JPH0833264A - 電動アクチュエータ - Google Patents

電動アクチュエータ

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JPH0833264A
JPH0833264A JP6157116A JP15711694A JPH0833264A JP H0833264 A JPH0833264 A JP H0833264A JP 6157116 A JP6157116 A JP 6157116A JP 15711694 A JP15711694 A JP 15711694A JP H0833264 A JPH0833264 A JP H0833264A
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茂和 永井
Toki Kawamoto
勅 川本
Masahiko Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スライドテーブルの移動範囲を増長させて該移
動範囲とフレーム長とが略一致するように形成するとと
もに、前記フレームに配設される構成要素をユニット化
して組み付け工数を削減し、製造コストの低減化を図る
ことが可能な電動アクチュエータを提供すること。 【構成】係合ブロック52が螺着されたボールねじ44
の一端部にモータ部48を一体的に設けるとともに、前
記モータ部48と対向するボールねじ44の他端部にモ
ータの回転数または回転角度を検出するエンコーダ部5
0を一体的に設け、前記モータ部48、ボールねじ44
およびエンコーダ部50はユニット化された単一の部品
からなり、フレーム12の段部19、21に位置決めさ
れて着脱自在に組み付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータ本体に
設けられた駆動力伝達手段を介してモータの回転駆動力
をスライドテーブルに伝達し、前記スライドテーブルを
変位させることによりワークを搬送する電動アクチュエ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、ワークを搬送するた
めの手段として電動アクチュエータが用いられている。
この電動アクチュエータは、基本的には、アクチュエー
タのフレームに配設された電動モータと、前記電動モー
タの回転駆動力を直線運動に変換して他の部材に伝達す
るボールねじ等の駆動力伝達手段と、前記駆動力伝達手
段を介してフレームの長手方向に沿って変位するスライ
ドテーブルとからなり、前記夫々の構成要素が単一の部
品で形成され且つ各構成要素毎に夫々組み付けられて構
成されている。
【0003】電動モータとボールねじとの間には、モー
タ軸とボールねじとを同軸に連結し且つモータ軸の回転
運動をボールねじに伝達するカップリング部材が介装さ
れている。また、前記ボールねじの一端部には、該ボー
ルねじを回動自在に軸支する支持ブロック等が設けら
れ、さらに、電動モータに近接し、あるいは該電動モー
タと一体化されて回転数または回転角度等を検出するエ
ンコーダが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係る電動アクチュエータでは、カップリング
部材等が設けられることにより、フレームの長手方向の
全長において、スライドテーブルの移動範囲以外の余分
なスペースが必要となり、フレームの長手方向の全長に
わたってスライドテーブルの移動範囲とすることができ
ないという不都合がある。
【0005】また、電動アクチュエータにおける種々の
構成要素は夫々単一の部品で形成されているため、組み
付け工数に多くの時間を要し、製造コストが高騰すると
いう不都合がある。
【0006】本発明は、前記の不都合を克服するために
なされたものであり、スライドテーブルの移動範囲を増
長させて該移動範囲とフレーム長とが略一致するように
形成するとともに、前記フレームに配設される構成要素
をユニット化して組み付け工数を削減し、製造コストの
低減化を図ることが可能な電動アクチュエータを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、アクチュエータ本体に設けられた駆動
力伝達手段を介してモータの回転駆動力をスライドテー
ブルに伝達し、前記スライドテーブルを変位させること
によりワークを搬送する電動アクチュエータにおいて、
前記駆動力伝達手段の一端部にモータを一体的に設け、
前記モータ、駆動力伝達手段を単一のユニットで構成し
且つ該ユニットをアクチュエータ本体に着脱自在に組み
付けることを特徴とする。
【0008】さらに、本発明は、駆動力伝達手段の一端
部にモータを一体的に設けるとともに、前記駆動力伝達
手段の他端部に該モータの回転数または回転角度を検出
