JPH08333013A - 直線送り機構 - Google Patents

直線送り機構

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JPH08333013A
JPH08333013A JP16695195A JP16695195A JPH08333013A JP H08333013 A JPH08333013 A JP H08333013A JP 16695195 A JP16695195 A JP 16695195A JP 16695195 A JP16695195 A JP 16695195A JP H08333013 A JPH08333013 A JP H08333013A
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pulleys
moving body
drive
pulley
pair
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JP16695195A
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Yasuhiro Aoki
康弘 青木
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Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、移動体の低速移動を可能としつ
つ、移動体をセルフロックするこのできる直線送り機構
を提供することを目的とする。 【構成】 移動体4が移動するフレーム6,7、フレー
ムの両端側に回転可能に並設された上側、及び下側プー
リ10A,10B,11A、11B、各プーリに凹凸係
合する搬送用伝達体12、移動体4に所定間隔を有して
配置され、上側又は下側プーリ間から延びる搬送用伝達
体12が懸架された一対の滑車17A、17Bを備え、
前記上側又は下側プーリの各々は、一の駆動装置26の
駆動を受けて各プーリを相互に異なる回転数で回動する
機能と、駆動装置26と無関係の作用力による移動体4
の直線移動を阻止・規制する機能を兼ね備える駆動・セ
ルフロック機構5、30を介して一の駆動装置に連結さ
れているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体を直線移動、昇
降移動させて搬送物や人間等を搬送する搬送装置、エレ
ベータ等の昇降装置に用いられる直線送り機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術において、移動体を直線移動、
又は昇降移動させるて搬送物や人間を搬送する搬送装
置、又はエレベータ等の昇降装置において用いられる直
線送り機構としては、相互に所定間隔を有して回動可能
に軸支された一対の駆動プーリに係合して外嵌・懸架さ
れた、ワイヤ、チェーン、ベルト等に移動体を連結し
て、駆動モータで一方の駆動プーリを正逆回動すること
で、移動体を直線移動、又は昇降移動させるものがあ
る。
【0003】また、直線送り機構としては、駆動モータ
で正逆回動可能にされた、台形ネジやボールネジ等の送
りネジに移動体を螺合して、駆動モータを正逆回動する
ことで、移動体を直線移動、又は昇降移動させるものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の直線送り機構には、以下のような問題がある。
【0005】一対の駆動プーリに係合して外嵌・懸架さ
れた、ワイヤ、チェーン、ベルト等に移動体を連結し
て、駆動モータで一方の駆動プーリを正逆回動すること
で、移動体を直線移動、又は昇降移動させるものでは、
移動体を低速で移動させる場合には、駆動プーリ等の駆
動部の前で十分な減速を行う必要があり、その為に減速
機を設けると、装置が高コスト、重量増加となり、ま
た、騒音振動の発生、応答性の低下、及び駆動モータを
正逆回動した時のバックラッシュによる不感帯の発生を
誘発するという問題があった。また、移動体の低速移動
を可能とするため、駆動モータとして低速度モータを使
用することが考えられるが、この場合においてもコギン
グの発生、又はモータの大型化につなることから、装置
全体が大型化、重量増加をきたすことになる。
【0006】また、駆動モータで正逆回動可能にされ
た、台形ネジやボールネジ等の送りネジに移動体を螺合
して、駆動モータを正逆回動することで、移動体を直線
移動、又は昇降移動させるものにおいて、台形ネジを使
用した場合には、その精度から駆動モータからの伝達効
率が低くなり、バックラッシュによるガタの発生、バッ
クラッシュによる不感帯が発生し、ボールネジを使用し
た場合には、その精度から伝達効率は高くなるが、コス
トが高くなる。また、移動体と送りネジ間の潤滑が必要
となると共に、撓み等の影響からあまり長いストローク
となるものを作ることができず、その重量も増大すると
いう問題があった。
【0007】更に、上記のように駆動モータを用いて移
動体を直線移動、又は昇降移動させるものでは、移動体
が停止状態にあるときに、この移動体に外力が作用する
と駆動モータの回動により移動体も移動することから、
この移動体の移動を規制・阻止(セルフロック)するた
めのブレーキ装置を設ける必要がある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、移動体の低速移動を可能としつつ、
