JPH08332953A - 鉄道車両用警報システム - Google Patents

鉄道車両用警報システム

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Publication number
JPH08332953A
JPH08332953A JP7166780A JP16678095A JPH08332953A JP H08332953 A JPH08332953 A JP H08332953A JP 7166780 A JP7166780 A JP 7166780A JP 16678095 A JP16678095 A JP 16678095A JP H08332953 A JPH08332953 A JP H08332953A
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JP
Japan
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infrared
light
vehicle
outside
light emitting
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Pending
Application number
JP7166780A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Yoshida
裕充 吉田
Yasuhiro Ichikura
庸宏 市倉
Masahiro Kuroda
真博 黒田
Motoo Mochizuki
泉男 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Industries Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Koito Industries Ltd
East Japan Railway Co
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Publication date
Application filed by Koito Industries Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Koito Industries Ltd
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Publication of JPH08332953A publication Critical patent/JPH08332953A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L15/00Indicators provided on the vehicle or train for signalling purposes
    • B61L15/02Head or tail indicators, e.g. light
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L2207/00Features of light signals
    • B61L2207/02Features of light signals using light-emitting diodes [LEDs]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄道車両において赤外線光通信を行うに際し
て、鉄道車両の維持管理の負担が増大せず、また、赤外
線発光器及び赤外線受光器の鉄道車両への取り付け手数
や設置スペースを節減する。 【構成】 尾灯1は、鉄道車両の本体の前部又は後部に
設置される基体2と、該基体2に設けられ車両の外部に
露出するレンズ3と、レンズ3の内側に位置するように
基体2に設けられレンズ3を介して赤色の可視光を外部
に照射する赤色LED4と、を備える。レンズ3を介し
て外部に赤外線を照射する赤外線LED5及びレンズ3
を介して外部から入射する赤外線を受光する赤外線フォ
トダイオード6が、レンズ3の内側に位置するように基
体2に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両用標識灯及び
これを用いた鉄道車両用赤外線空間通信装置並びにこれ
を用いた鉄道車両用警報システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両においては、安全性の観点か
ら、その本体の前部及び後部に前照灯(ヘッドライト)
