JPH08332698A - ラッピング性を付与した化粧シート - Google Patents

ラッピング性を付与した化粧シート

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JPH08332698A
JPH08332698A JP14172595A JP14172595A JPH08332698A JP H08332698 A JPH08332698 A JP H08332698A JP 14172595 A JP14172595 A JP 14172595A JP 14172595 A JP14172595 A JP 14172595A JP H08332698 A JPH08332698 A JP H08332698A
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JP
Japan
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decorative sheet
adhesive
heat
lapping
paper
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Pending
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JP14172595A
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English (en)
Inventor
Keijirou Nanba
系治郎 難波
Kahei Murata
嘉平 村田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ラッピング用化粧シートにおけるカ
ールを防止するとともに、ラッピング中に紙切れを起こ
すことも少なく、均一な貼着状態を得ることができるラ
ッピング性を付与した化粧シートを提供することにあ
る。 【構成】表面側に印刷方法により彩色、木目図柄、抽象
模様等の柄印刷層(12)を設けた薄紙(11)を基材
とした化粧シートの該裏面側に、感熱遅延型粘着剤によ
る薄膜層(15)を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は住宅用部材に装飾を施す
化粧シートに関し、特に、パーチクルボードやMDF
(中密度繊維硬化板)等の造作部材を覆うように貼着す
るためのラッピング性を付与した化粧シートである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の内装材や家具用部材に木目
等の模様を表す装飾方法として、印刷などにより化粧が
施された薄紙、或いはプラスチックフィルムを、造作部
材を覆うように貼り付ける(以下、ラッピング又はラッ
ピング加工と記す)装飾方法が知られている。このラッ
ピングに用いる化粧シートの基材としてプラスチックフ
ィルムが多く使用されてきたが、近年では製造コストを
下げるために紙を使う試みがなされている。この紙基材
としては、坪量30〜80g/m2 の薄紙に所望の印刷
方法により彩色、木目図柄、抽象模様等が施された化粧
シートが知られている。
【0003】このラッピング加工方法は、化粧シートの
裏面側に一般的な溶剤系やエマルジョン等の接着剤を使
用するものであり、化粧シートに溶剤系やエマルジョン
系の接着剤を塗布した後、乾燥させながら造作部材のパ
ーチクルボードやMDF等の加工部材に当該化粧シート
を貼着するもので、接着剤を塗工した後に、乾燥器であ
る程度乾燥してパーチクルボード等に貼り合わせるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄紙に
よる化粧シートは、表面側の印刷面に表面物性を付加す
るために透明な樹脂によるトップコート層を施すが、裏
面側は紙自体が露出しているため、保管をしておくと湿
度の影響を受けやすく、化粧シートをパーチクルボード
等の部材にラッピングするため、ナイフコーターなどの
塗工機で接着剤を塗布すると、乾燥ゾーンや搬送ゾーン
でラッピングする前にカールが生じてしまい、安定して
ラッピングをすることが難しいという問題を有してい
る。
【0005】また、化粧シートの基材である薄紙に接着
剤を塗布すると、紙内部の繊維の接着力が弱くなり、ラ
ッピング装置でかかるテンションにより引っ張り強度に
対応することができずに、化粧シートが切れてしまうこ
とがあった。このため、化粧シートを安定してラッピン
グすることが難しかった。
【0006】そこで本発明は、上記のような問題に着目
してなされたものであり、化粧シートのカールを防止す
るとともに、ラッピング中に紙切れを起こすことも少な
く、均一な貼着状態を得ることができるラッピング性を
