JPH08332492A - 固定化活性汚泥と曝気槽用活性汚泥供給具 - Google Patents

固定化活性汚泥と曝気槽用活性汚泥供給具

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JPH08332492A
JPH08332492A JP7139693A JP13969395A JPH08332492A JP H08332492 A JPH08332492 A JP H08332492A JP 7139693 A JP7139693 A JP 7139693A JP 13969395 A JP13969395 A JP 13969395A JP H08332492 A JPH08332492 A JP H08332492A
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JP
Japan
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activated sludge
wastewater
aeration tank
aeration
inner case
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JP7139693A
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English (en)
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Yasuyuki Yamato
康之 大和
Fumiko Sakai
文子 酒井
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Cosmo Clean Kk
Original Assignee
Cosmo Clean Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生物学的処理能力が高い微生物を供給するこ
とにより、従来の曝気槽を用いても効率よく廃水のBO
D濃度を低下させる。 【構成】 活性汚泥16を含んだ固定化活性汚泥17を収納
する内ケース12を形成する。この内ケース12に孔13を形
成する。前記内ケース12を収納する外ケース2を形成
し、この外ケース2に複数の孔5を形成する。前記外ケ
ース2と内ケース12との間に火成岩9と遠赤外線セラミ
ック10とを収納する。前記内ケース12の開口部14に蓋体
18を着脱可能に設ける。 【効果】 曝気槽に入れると、内部の活性汚泥16が溶け
出す。この活性汚泥16中の微生物が回りの火成岩9と遠
赤外線セラミック10に付着し、該微生物により廃水が生
物学的に処理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生活排水や食品加工排
水,産業排水,畜産排水等の廃水を処理するために用い
られ固定化活性汚泥と、その固定化活性汚泥を曝気槽に
供給する曝気槽用活性汚泥供給具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に廃水の処理方法として、廃水に空
気を吹込んで好気性微生物,細菌を繁殖させ、廃水中の
有機物を分解,消化し、該微生物,細菌を含む泥の固ま
りに成長させ沈殿し易い活性汚泥として分離する活性汚
泥法を用いたものや、特開昭60−225694号公報
に提案されているように木質細片の処理触媒槽に廃水を
注加して廃水を処理する方法を用いたものなどが知られ
ている。
【0003】前記活性汚泥法では、有機物の分解,消化
に長い時間が必要になるとともに、曝気槽内の好気性微
生物の密度を高く維持することが難しく、短時間でBO
D濃度の低くすることができなかった。また、木質細片
の処理接触槽に廃水を通す方法では、注加時間の経過と
ともに目詰りを起こし、廃水が処理接触槽を通過する速
度が低下するという問題があった。
【0004】そこで、曝気槽における処理能力を高める
ため、実開平3−119498号公報には、曝気沈殿槽
内の汚泥微生物の棲息密度を高めるため曝気沈殿槽内を
充填するように設けられた生物接触瀘材(実願平2−2
7777号マイクロフィルム第4頁第9〜11行)を設け
る汚泥処理装置が提案され、また、曝気槽を用いるもの
とは異なるが、実開平2−100700号公報には、自
然浄化作用物質を通水性のものによる材料で封入,包含
した状態でとりつけ、そのまま一定水槽内へ浮遊もしく
は繁遊させる(実願平1−6479号マイクロフィルム
