、乾燥した二次発酵生成物を約5〜20%添加して
二次発酵を行うとよい。
【0026】この二次発酵も、通常、好気性発酵であ
り、発酵に際しては原料中の水分含量の調節および発酵
温度の調節が必要である。水分量が多過ぎたりまたは少
な過ぎると、一次発酵の場合と同様の問題を生じ、更に
発酵温度が高過ぎたりまたは低過ぎても一次発酵におけ
るのと同じような不良な結果を招く。一般的には、一次
発酵生成物の重量に基づいて水分含量を約30〜45
%、特に約40〜45%にし、かつ品温を約20〜75
℃に保つのがよい。該品温を保つための具体的な方法
は、前記一次発酵時の雰囲気温度のコントロールと同様
にすればよい。
【0027】二次発酵時に、水分含量を調節した一次発
酵生成物を堆積させ、品温を上記した温度範囲に維持す
るように堆積物の切り返しや撹拌を二次発酵の終了まで
数回行うのがよい。二次発酵の終了時期は、粒度の細か
いサラサラした顆粒状生成物が得られることにより知る
ことができる。また、より厳密には、二次発酵生成物1
g当たりの水溶性全糖量が約5mg以下になった時点を
もって二次発酵の終了とするのがよい。一般に、二次発
酵生成物またはその抽出液中の水溶性全糖量がゼロに近
いほど有機質肥料としての効果が高く望ましい。二次発
酵後に得られたこの有機質肥料は、そのまま早めに使用
するか、または有用微生物を殺さない条件下で充分に乾
燥した後に通気性のない袋等の容器に入れて保存してお
くとよい。
【0028】II.有機質肥料の製造例2:シュードモナ
ス属細菌およびベタインを一次発酵後に添加しないで上
記Iにおけるのと同様にして製造した有機質肥料に、シ
ュードモナス属細菌、ベタイン、水および必要に応じて
多孔質鉱物や炭類などの多孔質吸着性担体を加えて、混
合・撹拌し、添加されたシュードモナス属細菌を更に必
要に応じて増殖させて、そのまままたは乾燥して本発明
の有機質肥料を製造する。
【0029】上記のようにして製造された本発明の有機
質肥料は、悪臭のないサラサラした顆粒状であって、取
り扱いが極めて容易であり、草花、野菜、稲、麦、豆
類、樹木、果樹等のいずれの植物に対しても有効に使用
でき、しかも病原菌に対する防除効果を長期間に亙って
持続・維持することができる。本発明の有機質肥料を芝
草に施す場合は、そのまま散布等の手段で直接芝草に施
肥でき、通常、芝草1m2当り約50〜500gの割合
で施す。更に、芝草の目土の代わりに芝草1m2当り約
100g〜1000gの割合で施すと、目土の効果と施
肥の効果を同時に得ることができる。
【0030】本発明の防除剤および有機質肥料は、特に
芝草用の病原菌防除剤および肥料として適しており、コ
ウライシバ、ノシバ、ベントグラス、ペレニアルライグ
ラス、バミューダブルーグラス等の芝草の上記したよう
な病原菌に対して特に高い防除効果を有する。以下に本
発明を実施例により具体的に説明するが本発明はそれに
より限定されない。
【0031】
【実施例】
《実施例 1》 (1) ゴルフ場のベントグラス毛根部分よりシュード
モナス属細菌を採取して滅菌水に懸濁して希釈し、これ
をP−1培地(K2HPO41g、MgSO4・7H2O 0.5g、KCl
0.2g、NaNO35g、デオキシ塩素酸 1g、トリメチ
ルグリシン1g、寒天15g)に接種して、28℃で2
日間振盪培養した。366nmの紫外線下で観察して、
蛍光物質を分泌しているものをP−1培地に分離して、
シュードモナス属細菌からなる複数の菌株を得た。該複
数の菌株のうちから、3つの菌株(以下、菌株A、菌株
Bおよび菌株Cとする)を採取して用い、下記(2)に
より芝草病原菌であるピシウム・アファニデルマータム
菌(Pythium aphanidermatum;IFO 7230)と対峙培養して
その拮抗性を調べた。ここで菌株A、BおよびCは、シ
ュードモナス・プティダ(Pseudomonas putida)、シュ
ードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluoresce
ns)またはシュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas
aeruginosa)のいずれかであった。
【0032】(2)対峙培養: 直径約90mmの円形シャーレにPDA(ポテトデ
キストロースアガー)平板培地[Diffco(ディフコ)社
製]を予め作成しておき、該平板PDA培地の片側(半
円側)に円の中心点から約15mmの距離をおいて、上
記で調製したシュードモナス属細菌の菌株Aの培養液
0.2mlを長さ約30mmの直線状に塗布した。一
方、PDA平板培地の残りの半円側(片側)に、円の中
心点から約15mmの距離をおいて、別のPDA培地で
予め2日間28℃で培養したピシウム・アファニデルマ
ータム菌(Pythium aphanidermatum;IFO 7230)を培地
ごと約1cm×1cmにくり抜いたものを載置して、2