移動体をセルフロックすることのできる直線送り機構を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の直線送り機構では、請求項1においては、
移動体が直線移動可能に配置され当該移動体の移動方向
に延びるフレームと、前記フレームの一端側に回動可能
に並設された一対の上側プーリ、及び他端側に回動可能
に並設された一対の下側プーリと、前記両側プーリの各
々に凹凸係合して懸架される環状の搬送用伝達体と、前
記移動体にその移動方向に所定間隔を有して回動可能に
配置され、前記各上側プーリ間又は各下側プーリ間から
延びる前記搬送用伝達体がそれぞれ懸架された一対の滑
車とを備え、又は下側プーリの各々を相互に異なる回転
数で回動する機能と、前記移動体の停止時に前記駆動装
置の駆動とは無関係な力の作用による当該移動体の直線
移動を阻止・規制する機能とを兼ね備える駆動/セルフ
ロック機構を介して前記一の駆動装置に連結されている
ものである。
【0010】請求項2においては、請求項1のものに、
前記駆動・セルフロック機構が、前記一対の上側、又は
下側プーリの各々に同心に連結され、相互に異なる歯数
を有する一対の伝達用プーリと、前記各伝達用プーリ及
び前記駆動装置の駆動用プーリとに凹凸係合して懸架さ
れた環状の駆動用伝達体とで構成されているものであ
る。
【0011】請求項3においては、請求項2のものに、
前記各伝達用プーリのうち少なくとも一方が、クラッチ
機構で前記上側、又は下側プーリに対して連結/切離可
能とされ、前記クラッチ機構の連結/切離で前記移動体
の移動速度を、前記駆動装置の駆動と別に切換可能にし
たものである。
【0012】請求項4においては、移動体が直線移動可
能に配置され当該移動体の移動方向に延びるフレーム
と、前記フレームの一端側に回転可能に並設された一対
の上側プーリ、及び他端側に回転可能に並設された一対
の下側プーリと、前記両側プーリの各々に凹凸係合して
懸架される環状の搬送用伝達体と、前記移動体にその移
動方向に所定間隔を有して回転可能に配置され、前記各
上側プーリ間又は各下側プーリ間から延びる前記搬送用
伝達体がそれぞれ懸架された一対の滑車とを備え、前記
上側、又は下側プーリの各々に、当該各プーリを相互に
独立して回動させる駆動装置を連結したものである。
【0013】
【作用】このように本発明の直線送り機構によれば、
駆動装置の駆動を授受する駆動・セルフロック機構で、
各上側、又は下側プーリに伝達される回転数の差を小さ
くすることで、搬送用伝達体の循環移動中の実際の移動
速度より十分に減速された、各上側、又は下側プーリの
回転数の差、各滑車と搬送用伝達体の係合との関係で与
えられる移動速度で移動体を直線移動させることができ
る。 また、移動体の停止時に、駆動装置の駆動とは別に直
線移動させるような力が移動体に作用すると、一対の滑
車、一対の上側プーリを介して各伝達用プーリにその力
が伝達されて、互いに反するように回動しようとする
が、駆動・セルフロック機構で互いに回動することが規
制されて移動体の直線移動を阻止・規制するセルフロッ
クを行うことができる。 この結果、別途、大がかりな減速機を用いず、駆動装
置として高速用のもを用いても、移動体の低速移動をす
ることができ、且つ移動体の停止時にこの直線移動を阻
止・規制するためのブレーキ装置を設けることなく、簡
単な構成でセルフロックを行うことができる。
【0014】また、前記一対の上側、又は下側プーリの
各々に同心に連結され、相互に異なる歯数を有する一対
の伝達用プーリと、各伝達用プーリ及び駆動装置の駆動
用プーリとに凹凸係合して懸架された環状の駆動用伝達
体とで構成されているので、 駆動装置が駆動されると、駆動用伝達体に凹凸係合さ
れている一対の伝達用プーリが相互に異なる回転数で回
転することで上側、又は下側プーリを相互に異なる回転
数で回転できると共に、 移動体の停止時に、駆動装置の駆動とは別に直線移動
させるような力が移動体に作用すると、一対の滑車、一
対の上側、又は下側プーリを介して各伝達用プーリにそ
の力が伝達されて、互いに反するように回動しようとす
るが、この各伝達用プーリが駆動用伝達体で連結した状
態にされているので、この駆動用伝達体で互いに回動す
ることが規制されて移動体の直線移動を阻止・規制する
セルフロックを行うことができる。
【0015】また、各伝達用プーリのうち少なくとも一
方が、クラッチ機構で上側、又は下側プーリに対して連
結/切離可能とされ、クラッチ機構の連結/切離で移動
体の移動速度を、前記駆動装置の駆動と別に切換可能に
したので、駆動装置の駆動による回動数を変更すること
なく、クラッチ機構で各伝達用プーリと各上側プーリと
を連結状態、又は切離状態にすることで移動体の移動速
度を多段の速度に切換可能にすることができる。
【0016】更に、各駆動装置を駆動してそれぞれ別の
回転数として、各上側プーリを介して搬送用伝達体に伝
達することにより、この各上側プーリの回転数の差、各
滑車及び搬送用伝達体の係合との関係で与えられる搬送
用伝達体の循環移動中の実際の移動速度より十分に遅い
速度に減速された移動速度で移動体を直線移動させるこ
とができ、別途、大がかりな減速機を用いず、且つ駆動
装置として高速用のものを用いても、移動体の低速移動
をすることができるので、軽量、コンパクトな直線送り
機構を搬送装置やエレベータ等の昇降装置に適用するこ
とで、これらの装置全体も軽量化、小型化を達成するこ
とが可能となる。
【0017】
【実施例】