第6頁第9〜12行)浄水具が提案され、この浄水具で
は、網状の容器(同図面)に好気性細菌(同第3頁第19
行)などを封入している。
【0005】一方、同一出願人は、特開平6−1426
73号公報及び特開平6−142671号公報におい
て、廃水を曝気槽において曝気処理し、この曝気処理し
た廃水を、木質細片からなる処理媒質層に通し、あるい
は木質細片を備えた接触処理装置に接触処理した後、前
記曝気槽に返送する装置を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記汚泥処理装置で
は、生物接触瀘材を曝気沈殿槽内に入れることによっ
て、生物接触瀘材を入れない場合に比べて、汚泥微生物
の濃度を高めることができるが、常に活性化した微生物
を供給する場合に比べて、生物学的処理能力が低いとい
う問題がある。一方、上記浄水具では、好気性細菌の濃
度が高く、かつ活性化するものを用いることが好まし
い。そして、その浄水具のように、単に網状の容器内部
に好気性細菌を入れただけでは、該容器内からその儘好
気性細菌が流れ出し、浄化作用を長期に渡って得ること
ができず、また、容器内に新たに好気性細菌を追加する
ことも難しかった。
【0007】また、特開平6−142673号公報及び
特開平6−142671号公報の装置では、木質細片に
接触することによって廃水に該木質細片に繁殖する好気
性微生物が加えられ、これにより微生物濃度が向上した
廃水を曝気槽に返送するため、曝気槽における曝気処理
を効率よく行うことができる。しかしながら、その装置
を既設の曝気槽などに用いるには、木質細片に接触した
廃水を返送する装置を新たに設ける必要があり、比較的
設備費が大になるという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、生物学的処理能力が高
い微生物を供給することにより、従来の曝気槽を用いて
も効率よく廃水のBOD濃度を低下することができる固
定化活性汚泥と曝気槽用活性汚泥供給具を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の固定化活性汚
泥は、活性汚泥を固めた固定化活性汚泥において、前記
活性汚泥が、曝気処理を行うと共に、木質細片に接触処
理した廃水に含まれるものである。
【0010】請求項2の曝気槽用活性汚泥供給具は、曝
気槽の廃水に活性汚泥を供給する曝気槽における曝気槽
用活性汚泥供給具において、孔を有し固定化活性汚泥を
収納する内ケースと、この内ケースに設けられ前記固定
化活性汚泥を投入可能な開口部と、複数の孔を有し前記
内ケースを収納する外ケースと、この外ケースと前記内
ケースとの間に設けた微生物担体と、前記内ケースの前
記開口部に着脱自在に設けられた蓋体とを備えたもので
ある。
【0011】
【作用】上記請求項1の構成では、曝気処理した微生物
濃度の高い廃水を、木質細片に接触処理し、あるいは木
質細片に接触処理した廃水を曝気処理することにより、
該木質細片中の微生物が加わって廃水の微生物濃度が向
上し、固定化活性汚泥にその微生物濃度の高い廃水から
得られた活性汚泥が含まれているため、廃水の生物学的
処理が効率よく行われる。
【0012】上記請求項2の構成では、内ケースに固定
化活性汚泥を入れて蓋体を閉め、供給具の下部を曝気槽
の廃水に入れて固定する。内部の固定化活性汚泥から活
性汚泥が溶け出し、活性汚泥中の好気性微生物が回りの
微生物担体に付着し、該好気性微生物により廃水が生物
学的に処理され、前記溶け出しにより前記微生物担体に
生物学的に活発な好気性微生物が常時供給される。ま
た、活性汚泥が全て溶け出したら、蓋体を開いて内ケー
スに新しい固定化活性汚泥を供給することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例を示
し、曝気槽用活性汚泥供給具(以下、供給具という)1
は、ステンレスからなる有底円筒型の外ケース2を形成
し、この外ケース2は底板3と側板4とに複数の孔5を
穿設し、該外ケース2の上部には開口部6を設け、前記
底板3の中央に縦杆7を縦設し、この縦杆7の下端を前
記底板3に固定しており、該縦杆7の上部には雌螺子部
8が形成されている。また、前記外ケース2内に、花崗
岩等の火成石9と、遠赤外線を放射する遠赤外線セラミ
ック10を混合して微生物担体11を設け、前記火成岩は砕
石状のものであり、前記遠赤外線セラミック10は粒状で
あり、前記微生物担体11の内部に、合成樹脂などからな
る有底円筒型の内ケース12を収納し、この内ケース12は
