JPH02238835A

JPH02238835A - 魚類飼育水の濾過装置

Info

Publication number: JPH02238835A
Application number: JP1058796A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Yamazaki; 和幸山崎; Tetsuharu Ogura; 小椋　徹治; Teruo Kataoka; 片岡　照男
Original assignee: TOBA SUIZOKUKAN KK; Taisei Corp
Current assignee: TOBA SUIZOKUKAN KK; Taisei Corp
Priority date: 1989-03-10
Filing date: 1989-03-10
Publication date: 1990-09-21
Anticipated expiration: 2013-02-10
Also published as: JP2712132B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、魚類を飼育又は繁殖する際に、魚類の排泄物
（フン、アンモニア、尿素、尿酸）や餌の残渣等を効果
的に分解処理し、循環利用するための魚類飼育水のろ過
装置に関するものである。

（従来技術）従来、魚類飼育水の循環利用の技術に関しては、重力式
のろ過装置及び圧力式のろ過装置、又はそれらに簡単な
前処理設備を附設させたもの、或はそれらを組合せたも
の等があった。

（解決課題）前記した従来技術はこのような問題点を露呈していた。

■　炉過槽が定期的につまるため、炉過槽の逆洗が必要
であり、その逆洗水は水質汚濁防止法の排水規制のため
排水処理設備が必要であった。

■　炉過槽に残餌や魚のフンが多量に流入すると炉過槽
のバクテリアが異常に繁殖し、溶存酸素を多量に消費し
て、しいては好気性から嫌気性の状態にが過槽を変化さ
せて、有害なメタンガス硫化水素等の発生の原因となる
可能性があった。

■　海水の場合、特に重力式炉過槽をいくら深くしても
飼育水の窒素化合物の処理に働くニトロモナスやニトロ
バクター等の有益なバクテリアは表面層しか繁殖しない
ため、深層部は効果がなく結局は重力式炉過槽の場合、
広い面積が必要であった。

本発明は、魚類が排泄物として、飼育中に放出する窒素
酸化物（アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素
等）を処理するために、窒素酸化物の処理に有効なニト
ロモナスやニトロバクター等のバクテリアを効果的に繁
殖させると同時に、広範囲のバクテリア種を繁殖させて
飼育水の効果的な処理を行ない、以って前記した従来技
術の諸欠点を一掃することを目的とするものである。

（解決手段）本発明の構成を実施例に対応する図に基づいて説明する
と次の通りである。

第１図（ａ），　（ｂ）に於いて、符号１はバイオ容器
であって、このバイオ容器１は、その上部壁を多孔状壁
２に構成すると共にオーバーフロー管３を設ける構成と
し、更に該バイオ容器ｌには微生物繁殖促進体４（以下
繁殖促進体という）を収納する。

かかる構成のバイオ容器１を第４図に示すように炉過装
置５内に、ｐ｝ｌ調節層６及び砂ろ過層７に前置して設
置する。第４図の実施例図に於いては、バイオ容器１は
縦方向に二段構成の例を示している。前記した繁殖促進
体４は、一例として、第２図（ａ），　（ｂｌに於いて
示してあるように、ポリ塩化ビニリデン材から成り、複
数の輪状系体８を放射状にあらゆる方向に形成したもの
である。

前記したバイオ容器１は、上部が多孔状壁２に構成され
ているので、繁殖促進体４をバイオ容器１内に縦方向に
多段的に形成すると、下部に位置する繁殖促進体４は飼
育水９に浸水されるが、上部に位置する繁殖促進体４は
空気中に露出する構成となる。

第５図に示す実施例は、炉過装置５′内の一側に繁殖促
進体４を横方向に多段的に設置したバイオ容器１′を収
納して繁殖室１０を構成し、該繁殖室１０に隣接設置し
てｐＨ調節室１１と砂ろ過室２２を設けたものである。

かかる場合には、繁殖室１０内の繁殖促進体４は浸水状
態となる。

（作用及び実施例）本発明の作用を図示の実施例について説明する。

第６図は飼育水９の循環系統を示す。符号１２は飼育水
槽であって、循環ボンプ１３によって炉過装置５に導入
された飼育水９は、第４図に於いて、導入パイプ１４か
ら整流板１５によって均等にバイオ容器ｌ内に散水され
る。この時、飼育水９は空気と接触するので、酸素が補
給される。新鮮空気は換気扇２５によって敗気管１６及
び通気孔１７から常時導入状態にある。

バイオ容器１内に設置された繁殖促進体４は、第１図Ｃ
ｂ）及び第３図に示す如く、上部は空気中に露出してい
るので、常に好気性の状態にあり、下部は浸水している
ので上部より゜も弱い好気性にある。このように環境を
変える結果、繁殖促進体４に繁殖するバクテリアの種類
が広範囲となると共に、特にニトロモナスやニトロバク
ター等の窒素化合物の分解に有効なバクテリアが空気中
に露出した繁殖促進体４に於いて繁殖する．更に、繁殖
促進体４は、複数の輪状系体８を放射状にあらゆる方向
に形成し、且つその材質をポリ塩化ビニリデン材で構成
していのるので、飼育水中の微小浮遊物を速かに付着す
ると同時にバクテリアの単位容積あたりの繁殖が著しく
増加する。例えば、繁殖促進体４の径４０ｍｍφのもの
でｌｍあたり最大８０ｇまでバクテリアが繁殖付着した
。この繁殖付着量は空気中に露出したもの、浸水させた
ちのほぼ同程度であった。また、繁殖したバクテリアは
、環境を変化させているためその種類が広範囲にわたっ
ていた。