実施例1 以下、本発明の実施例1である直線送り機構について、
図面を参照して説明する。図1は本実施例1における直
線送り機構の構成を示す正面図、図2は本実施例1にお
ける直線送り機構の構成を示す側面図、図3は本実施例
1における直線送り機構の構成を示す模式図、図4
(a)及び(b)は本実施例1における直線送り機構の
移動体の構成を示す斜視図である。図5は本実施例1に
おける直線送り機構のセルフロックを説明するための要
部拡大図、図6は本実施例1における直線送り機構の変
形例を示す模式図である。
【0018】図1乃至図3において、1は直線送り機構
であって、本体2、搬送機構部3、移動体4及び駆動機
構部5とを主要部として構成されている。本体2は、相
互に所定間隔を有して移動体4の移動方向に延びる一対
のフレーム6、7と、このフレーム6、7をその延在方
向の所定間隔毎に支持する支持体8を有しており、フレ
ーム6、7の一端側には後に説明する駆動機構部5が配
置される断面矩形状の枠体9が取り付けられている。ま
た、各フレーム6、7には、その延在方向に貫通する一
対のガイド溝6A、7Aが形成されている。
【0019】搬送機構部3は、フレーム6、7の一端部
(枠体9側)の各々に回動可能に軸支された一対の上側
プーリ10A、10Bと、この他端部(枠体9と反対
側)の各々に回動可能に軸支された一対の下側プーリ1
1A、11Bと、搬送用伝達体となる搬送用ベルト12
とで構成されており、各プーリ10A、10B、11
A、11Bは同一ピッチP1で複数の歯が形成され、相
互に同一の歯数Z1を有している。搬送用ベルト12は
各プーリ10A、10B、11A、11Bと凹凸係合可
能な複数の歯を有する(上側、又は下側プーリ10A、
10B、11A、11Bと同一ピッチP1を有して歯が
形成されている。)環状ベルトであって、各プーリ10
A、10B、11A、11Bに凹凸係合されて外嵌・懸
架されている。
【0020】移動体4は、図4(a)及び(b)に示す
ように、例えば、搬送物が載置され、又は昇降用エレベ
ータが取り付けられる台車15と、この台車15の各側
面部15a、15bに前後にして回動可能に取り付けら
れた4つのガイド車輪16とを有しており、台車15の
前側の2つのガイド車輪16、16間及び後側の2つの
ガイド車輪16、16間の中央部には、それぞれ回動可
能に一対の滑車17A、17Bが軸支されている。ま
た、各ガイド車輪16は、台車15の各側面部15a、
15bに固定されたされた軸部18と、この軸部18に
回動可能に軸支された大径部19A及び小径部19Bが
連続する段付き車輪とで構成されている。そして、移動
体4は、台車15の側面部15a側に取り付けられた2
つのガイド車輪16、16の大径部19Aをフレーム6
のガイド溝6A内に係合し、また、側面部15b側に取
り付けられた2つのガイド車輪16、16の大径部19
Aをフレーム7のガイド溝7A内に係合すると供に、4
つのガイド車輪16の小径部19Bを各フレーム6、7
上に載置することで、この各フレーム6、7の延在方向
に各ガイド車輪1の大径部19Aとガイド溝6A、7A
との係合によりこの台車15がフレーム6、7の延在方
向に直交する方向への蛇行を規制されなら、直線移動可
能にされている。また、移動体4の一対の滑車17A、
17Bには、上側プーリ10A、10B間と下側プーリ
11A、11B間からフレーム6、7の延在方向に延ば
された搬送用ベルト12が外嵌・懸架されている。ま
た、搬送用ベルト12は、所定張力を持って、各プーリ
10A、10B、11A、11B及び各滑車17A、1
7Bに外嵌・懸架されている。
【0021】駆動機構部5は、上側プーリ10A、10
Bに同心にして連結・積載された一対の伝達用プーリ2
5A、25Bと、枠体9に載置され回転軸26Aがこの
枠体9内に突出する駆動装置26(駆動モータ26)
と、駆動モータ26の回転軸26Aに固定された駆動用
プーリ27とを有しており、各プーリ25A、25B、
27には駆動用伝達体となる駆動用ベルト28が凹凸係
合して外嵌・懸架されている。また、一対の伝達用プー
リ25A、25Bは、同一のピッチP2で複数の歯が形
成され、相互に異なる歯数Z2、Z3を有している。更
に、駆動用プーリ27は、伝達用プーリ25Aと同一の
ピッチP2で複数の歯が形成され、同一の歯数Z2を有
している。そして、各プーリ25A、25B、27はト
ライアングル状(三角形状)に配置されている。また、
駆動用ベルト28は、所定張力をもって各プーリ25
A、25B、27に外嵌・懸架されている。
【0022】また、直線送り機構1は、各伝達用プーリ
25A、25Bと駆動用ベルト28との係合と、各伝達
用プーリ25A、25Bのそれぞれに連結された上側プ
ーリ10A、10Bと搬送用ベルト12との係合との関
係により、移動体4が直線移動されていない停止状態に
あるとき、即ち、駆動モータ26が駆動されていない停
止状態にあるときに、移動体4の自由な直線移動を規制
するセルフロック機能30をも兼ね備えている。
【0023】本実施例1の直線送り機構1は、以上のよ
うに構成されるが、次に、この直線送り機構1による移
動体4の直線移動と、移動体4のセルフロック機能30
について、図3及び図5に基づいて説明する。
【0024】(1)移動体4をフレーム6、7の延在方
向に直線移動させるために、駆動モータ26を駆動して
回転軸26Aを回転数θ1(rpm)で回動させると、
この回転軸26Aに固定された駆動用プーリ27も同一
の回転数θ1(rpm)で回動する。そして、駆動用プ