複数の孔13を有すると共に上部に開口部14を有し、この
開口部14を前記外ケース2の開口部6とほぼ同一高さに
配置し、前記内ケース12の底板15に前記縦杆7を挿通し
ており、前記内ケース12に活性汚泥16を含む固定化活性
汚泥17が収納される。尚、前記内ケース12は、前記外ケ
ース2の略10分の7の高さに形成されている。また、
ステンレスからなる蓋体18を形成し、この蓋体18は、前
記外ケース2の開口部6とほぼ同形をなして前記両開口
部6,14に着脱自在に設けられ、該蓋体18の中央に前記
縦杆7の上部を挿通する挿通孔19を形成しており、前記
雌螺子部8には、前記蓋体18を両開口部6,14を固定す
る蓋体固定用締付具20が螺合され、この締付具20は、上
部に吊下部たるリング部21を一体に有するナットが用い
られている。
【0014】前記固定化活性汚泥17は、前記活性汚泥1
6、米糠22、糖蜜23及び鶏糞等を混合し、これを乾燥さ
せると共に熟成させたものであり、また、その活性汚泥
16は、以下のようにして得られたものを用いている。図
4において、生活排水や食品加工排水,産業排水,畜産
の廃水31と、後述する木質細片に接触処理した廃水たる
廃水処理液32とを曝気槽33で曝気処理し、その曝気槽33
にて曝気処理後の曝気処理液33Aを沈殿槽34に送って静
置し、その廃水たる曝気処理液33A上部の上澄み水を、
好気性微生物を培養した木質細片35に通し、この曝気処
理液33Aを木質細片35に通して接触処理した微生物濃度
の高い前記廃水処理液32を、活水液槽36へと送り、この
活水液槽36では前記廃水処理液32上部の上澄み水を処理
水37として略半分程度排水し、残りの廃水処理液32を前
記曝気槽33に返送し、この返送した廃水処理液32と生活
排水や食品加工排水,産業排水,畜産排水等の前記廃水
31とを混合して曝気処理を行い、以下上述と同様の処理
を繰り返し、常に廃水処理液32の一部を循環させて処理
水37を得るようにしている。そして、このように曝気処
理液33Aを木質細片35に通すことにより接触処理し、該
曝気処理液33Aに、前記木質細片35に培養した好気性微
生物が加わり、さらに、この木質細片35の好気性微生物
が加わった廃水処理液32の一部を、曝気槽33に返送し、
この返送した廃水処理液32と廃水31とを混ぜたものを曝
気処理することにより、木質細片35に培養した好気性微
生物を加えた曝気処理液33Aが得られ、この曝気処理液
33Aを、例えば前記沈殿槽34において静置して該沈殿槽
34の下部に前記活性汚泥16が得られる。尚、図中38は前
記曝気槽33に空気を吹き込む曝気装置、39は前記曝気槽
33から沈殿槽34に曝気処理液33Aを送る送液装置、40は
沈殿槽34の曝気処理液33Aの上澄み水を木質細片35へと
送る送り管路、41は木質細片35に接触処理して得られた
廃水処理液32を活水液槽36に戻す戻し管路、42は活水液
槽36の廃水処理液32の一部を前記曝気槽33に返送する返
送液装置である。
【0015】また、前記曝気液33Aを前記木質細片35に
接触するには、図5に示すように、ステンレスなどから
なる円筒形の筒体43を形成し、この筒体43の外周に、上
側部分を除いて複数の小孔44を穿設し、底部に受水升45
を設け、その内部の前記木質細片35を層状に充填し、そ
の木質細片35に予め微生物を培養調整しておき、その木
質細片35に前記沈殿槽34の曝気処理液33Aを通して接触
処理するようにすることが好ましい。そしてまた、前記
木質細片35は、あまり細かいと通気性が悪くなり、また
粗いと表面積が小さく通気性,保水性が劣るため、その
粒度は5ミリ以下、2〜5ミリ程度が好ましい。また、
前記筒体43内には、木質細片35以外にもパーラント(真
珠石),バーミキュライト(ヒル石),ゼオライト(沸
石)等の無機多孔物質を混合してもよく、この場合はそ
の無機多孔物質は全体の30%以下が好ましい。
【0016】図3中、51は、前記供給具1を使用する曝
気槽の一例を示し、この曝気槽51の内部に、生活排水や
食品加工排水,産業排水,畜産の廃水52を入れ、下部に
散気装置53を設け、この散気装置53に配管54を介してブ
ロワー55を接続しており、前記散気装置53から空気を吹
込み好気性微生物の働きで曝気処理を行う。
【0017】次に、前記活性汚泥供給具1の使用方法に
つき説明すると、内ケース12に複数の固定化活性汚泥17
を入れ、挿通孔19を縦杆7に合わせて蓋体18を被せ、雌
螺子部8に締付具20を螺合して蓋体18を固定し、開口部
6,14を閉める。図3などに示すように、リング部21に