及び尾灯(テールライト)が設けられている。前照灯
は、車両の進行方向の側に設けられたものが必要に応じ
て点灯され、白色の可視光を照射する。尾灯は、車両の
進行方向と反対側に設けられたものが必要に応じて点灯
され、赤色の可視光を照射する。前照灯は前部標識灯と
も呼ばれ、尾灯は後部標識灯とも呼ばれる。
【0003】例えば、夜間などに尾灯が点灯され、同一
線路上を先行する車両を追走する後続車両の運転手は、
先行車両の尾灯を目視して確認することによって、先行
車両に追突しないように運転する場合がある。
【0004】なお、尾灯には、赤色のみならず黄色の可
視光も照射し得るように構成されたものもある。この尾
灯は、車両の進行方向の側に設けられたものが必要に応
じて黄色の可視光を照射するように点灯され、車両の進
行方向と反対側に設けられたものが必要に応じて赤色の
可視光を照射するように点灯される。
【0005】そして、前照灯や尾灯のような鉄道車両用
標識灯には、当該標識灯自身が車両の外部に露出する発
光窓を有するタイプのものと、当該標識灯自身は車両の
外部に露出する発光窓を備えておらずに、車両の前部又
は後部に取り付けられて外部に露出した透明パネルの内
側に、設置されるタイプのものと、がある。
【0006】前者のタイプの標識灯は、鉄道車両の本体
の前部又は後部に設置される基体と、前記基体に設けら
れ、前記鉄道車両の外部に露出する発光窓と、前記発光
窓の内側に位置するように前記基体に設けられ、前記発
光窓を介して可視光を外部に照射する前照灯用光源及び
尾灯用光源のうちのいずれか一方又は両方と、を備えた
構成とされている。
【0007】また、後者のタイプの標識灯は、鉄道車両
の本体の前部又は後部に取り付けられて外部に露出した
透明パネルの内側に、設置される基体と、前記基体に設
けられ、前記透明パネルを介して可視光を外部に照射す
る前照灯用光源及び前記尾灯用光源のいずれか一方又は
両方と、を備えた構成とされている。この透明パネルに
は、車両の前部や後部のほぼ全面に渡って設けられて運
転台の窓を兼用するものや、運転台の窓とは別個に標識
灯用に設けられたものなどがある。また、この透明パネ
ルには、平板状に構成されるものや曲面状に構成される
ものがある。
【0008】なお、前照灯用光源及び尾灯用光源の両方
が同一の基体に設けられたもの、すなわち、前照灯及び
尾灯が一体化された標識灯(一般的に、前尾灯と呼ばれ
る)は、近年、車両の前後部の美的デザインの必要性か
ら、比較的多く採用されるようになってきたものであ
る。
【0009】光源からの可視光が最終的に外部に出射し
ていく前記発光窓や前記透明パネルは、車両の外部に露
出しているので、塵埃等による汚染を免れない。したが
って、これを放置すれば、照射される可視光の光量が低
下し、安全性の観点から設けられている標識灯の趣旨を
没却してしまう。そこで、前記発光窓や前記透明パネル
(特に、前照灯又は尾灯による可視光の出射箇所)は、
定期的に清掃されている。
【0010】ところで、種々の目的で、接近した鉄道車
両相互間や鉄道車両と線路脇の箇所との間などで通信を
行うことが考えられ、それらの間で赤外線を情報伝達媒
体とした空間赤外線通信を行うことが考えられる。この
場合、鉄道車両には、赤外線発光器及び赤外線受光器が
搭載されることになる。
【0011】この赤外線発光器及び赤外線受光器の赤外
線受発光窓は、当然車両の外部に露出されることになる
ので、塵埃等による汚染を免れず、それによって通信障
害が生ずる。このため、赤外線受発光窓を定期的に清掃
しなければならず、空間赤外線通信を行わない通常の場
合に比べて、その清掃の分だけ車両の維持管理の負担が
増大してしまうという問題が発生する。また、車両の管
理項目として新たな項目が増える場合には当該項目のチ
ェックを怠り易く、結果として、通信障害が生ずる可能
性が大きい。
【0012】また、赤外線発光器及び赤外線受光器を鉄
道車両を単に車両に取り付けようとすると、その取り付
けに手数を要し、また、車両の運転台や車両の前頭部
(前後部)にその設置スペースを確保しなければならな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたもので、鉄道車両において赤外線光通信
を行うに際して、鉄道車両の維持管理の負担が増大せ
ず、また、赤外線発光器及び赤外線受光器の鉄道車両へ
の取り付け手数や設置スペースを節減することができ
る、空間赤外線通信が可能な鉄道車両用標識灯、及びこ
れを用いた鉄道車両用空間赤外線通信装置並びにこれを
用いた鉄道車両用警報システムを提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による鉄道車両用標識灯は、鉄
道車両の本体の前部又は後部に設置される基体と、前記