ーリ27が回動すると、この回動が駆動用ベルト28に
伝達されて、駆動用ベルト28は、例えば、駆動用プー
リ27−伝達用プーリ25A−伝達用プーリ25Bを介
して、再び駆動用プーリ27に戻る経路Aの循環移動を
する。
【0025】(2)駆動用ベルト28が循環移動される
と、この駆動用ベルト28と凹凸係合する各伝達用プー
リケット25A、25Bに駆動モータ46の回転軸46
Aの回動力が伝達されて、駆動用プーリ27と同一の方
向に回動する。このとき、伝達用プーリ25Aは、駆動
用プーリ25Aと同一の歯数Z2を有していることか
ら、この駆動用プーリ25Aと同一の回転数θ1(rp
m)で回動し、また、伝達用プーリ25Bは駆動用プー
リ27の歯数Z2と異なる歯数Z3(Z2>Z3、若し
くは、Z2<Z3)を有していることから、駆動用プー
リ27及び伝達用プーリ25Aより速い(若しくは、遅
い)回転数θ2(rpm)〔但し、回転数θ2は、θ2
=(Z2/Z3)×θ1である。〕で回動する。
【0026】(3)各伝達用プーリ25A、25Bがそ
れぞれの回転数θ1又はθ2(rpm)で回動すると、
伝達用プーリ25Aに連結されている上側プーリ10A
が回転数θ1で、伝達用プーリ25Bに連結されている
上側プーリ10Bが回転数θ2で同一方向に、その回動
数の差θ3=θ2−θ1(rpm)を有するように回動
する。そして、各上側プーリ10A、10Bがそれぞれ
の回転数θ1、θ2(rpm)で回動すると、各上側プ
ーリ10A、10Bに凹凸係合されている搬送用ベルト
12に各回動力が伝達される。
【0027】(4)搬送用ベルト12に各上側プーリ1
0A、10Bの回動力が伝達されルと、搬送用ベルト1
2は各上側プーリ10A、10Bの回転数の差θ3によ
り、遅い回転数θ1の上側プーリ10Aから移動体4の
滑車17Aを介して速い回転数θ2の上側プーリ10B
に向かう方向に移動して、下側プーリ11B−滑車17
B−下側プーリ11Aを介して、再び上側プーリ10A
に戻る経路Bの循環移動をする。この搬送用ベルト12
の循環移動中の実際の移動速度V1は、 V1=Z1×P1×θ2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) であり、また、上側プーリ10A、10Bの回転数の差
θ3による、搬送用ベルト12の相対的な送り速度V2
は、 V2=Z1×P1×θ3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) となる。但し、Z1は上側プーリ10A、10Bの歯
数、P1は搬送用ベルト12のピッチP1、θ2は上側
プーリ10Bの回転数である。
【0028】(5)搬送用ベルト12が経路Bで、且つ
移動速度V1で循環移動されると、この循環移動による
移動力が各滑車17A、17Bに伝達されて、移動体4
の直線運動力に変換されて、移動体4が下側プーリ11
A、11B側から上側プーリ10A、10B側に直線移
動される。また、移動体4の直線移動中の移動速度V3
は、2つの滑車17A、17Bを介することからV2/
2となる。すなわち、移動速度V3は、 V3=(Z1×P1×θ3)/2・・・・・・・・・・・・・・・(3) とされて、フレーム6、7上を直線移動する。このと
き、移動体4は、その各ガイド車輪16の小径部19B
が各フレーム6、7上を転動し、この大径部19Aと各
フレーム6、7に形成されたガイド溝6A、7Aとの係
合により、フレーム6、7の延在方向に直交する方向に
蛇行等をすることを規制されつつ、下側プーリ11A、
11Bから上側プーリ10A、10B側に向かって直線
移動する。尚、移動体4を上側プーリ10A、10B側
から下側プーリ11A、11B側に直線移動させるに
は、駆動モータ26を上記(1)記載と逆方向に回動す
ることにより、上記(2)乃至(5)記載と同様な手順
で、直線移動させることができる。
【0029】(6)そして、移動体4が所定目的地まで
直線移動した後、駆動モータ26の駆動を停止すると、
この回転軸26Aの回動も停止されるので、各プーリ2
7、25A、25B、10A、10B、11A、11
B,各ベルト28、12及び滑車17A、17Bを介し
て移動体4への伝達が解除されて、移動体4が停止す
る。そして、移動体4が停止されると、その後はセルフ
ロック機能30が働いて移動体4に、駆動モータ26と
は別の負荷が伝達されてもその自由な直線移動が規制さ
れる。
【0030】すなわち、移動体4の停止時に、この移動
体4の自重Gや駆動モータ26の駆動とは別に移動体4
を、例えば、上側プーリ10A、10B側から下側プー
リ11A、11B側に移動させる力Fが作用すると、図
5(a)に示すように、この自重Gや力Fが移動体4の
滑車17Aを介して上側プーリ10A、10B間に位置
して滑車17Aに外嵌・懸架された搬送用ベルト12の
2部分12A、12Bに、下側プーリ11A、11B側
に向かうようにそれぞれ略均衡して作用し、各上側プー
リ10Aと10Bとが、相反する方向に回動しようとす
る状態にされる。また、上側プーリ10Aと10Bと
が、相反する方向に回動しようとすると、図5(b)に
示すように、各上側プーリ10A、10Bの各々に連結
されている各伝達用プーリ25A、25Bも、それぞれ
に対応する各上側プーリ10A、10Bの方向に、互い
に反するように回動しようとするが、この伝達プーリ2
5Aと25Bとが駆動用ベルト28で連結された状態に
されているので、この駆動用ベルト28で互いに回動す