導入パイプ１４から整流板ｌ５を介して散水された飼育
水９はバイオ容器１内で前記した如く繁殖したニトロモ
ナスやニトロバクター等のバクテリア、その他多種のバ
クテリアによって効果的に分解処理される．そして、第
４図に示すようにバイオ容器１を複数段に炉過装置５内
に設置した場合には、前記した分解処理が複数段によっ
て行なわれるので、飼育水９の分解処理が一層向上する
。

しかして、最初のバイオ容器１に導入された飼育水９は
徐々に溜まって、オーバーフロー管３からオーバーフロ
ーして、その下に位置する整流板１５を介して次の段の
バイオ容器１に散水する。

次のバイオ容器１に於いて、前記したと全く同様の分解
処理が行なわれて、その下部に位置するｐＨ調節層６に
、フィルター１８を介して導入される．ｐＨ調節層６は
サンゴやカキガラ又はセラミック等のろ材から成る通常
のものである。ｐＨｔＭ節層６を経た飼育水９は砂ろ過
層７に至る。砂ろ過層７は、通常の如く、炉過という物
理的処理と、アンモニア等の窒素化合物の生物学的処理
機能を有している。しかして、砂ろ過層７を経た飼育水
９は曝気槽ｌ９に入り、ここでブロワー２０により散気
管１６から導入される微細な空気により酸素が補給され
、処理槽２３を介して第６図に示す導出パイプ２４から
飼育水槽１２に戻される。

第５図に示す実施例は、繁殖室ｌＯ内の繁殖促進体４は
直立浸水した状態にあるが、飼育水９′の深さが１ｍ以
内であれば、前記した繁殖促進体４の作用により、多種
のバクテリアが充分に繁殖付着するので、飼育水９′を
効果的に分解処理することができる。この場合には、隣
接するｐＨｉＭＩ節室１１には繁殖室ｌＯの下端の導入
部２１から導入し、ｐＨ調節室１１から砂ろ過室２２へ
の導入はオーバーフローによって導入する構成とする。

（発明の効果）本発明は以上の通り、独特の構成によってバクテリアの
繁殖を効果的に行ない飼育水の分解処理の向上を図ると
共に飼育水の分解処理を従来技術とは全く離れて行なう
ことができるので、冒頭に記した従来技術の諸欠点を一
掃することができる上、装１の合理性から、装置自体を
非常にコンパクト化できる一大利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）はバイオ容器の説明的斜視図、（′ｂ）は
同説明的側面図、第２図（ａｌは微生物繁殖体の説明的
側面図、（ｂｌは同説明的正面図、第３図はバイオ容器
内の微生物繁殖体の説明図、第４図は炉過装置の一例を
示す説明図、第５図は炉過装置の他の例の説明図、第６
図は飼育水槽とが過装置の系統説明図である。符号１．１′・・・バイオ容器、２・・・多孔状壁、３
・・・オーバーフロー管、４・・・微生物繁殖体、５，
５′・・・炉過装置、６・・・ρＨ調節層、７・・・砂
ろ過層、８・・・輪状系体、９．９′・・・飼育水、１
０・・・繁殖室、１１・・・ｐＨ調節室、ｌ２・・・飼
育水槽、１３・・・循環ポンプ、１４．１４’・・・導
入パイプ、１５．１５’・・・整流板、１６・・・敗気
孔、１７・・・通気孔、１８・・・フィルター　１９．
１９’・・・曝気槽、２０．２０’・・・ブロヮー、２
１・・・導入部、２２・・・砂ろ過室、２３．２３’・
・・処理槽、２４・・・導出パイプ、２５・・・換気扇
。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）バイオ容器の上部壁を多孔状壁に構成して、該バ
イオ容器にはオーバーフロー管を設けると共に微生物繁
殖促進体を収納し、かかる構成のバイオ容器を砂ろ過層
とｐＨ調節層に前置してろ過装置内に設置したことを特
徴とする魚類飼育水のろ過装置。
（２）第１項記載のろ過装置に於いて、上部にバイオ容
器を複数段設置し、バイオ容器の下部にｐＨ調節層を設
け、ｐＨ調節層の下部に砂ろ過層を設け、該砂ろ過層に
隣接して曝気槽と処理槽を設けた魚類飼育水のろ過装置
。
（３）第１項記載のろ過装置に於いて、微生物繁殖促進
体４は、ポリ塩化ビニリデン材から成り、複数の輪状系
体７を放射状にあらゆる方向に形成したものであること
を特徴とする魚類飼育水のろ過装置。
（４）第１項記載のろ過装置に於いて、微生物繁殖促進
体をバイオ容器内に、縦方向に多段的に設置したことを
特徴とする魚類飼育水のろ過装置。
（５）第１項記載のろ過装置に於いて、微生物繁殖促進
体をバイオ容器内に設置する場合、バイオ容器下部に位
置する微生物繁殖促進体を浸水させると共に、前記多孔
状壁に位置する微生物繁殖促進体を空気中に露出させる
ことを特徴とする魚類飼育水のろ過装置。
（６）第１項記載のろ過装置に於いて、バイオ容器をろ
過装置内に縦方向に多段的に設置した第１項記載の魚類
飼育水のろ過装置。
（７）ろ過装置内の一側に、微生物繁殖促進体を横方向
に多段的に並列設置して繁殖室を構成し、該繁殖室に隣
接設置してｐＨ調節室と砂ろ過室を設けたことを特徴と
する魚類飼育水のろ過装置。
（８）第６項記載のろ過装置に於いて、繁殖室内の微生
物繁殖促進体３の全部を浸水させたことを特徴とする魚
類飼育水のろ過装置。