基体に設けられ、前記鉄道車両の外部に露出する発光窓
と、前記発光窓の内側に位置するように前記基体に設け
られ、前記発光窓を介して可視光を外部に照射する前照
灯用光源及び尾灯用光源のうちのいずれか一方又は両方
と、を備えた鉄道車両用標識灯において、前記発光窓を
介して外部に赤外線を照射する赤外線発光器及び前記発
光窓を介して外部から入射する赤外線を受光する赤外線
受光器を、前記発光窓の内側に位置するように前記基体
に設けたものである。
【0015】本発明の第2の態様による鉄道車両用標識
灯において、鉄道車両の本体の前部又は後部に取り付け
られて外部に露出した透明パネルの内側に、設置される
基体と、前記基体に設けられ、前記透明パネルを介して
可視光を外部に照射する前照灯用光源及び前記尾灯用光
源のいずれか一方又は両方と、を備えた鉄道車両用標識
灯において、前記透明パネルを介して外部に赤外線を照
射する赤外線発光器及び前記透明パネルを介して外部か
ら入射する赤外線を受光する赤外線受光器を、前記基体
に設けたものである。
【0016】本発明の第3の態様による鉄道車両用空間
赤外線通信装置は、前記第1又は第2の態様による鉄道
車両用標識灯と、前記赤外線発光器が所望の送信内容に
従って変調された赤外線を照射するように、前記赤外線
発光器を駆動する手段と、前記赤外線受光器の出力信号
に基づいて、前記赤外線受光器が受光した赤外線が示す
送信内容を得る手段と、を備えたものである。
【0017】本発明の第4の態様による鉄道車両用警報
システムは、前記第3の態様による鉄道車両用空間赤外
線通信装置と、前記赤外線受光器が受光した赤外線が示
す送信内容が所定の内容である場合に警報を発する警報
手段と、を備えたものである。
【0018】
【作用】前記第1及び第2の態様による鉄道車両用標識
灯によれば、前記発光窓又は前記透明パネルが赤外線発
光器及び赤外線受光器用の赤外線受発光窓として兼用さ
れることになる。したがって、既に説明したように前記
発光窓や前記透明パネルはそもそも定期的に清掃される
ので、赤外線受発光窓を特別に清掃する必要がない。こ
のため、空間赤外線通信が可能となるにもかかわらず、
車両の維持管理の負担は何ら増大することがなく、通信
障害が生ずる可能性も小さい。
【0019】また、前記第1及び第2の態様による鉄道
車両用標識灯によれば、前照灯用光源及び尾灯用光源の
うちのいずれか一方又は両方が設けられている基体に、
赤外線発光器及び赤外線受光器が設けられているので、
赤外線発光器及び赤外線受光器を車両に取り付けるため
の特別な手数を要せず、また、その設置スペースもそも
そも存在していた標識灯設置スペースと共用されること
になることから、その設置スペースを節減することがで
きる。
【0020】さらに、前記第1及び第2の態様による鉄
道車両用標識灯によれば、赤外線発光器及び赤外線受光
器を備えているので、前記第3の態様による鉄道車両用
空間赤外線通信装置のようにこの鉄道車両用標識灯を用
いることによって、種々の目的で鉄道車両相互間や鉄道
車両と線路脇の箇所との間などで通信を行うことができ
る。
【0021】このような通信を用いることによって、例
えば、前記第4の態様のような鉄道車両用警報システム
を構築することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について具体的に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例による鉄道車両
用標識灯としての尾灯1を示すもので、図1(a)はそ
の概略正面図、図1(b)は図1(a)中のI−I線概
略断面図である。なお、図1(b)は尾灯1の鉄道車両
の本体への取り付け状態も示している。
【0024】この尾灯1は、鉄道車両の本体の前部又は
後部に設置される基体2と、該基体2に設けられ鉄道車
両の外部に露出する発光窓としてのレンズ3と、前記レ
ンズ3の内側に位置するように基体2に設けられ、レン
ズ3を介して可視光を外部に照射する尾灯用光源として
の赤色LED(赤色の可視光を発する)4と、を備えて
いる。そして、レンズ3を介して外部に赤外線を照射す
る赤外線発光器としての赤外線LED5及びレンズ3を
介して外部から入射する赤外線を受光する赤外線受光器
としての赤外線フォトダイオード6が、レンズ3の内側
に位置するように基体2に設けられている。なお、レン
ズ3は、赤外線透光性を有している。
【0025】本実施例では、基体2は、箱状に構成さ
れ、内部に赤色LED4、赤外線LED5及び赤外線フ
ォトダイオード6を収容し、また、前面にレンズ3を有
している。赤色LED4は、基体2内に多数(例えば、
300〜400個)設けられている。赤外線LED5や
赤外線フォトダイオード6の数は、1個でもよいし、赤