する検出手段を一体的に設け、前記モータ、駆動力伝達
手段および検出手段を単一のユニットで構成し且つ該ユ
ニットをアクチュエータ本体に着脱自在に組み付けるこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の本発明に係る電動アクチュエータでは、
前記電動アクチュエータを組み付ける際、モータおよび
駆動力伝達手段がユニットとして構成されているので、
アクチュエータ本体に簡便に組み付けることができる。
この結果、これらの部材の組み付け作業を短時間で効率
的に行うことができる。なお、モータ、駆動力伝達手段
および検出手段をユニットとして構成してもよい。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る電動アクチュエータにつ
いて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例に係る電動アクチ
ュエータの斜視図、図2は、図1に示す電動アクチュエ
ータの要部分解斜視図、図3は、図1に示す電動アクチ
ュエータの一部断面側面図、図4は、図1のIV−IV
線に沿った縦断面図である。
【0012】この電動アクチュエータ10は、基本的に
は、図2に示されるように、長手方向に沿って長尺状に
形成されたフレーム12と、前記フレーム12の上面部
に画成された溝部14a、14bに略平行に固設される
一対のリニアガイド16a、16bと、前記リニアガイ
ド16a、16bに固定されてフレーム12の長手方向
に沿って変位するスライドテーブル18と、フレーム1
2の両端部に画成された一組の段部19、21に夫々位
置決めして固定される駆動ユニット20とから構成され
る(図2参照)。
【0013】前記フレーム12の長手方向に沿った両端
部には一組のエンドカバー22、24が夫々対向して装
着され、前記フレーム12の短手方向に沿った両側面部
には、一対のサイドカバー26a、26bが夫々対向し
て装着され、前記フレーム12の上面部にはトップカバ
ー28が装着される(図1参照)。なお、前記エンドカ
バー22、24、サイドカバー26a、26bおよびト
ップカバー28は、夫々フレーム12に着脱自在に設け
られている。さらに、前記フレーム12には、断面略矩
形状の第1〜第4の貫通孔30a〜30dが画成され
(図4参照)、前記第1〜第4貫通孔30a〜30d
は、駆動ユニット20の配線通路等として用いられる。
フレーム12の底面部には、長手方向に沿って延在し他
の装置等に連結するための断面略T字状の溝部32a、
32bが画成されている。
【0014】リニアガイド16a、16bは、図2に示
されるように、夫々略同一形状に形成され、所定間隔離
間する複数の固定用孔部34を介してフレーム12の溝
部14a、14bに位置決めされて固設される長尺な一
対のガイドレール36a、36bと、夫々のガイドレー
ル36a、36bの長手方向に沿って摺動変位する一対
のガイドブロック38a、38bとから構成される。前
記ガイドレール36a、36bとガイドブロック38
a、38bとの摺動部位には、ボール等の図示しない転
動部材が環状通路内に配設され、ガイドブロック38
a、38bをガイドレール36a、36bに沿って円滑
に変位させることができる。
【0015】スライドテーブル18は、図2および図4
に示されるように、一対のガイドブロック38a、38
bに夫々ねじ止めして固定され、所定間隔離間して略平
行に形成された固定ブロック40a、40bと、前記固
定ブロック40a、40bの間に一体的に結合され、断
面略円弧状を呈する保持ブロック42とから構成され
る。前記保持ブロック42の上面部には、駆動ユニット
20を構成するボールねじ44が挿通可能な幅からなる
間隙46が画成され、前記間隙46に連続して略円形状
の開口部が画成されている(図2、図4参照)。
【0016】駆動ユニット20は、図2並びに図3に示
されるように、ボールねじ44(駆動力伝達手段)の両
端部に夫々同軸に設けられたモータ部48およびエンコ
ーダ部50と、前記モータ部48とエンコーダ部50と
の間に設けられボールねじ44に螺着されて軸線方向に
沿って変位する係合ブロック52とが一体的にユニット
化されて構成されている。前記係合ブロック52には円
柱部54が設けられ、前記円柱部54は取付用孔部56
を介して保持ブロック42の開口部に装着される。な
お、送りねじとして機能するボールねじ44に代替し
て、図示しないタイミングベルト等を用いてもよい。
【0017】モータ部48は、図5に示されるように、
ねじ58を介してフレーム12の段部19に固定される
とともに、図示しない位置決めピンを挿入してフレーム
12の中心に位置決めされるモータ固定用ブロック60
と、前記モータ固定用ブロック60と一体的に連結され