ることが規制される。これにより、各伝達用プーリ25
A、25Bに連結された各上側プーリ10A、10Bの
回動が規制され、各上側プーリ10A、10Bに凹凸係
合する搬送用ベルト12の移動も規制されるので、移動
体4が上側プーリ10A、10B側から下側プーリ11
A、11B側に直線移動が阻止・規制されるセルフロッ
ク機構30が働くことになる。尚、移動体4に下側プー
リ11A、11B側から上側プーリ10A、10B側に
移動させる力を作用させた時でも、同様にセルフロック
機能30が働いて、移動体4の直線移動が阻止・規制さ
れる。
【0031】このように、本実施例1における直線送り
機構1によれば、駆動モータ26を駆動して駆動用プー
リ27に伝達される回転数θ1を、一対の伝達用プーリ
25A、25Aの歯数Z1、Z2の大小関係から、各上
側プーリ10A、10Bの回転数をθ1、θ2として搬
送用ベルト12に伝達すると共に、この各上側プーリ1
0A、10Bの回転数の差θ3と滑車17A、17B
で、上記式(1)で与えられる搬送用ベルト12の循環
移動中の実際の移動速度V1より十分に遅い速度に減速
され上記式(3)で与えられる移動速度V3で移動体4
を直線移動させることができ、別途、大がかりな減速機
を用いず、且つ駆動モータ26として高速用のものを用
いても、移動体4の低速移動をすることができるので、
軽量、コンパクトな直線送り機構を搬送装置やエレベー
タ等の昇降装置に適用することで、これらの装置全体も
軽量化、小型化を達成することが可能となる。
【0032】また、本実施例1における直線送り機構1
によれば、移動体4の停止時に、駆動モータ26の駆動
とは別で直線移動させるような力が移動体4に作用する
と、滑車17A、17B、上側プーリ10A、10Bを
介して各伝達用プーリ25A、25Bにその力が伝達さ
れて、互いに反するように回動しようとするが、この伝
達用プーリ25Aと25Bとが駆動用ベルト28で連結
された状態にされているので、この駆動用ベルト28で
互いに回動することが規制されて移動体4の直線移動を
阻止・規制するセルフロック機能30が働くので、別
途、移動体4の移動を規制・阻止(セルフロック)する
ためのブレーキ装置を設けることなく、簡単な構成でセ
ルフロックを行うことができるので、軽量、コンパクト
な直線送り機構を実現でき、特に、エレベータ等の昇降
装置に適用した場合に有効である。
【0033】次に、本実施例1における直線送り機構1
の変形例を、図6に示して説明する。図6における直線
送り機構35は、本実施例1の直線送り機構1に、例え
ば、伝達プーリ25Aと上側プーリ10Aとを連結/切
離を可能とするクラッチ機構36を設けたものである。
尚、図6に示す直線送り機構35は、本実施例1と同様
な構成を有するものである。
【0034】そして、この直線送り機構35による移動
体4の直線移動と、移動体4のセルフロック機構30に
ついて、図6に基づいて説明する。
【0035】(A)まず、クラッチ機構36で伝達用プ
ーリ25Aと上側プーリ10Aを連結した状態にしたと
きには、上記(1)乃至(6)に記載と同一の手順で、
移動体4を上側プーリ10A、10B側から下側プーリ
11A、11B側、又はその逆側に直線移動させること
ができる。
【0036】(B)また、クラッチ機構36で伝達用プ
ーリ25Aと上側プーリ10Aとの連結を切離した後
に、駆動モータ26を駆動してこの回転軸26Aを回転
させると、駆動用プーリ27及び駆動用ベルト28を介
して回動力が各伝達用プーリ25A、25Bに伝達され
て、各伝達用プーリ25A、25Bは、同一方向にそれ
ぞれの回転数θ1、又はθ2で回動する。各伝達用プー
リ25A、25Bが回動されると、伝達用プーリ25B
に連結されている上側プーリ10Bのみが同一方向に回
動して、上記式(1)に示す値となる移動速度V1で搬
送用ベルト12を経路Aに循環移動させて、各滑車17
A、17Bを介して移動体4に伝達する。
【0037】(C)そして、移動体4は、上記実施例1
とは異なり、各上側プーリ10A、10Bとの回転数の
差が生じることなく、同一の回転数θ2で回動されるこ
とから、その移動速度V3aは、 V3a=(Z1×P1×θ2)/2・・・・・・・・・・・・・・(4) とされて、フレーム6、7上を直線移動させることがで
きる。すなわち、駆動モータ26の駆動による回転軸2
6Aの回動数θ1を変更することなく、クラッチ機構3
6で伝達プーリ25Aと上側プーリ10Aとを連結状態
にすることで移動体4を上記式(3)に示す移動速度V
3にして、クラッチ機構36で伝達用プーリ25Aと上
側プーリ10Aと切離状態にすることで移動体4を上記
式(4)に示す移動速度V3aに、適宜移動体4の移動
速度を2段の速度V3、V3aに切換可能にすることが
できるものである。また、移動体4のセルフロック機能
30については、上記(6)記載と同様な手順で行われ
る。
【0038】このように、図6の直線送り機構35によ
れば、上記実施例1と同様な、移動体4を低速移動し、
且つセルフロックするという作用効果を得ることができ
ると共に、駆動モータ26の駆動による回転軸26Aの
回動数θ1を変更することなく、クラッチ機構36で伝
達用プーリ25Aと上側プーリ10Aとを連結状態にす
ることで移動体4を上記式(3)に示す移動速度V3に
して、クラッチ機構36で伝達用プーリ25Aと上側プ
ーリ10Aと切離状態にすることで移動体4を上記式
(4)に示す移動速度V3aに、適宜移動体4の移動速