外線照射範囲や赤外線受光範囲を広げるべく複数個とし
てもよい。赤外線LED5や赤外線フォトダイオード6
を複数個設ける場合には、各々の取り付け角度を変えて
もよい。赤外線LED5及び赤外線フォトダイオード6
は、多数の赤色LED4の分布領域内に散点的に分散す
るように配置してもよいし、1箇所の領域にまとめて配
置してもよい。図面には示していないが、赤色LED
4、赤外線LED5及び赤外線フォトダイオード6は、
プリント基板に搭載され該プリント基板を取り付け部材
等で基体2に対して固定するなど、周知の方法によっ
て、基体2に対して固定されている。
【0026】なお、赤外線LED5に代えて他の任意の
赤外線発光器を用いてもよいし、赤外線フォトダイオー
ド6に代えて他の任意の赤外線受光器を用いてもよい
し、レンズ3に代えて単なる透明板等を発光窓として用
いてもよい。レンズ3すなわち発光窓における、赤外線
LED5や赤外線フォトダイオード6に対応する部分
は、所望の赤外線照射野及び赤外線受光視野を得るべく
所望の光学特性が得られるように、他の箇所と形状を変
更等してもよい。
【0027】また、基体2内に黄色の可視光を発する黄
色LEDも内臓することによって、車両の進行方向の側
になる場合に黄色の可視光を照射し、車両の進行方向と
反対側になる場合に赤色の可視光を照射できるようにし
てもよい。
【0028】尾灯1は、例えば図1(b)に示すよう
に、鉄道車両の本体の前部又は後部に設置される。図1
(b)に示す例では、鉄道車両の本体の前部又は後部に
形成された凹所7の箇所に設置されている。なお、図1
(b)中、8は鉄道車両の本体の前部又は後部の壁面で
あり、9は美観を向上させるための化粧部材である。図
1(b)中左側が車両本体の外部、右側が内部を示して
いる。このようにして車両本体に設置される場合には、
車両本体の内部構造にもよるが、例えば、箱状に構成さ
れた基体2における車両本体内に位置する後面部(図1
(b)中の右側部分)は開口していてもよい。
【0029】前記尾灯1によれば、発光窓としてのレン
ズ3が赤外線LED5及び赤外線フォトダイオード6用
の赤外線受発光窓として兼用されることになる。したが
って、レンズ3は標識灯の機能を発揮させるべくそもそ
も定期的に清掃されるので、赤外線受発光窓を別個に特
別に清掃する必要がない。このため、空間赤外線通信が
可能となるにもかかわらず、車両の維持管理の負担は何
ら増大することがなく、通信障害が生ずる可能性も小さ
い。
【0030】また、前記尾灯1によれば、赤色LED4
が設けられている基体2に、赤外線LED5及び赤外線
フォトダイオード6が設けられているので、赤外線LE
D5及び赤外線フォトダイオード6を車両に取り付ける
ための特別な手数を要せず、また、その設置スペースも
そもそも存在していた標識灯設置スペースと共用される
ことになることから、その設置スペースを節減すること
ができる。特に、本実施例では、赤外線LED5及び赤
外線フォトダイオード6を尾灯用光源である赤色LED
4と同じプリント基板上に搭載することができるので、
従来の尾灯に比べて製造コストもほとんど増加しない
し、設置スペースの節減効果も著しい。
【0031】次に、本発明の他の実施例による鉄道車両
用標識灯について、図2を参照して説明する。
【0032】図2は、本実施例による鉄道車両用標識灯
としての前照灯11を示すもので、図2(a)はその概
略正面図、図2(b)は図2(a)中のII−II線概
略断面図である。なお、図2(b)は尾灯1の鉄道車両
の本体への取り付け状態も示している。
【0033】この前照灯11は、鉄道車両の本体の前部
又は後部に設置される基体12と、該基体12に設けら
れ鉄道車両の外部に露出する発光窓としてのレンズ13
と、前記レンズ13の内側に位置するように基体12に
設けられ、レンズ13を介して可視光を外部に照射する
前照灯用光源としての白色の可視光を発するシールドビ
ームランプ(ハロゲンランプ等でもよい)14と、を備
えている。そして、レンズ13を介して外部に赤外線を
照射する赤外線発光器としての赤外線LED15及びレ
ンズ13を介して外部から入射する赤外線を受光する赤
外線受光器としての赤外線フォトダイオード16が、レ
ンズ13の内側に位置するように基体12に設けられて
いる。なお、レンズ13は、赤外線透光性を有してい
る。
【0034】本実施例では、図面には示していないが、
赤外線LED15及び赤外線フォトダイオード16は、
プリント基板に搭載され該プリント基板を取り付け部材
等で基体12に対して固定するなど、周知の方法によっ
て、基体12に対して固定され、シールドビームランプ
14の下側に配置されている。
【0035】この前照灯11も、例えば図2(b)に示
すように、図1(b)の場合と同様に、鉄道車両の本体