8℃の恒温室内で3日間対峙培養した。3日後に、ピシ
ウム・アファニデルマータム菌に対する拮抗性の度合い
を目視により観察して、その拮抗度を下記の表1に示し
た基準により評価した。
【0033】 対峙培養に用いるPDA培地としてベ
タイン(トリメチルグリシン)を0.5%添加したものを
使用した以外は、上記と同様にして拮抗性を調べた。 対峙培養に用いるPDA培地としてグルコースを
0.5%添加したものを使用した以外は、上記と同様
にして拮抗性を調べた。
【0034】 シュードモナス属細菌として菌株Bを
使用して上記と同様にして対峙培養を行って拮抗性を
調べた。 シュードモナス属細菌として菌株Bを使用して上記
と同様にして対峙培養を行って拮抗性を調べた。 シュードモナス属細菌として菌株Bを使用して上記
と同様にして対峙培養を行って拮抗性を調べた。 上記〜の結果を下記の表2に示す。
【0035】
【表1】 ピシウム・アファニデルマータム菌に対する拮抗度の評価基準 ◎・・シュードモナス属細菌とピシウム・アファニデルマータム菌の境界 (阻止円)が極めて明確に現れており、シュードモナス属細菌による ピシウム・アファニデルマータム菌に対する著しい生育阻害作用が 示される。 ○・・シュードモナス属細菌とピシウム・アファニデルマータム菌の境界 (阻止円)がほほ確認でき、シュードモナス属細菌によるピシウム・ アファニデルマータム菌に対する生育阻害作用がほぼ示される。 示される。 △・・シュードモナス属細菌を直線状に塗布した部分と塗布半円側のシャ ーレの円周部分との間の狭い領域では、シュードモナス属細菌によ るピシウム菌菌糸の生育阻害が見られるものの、残りの大半の領域 ではピシウム菌菌糸の生育が阻害されておらず、増殖している。 ×・・ピシウム菌菌糸の生育が全く阻害されず、シャーレ全体にピシウム 菌菌糸が増殖している
【0036】
【表2】 試 験 区 (比較例)(本発明)(比較例)(比較例)(本発明)(比較例) 培 地 ベタイン(%) − 0.5 − − 0.5 − グルコース(%) − − 0.5 − − 0.5 菌 株 A A A B B B 拮抗度 × ○ × ○ ◎ △
【0037】上記した表2の結果から、ベタインを含む
培地にシュードモナス属細菌を接種した本発明の試験区
と試験区では、芝草病原菌であるピシウム・アファ
ニデルマータム菌の繁殖抑制効果が向上し、このことか
らシュードモナス属細菌とベタインとを併用すると植
物、特に芝草の病原菌に対する防除効果が向上すること
がわかる。
【0038】《実施例 2》 (1) 実施例1の(1)において得られたシュードモ
ナス属細菌の複数の菌株のうちから、実施例1と用いた
のと同じ菌株Aと菌株Cを用いて、実施例1の(2)に
おけるのと同様にして、芝草病原菌であるリゾクトニア
ソラニ(Rhizoctonia solani;IFO30936)と対峙培養し
てその拮抗性を調べた。その結果を下記の表3に示す。
【0039】
【表3】 試 験 区 (比較例)(本発明)(比較例)(比較例)(本発明)(比較例) 培 地 ベタイン(%) − 0.5 − − 0.5 − グルコース(%) − − 0.5 − − 0.5 菌 株 A A A C C C 拮抗度 △ ◎ ○ △〜× ○ △〜×
【0040】上記した表3の結果から、ベタインを含む
培地にシュードモナス属細菌を接種した本発明の試験区
と試験区では、芝草病原菌であるリゾクトニア・ソ
ラニ菌の繁殖抑制効果が向上し、このことからシュード
モナス属細菌とベタインを含む本発明の防除剤は、植
物、特に芝草の病原菌に対する防除効果が向上すること
がわかる。
【0041】《実施例 3》 (1) 市販の小麦フスマ50kgに市販のバーミキュ
ライト25kgおよび水45リットルを混合し、途中数
回切り返しを行いながら20〜60℃で14日間発酵さ
せてフスマ堆肥を製造した。 (2) 他方、実施例1で得たシュードモナス属細菌の
菌株Aをポテト・デキストロース・ブロース培養液で液
体培養しておき、これを上記(1)のフスマ堆肥に加え
て25〜28℃で4日間培養したところ、1g当たり約
107個の菌株Aを含む堆肥が得られた。
【0042】(3) また、ゼオライト(日東粉化工業
株式会社製;No.2070;粒径0.3〜0.8mm)20
kgに、ベタイン[フィンランド,フィンシュガー社
(Finnsugar LTD)製;「Beta Fin BT」]5kgを水
8リットルに溶解させて得たベタイン水溶液を加えて撹
拌し、これを乾燥させてベタイン担持ゼオライトを得
た。 (4) 上記(2)で製造した菌株Aを含むフスマ堆肥
4kgに、上記(3)で使用したのと同じオライト8
kgをミキサーに入れて混合した後、水4リットルを加
えて常温で約30分間混合して、粒状の有機質肥料を製
造した。これを乾燥して水分含量15%に調整した。 (5) 上記(4)の粒状有機質肥料に、上記(3)で
得たベタイン担持ゼオライト100gを加えて混合し、