度を2段の速度V3、V3aに切換可能にすることがで
きるので、この直線送り機構35が用いられる搬送装置
やエレベータ等の昇降装置の移動速度を、駆動モータ2
6の回転数θ1とは別に容易に2段の速度に変更させる
ことが可能となる。
【0039】尚、図6に示す直線送り装置35において
は、伝達用プーリ25Aと上側プーリ10Aとを連結/
切離を可能とした場合について説明したが、これに限定
されるものでなく、例えば、伝達用プーリ25Bと上側
プーリ10Bとの連結/切離を可能としたものでもよ
く、更に、各伝達用プーリ25A、25Bと各上側プー
リ10A、10Bのそれぞれの連結/切離を可能とする
ようにしたものであってもよく、これにより、各伝達用
プーリ25A、25Bと各上側プーリ10A、10Bと
の連結/切離により、移動体4の移動速度を多段の速度
に変更させることができるので、搬送装置やエレベータ
等の昇降装置に適用した場合に、その低速又は高速移動
を、駆動装置の回転数を変更することなく、容易な構成
で行うことが可能となる。
【0040】また、本実施例1においては(図6のもの
を含む)、一対の伝達用プーリ25A、25Bの歯数Z
2、Z3を適宜変更することにより、歯数Z2とZ3と
の歯数差を選択することにより、上側プーリ10A、1
0Bの回転数θ1、θ2の回転数の差θ3を調整するこ
とにより、移動体4の移動速度V3を変更することがで
き、また、駆動モータ26の駆動による回転軸26Aの
回転数θ1を換えることによっても、移動体4の移動速
度V3を変更することができる。
【0041】更に、本実施例1においては(図6のもの
を含む)、伝達用プーリ25A、25Bの歯数Z2、Z
3を異なるようにしたものであるが、これに限定される
ものでなく、駆動用プーリ27と各伝達用プーリ25
A、25Bの相互間において、それらの歯数を異なるよ
うにしたものであってもよい。
【0042】実施例2 以下、本発明の実施例2である直線送り機構について、
図面を参照して説明する。図7は本実施例2における直
線送り機構の構成を示す正面図、図8は本実施例2にお
ける直線送り機構の構成を示す側面図、図9は本実施例
1における直線送り機構の構成を示す模式図である。
尚、本実施例2の図7乃至図9において、上記実施例1
の図1乃至図3と同一の符号は同一の構成を有するので
その説明は省略する。
【0043】図7乃至図9において、50は本実施例2
における直線送り機構であって、上記実施例1のように
駆動機構部5を設けることなく、上側プーリ10A、1
0Bの各々に駆動装置となる駆動モータ51、52を連
結したものである。この各駆動モータ51、52は、そ
の回転軸51A、52Aを各上側プーリ10A、10B
に同心にして連結されており、各上側プーリ10A、1
0Bを相互に独立して回動可能としている。また、各駆
動モータ51、52には、その回動を阻止するセルフロ
ック装置53、54(ブレーキ装置)がそれぞれ設けら
れている。
【0044】本実施例2の直線送り機構50は、以上の
ように構成されるが、次に、この直線送り機構50によ
る移動体4の直線移動等について、図7及び図9に基づ
いて説明する。
【0045】(a)移動体4をフレーム6、7の延在方
向に直線移動させるために、各駆動モータ51、52を
駆動して回転軸51Aを回転数θ4(rpm)で、回転
軸52Aを回転数θ5で(rpm)で回動させる。但
し、θ4<θ5とする。
【0046】(b)各駆動モータ51、52の回転軸5
1A、52Aがそれぞれの回転数θ3又はθ4(rp
m)で回動すると、上側プーリ10Aが回転数θ4で、
上側プーリ10Bが回転数θ5で同一の方向に、その回
動数の差θ6=θ5−θ4(rpm)を有するように回
動する。そして、各上側プーリ10A、10Bがそれぞ
れの回転数θ4、θ5(rpm)で回動すると、各上側
プーリ10A、10Bに凹凸係合されている搬送用ベル
ト12に各回動力が伝達される。
【0047】(c)搬送用ベルト12に各上側プーリ1
0A、10Bの回動力が伝達すると、搬送用ベルト12
は各上側プーリ10A、10Bの回転数の差θ6によ
り、遅い回転数θ4の上側プーリ10Aから移動体4の
滑車17Aを介して速い回転数θ6の上側プーリ10B
に向かう方向に移動して、下側プーリ11B−滑車17
B−下側プーリ11Aを介して、再び上側プーリ10A
に戻る経路Cの循環移動をする。この搬送用ベルト12
の循環移動中の実際の移動速度V1bは、 V1b=Z1×P1×θ5・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) であり、また、上側プーリ10A、10Bの回転数の差
θ3による、搬送用ベルト12の相対的な送り速度V2
bは、 V2b=Z1×P1×θ6・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6) となる。但し、Z1は上側プーリ10A、10Bの歯
数、P1は搬送用ベルト12のピッチP1、θ5は上側
プーリ10Bの回転数である。
【0048】(d)搬送用ベルト12が経路Cで、且つ
移動速度V1bで循環移動されると、この循環移動によ
る移動力が各滑車17A、17Bに伝達されて、移動体
4の直線運動力に変換されて、移動体4が下側プーリ1
1A、11B側から上側プーリ10A、10B側に直線
移動される。また、移動体4の直線移動中の移動速度V
3は、2つの滑車17A、17Bを介することからV2
b/2となる。すなわち、移動速度V3bは、 V3b=(Z1×P1×θ6)/2・・・・・・・・・・・・・・(3) とされて、フレーム6、7上を直線移動する。このと