吊下げ用の紐体61等を連結し、この紐体61を介して供給
具1を吊設する。この場合、廃水52に供給具1の下部が
略10分の7程度没するように配置する。曝気処理を行
う曝気槽51において、廃水52に浸った固定化活性汚泥17
が溶け出すと、活性汚泥16に含まれる好気性微生物が周
囲の微生物担体11に付着し、該微生物により廃水52が生
物学的に処理される。この場合、前記活性汚泥16は、木
質細片35に接触処理すると共に、該木質細片35に培養し
た好気性微生物を加えた曝気処理液33Aに含まれるもの
であるため、微生物濃度が高く、かつ生物学的に活発な
ものであり、廃水52のBOD濃度を効果的に減少するこ
とができる。また、火成岩9に含まれるミネラル及びセ
ラミック10から放射される遠赤外線により、微生物によ
る分解が促進され、しかも、固定化活性汚泥17に含まれ
る米糠22と糖蜜23を養分として微生物が活発に繁殖す
る。このようにして、従来の曝気処理に比べて、微生物
濃度が高く、かつ生物学的に活発な微生物により、曝気
処理時間が短縮され、BOD濃度の高い廃水52でも短時
間にBOD濃度を低くすることができる。そして、固定
化活性汚泥17が全て溶け出し、さらに、微生物担体11に
付着した微生物の分解作用が低下したら、供給具1を引
き上げ、締付具20を外して蓋体18を取り外し、内ケース
12の内部に新たな固定化活性汚泥17を供給してやり、上
述と同様にして曝気槽51に吊設してやる。
【0018】このように本実施例では請求項1に対応し
て、活性汚泥を固めた固定化活性汚泥17において、活性
汚泥16が、曝気処理を行うと共に、木質細片35に接触処
理した廃水たる曝気処理液33Aに含まれるものであるか
ら、曝気処理と木質細片35の接触処理により、廃水たる
曝気処理液33Aに該木質細片35中の微生物が加わって微
生物濃度が向上し、固定化活性汚泥17に、その微生物濃
度の高い廃水から得られた活性汚泥16が含まれているた
め、廃水52の生物学的処理が効率よくすることができ
る。そして、固定化活性汚泥17に含まれる活性汚泥が、
木質細片35に培養した好気性微生物を加えた曝気処理液
33Aに含まれる活性汚泥16であるから、木質細片35に培
養した好気性微生物を加えた廃水31を曝気処理した曝気
処理液33Aは、微生物濃度が高くなり、その微生物濃度
の高い曝気処理液33Aから得られた活性汚泥16が固定化
活性汚泥17に含まれるため、廃水52の生物学的処理を効
率よく行うことができる。
【0019】このように本実施例では請求項2に対応し
て、曝気槽51の廃水52に活性汚泥16を供給する曝気槽に
おける活性汚泥供給具において、孔13を有し活性汚泥16
を含んだ固定化活性汚泥17を収納する内ケース12と、こ
の内ケース12に設けられ固定化活性汚泥17を投入可能な
開口部14と、複数の孔5を有し内ケース12を収納する外
ケース2と、この外ケース2と内ケース12との間に設け
た微生物担体11と、内ケース12の開口部14に着脱自在に
設けられた蓋体18とを備えたものであるから、内ケース
12に固定化活性汚泥17を入れて蓋体18を閉め、供給具1
の下部を曝気槽51の廃水52に入れて固定してセットする
と、内部の固定化活性汚泥17から活性汚泥16が溶け出
し、活性汚泥16中の好気性微生物が回りの微生物担体11
に付着し、該好気性微生物により廃水52が生物学的に処
理され、前記溶け出しにより前記微生物担体11に生物学
的に活発な好気性微生物が供給される。また、固定化活
性汚泥17が溶けて活性汚泥16が全て溶け出したら、蓋体
18を開いて内ケース12に新しい固定化活性汚泥17を供給
することができるため、廃水52中に、常時、生物学的に
活発な好気性微生物を供給することができる。
【0020】また実施例上の効果として、供給具1は、
曝気槽51の廃水52内に一部を没して設けられ該廃水52に
活性汚泥16を供給する曝気槽における活性汚泥供給具で
あって、孔13を有し活性汚泥16を含んだ固定化活性汚泥
17を収納する有底筒型の内ケース12と、この内ケース12
の上部に設けられ固定化活性汚泥17を投入可能な開口部
14と、複数の孔5を有し内ケース12を収納する有底筒型
の外ケース2と、この外ケース2の上部に設けられた開
口部6と、前記外ケース2と内ケース12との間に設けら
れ内ケース12の底部と外周を囲む微生物担体11と、内ケ
ース12の開口部14と外ケース2の開口部6とに着脱自在
に設けられた蓋体18とを備えたものであるから、使用に
おいて、内部の固定化活性汚泥17から活性汚泥16が溶け