付与した化粧シートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図1に示すように、表面側に印刷方法に
より彩色、木目図柄、抽象模様等の柄印刷層(12)を
設けた薄紙(11)を基材とした化粧シートの該裏面側
に、感熱遅延型粘着剤による薄膜層(15)を設けたこ
とを特徴とするラッピング性を付与した化粧シートであ
る。
【0008】また、前記感熱遅延型粘着剤に、メラミン
系、エポキシ系、イソシア系架橋剤のいずれか1つを添
加したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明のラッピング性を付与した化粧シート
(10)は、従来の溶剤系やエマルジョンによる接着剤
に変えて、EVA系、アクリル系、アクリル系にメラミ
ン系、エポキシ系、イソシア系架橋剤のいずれか1つを
添加したもの等の感熱遅延型粘着剤(ディレイドタッ
ク)を用いてエマルジョンにして、化粧シートの裏面側
に塗工し乾燥により薄膜層(15)を形成して、化粧シ
ートの裏面側からの湿度吸収を抑制することにより、ラ
ッピング加工時のカールや紙切れを防止することができ
る。
【0010】
【実施例】本発明の化粧シート(10)を図に基づき説
明する。化粧シート(10)は、基材である薄紙(1
1)に彩色、木目図柄、抽象模様等の柄印刷層(12)
を設け、その上に熱硬化型ウレタン系樹脂によるトップ
コート層(13)を設けて、その反対面側に感熱遅延型
粘着剤を塗工し薄膜層(15)を形成したものである。
基材となる薄紙(11)は、一般的に坪量20〜80g
/m2 の紙であるが、薄紙に樹脂を含浸させたもの、或
いは樹脂繊維を混抄した紙間強化紙を使用することもよ
い。なお、柄印刷層(12)は、適宜着色したベタイン
キ層、複数色による柄インキ層などの多層印刷も可能で
ある。
【0011】本発明に係わる感熱遅延型粘着剤は、高分
子材料、粘着付与剤、固体可塑剤からなる粘着剤層(基
本的な組成)を形成したものである。この感熱遅延型粘
着剤は、常温では粘着性はないが加熱によって粘着性が
生じて、それが冷却後もかなりの期間持続するような粘
着剤をいう。通常において、この粘着剤の乾燥塗膜(薄
膜層)は粘着性がなく、剥離紙は不要である。
【0012】ここで高分子材料は、接着力を与える成分
で、例えばポリ酢酸ビニル、コポリエチレン−酢酸ビニ
ル、ポリアクリル酸エステル系、ポリ塩化ビニル系、天
然ゴム、合成ゴム、ポリエステル系、ポリウレタン系な
どの高分子化合物類を適宜選択し使用することができ
る。
【0013】また、粘着付与剤は、加熱により活性化さ
れた際に粘着性を増強するための成分で、例えばロンジ
ン誘導体、テルペン樹脂系、石油樹脂系、フェノール樹
脂系、キシレン樹脂系などの樹脂類を用いることができ
る。
【0014】また、固体可塑剤は、常温では固体であっ
て、その融点以上に加熱させると溶解し、前記高分子材
料や粘着付与剤を膨潤・溶解して、粘着性を発現させる
もので、一旦溶解した後は、なかなか結晶化しないので
熱活性化後の粘着保持時間を長くとることができる。固
体可塑剤としては、例えばフタル酸ジフェニル、フタル
酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジ
ヒドロアビエチル、安息香酸スクロース、ジ安息香酸エ
チレングリコール、トリ安息香酸グリセリド、オクタ酢
酸スクロース、クエン酸トリシクロヘキシル、N−シク
ロヘキシル−P−トルエンスルホンアミドなどの常温で
固体の有機化合物である。
【0015】感熱遅延型粘着剤にメラミン、エポキシ、
イソシア系のいずれかの架橋剤を添加して架橋させる
と、耐水性や表面硬度などを向上させることができる。
【0016】上記の材料を適宜選択して、低級アルコー
ル溶媒を用いて混合して、感熱遅延型粘着組成物を調製
する。この組成物を化粧シートの裏面側に塗布、乾燥さ
せて薄膜層(15)を形成する。通常この厚さは5〜3
0μmである。また、この感熱遅延型粘着剤の塗布方法
は、グラビアコーティング、ナイフコーティング、リッ
プコーティング、ロールコーティングなど、公知のコー
ティング装置で行うことができるが、好ましくは、より
薄く精度よく塗布することができるグラビアコーティン
グ装置による塗布がよい。
【0017】本発明の化粧シートによる造作部材へのラ
ッピング加工は、予め高分子材料、粘着付与材、固体可
塑剤よりなる感熱遅延型粘着剤を塗工した化粧シート
を、貼着前に熱によって活性化することにより、パーテ
ィクルボード或いはMDFなどの家具部材や内装部材に
対して接着が可能となり、感熱遅延型粘着剤を使用する
ことで加熱から貼着までの時間を長くとることができ
る。しかも、化粧シートは保管中においても、加熱して
活性化した際にもカールは発生せず、またラッピング機
械による引っ張りや圧力に対しても化粧シートは切れる
ことがなかった。