き、移動体4は、その各ガイド車輪16の小径部19B
が各フレーム6、7上を転動し、この大径部19Aと各
フレーム6、7に形成されたガイド溝6A、7Aとの係
合により、フレーム6、7の延在方向に直交する方向に
蛇行等をすることを規制されつつ、下側プーリ11A、
11Bから上側プーリ10A、10B側に向かって直線
移動する。尚、移動体4を上側プーリ10A、10B側
から下側プーリ11A、11B側に直線移動させるに
は、各駆動モータ51、52を上記(a)記載と逆方向
に回動することにより、上記(b)乃至(d)記載と同
様な手順で、直線移動させることができる。
【0049】(e)そして、移動体4が所定目的地まで
直線移動した後、各駆動モータ51、52の駆動を停止
すると、この回転軸51A、52Aの回動も停止される
ので、各プーリ27、25A、25B、10A、10
B、11A、11B,各ベルト28、12及び滑車17
A、17Bを介して移動体4への伝達が解除されて、移
動体4が停止する。また、移動体4が停止した後、この
移動体4の直線移動を阻止・規制するには、各セルフロ
ック装置53、54で各駆動モータ51、52の回動を
阻止するこにより行う。
【0050】このように、本実施例2の直線送り機構5
0によれば、駆動モータ51、52を駆動して、それぞ
れの回転軸51A、52Aを別の回転数θ4、θ5とし
て、上側プーリ10A、10Bを介して搬送用ベルト1
2に伝達することにより、この各上側プーリ10A、1
0Bの回転数の差θ6と滑車17A、17Bで、上記式
(5)で与えられる搬送用ベルト12の循環移動中の実
移動速度V1aより十分に遅い速度に減速され上記式
(6)で与えられる移動速度V3bで移動体4を直線移
動させることができ、別途、大がかりな減速機を用い
ず、且つ駆動モータ51、52として高速用のものを用
いても、移動体4の低速移動をすることができるので、
軽量、コンパクトな直線送り機構を搬送装置やエレベー
タ等の昇降装置に適用することで、これらの装置全体も
軽量化、小型化を達成することが可能となる。
【0051】尚、本実施例1、及び実施例2における搬
送用伝達体、駆動用伝達体として環状ベルトである搬送
用ベルト12、駆動用ベルト28を用いたものを示した
が、これに限定されるものでなく、環状のチェーン等を
用いて行うようにしたものであってもよく、また、各プ
ーリ10A、10B、11A、11B、25A、25B
及び27に換えて駆動ギヤを用いたものであってもよ
い。
【0052】また、本実施例1、及び実施例2における
移動体4は、ガイド車輪16で各フレーム6、7上をガ
イド溝6A、6Bとの係合でフレーム6、7の延在方向
に直交する方向に蛇行等をすることを規制しつつ直線移
動させるようにしているが、これに限定されるものでな
く、フレーム6、7の延在方向にリニアガイドを設けて
移動体4を直線移動させるようにしたもの等、種々の直
線移動手段が用いられる。
【0053】
【発明の効果】このように本発明の直線送り機構によれ
ば、駆動装置の駆動を授受する駆動・セルフロック機
構で、各上側、又は下側プーリに伝達される回転数の差
を小さくすることで、搬送用伝達体の循環移動中の実際
の移動速度より十分に減速された、各上側、又は下側プ
ーリの回転数の差、各滑車と搬送用伝達体の係合との関
係で与えられる移動速度で移動体を直線移動させること
ができる。また、移動体の停止時に、駆動装置の駆動
とは別に直線移動させるような力が移動体に作用する
と、一対の滑車、一対の上側プーリを介して各伝達用プ
ーリにその力が伝達されて、互いに反するように回動し
ようとするが、駆動・セルフロック機構で互いに回動す
ることが規制されて移動体の直線移動を阻止・規制する
セルフロックを行うことができる。この結果、別途、
大がかりな減速機を用いず、駆動装置として高速用のも
を用いても、移動体の低速移動をすることができ、且つ
移動体の停止時にこの直線移動を阻止・規制するための
ブレーキ装置を設けることなく、簡単な構成でセルフロ
ックを行うことができる。
【0054】また、前記一対の上側、又は下側プーリの
各々に同心に連結され、相互に異なる歯数を有する一対
の伝達用プーリと、各伝達用プーリ及び駆動装置の駆動
用プーリとに凹凸係合して懸架された環状の駆動用伝達
体とで構成されているので、 駆動装置が駆動されると、駆動用伝達体に凹凸係合さ
れている一対の伝達用プーリが相互に異なる回転数で回
転することで上側、又は下側プーリを相互に異なる回転
数で回転できる共に、に移動体の停止時に、駆動装置
の駆動とは別に直線移動させるような力が移動体に作用
すると、一対の滑車、一対の上側、又は下側プーリを介
して各伝達用プーリにその力が伝達されて、互いに反す
るように回動しようとするが、この各伝達用プーリが駆
動用伝達体で連結した状態にされているので、この駆動
用伝達体で互いに回動することが規制されて移動体の直
線移動を阻止・規制するセルフロックを行うことができ
る。
【0055】また、各伝達用プーリのうち少なくとも一
方が、クラッチ機構で上側、又は下側プーリに対して連
結/切離可能とされ、クラッチ機構の連結/切離で移動
体の移動速度を、前記駆動装置の駆動と別に切換可能に
したので、駆動装置の駆動による回動数を変更すること
なく、クラッチ機構で各伝達用プーリと各上側プーリと
を連結状態、又は切離状態にすることで移動体を移動速
度を多段の速度に切換可能にすることができる。