出し、活性汚泥16中の好気性微生物が回りの微生物担体
11に付着し、その際、供給具1の一部を廃水52内に没
し、内ケース12も一部が廃水52の没するものであるか
ら、空気が良好に供給される状態で好気性微生物により
廃水52が生物学的に処理される。また、前記溶け出しに
より、内ケース12の底部と外周を囲む前記微生物担体11
に、生物学的に活発な好気性微生物が供給される。そし
て、活性汚泥16が全て溶け出したら、蓋体18を開いて内
ケース12上部の開口部14から新しい固定化活性汚泥17を
供給することができるため、廃水52に、常時、生物学的
に活発な好気性微生物を供給することができる。さら
に、外ケース2の内部に縦杆7を縦設し、この縦杆7を
内ケース12に挿通し、この内ケース12を挿通した縦杆7
の上部に雌螺子部8を形成し、蓋体18を外ケース2の開
口部6とほぼ同形に形成すると共に、該蓋体18に縦杆7
の上部を挿通する挿通孔19を形成し、雌螺子部8に螺合
する蓋体固定用締付具20に吊下部たるリング部21を設け
たものであるから、締付具20を外して蓋体18の取り外し
を簡便に行うことができ、また、締付具20を雌螺子部8
に螺合して蓋体18を固定し、締付具20のリング部21を介
して供給具1を曝気槽52に吊下げて設けることができる
ため、例えば既設の曝気槽51等への供給具1の据付け及
び取外しを簡便に行うことができる。しかも、微生物担
体11が、複数の火成岩9の砕石と複数の遠赤外線セラミ
ック10の粒とを混合してなるものであるから、固定化活
性汚泥17に含まれる好気性微生物が、火成岩9と遠赤外
線セラミック10に付着し、花崗岩等の火成岩9に含まれ
るミネラル及びセラミックから放射される遠赤外線によ
り、微生物による廃水52の分解を助長することができ
る。また、固定化活性汚泥17が活性汚泥16と米糠22と糖
蜜23とを含むものであるから、固定化活性汚泥17から溶
け出した活性汚泥16に含まれる好気性微生物が、米糠22
と糖蜜23とを養分として活発に繁殖する。しかも、外ケ
ース2及び蓋体18がステンレス製であるため、長期使用
に適し、また、洗浄を容易に行うことができる。
【0021】図6及び図7は本発明の第2実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、他の廃水処理装置の
曝気槽に前記供給具1を用いた例を示し、この廃水処理
装置は、曝気槽71と分離槽72とを並んで設け、前記曝気
槽71に2つの前記供給具1,1を配置している。前記曝
気槽71には散気装置73が設けられ、この散気装置73が配
管74により外部のブロワー75に接続され、ポンプ76によ
り送り込んだ前記廃水52を曝気槽71にて曝気処理する。
この場合、供給具1内部の固定化活性汚泥17から活性汚
泥16が溶け出し、活性汚泥16中の好気性微生物が回りの
微生物担体11に付着し、該好気性微生物により廃水52が
生物学的に処理され、前記溶け出しにより前記微生物担
体11に生物学的に活発な好気性微生物が供給され、廃水
52の生物学的処理が短時間で効率よく行われる。この曝
気処理した曝気処理液77がL字形の接続管78を通って前
記分離槽72に送られる。また、この分離槽72には、前記
木質細片35の接触処理装置を設け、この接触処理装置
は、回転式円筒体79を有し、この円筒体79は、円形の
左,右側板80,80の中心に回転軸81を設け、それら左,
右側板80,80の外周を円筒形の網体82により連結し、内
部に網状仕切板83を固設してなり、その円筒体79の内部
に前記木質細片35を充填している。そして、前記回転軸
81を前記分離槽72上に回動自在に横設し、その回転軸81
をモータなどの回転駆動装置84により回転することによ
り、前記円筒体79の下部を前記曝気処理液77に接した状
態で前記円筒体79が回転し、前記曝気処理液77を木質細
片35に接触処理し、その木質細片35は網状仕切板82より
攪拌されると共に、上部は空気に接して好気性微生物が
活発に活動する。そして、その木質細片35に接触処理し
た上澄み水を処理水85として略L字形の排水管86から排
水する。
【0022】このように本実施例も固定化活性汚泥17を
用い、この固定化活性汚泥17を供給具1により曝気槽71
に供給するものであるから、第1実施例と同様な作用,
効果を有し、また、この例では、円筒体79を回転する
と、木質細片35が攪拌されながら廃水である曝気処理液
77と空気とに交互に接触し、その回転により空気が供給
された木質細片35の好気性微生物,細菌等により効率よ
く曝気処理液77の浄化が行われ、かつ木質細片35の好気