の前部又は後部に設置される。なお、図2(b)におい
て、図1(b)と同一の部分には同一符号を付してい
る。
【0036】この前照灯11によっても、図1に示す尾
灯1と同様の利点が得られる。
【0037】次に、本発明の更に他の実施例による鉄道
車両用標識灯について、図3を参照して説明する。
【0038】図3は、本実施例による鉄道車両用標識灯
としての前尾灯21を示すもので、図3(a)はその概
略正面図、図3(b)は図3(a)中のIII−III
線概略断面図である。図3において、図1及び図2に示
す構成要素と同一又は対応する構成要素には同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0039】この前尾灯21は、図1に示す尾灯1に相
当する尾灯部21aと図2に示す前照灯2に相当する前
照灯部21bとが一体化された構成となっている。すな
わち、前記基体2及び前記基体12が一体化されて単一
の基体を構成している。なお、尾灯部21aは前記尾灯
1と同一に構成されているが、前照灯部21bでは図2
中の前記赤外線LED15及び前記赤外線フォトダイオ
ード16が削除されている。もっとも、これらは削除せ
ずにそのまま併用してもよい。この場合、代わりに赤外
線LED5及び赤外線フォトダイオード6を削除し、そ
の箇所に赤色LED4を設けてもよい。
【0040】この前尾灯21も、前記尾灯1及び前記前
照灯2と同様に、鉄道車両の本体の前部又は後部に設置
される。
【0041】この前尾灯21によっても、図1に示す尾
灯1や図2に示す前照灯11と同様の利点が得られる。
【0042】次に、本発明の更に他の実施例による鉄道
車両用標識灯について、図4を参照して説明する。
【0043】図4は、本実施例による鉄道車両用標識灯
としての尾灯31を示す概略断面図である。なお、図1
に示す構成要素と同一又は対応する構成要素には同一符
号を付し、その説明は省略する。
【0044】本実施例では、この尾灯31は、実際上は
図4に示す尾灯1と同一に構成されている。しかし、こ
の尾灯31は、図4に示すように、鉄道車両の本体の前
部又は後部に取り付けられて外部に露出した透明パネル
32の内側に、設置されるので、透明パネル32が外部
に露出した発光窓としての機能を担うことから、レンズ
3は、外部に露出した発光窓としての機能を担うもので
はなく、レンズ本来の機能を担うにすぎない。したがっ
て、この尾灯31ではレンズ作用を特に要しない場合は
レンズ3を取り除くことも可能である。また、図1に示
す尾灯1では、雨水等の浸入を防止するため、レンズ3
と基体2との間をシールする必要があるが、この尾灯3
1ではそのようなシールも必要ない。基体2は、車両本
体の内部構造にもよるが、単に各要素3,4,5,6を
一体化する機能のみを果たせばよく、その形状等は全く
任意に定めることができる、箱状に構成する必要もな
い。
【0045】前記透明パネル32は、車両の前部や後部
のほぼ全面に渡って設けられて運転台の窓を兼用するも
のでもよいし、運転台の窓とは別個に標識灯用に設けら
れたものでもよい。
【0046】なお、この尾灯31は、基体2が図示しな
い部材により車体に対して固定される。
【0047】この尾灯31によっても、前述した各標識
灯と同様の利点が得られる。
【0048】図4は図1に示す尾灯1と同様に構成され
て前記透明パネル32の内側に設置される尾灯の例であ
ったが、本発明による標識灯は、同様に、図2に示す前
照灯11や前尾灯21と同様に構成されて前記透明パネ
ル32の内側に設置される前照灯や前尾灯も含む。
【0049】次に、前記図3に示す前尾灯21を用いた
鉄道車両用空間赤外線通信装置を利用した、本発明の更
に他の実施例による鉄道車両用警報システムについて、
図5及び図6を参照して説明する。
【0050】図5は、この鉄道車両用警報システムを示
す概略構成図である。図6は、この鉄道車両用警報シス
テムの動作を説明するための説明図である。
【0051】本実施例による鉄道車両用警報システム
は、同一線路上を先行する車両を追走する後続車両が先
行車両に追突するのを防止すべく、先行車両に対して後
続車両が接近したときに後続車両の運転手に警報を発す
る警報システムとして、構成されている。
【0052】図5に示すように、車両の本体の前部及び
後部には、それぞれ図3に示す前尾灯21が設置されて
いる。また、この警報システムは、運転者等が自己車両
の識別情報(車両番号)及び走行中の線路の識別情報
(線路番号)等の車両情報(送信内容)をコードとして
設定するコード設定器41と、コード設定器41により
設定されたコードに従って変調された赤外線を照射する
ように、前尾灯21の赤外線LED5を駆動する変調器
42と、前尾灯21の赤外線フォトダイオード6が受光