【0056】更に、各駆動装置を駆動してそれぞれ別の
回転数として、各上側プーリを介して搬送用伝達体に伝
達することにより、搬送用伝達体の循環移動中の実際の
移動速度より十分に遅い速度に減速された、各上側プー
リの回転数の差、各滑車及び搬送用伝達体の係合との関
係で与えられる移動速度で移動体を直線移動させること
ができ、別途、大がかりな減速機を用いず、且つ駆動装
置として高速用のものを用いても、移動体の低速移動を
することができるので、軽量、コンパクトな直線送り機
構を搬送装置やエレベータ等の昇降装置に適用すること
で、これらの装置全体も軽量化、小型化を達成すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における直線送り機構の構成
を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例1における直線送り機構の構成
を示す側面図である。
【図3】本発明の実施例1における直線送り機構の構成
を示す模式図である。
【図4】本発明の実施例1における直線送り機構の移動
体の構成を示す図で、(a)は移動体の上面図、(b)
は移動体の側面図である。
【図5】本発明の実施例1における直線送り機構のセル
フロックを説明するための図で、(a)は一対の上側プ
ーリと搬送用ベルトの状態を示す要部拡大図、(b)は
一対の伝達用プーリと駆動用ベルトの状態を示す要部拡
大図である。
【図6】本発明の実施例1における直線送り機構の変形
例を示す模式図である。
【図7】本発明の実施例2における直線送り機構の構成
を示す正面図である。
【図8】本発明の実施例2における直線送り機構の構成
を示す側面図である。
【図9】本発明の実施例1における直線送り機構の構成
を示す模式図である。
【符号の説明】
4 移動体 6、7 フレーム 10A、10B 上側プーリ 11A、11B 下側プーリ 12 搬送用ベルト(搬送用伝達体) 17A、17B 滑車 25A、25B 伝達用プーリ 27 駆動用プーリ 26 駆動モータ(駆動装置) 28 駆動用ベルト(駆動用伝達体) 30 セルフロック機能

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体が直線移動可能に配置され当該移
    動体の移動方向に延びるフレームと、 前記フレームの一端側に回動可能に並設された一対の上
    側プーリ、及び他端側に回動可能に並設された一対の下
    側プーリと、 前記両側プーリの各々に凹凸係合して懸架される環状の
    搬送用伝達体と、 前記移動体にその移動方向に所定間隔を有して回動可能
    に配置され、前記各上側プーリ間又は各下側プーリ間か
    ら延びる前記搬送用伝達体がそれぞれ懸架された一対の
    滑車とを備え、 前記上側、又は下側プーリの各々は、一の駆動装置の駆
    動を授受して当該上側、又は下側プーリの各々を相互に
    異なる回転数で回動する機能と、前記移動体の停止時に
    前記駆動装置の駆動とは無関係な力の作用による当該移
    動体の直線移動を阻止・規制する機能とを兼ね備える駆
    動/セルフロック機構を介して前記一の駆動装置に連結
    されていることを特徴とする直線送り機構。
  2. 【請求項2】 前記駆動・セルフロック機構が、前記一
    対の上側、又は下側プーリの各々に同心に連結され、相
    互に異なる歯数を有する一対の伝達用プーリと、前記各
    伝達用プーリ及び前記駆動装置の駆動用プーリとに凹凸
    係合して懸架された環状の駆動用伝達体とで構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の直線送り機構。
  3. 【請求項3】 前記各伝達用プーリのうち少なくとも一
    方が、クラッチ機構で前記上側、又は下側プーリに対し
    て連結/切離可能とされ、 前記クラッチ機構の連結/切離で前記移動体の移動速度
    を、前記駆動装置の駆動と別に切換可能にしたことを特
    徴とする請求項2記載の直線送り機構。
  4. 【請求項4】 移動体が直線移動可能に配置され当該移
    動体の移動方向に延びるフレームと、 前記フレームの一端側に回転可能に並設された一対の上
    側プーリ、及び他端側に回転可能に並設された一対の下
    側プーリと、 前記両側プーリの各々に凹凸係合して懸架される環状の
    搬送用伝達体と、 前記移動体にその移動方向に所定間隔を有して回転可能
    に配置され、前記各上側プーリ間又は各下側プーリ間か
    ら延びる前記搬送用伝達体がそれぞれ懸架された一対の
    滑車とを備え、 前記上側、又は下側プーリの各々に、当該各プーリを相
    互に独立して回動させる駆動装置を連結したことを特徴
    とする直線送り機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106144540A (zh) * 2015-04-07 2016-11-23 上海纳尔数码喷印材料股份有限公司 一种分条机用自动传送装置

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JPS6230100A (ja) * 1985-08-01 1987-02-09 日立精工株式会社 座標上の物体の移動機構

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