る断面略矩形状のケーシング62とを含む。前記ケーシ
ング62の外周部にはステータ64が設けられ、前記ス
テータ64の内壁面にコイルが巻回されたステータコイ
ル部66が設けられている。前記ケーシング62内に
は、軸線方向に沿って延在するボールねじ44の端部が
ベアリング部材68によって支持され、該ボールねじ4
4の終端部にはロータ70が止めねじ72を介して保持
されている。
【0018】エンコーダ部50は、図6に示されるよう
に、ボールねじ44の端部近傍をベアリング部材74を
介して回動自在に支持するとともに、ねじ76を介して
フレーム12の段部21に固定されるエンコーダ固定用
ブロック78と、連結部材80、82を介して前記エン
コーダ固定用ブロック78に連結され、モータの回転数
または回転角度等を検出するエンコーダ本体84とから
構成される。この場合、前記エンコーダ本体84はエン
コーダ固定用ブロック78と一体的に連結され、且つ該
エンコーダ固定用ブロック78によって保持されてい
る。
【0019】なお、駆動ユニット20は、モータ部48
およびエンコーダ部50を夫々フレーム12の両端部に
画成された段部19、21に位置決めして固定すること
により、ボールねじ44とガイドレール36a、36b
との平行精度を確保することができる。さらに、モータ
固定用ブロック60およびエンコーダ固定用ブロック7
8に夫々画成された位置決め用孔部(図示せず)とフレ
ーム12の段部19、21に夫々画成された位置決め用
孔部86、88(図2参照)とに図示しない位置決めピ
ンを挿通することにより、前記モータ固定用ブロック6
0およびエンコーダ固定用ブロック78を夫々フレーム
の中心に位置決めすることができる。
【0020】また、前記駆動ユニット20では、モータ
部48、ボールねじ44およびエンコーダ部50をユニ
ットとして構成しているが、例えば、図示しないステッ
ピングモータ等のパルスモータを用いることにより、モ
ータ部48およびボールねじ44のみをユニットとして
構成してもよい。
【0021】さらに、エンコーダ本体84に代替して、
エンコーダ固定用ブロック78にリミットスイッチ等の
センサを設ける構成を採用することも可能である。
【0022】本発明の実施例に係る電動アクチュエータ
10は基本的には以上のように構成されるものであり、
次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0023】先ず、電動アクチュエータ10の組み付け
工程について説明する。
【0024】図2に示されるように、フレーム12の溝
部14a、14bにリニアガイド16a、16bを位置
決めして固設する。続いて、前記リニアガイド16a、
16bを構成するガイドブロック38a、38bに沿っ
てスライドテーブル18の固定ブロック40a、40b
をねじ止めする。次に、予め、単一の部品として製造さ
れた駆動ユニット20の係合ブロック52をスライドテ
ーブル18の保持ブロック42に嵌合する。この場合、
保持ブロック42の間隙46を介してボールねじ44を
挿通した後、軸線方向に沿ってボールねじ44を移動さ
せることにより、保持ブロック42の開口部に円柱部5
4を嵌着することができる。
【0025】続いて、前記駆動ユニット20を構成する
モータ部48およびエンコーダ部50をフレーム12に
位置決めして固定する。すなわち、モータ固定用ブロッ
ク60およびエンコーダ固定用ブロック78をフレーム
12の段部19、21に位置決めして、ボールねじ44
とガイドレール36a、36bとの平行精度を確保した
後、図示しない位置決めピンによってモータ固定用ブロ
ック60およびエンコーダ固定用ブロック78をフレー
ム12の中心に位置決めして固定することができる。
【0026】このように、一対のリニアガイド16a、
16b、スライドテーブル18および駆動ユニット20
をフレーム12の上面方向から簡便に組み付けた後、前
記フレーム12にエンドカバー22、24、サイドカバ
ー26a、26bおよびトップカバー28を装着する。
なお、ユーザーの用途に応じて前記各種のカバーを装着
せずに、フレーム12が露呈した状態で使用することも
可能である。
【0027】このように組み付けられた電動アクチュエ
ータ10は、図示しない電源を付勢してモータ部48を
駆動させ、モータ軸として機能するボールねじ44を回
動させる。この場合、モータの回転数または回転角度等
はボールねじ44の端部に設けられたエンコーダ本体8
4によって検出され、前記検出信号は貫通孔30a〜3
0dに挿入されたリード線を通じて図示しないコントロ
ーラに導入される。
【0028】前記ボールねじ44の回転運動は、該ボー
ルねじ44に螺着された係合ブロック52に伝達され、
前記係合ブロック52を保持するスライドテーブル18
がリニアガイド16a、16bに沿って円滑に直線状に