した赤外線が示す内容を復調する復調器43と、復調器
43により復調されたコードが自己車両が先行車両に追
突する可能性があることを示すか否か(すなわち、復調
されたコード中の線路番号が自己車両が走行している線
路を示すか否か等)を判定する判定部44と、判定部4
4により可能性があると判定されたときに運転者等に警
報を発する警報器45と、を備えている。
【0053】なお、図示しない切換器により、変調器4
2は自己車両の進行方向に対して後部の赤外線LED5
のみを駆動するようになっているとともに、復調器43
は自己車両の進行方向に対して前部の赤外線フォトダイ
オードからの出力信号のみを復調するようになってい
る。
【0054】また、受光する赤外線の受信感度(送信出
力も含む)は、自己車両が先行車両に対して所定の接近
限界車間距離まで接近したときに初めて先行車両からの
コードを受信できるように、設定されている。したがっ
て、基本的には、コードの受信は、自己車両が先行車両
に所定の接近限界車間距離まで接近したことを意味す
る。ただし、隣接線路上を並走する車両等からもコード
を受信することがあり、この場合、コードを判定しなけ
れば、追突の可能性がないにもかかわらず誤った警報が
発せられることになる。そこで、前記本実施例では、こ
のような誤警報を防止するために、前記車両情報をコー
ドとして使用するとともに、受信したコードを判定部4
4で前述したように判定しているのである。
【0055】なお、前尾灯21の尾灯用光源である赤色
LED4及び前照灯用光源であるシールドビームランプ
14には、従来と同様に、それぞれ所定の条件に従って
尾灯点灯駆動信号及び前照灯駆動信号が供給される。
【0056】次に、以上説明した警報システムの動作に
ついて、図6を参照して説明する。
【0057】同一線路上を進行方向Xに走行する先行車
両51及び後続車両52には、前述した図5に示す各構
成要素が搭載されている。ただし、図6では、その一部
のみを示している。
【0058】先行車両51の進行方向Xに対する後部の
前尾灯21の赤外線LED5からは、変調器42によっ
て、コード設定器41により設定されたコード(車両情
報)に従って変調された赤外線が常時後方に向けて発せ
られる。後続車両52が先行車両51から十分に離れて
いれば、後続車両52の進行方向Xに対する前部の前尾
灯21の赤外線フォトダイオード6は所定レベル以下の
赤外線を受光することができないので、警報器45から
は警報が発せられない。このとき、隣接線路上を並走す
る車両等からコードを受信したとしても、判定部44に
よりチェックされて、警報器45からは警報が発せられ
ない。そして、後続車両52が先行車両51に対して所
定の接近限界車間距離まで接近したときに、後続車両5
2の赤外線フォトダイオード6が所定レベルの先行車両
51からの赤外線を受光するので、先行車両51から送
信されたコードが後続車両52の復調器43で復調さ
れ、判定部44により復調されたコードが後続車両52
が先行車両に追突する可能性があると判定され、それに
より、後続車両52の警報器45から警報が発せられ、
後続車両52の運転者は先行車両51への追突の危険を
知る。
【0059】この警報システムによれば、後続車両52
の運転者は、先行車両51の前尾灯21の尾灯部を目視
で監視して先行車両51に追突しないように走行するの
みでなく、自己車両52が先行車両51に接近し過ぎた
場合に自動的に警報を受けるので、安全性の向上を図る
ことができる。
【0060】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0061】例えば、本発明による鉄道車両用標識灯
は、鉄道車両相互間や鉄道車両と線路脇の箇所(地上設
備)との間などで通信する鉄道車両用空間赤外線通信装
置のために用いることができるし、また、その通信内容
も警報のための識別情報に限定されるものではなく、任
意の情報を通信するために用いることができる。この情
報には、車両内で発生する全ての情報であって他の車両
又は地上設備に対して伝送すべきもの、例えば、現在の
走行速度、現在位置座標、車両機器の障害情報などを含
む。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鉄道車両において赤外線光通信を行うに際して、鉄道車
両の維持管理の負担が増大せず、また、赤外線発光器及
び赤外線受光器の鉄道車両への取り付け手数や設置スペ
ースを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による尾灯を示すもので、図
1(a)はその概略正面図、図1(b)は図1(a)中
のI−I線概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施例による前照灯を示すもの