本発明の粒状有機質肥料を得た。
【0043】《対照例 1》対照例として、上記実施例
3において、上記(3)で得たベタイン担持ゼオライト
の代わりに単にゼオライトのみを使用した以外は実施例
3と同様にして粒状有機質肥料を得た。
【0044】《試験例 1》[芝草耐病試験] ポリプロピレン製のポット(縦×横×深さ=6cm×6
cm×8cm)の各々に、20メッシュスルーの砂を詰
め、これにベントグラス(ペンクロス)を15g/m
となるように播種したものを各区3ポットずつ準備し
た。これを、室温(昼間25℃、夜間20℃)で2カ月
間生育させた。その際に、1カ月に一回の割合で、1区
には実施例3で製造した有機質肥料を、2区には対照例
1で製造した有機質肥料を、各々200g/mの量で
芝草に均一に散布した。また、3区は有機質肥料を無散
布にし、その代わりに同量の窒素分に該当する量の液体
肥料[HYPONEX 10−3−3;村上物産(株)製]を施し
た。2カ月生育後に、ピシウムアファニデルマータム菌
を10CFU/g以上含有する菌感染黒土を300g
/mの割合で各ポットに均一に散布して、温度25
℃、相対湿度100%の条件下に7日間生育させた。
【0045】上記の各々における試験を各2回ずつ繰り
返し、各試験区の芝草の生育状態を下記の表4に示す評
価基準に従って評価した。その平均結果を下記の表5に
示す。
【0046】
【表4】 [芝草の生育状態の評価基準] 評 点 芝 草 の 生 育 状 態 5・・・芝草の葉部が鮮やかな緑色を呈し、健全で病斑がない。 4・・・芝草の葉部にやや病斑が見られ、2〜3割が枯れている。 3・・・芝草のほとんどの葉部に病斑が見られ、約5割が枯れている。 2・・・芝草の葉部にわずかに緑色が残っているが、7〜8割が枯れた 状態である。 1・・・芝草が全て枯れた状態である。
【0047】
【表5】 芝 草 生 育 状 態 試験区 内 容 0日目 7日後 1区 実施例3の有機質肥料散布(本発明) 5.0 4.5 2区 対照例1の有機質肥料散布(対照例) 5.0 3.2 3区 有機質肥料無散布(比較例) 5.0 1.5
【0048】上記表5の結果から、シュードモナス属細
菌およびベタインを加えて製造された本発明の有機質肥
料を散布した1区では、芝草の病原菌の防除効果が大き
く、芝草を極めて順調に生育させることができることが
わかる。
【0049】
【発明の効果】本発明の植物病原菌防除剤および有機質
肥料は、植物の病原菌に対する防除効果が極めて高く、
植物を極めて順調に生育させることができる。本発明の
防除剤および有機質肥料は、特に芝草用の肥料として適
しており、“赤焼病”菌であるピシウムアファニデルマ
ータム、“春はげ症”菌であるピシウムバンタプーリお
よびピシウムグラミニコーラ、“ラージパッチ”をひき
おこすリゾクトニアソラニ、“ダラースポット病”菌で
あるスクレロチニアホモエオカルパなどの病原菌に対す
る芝草の抵抗力を増大することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 憲三 埼玉県川越市大字笠幡85番地96 (56)参考文献 特開 平4−160084(JP,A) 特開 平2−212406(JP,A) 特開 平2−149507(JP,A) 特開 平2−101005(JP,A) 特開 昭63−190806(JP,A) 特開 昭48−75359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 63/00 A01N 25/34 C05F 11/08 C05G 3/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物病原菌に対して拮抗性を有するシュ
    ードモナス属細菌およびベタインを含むことを特徴とす
    る植物病原菌防除剤。
  2. 【請求項2】 植物が芝草である請求項1の植物病原菌
    防除剤。
  3. 【請求項3】 植物病原菌に対して拮抗性を有するシュ
    ードモナス属細菌およびベタインを添加したことを特徴
    とする植物病原菌防除機能を有する有機質肥料。
  4. 【請求項4】 芝草用肥料である請求項3の有機質肥
    料。
  5. 【請求項5】 顆粒状をなす請求項3または4の有機質
    肥料。
  6. 【請求項6】 植物病原菌に対して拮抗性を有するシュ
    ードモナス属細菌、ベタイン、有機質原料および必要に
    応じて発酵助材を含む肥料用原料に水を加えて発酵させ
    るか、または発酵済みの有機質肥料に植物病原菌に対し
    て拮抗性を有するシュードモナス属細菌、ベタイン、水
    および必要に応じて多孔質の吸着性担体を混合撹拌する
    ことを特徴とする、植物病原菌防除機能を有する有機質
    肥料の製造方法。
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