変位する。
【0029】以上のように、本実施例に係る電動アクチ
ュエータ10では、ボールねじ44の両端部に夫々モー
タ部48とエンコーダ部50とを同軸に且つ一体的に設
けるとともに、モータ部48、エンコーダ部50、ボー
ルねじ44および係合ブロック52からなる構成要素を
一体化した駆動ユニット20として構成している。この
ため、各構成要素毎に組み付け作業を行っていた従来技
術と比較して、本実例に係る電動アクチュエータ10で
は、組み付け工数を削減して製造コストの低減化を図る
ことが可能となる。
【0030】前記駆動ユニット20がユニット化される
ことにより、大量生産することが可能となるとともに、
何らかの原因で故障が発生した場合には、簡便にフレー
ム12から離脱させることにより、新たな駆動ユニット
20と容易に交換することができる。
【0031】また、本実施例に係る電動アクチュエータ
10では、カップリング部材を用いることなくモータ軸
とボールねじ44とを同軸に形成していることから、前
記カップリング部材が占有する長さだけスライドテーブ
ル18の移動範囲が増長され、この結果、フレーム12
の略全長にわたってスライドテーブル18を移動させる
ことが可能となる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る電動アクチュエータによれ
ば、以下の効果が得られる。
【0033】すなわち、モータおよび駆動力伝達手段を
一体化したユニットとして構成し、アクチュエータ本体
に着脱自在に組み付けることにより、電動アクチュエー
タを製造する際の組み付け工数を削減し、製造コストの
低減化を図ることができる。この場合、ユニットとし
て、検出手段を含んで構成してもよい。
【0034】また、従来技術のようにカップリング部材
を用いることなく、モータと駆動力伝達手段とを一体化
しているため、前記カップリング部材を配設するスペー
スを削減してスライドテーブルが移動する範囲を増長さ
せ、アクチュエータ本体の略全長にわたって該スライド
テーブルを移動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電動アクチュエータの斜
視図である。
【図2】図1に示す電動アクチュエータの要部分解斜視
図である。
【図3】図1に示す電動アクチュエータの一部断面側面
図である。
【図4】図1に示すIV−IV線に沿った縦断面図であ
る。
【図5】駆動ユニットを構成するモータ部の部分断面図
である。
【図6】駆動ユニットを構成するエンコーダ部の部分断
面図である。
【符号の説明】
10…電動アクチュエータ 12…フレー
ム 14a、14b…溝部 16a、16
b…リニアガイド 18…スライドテーブル 19、21…
段部 20…駆動ユニット 36a、36
b…ガイドレール 38a、38b…ガイドブロック 40a、40
b…固定ブロック 42…保持ブロック 48…モータ
部 50…エンコーダ部 52…係合ブ
ロック 54…円柱部 60…モータ
固定用ブロック 78…エンコーダ固定用ブロック 84…エンコ
ーダ本体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクチュエータ本体に設けられた駆動力伝
    達手段を介してモータの回転駆動力をスライドテーブル
    に伝達し、前記スライドテーブルを変位させることによ
    りワークを搬送する電動アクチュエータにおいて、 前記駆動力伝達手段の一端部にモータを一体的に設け、
    前記モータ、駆動力伝達手段を単一のユニットで構成し
    且つ該ユニットをアクチュエータ本体に着脱自在に組み
    付けることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】アクチュエータ本体に設けられた駆動力伝
    達手段を介してモータの回転駆動力をスライドテーブル
    に伝達し、前記スライドテーブルを変位させることによ
    りワークを搬送する電動アクチュエータにおいて、 前記駆動力伝達手段の一端部にモータを一体的に設ける
    とともに、前記駆動力伝達手段の他端部に該モータの回
    転数または回転角度を検出する検出手段を一体的に設
    け、前記モータ、駆動力伝達手段および検出手段を単一
    のユニットで構成し且つ該ユニットをアクチュエータ本
    体に着脱自在に組み付けることを特徴とする電動アクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の電動アクチュエー
    タにおいて、駆動力伝達手段は送りねじからなることを
    特徴とする電動アクチュエータ。
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