【0018】以下、図1に基づき具体的実施例を説明す
る。
【0019】<実施例1>坪量30g/m2 の薄紙(1
1)に、ニトロセルロース樹脂のバインダーからなるイ
ンキで木目模様の柄印刷層(12)を設け、この上に硬
化型ウレタン樹脂のトップコート層(13)を設けて化
粧シート(10)を作製した。この化粧シートにおける
トップコート層(13)の反対面側に、ウレタン樹脂1
0重量部、ロジンエステル10重量部、フタル酸ジシク
ロヘキシル10重量部の組成からなる感熱遅延型粘着剤
を、厚さ20μmに塗工し乾燥させて薄膜層(15)を
形成し、ラッピング機械により、搬送速度50m/mi
nで300℃の熱風で薄膜層を活性化させて圧着したと
ころ、化粧シートをMDFの造作部材に問題なく貼着す
ることができた。
【0020】<実施例2>実施例1と同様にして、作製
した化粧シート(10)のトップコート層(13)の反
対面側に塗工する感熱遅延型粘着剤を、ウレタン樹脂1
0重量部、ロジンエステル10重量部、フタル酸ジシク
ロヘキシル10重量部、これにメラミン系架橋剤を1重
量部を加えた組成として、厚さ20μmに塗工し乾燥さ
せて薄膜層(15)を形成し、ラッピング機械で、搬送
速度50m/minで300℃の熱風で薄膜層を活性化
させて圧着したところ、ラッピングにおいてカールも紙
切れもなく貼着することができた。また、ラッピングし
た部材を150℃で養生したところ、耐水性、耐熱性、
表面硬度が実施例1のものより向上していることが確認
された。
【0021】<実施例3>実施例1と同様にして、作製
した化粧シート(10)におけるトップコート層(1
3)の反対面側に塗工する感熱遅延型粘着剤を、ウレタ
ン樹脂10重量部、ロジンエステル10重量部、フタル
酸ジシクロヘキシル10重量部、これにエポキシ系架橋
剤を1.5重量部を加えた組成として、厚さ20μmに
塗工し乾燥させて薄膜層(15)を形成し、ラッピング
機械により、搬送速度50m/minで300℃の熱風
で薄膜層を活性化させて圧着したところ、ラッピングは
問題なく行えた。また、ラッピングしたものを60℃で
養生したところ、耐水性、耐熱性、表面硬度が実施例1
のものより向上していることが確認された。
【0022】<実施例4>実施例1と同様にして、作製
した化粧シート(10)におけるトップコート層(1
5)の反対面側に塗工する感熱遅延型粘着剤を、ウレタ
ン樹脂10重量部、ロジンエステル10重量部、フタル
酸ジシクロヘキシル10重量部、これにイソシア系架橋
剤を1重量部を加えた組成として、厚さ20μmに塗工
し乾燥させて薄膜層(15)を形成し、ラッピング機械
により、搬送速度50m/minで300℃の熱風で薄
膜層を活性化させて圧着したところ、ラッピングは問題
なく行えた。また、ラッピングしたものを常温で養生し
たところ、耐水性、耐熱性、表面硬度が実施例1のもの
より向上していることが確認された。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、感熱遅延型粘着剤(デ
ィレイドタック)を用いてエマルジョンにして、塗工す
ることで薄膜層を形成した化粧シートは、ラッピング前
の保管中やラッピングの際に裏面側からの湿度吸収を抑
制することにより、カールすることなく巾木、周り縁な
どの造作部材にラッピングすることができる、高い意匠
性、物性、作業性が可能な優れたラッピング性を付与し
た化粧シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラッピング性を付与した化粧シートを
断面で表した説明図である。
【符号の説明】
10…化粧シート 11…薄紙(基材) 12…柄印刷層 13…トップコート層 15…感熱遅延型粘着剤による薄膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/04 JJZ C09J 7/04 JJZ JKA JKA JKD JKD JKF JKF

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面側に印刷方法により彩色、木目図柄、
    抽象模様等の柄印刷層を設けた薄紙を基材とした化粧シ
    ートの該裏面側に、感熱遅延型粘着剤による薄膜層を設
    けたことを特徴とするラッピング性を付与した化粧シー
    ト。
  2. 【請求項2】前記感熱遅延型粘着剤に、メラミン系、エ
    ポキシ系、イソシア系架橋剤のいずれか1つを添加した
    ことを特徴とする請求項1に記載のラッピング性を付与
    した化粧シート。
JP14172595A 1995-06-08 1995-06-08 ラッピング性を付与した化粧シート Pending JPH08332698A (ja)

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