性微生物の増殖が活発となり、さらに、その木質細片35
が回転により攪拌されるため、目詰まりを起こすことな
く、曝気処理液77に含まれる有機物等の分解消化を短時
間に行うことができ、曝気槽71及び分離槽72が小型で済
み、また、曝気処理液77を木質細片35に接触処理したも
のを曝気槽71に返送する装置も不要となり、装置全体を
安価に提供することができる。
【0023】尚、本発明の上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば、曝気処理液を第1実施例の筒
体43に充填した木質細片に接触処理する代わりに、第2
実施例の回転式円筒体79に充填した木質細片に接触処理
したものを、曝気槽33に返送するようにしてもよい。ま
た、活性汚泥16は曝気槽33等に沈殿したものを用いるこ
ともできる。さらに、供給具を曝気槽に取り付ける手段
である吊下部は、フック状のものでもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は、活性汚泥を固めた固
定化活性汚泥において、前記活性汚泥が、曝気処理を行
うと共に、木質細片に接触処理した廃水に含まれる固定
化活性汚泥であり、従来の曝気槽を用いても効率よく廃
水のBOD濃度を低下することができる固定化活性汚泥
を提供することができる。
【0025】請求項2の発明は、曝気槽の廃水に活性汚
泥を供給する曝気槽における曝気槽用活性汚泥供給具に
おいて、孔を有し固定化活性汚泥を収納する内ケース
と、この内ケースに設けられ前記固定化活性汚泥を投入
可能な開口部と、複数の孔を有し前記内ケースを収納す
る外ケースと、この外ケースと前記内ケースとの間に設
けた微生物担体と、前記内ケースの前記開口部に着脱自
在に設けられた蓋体とを備えたものであり、曝気槽に活
性汚泥に含まれる微生物を供給することができ、従来の
曝気槽を用いても効率よく廃水のBOD濃度を低下する
ことができる曝気槽用活性汚泥供給具を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す供給具の分解斜視図
である。
【図2】本発明の第1実施例を示す供給具の断面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す供給具を曝気槽に設
けた状態の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す活性汚泥を採取する
装置の概略を説明する説明図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す木質細片を層状にし
て充填した筒体の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す廃水処理装置の平面
図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す廃水処理装置の縦断
面図である。
【符号の説明】
1 活性汚泥供給具 2 外ケース 5 孔 6 開口部 11 微生物担体 12 内ケース 13 孔 16 活性汚泥 17 固定化活性汚泥 18 蓋体 33A 曝気処理液(廃水) 35 木質細片 51 曝気槽 52 廃水 71 曝気槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性汚泥を固めた固定化活性汚泥におい
    て、前記活性汚泥が、曝気処理を行うと共に、木質細片
    に接触処理した廃水に含まれるものであることを特徴と
    する固定化活性汚泥。
  2. 【請求項2】 曝気槽の廃水に活性汚泥を供給する曝気
    槽における曝気槽用活性汚泥供給具において、孔を有し
    固定化活性汚泥を収納する内ケースと、この内ケースに
    設けられ前記固定化活性汚泥を投入可能な開口部と、複
    数の孔を有し前記内ケースを収納する外ケースと、この
    外ケースと前記内ケースとの間に設けた微生物担体と、
    前記内ケースの前記開口部に着脱自在に設けられた蓋体
    とを備えたことを特徴とする曝気槽用活性汚泥供給具。
JP7139693A 1995-06-06 1995-06-06 固定化活性汚泥と曝気槽用活性汚泥供給具 Pending JPH08332492A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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