で、図2(a)はその概略正面図、図2(b)は図2
(a)中のII−II線概略断面図である。
【図3】本発明の更に他の実施例による前尾灯を示すも
ので、図3(a)はその概略正面図、図3(b)は図3
(a)中のIII−III線概略断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例による尾灯を示す概略
断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例による鉄道車両用警報
システムを示す概略構成図である。
【図6】図5に示す鉄道車両用警報システムの動作を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
1,31 尾灯 2,12 基体 3,13 レンズ 4 赤色LED 5,15 赤外線LED 6,16 赤外線フォトダイオード 11 前照灯 14 シールドビームランプ 21 前尾灯 42 変調器 43 復調器 44 判定部 45 警報器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 真博 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 望月 泉男 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の本体の前部又は後部に設置さ
    れる基体と、 前記基体に設けられ、前記鉄道車両の外部に露出する発
    光窓と、 前記発光窓の内側に位置するように前記基体に設けら
    れ、前記発光窓を介して可視光を外部に照射する前照灯
    用光源及び尾灯用光源のうちのいずれか一方又は両方
    と、 を備えた鉄道車両用標識灯において、 前記発光窓を介して外部に赤外線を照射する赤外線発光
    器及び前記発光窓を介して外部から入射する赤外線を受
    光する赤外線受光器を、前記発光窓の内側に位置するよ
    うに前記基体に設けたことを特徴とする鉄道車両用標識
    灯。
  2. 【請求項2】 鉄道車両の本体の前部又は後部に取り付
    けられて外部に露出した透明パネルの内側に、設置され
    る基体と、 前記基体に設けられ、前記透明パネルを介して可視光を
    外部に照射する前照灯用光源及び前記尾灯用光源のいず
    れか一方又は両方と、 を備えた鉄道車両用標識灯において、 前記透明パネルを介して外部に赤外線を照射する赤外線
    発光器及び前記透明パネルを介して外部から入射する赤
    外線を受光する赤外線受光器を、前記基体に設けたこと
    を特徴とする鉄道車両用標識灯。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の鉄道車両用標識灯
    と、 前記赤外線発光器が所望の送信内容に従って変調された
    赤外線を照射するように、前記赤外線発光器を駆動する
    手段と、 前記赤外線受光器の出力信号に基づいて、前記赤外線受
    光器が受光した赤外線が示す送信内容を得る手段と、 を備えたことを特徴とする鉄道車両用空間赤外線通信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の鉄道車両用空間赤外線通
    信装置と、 前記赤外線受光器が受光した赤外線が示す送信内容が所
    定の内容である場合に警報を発する警報手段と、 を備えたことを特徴とする鉄道車両用警報システム。
JP7166780A 1995-06-08 1995-06-08 鉄道車両用警報システム Pending JPH08332953A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2353423A (en) * 1998-10-08 2001-02-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd Transmitting infrared data communication signals and visible indication light through the same window
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JP2019515831A (ja) * 2016-04-19 2019-06-13 ボイス パテント ゲーエムベーハーVoith Patent GmbH データおよび/または信号伝送のための装置

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